伊達市における木質ペレットの農業利用の取組について
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取組経過
○
伊達市は平成 18 年の旧大滝村との合併により市の森林面積の割合が7割を超えることとな
ったことから、林業振興の観点から地域資源を活用した木質バイオマスをはじめとする石油代
替エネルギーの導入を促進することとした。
○
19 年に近隣市町と洞爺湖地域温暖化対策まちづくり協議会を設立し、環境省の事業を活用し
て、カラマツの除間伐木材からペレットを製造する設備の建設と農業用ペレットボイラー等の
導入を行った。
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農業への活用
○
3万 Kcal の農業用ペレットボイラーとタンク(2トンの外付けタンク又は 250kg の内付け
タンク)が、41 戸の農家に 52 台導入された(国 1/2、市 2/3 の補助)
。現在は 32~33 戸で利
用。ビニールハウス1棟につきボイラー1台の設置で、1台当たり年間3~5トンのペレット
を使用。別にボイラー5台は実証試験用として設置。
○
温水ボイラーは野菜育苗(21 台)
、温風ボイラーは野菜や花き生産(36 台)に利用。
○
農家は暖房温度を補うため、重油や灯油のボイラーと併用。
○
宮城県亘理町から伊達市に来たいちご農家の営農用に 24 年度に整備したビニールハウスに
は 10 万 Kcal ペレットボイラー1台(400 万円/台)を設置。
[農家の導入状況 300 ㎡・水菜を栽培]
ボイラー
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外付けタンク
温風送風状況
効 果
○
燃料費節減効果
・燃油高騰の場合は経費節減となる。
ペレットボイラー
灯油ボイラーに換算
10t=40 万円
約 5,120 ㍑=約 52 万7千円(103 円/㍑)
差
額
約 12 万7千円
※灯油価格は過去5年間の最高値である H25 年2月、北海道調べ(多量買い)の単価(102.8
円≒103 円)
※カロリー計算的には灯油1リットルに対してペレット約2kg
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○
二酸化炭素削減効果
・ カーボンニュートラル(植物由来の燃料や原料を燃焼させるなどして排出される二酸化炭素
の排出量に対して、その植物が成長する過程で光合成を通じて吸収した二酸化炭素の量が同じで
あることを指す)な燃料である。
・ 除間伐の際に不要となった木材(カラマツ)が原料なので、地球環境にやさしい。
1台当たり
約 13 トン-CO2/年
※1人が1年に呼吸で排出する量の約 40 人分
※木(トドマツ 50 年生)1本が1年に吸収する量の約 830 本分に相当
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費 用
○
木質ペレットプラント整備 3億 4,000 万円
○
農業用ペレットボイラー、タンク整備
○
ペレット製造委託(胆振西部森林組合) 2,500 万円/年
○
ペレットは 30~33 円/kg で出荷、製造コストは 50~55 円/kg
○
市は営農灯油単価の5割の金額が木質ペレット2kg 分の価格 80 円を下回った場合に差額補
7,800 万円(150 万円/台×52 台)
助。
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課 題
○
農業用木質ペレットボイラーは市販品が少なく、メーカーへの特注のため1台 150 万円と灯
油ボイラーの5倍以上。
○
灰の処理やメンテナンスが必要。メンテナンスの専門業者が近くにいない。
○
ボイラーは、きめ細かな温度調節は難しい。
○
ボイラーの耐用年数は8~9年であり、更新時には何らかの助成措置が必要となる。
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