人間文化検定
人間文化学部 人間文化検定講座
人間文化検定って何?
英語検定、漢字検定、美術館検定、秘書検定、
コーヒー検定、カープ検定など、世の中検定
ブームです。それに便乗するわけではありませ
んが、わが福山大学人間文化学部では、専門
教育に入る準備として、1年生が「人間文化力」
を測るための検定試験問題を作成しています。
では、人間文化力って何?
これも、わが人間文化学部が独自に考えた一つの
知性であり、教養であり、常識です。人間文化学部で
は、人間そのもの(とくに心理学科に関係)、人間と
人間をつなぐもの(とくにメディア情報文化学科に関
係)、人間の生活が生み出したもの(とくに人間文化
学科に関係)について学びますが、その基礎となる
のが、「問題解決力」、「創造力」、「共生力」、「地域
文化力」、「企画力」です。そして、これらを総合した
のが「人間文化力」だと考えています。
検定問題はどのように作るの?
人間文化学部には1年次後期の必修科目として、
「人間文化検定講座」が開講されています。この講
座はそれぞれの「力」ごとに5つの部門に分かれ、
学部の5名の教員が担当しています。学生はいず
れかを選択します。授業は、講義ではなく、フィール
ド・ワーク、調査、グループの話し合いを中心にして、
学生自ら考えるチャンスを多くしています。また、学
科を超えた学生の交流が可能となり、多角的な見
方を養います。このような半年間の講座を通して各
部門で検定問題が作成されます。
では、2008年度に完成した検定問題は?
(サンプルを10問紹介します)
問題解決力
Ⅰ.問題解決に必要な作業として、次の
3つがあるが最初の作業はどれか。
A 効果的な打ち手を考え、実行する。
B 原因の追究を考える。
C 問題を設定する。
正解・解説
正解はCです。
まず現状を性格に把握した上で問題をできる
だけ具体的に設定し、次にその問題の原因を
追及し、最後に効果的な打ち手を考え、実行
します。
Ⅱ.問題に対する打ち手が見つかった
後はどのような方法で問題を解決に
導けばよいか選択せよ。
A 打ち手の全てを行使する。
B 打ち手の優先順位を設定し、行使する。
C 打ち手の中から一つ選択し、それを行使する。
正解・解説
正解はBです。
問題に対する打ち手をすべて行使するのは通常
難しい場合が多く、また、打ち手の中から一つを
選択し、それを行使するのは、有効な選択肢を
排除する危険性があるので、効果と実行の難易
度を考え、打ち手の優先順位を設定し、行使す
るのが適切です。
創造力
Ⅰ.多くの事例を集めて比較選択して
事例間の共通な性質を求めるという
科学的知識の獲得のための方法とは
何でしょう?
A
弁証法
B
帰納法
C
還元法
正解・解説
正解はBです。
因果関係を確定するのに用いる。ソクラテス
が発見し、J.S.ミルにより大成しました。
帰納とは、推理と思考の手続きの一種です。
Ⅱ.オズボーン(Osborn.A,1953)に
よる批判的、抑制的な雰囲気を除いて
創造的な問題解決を促進しようとする
方法とは何でしょう?
A ブレーンストーミング法
B シネティックス法
C レターラル・シンキング法
正解・解説
正解はAです。
この方法は、集団思考による発想力を高
める方法として開発されました。それは、
「判定の猶予」と「検索の拡大」に基づく方
法である。
共生力
Ⅰ.1つの国・社会に複数の民族・人
類などが存在するとき、それらの差異
を積極的に認めようという考え方を何
と呼ぶか。
A
多文化主義
B
共産主義
C
民主主義
正解・解説
正解はAです。
国際交流や経済のグローバル化が進んだ現代、
留学や労働のために多くの人が国を行き来して
います。そこで、一方の価値観やものさしを他
方に当てはめるのではなく、お互いに異なる考
え方やものの見方を理解し、違いを認め合う必
要があります。
Ⅱ.平成19年度に労働者に占める
正社員の比率は男性で81.8%で
あったが、女性は何%だったか。
A
60.8%
B
50.3%
C
46.6%
正解・解説
正解はCです。
現在、「派遣切り」など非正規雇用労働者の解
雇が問題となっていますが、女性は以前から、
このような不安定な雇用形態で働いていたとい
う実情があります。女性はその割合が昭和60
年の31.9%から平成19年には53.4%にまで上
昇しており、過半数を占めるに至っています。
地域文化力
Ⅰ.なぜ松永は江戸時代に塩の産地
として栄えたのか?
A
動物を使役して海水を運んだので、生産力が向
上した。
B
潮の干満を利用して海水を塩田に流し込んだの
で、生産力が向上した。
C
コンクリートを巧みに使って斜面を形成し、そこに
海水を流して塩分濃度を高めたため、塩田の効率性
が向上した。
正解・解説
正解はBです。
潮の干満を利用する塩田は入浜式塩田と呼ば
れています。江戸時代の初めに赤穂で開発さ
れ、広く瀬戸内海沿岸地域に伝播しました。松
永にもこの技術が導入され、江戸時代には塩
の産地として繁栄しました。
Ⅱ.明治になり松永の下駄作りは急速に
発展した。そのきっかけになったのはどん
な理由か?
A
それまでは庶民のはきものだった下駄を、ヒノキな
どの高級木材を使い、ぜいたくなはきものにした。
B
土地開発のため山を切り開いたときに出た大量
の木材を下駄作りに利用した。
C
船の船足を沈めるために使用されていた「バカ
木」と呼ばれる安価な木材を原材料にした。
正解・解説
正解はCです。
現在ははきものの町として知られる松永ですが、下
駄作りが盛んになったのは明治時代からです。江
戸時代に松永の地をうるおした製塩業も、近代にな
ると外国塩の輸入におされ、次第に衰退していきま
した。それに取って代わり、新たに松永の経済発展
を支えたのが、庶民向けの安価な下駄作りです。
地域社会繁栄の背後に、先人たちの創意工夫を窺
うことができます。
企画力
Ⅰ.イベントを立ち上げるためにもっとも
必要とされる人は、どのような人か。
A 机上論を重視して、真面目に事柄を処理する
事が出来る人。
B 放任的ではあるが、実際の現場で的確な指
示ができる人。
C 目標を持ち、それを達成することを楽しむ事
ができる人。
正解・解説
正解はCです。
参考資料によると「何をしたいのか考えることで企
画内容を具体的にし、目標を確立する」とあった。
同時に自分にとって或いは運営する者全体にとっ
て居心地がいい環境を作りだそうとする意識が大
事である。故にCが適任と考えられる。
Ⅱ.イベントを円滑に実施するために必要
なことは何か。
A 経営者を上手に利用する。
B 来客とコミュニケーションをとる。
C 人材の配置は気にせず、その場その場にあ
わせて対応する。
正解・解説
正解はAです。
イベントの実施中は何が起こるか分からないため、
経験を積んだ人間が頼りになる。
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問題解決力 - 福山大学人間文化学部