平成18年度拠点システム構築事業
「国際教育協力イニシアティブ」
NGOと大学との連携による
食農環境教育支援システムの構築
東京農業大学
国際協力センター
1
事業の背景
その1

メコン河流域において、化学肥料や農薬の農地へ
の投入量が年々増大傾向を示す中、土砂流出に加
えて肥料成分の流出による富栄養化が懸念されて
いる。

そのため有機農業の推進を図り土地生産性の回復
を図ると同時に、水環境の修復保全を進めることが
急務となっている。
2
無防備な農薬散布
3
作物残渣の火入れ
4
富栄養化の進行した池
5
事業の背景
その2

メコン河流域を中心として食農環境教育の必要性
が認識されている。

小学校における総合演習等の時間を活用して持続
的農業や水環境保全を軸とした食農環境教育を展
開して、持続的な環境保全型農業の素地づくりを進
めることが必要となっている。
6
事業の目的

その1
NGOと大学とが連携しつつ、メコン河流域に位置す
るタイ国コンケン県およびカンボジア国プノンペン市
の小学校を対象として、食農環境教育の支援システ
ムの構築を図るものである。
①東京農業大学(TUA)
②特定非営利活動法人環境修復保全機構(ERECON)
③タイ国カセサート大学(KU)
④カンボジア王立農業大学(RUA)
⑤Asian Environmental and Rural Development(AERD)
7
事業の目的

その2
具体的には、小学生を対象に有機農業を通した食
農環境教育を実施し、短期的な視点ではなく、長期
的な視点からみた有機農業を通した土づくりや水環
境保全の重要性を理解し、環境に調和した持続的
農業を実践できる人材の育成をモデルとした教材開
発や教育支援システムの構築を目的としている。
8
事業の内容



その1
タイ国、カンボジア国における食農環境教育の事
例収集と分析
TUA、ERECON、KU、AERDと共同での「NGOと大
学との連携による食農環境教育支援システムの
構築に関するワークショップ(タイ国)」の開催
TUA、ERECON、RUA、AERDと共同での「NGOと
大学との連携による食農環境教育支援システム
の構築に関するワークショップ(カンボジア国)」
の開催
9
事業の内容



その2
タイ国コンケン県、カンボジア国プノンペン市におけ
る有機農業や環境保全に関する小学校教員および
小学生の意識調査
タイ国コンケン県、カンボジア国プノンペン市の小学
校における食農環境教育ワークショップの開催およ
び総合演習等の時間を活用した食農環境教育の実
施支援とその評価
NGOと大学との連携による食農環境教育支援シス
テムの構築(教材「持続的農業と有機肥料」の作成)
10
事業対象地域
タイ国コンケン県
0
20km
11
事業対象地域
カンボジア国プノンペン市
0
10km
12
主な事業の成果1



タイ国コンケン県 2006年8月
TUA、ERECON、KU、AERDと共同での「第一回NGO
と大学との連携による食農環境教育支援システム
の構築に関するワークショップ(タイ国)」の開催
タイ国コンケン県における有機農業や環境保全に
関する小学校教員および小学生の意識調査
タイ国コンケン県の小学校における食農環境教育
ワークショップの開催および総合演習等の時間を活
用した食農環境教育の実施支援
13
第一回 食農環境教育支援システムの構築に関
するワークショップ タイ国コンケン県
14
有機農業や環境保全に関する意識調査
タイ国コンケン県
15
Q. Do you understand organic farming before
1. Do you understand about organic farming before attending this
attending this workshop?
(Aug. 2006)
workshop?
No answer
2%
No
15%
Yes
83%
16
Q. Do you have any activity about organic farming
or sustainable agriculture in your school? (Aug. 2006)
No answer
2%
No
3%
Yes
95%
17
食農環境教育ワークショップ
タイ国コンケン県
18
炭焼きと木炭酢づくり
タイ国コンケン県
19
小学校での有機菜園づくり
タイ国コンケン県
(有機菜園での野菜づくりは、総合演習の時間を活用して継続)
20
主な事業の成果2
タイ国ナコンパトン県・コンケン県 2006年12月



TUA、ERECON、KU、AERDと共同での「第二回NGO
と大学との連携による食農環境教育支援システム
の構築に関するワークショップ(タイ国)」の開催
KUで取り組んでいる有機農法の最前線を視察
タイ国コンケン県の小学校における食農環境教育
ワークショップの開催および総合演習等の時間を活
用した食農環境教育の実施支援とその評価
21
第二回 食農環境教育支援システムの構築に
関するワークショップ タイ国ナコンパトン県
22
第二回 食農環境教育支援システムの構築に
関するワークショップ タイ国ナコンパトン県
23
有機農法の最前線を視察
タイ国ナコンパトン県
24
小学校での有機菜園づくり
タイ国コンケン県
(総合演習の時間を活用して野菜づくりを継続)
25
小学校での有機菜園づくり
タイ国コンケン県
(総合演習の時間を活用して野菜づくりを継続)
26
炭焼きと木炭酢づくり
タイ国コンケン県
(総合演習の時間を活用して炭焼きと木炭酢づくりを継続)
27
アンケート調査による食農環境教育の評価
タイ国コンケン県
28
Q. Do you understand organic farming before
1. Do you understand about organic farming before attending this
attending this workshop?
workshop? (Dec. 2006)
No answer
1%
No
18%
Yes 81%
29
Q. Do you have any activity about organic farming
or sustainable agriculture in your school? (Dec. 2006)
No
10%
No answer
1%
Yes
89%
30
Q. Do you have a vegetable garden in your
school? (Dec. 2006)
No answer
1%
No
0%
Yes
99%
31
Q. Can you make compost by yourself after
this workshop? (Dec. 2006)
No
27%
Yes
73%
32
主な事業の成果3
カンボジア国プノンペン市 2006年12月


TUA、ERECON、RUA、AERDと共同での「NGOと大
学との連携による食農環境教育支援システムの構
築に関するワークショップ(カンボジア国)」の開催
カンボジア国プノンペン市における有機農業や環境
保全に関する小学校教員および小学生の意識調査
33
第一回 食農環境教育支援システムの構築に
関するワークショップ カンボジア国プノンペン市
34
有機農業や環境保全に関する意識調査
カンボジア国プノンペン市(ダンコール小学校)
35
有機農業や環境保全に関する意識調査
カンボジア国プノンペン市(プレイサール小学校)
36
有機農業や環境保全に関する意識調査
カンボジア国プノンペン市(プレイベン小学校)
37
Q. Do you have any activity about organic
farming or sustainable agriculture in your school?
(Dec. 2006)
No
32%
Yes
68%
38
Q. What is the serious problem in agriculture?
(Dec.2006)
Low income
7%
High cost of fertilizer
17%
Low soil productivity
17%
Lack of water
59%
39
主な事業の成果4


日本およびタイ国 2006年度
大学教員を対象とした社会貢献に関する調査
東京農業大学教員(103回答/105配付)
タイ国カセサート大学教員(31回答/100配付)
NGO団体を対象とした大学との連携実績に関する
調査
日本のNGO団体(15回答/40配付)
タイ国NGO団体(13回答/25配付)
40
Q. What is the difficulty or problem in the
collaboration between NGO and University?
(NGOs in Thailand 2006)
Yes (Sometimes
due to personal
characteristics
and difference in
aims between
NGO and
University)
22%
No (Nothing
difficult)
78%
What are the difficulties in the collaboration between NGOs and
41
Q.NGOと大学との連携において困難な点は何
ですか。 (日本国内NGO団体 2006)
役割分担の明確化
18%
なし・その他
24%
相互連絡
0%
資金配分割合の不
平等
0%
相互理解不足
12%
達成目標の違い
46%
42
来年以降の展望



来年度にはカンボジア国での大学教員およびNGO
を対象とした調査を加えて考察を進め、NGOと大学
との連携のあり方について論議を進める。
カンボジア国プノンペン市の3小学校でも食農環境
教育ワークショップを進め、食農環境教育の評価を
試みる。
短期的な視点ではなく、長期的な視点からみた有機
農業を通した土づくりや水環境保全の重要性を理
解し、環境に調和した持続的農業を実践できる人材
の育成を目指した教材開発に取り組む。
43
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NGOと大学との連携による 食農環境教育支援システムの構築