イ
ン
ス
ト
ラ
ク
タ
ー
養
成
講
座
ス
ケ
ジ
ュ
ー
ル
班
会
の
基
礎
・加齢による知的変化
・認知症とは
脳いきいき班会とは
15分
の 1
班回
会目
【1回目の講義】
評価
紙芝居
体操とゲームの体験
+
15分
1回目のデモンス
トレーション
1時間
2
の回
班目
会以
降
【2~7回目の講義】
①5か条のふりかえり
②リラックス体操
③読み物の音読
④脳いきいきゲーム
⑤次回の話し合い
30分
・班会2回目の
デモンストレー
ション
・質疑応答
1時間
インストラ
クター
認定証交
付(医療
生協が準
備)
みなさんに質問です
歳をとると、脳の働きは衰える一方
である。
歳をとると誰でも増える『もの忘れ』
が、認知症である。
もし、これらが正しいと、
高齢者はみんな認知症!?
1.加齢による知的変化
-年をとると脳の働きはどうなるの?-
年をとると知能は衰える一方というのは間違い
人の頭の働きには、「流動性知能」と「結晶性
知能」の2つがあります。
流動性知能は、「初めてのものになじむ力」を
いい、若いころがピークです。
結晶性知能は、「人生経験による知恵」をいい、
年とともに成長します。
「年の功」や「知恵袋」のように、年を重ねることで到
達する「知の豊かさ」があります。
テキストP10∼11
高齢者の知恵は「加齢による賜物」
• 高齢者の知恵のひとつとして、「逆転の発想」
があります。
• 逆転の発想を示す話に、「姥捨て山」の物語
があります。(テキスト参照)
• 豊かな知恵は、年とともに様々な経験を重ねる
ことにより育まれます。
テキストP11∼12
2.認知症とは
-認知症って、どんな病気なの?-
認知症は「脳の不具合」の病気です
年とともに誰でも増えるもの忘れを、「認知症」
というのではありません。
認知症は、なんらかの原因で脳に不具合が起
こり、生活に支障をきたす病気です。
認知症の原因として、脳全体が縮んでいく「ア
ルツハイマー病」と脳卒中による「脳血管性認
知症」が8割近くを占めます。
テキストP19∼20
認知症の症状は大きくわけると2つ
1.中核症状(必ず表れる症状)
①もの忘れが増える
同じことを何度も言う。物の置き忘れが目立つ。
②見当がつかなくなる
今がいつか、ここがどこか、相手がだれかわからない。
③判断する力がなくなる
今まで普通にできていたことができなくなってしまう。
2.行動・心理の症状
妄想や徘徊など、中核症状と周囲の環境の影響を受けて
表れる症状です。
テキストP21∼22
認知症は年をとるほどかかりやすくなる
65歳以上で、約 10%
85歳以上で、約 30%
年とともに誰でもなりやすいから予防が大事!
テキストP45∼46
年とともに認知症が増えるカラクリ
40代頃からたまり始める人が現れる。
年とともにたまり始める人が増える。
タウタンパ
クが蓄積さ
れる
蓄積した
脳細胞が
壊れる
アルツハ
イマー病
の発症
βアミロイ
ドが蓄積さ
れる
テキストP45∼46
3.脳いきいき班会とは
-みんなで元気になる予防プログラム-
脳いきいき班会の誕生
認知症は、年とともに誰でもなりやすい病気で
あり、予防が大切です。
認知症のリスクを下げる生活習慣を身につけ
ると、予防につながります。
脳いきいき班会は、認知症予防と地域のつな
がりを深めるために開発されました。
「たくさんのお金をかけなくても、専門家がいなくても、
みんなで協力して、みんなで元気になる」が特長で
す。
テキストP45∼48
脳いきいき班会プログラム
1.集団活動(脳いきいき班会)
・7回の集団活動を月1回実施する。
・インストラクターが進行する。
+
2.個人活動(脳いきいき5か条)
・毎日5個の予防活動を自分で行う。
両方ができて効果が表れる!
脳いきいき班会の3つの特徴
テキスト
P48∼54
集団活動と個人
活動からなる
 月に1回の班会と毎日自分で取り組
む 脳いきいき5か条を7か月実施。
 7か月間取り組むことで、認知症予防の
ための習慣を身につけられる。
自分たちで
運営する
 各自が班会に積極的に参加し、考え、話し、
楽しむことが、認知症予防には大切。
 6~8人程度で行うことで、みんなで協力し
ながら自主的な班会を進められる。
さまざまな
効果がある




脳が元気になる(脳の活性化が促される)。
気持ちが穏やかになる(情緒が安定する)。
やる気がでる(意欲が高まる)。
効果を出すには5か条の実践が重要!
脳いきいき5か条とは
脳いきいき5か条は、認知症の発症リスクを下
げる活動をまとめたものです。
食動楽知休の5つの領域から1つずつ選び、
すべての領域の活動を毎日取り組みます。
10個すべて行っても構いませんが、最低5つは
続けるようにします。
5か条の根拠は、テキストに詳しく書いていま
す。
テキストP54∼60
5か条を生活習慣にするコツ
-5か条カレンダーを利用しよう!-
• 予防の取り組みは続けることで効果が表れますが、
「三日坊主」に終わることもあります。
• 三日坊主にさせないために、財布の中にある「お
店のポイントカード」を応用しましょう。
• 5か条カレンダーに毎日チェックして、半月間がん
ばれたら自分にご褒美をあげます。
• やりがいのあるご褒美を考えましょう!
テキストP60∼63
インストラクターの役割
①脳いきいき班会の進行を行う
• 毎回の脳いきいき班会の進行を行ってください。
• 進行マニュアルをみながら進めてもよいです。
• 一人で自信がなければ、ふたりで行いましょう。
②次回の脳いきいき班会の準備を行う
• 2回目の班会で行う音読の読み物やゲームを準
備しておきましょう。
• その他の準備は、他の参加者と一緒に進めていき
ましょう。
テキストP63∼65
無理なくインストラクターを続けるために
①ひとりで何でもしようとしない
• 一人で何でもしてしまうと、負担が多いうえに、メン
バーに良い効果が表れません。
②良い結果を出そうと気負いすぎない
• 5か条を続けるかどうかは、本人次第でインストラ
クターの責任ではありません。
③インストラクター同窓会に参加する
• 医療生協に段取りをお願いし、定期的にインストラ
クター同士で集まり近況報告しましょう。
• 困ったことはインストラクター同士で相談しあって
解決できます。
テキストP65∼67
4.脳いきいき班会の実際
-プログラムの内容を具体的に紹介-
脳いきいき班会プログラムの実際
1回目
1
時
間
評価
紙芝居
体操とゲームの体験
2~7回目
1
時
間
①5か条のふりかえり
②リラックス体操
③読み物の音読
④脳いきいきゲーム
⑤次回のゲームの話し合い
進行マニュアルがあります!
第1回目の班会は、
「第1回目進行マニュア
ル」をみながら
簡単にできます。
1回目の流れ
マニュアル参照
評価
 1回目と7回目の2回評価を行う。
 職員、マスター、インストラクターのいず
れかが行う。
 評価の管理と伝達は医療生協が行う。
紙芝居
 インストラクターが紙芝居を読む。
 方言を交えながら気楽に読む。
 5か条と5か条カレンダーを人数分準備
して、配る。
リラックス体操
ゲーム
 リラックス体操と脳いきいきゲームを行
い、参加への意欲を高める。
 体操は、5か条と班会活動に含まれる。
 ゲームは、あと出しじゃんけんを。
これから、脳いきいき班会1回目の
デモンストレーションを行います。
実際に評価、紙芝居や体操、ゲーム
を体験してみましょう。
インストラクターは、1回目に評価を行
えません。これから行う評価が、みな
さんの事前の評価になります。
進行マニュアルがあります!
第2回目からの班会
は、「第2回目進行マ
ニュアル」をみながら
簡単にできます。
①5か条のふりかえり
各自が1か月間で、特にがんばったことを1つ
発表します。
お互いに取り組みを発表し、褒め合うことで、5
か条を日常生活に定着させます。
1か月の取り組みをふり返って、短くまとめて報
告することで、脳が活性化します。
一人ひとりが発表することで、脳いきいき班会
への自主的な参加を促します。
テキストP75∼76
5か条のふりかえりの進め方
• 1か月間で、特にがんばったことを1つ発表す
るようにしてください。
• 短くまとめる作業が脳を元気にすると伝え、1分
程度で手短に発表するようにします。
• まずインストラクターから発表 して、見本
を示します。
• 発表が終わるたびに、拍手して褒めて あ
げてください。
テキストP76∼78
②リラックス体操
肩の緊張を和らげる体操のことで、心身をいきいき
させる効果があり、5か条に含まれます。
1回目の班会と同じように、一人で肩上げ体操と
肩開き体操をした後、ペアで行います。
体操をしている間は、息は自然と行うように伝
えてください。
リラックス体操を始めに行うことで、脳いきいき
班会にリラックスして参加できます。
ペアで行うと、お互いに信頼感や親密感が生
まれ、人間関係が豊かになります。
テキストP78∼85
リラックス体操の進め方
• 始めに、一人で肩上げ体操と肩開き体操をし
ます。
• その後、近くの人とペアになって肩上げ体操と
肩開き体操をします。
• うしろで手伝う人は相手の肩を引っ張らず、相
手の動きについていくだけです。
• うしろで手伝う人は「よく上がってる」等と相手
を褒めてあげてください。
テキストP79∼85
リラックス体操(一人で肩上げ体操)
肩をゆっくりと上げて、ゆっくりと下ろすという簡単な体操です。
① ・イス(床の上でも可)に座り、
腕を真横におろす。
・背筋をまっすぐ伸ばし、
可能であれば軽く目を閉じる。
② ・肩をゆっくりと上がるところまで上げる。
・肩以外に力を入れないように。
腕や肘が突っ張ったら、力を抜く。
首に力が入ったら、あごを引く。
③ ・肩をゆっくりとおろす。
・肩をおろすとき、気持ちよさを味わう。
・肩、腕、手の力の抜けた感じを味わう。
リラックス体操(一人で肩開き体操)
肩を後ろにゆっくりと動かし、前にゆっくりと戻すという簡単な体操です。
① ・イス(床の上でも可)に座り、
腕を真横におろす。
・背筋をまっすぐ伸ばし、
可能であれば軽く目を閉じる。
② ・肩を少しだけ上げる。
・そこから、ゆっくりと後ろに動かす。
・肩以外に力を入れないように。
腕や肘が突っ張ったら、力を抜く。
腰をそったらおへそをひっこめる。
③ ・肩をゆっくりと前に戻し、肩をおろす。
・肩を戻すとき、気持ちよさを味わう。
リラックス体操(二人で肩上げ体操)
肩をゆっくりと上げて、下ろすという簡単な体操です。体操する人、後ろ
で手伝う人を決めて、2回ずつ行ったら、役割を交代しましょう。
① ・体操する人はイス(床の上
でも可)に座り、腕を真横に
おろす。
・手伝う人は、手を広げて、
相手の両肩を優しく包み込
むようにのせる。
② ・体操する人は、肩をゆっくり
と上げる(上がりきるまで)。
・手伝う人は、「そうそう」「よく
,
上がってますよ」などとほめる。
(手は相手の動きについてい
くだけでOK!)
③ ・体操する人は、肩が上がり
きったあと、ゆっくりと肩をお
ろす。おろした後、肩や腕に
気持ちを向けて、力が抜け
た心地よい感じを味わう。
・手伝う人は、おろし終えた
後、「どんな感じがします
か?」と相手に尋ねる。
リラックス体操(二人で肩開き体操)
肩を後ろにゆっくりと動かし、前にゆっくりと戻すという簡単な体操です。体操
する人、後ろで手伝う人を決めて、2回ずつ行ったら、役割を交代しましょう。
① ・体操する人はイス(床の上で
も可)に座り、腕を真横におろ
す。
・手伝う人もイスに座り、手で
相手の腕(付け根)を優しく
持ってあげる。
④ ・体操する人は、ゆっくりと肩
を前に戻し、気持ちよさを味
わう。
・手伝う人は、「フワーっと戻
しましょう」「気持ちいいです
ね」と声かけ。
② ・体操する人は、肩を少しだけ
上げる。
・手伝う人は、「肩を少し上げ
ましょう」と声かけ。
③ ・体操する人は、肩を後ろに
ゆっくりと動かす。
・手伝う人は、「そうそう」「いい
ですよ」とほめる。(決して、相
手の肩を引っ張らない!)
⑤
・体操する人は、肩をお
ろして、肩の心地よさに
注目する。
・手伝う人は、おろし終え
た後、「どんな感じがしま
すか?」と相手に尋ねる。
③読み物の音読
参加者が持ち寄った読み物を、みんなで一斉
に音読します。
音読は、脳いきいき5か条にもあります。
みんなで音読することで、脳の活性化が促され、
参加者同士の連帯感が育まれます。
みんなで読み物を持ち寄り音読することで、班
会への自主的な参加が促されます。
テキストP85∼86
読み物の音読の進め方
• 2回目だけ、インストラクターが用意した読み
物を音読します。
• 読み物は、5分程度で読める短いものなら何
でもかまいません。
• 音読終了後、次回読み物を持参してくれる人
を2人(一方が忘れた時の備え)決めておきます。
• 2人持参したら、もう一方は次回に音読するよ
うにしてください。
• コンビニなどで人数分コピーしてきてもらうと、
外出や人と話す機会になります。
テキストP87∼88
④脳いきいきゲーム
自分たちで決めたゲームを、みんなで一緒に楽し
みます。
ゲームの内容は、あとの「話し合い」でみんな
で考えて決めます。
ただし、最初はインストラクターがゲームを準
備します。
テキストに紹介している文字当てゲームが簡
単にできて、盛り上がります。
テキストP88∼92
⑤次回のゲームの話し合い
次回のゲームを、話し合いで決めます。
各自がゲームを考えることで、脳の活性化が
促されます。
各自が考え、アイデアを出し合うことで、班会
への自主的な参加が促されます。
各自が考えて意見を出し合うことが班会の効果
を高めるので、インストラクターが孤軍奮闘して
ゲームを作らないようにしましょう。
テキストP92∼93
次回のゲームの話し合いの進め方
• 自分で考えみんなで話し合って決めることが、脳を
元気にし認知症を予防するのだと伝えます。
• 各自に考えてもらい、思いついたアイデアを自由
に出し合ってもらいます。
• ゲームが決まると、それをみんなで楽しめるよう、
進め方について話し合いましょう。
• ゲームの発案者に、次回のゲームを仕切っても
らってもよいでしょう。
• 次回までに、テレビや本を観たり、他人から聴いたりし
てアイデアを考えてくるように言います。
テキストP93∼95
Q. ひとりでインストラクターをする自信がない場合はどう
すればいい?
A. 一人で行うのが負担な場合は、インストラクター2人
で実施してもよい。ただし、参加者の自主性をできる
だけ尊重し、インストラクターが活動内容を決めすぎ
ないようにする。
Q. 評価を嫌がる人がいればどうすればよい?
A. 評価の目的は、あくまでも脳いきいき班会の結果を
本人が知るためである。強制ではないので、どうして
も嫌な人は受けなくてもよい。ただし、その場合7か
月間の実践による結果をお返しできないことをしっか
りと伝える。
Q. 脳いきいき班会には、最低何回参加しないといけない
の?参加できない人がいるときはどうすればよい?
A. 病気などやむを得ない事情であれば仕方がないが、
何度も休むと効果は得られない。最初と最終回を欠
席すると評価ができないことを伝える。
Q. 脳いきいき班会が終了した後は何をすればよい?
A. 何をしても構わない。認知症予防には、自主的に考
えて実行することがよいので、みんなでどんなことを
したいか話し合って、オリジナルの活動を行う。ただ
し、5か条は毎日続けること。
Q.脳いきいき班会で、決められたプログラム以外のことを
してみてもよい?
A. 7か月間はダメ。なぜなら、5つの活動を7か月間実
践してみて、効果が表れることが検証されているか
ら。7か月終了した後なら、何をしても自由であり、む
しろ新たなものにチャレンジしてほしい。
Q. 体操はオリジナルのものを加えてもよい?
A. 7か月間終わるまでは、基本のリラックス体操だけに
する。7か月間終わって、みんなで新たな体操や運
動をしたいという話になれば、そのときに取り組む。
7か月の間は、基本プログラムに則って進めること。
講義は以上で終わりです。
これから、脳いきいき班会2回目の
デモンストレーションを行います。
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脳いきいき班会インストラクター養成講座副読本(PPT)