会長ご挨拶
青森県小児科医会
会長
河内暁一
平成26年7月、工藤協志前会長の後任として青森県小児科医会会長に就任い
たしました。青森県小児科医会は昭和58年発足後、30年以上にわたり主に
青森県の小児医療を充実させるために、さまざまな活動をしてまいりました。
青森県内の小児科開業医、病院勤務医、弘前大学教官など、子どもの医療、医
学に係わる多くの小児科医が参加しております。
皆さんご承知のように、青森県は全国一の短命県であります。いろいろ対策が
なされてきましたが、なかなか最下位から抜け出すことができません。その理
由を分析してゆくと短命県返上のためには、大人になってからではすでに手遅
れに近く、小児期から取り組んでゆかなければならない問題がいくつもあると
いうことがわかってきました。
青森県の小、中学生の肥満率はほぼ全学年で、全国トップクラスです。食生活
と、運動不足が原因と考えられています。これが成人の糖尿病、高血圧、心臓
血管病、脳卒中などへとつながり、高い成人病死亡率の原因になっていると考
えられます。青森県は男女ともに喫煙率が極めて高い県です。これも大人にな
ってから禁煙の指導をしても、なかなか効果が上がらず子どものころから禁煙
指導を始めるべきといわれております。そのほかにも短命県の“芽”になりう
るものとして、経済的貧困家庭の増加、心の問題を抱えた子どもの増加、小児
虐待の増加、高い新生児死亡率などがあります。これらは我々小児科医が改善
に係ることができる領域と思われます。こどもは人類の未来そのものでありま
す。子どもの健全な育成を促進することにより、その未来づくりをサポートす
る小児科医は、未来を最も信じている医者ということになります。
子どもの医療に携わっているのは小児科医だけではなく、外科、整形外科、耳
鼻科、皮膚科、眼科、精神科、歯科など多くの科にわたります。そのような医
者とのスムーズな連携を取り持つ役目も小児科医の仕事だと思います。また子
どもの療育に関しては、看護師、保健師、保育士はじめ子育て支援をされてい
る多くの職種の方々、行政、教育機関などとも風通しを良くして、小児科医が
中心的な役割を担ってゆくべきと考えております。
青森県は自然の豊かさ、食材の豊富さ、人の心の優しさなど子育てには大変良
い環境が備わっていると思います。若い人達が青森県で子育てができるように
みんなで知恵を絞っていきたいと思います。体も心も強くたくましい子どもを
育むために青森県小児科医会では今までに挙げていた重点項目を含めて、以下
の実現を目指して活動してゆきたいと考えております。
ご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
1.
2.
小児医療費の公的補助の拡大
県内すべての自治体で、少なくとも就学前、さらに12歳までの医療費
に公的補助を進める
予防接種
自治体、郡市医師会とも協力し接種率の向上を図る
事故のない安全な予防接種の推進
予防接種の広域化をさらに進める
まだ自費で受けているワクチン、おたふくかぜ、B 型肝炎、ロタウイル
3.
スなどの公的助成を求めてゆく
乳幼児健診の内容の充実を図る
4.
5歳児健診の普及にも協力する
周産期、新生児医療への協力
5.
6.
7.
8.
9.
各地、各職域で行う子育て支援事業に協力する
幼稚園、保育園連合会との情報交換を密にし、子どもの健全な発育を目
指す
教育委員会、養護教諭などとの連携を強化し、学校医としての活動を活
発化させる
特に食物アレルギー、不登校などの心の問題
虐待児ゼロ、いじめゼロを目指す
小児救急医療体制の維持と今後の方向性を検討する
青森県医師会
斉藤
勝
会長
先生におかれましては青森県医師会会長3期目のおつとめ大変ご苦労様です。
私は昭和49年(1974年)弘前大学卒業の河内暁一と申します。
弘前市医師会の小児科部会の会長を約10年務め、津軽広域での小児救急医療
体制を平成18年(2006年)発足させました。弘前市医師会の理事を4年
間務めさせていただきました。このたび工藤協志先生の後任として、青森県小
児科医会の会長を承り、県内の小児医療の充実、発展に微力を尽くことになり
ました。このたび青森県小児科医会のホームぺ―ジの挨拶を更新いたしました
ので、その文章のコピーとともに、先生に青森県の小児医療に対して絶大なご
支援、御協力をいただければと思いご挨拶と致します。
平成26年8月18日
河内暁一
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河内新会長 就任ご挨拶