資料 2 - 2
国土交通省成長戦略の概要
平成22年7月
国土交通省
国土交通省成長戦略会議
1.構成・スケジュール
趣旨:我が国の人材・技術力・観光資源などの優れたリソースを有効に活用し、
国際競争力を向上させるための成長戦略の確立
座長:長谷川閑史 武田薬品工業(株)代表取締役社長
含め 計13名で構成
スケジュール:昨年10月26日に立ち上げ、5月17日とりまとめ(計13回開催)。平成23年度予算要求等に反映
2.テーマ
海洋分野
観光立国の推進
オープンスカイ
建設・運輸産業の国際化
住宅都市
○港湾部門の抜本的改善
○外航海運の国際競争力強化
○訪日外国人3,000万人プログラムの展開
○創意工夫を活かした観光地づくりのための人材の育成
○休暇取得の分散化の促進
○日本の空を世界へ、アジアへ開く(徹底的なオープンスカイの推進)
○バランスシート改善による関空の積極的強化
○LCCの参入促進による利用者メリット拡大
○インフラファンドの創成
○コンセッション方式の導入によるPPP/PFIの実行
○省庁横断的な国際展開支援組織の創成
○世界都市東京をはじめとする大都市の国際競争力の強化
○急増する高齢者向けの「安心」で「自立可能」な住まいの確保
○チャレンジ25の実現に向けた環境に優しい住宅・建築物の整備
1
【総論】 チャンスを活かし、新たな日本の成長を作る
Ⅰ
成長戦略の必要性とねらい
 将来の憂いない安心した国民生活のためには日本の経済成長が必要不可欠との認識から、攻めの姿勢と強い意志をもった
実現性ある成長戦略を構築する。
 中国をはじめ高成長を遂げるアジア諸国の活力を日本経済に取り込むなど、日本の成長ポテンシャルに着目した政策提言。
 国交省管轄サービス産業について、ICT技術や民間の知恵と資金の活用により、生産性の向上とパイの拡大を指向。
Ⅱ
旧来メカニズムを変革するためのドライバー
①費用対効果に応
じた集中投資
Ⅲ
②PPPなど民間の知恵
と資金の積極的導入
③自由な環境作りを
促進する規制改革
④グローバル化に対応し
た積極的な人材育成
⑤工程表によるPDCAの
確立と政治のリーダーシップ
成長戦略が必要となる5つの対象分野
観光分野
安全・快適な港湾による
クルーズの促進
訪日外国人数3,000万人の実現の
ための首都圏空港の容量拡大・移
動コストの低減など
まちの魅力向上や地域の観
光資源の有効活用など
海洋分野
航空分野
大都市圏の国際競争力強化など
住宅・都市分野
都市開発と共に行うインフラ整備での
PPPやインフラファンドの活用など
空港整備のPPP推進
国際展開・官民連携分野
など
港湾経営の民営化の推進など
観光施設のPPP
推進など
2
【海洋分野】 「海洋立国日本」の復権に向けて
Ⅰ 港湾力の発揮
1.産業の競争力強化に向けた港湾の「選択」と「集中」
 「選択」と「集中」に基づいた国際コンテナ戦略港湾・国際バルク戦略港湾の選定。
 大型化が進むコンテナ船、バルク貨物輸送船舶に対応し、アジア主要国と遜色のないコスト・サービスを実現。
2.選定された国際コンテナ戦略港湾への貨物集約のための総合対策
 「民」の視点による戦略的経営の実現等により公設民営化等を通じ、港湾コストの低減等を図る。
 海運・トラック・鉄道によるフィーダー網の抜本的強化に向けた施策に取り組む。
 シングルウィンドウの普及・利用促進や「コンテナ物流情報サービス(Colins)」の構築など港湾のIT化を進め、荷主サービスの向上を図る。
3.旅客が安全で快適に利用可能な賑わいある港湾空間の形成
 諸手続等の見直し等により乗船客の安全で快適な港湾利用を実現。
 爆発的に成長するアジアのクルーズ需要を日本の観光業・海運業等の成長戦略として取り込む。
Ⅱ 海運力の発揮
1.日本籍船を中核とする日本商船隊の国際競争力強
化
 外航海運税制の戦略的見直し等による日本商船隊の競争
条件の均衡化。
 日本籍船に係る船舶設備・船員の資格に関する手続きの
見直し。
Ⅲ 造船力の強化並びに海洋分野への展
開
 技術開発・普及と国際ルールの策定をパッケージで進める
ことにより造船業の国際競争力強化を図る。
EEZの管理・開発利用に向けて、その基盤として貢献しうる
造船技術の一層の高度化、海洋産業の育成に向けた官民
連携に取組む。
2.「海洋立国日本」を支える船員(海技者)の確
保・育成
 日本人船員の雇用の促進を推進するための効果的なイン
センティブの付与。
 船員という職業の意義や魅力についての認知度向上等。
世界の成長の取り込み、利用者利便性の向上を通じた我が国の成長を実現
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【観光分野】 「観光立国日本」に向けて
Ⅰ 訪日外国人3,000万人を目指して
-海外プロモーションの抜本的改革-
 日本政府観光局(JNTO)の体制を強化し、市場ごとに訪日旅行者数の数値目標を立て、ノルマ、報奨金などの成果主義を徹底。
 ブログ、ツイッター等新しいメディアの効果的な活用など新たな広報戦略を構築。
 JNTO等海外出先機関の連携を強化し、観光・文化に関する情報提供の一元化を実現するなどワンストップサービスの提供を推進
し、より効果的・効率的な広報活動を展開
 将来的に、日本を総合的に売り込む「セールスプロモーション専任領事」を主要国の在外公館に配置。
 多言語表示が可能な携帯端末を活用した観光情報の提供を推進。特に地域を定めて重点的なICT化を先行して実験的に推進。
Ⅱ 観光立国を支える人材の育成
 地域の観光振興を図るため、観光産業だけにとどまらず、農林水産業、地場産業、NPO等幅広い関係者が参画する事業主体(観
光地域づくりプラットフォーム)の形成促進を図るため、組織化や中核人材育成等の支援を行うモデル的取組を実施。
 宿泊施設における外国語接遇の充実強化など、外国人旅行者の受入れを担う人材育成を促進。
Ⅲ 「他分野との融合」と「地域の創意工夫」による新しい観光の推進
 医療観光、文化観光、スポーツ観光等、他分野との融合による新しい観光アイテムを掘り起こし、「新規需要の創出」・「もう一泊」に
つなげる。
 外客受入体制の強化、魅力ある観光地づくりのための環境整備に向けた法体系の見直し、規制緩和を検討。
(例)通訳案内士制度の見直し、着地型観光に即した旅行業規制の見直し 等
Ⅳ 休暇取得の分散化の促進
 春や秋の大型連休の地域別設定など、休暇取得の分散化に向けた取組みを検討・実施。
観光による地域経済の活性化、雇用の拡大を促進
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【航空分野】 我が国の成長に貢献する航空政策へ
Ⅰ 日本の空を世界へ、アジアへ開く (徹底的なオープンスカイの推進)
 成田の30万回化が視野に入ってきたことを契機に、首都圏空港を含めたオープンスカイを推進。
 国際航空物流の活性化のため、従来の枠組みを超えた抜本的な自由化を推進するとともに、フォーワーダー・チャーター等に係る規制を緩和。
 観光立国の実現、LCCはじめ新規参入促進のため、アジアの諸国・地域を最優先に新たな枠組みの合意を目指す。
国家戦略として首都圏のボトルネックを解
消
各空港の経営の自由化を通じた徹底した活
用
Ⅱ 首都圏の都市間競争力アップにつながる
羽田・成田強化
Ⅲ 「民間の知恵と資金」を活用した空港経営の
抜本的効率化
 羽田の24時間国際拠点空港化を進め、国際線枠を9万回とし、
欧米・長距離アジアを含む高需要・ビジネス路線を展開。
 成田も、30万回化を機に、更なる国際線ネットワークの強化と
ともに、国内フィーダー、LCCやビジネスジェットの受け入れ等
の機能強化によるアジア有数のハブ空港化。
 中期的には、空港関連企業と空港の経営一体化及び民間への経営
委託ないし民営化により、空港経営を抜本的に効率化。
 短期的には、空港整備に係る各歳入・歳出の在り方の見直しを通じ、
小型機の優遇等、時代の要請に応じた着陸料体系を再構築。
エアラインへの恣意的な行政介入を極小化する必要
多額の債務を負った関空については、特別な対策が
必要
Ⅴ 真に必要な航空ネットワークの維持
Ⅳ バランスシート改善による関空の積極的強
化
 地方が主体となった地方路線維持方策の実現。
 市場メカニズムを活用した新たな手法による羽田
の発着枠の配分。
 関空を関西地域における拠点空港として再生するため、伊
丹も活用しつつ、バランスシートを抜本的に改善。
 これにより、貨物ハブの実現やLCCの誘致等、関空の特色
を活かした戦略的経営を実現。
Ⅵ LCC参入促進による利用者メリット
拡大
 拠点空港におけるLCC専用ターミナルの整備検討。
 国際動向に迅速・的確に対応した技術規制の緩和等による航空会社の低コスト化支援。
利用者利便性の向上を通じた我が国の成長を実現
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【国際・官民連携分野】
我が国の成長に貢献する国際展開・官民連携の推進
Ⅰ 将来目指す姿・あるべき姿
 我が国の優れた建設・運輸産業が、海外市場において活躍の場を拡げ、世界市場で大きなプレゼンスを発揮。
 国内において、民間の創意工夫に基づくPPP/PFIの活用が飛躍的に進み、真に必要な社会資本の整備・維持管理を戦略的か
つ重点的に実施。
日本の技術と資本で世界展開を
民間の資金とノウハウで社会資本の充実を
Ⅱ 海外へ進出する日本企業への支援ツール
と
政府サイドの支援体制整備
Ⅲ インフラ整備や維持管理への民間資金・ノウ
ハウ
の活用(PPP/PFI等)
 リーダーシップ、組織・体制の強化
 PPP/PFIを推進するための制度面の改善
政治のリーダーシップによる政官民一体となったトップセールスを展開す
るとともに、国土交通省内の体制強化及び省庁横断的な体制の
創設や強化、企業の人材育成や組織強化に対する支援を推進。
 スタンダードの整備
国内スタンダードのグローバルスタンダードへの適合、日本の技術・規格
の国際標準化や投資対象国での採用を推進。
 金融メカニズムの整備
政府による金融支援機能を強化するとともに、インフラファンドによる
投資支援や信用補完、ODA予算の活用や貿易保険、税制面での
支援を拡充。
*コンセッション : 施設の所有権を移転せず、民間事業者にインフラの事業
運営や開発に関する権利を長期間にわたって付与する方式
コンセッション方式(*)を新たに導入することを含めて、PPP/PFIに係る共通
制度の改善を図るとともに、公物管理制度についても個別プロジェクトに対
応した見直しを行い、特例を設ける。
 PPP/PFIの重点分野とプロジェクトの実施
空港、港湾、鉄道、道路、下水道を重点分野として、自治体・企業から事
業提案を募集し、具体的なプロジェクトを形成、実施。行政財産の商業利用に
ついても、経済の活性化を図る観点から積極的に支援。
・ コンセッション方式の活用
・ 港湾経営の民営化
・ 老朽化したインフラへの対応等(道路空間のオープン化)
・ 先端的民間技術の活用(水ビジネス)
・ 行政財産の商業利用(河川空間のオープン化、都市公園における民間事業者の活用)
日本企業の海外展開と、民間の知恵・ノウハウの活用により、我が国の成長を
実現
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我が国の成長に貢献する住宅・都市政策へ
【住宅・都市分野】 我が国の成長に貢献する住宅・都市政策へ
Ⅰ 国際都市間競争に打ち勝ち、世界のイノベーションセンターへ
 都市再生特別措置法の前倒し延長・拡充や大都市圏戦略の策定により、各種規制緩和、税制、金融措置を総合的に講じる
国際競争拠点特区(仮称)を設定し、海外からも魅力的な拠点を形成。
 大都市の成長に寄与する環境貢献の取組を評価した容積率の大幅な緩和や大街区化を推進。
 長期の優良プロジェクトについて、長期資金を安定的に調達できる方策を検討。
 東京や大阪などで、官民連携が強化された体制により、国際競争力強化のトリガーとなる戦略プロジェクトを迅速に実施。
国の成長を牽引する大都市で、民間の資金・活力を最大限に引き出し、世界に誇れる都市機能を実現・国際競争力を強化
Ⅱ 地域ポテンシャルを引き出し、サステナブルな地域・都市経営を実現
1.新たな担い手による自発的・戦略的な地域・まちづくりの促進 2.まちなか居住・コンパクトシティへの誘導
 まちなかへの都市機能の誘導を支援。
 従来の縦割り・横割りを超えた地域戦略を提案する広域連携
主体や「新しい公共」の担い手に、一定の権限を付与し、支援  面的CO2削減に資する「低炭素都市づくりガイドライン」策定、
未利用エネルギーの利用を実現する規制緩和等を実施。
する仕組みを創設。
 まちの管理等への民間の参加促進やまちなかの利便性向上のため、公共施設の有効活用や容積率緩和等を実施。
各地域・まちが個性と強みを活かして地域ポテンシャルを活性化。サステナブルで人と環境に優しい都市・まち空間を実現
Ⅲ 住宅・建築投資活性化・ストック再生
1.住宅市場・住宅投資の活性化
2.高齢者の「安心」で「自立可能」な住まいの確保

サービス付き高齢者賃貸住宅を法律上
 優良な新築住宅や中古住宅の購入・
位置づけ、医療、介護等と一体となった
リフォーム等に対する支援の拡充。
住宅の供給を支援。
 マンションの管理ルール見直しや改修・
建替え等の促進策を実施。
 UR団地等への医療・福祉施設等の導入
 耐震改修・更新、建築基準法の見直し。 をPPPにより推進。
3.環境に優しい住宅・建築物の整備
 工程表作成、住宅エコポイントの拡充、
省エネ基準強化、先進的な取組への
支援等による「まるごとエコ化」の推進。
 将来の新築住宅・建築物100%省エネ化。
 市街地環境改善に資する建替え促進。
 木造住宅・建築物の供給促進。
内需主導による経済成長と豊かな都市空間・住環境の実現
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