(4
8り
過去 1
0カ年間にお ける本研究所 の研究
勝
木
新
次*
題はかかる対象の変化に対応 しつつ,私共がどの程度に
Ⅰ
. まえか き
探求の武器 を鋭 くし,普遍的な法則性に向って前進を遂
労働科学研究所は本年 7月をもって創立満4
0
周年を迎
えたのであるが,今か ら丁度1
0年前の昭和2
6
年には労働
7
巻第 7号を創立3
0周年記念号 とし,その 中で過
科学第 2
去3
0年間の本研究所の研究が概説 されたC従って満4
0
周
げ得たか とい う点にあるわけである。私共は常に自省の
眼目をこの点にお くべ きだと考えてい る。
Ⅰ
Ⅰ
. 技術 革新 に と もな う労働 の変 容
年を記念する太号では,その後今 日にいたるまでの1
0ケ
過去1
0年の研究の回顧において,研究に着手 したのは
年間の研究を回顧 して自省の資 とすると共に,同学の方
極めて最近の ことであるが,問題の重要さとい う意味で
々か ら忌博のない御批判を仰 ぐ機縁 をつ くりたい と考 え
先ず技術革新に関連する研究主題か ら書 き始めることに
た次第である。
したい。そ して技術革新の影響はいろいろな方面にいろ
昭和2
6年 といえば戦争による産業や国民生清の上の創
傷が漸 ぐ恢復 し,新 らしい建設への歩調が ととのい始め
いろな形であ らわれつつあるわけで,私共はなるべ く広
た時期 といえるであろ う。学童の身体発育についてみて
が, ここには技術革新に よって変容 した労働の端的な一
もこの年以後漸 く∵
戦前の水準を上廻るようになったこと
例であるパネルゲージの看視作業の研究について考 えて
が想起せ られる。その後のわが国経済は朝鮮動乱その他
みたい。
い視野 をもってそれを 捉 えたい と考 えてい るので ある
の影響 をうけてかな り波動の 著 しい歩みを続けて来た
この作業では,機械が順調に動いているかぎり無動作
が,特に最近数年間に 目をみは らせ るほど急速な発展を
に近い状態が続 くわけであるが, しか し注意の持続は要
とげた。政府の発表によると過去 7年間に鉱工業生産は
求せ られ る。そ してゲージの動 きを通 じて複雑巨大な機
3倍に近いほどの増加を示 し,実質国民所得は 1.
6倍強
械の働 きを脳裡に思い描いて必要に応 じて とる対策を心
とな り,実質賃金も僅かではあるが (2
0
%)上昇をみた
に準備 していることが要求され,責任感,不安,そ して
とい う。
時に孤独感等 をともなうことが考 えられる。私共はかか
こうした経済成長の中で技術革新が具体的な形 をとっ
る特殊な労働がどんな形で,またどの程度に心身の負担
て産業の 中に進行 し,重化学工業の比重は著 しく増大 し
として作用するかを明 らかに しようと考え,その手初め
た。人口の職業構成もこれにつれて急激に変化 し,一部
に負担評価の方法を確立 しようと努力 した。そ して生理
に深刻な失業問題が起 ると同時に,他方では戦時以外に
学,生化学,心理学等の研究室の努力によって,看視作
経験 したことがないほどの求人難が生 じて来た。 また経
業の経過につれて心身機能の上にあらわれて くる変化に
済成長は 国民生活の 上にもかな り著 しい彩
ついて後章に記述されるようにある程度の知見を得 るこ
饗
を与 えた
L
が,特に人口の都市集中が甚 しく,交通麻揮,虫害問題
その他深刻 な問題が起って来た.
とが出来た。 ところでその観察の問に注意 されたことで
あるが.
,
実験的に看視の一・
対象 としたフ 1
)ッカーの C.
f
.
f
.
こうした産業経済上の著 しい変化は,労働科学 と無縁
(融合い き値)は作業の経過中に低下するが,その時通
の ものではない。けだ し労働科学の研究対象である人間
常の フ リッカー検査によって しらべた C
.
f
.
∫
.は低下 して
労働や 労働者生活が 現実にその 様相 を変えて 釆たわけ
いない とい う事実がある。 この ことはき機能の i
mpai
r
-
で,研究 もまた当然にかかる対象の変化に対応 しなけれ
ばな らぬか らである。従って労働科学にとっても,過去
me
ntは起っていないで,大脳を主要な座 とする a
c
t
i
vi
t
y
1
0年は忘れることの出来ない意義の深い時期であった と
れる。別に小木は動物実験により, C
.
f
.
f
.の変化の主要
の l
e
ve
lが低下 してい ることを示すものの ように考えら
いわねはな らぬ。もちろん研究における対象の変化 とい
な座は大脳皮質の視覚領であ り,この変化が大脳皮質の
うことが直ちに学問の発展を意味するわけではない。間
a
c
t
i
vi
t
yl
e
ve
l と密接な関連をもつことを明 らかに したO
*労働科学研究所所長
.
Di
r
e
c
t
or
,I
ns
t
i
t
ut
ef
o
rSc
i
enc
eofLa
bour
(48
2)
これ らの知見は,疲労研究にも関連のある重要な知見
であると考えられ,
るが,同時:
,
こここで憩起 される一事が
の始業時までに恢復 して所謂疲労の蓄積を起 さない状態
にあるかどうか とい うことが一つの共通的目安 となるこ
ある。それは従来作業に立ち向 う作業者の態度 とい うこ
と, (2)生体に加える負担 とそれに耐 え うる極限の時
とが専 ら心理学者により心理学的な研究方法によって帝
間 との間には一般にはっきりした法則性が見出されるの
扱われるだけであって,有磯的な関連をもって動いてい
で, この極限を 1
00として負担の段階づげを試み うるこ
る生理的諸機 能の抑揚 とい うような見地か ら研究 され る
と, (3)同様に短時間の持続を条件 として発揮 し得 る
ことが稀であったとい うことである.言葉をかえで,
,
、
え
最大能率に対 し,最 も普通に見 られる 8時間労働の平均
は心理学者は 人間の be
ha
v
io
rを具体的な形で観察する
能率が6
0%前後になっていさことが一つの参考 となるこ
点にその特色があ り,生理学者は個々の生理的機能の上
と等 を指摘 して来た。そ して今後更にこの評価方法の確
にあらわれる変化に多 く関心を集めて来たのであるが,
立に向って進むことが一つの課題 として残 されているの
この両考の適切な協力により一層研究の成果をあげるよ
である。
うに努めることが今後の盛棄な課題であると思われ る。
そ して神経生理学の発達 は次第にこの協力の可能性 を増
しつつある。
Ⅰ
Ⅴ. 昼 夜交 替勤務
昼夜変替勤務制の問題は本研究所創立当初に先ずとり
こうした協力の必要を感ぜ しめる問題は私共の前にい
あげ られた研究テーマの一つで,当時は繊維工業におけ
putの
くらもある。 例 えば従来疲労に関連 をもって out
る深夜を含む交番制 を筒題 としたのであったが,その後
逐時的変化を観察することが多 く行われて釆たが,この
女子年少者の 深夜動が 禁止 され, 事情はかな り変化 し
out
putの変化を機能の 変化 と関連づげて観察 してみる
た。 しか し重化学工業の発達等により昼夜交替勤務の問
と,両者の関係は決 して単純なものでない ようである。
題は再び重要性を加えるようにな り,技術革新や産業の
私共は今生理学,生化学,心理学各研究室の協力によ
活況の欧もあって最近一層交替勤務制がひろがる偲向を
って看視作業の研究を進めようとしているが,その協力
みせて来た。そ与で私共は,戦後間 もな くこの兼題につ
を如何に して有効に実現 し得 るか とい うことにつき,真
いてかなりの期間壱労力 とをかけて実験的研究を行った
剣 に考 えねはな らぬ段階に来ていると思われる。
のであるが,最近更に努力を新たに してこの間題 ととり
Ⅰ
Ⅱ. 労働 負担 の評価
労働負担の軽重 とい うことは,労働の結果 として起る
疲労の軽重 とい うことに対応 しあっている, と考えるこ
とが出来 る。従って作業の適正合理的な管理に関連をも
っ,この労働負担の評価あるいは疲労検査 とい うことは
労働科学の未来的研究主題の一つであるわけである。
戦後私共はこの疲労研究においてた しかに一歩の前進
を とげることが出来たと思 うが,それは作業の進行にと
毛なって心身機能の上にあらわれる変化を継続的に追っ
てゆ く方法をとることによって,従来不可解なほどにば
らば らの変化 と思われた現象の 中にある程度の法則性を
見 出すことが出来たことによるのである。そ して私共は
この法則性をたよりとして,疲労あるいは労働負担を評
価 し,実際作業の管理の よりどころとしようとしたわけ
で ある。 しか し疲労に関係する作業の性質や灸件は単純
で な く,疲労現象 も極めて複雑多様である。従って疲労
や労働負担を捉 えるためにはいろいろの側面か らの検査
を必要 とすることとなるが,かかる異種の測定結果を統
一的な一つの スケールにのせ,各種の労働の負担につい
て統一的鬼評価をすることが出来るか どうれ その こと
が次に来る研究課題であった。この課題について私共は
まだ充分な解決 を与えていない。 しか し考え方 として,
(1)一 日の労働によって心身の上に起った変化が翌 日
くむようになった次弟である。
ところで最近の交替勤務制をみると,週休制の徹底に
つn 4阻 3交替制が普及する傾向にあるように思われ る
ので,そ こに基本をおいて合理的な勤務交替の方式をも
とめるべ きだ と考えられる。 と同時に他方マスコンムニ
ケ-シ冒ン関係や自動車運転手の場合などに見 られるよ
うに,生活の T
)ズムの乱れを特徴 とするような生活様式
がみ られ,これ も文明の-所産 として注 目に値するOそ
こで私共は生活 リズムの乱れや睡眠不足の健康に及ぼす
影響を確実に把握する方法の確立につ とめると共に,潔
夜勤 を含む労働生酒によって起 る生酒の構造や内容の変
化にも着眼 して研究を進める方針 をとり,現在 も研究努
力を続けている。
Ⅴ. 日本人の生活水準
戦後労働海 蘇ら簡 興 した当初は悪性インフ レの唯 中で
あった関係もあり,賃金要求は最低生活費の確保をめざ
していたのT,理論生計費やマーケッ トバスケッ ト方式
などが論議に上った。一方社会保障制度の拡充が戦後の
わが国に とって重要な現題の一つである関係か らも最低
生活費 を適正な考慮の下に定める必要が痛感 されるよう
になって来た。そ こで私共は各研究室協力の下に新たな
構想 をもってこの間題 ととり組むこととした。その際に
(483)
とった方法は,都市,近接塵紙 純農村の三つにつt
,
,
'て,
まだ石炭焚 きの船舶が少_
h くなかった事情を背景 とし,
一定金毅の生計費水準の家族が現実に如何なる文化的衛
火夫の労働に先ず亀点をおいたが,やがて各職種船員の
生的水準の生活を して居 り,それが彼等の健康や知能等
消費 力ロT
)一について調査 し,更に船員の栄養問題一般
に如何に影響 してい るかを調査 し,これ らの具体的知見
について多面的な調査研究を行った。そ してこれ らの研
に もとづいて最低生活費 を定め ようとする 方法 で あ っ
究成果は船員の食料表改訂の重要な参考資料 として利用
た。そ してこの方法で定めた最低生活水準,最低生存水
されたのである。また船員の資質お よび適性についての
準の二つにもとづいて,全国の労働者農民の生活水準を
研究も多年にわたって続け られ,船員の育成についての
概観することを試みた。 この研究は生活費の研究に新 ら
参考資料 を提供 した。そのほか船内の人間関係や 1
)-ダ
しい方法を試みた とい う点に特色があると考 え て い る
ーシップに関する研究も,船内が閉鎖的な小社会を形成
が,その上に国民の生活 とその影響 とが極めて具体的に
していて注 目すべ き問題の多い ことを明らかに した点に
把握 されてい るので,この資料はいろいろな意味で活用
意味があ り,疾病災害についての継続的な統計的研究
され得 ると思つで.
′
、るo
船内居住施設に関する研究等は船内における安全衛生管
VI.
,
理の重要性を指摘 し,安全衛生管理強化の気運の醸成に
農 民 の早老
相当の寄与 をした。各職種の作業については,船橋の看
戦後におけるわが国の産業構造の変化については前述
視作業に開通 し暗順応,色神,海図室の照明等について
したが,この影響は農業の上にもいろいろな形であ らわ
研究 し,最近においては技術革新の進展につれ諸外国で
れ てい る。太研究所の農業労働研究茎では労働過程の合
船内要員逓減の傾向が顕著になって来た情勢 に か ん が
理化についての研究につ とめると共に,他方農業労働力
み,この方面の研究にその一歩をふみ出 した。
の構成につ一
,
J
、
ての研究を進めて来た。その際に注 目され
た ことであるが,一毛作地帯 と二毛作地帯 とでは農民の
ⅤⅢ. 労働 衛 生 学 的研 究
労働寿命に凡そ1
0年の差があることが明 らかになった。
この方面の研究は太研究所の労働衛生学研究室,労働
この間題は学問的に興味があるとい うだけでな く,極め
て重大な意味をもつ問題 といわねばな らぬ。そこでその
病理学研究茎はもちろん,労働生理執 労働生化学その
他の研究童の協力の下に広汎な問題について遜 め られて
原 因を明 らかにするために,二つの地帯における農民の
いるわけで, 2, 3代表的な研究主題に しぼって述べる
生理的心理的機能の年齢的変化,健康状態,労働及び生
ことは困難である。
酒の実態にわたっての多面的研究を数年間継続 した。そ
0ヶ年の研究を回顧するとき,先ず削定方
しか し過去1
の 結果を綜合 してみると,一毛 作地方農村の労働寿命短
法に関する研究についてのぺる必要があると思 う。即 ち
縮 は明 らかに早老現象によるのであるが,この早老には
空気中の有害物質 (ガス蒸気粉塵)については衛生学上
気候風土,生活条件,労働等の諸灸件が関係 しているに
丁般にかな りG
つ
,
低濃度が問題 となるので,その定量には
ちがいないが,問題解決の鍵は農業経営の改善にもとめ
鋭敏な方法が必要であるが,同時に時間的空間的分布を
らるべ きであると考えられた。従来東北農民の短命乃至
明 らかにする必要があるので分析定量が簡易迅速に行い
高血圧について栄養学的医学的研究は少 くないが,当面
得 る方法でな くてほな らないのである.従来かかる要請
いろいろな意味で論議に上るようになった労働 と年齢 と
にこたえるような定量法が確立 されてお らず,またその
の 関係については,私共は綜合的研究が必要であること
方法による各物質の捕集回収率 も明確にされていない懐
を痛感 してい る次第である。
ⅤⅡ. 海 上 労働
きがあった。大草,多田等は非常な努力を払って,/
J
,
敬
収管に小量の試薬をいれて捕集定量する方法を基本 とし
数十種の物質につい ての定量方法を確立 し,その回収率
わが国は戦前か ら世界有数の海運国 としての地歩を占
をも明 らかに した。また三浦等は空気中浮遊粉塵測定法
めて来たのであるが,船員の労働に関する研究 として見
の簡易化を考えて波紙塵挨計を作成 し,更に大気汚染研
るべ き業績 が過去において皆無'
/
L
r近かったことは不可解
究等における利用をも考えて連続測定の装置の完成に努
といってもよいほどである。太研究所は昭和22年始めて
力を続けた。
船 員の労働に関する研究に手を染めたのであるが,この
職業病については各種の工業中寿,放射線障害,職業
研究は主 として過去1
0年の間に発展 して来たのである。
性難聴,脊柱賛曲や d
i
s
khe
r
n
i
a手指膿鞘炎等産業界で
そ してこの研究は運輸者,海運業界,海員親合の支援 と
次々に起って くる問題について研究が進め られたが,特
協力を得て,船員行政 と密接なつなが りをもって進め ら
に塵肺につい ては,動物に気管内注入を行った粉塵の移
れ て来たことも特記 しなければな らぬ。研究は発足当時
動,肺臓内お よび淋巴組織等における異物反払等にづ :
、
(484)
て実験的研究を行 うと共に,肺の大切片標本の作成が機
進 め,示唆に富む成果をあげることが出来た。
縁 となって全国か ら集った各種塵肺の病理標本の所見を
栄養については,労働者の ビタミン所要量, ビタミン
Ⅹ線写真像 と比戟検討 し,塵肺生起の機転,各種塵肺の
や蛋白質の保持状態の調査方法,ビタミンと中毒 との関
共通性特殊性,塊状巣の形成,粉塵作用 と結核 との関係
係等について研究すると共に,農民,林業労働者,船員
等について他機関の協力をも得て研究を進めて来た.そ
してこれ ら一連の研究によって,私共は塵肺についてか
等の栄養問題について調査 した。
な り系統だった理解をもつことが出来るようにな り,覗
会経済的特性,半失業状態,半農半工労働者の賃金,労
在は表面括性剤による塵肺の予防効果について研究を進
働者の生活時間等についての研究が進め られた。
めてい る。
また魅会科学的硫発の領域では, 日本の挙働階級の社
また労勘衛生学の領域では,太研究所の多年にわたる
また上記職業病予防の一助 としての保護具については
研究主題の一つである作業場気候の問題に関達 し,高熱
戦後は じめて日永工業規格が定め られ,防塵マスク等に
作業負担の評価方法につい ての研究が進め られたぼれ
ついては国家検定も行われるようk:
なったが,太研究所
最近冷房の至適温度をもとめるべ く一連の生理学的研究
を行ってい る。
では防塵マスク,耳栓,耳覆等の改良考案について一連
の研究を行って来た。
Ⅰ
Ⅹ. そ の 他
そのほか挙げればなお多 くの項 目があるが,それ らに
ついては次章以下を参照 していた ゞきたい と思 う。
冒頭にものべた とお り過去1
0
年間にわが国の産業は未
過去1
0
年間の研究の うち,払った努力の大きさと収め
だかつて見なかったテンポで発展 し変貌 したQその間本
た成果 との両面か らみて特記に値するものを以上に挙げ
研究所の研究は,労使双方か らの強い頁常により,この
たのであるが,もちろんこれだけで研究の全貌 を示 し得
現実の産業の動 きと密接なつなが りを持ちつつ進め られ
るわけではないO しか し後輩には各研究室の研究事項に
て来た。研究 と産業とがこの ように強い靭帯で結ばれた
ついて梢々詳細に述べ られで.
′
、るので,ここには敢えて
ことも過去にはなかったことである。このために研究所
若干の テーマを 抜き出 して 概観的な 叙述をしたのであ
の活動の大 きな部分が要請による研究調査であ り,研究
る.従って詳細は次章以下を参照 して下 さることを希望
所の経営 もまたかかる実状の上に成立 しているわけであ
す るが,上記において逸 した研究項 目としてなお以下の
るOこの ことは本研究所の特性 ともなってい るが,研究_
ことを補足的に指摘 してお きたい と思 う。
を進める上か らは一つの大 きな障碍に車なっているOか
即ち労働心理学研究室においては,学卒者等を対象 と
かる条件を克服 しつつ研究を進めることが私共の課題で
する知能検査,Pe
r
s
o
nali
nve
nt
or
y 等について研究する
あるわけであるが,その課題 をどの程度に果 し待たれ
ほか,集団心理学的研究の開拓に努力 し,gr
o
upnor
m,
特に研究の 志向 と方法に 関 してどの 点に 欠陥があった
mo
r
a
l
e
,huma
nr
e
l
a
t
i
o
n等についての研究調査を行って
か,私共はその点について読者か ら忌博のない批判を得
来た。また災害については,災害 と疲労 との関係や鋳誤
たい と考えてい る。
に関する研究を行 うと共に、災害原因の心理学的分析を
(4
8
5)
労 働
生 理
Ⅰ
. 疲 労 に関す る研 究
部
門
6作業 日への逐 日的変化の両方が問題粧 される必要があ・
る、
。 文交替勤務制等に伴 う労働時刻の 変化 も生体機能u
産業疲労 の解明は 研究所創立以来の 主要課題 であっ
の もつ昼夜波動の点か ら特殊な考慮が必要である。作業
て,
,
.
_
特に労働生理学研究の 中心に位置するOわれわれは
内容における精神的負担,肉体的負担の強弱 も 「ちらつ
労働に ともなう人体諸機能の変動様態を生理学的に意義
き」値の変動に異なった現われ方を示す。これ ら作業条
づ仕る中か ら,疲労現象生起の客観的基礎を明かに し,そ
件の各種 とちらつき値変動の関連性 も示された。 (
欧文
の人間労働における意義を把握することに努めて来た。
報告 No.46,1
9
5
2;No.4
7, 19
5
3
)又判定の基準 とも
樽に戦後の一時期には長年の成果の上に立って疲労現象
なる 変動率の 基準限界についても 次の ような 値が提案三
における中枢神経系なかんず く大脳機能の重要性に着 目
されl
L
:
。 (労働の生理的負担 ;労働科学集成
し,視覚機能を通 して閃光融合限界頻度 (ち らつき値又
1
9
5
6
)
はフ T
)ツカー値)のAr
J
定が大脳磯能の活動水準を反映す
るもの として意義づけ られ,この面か ら疲労研究に新分
網膜-視覚中枢の感度 を現わす 「ちらつき」値が大脳
第 1巻
1. 肉体労働の場合 (RM二
Rの大 きい場合)
第一作業 日の 作業前値の
日間低下率 、 週間低下率 .
野をひらいた といってよい。
(
A) ちらつき値に関する研究
人間に とって好ましい限界
-1
0%
- 3%
人間労働の可能限界
-2
0
%
-1
3%
の活動水準を反映 す るもめ として 疲労測定への 応用は
2. 精神労働 あるいは RM Rの大 きくない労働の場合
Si
mo
ns
o
n(
1
94
1
)以来欧米で も試み られていたが,当研
人間に とって好ましい限界
- 5%
- 8%
究所で も戦後いち早 くとりあげられ,まず視覚機能の穫
人間労働の可能限界
-1
0%
-1
3
%
J
,
・
の要因に よる変動の仕方について実験的或は現場調査
成績の検討が加え られた。
(労働科学 2
5
(
7),23
9-2
4
5,
1
94
9
) 又測定方法, 測定器の装置 についても 路曝され
一
(以上は 8時間労働について,集団の平均値 として考
えられる)
ち らつ き値測定器は, 日太産業衛生協会疲労委員会の
6
(5),1
9
4-2
0
1
1,1
9
5
0),一応ちらつき値
(
労働科学 2
測定による疲労研究への道が確立 されたといってよい。
9
(
1
)
,
協力を得てその規格化が行われた し,(
労働科学 2
更に研究はこのちらつき値の測定を通 じて,労作種類や
値測定を産業疲労検査に応用する際の対象の選定,検査
作業条件の差異に基 く,大脳機能の変動の法則性を明か
の方式,
考察に当っての変動要因の分析,
整理方法等につ
30
5
,1
9
5
3
)その後も種/
{改良がなされた。又ちらつ き
に し,その成果を一段 と疲労判定に応用 してi
?く方向に
6),
いて詳細な とりまとめがなされた。(
労働の科学 7(
研究が進め られた。それ らの概略を記すと次の如 くであ
1
95
2
)
る。
最近 「ちらつき」融合頻度の変動磯序を明かにするB一
筋労作による大脳機能の変調 も 「ちらつ き」値測定に
的で,東大脳研の協力を得て動物索敵を行い,従来か ら
よって うかが うことができ,それは労作強度の強い程,変
の想定が明か匡された。即 ちクラー レ処理のネコを用い
動 も大 きぐ恢復も遅延すること,又負担の反覆は変動率
ら視神経,間脳中継核,大脳皮質視覚野か ら脳波を導 出.
6
(5)
,1
9
4
を低下させ る等が明かにされた。(
労働科学 2
し,眼にちらつき刺戟を与えると,光刺戟に対応 した脳 .
-2
01,1
9
5
0) ちらつき値か ら見た 大脳機能の 変動の仕
波の変化か ら各部での融合闇値 をきめることがで きる。
方に,一定水準維持の法則があること,従って作業負荷前
値の高低が変動率を左右 し,作業負荷の強度によっても
薬物投与、脳賦活系刺戟などによる闇値変化を追求する
作業前値や変動率に影響が認め られる。 (
労働科学 2
7
やェ-テル,ベ ン トバル ビクール,アルコール,笑気投 :
に,ちらつ き融合頻度は大脳皮質で最も低 く,酸素不足
(1),56
1
-5
68,
1
9
5
1
) こういったことか ら生体機能の
与でもまず皮質の闇値が低下 して くる。網様体刺戟は皮
変動を見 る場合,作業前値を捨象 して変動率を考察する
質の闇値のみ上昇させ,皮質脳波 上の活動水準の高低 と
8(
1
0)
,7
5
5
方法についても吟味 された。(
労働科学 2
7
6
2,
1
95
2
)
闇値変動は よく対応する。従って「ちらつ き」値Z
)変動が-
ちらつき値測定を労働現場の疲労判定に応用するに当
6ノ
の高低 を示すものであることが示されたO
(
労働科学 3
(
9),1
9
6
0
)
っては, 1労噺 日内の遂時的変化 と,第 1作業 日か ら第
脳幹網様体によって統禦 されている大脳皮質の情動水準 _
(486)
(
B) 筋疲労の研究
筋労作は労働遂行の中心にあ り,産業における磯披化
5%等である。
業3
又作業負荷時に各種の感覚刺戟を与えそれに応答する
,
が進む と特k:
静的肪労作の要素を重視 しな くてはな らな
反応闇値を調べると,作業中は作業前安静時に比 し電気
い。静的労作の負担評価に筋電図を応用する目的で次の
痛覚闇値,電気閃光闇値ノ聴覚闇値共に上昇を示 し,こ
ような検討が加えられた。皮層表面か ら双極導出 した筋
の上昇度か ら注意集中度を評価 しうることを知った。各
・
電図について,筋収縮 を数分持続 させ疲労感が生 じる所
闇値の上昇割令は作業種別 (珠算,目読,計算等)で異
0サイクル
での周波数構成の差異を分析 し,羨幅増大 と4
なって くるが,作業速変に最も関係が潔い。そ うして各
以下の徐波の増大が認め られたO-定負荷をかけ,電極
作業者の最大速度時の闇値上昇に対する割合で集中度を
条件を現正 した場合の徐波化の出現度合を周波数分折器
示すことがで きるO又この実験で闇値反応機能が作業遂
を用いて測定すれば,脇疲労の潜在的状態が判定される
行機能に 関与する 割合で, 負荷時闇値変化には 差異が
と
のではないか と考 えられる。
あることか ら見て,注意集中は作業に必要充機能 を賦宿
文筋労作に伴 う筋血流の変化を検討すべ く,血流測定
し,他を抑制するものであると考 えられる。かか る注意
・
の簡易法 として,水銀 ゴム管式 プレチスモグラフの方法
が吟味 されているO
集中度は精神作業強度の一面を評価するもの と考えられ
9
5
6)
る。 (
労働科学集成 第 1巻 1
(
C) 疲労の 自覚症候,その他の研究
疲労の判定評価に自覚的疲労感はなおか くことので き
ない重要性 をもつで,
、
・
る。各種作業集団について,疲労
ⅡⅠ
. 作業 負 荷 と生体 負担 度 の評価 に関
す る研究
感の出現時刻,作業 日との関係,季節,年令,性等の関
・
係を調査 し,又疲労症候の種別 (身体的,精神的,感覚
動的筋労作における作業負荷は,勤務時間におヴ るェ
的症候),
疲労部位等についても種)
,
・
知見がえ られた。自
Rで示され るが,実際の労
ネルギー消費量或は平均 RM:
一
党症候調査の基準化,判定方法についても産業衛生協会
疲労委員会の下でなされ′
●
L
l
o
(
労働の科学 9(
ll
)
,1
9
5
4
)
Rで代表 させると,こ
働において作業強度を一般に RM:
疲労出現 と作業能率の関係がクレぺ リン加算検査によ
1日の勤務時間中の作業量ケ
まこの諸関係の上に定まって
の作業強度 と作業時間 との間には一定の関係があって,
り実験的 に調べ られた。クレベ リン加算量の遂時的経過
くる。その関係式 としては次の ようなものが諸家の資料
を見ると最初の 1分日は減少 し,1分目の加算量に対す
をもとに して得 られた。
る 5分日加算量の比は増大する事実を見た。この変動は
・
休憩の挿入でもとにもどることか ら, 2回連続検査を行
1) 作業継続可能時間 (t) と作業強度 (S)
l
o
gt
-al
o
gS+ち(
a
,bは常数)
いその比をとることが,疲労判定に役立つことが示され
2
) 最大作業量 (∑A) と負荷の大きさ (
S′
)
8(5)
,2
9
0-2
7
7,1
95
2
)
.
た. (
労働科学 2
l
o
g∑A-h
S′
+i(
h
,iは常数)
3
) 恢復時間 (
Rt
)と作業強度 (S)
l
o
gRt
-mS十m(
m,nは常数)
4
) 恢復時間 (
Rt
)と作業継続時間 (T)
Rt
-c
T+d(
C
,dは常数)
その他疲労判 定に応用 さるべ き機能検査法の改善に努
め,タッピング検査,反応時間検査,身体動揺度検査,
循環機能検査,下駆 うっ血度検査 労働負荷体力判定法
二
等 について測定装置の試作や成績の検討がなされた。
I
I
. 作 等 時 の精 神緊張 度, 注 意集 中度 の
判 定 に関す る研究
吸気豊連続記録装置を考案 し,これを用いて作業負荷
(クレペ リン検査,各種事務作業,運転作業等)時の成
・
債 を考察すると,作業に伴 う精神緊張時に照応 して吸東
畳の減少,呼吸頻度の増加が認め られ,この呼吸抑制率
が精神緊張の判定に役立つことを知った。
吸気量抑制率 (%)=
作業負荷前1
回当吸気量- (
鐸 苧逓 許 気畳)
Xl
00
負荷前 1回当吸気畳平均
これ より事務作業,統計磯作業の各種にっいて緊張度
二
を求めた。例えば算盤 5
8%,和文タイ プ8
0%,パ ンチ作
5) 作業速度 (Ⅴ) と作業強度 (ら)
l
o
gV-f
l
o
gS+g(f
,gは常数)
6
) 拘束時間中の休憩時間比 (r%) と作業強度 (
冒)
l
o
gr
-p
S+q(
p
,qは常数)
7
) 基準作業量 と最大作業量の割合 -5
/
1
0
-6
/
1
0
これ らは 1日の基太的作業量の評価に役立つ○
又作業環境奉件の人降に及ぼす影響か らも件業強度 と
同様な関係が見出せる。
1) 温湿度 :感覚温度 (E) と作用時間 (うつ熱現象
の徴候の起 り始める時間)
l
o
gE-ml
o
gT+n(
m,nは常数)
2
) 高気圧 :作用気圧 (P) と作業時間 (T)
l
o
gP-al
o
gT+ち
(4
8
7)
3) 低気圧 :1気圧の ときの酸素分圧に対する高所の
酸素分圧比 (Q) と耐久時間 (T)
l
o
gQ-cl
o
gT+d (
C
,dは常数)
トメイション化に伴 う人間労働についても人間工学的面こ
よりの諸特性を明かに し,作業方式の改善の方途を示 し・
1
4) 振動 :振動の加速度 (a) と作用時間 (で)
l
o
ga-eT+d
この ような法則性を基礎に生体負担度なる尺度が提唱
された。即ち環境条件 も含めそれぞれの作業強度 (S)
た。 (労研資 No.
3
7,No.
47
,No.
4
9,No.
1
21
)
Ⅴ. 労働 にお け る視 覚機能 と色 彩調 節等 に
関す る研究
での継続句能時間 (
t
)は l
J
gt-al
o
g S+b と考 えら
ちらつき値測定を利用 して視覚機能の基礎的研究が行
われたC即ち網膜における誘導現象の解明, (労働科学
礼,又生体が耐 え られる限界での Sと tの関係を示す緑
2
6(1
0
)1
9
5
0)
,
色彩感覚を規定する網膜部位の波長別感
を生体負担度 1
0
0
% とすると,それに平行な直線上に生
度 曲線,興奮性の累加現象について検討された。更に彩
0,
18
0,7
0--%の Sと tの関係を求め うるわ
体負担度9
色法の 基礎を明かにする 目的で, 色の 3属性である色
キ
ナである。従って常に bに生体負粒度を代表 させること
ができる。-
相,採度,明度の相互関連か ら,明度や彩度C
7
J
7組合による
この ような考え方の上に異なった要素の作業強度が混
、
在する場合の綜合 された生体への負担度は常数 bに該当
す る項の絶和として考 えるられるのである。 (労働科学
8
1(2)
,1
95
5
)
色の見え易さ,照度や指標の大小による見え易さ等につ
8
(1),
(2),
いて実験的検討も加えられた。
(
労働科学 2
(3),1
95
2;3
3(1
0),1
95
7
)
こういった実験的基礎の上に室内或は作業対象の色彩二
調節に必要な諸条件が吟味されると共に,保安督標,階
労働強度 と実働率,高熱量筋作業の TGE指数,労働
段,船舶等の彩色法や色彩調節に具体的指針が与えられ
量概念 もこの生体負担度の考えか ら統一的に理解 しうる
1(2),1
95
5;労働の科学
た。 (
労働科学 3
1(2)
,1
95
5;労働科学
ことが示された.
,(
労働科学 3
8(7), 8(1
2
);欧文報告 No・4
6
)
集成
第 1巻)
7 (1
0
),
労働における視覚機能の重要性はい うまで もないが,
Ⅰ
Ⅴ. 作 業 方式 の改善 ,作 業姿 勢 等 に関す る研 究
特に人間工学的課題・
として,看視的作業では指標や文字
作業方式の改善は,作業する人間の側か ら見て無理な
数字,文字の大 きさ, 太 さ字劃数, 明度差, 照度等の
動作,不 自然な姿勢を正 し,作業量が疲労発生の面か ら
関係で視認度の 優劣か ら望ましい 条件が検索 されたQ
適正な枠内に止め られる中で,最 も合理的能率的な作業
9(8),
41
1-41
8
,1
95
4
)又暗順応も夜間の
(
労働科学 2
手続,機械配置を創造 し,一連統件業時間,休憩の挿入
見張 り作業低照度環境の労働では重要な機能であるoそ
等の作業条件の規 正の上に確立され る。 こういった観点
こで暗順応測定器の簡易化や色々な照度条件での暗順応
か ら,製糸労働,検反作業,
統計機作業,紡績作業にっい
経過を検討し,作業方式,環境の照明,彩色に留意すべ
て具体的な改善策が検討された。 (
労研資 三
Nb.4,No.
き諸点を明かに した。
1L;労働の科学
7(4),
1
9
5
5
)又電話交襖輝美,バイク
モータ-運転者 (郵便集配作業)についても適正な休憩
配置等が考察 された。
個々作業の検討に当っては人間工学的な手法が重要で
その一つに作業姿勢がある。作業姿勢は,①作業位置,
②体制のバランスの維持,⑧使用する道具,④運動範囲,
が見え易い灸件にあることが必要である。これは図形,
ⅤⅠ
. 交 替勤 務制 の生体 負担 に関す る研究
交替勤務制に伴 う日勤,宵軌
夜勤のそれぞれの労倣
時刻におげる生体機能の状態か ら,生体負担の差異を評
価する目的で実験が重ね られた。
(
9.
0
0-1
7.
0
0
),(1
5.
00-2
3.
0
0
)
, (2
2・
0
0-6.
0
0
) の,
⑤作業に必要な力,⑥精確度,⑦明視の距離等の条件か
3時相に同一作業負荷を課 し,各種機能C
7
)時間経過を比
ら良香が半瞳 される。具体的な作業例について比戟検討
較する実験が行われた。加算能率,ちらつ き値は , 3時
が加えられた。 (
労働の科学 1
0(4)
,1
9
5
5
)
相で同 じ時間経過を示す ことな く,昼,育,夜勤の順 に
身体条件に基づ く適性配置もこの ような面か ら考え ら
平均的磯能水準も低 く,且低下度 も増大する。膝蓋願反
れる。具体的には紡績作業において作業種別,強度,顔
射闇値 も夜勤時最も高い。叉筋労作を負荷 した際の フ l
J
皮,精密度等を基礎に身体適性による配意,作業量の決
ツカー値,循環機能の変動量は昼間 より夜間で大 きぐ灰
定が試み られた。又作業量の決定もかかる人間工学的手
復も遅延する場合が多い。夜間は機能水準が低い上に免
法 を応用 して可能であることが,織機作業を例 として示
荷に対す る変動が大きく,機能の安定性が低 い とい え
された。
る。 (欧文報告 No.4
8,1
9
5
5
)
コンペ7-システムやタク トシステムと労働或はオー
これ らの関係は, 6日間の昼夜交替生酒の継続でも基
(4
8
8)
東 的には変化 し患い ことが示されたQ従って夜勤の生体
ちらつき値の関係が実験的に検討された。ねむけの発生
二
負担は昼勤のそれ より大 きい といえる。又勤務開始前の
には夜間 2- 3回の山があ り,それに対応 したちらつ き
ち らつき値は 昼勤 3日の継続で 順次上昇を示すのに 対
値の波動が認められ,ねむけは大脳機能の興奮水準の低
し,、
宵勤では低下の方向にあ り,夜勤では特に第 3日日
下 として意義づげ られる。 しか し時間の経過につれて同
・
の低下が甚るしく,夜勤継続時の疲労蓄積億向を認めざ
るをえない。
一のねむけに対応するちらつき値はより低水準を示す よ
うになる. 夜明け 前 2時間 の 仮眠は 「ちらつき」値の
実各種作業現場の実態調査か らも夜勤嘩期 6日の前半
と後半では作業前借の機能水準の低下が有意に認め られ
夜明現象 を 増姶 させる。 (
労働秤学 8
0(6)
, 3
6
887
3,1954)
ー
夜勤の髄続は可及的短カ、
いことが疲労蓄登 を軽減する上
睡眠を妨害する環境園子 として騒音は重要である。色
で 望 ましい といえる。
々な騒音 レベルでの就眠遅延,覚醒促進の効果を検討 し
各種交替勤務事業場の交替様式,作業者の生活実態等
睡眠環境 として騒音 レベル4
0-4
5ホ ン以下が必要なこと
か ら様式の優劣可否等についても検討 された。 (交替勤
も明かにされた。
(
労働科学 3
1(l
l
)
,7
1
9
-7
2
6,1
9
5
5
)
・
務制の研究 1
9
5
1
)
不眠時の ちらつき値経過が夜の更けるにつれ夜明けま
近時装置産業の拡大や機械工業においても交替制の採
で次第に低下 し午前 6時以降は反転上昇を示すのに対 し
用が目立ってお り,交替制方式も干差満別である。そこ
同 じ時刻 まで睡眠させ覚醒直後に測定 した値は,午爺 l
で ,産業別に交替勤務の実態を再検討することを企画 し
時頃の覚醒時が最低 を示 し以後の時刻での覚醒ではちら
一部実施に移 されると共に,交替方式の分類について検
つき値水準の上昇が認め られる。 この覚醒時の ちらつ き
丁
討 された。 (
労研資 No.1
83
)
値水準はその 時点での 睡眠の 深度 を示す ように 思われ
叉交替勤務の生理的負担調査に自律神経機能の変動を
見 る方法について吟味 し,勤務制の私生活への影響を把
・
揺することも考え られてい る。
ⅤⅠ
Ⅰ
. 睡 眠 に関 す る研究
る。又これは舌下温,脈数,ねむキ
ナ等の経過 とも一致 し
一般的な生体機能水準の変動を示す曲線 と考 えられる。
8,1
9
5
5
)
(欧文報告 No.4
同一就眠時刻 より0, 2, 4, 6及び 8時間の睡眠を
課 し覚醒後の機能変化を追求 した。覚醒直後の機能水準
睡眠は疲労に対する休養の 中心を占めるもので,疲労
揺, ねむげ, ち らつき値では午前 1- 2時に最低 を示
・
研 究の側面をなすものでもある。又交替勤務制に伴って
し,舌下温,脈数では午前 3- 4時に最低を示す。前二
夜 勤昼眠或は短時間の仮眠が,労働負担の面か らどの よ
者では覚醒時刻に相応 して直後め レベルが低い程,一過
うに評価 され るかも重要な課題で,各種の面か らの研究
性の上昇波動が強 く現われ,仝不眠時のなだ らかな波動
が 要辞される。
睡眠の良否の 自覚的な判断 (ねつき,ねむ りの深 さ,
を大 きく乱す他,翌朝時の水準は酎 民時間の短い程低 く
なる傾向を示す。朝のちらつ き値水準は 8時間睡眠を 1
甘覚めの気分)を質問調査 し,事務作業者,交替勤務者
0
0% とす ると 4時間睡眠9
1%,不眠時85%で睡眠効果の
群について整理 し, これ らは睡眠時間ばか りでな く就眠
判定に役立つ と思われる。舌下温,脈数等の覚醒直後の
時 刻,起床時刻 とも関連すること,良好な睡眠のために
水準は不眠時のそれ より高 く,覚醒後の変動は不眠時波
はそれ らに適正怒限界のあることが 分ったO (
労働科学
動に接近する方向に経過するが,翌朝時の レベルはやは
り睡眠時間の長一
ノ
、
程高い。 (
欧文報骨 No.4
9
,1
9
5
6
)
29(
1
0),521-526,1953)
交替勤務を行 う各種作業者についてちらつ き値の遂時
夜間軽眠 と昼間睡眠の比較実験も同様な方法で行われ
的 変動経過 を時刻別に整理 して見ると,昼間の高い水準
たO睡眠時間段階で覚醒直後の ちらつき値水準か ら判定
・
は夜間低下 し,午前 4- 6時の夜明前最低に達 し,夜明
される睡眠深度は夜間に比 し昼間では甚だ浅 く約2
0
-8
0・
4
時間の波動
キ
ナと共に急速に上昇する。即ち昼夜による2
%である。 これは覚醒後の波動か ら見て昼間は夜間 より
は夜勤時にも保たれていることが分る。従って同 じ時間
機能水準を高 めるカが はた らいてい る結果 と考 えられ
,
の供眼をとった前後の 「ち らつ き」値変動は仮眠時刻に
る。舌下温,脈数,血圧等の変動の大 きさは昼間睡眠で
よって相異 し,仮眠後 「ちらつき」値の低下変動 を示す
も夜間睡眠 と大差な く,睡眠の皮質機能 と皮質下機能へ・
竜のの割合は,仮眠時刻がおそ く明け方になる程減少す
の影響に差異があるように思われる。睡眠は生体機能を
る。ちらつ き値の昼夜波動は交替勤務が頻回に長期繰返
一過性に低下 させ,覚醒後は上昇 させるが,生体の昼夜
0(1),
されるとある程度 くづれてくる。 (
労働科学 3
ユ∼ 7,1
9
5
4
)
波動の方向 と時刻的に一致 した場合にはその変動を大 き
くさせ るといえる。 (
欧文報肯 No.
5
1
,1
9
5
7
)
不眠ない し短時間匝眠を行った場合のねむげの度令 と
労働時間や交替制に関連 して労働者の生活時間構成に
(4
8
9)
おける睡眠時間の実態,その変動巽因の考察についても
的年令の若い男子で寿命の短かいのは,疾病要因の作用
資料の集稔がなされた。又上記の実験成績を基礎に睡眠
に差のあることを示唆する。又女子の生理的年令 と労働
時 間,起床,就床時刻の組合せによる睡眠効果値の算出
能力を考える中間には社会経済的要因 も無視できないO
も行われた。 (
労働科学集成
第 1巻
1
9
5
6
)
ⅤⅢⅠ
. 労働 年 令 に関す る研究
叉統計資料の分析整理か ら,各種職業集団の労働年令
や社会活動分野での最高能の発揮年令の分布等について
.1
8
,No
.2
5
)
も知見が得 られた。 (
労研資 No
`
生理機能の年令変化か ら生理的年令尺度を練合化 し,
労働能力の年令表題の基礎を明かにすることに努めたO
=
′
、
当初,山林労働者,掛 由作業者,事務作業者等の労働集
労働 と年令の問題は労働科学叢書 ⅤⅠ
Ⅰ
Ⅰ「労働 と年令」
(
1
9
5
5
)に も綜括 されてい る.
0
Ⅰ
Ⅹ.航 空適 性 に関す る噺 究
団の年令階層別機能検査成績 より年令 と相関の高い機能
項 目の選定を行い,ちらつき値, 視力等の視機能, 筋
A.検査法の研究
力,運動能等が重要であることが分った。
航空適性検査に使用すべ き検査法について 2,3の検
農民の早老問題の調査研究_
K生理的年令推定の方法を
討 を行った。
試 み,秋田 (一毛作) と岡山 (二毛作)農民の労働年令
1) 平衡機能検査法 --不安定板検査法 (
仮称)を試
の 差異を生理的年令の面 より基礎づシ
テることがで きた。
作 し検査方式を吟味 した。 これは中央で支え られた円板
即 ち夜尿回数,基礎代謝値 (身長体重 よりの計算値),
毛
の 4万 をバネで支持 し,被検者は この上に直立 し板の水
宴の灰 白化及粗密度,歯牙欠損数,皮膚敏壁及び弾性,
平を維持するよう努める。この際の円板の前後,左右両
堰 九 背筋力,反応時間,筋協調応,平衡機能,歩行速
方向の動 きを連続記録 し,それ より平衡機能の良否 を判
度及び歩行偏差,上陣開,膝聞低 呼気九 遠及近距離視
断するわけである。実施成績 より,①左右方向では振れ
力,屈折九
ちらつき値,タッピング数,最高及び最低血
幅 と掠れ数は比例するが,前後方向では振れ数の増加は
圧,負荷時脈数/安静時脈数,右手掌及び手背耐痛時間の
握れ幅に影響が少ない。両方向について振れ数 と握れ幅
2
5
項 目の検査を施行 し,各頃 日の測定値を:1-1
0の等 分
より平衡機能の良否を判定する評点基準を作成 し;
こ。②
劃 評点法で評点化 し綜合平均を各人について求める。集
両方向の平衡機能評点は開眼時及び開眼時共に相関があ
団の各年令層別の平均を基準に生理的年令が得 られる。
る。開眼時は開眼時 より振れ幅,振れ数共増大 し,視覚
個々機能の年令による衰退の状腰 を観察すると,2
0-
機能が平衡機能に関与 してい ることが分る。⑧夜間不眠
24才台の機能水準に対 し有意の差で低下を示す年令は次
時の平衡機能の推移 を換討 し.深夜か ら夜卿 タにかけて
の如 くである。
機能の低下を見た。④廻軽負荷後の平衡機能は廻転速度
.
の増加によって低下が著るしくなる。 (
欧文報告 No
3
5
才台 Fl
i
c
ke
r値,聴力,遠及近距離視力
4
0
才台
4
5
才台
5
0才台
5
5
才台
屈折力,クッビング数,最小血圧,出生回数
歩行速度,反応時間,握力,皮膚電気抵抗
最大血圧,睡眠時間
背筋力
5
3,1
9
5
8
)
2) 眼調節力検査法 - ・
近点距離測定法が静的な方法
であるので,調節力を動的に見 るためi視標が遠近交互
に露出される装置を試作 し,露出時間の関係で追随可能
60才台 皮膚弾性
時間か ら求める方法を検討 した。
6
5
才台 基礎代謝値
7
0
才台 耐痛時間 (手背)(欧文報告 No
.4
7
,1
9
5
3
)
る方法である。
綜合評点か ら,岡山農民の生理的年令に対する秋田農
0
才以降差異が認め られ ,5
5
才
民のそれは,男子の場合4
か らほほ ゞ5才の開 きを示す。女子の場合は8
0才台より
5-1
0
才の開 きとなるC秋田農民では生理的年令の進行
3) 視野検査法 --ちらつ き値測定で視野限界 を求め
4) 屈折力検査汝 - ・
注視時の屈折力を望遠鏡の調節
焦点 より求める検査法を試作 した。
5) 夜間視力,光神の検査法 --背景 と図形の明度を
かえた指標が低照度で露出される装置で検査で きる。
の早いことが,農業労働か らの早期離脱の一因をなすも
6) 眼疲労検査汝 --鍋節力の 疲労を見るため 指標を
の と推定さ れ た。 (農民の早老に 関する研究 1
9
5
5
)
次々に読むときの望遠鏡の焦点移動 日働記録を利用する
しか し男子についての 5才の生理的年令の差は,現実
の 労働能力での1
0
才の差 より短か く,これは両地区の農
方法である。
7
) 近距離視力検査法
業労働の機械化程度による労働の難象にも関係すると思
B.年令適性の研究
われる。叉女子は男子 より生理的年令が高 く,秋田農民
生理的年令評価に使われた各種機能 (視力,ちらつき
に著る,
しい.
その一因 として出生回数 が考 えられる。
生理
値,筋力・協調応,反応時間,タッピング,聴力,平衡
(49
0)
機能等1
2
項 目)の 2
0-2
4
才台を 1
0
0とした年令変化指数
を平均すると,3
5-3
9
才 より低下 し始め,4
0-4
4
才8
5
,
50-5
4
才6
1
,6
9-6
5才5
2となるO これ より航空適性年令
について考察 し存。
p・
I
-%
xg
xo1
2
6
3
0.
7-1.
4
0を 5段階に分け,他の体 力検査結果の裏付
けとして磯能力な体力をみる 1つの方法 といえようO
(
労
5
)
働科学研究所年報 p4,昭3
Ⅹ. 身体 使 用部位 によ るエネ ルギ ー代謝
率 の分 類
多 くの産業で数多 くの作業のエネルギー代謝率を測 定
し,結果を整理 してみると作業時の身体使用部位 とエネ
ルギー代謝率 との間に法則性に類似 したものがあること
がわかったD
こうしたことは当研究室で発表後十年たって英国で も
発表 してい る。
ⅩⅡ. 看 視 作業 が呼 吸,循 環 機 能 に及 ぼす
影 響 につ い て
学生 3人を被検者 として看視作業実験室 で 2週間にわ
た り 1日 6時間 メー ター看視の作業を課 し,呼吸数,派
a
c
ho
c
a
r
di
oで連続記録 した。
縛数の変化を t
坐位で刺戟回数を3
0分おき程度にすると呼吸量は実験
開始 3時間後で1
0-1
5%低下 し,脈樟数は 5-1
0%低下
する。実験開始時の呼吸量,脈持数 を活動基本水準の安
即ち作業時の身体使用部位を手先,手先の動作が上肢
静値 とするな らば看視作業の ような他律的な精神負荷で
に及ぶ場合,上肢,全身 と分ち更に動作をカを入れ具合で
は代謝機能が衰 え,顔静状態 とな り,正常な活動磯能は
分ち,これに被換者の訴え,調査者の感 じなどを加味 し
失われで/
、るとみ られるのではなかろうかO
M.
R.が推定で きるとい う
て綜合すると,おのず と R.
立位看視では呼吸,循環機能の低下はわるい。又刺戟
わけである。例 えば手先の作業で動か し方が機械的か意
回数が多い場合も低下の度は小さい。 しか し,フ リッカ
識的かで ,R.
M.
R.は 0-0.
5, 0.
5
-1.
0 とい うよ
ー其他か らみた機能低下は坐位,立位J
・刺戟回数の如何
うに分け られる。そ して各々の備考欄には どこで もみら
に拘 らずみ られるO (
労働科学研究所年報 (詳細は改め・
れ る代表的な作業 とその R.
n
q.
R.を示 してあるか ら,
て発表の予定),p4,昭3
5;労働科学研究所年報 p5,
メ
これ と比華するこによって推定が容易 となる.
昭3
6)
全身作業についても同様の注意の もとに R.
M.
R.を
推定で きるよう説明しておいたが更に具体的に使用器具
とその重量,テ ンポによる, R.
班.
R.の 変化をグラフ
化 して推 定に万全を期 した。
ⅩI
Ⅱ. Si
nus自転車 Er
gomet
e
r の利 用
今迄作成されていた多 くの 自転車 Er
g
o
me
t
e
rは Spr
-
i
ngba
l
a
nc
e を利用 した革の摩擦抵抗 によったものであ
M.
R.を推定す る方式
この身体使用部位によって R.
るが,今回作成 したものは Si
nusba
l
a
nc
eを利用 した重
は争種)
,
・
の方面に利用 されて,労働生理学の上に役立っ
量負荷の方法で,ベル トの滑かさか らくる誤差をな くし
た優れた Er
g
o
me
t
e
r と云える。
ている。
なお, この基本になった各作業の実測 エネルギー代謝
率,
数千は産業別に整理 して「
産業のエネルギー代謝率」
とい う単行本になって市販 され外国でも読 まれている。
(労働科学 2
7(6),2
7
9-2
9
8;2
7(1
0)
,50
4
-51
4;
産業労働のさネルギー伐謝率 ,1
9
6
0,労研出版)
XI
. 心肺 機能 検 査 法 と して の Res
pi
rome
t
e
r
及 び St
e
pt
e
s
t を体 力判 定 に利 用
主 として塵肺考の 心肺機能検査を目指 して Re
s
pi
r
0
-
me
t
e
rが使われ,一概 には 1段又は 2段肺活量,吸入肺
汚量,時間肺活量 , M BC 等の測定,St
e
pt
e
s
tでは呼
気量,脈樽数,血液飽和度G
7
)変化をみてい るO
これ らの うち呼気量 (
Ⅴ)M BC,脈掃数の変化 (P.
毎分仕事量=毎分運動距離 〉
く
力泉
力量 -旦 r
旦 s
i
n♂
但 しR-Ar
m と分銅の垂心までの回転軸の距離
G-重量
r -回転軸の半径
O-Ar
m と垂線 とのなす角度
実験によれば仕事量 と毎分仕事量 とは次の関係にあっ
/
こo
Y-0.
4
61+3.
831 ×1
0
3
×0.
5
90
5×1
06
Ⅹ2
但 しY-R.
M.
R.
X-毎分仕事虞
nus自転車 Er
go
me
t
e
rによって体力判定を行
この Si
った。まず 1分間最大可能の作業を行い,次にこれ より
=恢復時 1分目 1
5
〝
,2分 目1
5
〟の脈痔数の和一安静
R.
造かに低 く誰でもが行い得 る弱負荷をかけ,この関係を
1
5
〝の脈持数 )
i2),2段叉は吸入肺活量 (
V.
C.
)か ら次
求めておき,実際に櫨 この鍔い負荷で最大仕事量を推定
の式で体力判定を試みたO
0
kgm
し体力を判定 しようとするものである。 毎分 70
(491)
の 仕事量か ら体力差を分類が 可能であることが わかっ
が担 ぎ上げるの とでは 15
kg までは大差ないが,それ以
た。
上では人にハネて貿 う方がよい ことがわかった。但 し,
7
6
kgm∼6・
5
0kgmの仕事量にあ
又定常状態の成立は 7
り,体力の庶い ものほど低い仕事量であった。
Si
nus 自転車 Er
go
me
t
e
rは生体の 負荷 を実験 するの
速度,重量の増加するにつれ,エネルギー代謝率は曲線
的に増加することがみ られた. (
労働科学研究所年報
3,昭2
8)
(
詳細は過って発表)p1
に仕事量がハ ツキ リす る今迄にない良い Er
go
me
t
e
rで
あると思 う。 (
労働科学 34(1),45-49)
ⅩⅠ
Ⅴ. 高温 ,高 湿 時 の金 属鉱 山の坑 内作 業
竪岩, トロ押 し作業を常温時 と高温,高湿時 とでその
エネルギー代謝率 を比較 してみた。高温,高湿時は作業
テ ンポは遅れ,時間は常温時の 2倍 となった。
2人掘労働量 (
孔長 1
50
c
m 中天盤)
26o
C 95%
37o
CI
OO%
R
・
M
・
R
・
1
琶
馴1
m
c
a
TR
・
M
・
R
・
E
琶
I
p
)
q
I
1
℃
a
T
ⅩVI. エネ ルギ ー代謝 率 測 定 時 の条 件
定常状態が成立する場合で も,成立するまでの時間は
身体使用部位及び労働強度によって異なる。
又エネルギー代謝率実測時 1分以内の作業では代謝率
が高 くなる。 随って エネルギー代謝率の 測定は 1分以
上,なるべ くは 3分以上をのぞみたい。勿論定常状態不
成立の場合は恢復過程の採気を必要 とすることは論をま
たない。作業開始後作業 1分以内では作業への生体の順
応が不完全 とみられるし,且つ採気量が余 りに少ないた
め測定上の誤差をまねき易いのが原因であ らう。
又単位作業を幾つかの要素作業に分析 して要素作業の
ェネルギー代謝率か ら単位作業のエネルギー代謝率を計
算 したもの と,初めか ら単位作業 として測定 したェネル
鉱 車 運搬
崇
IR・M ・R・ r io-当晶
ギー代謝率はよく一致する。この ことは勤務時間内労働
f
1
0m 当 り
Ca
l
.
量は個々の作業か ら計算 したもので よい ことを意味 し,
時間研究さえ,この線に沿って実施 されれば正 しい値 と
なることを裏書 きしてい る。
更に定常状態不成立の際の恢復過程の採気は,その時
間的限界をどこにお くべ きかが問題であるが脈持数が作
この ことは実験室実験 と異な り,現場ではこの ように
エネルギー代謝率を低 くして体の 「
へば り」か ら自分を
まもろうとするものであることがわかる。 (
労働科学
3
1(5),32
4-32
8
)
業前近 くにな り且つ長い間その儀を保つような時な らそ
の頃封切っても大過ない ようである。労働強度が強い場
令,作業終了後長い時間たっても作業前の脈掃数へ戻 ら
ず,やや高い値で固定する場合が多い ことはよく体験す
24)
るところである。 (
労働科学 29(ll),619-6
ⅩⅤ. 運 搬 の エネ ルギ ー代謝 に関す る研 究
多 くの研究者によって運搬のエネルギー代謝の実験が
行われて,至適重量や経済速度が研究されてい る。 しか
ⅩVI
I
. 歩行 の エネ ル ギー代 謝 に関 す る研 究
歩行のエネルギー代謝に関する研究は非常に多いが,
し, この何れもが実験室実験に限 られ,被検者は実際の
当研究室が預 りあげたような同一地点で無雪期 と有雪期
労働者である場合が少ない。その意味で例 えそれをェネ
で歩行の ェネルギー代謝がどう違 うれ 時間研究 と関連
ルギー代謝率に換算 しても現実の使用には堪えない。そ
させてその労働量にどの ような差が生ずるかをみたもの
こで当研究室では,運搬に従事 してい る労働者によって
は少ない。
現在最も使用頻度の商い肩担ぎ,猫車,運搬車を使用 し
当研究室は無雪期に,負荷重畳別,速度別,傾斜別の
て,重量別,速度別に組み合せて種々の実験を行った。
幾つかを組合せて,歩行,自転車によるェネルギー代謝
而 して今後種J
i
・
の方面で利用されるであろうことを予想
率,至過速度などを研究 した。有雪期では負荷重量別,
して,エネルギー代謝率で示すことに重点をおいた。
経済速度なども検討 したが肩かつ ぎ運搬では, Okgで
毎分56
m, 5kg では 65m,1
5
kg では80m, 3
0
kg では
9
0m と責量が増すにつれ 早 く歩いた方がよい ことがわ
かった。叉この肩かつぎで も人にハネてもらうの と自分
速度別,慣斜別の組合せで,ゴム靴,カンジキ,スキー
等のェネルギー代謝その他 を研究 した。
実験地は北海道,東北,北陸等の各地区でそれぞれ十
数回実験 した。
無雪期の徒歩は 5kg を背負って, 偲斜 S- 6度,症
(49
2)
分速度5
0-7
0m で R.
M.
R.8.
0-4.
0 とな り,自転車は
平地毎分 1
8
0mで R.
M.
R.8.
5
,傾斜 3度で毎分7
5
m,
幾つかを回ることを職業 とするものに郵便外務 ,新聞配
逮,牛乳配達 ,集金貞等がある。
1
8
0mでは夫々R.
M.
R.8.
5
,1
8.
0となった。 坂道を自
階段を昇る速度を平面部分も含めて毎 分1
0,2
0,3
0,
転車押 し上げると傾斜 4度で毎分6
4m の場合 R.
M.
R.
4
0
,
5
0m とするとその R.
M.
良.は 2.
0,3.
5,5.
5,7.
5
,
1
0.
8 とな り速度が増すにつれ曲線的に R.
M.
R.は上昇
7.
6,傾斜 8度では同 じ速度で11.
8と大 きくなる。
積雪期 (積雪 1
3
8
c
m,降雪 8c
m)で ゴム 靴歩行は 平
6mで R,
M.
R.6.
0,傾斜 4度で4
2mが 7.
0とな
地毎分4
り, 7度で3
8
mが 8.
7となる。降 りは傾斜 4度で毎分5
0
mが R.
M.
R. 4.
0とな り, 7度で4
9mが 5.
4となる。
する。毎分速度はェネルギー代謝か らみて実際 より遅い
ようであるが2
5m位がよい。
降 りる速度を毎分3
0,4
0,5
0,6
0,7
0mとするとその
次に積雪が回って凸凹 となった道の ゴム靴歩行は平地
R.
M.
R は 1.
5, 2.
0, 3.
0, 8.
8, 4.
7とな り,実際
に降 りるには毎分5
0-6
0m程度がよいであ らう。
で毎分7
0m で,R.
M.
R.は何 も背負わない場合は 4.
7,
アパー トに住む人が病気になった時は更にこれ より速
1
0
kg背負で 6.
3 とな り積雪の歩行 よりは/
J
,さく一般歩
行 よりは大きくなる。傾斜が増すにつれ速度が遅 くな り
度をお として RM.
R.を/
J
,さくした方がよいO
アパー トの階段の各段は 1
7
c
m で低いので 2段ずつ昇
で 7- 8程度にとどまるような調節が行われ る。
R.
M.
R.
る人があるが R.
M.
R.は同 じ速度 で2
0-3
0%高 くな り毎
5-7
0m
降るときは債斜の大小 にかかわ らず,大体毎分6
分4
0m以下の速度では行い得ないのでこうした方法は止
程度で, 0kg
,1
0
kg ともに R.
M.
R.は 3.
0-5.
0程度
めた万がよい。
となる。
以上は 4階建のアパー トの階段昇降であるが 5階建は
スキー滑走 で は 平地は 大体毎分 9
0m が 普通速度で
M.
R が低 くな
平面部分が 4階に比 しやや多 くな り, R.
R,
M.
良.が 6.
0,1
0
kg背負 うと同 じ速度で R.
M.
R.は
る。昇る速度は毎分3
0m程度がよく,降 りるのは6
0-7
0
8.
0 となる。
m程度がよい ようである。 (東京都新宿,練馬郵便局外
傾斜度が増すに したがって,登 る際の毎分速度は減少
4,労
務員の労働に 関する労働科学的調査報告書, 昭3
し,逆に R.
M.
R.は高 くなる。1
0度の例をとれば背負な
研 ;東京都世 田ケ谷区千歳郵便局の郵便外務員及び保険
0m とな りR.
M.
R.は 8.
0となる01
0
kg
しの場合速度は5
貯金 の内務員の労働に関する労働科学的調査報告書,昭
背負では R.
M.
R.1
0となる。
3
5
,労研 ;労働科学研究所年報 ,p4,昭3
6
)
スキー滑降の速度は被検者の技術の良否によって至適
ⅩⅠ
Ⅹ. 生 産 と労働量 との関係
M.
R.揺
速度は違 うが制動をかけて速度を調節するとR.
高 くなるO毎分 20
0
-2
50mで RM.
R.5.
5
-7.
5が普
通である。
産業界の生産は機械化によって驚異的増産 とな りつつ
ある。機械化は人間労働の労働強度を低 くし,勤務時間
こうして穂雪 中ゴム靴,スキーを使用 して郵便 を集配
する作業員などの歩行巨離,歩行時間及労働量は次の様
0
-2
5
kg歩 き,
になる。即 ちゴム靴歩行の場合-直で 2
2
0
0-2
5
0分を費や し,労働量は1,
6
0
0-2,
3
00Cal
.と
3
00-2,
6
00Cat
.とな
なる.その他を合せて 8時間で2,
る。スキー歩行は2
5-3
0
k
n1
で,1,
8
00-2,
5
0
0Cal
.を必
要 とし 8- 9時間の勤務 で2,
5
0
0-2,
8
0
0Cal
. となる。
M.
R.
何れに してもこの実験を通 して積雪 中の歩行のR.
は高 く,他か らみるような梁なものではない ことがわか
った。(
労働科学,3
4(4)
,8
4;産業医学,1(4)
,4
1
6
)
(詳細は迫って発表)
ⅩⅤⅠ
Ⅰ
Ⅰ
. 高 層建 築 階段 昇 降 時 の エネ ル ギー代
謝 に関 す る実 験
各都市に 4- 5階建のアパー トが続 々 と建設されつつ
あるO これは何れもエレベー タが設置 されず,徒歩にて
階段を昇降するようになってい る.こうしたアパー トの
内労働量の減 少をも,もた らしてい る。
且って製鉄は高熱壷筋労働 と云われた。 しか し近時は
高熱はいざ しらず重労働 とい う名 にふさわ しい作業は非
常に少な くなった。 R.
M.
R.が 5-1
0とい う圧延作業も
.
0程度のコン トラ操作 とな り,平炉
機械化の現在では 1
出鋼時のバール穴あけの R.
M.
R.8-1
0あったものが現
在ではジェットクッパ-で 1.
0-2.
0程度ですむように
なった。
叉運輸等の肩かつぎ運搬が R.
M.
R.5- 8であったも
.
0-1.
5 とな り能率
の がフォーク リフ トを使 うことで 1
は1
0
倍以上 となった。
この ように あ らゆる産業の R.
M.
R.は数年前に比 し
造かに小 さくて作業がで きるようになった。
8
0
0Cal
.以上の もの
労働量は かつて 8時間労働で1,
が相当多かったが現在では稀に しかみ られない程度 まで
減少 した。
0
0
0Cal
.当 りの生産は数年前に比 し
従って人間労働 1,
(4
9
3)
製鉄産業の 平炉で 4
.
5倍, 製鉄輸送で 3倍, パイプ圧
)キ圧延で6
2
倍 となって
延 で 2倍,珪素鋼板で 2倍,ブ 1
い値 となった。
3. ドイツの REFAの説 く値を日太人の体格,食生
い る。アル ミニューム産業の ように機械化の困難な作業
活にあてはめてみるとやは り1
,
8
0
0Ca
l
.に近 くなった。
で も自動車輸送,クラス ト破壊機の使用で 3
.
9
倍 とな り,
4. Le
hma
nnの 1年 30
0日働 き, 1日 8時間働 く場
令, エネルギー代謝の限界は何 Ca
l
.にお くべ きか とい
5
倍以上 となってきてい るC
電 気産業も 3.
しか し,ここで考えな くてはな らぬことは機械化によ
う説で も, 3と同様の結果 となってい る。
とである。その 1つは全工程の うち一部の機械化で,他
5. 消費 Ca
l
.と生理学的食物摂取可能の 問題か らも
l
.は3
,
1
0
0Ca
l
.即 ち8時間で1
,
8
0
0Ca
t
.
毎 日の消費 Ca
の 部門が設備不完全のため処理 し切れず新鋭機械の稼動
が限度 とな らざるを得ない結果が示されてい る。
る生産や労働負担が必 Lも理論通 りにな らない場合の こ
を短 くする場合で ある。随って生産性は高 くな らないO
しか し,これ らは肉体労働 とみなされる場合の許容限
その 2は機械化 を試みても稼動範囲が限定せ られて充分
界 をェネルギー代謝の面か らみたのであって,今後 日東
・
の活用がで きない場合である。その 3は機械化によって
の産業界の作業は静的,精神的作業の要素が益々多 くな
生産性の向上はみたが人員の縮減によって生体負担の大
るので , こうしたェネルギー代謝の面か らだけでは今後
きな減少 とな らない場合である。
その 1の例であるが,石
はこれらの 問題が 解決で きな くなる ことは 当然であろ
炭の ローダー作業をあげよう.理論的にはその生産能力
6(8)
,4
1
1
-4
1
4
)
うC(
労働科学,3
0
倍 もある筈なのに僅か2
0
%に とどまるとい
は 手作業の8
うこの事実。
その 2の例は運輸業の フォーク リフ ト,ター
ⅩⅩⅠ.
主 婦 の生 活 時間特 に家事 労働 時間 と
そ の エネ ルギ ー消 費 につ いて
0
倍も能力があるのに,荷全体の動 き
レッ ト等で人力の2
か らみると3
5
%位 しか増強 されず,金員の エネルギー消
主婦の主なる作業は家事作東である。種々の家事作業
費では柳 城化前に比 し,減少 していない結果が示されて
のエネルギー代謝率 を測定 した。裁縫は和裁であっても
い る。その 3は製鉄の圧延部門にみ られ,機械化前は,
4
-1.
O と値
洋裁であってもそのエネルギー代謝率は 0.
1
8
人で2
,
3
0
0Ca
l
.を費や し3
9
組作っていたものを機械化
した とい うので1
0人に減 らし5
5
組作 らせたため,労働量
,
8
0
0Ca
l
.まで しか減 らない とい うことである。機械
は1
化前の人員で同 じ生産量な ら1
,
3
0
0Ca
l.とい う驚 くべ き
いが,ぞ うきんが卵 ま3.
8
-5.
8と高い。薪割などは近
減 少 となったはずである。
以上 よりして,機械化による生産性の真の向上とは 1
2,
2
0
0-2,
3
0
0 Ca
l
.となるが, 農村で農繁期の主婦は
3,
0
0
0Ca
l
.
近 くなる。 ところが最近の都会の主婦のなか
人 1人の労働量が減少 し,単位労働量当 りの生産が上昇
には家事作業 を電気器具にたよる傾向があ り,余暇時間
した場合 でな くてほ な らない と思 う。 (
労働科学
3
5
(3)
,1
9
3
-2
0
2;3
7(9)
,4
2
1
-4
24)
ⅩⅩ. 筋 的・
労作 業 の許 容限界
短期間であれば人間は相当な重労働にも堪え得 られ る
が,われわれの考えてい る工場労働の場合は,長年月の
時少な くなつで/
'るが農村などでは主婦の作業 として残
っていて 3
.
0-5.
0 となる。
主婦の一 日の エネルギー消費はサラ リーマン家庭では
を生 じ,肉体労働か ら解放 され,休養の時間が余 りに多
く,身体の鍛練の問題か らみると考 えるべ き状態にある
ものが見受けられるようになった。 (
主婦 の家事労働,
ライオソ家庭科学研究所 3 (2)別冊,昭3
6
)
ⅩⅩⅡ.筋 的, 非筋 的作 業者 の
ドナ ジオ値 に
関 す る 2,3 の所 見
勤務で とい うことに重点がおかれな くてはな らない。そ
うい う場合肉体労働の許容限界をどこにお くべ きか,こ
毎 日筋的労働に従事する人の ドナジオ値は非筋的作業
れ をェネルギー代謝の面か らみたのがこの研究である。
者に比 し,作業前既に高 く, 5%の危険率で有意であっ
1日のエネルギー消費をみる場合,工場労働者の 自由時
6
時間のエネルギー消費は1
,
3
0
0Ca
t
.とみて大過ない
間1
ので結局 8時間で何 Ca
l.までを許容限界 とするかを知
れば よい。その よってきたる根拠 と許容限界を示めそ う。
1. 最大労働量の 6
0
%を日常作業時の許容限界 とみる
ことは よいで あらうとい う説が内外の研究者に よって発
表 されてい る。
たことは今迄の文献にみられない所見であった。
又筋的作業者では作業前後における ドナジオ値の変化
がみ られたが非筋的作業では有意の差はなかった。
以上よりして筋的作業者は既に作業前の ドオジオ値 を
以て判定することがで きるように思える。 (
労働科学
3
6(l
l
)
,5
9
1
-5
9
3
)
この点か らみて1
,
8
0
0Ca
t
,がこれに当る。
ⅩⅩⅡⅠ.
2. 自転車 Er
g
o
me
t
e
rの実験緒晃でも, この線に近
近代産業労働者の生活に体育的要素 を導入す ることが
体 操 の エ ネ ル ギー代謝 に関 す る研 究
(4
9
4)
必要であると考えられる理由は単一ではない。例 えば終
かる場合にはテンポ と酸素需要量 との関係は上記 したよ
日椅坐執務する事務作業やこれに類似の作業にあってか
ま
うな定型的形をとらない。
就業中の運動不足を補 うために体育運動が必要であり,
以上の ような知見をもととしてラジオ体換等の一連体
また筋労働の場合にあっては身体発育の偏倍や関節硬化
操についても検討を加え,その構成に当って考慮せ られ
を防 ぐなど 匡正的効果を 期待する体育運動が 必粟であ
るべ き諸点について生理学的考察を行なった。
る。更に労働による疲労には静的筋労作や精神神経緊張
最後に体換実施者の如何による影響 も検討されたが,
に起因す るものが少 くな く,その緩解に資する意味で体
熟練者 と兼熟練者を比故すると,熟練者においてR.
M.
R.
育連動が有効に作用することも考えられる。こうした事
の恒常性が高いが,それでも1
0%程度の偏差が認め られ
情を考慮すると,労働者の体育運動については作業の状
M.
R.が異ることはない よう
た。男女,年齢によって R.
況に応 じてその質,並びに量を合理的に処方することが
M.
R.は一般に若干高
であるが,比体重の大 きい者の R.
大切であるわけで あるが,この方画の問題を考慮 してゆ
い慣向がみ とめ られたo
L
くための資料 を提供するような基礎的研究は従来皆無に
以上の研究は,体操に関する組織立った生理学的研究
近い状態であった。太研究はこの ような観点か ら始め ら
としては 先駆者的 なもの といって 差支えないので ある
れたものであるが,体育運動の合理的処方を企てるとす
が,この研究の担当者石井の急逝によって研究がその後
れば最も適当な材料 となる体操 をとりあげ,普通によく
中絶 してい ることはまことに遺憾である。
行われてい るに四肢躯幹の運動,呼吸運動,平衡連動等
なお石井はこの研究に先立ち,体育の体格体力に及ぼ
数百種の運動 をえらび,そのエネルギー代謝の測定がお
す影響に関する一連の研究,体育運動実施の現況につい
こなわれた。
ての調査等 をも行なったが,それろの結果は「
職場体育 」
測定方法の吟味の段階においては,体操の各種運動そ
と題する単行太にまとめ られて刊行 された。 (
労働科学
れぞれの持続が短い ことを考慮 し,正確な R.
M.
R.
のi
R
r
J
2
5(4)第 1報 6-1
2;26(2)第 2報 5
4-6
0;2
6(り
定に必要な最小限持続時間 も検討された。
第 3報 3
0
3
-31
5;2
8(6) 第 4報 3
4
8-3
56;2
8(9)第
各種の運動の測定結果をみると使用する身体部位によ
R.の分布範囲がある程度決定 されることが明
って RM.
らかに看取 され,この ことが後に労働の R.
M.
R.につい
て研究を進めてゆ く上の重要なヒン トとなった。なお上
肢 と下肢の運動 とい うようにこっの運動の結合 されたも
5報 6
4
5-6
5
2;2
8(
l
l
)第 6報 8
1
6-8
2
4;2
9(8) 第 7
報 4
3
6-4
4
5;石井雄二 :職場体育,金沢書店,1
9
5
4
)
ⅩⅩⅠ
Ⅴ. 労働者 の体格 体 力 に関 す る研 究
産業労働の機械化が著 しく進んで重筋労働が減少 して
の と見な し得 るようなものにあっては,その R.
M.
R.は
来たことに関連 し,作業適性の一要素 としての体格体力
一般的には二つの運動の R.
M.
R.の和に等 しい と考えて
の重要性は次第に減少 しつつあるといえるし,また健康
よい ような結果が示されたが,結合により要素的連動が
管理技術の進歩につれて採用時検査等において体格体力
多少とも変って くるような場合 もあ り,その ときはもち
の測定に重 きをお く傾向もうすれつつあるようである。
ろん R.
M.
R.もその変化の影響をうげる。
しか し長年にわたる労働や生活条件の累積的影響のあ ら
次にこれ ら各種の運動について,運動 中及び運動後の
われる場 として考えると,体格体力の研究にはまた別個
呼吸や RQを観察 し,酸素債の残 り方について検討 して
の意義がある0本研究は適性問題についての考慮をしな
みると,呼吸促進的な連動 と,呼吸抑制的な運動 との存
いのではないが,後者即 ち労働及び生活条件の累積的影
在することが見 られた。例 えば上肢 と下肢 との運動を比
響にも注意をむけつつ行われたのである。即 ち工場鉱山
較 してみ ると, 概括的にいって 前者は呼吸促進的 であ
労働者,山林労働者,農民及び船員を対象 として身体計
り,後者は呼吸抑制的である.か ように一見同様に動的
測及び体力検査を実施 し,その結果を上記の ような観点_
筋労作であると見 られ る運動にあっても呼吸の状況に差
9
5
4-5
7
年の 4年間に第 1報∼第 7線の 7
か ら検討 し,1
のあることは,体換実施上大いに考慮 してお くべ きこと
つの研究報告が発表 された。その概要は以下のごとくで
である。のみな らず体操実施の際には適切な呼吸法に留
ある.
意することの重要であることも示唆 された。
1
9
5
1
年かな り多様の職種を含む男子労働者 7
0
0
名につ
各種運動のテ ンポについては,一般に酸素需要量の最
い て測定 した結果か らみると,戦前に比 して労働者の体
低である経済速度が存在 し,運動の強度をたかめる目的
才以下の低年層の長青が顕著にす ぐ
格は良好で,殊に30
でその間の事情を利用 してゆ くことが出来るが,屈伸連
れてい る.
作業強 監 作業姿勢等によってそれぞれ体格体
動や抵抗運動の場合にはテンポの変化が運動そのもの を
力に特徴があ らわれているが,作業強度の高い職種の労
変化させることがサイクルグラフによって確認 され,か
働者は,肩幅,腰幅,上将E
f
E
,前脚 囲,大腿R,下腿囲,胸鼠
(4
9
5)
はす ぐれてい るが,胸廓では矢状径は大で横径はそれほ
全般にす ぐれで/
、て,生活条件の影響を明 らかに看取出
どでない。機能面では肺活量,背筋力,握力等はす ぐれ
来 る。
てい るが,跳力,瞬発反応などはむ しろ惑い。即ち垂筋
以上の ような体格体力が職業適性 とどの程度の意味を
労働者は体格体力の全面にわたってす ぐれているのでは
もつかについて考 えてみると,炭坑の場合には一般 に体
な く,一面不利 な影響のあらわれてい る点も見 られ るの
格体力の優れたものが先山 となって居 り,後山 との間に
で ある。こうしたことは炭坑夫の場合にも見 られる。即
明 らかな差 をみ とめることが出来 る。山林労働者の場合
ち坑内夫 と坑外夫 とを比較すると,坑内夫は平均的にみ
伐大夫にあっては,優れた作業能力を示すものは明 らか
て垂筋的体型 を示 し,殊に高年層においてその ことが顕
に体格体力がまさって居 り,彼等は体格体力の劣る者 に
著であるが,跳力は坑外夫 とかわ らず,身体の柔軟度を
比 し,同一作業量を少い生理的負担でなしとげてい るこ
みると前屈は極めて良好であるが後屈は不良で,瞬発反
とが, 作業時の 身体諸機能の 検査によって 明 らかにさ
応は甚 しく不良で ある。
れた。
これ等 と対照的な現象 として船員の例がある。即ち船
最後に労働寿命 とも関連 し,年齢 と体格体力 との関係
員の体格は一般産業労働者等に比べて甚 しく良好で,彼
にっいても注意を払って研究が進め られたが,体格体力
等が体格的に選ばれた集団であることを示 してい るが,
の年齢別の差異はもちろん一方では時代的推移を反映 し
機能の面では一般に低劣である。職種別にみると通信士
て居 り,他方労働の影響を加味 しつつ年齢の影響があ ら
紅 おいて特にかかる傾向が顧著であることか らみても,
われてい ると考 えねはな らぬ。 ところで工場労働者につ
これは労働の強度がそれほど高 くない上に,生活環境は
い てしらべた結果でみると,肺活量,握力,背筋力等の
胡 束性が強 く,ベ ッ トに身を横たえるだけの時間が甚だ
要素的能力が年齢的に衰えてゆ くの よりも,跳力 とい う
多 い ことが影響 してい ると思われる。
ような運動能は より顧著に衰えることが見 られた。また
こうした生活条件の影響 と思われる例は勉にもある。
東北関西の農村の比較では,前者の場合k:
機能の年齢的
即 ち山林労働者の場合であるが,特に伐木労励者の如 き
低下が顕著であることがみ られ,農業技術の改善や生活
は垂激な労勘を行ってい る関係もあってその体格は垂筋
水準の向上により早老防止が可能であることが暗示され
酌体型の特徴 を顕著に示 してい るが,た ゞ上樽臥 大腿
た。なお工場労働者一般についてみると,就業 している
周 が目立って/
J
,さく,これは彼等の摂乗栄養の劣悪であ
高年齢層の体格体力は一般人の水準に比べて体格体力が
ることに関連 してい ると考 えられる。
す ぐれてい ることが 注意 されたC これは 体格体力のす
次に農民については技術水準も低 く労働負担も大きく
ぐれたものが職に止 まってい るためと考 えられた。 (
労
かつ生活水準 も低い東北地方を関西 と比較 しつつ検討 し
働科学,3
0(1)第 1報 1
8
-2
4;8
0(6)第 2報 4
0
9
-
た結果,前者が純農村型の短厚な佑塾であるのに対 し後
41
8;8
1(1) 第 3報 2
6-3
1;8
1(8)第 4報 55
4-5
6
者が都会型に近づいてい ることが注 目される。また両地
2;3
2(1)第 5報 6
0-6
9;3
2(5)第 6報 38
3-3
8
9;
二
万とも 生活階層別に 体格体力をみると, 上位の階層が
3
3(4)第 7報 2
5
6
-2
6
9
)
(
4
9
6)
労 働
生
化 学 部
門
Ⅲ.高 熱作 業者 の循 環 血 液量及 び細胞 外 液
Ⅰ
. 鉄 鋼 労働 にお け る労働量 の許 容 限界 に関
1
9
5
2
)
す る調 査 研 究 (
1
9
5
3
)
量 に関す る研 究 (
夏季高熱作業を行 う鉄鋼業労働者について環境,エネ
名の常温,高温筋肉労働者について循環血液量,細'
9
6
胞外液量,形態学的諸測定を行い, これ らの相関を求め
ルギー消費量及び疲労調査を実施 し,結果を環境温熱条
件の因子 と作業の筋的強度因子 とそれ らの身体的影響 と
た。形態的には循環血紫量,血液量,細胞外液量 と最も
の関係 として検討 してみた。労働に伴な う生体負担は,
7
9,0.
7
4,0.
7
3)
、
相関が高いのは体表面積で (
γ夫 々0.
環境の平均気温 (T)
,平均黒球示度 (伝),
平均エネルギ
次が体重,上腕囲 (上帰国)の順になる(
γ0.
5
2
-0.
5
7
).
ー代謝率 (E)の相乗積,即ちTXGxEが大きくなる
70.
4
8-0.
7
1
)が,筋力
肺活量 との相関はかな り高い (
に従い増大 し,生理的見地か ら労働の許容限界が求め ら
1
9
名の常温,高温筋肉作業者について
とはない。一万 1
れるように思われる。
就業中の発汗量 と作業前の安静時の循環全血量,細胞外
・ xGXE
t驚避
雷
.
,讐
l腎外水分喪失量 l
2
0
0
0 以下
1
2
0
0
Ca
l
.以下
2
0
0
0-4
00
0
1
2
0
0.
-1
4
0
0
Cal
.
4
0
0
0.
-6
0
0
0
1
4
0
0-1
6
0
0
Ca
l
.
21以下
(
軽 度 発 汗)
備
考
物理的体温訴節-の負荷が小 さく, TGE係数の増大に伴
な う発汗量増加は明 らかでないO
TGE係数の増大に伴な う発汗量増加が明 らか となる。個
人 によっては作業後 杵も血硬稀釈状態が保持 され る人がみ
られ るO尿蟹 白出現は著明でないO
TGE係数増大に伴な う発汗量増加が急増 し,作業後血恢
濃縮 が必菟す るとともに,濃縮度 も急増す る。なお尿蛋 白
出現は明 らかとな る。
発汗量増大に伴ない,尿量 は急激v
L
-減少 し,代謝産物の尿
中排壮量が併行 して増 していかないO血液高盤濃縮 ととも
に食塩量 の減少や尿蛋白の著明な出現がみ られ る。
Ⅱ. 女 子 の重 量物取 扱 い にお ける重 量 の許 容
限界 に関す る調 査並 び に実 験 的研究
(
1
9
5
2-5
5
)
女子を 5
0人以上雇傭す る全国事業場の 1
3・
8
% に当る
液量を削った結果を発汗段階別にみると,発汗の多い侭
業者程作業前体重 1kg 当 り循環血梁塵, 同血液量,同
細胞外液量が多い。また 2週間高温作業か ら遠ざかった
3
0
例 についてみると, kg 当 り細胞外液量は一
一般 よりも
尚高値を示 したが,循環血凍量は常温 作業者 と殆んど同一
11
9
7
に調査表 を送 り,重量物更級作業の実態 とそれによ
値に迄減少 した。即 ち高温作業者は,必要に応 じ機動的
る障害につ き調査 した結果,
.圧倒的に多いのは外傷で,
に動 き得る貯蔵水分 としての組織間液量が増大 してお り
5
kg,革運搬で
次が月経障害であった。 人力運搬では 4
毎 日相当の発汗が繰返 される場合,あ らか じめ発汗作業
0
kg を超 えると, また運搬時間では人力の場合 4
は 20
前既に流血中に組織液が流入 して,循環血婆量を高め,
時間,車では 2時間を超えると,健康障害の記載頻度が
体温調節に対する準備体制が整えられ てい ることを想わ
急増 してい る。ガス代謝試験によると,両手かかえ運搬
しめる。
0
kg を超 えるとェネルギー需賓が急増 し, R・Q・
で ,3
も 1を突破するようになる他,子宮下垂畳 も急増 した。
Ⅰ
Ⅴ. ナ フタ リ ン中毒 に関 す る研 究 (1953)
肩かつ ぎ運搬では,両手かかえの場合に比 し,エネルギ
ナフタリン分別,圧搾作業者の 中には尿の蛋白,還元
ー需要や子宮下垂量が明らかに少い。(
労働科学3
7
(
6
)
)
性物質,ヂアゾ反応陽性物質が証明され,貧血が認め ら
れると共に,作業中仝尿のェ-テル硫酸,メルカプツー
(4
9
7)
ル酸等体内解毒産物が証明され,尿酸化商 (
Va
c
a
t
0:
N)
Hb量 をで きるだけ恒常値に近づけようとする 変動がみ
も高い。血液の Hb量の低い人種尿中エーテル硫酸, メ
られ る。Hb畳は夏季に低 く冬季に商いが,夏季週初 日
ルカプツール酸の排渦が多 く,尿酸化商 も高い.サン ト
の作業前 Hbは発汗段階の大 きい者程低い。夏季 Hbの
ニン酸 ソーダ負課試験により肝解毒機能を検すると,注
1
a内変動は,発汗 41までは作業後減少または著差はな
射後 4時間尿 に
βオキシサン トニンの 排推量の
少い 人
いが, 41以上の高度発汗で勘 血水量減少のため Hb
程即 ち肝解毒機能の低下 している人種 Hb量の低い傾向
濃度は増加 した。冬季 Hbの 日内変動は発汗の大 きい者
を認めた。経験年数 1- 2年では対照者 と肝解義磯能の
程作業後低下が著 しい。夏季 Hbの週内変動は,発汗の
差は認め難かったが, 4- 5年の経験ではむ しろ解毒梯
少い場合週末に低下 し,発汗 4- 61では週末増加がみ
髄が高進 Lでノ
、る如 くで,更に 5年以上の長い者では,
られた.冬季 Hbの週内変動は, 発汗 21以上で,かつ
年数の 進むに従い 肝解毒機能の 急速な低下が 認め られ
それが,大きい場合程週末に Hb低下が認め られた。夏
た。なお, 9年以上の長い者には中心性視野狭窄も認め
季作業後に,血清屈折率が上昇 して濃縮がみ られる場合
られた。
で も,作業後に Hb減少を示す例 が多数に認め られ,発
Ⅴ.東 北 農 民 の早老 に関す る生 化学 的研究
(
1
95
3
,5
4
,5
5,5
6
)
才か ら73
才にわたる秋田県農民の水分,電解質代謝
1
8
を中心として,農民の体液像を観察 した。
汗労働における Hbの変動因子 としては,血水量の変動
に基づ く見掛上の Hb濃度変化の他に,労働による直接
的な Hb代謝の変動要因も考えねばな らないであろ う。
ⅤⅡ. 低 所 得家 庭主 婦 の栄養 状態 に関 す る生
1
9
5
6
)
化 学 的研究 (
(1)
水分食塩代謝では多尿 と過剰の食塩摂帝がみ られ
た。尿中食数量として 1日平均 2
7g,最高6
0gを超す。
1
95
5年度消費単位当 り月収入により所得を 5段階 (E
血清食塩量は一般工場労働者に較べ高塩素血の者が多か
4
00
0円以下 ,D4
00
0円以上 6
00
0円未満 ,C6
00
0円以上
ったO (2)血清Eは平均 1
7
mg/
dlで低E血が認め られ
8
00
0円未満 ,B8
00
0円以上 1万円未満 ,A 1万円以上)
7
Ke
t
oる一方, 尿中Ⅹ排推量は多かった。 (3) 尿 1
にわけ結果をみると, (1)基礎代謝量が年令基準値に
s
t
e
r
o
i
d
sは農業根幹労働者で帝い排潤 を示 し,hype
r
c
or
・
t
i
c
i
s
m の状態が 窺われた。 (4)尿 Cr
e
a
t
i
ni
neか らみ
達 しない 者は消費単位当 り 4
0
0
0 円未満の 主婦に 高率
た労働力は,岡山地方農民に較べ,年令が進むに従い急
い る。 (2)各階層別脈圧平均値は,4
00
0円未満 におい
7
KS 量は ,Na
Cl
,N,
K
速に低下 していた。 (5)尿 1
0未満の人の比率は収入の低い階層
て小さ く,また脈圧5
排油量 と高い相関を示 したG (6)東北農民には著明な
00
0円以下の
程高率であった。 (3)膝蓋膝反射闇値は5
(6
6.
7%)にみ られ,収入の増す と共に急激に減少 して
貧血が認められ,尿 中蛋 白出現 も多かった。 (7)東北
00
0円以下が大 きい。即ち膿反射鈍
階層で高 く,とくに3
農民にみ られた特徴的な所見は,多尿,高 Cl血,多量
化がみ られた。 (4)血球容積比は3
00
0円以下の層で低
C血
の食塩排出,低Ⅹ血 貧血 低 Ⅴ-
00
0円以下の階層では
く,水血状態がみ られた。 (5)5
血液稀薄 (求
血状態,低蛋白血),蛋白尿,1
7
KS 排推増加, 尿窒素
血清アルブミンが低 く,グロブ リンが高 く,従ってA/
G
の脱 出,蛋 白代謝高進,高血圧等で,一つの症候群 とし
比が低値を示 した。 これ らは3
00
0円以下では樽に著明で
て考 える方が便利で,これを 「
雄物川症候群」と仮称 し
あった。(6)体重 1kg当 り循環全血液量は,年令差が
た。この症候群の背景には,副腎皮質機能高進の状態が
あるので,3
0-3
4
才の主婦でみると, 1万 円以上の階層
考 えられ,農民の早老の問題に重要な関連をもつ事柄 と
で多 く, 3
00
0円以下では最も少かった。 循環仝血液中
思われる。
のヘモグロビン全量についてても同 じであった
ⅤⅠ
. 労働 と発 汗 と血 液 ヘ モ グ ロ ビン濃 度変
動 に関す る研究 (
1
9
5
5
)
。(
7
)
血清絶コレステ リン量は,年令3
0-3
4才の主婦でみると
5
00
0円以下の層で低 く,特に3
00
0円以下で低値が著明で
あった。
夏季 と冬季の発汗労働が血液 Hb濃度の 日内変動及び
週内変動に及ぼす影響を多数の鉄鋼労働者について検討
した。同 じ水分喪失量段階では,夏季に比 し冬季は飲水
ⅤⅠ
Ⅱ. 高 温下 生体 反応 の性差 に関す る研 究
(
1
9
5
6
)
量少 く,水負債量 と作業後体重減少量は冬季に大きいO
37
℃ ,8
0%の高温重に午前 2.
5
時間男女各々 3名を夫
季節を問わず,Hbの 日内変動 と週内変動 との間には,
)
,
・
一組 とし, 1- 2日お きに男女夫 /
,
,8回入室させ ,水
変動率の上で正の相関が認め られ,週末 日の 日内変動率
塩代軌 体温調節,循環機能,呼吸ガス代謝試験を行っ
と週内変動率 との間には負の相関がみ られる。即ち血液
て比較 した。但 し太実験で入室 8回中 5回は身体に保護
(49
8)
ク リームを塗布 して入室せ しめたので,温熱刺激の ク リ
N,C
r
e
a
t
i
ni
ne
,Na
Cl
,N・
me
t
hyl
ni
c
o
t
i
na
mi
d,Va
c
a
t
・
0及
ームによる緩和作用のため発汗その他の反応は,仝実験
び Va
c
a
t
・
0:
N が 増加 した。 血液は水血症の 状態を示
の範囲では,温度は一定であったが,かな り広範な変動
し,好酸球数は増加 した。 (4) 自覚症では,身体が暖
を示 した。 この実験条件に関する限 りでは,男子に比 し
かい,寒 くない,ほてるなどと熱生産の高進を思わせ る
て女子は,体温調節,
水塩代謝,ガス代謝等諸機 能におい
訴えをした。 (5)実験結果か らみると,農民の冬期の
て生体反応がかな り明瞭にその変動量を軽度に止める事
過食は,一つには秋の農繁期に衰退 した体力の回復手段
男子の値
実がみ られた。例 えば,8回入室の平均 として,
であり,一つには蛋 白質の特異力学的作用 と高食塩の耐
を夫々 1
0
0とするとき女子では発汗量において49.
8
,汁
寒性か くとくの効果に期待 して熱生産を高めて, Co
l
ds
・
8.
1,
kg当 り汗 中食塩量6
4.
0,
量の対体重比率において5
t
r
e
s
s防御作用であると考え られる。 東北農民の体液像
T.
8
,舌下温9
9.
6
,脈数 1
01.
5,最
血清屈折率濃縮係数 6
0-6
0
才の農民の副腎皮質機能高
の研究か ら想定された4
高血圧 1
01.
7,歳低血圧 9
2。
4,脈圧 1
0
4.
7,体表 1m2
進を本実験の結果は,確証 させるものであるとして よい
当 り毎分 02消糞 7
9.
8
, 同 CO2産出量 7
3.
8
,呼吸商
であろう。またその St
r
e
s
s
o
rとして,農業労働,寒冷,
91.
7となったOまた高温曝露を重ねるに従い,慣れの現
高食塩高蛋 白食及び ビタミンC不足の食事などが考 え ら
れる。
象 として諸測定値が,生体負荷軽減の方向に向 う変化を
た どる点 についても,女子が男子 よりも不利を思わ しめ
るものはなかった。
Ⅰ
Ⅹ.産 業 用皮膚 保護 ク リー ム塗布 の高 温下
生 体 反応 に及 ぼす影 響 に関 す る実 験 的
研究 (
1
9
5
6
)
ⅩⅠ
. 高 熱 作業 者 の血 清
A/
G比 及 び
Ⅴ
・
C 量
に関 す る研究 (
1
9
5
7
)
夏季の常温,高温環境下で軽,垂筋労働に従事する人
bu々につ き腎外水分喪失量 とともに作業前後の血清 Al
mi
n,Gl
o
bu
l
i
n量,ⅤC 畳 ,Na
Cl量等を測って比戟 し
身体の各範関に保護 ク T
)-ムを塗って高温曝露を課す
た。発汗量の多い作業者は少い作業者に戟べ,作業前血
と,その影響 として無塗布の場合に比 し次の如 き所見が
C 濃度
清は,屈折率によって示 される総蛋白濃度 と Ⅴ・
観 察された。(1)局所汗量の減少,(2)仝発汗量の減
が低 く,食塩濃度が高い ことと共に A/
G 比が高い。こ
少, (3)汗 中食塩喪失量の減少, (4)血液濃縮度の
れは血清のアル ブミンが高 く,グロブリン量が低いこと
減 少,(5)血清食塩濃度低下の緩札 (6)尿量著減 と
によってい る。次に作業前血清に対 し作業後においてか
ま
尿中 Cl排出量著減の軽減,
(
7
)体温上昇,脈数増加の
発汗量の多い作業者では,蛋 白濃度の増加 と食塩濃度の
礎減,(8)最高,最低両血圧低下の軽減,(9)安静暗
減少が著 しく,ⅤC濃度の増加は軽度で,アル ブミン量
02消費量増加 と呼吸商上昇の 軽減, (1
0
)高温による
の増加少 く,グロブl
)ン量の増加が著 しい。
蛋 白尿出現の抑止,(
l
l
)疲労自覚症候訴え数の減少。以
上は クリーム塗布の身体部位が広範な程著明であって,
XI
I
. 高 所 作業 に関 す る研 究 (1957,1959)
その理由として考 えられるのは,ク リーム塗布層が皮膚
電気産業 (
配電,送電)での柱上作業者について昇柱
受容器に対する温熱刺激に対 し緩衝的に働 くことや塗布
降柱,各種柱上作業の RMRを実測すると共に,血液,
したクリームが ビニール薄層を作って皮膚面を緊迫する
尿について分析 し,更に模型作業を課 し,昇柱速度の至
状 態となるか ら,皮膚圧迫の因子も,無視で きないであ
適条件並びに柱上一連統作業時間の許容限界を求めるた
めの実験を行った。 (1)3
0才以上の年令者では,年令
ろ う。
Ⅹ. 人体 にお け る高 蛋 白,高 食塩 食投 与 の副
腎皮 質機 能 に及 ぼす影 響 に関 す る研究
(
1
9
56
)
2名の学生を披検者 とし,農民食に近い高蛋白商食塩
の進むに従い 1日畳の柱上作業前後での血液 Hb低下率
が大 きくな り, とくに5
0
才以上の高年者では低下率が急
増 してい る。 (2) 1日昇柱本数の増す とともに,作業
後尿蛋 白出現率は高 まり,1
0-1
9
基で4
0%,2
0
基以上で
は 1
0
0
%に陽性に認め られた。昇柱に伴な う酸素負債乃
食投与の実験を行った。(1)高蛋 白食期 (
1
33-1
35g)
至は昇柱姿勢時の腰部圧迫による腎静月
舟\の影響などが
には尿1
7
E S量は増加 したが,尿 Che
mo
c
o
r
t
i
c
o
i
ds量は
原因 として考え られ ようれ
増加 しないれ
t
i
ni
ne
/
C1比は 1日の昇柱基数の増加 と共に大きくなる○
む しろ僅かに減少 した。 (2)高蛋白食
(3)作業前後の尿 Cr
e
a・
高食塩期 (
蛋白摂醇量同 じ,食塩 1日 3
8
g) には尿 1
7
-
これは Cr
e
a
t
i
ni
neの増加 と Clの 減少 によってお り,
KS,Che
mo
c
o
r
t
i
c
o
i
ds量 ともに増加 して,副腎皮質機能
昇柱高所作業時の 筋緊張 と関係 あるように 思われるo
は高進状態にあることを示 した。(3)尿成分では尿量,
(4) 1日の高所作業合計時間が長 くなるに従い,とく
(4
9
9)
に 1
8
0分以上だと作業後は血液濃縮 と血清 C1濃度増加
ある。同 じ体重で男女 を比戟す ると,常に女子の循環血
が著明 とな り_
,尿 C1濃度の減 少,尿 p
H の増加が益々
著 明 となった。これ らは柱上作業での不 自然な姿勢 によ
液量は男子 よ りも著明に少い。不活性組織の脂肪量 と活
る局所の ウッ血 とその回復過程の現象 を反映 してい るも
ⅩⅠ
Ⅴ.高 温 環 境 と副 腎皮 質 ホ ル モ ンの態 度 に
性組織の筋肉量の性差 と関連ある事柄 と考 え られ る。
の と想像 され よう。次に昇柱速度に関す る実験では,罪
関 す る研 究 (
1
9
5
7-5
8
)
柱直後の脈数増加率や 7m昇柱 当 り 02需要量か らみて
至適条件が存在す るが,それは経験年数の進むに従い速
高熱重筋労働者の作業前の体液像は,低Ⅹ血,高 Na
い方に移動する。経験年数 1
0カ月, 4年, 6年,1
0年の
血及び水 血状態 にあって, 副腎皮質機能高進 を 想わせ
配電作業員について求め られた至適昇柱速度は, 7m 当
る。高温室 内で発汗せ しめ,汗 中の皮質ホルモ ン排出の
,
・
1
5
秒 ,1
4
秒 ,1
2
秒 , 11
秒であった。 ま
り時間 として夫 J
有無を検す ると,Al
do
s
t
e
r
o
n代謝産物が同定試験により
た昇柱後の呼吸商が 1.
0を超 える昇柱速度 も,熟練者で
証明 された。 一方高熱垂筋労働者の 尿 中 1
7Ke
t
o
s
t
e
-
は速い速度に移動 した。柱上腕木板換作業の繰返 し 2時
r
o
i
d
s量は, 尿量減少 と併行 してその 排 出は む しろ少
.
5時間
間 中未熟練者は呼吸商が高 く経過 し,かつ 1-1
r
e
s
sに際 しては, 尿のみな ら
い。 発汗 を伴な う高熱 St
を超 えると平均呼吸商 が 1
.
0以上にな り,また下肢筋の
ず, 汗 中の St
e
r
o
i
dho
r
mo
neの排出量 も併せて考慮 さ
筋電図の上で も未熟練者は6
0分を超 えると筋疲労の徴候
れなければな らない。
が現れた。
ⅩⅤ. 人 体 の高 低 温 曝 露 時 の体 液 , 電 解 質 移
ⅩⅡⅠ
. 婦 人 労 働 者 の循 環 血 液 量 に関 す る研 究
動 に関 す る実 験 的 研 究 (
1
9
5
8
)
(
1
9
5
7
)
5
, +3
7
,+
-3
5
,-2
5,-1
5
0
0 の低温童並びに+3
4
0
℃,比湿6
5%及び9
0%の敵合せの高温垂に様)
,
,
な時間,
日本成人女子 1
5
0
名 につ き椅坐安静時の循環血液量 を
測 った。女子の循環血液量は身長,体重,体表面積 とも
連続 もしくは断続的に 入室 させ,寒冷乃蚕高温曝露後の
相 関が見 られ るが,男子の場合程密ではない ように思わ
C,蛋 白,A/
G
循環血液量, 細胞外液童, 血清 中の Ⅴ-
れ る。体構成分中脂肪の多い ことがその理由であろ う。
比,コレステ ロール,エステル比 ,Na,K,Ca
,Cl量の
年令的には高年に向 うに従い増す慣向にある。体重 1
kg
変化 と胃液塩酸分泌 と胃排出時間等 について研究 したO
当 り循環血液量 と Hb畳 とは逆相関にあるものの ようで
主要な結果を一覧表 として摘記すると次の通 りである。
測 定
液
項
水
清 給
ア
ル
費
グ
ロ ブ
ブ
低
ミ ン 量 I増
加
1
加
】同
上,
同
上
加
I
同
上,
同
上
潤
豪雪 を芙
血隈濃縮 のある段階 までは上昇,濃縮逸
むに従い上昇少 くな る
血清
温
暑熱軽度 の とき増j
]
R,
暑熱作用増強 とともV
=減少
量 1号雷撃軍票荒・
o享,
禦
-
高
温
堰
血
ソ
ど
へ こ
巳 ク中 ロ
1
最
血
事
〝
同
減少,
〝
左
〝
増加
〝
項
概ね左項 と同様な るも,低温に比 し A/
G 比上
昇 は少 く, ある程】
麦以上 の血液濃縮 では A/
G
比低下す る
細
総 コ レ ステ ロール
遭離型 コレステ ロ
増加,血恢濃縮進むに従い増加率大 とな 左項 に同 じ
一・
・
ノ
レ
る
エステル型 コレス
テ ロ・- /レ
血畷濃縮 のある限度 内では変化僅/
)
、な る 左項 に同 じ
ス テ
ル
比
ち,濃縮高上
変となれば低下
増加, 同程度 の血硬濃縮段階では常に低温 よ り
血清 V・
C
l血隈稀釈時 に減少, 濃縮 あるとき増 加
も増加大
脱水後状態で減少,菟汗多い
ときは減少軽度或
環
血
飯 豊 増
加
は増加
脱水後状態で減少,暑熱作用強い とき減少大
胞 外 恢 量 E減
少
なる
狙
織
エ
循
間
硬
量 t減
少
同
上,
同
上
(50
0)
守
則
血
定
事
.
低
温
変化ない例が多い,減少例 もあるが低温 よ Pも
滅少軽度
減少,血硬濃縮高度 となるに従い減少著 i暑熱作用軽度 のとき増加,作用著 しく血硬濃縮
】が異常高慶 となれば減少
し_
_
.
_
し-くなる
Nal減
清
日
〝
L
項
少
K 増加例多い,血液稀釈のとき減少
/
/
Ca 減
Cl
/
Na
尿
可N
b
a
a蛸
E減少強い,血隈濃縮高炭 となれば増加
増
少
L Clの相対的尿中脚
抑制が
加
Kに対 し Na の相対的尿中排撒節約がある
Naに対 しKの相対的尿中排壮節約があるIKに対 し Na の相対的尿中排牲節約がある
電解質 の体内貯留作用の
酸
胃 の 排 壮 時 間
少
Ei
I
総
■些
胃 液 遊 離 塩 酸
産床
傾向
l促
低温では血液一組織間液-細胞 内液へ と内向きの水分
移動が起 り,高温では逆に外向きの水分移動が起 るもの
と想定され よう。
進
/
Na比の変動の歪みが伴な うと考
場令 も, 食後の尿 C1
えられよう。
ⅩⅤⅡ.睡 眠不 足 が夜 勤 時 の生 理機 能 及 び血 液
ⅩⅤⅠ. 看 視 作業 の血 液 ,尿 電解 質排 雅 , 胃液
分 泌 に及 ぼす影 響 に関 す る実 験的 研究
,6
0
)
(
1
958,59
性状 に及 ぼす影 響 につ い て (
1
958
)
2時間労働後の昼間睡眠時間を異にする同
夜勤を含む1
種作業者の 次の夜勤前後 のフ リッカー値, タッピング
模型計器看視作業を課 し,神経緊張の状態においてみ
,血清屈折率
値,膝蓋膿反射闇値の変化 と全血比重,Hb
ると,安静 日に戟べ作業後の状態では血清は水分減少,
の変化 と睡眠時間 との関係 をみると, これ らの上に睡眠
,Ca濃度減少が多少 とも進行 し,Ⅹ 濃度の増加がみ
cl
不足の影響 と考えられ′
るような差が認め られた。全血比
られ るようで,これ らの血液所見は交感神経緊張像 と一
重 ,Hb,血清蛋 白濃度は 7時間未満睡眠者では,標準よ
t
s
c
hu.Ka
l
k 汝による胃液の逐時採取試験
致する。 Ka
りも平均 として低値におかれていた。更に夜勤前後の変
の結果は,安静 日よりも胃液遊離塩敢及 び総酸度曲線が
動率 としても,夜勤により低下する機能については,そ
低 く経過 し、胃排推時間は遅延 される偲向がみ られたO
の低下率が,酬 民時間の短かい群捻ど大 きく (
例ワl
)ッ
-定試験食投与後の尿 Na
/
K 比は,
. 正常な安静 日の上
か 一値)夜勤後上昇するものについてはその上昇率が睡
昇 Pa
tt
e
r
n が低 く抑 えられ, 尿 C1
/
Na比は,正常な安
Hb)
眠不足者程小さ く抑えられていた。(
例 血清屈折率 ,
t
t
e
r
nが低下の 幅が少 く抑 えられ,
静 日の 食後下降 Pa
pa
t
t
e
r
nの この面での歪みがみ られた。 一般に摂食後の
/
K 比の正常な上昇は,食後尿Ⅹ排鞭が Naよりも
尿 Na
ⅩⅤⅠ
Ⅱ. 尿 電解 質排 雅 (
Na,
K,
C1
,
Ca)の 日週
期性 に関す る実 験 的研究 (
1
95
9
)
著明に減少するためで,これは細胞成分 としてのEが.日
5名の男子に一定食事条件 と一定生活時間規制の下で
常喪失されてい るのに対 し,摂食後吸収 されたEを強 く
食事摂坂を中心として一昼夜間一定時刻に採尿 し,また
組織 中に定着 させ る動 きが進行するためと考 えられ る。
ほ ゞこれ と合せて採唾 し, Na
/
氏,C1
/
Na
,K/
Ca 等の当
また食後の正常な尿 C1
/
Na比の低下は,
Naに対 し,胃液
量比 を求め,その 日時的経過について検討 した。尿 Na
/
塩酸分泌の進行と関連 して, Clの尿中排潤を強 く節約
K は早朝低 く, 次第に上昇 して夕方最高 とな り,深夜,
しようとするためと考えられ る。事実 ヒスタミン注射に
/
Na,K/
Ca
,で
早朝に向って低下する波動をとる。尿 Cl
/
Na比は低下を見る。
ょり胃液塩酸分泌 5
'
二
促す と,尿 Cl
はこれ と逆の 日適期内変動 をとる。これ らの波動形成の
神経の高度緊張, その他の St
r
e
s
s
o
rにより副腎皮質機
主因は 1日に 3食 をとる食事摂取に伴な う生体反応 とし
能高進があって, 体内の Na貯 乱 Ⅹ 排鞭促進が伴な
ての代謝過程であるが,なお起床,睡眠,昼夜等の因子
う場合には, これ らの食後の Pa
t
t
e
r
n は尿 Na/
K につ
も考 えられる。諸種 自律神経刺激剤や脳下垂体,副腎皮
いては,正規上昇が低 く,或は逆に低下 し,尿 Cl
/
Naに
質ホルモ ン注射の影響の うち最 も著 しいのは,ACTH
っいては,正規低下が少 く,或は上昇するとい う歪みを
や DOCAであ り,これ らの注射によって尿 Na
/
K,C1
/
示す もの と考 えられる。また胃液分泌機能の減退がある
Naの食事性変動は一定の歪みを うける。 その歪みは尿.
(5
01)
Na/
K の 食後初期低下, 尿 Cl
/
Naの食後初期上昇が消
ル増量などの償向がみ られた。 とくにグルタチオ ン減少
K
失 し,その後長 く続 く正規変動パ ターンは崩れて ,Na/
が著明であった。以上の所見は,不眠ない し睡眠不足の
については逆の低下を,Cl
/
Naについては上昇を示す よ
下では,副腎皮質機能高進の状態におかれ うることを示
うに変る。尿 Na排鞭の減 少 とⅩ 排潤の増加がこれ ら
唆 してい るもの と解 される。
の薬物注射によってもた らされるために起る一定の変型
である。
ⅩXI
. 長距 離 路 線
トラ ック運 転 手 の生体 負担
1
9
6
0
)
に関す調 査 (
ⅩI
X. 重 筋 労作 な い し精 神 労作 が尿 Na
/
K,
Cl
/
Na比 の食事 性 変 動 に及 ぼす影 響
に関 す る研 究 (
1
9
5
9
)
5名の男子に一定食事を毎 日与え,内 2名は 1日正味
長距離路線の定期便 トラック運転手の尿 Na/
氏,CUNa
.
比を基地発か らの逐時的経過 として追究すると,連行を
/
K は次第に低
連 日続けてい く過程で, 逐 日的に尿 Na
/
Naは高水準に 移動 してい くことが み られ
水準に, Cl
6時間の 自転車労作計 と手動労作計による垂筋労作を課
た。Naの相対的排推抑制 とEの相対的排油促進が進ん
し,他の 3名には同時間クレぺ T
)ン加算作業を夫 々 3日
でい くことを示 してい る。これは運行後の営業所での隆
K,Cl
/
Naの食事性変動に及ぼす影響
間課 して,尿 Na/
眠が 甚々 しく不足 してい ることに よるもの と考 えられ
をみた。重筋労作では,正常な尿 Na/
K 変動曲線は,労
K を遠近各路線を
る。基地発前に較ぺ帰着後の唾液 Na/
K は低 く経過 し,労作を止
作開始後間 もな く崩れ,Na/
運行する 1
、ラック運転手についてみると,基地発 より帰
めた安静 日には直ちに回復の方向を示 した。これに対 し
着迄の拘束時間,この間の乗車時間や実運転時間が,夫
精神労作では,労作負課第 1日の とくに午前作業期には
/
K
)
,
,ある限界時間以上に 長 くなると, 帰着後唾液 Na
3名 ともむ しろ尿 Na
/
K は安静 日の 同時間尿 よりも上
の低下者率が次第に高率 とな り,かつ平均的にも低下を
/
K の食後上昇
昇 したが, 第 2日午後の作業期か ら Na
示す ようになる。路線 トラック運転手には,一般に低K
曲線は低 く抑えられ,第 3日にはその影響が一層著明と
血状態が認め られ る。
な り,且つ労作を止めた安静 日にも回復の方向を直 ぐに
は示さなかった。
Ⅹ
Ⅹ
.不 眠及 び睡 眠不 足生活 が尿 電解 質排 雅
のパ タ ンと血 液 2
,3成 分 に及 ぼす影
響 に関 す る実 験 的研究 (
1
9
6
0
)
ⅩⅩⅡ.夜勤 を含 む交 替制 勤 務者 の生 体 負担 に
6・
1・
1制)(
1
9
6
1
)
関 す る生 化 学 的研 究 (
太制度の夜勤は1
0時間半の拘束で夜勤第 2日に至る直
間隔時間は1
3.
5時間,チ/
なわち短かい昼間睡眠時間 と長
い夜勤労働時間の組合せをもつ条件は,多 くの検査結果
4
8及び7
2
時間不眠生活を強いた 2名の健康男子青年に
に不利な影響を示 した。夜勤後の血清蛋白洩度水準は,
4時間おきに 1日 4回一定食 を給 して,尿 Na/
K,Cl
/
Na
ほぼ同時刻に当る日勤 作業前 よりも低 く,血液 Hb畳の
の食事性変動を追究 してゆ くと,不睡眠期間中尿 Na/
K
1
4
g/
dl未満者は夜勤前に対 し夜勤後には増加 し,1
6
g/
dl
ではその水準が次第に低下 し,Cl
/
Naでは高水準に移動
以上の者は逆に減少 した。凝血時間は夜勤後には,夜勤
してい き,Na貯留の償向がみ られた。 かつこれ らの食
前 と較ぺても,時刻を同 じくするE
I
勤作業前 と戟ぺても
/
K については正常な食後上昇
事性変動パタンは,尿 Na
明 らかに相当の遅延を示 した。これ らの血液性状の変化
の変化がみ られないで,逆の変化を辿った。この変型は
は,夜勤後副交感神経優越の態度が強められることと開
DOCAない しACTH注射時のそれに酷似 してい る。
通 して起ってい るものであろ う。さらに血清 Na
,
K量 と
また 5名の男子学生を被検者 とし, 3- 6時間睡眠期 4
Na
/
K 比は,交替一週期の前半に当る日勤か ら夕動第 1
- 6日とその前後 9時間睡眠期を設キ
ナ,一定食事条件の
日までは,作業前後の時点でも,逐 E
柑勺にも著差はない
下で,昼間看視作業ない しクレペ 1
)ン加算作業を課 して
K 比の作業
のに対 し, 夕勃第 2日以後の後半では Na/
同様 '
な尿電解質排推パタンの比華をすると,睡眠不足期
後の減少 と逐 日的低下がみ られた。血清 Na量の減少 と
には, これ らのパタンが崩れ一定の変型を示 したO即ち
Eの 増量 が 起因であった。 血清 γグロブ リン/総蛋 白
尿 Na/
K の食事性変動は, 食後上昇が低 く抑 えられ,
G 比については,夜勤後には前者の増加 と後者
蛋 と A/
/
Naについては食
時に逆の低下を示す場合もあった。Cl
の低下する慣向がほぼ窺われた。 尿 Na/
K と尿 Cl
/
Na
後低下の正規変動が,不規則な形 をとるか,或は低下が
の食事性変動バクンについては,交替一週期の 中間で転
抑制 される。血液では,睡眠不足期の末期か ら,人によ
換する大 きな週間波動がみ られ, 適期の後半では, 尿
っては標準睡眠期にかU,低E,低 Hb,凝血時間促進 ,
Na
/
K の食事性変動は,正規上昇が次第に逐 日的に低 く
血中遠元型グル タチオ ン減量,エステル塾 コ レステロー
/
Naについては逆に食後の正規低下が
抑 えられ, 尿 Cl
(
5
0
2)
ィ
小さく抑えられ,夕勤第 2日より夜勤に至って,St
r
e
s
s
当時粉食奨励 が強力に行なわれたときであったが粉食
状 態 を強めてい くことが想定 された。かつ疲労自覚症候
の実施に疑問をもったので,その実態 を都民5
0
世帯によ
訴 え数の多い場合程 これ らの尿電解質排鞭の食事性変動
り調べた (
東京都民の食生活実態調査報告)。 と こ ろが
パ タンの歪みは著明であった。
最 も粉食 を行ってい るものは,低所得層の都民であるこ
ⅩⅩⅡⅠ
.船 員 の食糧 ,栄養 に関 す る調査 研 究
(
労働科学 2
5:4
4
7
)
とがわか り, しかもそれは副食の貧弱なめん食の形であ
ることがわかって,単なる粉食の奨励は決 して国民の栄
養改善にな らガ;ことを知った。
1
9
5
0年より硯在 もなお継続 されてい る。第 1に行った
1
95
5
年には主食配給の問題 とか らんで地方都市 2,顔
ものは船内での貯蔵野菜の ビタミン消耗量の研究である
村 2.東京都 2地F
S
_
(において主食の摂取状況 をしらべた
9
8
, 9:1
8
0,1
0:5
9;海上労働調
(栄養 と食糧 8:1
が同様の結果であった。 (
家計 と栄養状態の分析)
義
=
査報告第 5集)0 11種瀬の野菜,果物について長期間(
一方同時に行なった人体実験においても, (栄養 と食
い ものは 6カ月)の 貯蔵試験を 行い, ビタミンA (カ
糧
,B2,C の消長をしらべた。野菜貯蔵に関す
ロチ ン),Bl
なかったにかかわ らず,粉食では摂取蛋白質は多 くなる
る成績 としては数少い例の一つである。
が, しかもその利用 される蛋 白質は 米食の 場合 と同等
]
9
5
2
年には船員の ビタミン保持状態を知 るため,当時
研究 した採尿による方法により調べた (
栄養 と食糧 1
2:
1
0
0;海上労報告 第 6集)。 外航船員では 薬剤服用に
かまたは少い ことがわかった。それゆえ副食の貧弱な場
令,小麦の蛋白質はその利用率が著 しく悪い ことがわか
よるビタミン7)
過剰摂取がみ られる反面,著 しく不足 し
を低下させ る恐れのあることを証明 した。
た もの もみ られた.
1
9
5
6年にはペルシャ湾航路に乗船 して食糧の問題を中
1
21
.31
4
)その実験では副食はそ う貧弱なものでは
り,低所得層では粉食の徒 らなる奨励が,かえって栄養
ⅩⅩⅤⅠ. 低 所 得階 層 にお ける栄養 状 態
心として船員の栄養状態をしらべた (海上労働調査報告
主食に関する問題 として低所得階層では粉食率高 く,
第1
0
集)。 船員の栄養問題 として, 薬剤その他によって
またその場合の副食は著 しく貧弱なことを認めたが,所
も改善で きない ものは食慾の低下による摂取栄養量の不
得階層別に保持栄養状態をしらべても,所得がある限度
足であ り, この原因 として,栄,副食の品質の低下が最
をこえて低下 した場合,著 しい保持状態の低下が認め ら
も大きな因子であることをみた。この結果それ以後舶用
礼,またある階層以上では急に保持状態がよくなること
米の貯蔵について実験を行ったが (
海上労働調査報告第
が認め られた。これは最低生活費判定の基韓の一つ とな
1
0
免 第11集)
,白米の貯蔵法 としては よい ものはな く,結
1
9
2
5
-1
9
5
4
年) (日本 の生活水準,労研菟行)
ったO (
局玄米貯蔵により船内で鴇精することを最 も良 しとする
結論を得て,それに適合する市販の鴇精器 を調査 したC
.
所得層を主 としてその生活状態,栄養状態,疾病状態を
次いで現在行い,また行なわん としてい る問題は,舵
しらべたが,低所得層に慢性病の鳳患者が多 く,栄養状
東京都内の低所得層の多 く居住する地区において,低
6号),特に 蒸潜水飲用
内飲料水の 問題で (生産技術 1
態では蛋 白質 とビタミン B1に不足 し, しか も健康状態
の問題につき手をつけようとしてい る.
J
のす ぐれぬまま 労働に 従事するものの 多いことを知っ
XXI
V. 刑 務者 栄養 改善 の問題
刑務者の栄養状態が劣憲な状態にあったため,この改
善のための資料 として,6刑務所か ら各 1
0
0
人をえらび
尿補正濃度法によって,保持栄養状態をしらべた。この
結果意外にもビタミンに問題はな く蛋 白質の質に不足の
著 しいことがわかった。この結果をもとに した数回の動
た。所得階層別に しらべれば明かにその間の摂取栄養状
態に差があることがみ られ,成人当 り月5
00
0円未満は著
しく悪い状態であった。 (
1
9
5
9
-1
9
6
0
年) (厚生科学研
究 費報 告
1
9
5
9
,1
9
6
0
)
ⅩⅩVI
I
. 摂 取 栄養 状 態調 査 のた め の基 礎 資料
の作成
物実験により蛋 白質構成の最 も妥当な とり方を研究 し,
摂辞栄養状態を調査するに当って食品の廃棄量の正当
これを実際に実施 して後,再び前 と同様の調査を行った
なる数値はその集計の第 1段階に必要 とするものである
が著 しい改善C
・
Dあとがみ られた。牲務省の 協力によって
が,これについての科学的数値はまだ見当 らない。農家
行なった研究である。(
1
9
5
5
-1
9
5
8
年)
3
0戸を全国 6地方に選定 し, 1年間の記載調査の結果か
ⅩⅩⅤ.主 食 に関 す る調 査研 究 (労働科学 3
7:1)
1
9
5
0-1
9
5
5
年に行なったものである。
ら年間の荷重平均食品廃棄量 を得た。 この結果は標準食
品成分表に記載 されたもの より幾分大 きめの廃棄量 を示
5:2
4
)
した。 (
労働科学 3
(5
0
3)
次に世帯別摂取食品量か ら成人当 り摂取量を換算する
に当って,成人換算率が基礎になるのであるが,一般浸行
ⅩⅩⅩ.職 業性 中毒 と栄 養 とに関 す る研 究
なわれてい るものは所要栄養量か ら算出 した成人換算率
CS2
,COの慢性中毒に慣 らせたラッ T
l
につい て,発育
で ある。摂瀬栄養量 を算 出するためにはこの数値はいわ
お よび臓器の ビタミンの測定を行い,CS2慢性 中轟の ラ
ば逆の ものを用いてい ることになるので,主 として終戦
,C について
ットに おいては, 臓器の ビタミン B1,B2
後に得 られた個人別秤量法による摂取栄養調査の結果か
は正常 ラットとの差はないが,飼料の摂取量の多いにか
ら当研究所独 自の成人換算率を算出 し (
労働科学 31:
かわ らず発育の悪い ことを認め, この原因はおそ らく蛋
1
4
9
),これを用いて, 世帯別栄養調査の結果を算 出す
ることに している。
白質の消糞の多いためであろうと推論 した。また
CO中
,B2
,C の含有量が正
毒の ラッ トにおいては,臓器の Bl
Ⅹ
Ⅹ
Ⅴ
Ⅰ
Ⅱ
.保 持 栄養 状 態 の簡 易判 定法 の研究
多数の調査結果の上に立って (農民,都民,船員,労
働者,刑務者)尿の採硬によって蛋 白質お よび水溶性 ビ
タミン源の保持状態を判定する方法を完成 した。 (労働
科学 3
1:6
1
3,3
5:53
9;栄養 と食糧 1
2: 1
0
0
)蛋
白質は主 として尿酸化商によるものであるがその判定規
7
)
常ラッ'
トに比 しかな り少なかった。
(
労働科学 29:64
ベ ンゼン慢性中毒ラットに対 して, ビタミン B
2また
は B6を授与 し,発育試験その他を行い,両 ビタミンが・
ベ ンゼンによる症状 を軽 くすることを認めた。
ⅩⅩXI
. 集 団給食 にお ける規 準 設 定 に関 す る
試み
,B2
,Cは尿中に排出される濃
準を定めた。 ビタミン B1
職域給食その他一般集団給食における食数 と,設備,
度 と同時に排出されるクレアチニンの濃度か ら,関係式
作業人員などに関する規準を作成 しようとして戦後 2回
蚤求め,これによりビタミン濃度 を規準尿の濃度に換算
の調査 (1
94
7
年 ,19
5
5年)を行ったが.十分なものが得
して判定 しようとするものである。ニコチン酸は尿に排
られず日下第 3回の調査を行ってい る。(
労働の科学 告
出されるその誘導体
N′メチル ニコチ ンアミドにより同
様に判定で きる。この方法を血中濃度 と比較 して,その
用い得 ることが証明された。
脂溶性 ビタミンに関 しては ビタミンA に関するもの と
(
6)
,4
0;労研賓 No.5
1
)
ⅩⅩXII.
ビタ ミ ン
C に関 す る研究
9
5
3年より蛋白代謝 との.
ビタミンCに関する研究は,1
して,暗順応による保持状態判定の方法を考え,簡易な
関係について動物実験による一連の実験を行ってきた。
7
)
る暗順応計を試作 した。 (労働科学 87:21
最初は蛋 白制限食の ラッ ト臓器 中ビタ ミンC含有量の推
ⅩⅩⅠ
Ⅹ. 労働 と栄養 に関す る研 究
農民に関する摂取熱量 と消衷熱量 とのバ ランスの結果
5
5
,3
2
8)
,ついでア ンモニウム
移 をみ(
栄養 と食糧 9:1
塩添加食の臓器 中ビタミンC量への影響,尿 中総窒素ノ
\
の影響等を しらべ31
'
また蛋 白制限食が尿中 ビC及び諸窒
か ら,農民が可能 とする労働量の限界を 3
7
0
0Ca
l
.とし
素成分排推量に及ぼす男声響についてしらべた。 (
労働科一
た. (労働科学 2
8: 6
85)
挙 3
4:43
1
)ついで,モルモッ トを用いて ビC欠乏蛋一
労働 とビタミン B
1 の消費に関 しては1
9
4
8年より行な
白制限食,クエン酸ア ンモニウムによる食鮮「
蛋 白質の 1
われた人体実験にひきつづいて,動物実験による追試を
部置換が,尿中 ビC及び臓器 中 ビC含量に及ぼす影響を
こ
行ない,筋労作,騒音負荷,高温環境負荷によって,臓
ついて実験を行い (労働科学 3
4:6
3
3, 6
3
8
),つぎに
器内 ビタミン B1 が減少すること,すなわちビ Blの消
ラッ トの D・
グル クロノラク トンか らの どC合成に対す
費が高い ことが認め られた。
(
労働科学 2
8:41
5
,2
9:
4:6
4
2
)をしらべた。
る蛋 白制限食の影響(
労働科学 3
3
2
2, 3
7
4)
筋肉労働に対 しビタミン B1 (5mg)B2(4mg)の投
与効果を人体実験によりしらぺ ,Blは効果を認めるが,
1:3
0
4
)
B2は効果の認め られぬことをみたO
(
労働科学 8
(1
9
53-1
9
5
8
年)
次 ぎに職業性 中毒に対するビタミンC投与の影響に関!
する研究 として,同 じく動物を用いて実験的に肝障害を
起させ,これに対するビタミンC投与の効果を,四塩化
また精神労働 (計器看視作業)に対 してビタミン B
1
炭素 中毒 (
労働科学 8
5: 1
4
9
)油井原油 中毒 (
労働科挙
6:
を授与 して僅かではあるが効果を認め,(
労働科学 3
3
6:59
4
)ア ンモニア中毒 (
労働科学 3
6: 1
2
6
)パラ-
53
1
),グル タミン酸の 誘導体である γア ミノ酪酸 を 授
ヂメチルア ミノアゾベ ンゼン (DA B) 中毒 (
労働科学
与 して,明かなる効果を認めた。
3
7:5
9)等について しらべた。 (1
95
8
-1
9
6
0年)
(50
4)
労
働
衛
Ⅰ
. 有 害物 に関 す る研 究
職業性 中毒予防の観点か ら,作業環境における多種数
生
部
門
2.フェーム,煤
波紙 サンプラーに東洋漉紙定量用 N0.6を 3枚用い,
採気速度は3
01
/
分以内で変 らないO
の 有害物の測定について研究 し (
労働科学 3
5(
l
l
))
,
0-2
0c
cを加え,沸
採気後の膿紙は水,要すれば酸類 1
各種産業の現場 を調査 してその 対策資料 を 捉供 して き
水 中1
0分以上加温,激 しく振ればファイバーに分解す る
た。 したがって研究対象は有害物測定に償摸 したので あ
ので これを ガラスフィルターで 滅別 して 検液 を調製す
る。
るが,それに附随 して若干の他の問題にも捗った.
測
定
mpi
nge
rに鉱酸,或いは酸化
鉛フェームについて, i
法
剤液 を用いて捕集するに,各 1太 目の捕集率は夫々30-
8
3(9)) と二硫化炭素 (労働
5
0,5
8
-8
0%であるが,この方式によれば電気集塵器に
6(
1
0
))に発 した測定法研究は,次第に対象項 目
科学 3
よると等 しく殆んど完全に近い 捕集が可能である。 但
を拡大すると共に (各論的研究),
検体捕集の関係か ら有
し,鉛の高温熔融の ような場合には,太法ない しは電気
0);34
害物の方散形態別捕集法の研究(
労働科学 36(1
集塵器についてもなお若干の逸脱 (1- 8%)をみ,こ
(3))など総論的研究に捗 り,遂に以下述べ るような独
mpi
nge
rで捕集 される。ガス形
れはヨー ド液 を容れた i
態の もの を混ずるもの と考 え られ る。
当初, 鈴 (労働科学
自の有害物測定法体系を構成するに至った。 (環境 の有
一
害物測定法 1
9
5
7; 労働環境測定絹針 1- 2集 , 1
95
8
-
1
9
5
9
)
測定法の精度は,いわゆる許容濃度を上限 とし,その
A
/
1
0差を確実に定量 し,捕集率は9
0%以上 とした。定量
法の主体は湿式比色法である。
A.総論的研究
1.ガス,蒸気
a. 1般には,小型吸収管に反応試薬 3- 4c
cを容れ,
1
2dl前後の検体を 1dl
/
分 前後の速度で吸引 し,その ま
3.粉塵, ミス ト
これ等は漉紙サンプラーで殆んど完全に捕集され,こ
の場合は上記潰紙 1枚を用いる.
mpi
nge
rもよく, 5
しか し,後処理の簡易さか らは i
-1
0c
cの水 を捕集液 とし 3- 51
/
分 で採気する。但 し後
者では捕集率がややお とる。
鉛を対象 とする場合は,フェームの場合 をも含めて,
L
g 前後)
櫨紙中に不定量の鉛を合有する (1枚あた り 1F
ので予め脱鉛処理を要す る。
ま或し、
は更に試薬添加,加温などの後処理を行って比色
又,酸霧 を捕集する場合 , i
mpi
nge
rか らのアルカ l
)
・
定量する。後処理は吸収管の ま`
ま行い,試料の一部を採
溶出が懸念 され るが,硬質ガラス製の もの を使 うかぎり
るとい うことは しない。現場定量ではポータブル型光電
3- 4時間以内に処理すれば問題な く,更に長時に捗 る
.
比色計 (トランジスター)か,無機塩による擬色系列 を
用い,色列作製の処法は夫々について定めたO
この方式で上記娩格に合 うよう測定条件を定めたガス
5
種類である。
・
の種類は目下3
も.オゾン, アクロレイン, 金属蒸気など大量の検体
を賓する場合には,mi
dge
ti
mpi
nge
rで反応液1
0c
c以上
を用い , 0.
5- ll
/
分 で必要量 を採気する0
時に金属蒸気にはヨー ド,過マンガン酸 カ 1
)ウム,釈
場合にはポ リエチ レン容器 を使用する。
4.採気方式
一一
般ガス (小型吸収管)では 容積 1dlの 手持ポ ンプ
0.
5- 51
/
分) を用
を, その他では手動式吸引ポ ンプ (
い, したがって普通の現場調査 では電源を要 しない。
一般 ガス測定における通気方式 としては 2法があ り,
押込式では通気量にロスがない と考 えられ るが,粘滑剤
により- ログン,酸性ガス,溶剤蒸気 (特に高沸点)な
亜 塩素酸ソーダ液などの酸化剤を用い , この うち後処理
どでは多 くの もの を 失 う。 吸引式ではこの 難点はない
に好都合の ものを撰ぶ。
が,反応液の蒸発により,た とえ水溶液であっても通気
例 えば , i- 5mg/
m3濃度の水銀 を捕集す るに, 従
量に不足を生 じ,この不足量は試薬の蒸気圧,装置の抵
来 の ように鉱酸 を用いれば吸収管1
0本を連ねてもなを逃
抗に比例 し,通気速度に逆比 し,それ らが一定な らば通
5%前後,疏
が し,仝検出量に対する 1太 目の捕集率は1
気量に比例する. しか し,太法規格の程度では両方式に
酸 酸性過マンガン酸カ リウム液によれば 3- 4本で よく
差を認めず,一般にいって吸引式 が良好である。
0%以上を期待 し得 る。
ユ太 目の捕集率は9
なお混合ガスの分割測定に際 しては,検体捕集の手段
(5
0
5)
として一応 プラスチ ック製袋 に 採気 したい ことが 多い
が,高濃度ガスは急速に,低濃度では緩徐 に減 少 し,棉
薄濃度では消失する。
低 く,又成続 も不定である。
クール成分の de
ni
ge反応及び未払は一・
般に広 く使わ
れてお りなが ら検討不充分で半定量の域を出ない程度の
5.ガス捕集率
ものであったが定量灸件を精査 してその精度を高めるこ
c),中型 (1
0c
c以上)吸収管による
小型 (試薬 3- 5c
とが出来た。
ガ ス捕集では,一般に高濃度では逸脱多 く,又採気畳は
少い方がよい。
5-8
0
pp
m 濃度の二硫化炭素について小型, 中盈 吸
4.酢酸エステル類
ヒドロオキサム酸反応 を検討 して酢酸 メチル,エチル,
(イソ) プロピル, (正) ブチル, (イソ)ア ミルなど
/
分の通気速度で概略夫 )
,
・8
0,9
0%
収管の捕集率は 1dl
が一括測定出来る。 しかもこの場合,検量線は同一の も
で あるが,/
J
、
型管の場合でも工夫によって軒型管 と同程
度の捕集率を期待することが出来 る。
ので よい とい う特徴 があるo(
労働科学 35(7)
)
6.以上が吾々が打立てた測定法体系の概要であるが,
その他に,従来慣用 され或いは現在実用に供 されてい る
5. アルデ ヒド及びケ トン類
2
,4ジニ トロフユニル ヒドラジン反応を 検討 して ホ
ルムアルデヒ ド,アセ トアルデ ヒド,アクロレイン,ベ
検知管 (主 としてその 使用上の問題点 と湿式法 との 比
ンツアテルデヒド或いは メチルエチルケ トン,メチルイ
戟)
,
干渉計 (主 としてその使用上の問題点,酸素定量え
ソブチルケ トンなどの定量条件を定めた。 この場合,捕
の利用),ガス容量分折 (主 として酸素定量),
燃焼法 (-
集液に用いるアルコール中の不純物が妨害 となるが,イ
ログン炭化水素),
ポーラログラフ (鉛),
炎光分折 (アル
オン交換樹脂による除去法を見出 した。
カ リ金属),
蛍光分折 (ベ リリウム,デカリン,テ トラリ
6.酸化窒素類
ン分別定量),
紫外部吸収 (フェノール類,ベ ンゼン同族
作業場の外, 日常の生活衆境においても酸化窒素類の
分別定量)などの諸方式に捗って検討を加えてきたがこ
れ らについては省略する。
発生に注 目すべ き例があ り, その多 くの 場合は酸化窒
秦,二酸化窒素 ときには硝酸をも混 じえ,その分別定量
B.各論的研究
は永い懸案であったが良法にめ ぐまれず一般には二酸化
測定法各論につい ては太稿紙数の及ばぬ ところなので
窒素のみを測定 してきた。
一切を省略するが,いわゆる混合ガスの分別定量,或い
紘,一・
定の方法を以て同類物質を定量する部分,いわば
系統的定量法 とで もい うべ き関係について 簡単に述べ
る。
1.取類
mi
dge
ti
mpi
nge
r(固定液は水)に捕集 し, 沃化カ1
)
ウム,沃素酸 カリウムを加えて,遊離する沃素を比色定
量する。酸類一般に使 えて便利であり,又硫酸 と混在す
る亜硫酸ガスを分別定量することが出来る。
2.タール系ガス
いわゆる De
ni
ge試薬 によって ベ ンゼ ン同族 を 比色
し,ナフタレン,ア ントラセ ンは溶剤に捕集 して同試薬
と反応 させて比色,同試薬 と反応せぬ ピリジン及びフェ
a
. N
02 をアルカ1
)性アルコールに 捕集 ,NO2
′を
Gr
i
e
s
s
I
l
o
s
va
y試薬で比色定量する。
b
.NO2
,NO を同上 と振塗放置 して両者を NO2
′とし
て定量する。
C
.NO2
,NO,HN03をアルカ リ性過マンガン酸カリ
′を亜鉛末で還元 LNO2
′と
ウムと振畳放置の うえ,NO3
して定量する。
以上の ように比薮的簡単な方法の組合せによって NO,
NO2
,HN03を分別定量する ことを検討 し, 太法を以て
多種類の酸化窒素矯発生源についてその組成を実測 した
7(1)
)
が,一般には NOが圧倒的に多い。(労働科学 8
そ の他 の研究
ノールは夫々別法で比色定量する。発癌物質 として注 目
されてい る 3, 4ベ ンツピレンについては,その直接定
既に述べた測定法研究の成果に立って,多 くの実際的
量は簡単ではないので,沸点が近似 ししかも同試薬 と反
問題を調査研究 して来たのであるが, うち比較的まとま
応するナフ トールを測 ることk:よってその存在を推定す
ることも出来る。
った項 目について述べ るが,これ らに関 しては他にあま
3.炭化水 (秦)塩化物
脂肪族監化物についてはアルカ リピ リジン反応を適用
して, ≡塩化 エチ レン, クロロホルム,四塩化エチ レ
ン,四塩化炭素などを一括比色定量することが出来る。
従来 これ らの測 定には燃焼法が慣用 されて来たが精度が
り資料がない ものである。
1. 血液 中の垂金属類
1
0
0 g)の重金属生理値 (
F
'
g)
邦人成年男子の仝血中(
を調べた。
-4,銅 1
05
±2
5,亜鉛 5
7
0±
鉛 14± 5,ビスマス 0
4
0,鉄 4
8.
5±2.
5mg。
(5
06)
又,批素取扱者の屍例 につい て,2
8
種類の臓器,組織
業の機械工業にお古
チるウエイ トは著増 し又,新方式の諸
中 より批素,鍋,亜鉛,鉛,燐の定量 を試みたが,これ
技術が急速に採用 されつつあってこれが問題 を提起 して
い る。
らの物質を通 じて比薮的大量 を検出す ることの多かった
のは大脳,脳幹部,毛髪で あった0
これ らについ て問題の在 りか とその程度 を明 らかにす
2. 鉛作業の気 中及び血 中鉛畳
るため多 くの調査例 を集 め,特に熔接断につい ては精細
1
0
余年に捗 る鉛作業に関す る調査資料か ら業種別に作
8
8, No.1
9
5;労働 の
の資料 を得た。 (労研資 No.1
業場の気 中鉛量 と血 中鉛量の概要をまとめた。
日常鉛 と無関係 と思われ る者の血 中鉛量 (
〟g/
1
00g)
は 2-3
0(平均1
5
)でその 6
0%は1
1-2
00
鉛作業者では上記生理値の上限3
0を超 える者が3
6%,
6
0を超 える者が 6%。
1
5(1
0),
1
6(1)
)
科学
7. 大気汚染
近来 とみにやか ましい問題で,次々 と問題物質が指摘
され てはい るが,吾々の見解によれば,なお基礎的 な調
査研究が極 めて不充分であるoそれで まず種 々の燃焼排
気 中鉛量は鉛塵発散作業 と他の鉛取扱作業 とでは前者
気源 につい て有害物の蘇合分析 を行ない,有害物の混成
が甚 しく高 く,気 申濃度の高い作業では概 して作業者の
比率 と発生条件による同比率の変域をまず無機分に関 し
血 中濃度 も高い。 しか し鉛塵発散作業者 とその 他の鉛辞
て調べ,次いで有機分に到 ろ うとしてい る. (産業医学
扱作業者の血中鉛量 とでは気 中鉛量にみる程の大差はな
3 (3)
)
い。 (1及び 2,労働科学
3
5(5)
)
3. 地下洩 出石炭ガス
大都市におけるこの間題は案外に重大であって,かな
8. その他
a
. 通産,労働両省主管の防毒マスク規格の審査にあ
J
I
S,B9903
)。
た り専門委員会 を司会 して制定に至った (
りの事故を生んでい ると推定 され, しか もその組成は洩
b. 昭和2
9
年以降,労働省主管の有害物測 定法の審査
出源 を遠ざか るに したがい甚 しく変貌 して,その判定を
にあた り研究班 を司会 してその成果は労働環境測定指針
誤 まらしめることが多い。
第 1, 2集 として公表 された。
その実態 と判定規準を調査 と実験の両面か ら明 らかに
した。
4. 酸素欠乏
この間題 も災害事故の一つ として注 目を要 し, しか も
C.
各種提案の有害物許容量表 を整理 して一般 に紹介
3(1
2
);労働科学 8
6(3)
)
した。 (
労働の科学 1
d. 作業環境虹おける有害物調査の一つの まとめ方 と
して環境有害物の評価術式を検討 してきた。
その原因には種々な場合がある。
その実例 を集め又, その 判定法につい て 研究 を積ん
Ⅱ. 高 温 作 業 に関 す る労 働 衛 生 学 的 研 究
だ。
最近,堆積銅鉱粉においてもこの現象 を伴恋 うことを
見 出 した。 (3,及び 4,労働 の科学 1
3(6)
)
この研究については戦前,戦 中を通 じて作業現場での
調査研究,あるいは高温童 を用いた実験等数 /
,
,
の業績が
5. 金属鉱 山作業の有害物
あげ られて来ていたのであるが, 日本の夏季の高温労働
発破ガスに重点 をおいて金属山坑 内外の有害物問題の
は極 めて広 く存在 してい て,常に問題にされてい るoそ
.1
3
9
)
。 しか し坑 内作業の
概要をまとめた (
労研資 No
の意味でその後 も調査研究は引続 き行われていたわけで
実態につい ては,坑外の場合 と違って第三者にシ
封囲みに
ある。
くい点が多 く,後ガスの分別定量 (特に酸化窒素類)杏
中心に更 に詳細な資料 を追加 しで/
、る。
まえについ ての研究が行われた。 まず 自律神経機能の季
1
9
5
0年頃には高温作業者の耐熱性 と自律神経機能のか
6. 機械工業における有害物
節的変動が追及 され,この変動 と自覚的な耐熱性 との関
機械工業における主要職種は,その他の産業分野 にお
係 を求める努力が行われてい る。さ らに高温 に曝露 した
いてもいわゆる工作部門 として広 く存在 し極 めて一般的
際の 自律神経機能の時間的変化の有様 をみ るのに,高温
なものであるが,かつて問題であった メッキ,塗装作業
である程変動が大で,その変化にも個人差のあることが
などは最近改善の効果が著 しい。
認め られた。(
労働科学 2
6(3),
1
9
5
0;2
7(2)
,
1
95
1
)
釘造作業では一部業界 を陸別 まなお旧態を残 し,或い
は新 しい釘造法が問題 を提起 してい る。
この 時代には 産業 も復興の 途上にあったわけで あっ
て,高温作業場 も各所で再 びみ られ るようになった。そ
熔接断作業については,その対策は感電,火傷,電眼
こで各種現場の温熱状態,作業強度,実働率,対策等につ
症などいわゆる安全問題に終始 していて衛生問題 (有害
いて調査が行われた(
労働科学 2
8(3)
,
1
95
2
)。同時に
初)に関する限 り殆ん ど放置の状態 にあり, しかも太作
2人の青年男子を被験者 として,高温4
2
℃ ,3
8
o
Cの 2段
(507)
階で労作を行い,恕限度決 定の着眼点 とすべ き生体反応
低下を認める場合があった。ただ し被服 を着てい ると異
について検討を加えた。その結果循環機能の変化に着 日
って来て,被服 内気温は4
0℃にも達 し,特殊な温熱環境
す る必要を認め, 心電図の 変化等をも 参考 として 脈痔
1
5
0/分を一応の限界 と考えるとい う結論に適 した。(
労
を形成するのであることがわかった。(
労働科学 82
(8)
,
1956;3
3(8),1957
)
働科学 28(1
0)
,1
952
) (
労働科学 29(6),19
53)
次いで学生 2名,労働者 2名 を被験者 として,温熱条
ⅡⅠ
. 作業 の至適 温 度 に関 す る研 究
4c
c,3
6℃ ,40℃,湿度 7
0% を選び,RM二
R
件 としては8
このテーマの研究は創立当初の頃か ら主要テーマの一
2.
5, 4.
0, 6.
0 の労作を行って脈縛が 1
50/分に達す
つ としてとりあげ られ数々の実験が行われて来た。 しか
るまでの時間を求めた.その結果によると34℃をこえる
しなが ら作業現場で夏季 まで含めて至適温度が問題にさ
所か ら急に 生体への 負担が増加 してい ることが わかっ
れは じめたのは,ごく最近の ことと考 えてよく,従来 こ
た。こうした点は高温作業場で熱中症の発生する場合の
れが問題にされたのはオフィス位の ものである。
温熱条件 とも一致するものであった。 (労働科学 3
0
(3),195
4
)
戦後軽作業者 としての電信作業者の至適温度を 1年間
にわたって調査 し,至適温度範囲を決定 した。その際,
当時の汽船はなお石炭だきの船 も多 く,火夫の作業は
日勤者 と夜勤者の至適温度に相通があること,つまり至
高温垂筋労働の代表的なものでもあった。そこで実験室
適温度は 日動 と夜勤で移動することを発見 した。 この差
でこの火夫の休憩時間について検討することとした。高
は冬k:
著 しく,夜勤は 日勤に くらぺて至適温度は高い方
,3
5
℃,湿度5
0-60% として,
温条件を5
0℃,4
50
0,4
0℃
へ移動 したのである。 この原因 としては生理機能が夜間
エネルギー代謝率 5.
0の労作を行なった。時間中の実勘
と日中で ことな ること,ことに夜は体温や皮膚温は低下
率は6
0%であった。さらに休憩を3
0分,4
5分,6
0分の 3種
し,脈再は減少 し,血圧は下降 し,代謝が沈静 した状態
栽 とることとして,計 4時間の労働 を行った。その結果に
になる。この ことが至適温度に変化を与えると考えてよ
ら℃,4
0o
Cに於 ては全て 4時間の労働が何れの
よると,S
1949)
いであろうO (
労働科学 25(6),220-226,
5℃及び5
0℃
休憩の とりかたに於ても可能であったが,4
その後もオフィスを中心 とした至適温度の調査は散発
になると60分の休憩でやつ と 2回目の労働が可能な程度
的に行われていたのであるが,冷房を中心とした至適温
であった。ことに5
0℃の場合は最初の 1時間の労働がや
度についての研究をは じめる必要性が認め られたので,
0o
Cに於 ては8
0分の
つ と出来 るとい う程度である。なお4
当研究所の従来の高温室の隣に冷房室をつ くり短い廊下
休憩で 一応仝時間の 労働が可能 であったように 見える
で連結 して両室の温熱条件 を夫}
,
・
単独に調節出来るよう
が, この際の脈持数は 1
9
0/分前後であって, これ もま
8年の ことである。その後 この
な設備 をこころみた。195
00
(
〕
ず不可能 と考えるべ きものであろうo直腸温は気温5
人工気候室は毎年設備 を更新 して現在に至った。
の場合, 1時間の労働 で4
0℃をこえている。気温 35
℃の
0分で よいが,4
0℃ では4
5分を必要 とし, 4
5
時は休憩3
℃,5
0℃の場合は休憩は少 くとも6
0分以上を必要 とする
0(3),1954
)
と思われたO (労働科学 3
まず最初は外気を考慮 した際に冷房の温度 をどの程度
にするのがよいかを実験 した。
0
(
〕,S
ら℃,8
0℃で湿度7
0-8
0% にし,低温
高温室は40
童は3
0℃ ,25℃ ,2
0℃,湿度5
0-6
0% に し,まず高温室に
以上の実験結果に基づいて汽船のボイラールームで環
2時間入 り,直ちに移って冷房室に 1.
5
時間在室すると
5
℃前後の場合,火夫作業がどの ように生体に
境気温が8
い う実験を行った。被験者は 3人であった。高温童で も
影響 し,鍛錬の効果は どの位あるものかを調査 した。そ
冷房室でも共に安静を保った。
削定 した項 目は直腸温度,
の結果では熟練 した者は脈脚数の増加,体温の増加は未
皮膚温,脈樽,血圧,容積脈波,皮膚電気抵抗 発汗量,
熟練者 よりも小さく,同 じ発汗量でも体温の上昇も少い
全血比重等である。この実験ではペル シャ湾航路の タン
とい うことであった。 (
労働科学 31(2),1955
)
0c
cが採用 してある0
カーの温熱条件も考慮 して,高温4
以上は主 として気温 と湿度を考慮 してい るわけである
40℃の環境では裸体で安静であっても 2時間在室するこ
が, このなかに熱頼射を考慮する必要がある。この点に
つい ても実験が行われた。これには椅坐安静で裸体 と,
0分で
と瀬 生体や負担が極めて大きく, 1人の被験者は9
退室 してい る。この際の体温は39℃をこえる。
従って40℃
軽衣を着た被験者の胸部は熱輯射をあて,脈脚数,直腸
とい う環境 自身に非常な問題があることはい うまで もな
温,血圧,水 分喪失量,皮膚色 デルモグラフィー,皮膚
毛細血管反応,発汗量,汗 中 Cl量等を測定 した。裸体
い。 この ような高温環境か ら比較的乾燥 し冬低温環境に
c
c,250
0,20℃,
移動 した場合,体温や循環機能の回復は80
の場合直腸温は実効塙射温が余 り大でない場合は発汗に
の順で早 くなるが,20
℃の場合は体温が実験前 より低 く
ともなってかえって低下することもある。背部皮膚温 も
なる。
つまり放熱が大き過 ぎるとい うこともおこ、
るoさら
(5
08)
に手や足の末梢の皮膚温の低下が大 きく,冷却されすぎ
用するように した。ポンプは 20
0
c
c
の もの を使用 した。
るとい うことにもなる。 しか しこれ等の実験は無風の状
態で行われ,冷房室内での服装も簡単なタオルのガウン
y
oNo.5
2を使用 し,波
使用する 液紙はクロマ ト用 To
紙に 採瀬 された 粉塵 を 光電池を 用いたメーターに よっ
を着ただけであって,その他の点は後 日の検討をまつこ
て,Op
t
i
c
a
lDe
ns
i
t
yを求め,あ らか じめ求めた検量線か
ととしたのである。(
労働科学 3
6
(6),28
3-3
36,
1
9
6
0
)
1
96
0年には軽衣を着た場合について実験が行われたO
ら粉塵濃度 を求めるような工夫考案 をし,これを検討 し
た。 (
労働科学 3
0(ll),7
2
2-7
2
9,
1
95
4
)
被験者は 4人の健康な男子学生を選び,夏の外気を想定
その後この液紙塵挨計は次第に改良され,次第に現場
した高温の灸件 としては3
8
℃,8
4
℃,3
0o
Cで比薮的高湿
で使用出来 るものにまで成長 し,労研渡紙塵挨計 と名附
(
7
0-8
0%),冷房の条件 としては室温2
8
℃,2
6
℃,2
4
℃,
けることとしたのである.そ してこの塵挨計 を使用 して
2
2
℃,湿度5
0-6
0
%程度 とした。上衣は綿の半袖関衿 シ
現場の粉塵測定を行い,粉塵数 と/
Fス トメーターの Op-
ャツ,下は綿5
0% ビニロン5
0%の長 ズボ ンを着けた。高
t
i
c
a
lDe
ns
i
t
yの間に直線的な関係があること,この塵挨
温室には9
0分,次いで冷房茎に9
0分滞在するように した。
計 を用いると簡易に粉塵の時間的変動が測定することが
その結果では冷房2
2
℃は生理機能の変動の面か らいずれ
出来 ること,又作業者の位置の移動につれて粉塵の測定
の場合 も適当でない し, 自覚的な温熱感か らも少 し寒 さ
が可能であること,この塵挨計を用いて,発塵源を中心
を感 じる程である。
冷房2
8
℃ と高温3
0c
cでは機能の 上で断層が出来る。こ
れは湿度の影響の大 きい ことを示す ものであるO
6
℃,湿度
普通の外気を考えると冷房の温度 としては2
5
0-6
0%位が適当 であると結論 された。 (
労研資 No.
1
)
2
03,1
96
Ⅰ
Ⅴ. 作 業 場粉 塵 に関 す る研 究
として粉塵濃度の分布 を測定することが可能であること
を報告 した。 (
労働科学 3
1(5),3
3
6-3
4
3,
1
9
5
5
)
この労研波紙塵挨計は市販 され るようにな り,一般に
も次第に普及することとなった。 (
労働科学 3
2(1
0)
,
80
7
-81
4,
1
9
5
6
)
その他電気集塵磯やイムピンジャーの検討,遊離珪酸
分析怯等についても検討を加えた。 (
粉塵測定法,労働
科学筆書Ⅹ,1
95
7
)
作業場粉塵k:
対する対策を考えてゆ くには,まず作業
測定法の検討が進行するにつれて各種発塵作業場の粉
場粉塵の現状 を知 ることが必要であ り,その上で問題点
塵の測定や粉塵のコ ン トロールについての調査研究が並
行 して行われた。
を指摘 して,コン トロールを実現する必要があるわけで
ある。
乾式さく岩機 と湿式さ く岩機についての発塵の相違は
当研究所では戦前か ら労研式塵挨計を考案 し,使用 し
9
5
0年頃に
今で こそはっ きり常識的に知 られてい るが,1
ていたのであるが,戦後塵肺問題が大 きくとりあげ られ
はまだ測定も十分行われていなかった。そ こで同一切羽
るにつれて,労研式塵挨計は一般に広 く普及 し, これに
での乾式 と湿式の発塵の相違,さ く岩機につける足尾式
類 した粉研式塵挨計 も鉱山で使用 され るようになった。
収塵機の効果等 を検討報告 した。(
労働科学 2
5
(7)
,2
4
6
-2
50,
1
94
9; 2
6(8,9),3
9
1-3
96,1
9
5
0
)
そこで まず 吸着式塵挨計の 検討をここうみた。 その結
果によると,吸着式塵挨計の給湿円筒は紛塵数の多い場
粉塵のコン トロールの研究 として,発塵の現状 とその
合にはある程度の長 さを必要 とする。吸着式塵挨計のポ
対策についてはい くつかの とりまとめが行われた。研磨
ンプの吸引畳が小 さい と,相対的に大 きな粉塵数が得 ら
作業では一般のグラインダー,バ フ作業についての発塵
れ,粉塵濃度が大きい時この差は大 となる。 この原因 と
と問題点を指摘 したのである。(
労働科学 8
1
(9),5
7
9
-5
8
8,
1
95
5
)
してあげ られ ることは,塵挨線の両側に飛び散る塵竣数
が相当影響するように思われた。この粉塵をカウン トす
サン ドブラス トで代表 されるブラス トク リーニングの
t
r
o
pa
k,斜照法,位相差法,明視野法に
る方法 として Vl
発塵は著 しい ものがある,これをショッ ト等に変更する
よる数値を比較するの紅,明視野は他の ものに比 して測
ことは効果があるのであるが,それでもなお問題が残 さ
定値が/
J
,
さくなるとい う結果も得 られた。(
労働科学 8
0
れることを報告 した。
(
労働科学3
2
(5)
,35
1-3
60,
1
9
5
6
)
(3),1
8
3
-1
87,
1
9
5
4
)
上記の ような吸着式塵挨計の問題点を考 えると,戯微
金属山では湿式化が進行 して効果をあげてい るが,そ
れに しても作業の性質上なお発塵は著 しい。 (
労働科学
鏡の使用の必要 とい うことも含めて,もつ と簡易な測定
3
3(l
l
)
,8
0
9-8
2
0,
1
95
7
)
器 がほ しい とい うことになる。そ こで Wa
t
s
o
nの報告に
基づいて渡紙塵挨計 を試作 した。当研究童の方法は波紙
しかも中小企業の多い ことが特徴である。鋳物のば らし
の ク1
)ップに 2個の窓 をあげて一方を常に Co
nt
r
o
lに使
等は当然発塵 を認める作業であるが,最近大 きな企業の
鋳物工場は古 くか ら発塵作業場 として知 られてお り,
(50
9)
鋳 物場は機械化が進行 して,それにともない粉塵対策に
も希望がもてるようになって来た。
(
労働科学 3
5(3)
,
24
1
-2
51,1
9
5
9
)
Ⅴ.呼 吸保護具 に関 す る研究
ること,1
0
mm 以下の抵抗の保護具な らば使用可能であ
るが,出来れば 5mm 程度であることが望 ましい ことが
わかった。 (
労働科学
3
2(1),1-1
0,1
9
5
6
)
上記の実験は実験の方法 自身の問題があるのでマスク
の呼吸抵抗の変化をゴム膜の運動に直 し,この ゴム膜の
労働省が防塵マスクの検定をするに際 して,当研究所
連動 をリボ ンゲージ歪計に導いて記録する方法を採用 し
紅協力を求めて来たので,まず防塵マスク検定の施設 を
4(6)
,4
4
7
-4
52,
1
95
8
)Oこの方法によっ
た(
労働′
科学 3
9
5
0*の ことである。その後各種防塵マス
完 成させた。1
てことなった抵抗のマスクをつけて労作 した際の呼吸の
クの使用が普及するにつれて,現場で防塵マスクが どの
パター ンに対する影響を検討 し,吸気抵抗の大 きなマス
ように使用 され,どこに問題があるのれ 洩材の手人や
クでは筋労作中の通気抵抗が大 きいこと,呼吸に際 して
交換等について調査をここ′
ろみた。(
労働科学 2
9(8),
42
2
-4
27,
1
9
5
3
)
の抵抗は大 きく,さまたげ られた呼吸量を補 うためには
次いで当時市販 されていた防塵マスクの漉塵効率 と通
は吸気量の増加をもたらし,呼吸のパターンに変化を与
呼吸時間が延長 し,呼吸数は減 少する。呼気抵抗の増加
気抵抗の 関係を検討 し, 通気抵抗の 時間的変動を追放
える(
労働科学 3
4
(9),7
2
0-7
2
8,
1
9
5
8
)。この方法で検
し,さらに坑内で実際長時間使用 した時,渡塵能 と抵抗
討 した結果,労作中の吸気速度は 1分間の吸気量の 2
5
0
が どの ように変化 してゆ くかを測 定 した。 (労働科学
-3
00%,最大呼気速度は 1分間の呼気量の 80
0
%前後
・
2
9(1
0)
,54
5-4
59,
1
9
5
3
)
である。最大吸気速度に対する最大吸気抵抗の上昇は,
初期の頃は防塵マスクの使用命数についても明 らかな
抵抗の大 きなマスクの場合大 き く,1
0
mm H2
0/
3
0
1
/
mi
n.
資料がなかったので金属鉱山を対象 として新 しい防塵マ
のマスクでは最大吸気抵抗が 1
0
0
mm にも達することが
スクが使用によってその性能をどの ように変化 してい く
0-8
0
/分で とどま
ある。 筋労作後半の脈樽数の増加が7
か実験を行った。発塵の大きい掘上 りの際の使用命数の
るのは R加【R 4以下の労作の場合で この時の最大吸気抵
短い こと,防塵マスクの宇人 とい うものが使用命数に極
0
mmH2
0 程度 と考えられる。 この
抗の限界を求 めると6
めて大きな影響を及ぼすことを 細 ることが 出来たo(
労
結果か らマスクを選定する際の吸気抵抗の限界 を示す国
を提案 した。 (産業医学 2 (9),6
9
3-7
01,
1
9
6
0
)
働科学 2
9(l
l),60
0
-6
0
5,
1
9
5
3
)
防塵マ スクの基太的な問題を解決するためにい くつか
呼吸保護具を使用する際の支障になる条件の-つに視
の基礎的な研究が行われてい る。同 じ波層であれば,面
野障害 とい うことがある。細かな仕事をするのに見に く
積の大 きな万が通気抵抗は少ないわけである〇一万面積
かった り,階段 を下 りるの紅支障になった りする。そこ
が小 さシ
ナれば漉塵効率は大 となるが,面積 5
0
c
m2以上 と
で視野障害の 範囲をかえ られ る テス f
t
用マスクを 作製
しなければ 渡塵効率の 減 少はそれ 程大きな 値を示さな
し,ペグボー ドテス トを行ったOその結果に畜ると,当
いOこうした関係か ら有効な防塵マスクの渡層の面積 を
然の ことであるが幅の広い下方視野障害のある時はその
9(1
2
)
,6
5
6
計算 出来 る手がか りが得 られたO
(
労働科学 2
-6
61,
1
9
5
3
)
障害をさげてもの を見るために頭の動 きはマスクのない
通気抵抗 と通気量の関係か らみて,液層の厚みをます
ことは渡層の見かけの面積を減少させ ることであり,厚
みが減少 す ることは 見かけの 面積が増 すことになるO
0(2),
8
8
-8
7
,1
9
5
4
)
(労働科学 3
場合に くらぺて大 きく,そnだけ作業に支障があると考
えてよいが,視野が下方で60℃近 くであればまず殆ん ど
5(8)
,
作業に影響はないことがわかったO
(
労働科学 3
57
7
-5
8
2,
1
9
5
9
)
呼吸保護具の 一つであるホースマスクについても最近
防塵マスク或は呼吸保護具を使用す る場合一番障害に
検討が行われた。フー ド形ホースマスクをつけて労作を
な るのはマスクの通気抵抗 とい うことで ある。従ってこ
行なった時,マスク内の温湿度 を余 り上昇 させ放いため
の通気抵抗の限界をどこにおいた らよいか,実験的に検
には適当な 送気量はどの 程度が 望 ましいかを問題に し
討する必要があった。
た。その結果によると夏季には送気の温度上昇がない と
まず最初にや られた実験はふいごを利用 した呼吸の記
5
0
してもRMR 2の比較的軽い労作では送気量 として 1
鋸 とタンブールを用いた抵抗の記録によって行われたの
i
/
分位,RMR4- 6の労作では 2
0
0
1
/
分位が望 ましい と
で あって,筋労作時の ピークの吸気速度は分時吸気量の
い うことになる。(
労働科学 3
7(4),1
6
0-1
6
5,
1
96
1
)
2- 3倍,時には 4倍に近いことがあ り,それに応 じて
童 抗が上昇すること,2
0
mm 以上の吸気抵抗の保護具で
は呼吸運動それ自身が極端に制圧 されて使用不可能であ
(51
0)
ⅤⅠ
. 作 業 衣 及 び履物 に関す る研 究
4
4
8-4
54,
1
9
5
4
)
足底に加わる圧の測定はずつ と古 くか ら種/
,
,
の方法で
戦後 しば らくの間は作業衣の入手が仲々困難なために
行われて来た。当研究室でもカーボン紙法,小形コンデ
放 出の兵隊服等が用い られてい るのが普通であった し,
ンサー法等 を採用 して来たが,最近では リボンゲージ歪
その質 も不良であった。そ こで作業衣について,ことに
計を用い る方法をとり,かな りの効果をおさめた。 (労
そのいたみ汚れる部位を中心とし,使用命数 と共に調査
働科学 3
3(3)
,20
5
-21
0,
1
95
7
)
が行われてい る (労働の科学
5 (7),
2
4
-3
0,1
9
5
0
)0
林業労働者の間に発生する災害の 中にはすべった り,
さらに衣服の汚染の問題をとりあげ各種作業場の衣服汚
ころんだ りすることによっておこるものがかな りある。
染の測定の方絵 と汚染の状況 を 明 らかに した。 (
労働の
そこで このすべ りの問題を履物の面で検討することとな
科垂
8 (1
0)
,
1
9-2
3,1
9
5
3
)
った。林業労働者は主 として地下足袋 を使用 し, しかも
一万1
9
5
3
年には労働衛生保護衣の J工Sが決定された
比の分れた地下足袋の方が力がはい り易い とい う。そこ
のであるが,この問題点は夏季の高温高湿の作業場で使
でまず林業労働者の比の機能と靴を常用する人達の機能
用 した場合,放熱が不完全で,使用が困難 とい うことで
あ る。
とを比較 したが,ことに蹄蝕の機能が著 しく林業労働者
で大 きい とい う結果は得 られなかった。地下足袋の底の
そ こで実験的にこれがどの程度の影響 を生体に与える
模様がすべ りに大いに関係があると考えられていたが,
かを検討することとした。 ビニール製保護衣を着 て高温
少 くともかたい床ではすべ りに影響するのは模様でな く
下の作業を行った場合 をみると,労働衛生保護衣 と大体
て底の質であること,砂や土の場合は模様が復雑に影響
同 じような電撃防止用の保護衣を着て,電柱の柱上作業
することが明 らかになった (
林業労働者 の災害防止のた
を行った場合,体温の上昇は%'
しく, 8時間の水分喪失
めの履物の研究 , 1
9
5
6
)。 しか しその後床のすべ りの際
量が3
00
0-4
00
0gになったようなこともある。実験室内
の歩行動作の ちがいや,足底に加わる圧 を検討 した結果
での実験で も保護衣を着てこれに熱確射が加わると衣服
ではすべ りの際には,かな り距姓が防御的に働 くことが
内温度が非常に上昇 しその為に水分喪失量 も非常に大き
わかった。
くなることなどがわかった。放熱に便利 な衣服の形の考
慮が必要であることが指摘 された。 (
労働衛生保護具,
9
5
5
)
労働科学叢書 Ⅶ,1
・
作業衣の形につい ては余 り検討がされていないので,
まず体の動 きに対 して衣服各部位の必要な余祐について
実験が行われ,必要な余祐 を数値であ らわすことが出来
た。その他二,三作業衣の袖つけの優劣 をも明 らかに し
た。 (労働の科学 1
2(9),1- 8,1
9
5
7
)
履物の研究は戦前か ら開始 され,主 として兵隊靴 と和
一方現在職場で広範囲に使用 されで/
、る運動靴では夏
季に靴内がむれるとい うことが問題点 となってい るが,
この歌内温湿度を比敦的簡易に測定出来るようになった
ことも一つの進歩であった。
Ⅰ
1
この間に単行太 「
足 とは きもの」 (
労働科学叢書 ⅩⅠ
7
)が発行された。
1
95
ⅤⅡ.放 射 線 防 御 に関す る研究
風の履物についての実験的研究が行われて来た。
戦後各種の履物を着用 して歩行 した後のエネルギー消
糞 について実験が行われ,和風履物のェネルギー消費の
大 きいこと,エネルギー消費の相違は体の垂心の大小に
比例すること等 を明 らか に した (労働科学 2
5(3),
1
0
9-1
1
4,
1
9
4
9
)
年労働用履物の現状につい ての調査が行われてい
1
95
2
る。 この時期には各種産業で地下足袋の使用が非常に多
い ことが特徴であるが,その他板裏草履等や下駄等 も使
用 され,現在 とは事情が著 しくことなっていた。 (労研
糞 No.2
3,1
95
2
)
歌の ヒールの問題は作業用履物だけの問題ではな く,
一般に関係する問題であったが,歩行動作 と適当な ヒー
ルの高 さについて検討 を加えた。歩行の動作は ヒールが
高 くなると振幅が小さく,す り足式にな り,足に加わる圧
は足の前半部に大 となる。こんな点か ら適当な ヒールの
mであると結論 した。(
労働科学 3
0(7),
高さは 2- 8c
1
9
5
4年 ビキニの水爆実験以来急に海運界で放射能の問
題が重要にな り,運輸省の委託によって小規模ではあっ
たがアイソナープ実験室が出来たことが当研究室の放射
線防御に関する研究の出発であった。全 く未経験の問題
であったが幸いに医学関係の新人を得て, とにか く少 し
ずつ進展 して行 き,その間参考文献を集めて放射線の衛
壁 (Ⅰ)
-(
Ⅶ ) までが発行され (
労研賓 No. 5
8
,5
9,
6
8, 7
9, 92
, 1
0
2, 1
1
2
),それに並行 して放射線防御
についての実験が行われたOまず最初に行われたのは水
溶性の アイソ トー プである Ca
4
5を用いて, 湊透 しやす
い大に対 して,どの程度 まで湊透するかをみた。汚染除
去の 目的で汚染大部を水洗 した場合 , 5分以上たってい
れば余 り効果の患いことがわかったが,塗装はかな り効
果があった。 (労働科学 3
1(1
2
),8
3
6-8
4
5,
1
95
5
)
各種の線維材料や船で使用するカンバス類 も汚染 され
(51
1)
易い。そこで各種線維材料,ビニールシー ト, ゴム等 を
は大 きく,呼吸保護具には使用困難である。一般の洩層
Ca
4
5
C1
2水溶液 中に浸漬 して汚染 したが,落選 しに くい
r
o
s
o
lに対する効率 も余 りよくない。石綿フ
の放射性 Ae
ものは,汚染 しに くかった。各種のアイソ トープを滴下
ィルターはその点,適当な厚 さの ものを選べば 1
0
0
%に
乾燥 した場合濠透 しやすい ものは洗源 されに くい。アイ
近い効率 を,放射性 Ae
r
os
o
lに対 して期待出来ることが
ソ トープの 中では
学
P3
2が除去されに くかった。 (労働科
3
2(7)
,5
6
5
-5
7
51
9
5
6
)
わかった。 (
労働科学 8
5(
1
2
)
,8
1
8
-8
2
3,
1
9
5
9
)
原子炉の作業者の場合,衣服の着脱の際に汚染 した衣
金属,ガラス,その他各種建築材料についても検討 し
服か ら空気汚染が起 り,その吸入が問題にされてい る。
4
5
,S
3
5
,P3
2の脂で 除去されに くい ,
たが, 金属では Ca
そ こで水溶性のアイソ トープで汚染 した衣服はこの点注
ペイントを塗ったものは比較的除去 しやすい。粉末の ア
意する必要があるのかないのか最近実験が行われた。衣
イソ T
t
- プでも水洗のみでは汚染除去は困難である。モ
服材料 1
3
種報に水溶性のR.
Ⅰ
.(
P3
2
,S3
5
,Ca
4
5
,1131)の一
}
L
,
タル,石綿スレー ト瓦,赤煉瓦等は汚染除去は困難で
定量を滴下,乾燥後,この点をこす り,空気中に飛散す
あった。 (
労働科学
3
2(
l
l)
,9
1
0
-9
1
7,
1
9
5
6
)
各種の衣服材料 を篠酸カルシウムの粉末で汚染 して,
る放射能を測定 した。その結果によると,
水溶性の R.
Ⅰ
.
による衣服汚染であっても,摩擦によって空気汚染の起
洗推 した場合 と,ゴム及び皮革の検討が次にこころみ ら
り得 ること,ことに試験布が粉塵等によって予め汚染 さ
れた。
れてい る場合は空気中へ飛散する畳 も大である。この点
線維材料の汚染をソープレスソープ液で洗推 した時,
か らみて衣服汚染は単に表面汚染 としてだけ考えてはい
吸水性の大 きな線維材料は汚染が除去されに くい こと等
けない ことを知ったのである (
労働科学 8
7(6),
2
8
9
3(2)
,1
1
6
-1
2
4,
1
9
5
7
)
がわかった。 (労働科学 3
-2
9
4,
1
9
6
1
)
次いで各種塗料 を用いた塗装面について SB
S
,P3
2及び
核 分裂生成物の汚染及び汚染除去試験を行なったO汚染
率 と汚染除去指数の間に高度の相関があった。各種塗装
vI
I
I
.工 場騒音 と鹿 業性 難聴 に関す る研究
指示騒音計の 日本工業規格制定 (
1
9
5
3
)前ではまず測
2
,S3
5
面での汚染 と汚染除去に関 して,核分裂生成物 ,P3
定器の作成にも努力が払われ,当時 としては優秀な騒音
の 問で相関は認め られなかった。 (
労働科学 3
3(9)
,
計がつ くられた。
7
0
7
-7
1
6,
1
9
5
7
)
工場騒音 と職業性難聴の実態把捉は問題推進の第一歩
以上で一応放射性物質による表面汚染についてはある
として機会ある毎に調査が行われた。特に前者につい て
r
o
s
o
lを発生 して粉
程度の結論に適 したので,放射性 Ae
は作業場環境調査の一部 として騒音 レベルの測定,周波
塵 の測定器や防塵マスクのテス トを行 うこととなった。
数分析 を中心に作業者の騒音曝露の実態が調べ られたO
まず最初に行なった方法は,
J
e
tを用いて Na2
J
Cl
,Na
Cl
それ らは鉱山 非鉄金属精練, 製鉄製鋼, 車柄, 自動
液を用いて,Na
2
4を含む液体 Ae
r
o
s
o
lを発生 させた。
車,造船,童電気,月
巴料,繊維,食品,電九 船舶等の
r
o
s
o
lの水滴の径 を測定する為にはポ リビニール
この Ae
多業種にわた り,今 日の産業労勘にお古
ブる騒音職場の所
アルコール (
PVA)を主成分 とするフイルム上に Ae
r
o
荏,騒音作業の種類等が産業別に明かにされた。 (
各調
s
o
lを採取する方法をとった。
この方法で測定 した Ae
r
o
s
o
l粒子の径は大部分が 0.
5
査報告書,労働科学 2
9(1
0)
,53
5
-5
4
4,
1
95
3
)
当然の ことではあるが作業場騒音は生産工程 と密接に
.
〟 前後の ものであった。 この液体 Ae
r
o
s
o
lを用いて電気
結びついてお り,使用 される工具,機械,装置,加工対
集塵機や滴層の集塵効率を測定することが出来た。 (労
負,動力源等 と労働方式 との関連で騒音の性状や作業者
働 科学 3
4(l
l
)
,9
7
3
-9
7
9,
1
9
5
8
)
への曝露が規定される。それ故騒音の性状,騒音源,作
さらに固形の Ae
r
o
s
o
lを以下の ように発生 させた。
即
・
業方法で騒音作業の分類がで きる。又騒音対策で も個 )-
ち放射性 Ae
r
o
s
o
lを発生 させ るためには硝酸 トリウムを
の条件を考慮 して始めて有効な抑制効果が期待 される。
r
o
n壊変物 (
Tho
r
o
nda
ug
用い,それか ら発生する Tho
工具や操作機械が騒音源である場合には工程の改善が必
ht
e
r
) を Ae
r
o
s
o
lとして用い ることが出来るようになっ
要であり,現状では個人保護具に頒 らざるを得ない。技
た。 この放射性 Ae
r
o
s
o
lを一定条件で, 波紙,一般の
術的な進歩は 職場か ら騒音を 排除する例 を 示 してい る
呼 吸保護具用波層,石綿フィルターを通過 させ,その液
が,労働の機械化や大規模な機械化工程は工場騒音を甚
塵 効率を測定 した。同時に一般粉塵 として炭酸カルシウ
だ しくさせる一面も大 きく,広汎な労働環境に騒音問題
ムを用いて同 じフィルタ一の渡塵効率を測定 した。減耗
を惹起 してい るO反面オー トメーション化は労働の遠隔
は 炭酸カル シウムに 対 して効率は大であるが, 放射性
操作化を促進 させ,騒音問題の基本的解決の方向を示唆
Ae
r
o
s
o
l に対 してはそれ程効率は よくない。又通気抵抗
してい る。
(51
2)
工場騒音による職業性難聴に対 しては聴力検査を中心
の上,労研式耳栓 として 世に送 り 出す こと がで きた。
に衛生管理の定期的実施が必要である。難聴発生 と曝露
(
労働科学 3
0(7) 4
6
2-6
3
,1
9
5
4;同3
1(8)54
5-
騒音の実態調査か ら,衛生管理の対象 とすべ き職場の選
5
5
41
95
5
) (
労働衛生保護具,労働科学草書 1
q
:
,1
95
5
)
定, オージオ メ トリーによるスク リーニング 検査 の 方
又防音耳覆についても同様な試作改良が加えられたO
紘,規準,精度,管理区分等についても調査研究がなさ
これ ら防音具の遮音性能の測定も装着による可聴闇値の
れた。 (労働科学 3
4(5),3
8
3-8
9
5,
1
95
8
)
巌音性難聴の成立要因や許容騒音 レベルを明かにする
上昇法を標準化 し,種激別の比叔検討が行われたO耳隆
の遮音性能は 低周波音 より高周波音に対 して 大 きく.
目的で,騒音曝露による一時性の聴力損失 との関連が実
1
00
c
c
/
S
以上では平均 2
0-8
0
dbが可能である。 これは絡
0(9)56
5
-5
7
4,
1
9
5
4;
験的に研究 された。
(
労働科学 3
栓や従来の粗悪製品の性能に比 し一段 と良好である。但
同3
0(
1
2
) 7
6
3
-7
68,
1
9
5
4;同 3
1
(1
2
)8
1
4-8
1
8,
1
95
5;
し,耳栓では装着個人差がかな り大 きい点が使用 上注意
同3
2(l
l
) 88
9
-8
9
5,
1
9
5
6
)
され る必要がある。これに対 し耳覆い式では低音域の遮
数時間内の音響曝露による一時性の聴力損失は,回復
音が若干劣 るが,装着個人差の小さい ことが利点 とされ
を見 るとい う点では聴機能の疲労的現象であるが,補充
る。又 これ ら防音具の装着が一時性聴力損失の発生を防
現象等の存在は障害部位が内耳或は聴神経にあることを
止する効果も実験的に明 らかにされたO (
労働科学 3
0
・
示唆する。又聴力損失のオージオグラムは曝露音の性状
(
1
0
)6
1
4-6
1
9,
1
9
5
4;同3
0(l
l
) 7
0
4
-7
08,
1
9
5
4;同3
1
(
音響 レベル,周波数構成)との間に密接な関連 を示 し,
(
7),4
6
1
-4
69,
1
95
5;同 3
5(2),
9
3-1
11,
1
9
5
9
)
聴覚の生理的機構 との鋸係か らも十分首肯 され る性質を
Ⅹ. 振 動工 具 に よる障 害 に関す る研 究
もっている。一方騒音による永久性の聴力損失は曝露音
の性状 (周波数構成)によらず,高音域の損失が顕著で
振動工具による障害につい ては手指の レイノー現象 に
一時性損失 とは若干異なった現われ方をすることが明か
ついて戦後,我が国においても,欧米においてもい くつ・
にされた。腰音による聴器障害の発生機転は更に病蝶組
かの報告があ らわれ てい る。 しか し振動工具による障害
織学的検索にまたな くてはな らない。
は レイノー現象だシ
ナでな く,骨や関節にも変化をもた らp
しか し衛生学的観点では一時性難聴の発生を くい とめ
る所に許容騒音 レベルをお くことは可能であって,純音
5
db が考 えられるO-般騒音では低
では各周波数 とも 8
すわシ
ナであるが,我が国では後者の報告はほとんどきか
ない。
当研究室では1
9
5
3
年造船工場 6工場の鋲打工,墳隊工,
周波成分 より高周波成分がより大 きな聴力損失を発生 さ
孔明工,鋳物はつ り工合計 1
8
6人及び 3鉱山の さ く岩夫
せることか ら,許容基準に周波数構成を考慮することの
3
6
8人,自動車工場の鋲幻工1
9
人について振動障害 と思
必要も明かにされた。又騒音作業従事者のオージオグラ
われ るものの 自覚症調査を行なった。その結果では しび
ムには回復 しうる一時性の損失部分も共存するもの とい
れ と蒼白発作を目安にすればその発現率は1
0
%程度, し
えるわけである。
びれのみ とい うもの まで いれれば 5
0% 近い 発現率であ
その他騒音衛生の問題 として願音環境下の会話語音の
1
0-3
1
5,1
9
5
5
)。 その後も
った (
労働科学 31(5),3
明瞭度が騒音 レベル別に比叡検討 された し,又騒音に対
石灰山の さく岩夫,築炉工,電極工等について自覚症の,
する生理諸機能の反応様相についても,末梢血管反射の
資料が得 られた。
面か ら初歩的実験が企てられた。
Ⅰ
Ⅹ.防音 保 護具 の研 究
鋲幻工やはつ り工を対象 として,次いで レイノー現象
について調査を行なった。有症状者 と無症状者 との間で
作業場での騒音対策のかな りの部分が個人防護に揺 ら
は 2点弁別闇値で差 を認めたが,血管反応等には差を認
1(8)
,52
4
-5
31,
1
95
5
)
めていない. (
労働科学 3
ざるをえない現状では,実用性のある耳栓の出現が強 く
当時なお振動工具の振動の測定は殆んど行われていな
期待 された。従来の材質や形状では異物感や圧迫感が訴
かったので,手持振動計を用いて各種の振動工具の振動
えられ,装着面の間隙が遮音性能をそこな うことが明か
分析が行われた。その結果振動工具を大 きく3つに分類二
にされた。そ こで外耳道孔の形態やその個体差が成型 を
した。 1.ピス トンの動 きによるような打撃工具類であ
とって考察 され,耳栓の具備すべき条件が検討された。
って圧搾空気で駆動するもの, さく岩機,鋲締顔,鋲幻
即ち材質 としては柔軟性 と弾力性をそなえたもので,耳
機,はつ り磯,スケ- T
)ング- ンマ一等はこれに属す。
孔の形状に沿って挿入 され,脱落や間隙の生 じないこと
2.手持回転工具で,空気や電動機によって動 くグライ
が必要である。 これはメーカーの協力を得て, ビニー
ンダーや ロータ1
)一式の ドリル,サンダー,チェー ン鍔
ルペス トを基材 とした試作品を得,形,大きさ等の改良
等がこれに属す。 3.スタン ドに固定 された回転工具や
(51
3)
振動工具であって,研削盤やバ フ研磨盤,バイブレーテ
煙のみが問題にされたのであるが,自動車の増加は排気
ィングシアー等はこれに属する。回転工具は振動数が比
ガスをも注 目する必要が生 じて来た。
薮的大,打撃工具は 振動数が 比較的小さく, 振幅が大
1
9
5
9年東京都は東京都の大気汚染調査を計画,その班
きい。スタン ド回転工具は振幅 が小さい ことを知った。
員 として,都心の交通のはげ しい場所の排気ガスについ
これ等の振動 と作業者の レイノー現象 との関係か ら摂
て測定を分担 した。当方の分担 したのは新宿三丁目交叉
動工具についての許容基準を提案 した。 (
労働科学 3
5
9
6
0年 3月 3日, 4日の 2日間で,排
点である。期 日は1
(l
l
)
,7
6
0-7
67,
1
9
5
9
)
気ガス中の一酸化炭素, 亜硫酸ガス, フォルムアルデ
レイノー現象の診断は仲々困難であるが,我が国では
ヒド,二酸化窒素を測定 したO当 日の気象条件にも影響
寒冷や振動を加えた時の皮膚温その他の変動か ら障害者
され, 各成分 とも非常に 高濃度 とい うわけでは なかっ
を発見 しようとしてい る。当研究室では手に対する振動
たが,注意する必要のあることがわかった。
負荷がどの ように皮膚温を変動 させるれ 振動数をかえ
1
9
6
0年は浮遊粉塵 と有害ガスの測定法の研究が進行 し
て実験 した。振動数が大 となると正常者であっても皮膚
た。ことに浮遊粉塵については長時間記録式のイムバ ク
温の低下は大 となる。 こうした皮膚温の変動に対 して,
クーを試作 し,簡易に大気 中の粉塵濃度 を知 ることが出
探動数 と脚 扇がどの ように影響するか興味ある問題であ
来るように した。現在も研究は続行中である。
る。
ⅩⅡ.衛 生 史 に関す る研 究
なお 最近内外の 振動工具の障害に 関する 文献を集め
7
て,この総説をこころみ参考に供 した。 (
労働科学 3
(4),1
4
3-1
5
2,
1
96
1
)
ⅩⅠ
. 大気 汚 染 に関 す る研究
大気汚染が大 きくとりあげは じめたのは,ご く最近の
ことといってよい。
もちろん大阪市その他の ように大正の頃か ら調査が行
1
95
2
年以来通説衛生史 として,テーマを夫々新たに し
て衛生史に関連 した報告を行って来たが,最近は主 とし
て労働科学に関連する問題を,資料が集 まり次第記述 し
ている。
公害問題の歴史
(Ⅰ)においては足尾の鉱毒事件を出
来 るだけ衛生の面に しぼって記述 した。 (労働科学 3
5
(
l
l
),7
9
4-7
98.
1
9
5
9
)
われた りしたこともあるが,一般民衆がこの間題に関心
通説衛生史 (
その2
3
)で官営富岡製糸所について,最近
をもつようになったのは近・
々数年の ことといってよい。
入手 した製糸所史や,富岡 日記を参考に しなが ら,今 もな
そ してこの民衆の関心を眼ぎめさせるためにはジャーナ
お当時のおもかげを残す製糸所の創立時代を紹介 したO
リズムが大 きな役 目をはた した。当研究所の これに関す
当時の仏人医師や病院は工場医局のは じまりとい うこ
る研究も,この当時か ら取 りあげ られたものである.例
7(2),
7
5-8
2
,1
96
1
)
とが出来るで あろう.
(
労働科学 3
えば 「
労働の科学」 (
1
3
巻 2号1
95
8
)の 1冊が大気汚染
鉱山労働の歴史
(
Ⅰ
)は珪肺小史であって, 日本の珪
特集 をやってい るが,これなども当時 としてはかな り反
肺の歴史を文書にあ らわれた所をもとに して述べた珪肺
響 をよんだものである。
の歴史については先人が既に発表 してい るものがい くつ
9
年厚生省科学試験研究班の
調査研究の第 1歩は昭和2
かあるが,太論文はもっ とも くわ しい珪肺史である,久
班員 として東京都の SO2濃度を分担 して測定 したのに
は じまる。調査は1
9
5
5
年 1月 1
8日か ら2
4日までの期間,
保田資料である大葛金山,金堀病体書の全文を活字に直
6個所の機関が協力 して SO2濃度を測定 し, すでにか
7
(4)
,
したのは これも最初の ことである。(
労働科学 3
1
7
8-1
8
7,
1
96
1
)
,
な りの SO2濃度を認めたのである。
(
労働科学 81(8)
労働衛生史に関するテーマとしては尚非常に多 く,時
50
7
-5
2
3,
1
95
5
)
その後,年々 日永各地の大気汚染は著 しくな り,世論
はこの対策を要求するようになって来た。
従来は大気汚染 といえば煙突か ら発生する S02や煤
間の許すか ぎり,資料集めの努力を続¢
ブてみたい と思 う
のである。他の方面の科学史や経済史,技術史の方面か
らも最近この衛生史が少 しずつ注 目されるようになった
ことは うれ しい ことである。
(51
4)
労 働
病 理
る。最 も簡明な方法は,
C
S2自身の生体 内への瀦溜 を証
(
久保田)
C
S2曝露中止後1
6時間
C
S2を証明 し得た場合 ,C
S2の作用が持続 し
S2証明の精度 を
つつあると判定 することとし, この C
京めす ことを企図 したのである。なお, 此処に C
S2曝
明す ることであるか ら, 我々は
化繊協会の依託 を うシ
テ,昭 和1
3年か ら研究が行われて
い るO この間硯場における
門
された とい う規準を どこに求めるかが 最初の 問題 とな
Ⅰ
. レイ ヨン工 業 に お け る職 業 病 , 二 硫 化 炭
素(
CS2)中毒 に関す る研究
部
で脳 中に
C
S2中毒の実態は C
S2精神
病 を含む急性重症 中毒か ら次第に軽症慢性 中毒に移行 し
C
S2ガスの測定方法, 中毒早期
6時間 とい う尺度 を用いたのは, 8時間労働 を
露 中止後1
診 断方法などにも, より以上の正確 さが要求 されつつ今
連 日つづげる場合翌 日の作業前の状態を模倣 出来 ると考
て居 り, これに応 じて
えたか らである。我)
,
,
は,
CS2検出法 として慣用 され て
日に及んでい る。
今 日までに到達 し得た知見の綜括は,表 1に示す通 り
い る Di
e
t
hyl
a
mi
ne法の約 1
0倍の精度 を持つ J
oda
z
i
de戻
で あるが,将来の問題 をも含めた,今 日の研究課題の焦
応を駆使 し, ラッチについて実験 して, 1時間曝露の
点 は次の三点であると考 え られ る。
場合 3
00
ppm では1
6時間後の脳に反応陽性 , 1
00
ppm
A.C
S2の体 内代謝に関す る研究
では陰性の成績 を得 てい る。
以前には,CS2は体 内で 分解 し難 い もの と考 え られ
C.軽症
C
S2中毒の早期診断
ていたが,最近,かな り容易に酸化 され,硫酸その他の
貧血,網状球の出現,軸性視神経炎の存在などの外に
S化合物 として尿 中に排潤 されることが分って来た。我
我々は,血清コ レステ ロールエステル比の減少を注 目 し
)
・(阪大衛生学教室 と協力)が C
S2
3
5を用いて検索 した
てい る。 これは数 年前イタ T
)-の Vi
gl
i
ani教授の提 唱
C
S2の血清
態 巣に よると,尿の 中性 S成分 として排推 され る分割 に
した
・
CS2中寿 としての 本質的特異性があると考 え られ る。 こ
の S
3
5は中枢神経系統におい ては撰択的に神経細胞 内に
考 え方であって,C
S2が血 中の 脂肪の 代謝 を促進す ,
5
Cl
e
a
ni
ngFa
c
t
o
r阻害作用 を重視 した
He
pa
r
i
n様物質の機能 を妨 げるので,血 中にェスチル化
分布 してい ることが Ra
di
oa
ut
ogr
a
phi
cに より追究 され,
され るコ レステ ロールその他の疎水性 リポイ ドが長 く残
また血清蛋 白分劃 中ではアル ブミン分劃 に特に強固に結
溜 するとい う事実を診断に応用 したものである。この場
合 され るとい う事実も, 波紙泳動所見 か ら確認され て
令, 1
)ポ蛋 白の形 となった脂肪は血清蛋白中のβ一
分劃 に
い る。
分劃 され るので ,A/
G 比は低下す ることとなる。
B.CS2の許容濃度決定に関す る研究
また, 最近におい ては, 尿 中の 中性 S成分の追究,
CS2の許容浪度 を定めるためには, 生体が
C
S2に犯
C
S2と錯塩 を作 ると考 えられてい る垂金属類,特に亜鉛,
表 1. C
S2中 毒 問 題 の 推 移
昭 和 初
産
業
事
情
中
毒
部
署
主
要
産
状
l人
l精
年
創
絹
神
召 和
始
ス
隈
E紡
病
I神
経
l
cs
2 測
定
法
中
本
質
l
(
Ga
s
t
i
ne 法)
IC
S2(
?
) H2
S(
? 】 脂溶性
策
対
交
代
制
E
Chum →
交
始
衰
弱
> 50ppm
代
練
l軽 産 早 期 発 見
> 20ppm
J
難酸化性 l 分 解 ・蛋 白溶合
】三 鮭 3 交 代
1粥
状
硬
化
< 20ppm
(
Di
e
t
hyl
a
mi
ne法)
-ト
善
l 昭 和 3
0 年
l戦 後 再 編 成
】
紡 糸 機 カバ 換 気 方法改
Kne
a
de
r
1 2
創
l 昭 和 20 年
糸 F精
ガ ス濃 度 水 準
毒
> 100ppm
フ
1
0 年
篠
の
l三 組
処
E l
)
ボ
蟹
白
理
3 交 ノ
代 E四 組
3 交 代
(51
5)
鋼の 体内変動の追究などが脚光 をあびてい るO
H. 硫 安工 業 に お け る職 業 病 (久保 田,石津)
3年以来研究が続 け
硫安工業協会の依託 を うげ,昭和2
られ てい る。 本間題に おける主 な成果は次の ど とくで
あ る。
i
i
i
)全血比重 , 1
.
05
5
未満の者 を抽出
i
v)尿 ウロビ リノゲ ン反応,明 らかな陽性者 を抽 出
V)尿蛋 白反応 ,明 らかな陽性者を抽 出
vi
)肝機能 検査 ,CCF,Cd,グ ロス,Co
,沢 田 ビ リル
ビン,BSI
)等の 中出来 るだけ多数の項 目を実施
2
) 精密検査 (ふ るい 分け検 査の抽出者に行,
恋 う)
A.慢性 一酸 化炭素 (
CO) 中毒に関す る研究
i
)時限肺清泉
急性 CO中毒の作用機度は ,COが血 色素 と強 く結合
i
i
) その他の 心肺機能検 査
02結合 能をさまたげ るこ とにあると説明 され
i
i
i
)胸 部Ⅹ線検査
てい る。そ して血 色素の 6
0-7
0%が COと結 合すれば生
i
v
)骨の Ⅹ線検査
し,その
体 は死 に至 り,それ以下の場合 には,新鮮未 申にもどる
ことに より再び COと血色素の結合は解離 し, 血色素は
02との結合能 を恢復す る。 したがって, 慢性 CO中毒
V)血E
E測 定
vi
)赤血球数測 定
vi
i
)赤血球直径 または-マ トク ワッ ト値
は存在 しない と考 え られ てい たので あ る。 しか し,急性
vi
i
i
)血清 Ca
co中寿 を くりか え した労働者は,実際の年 よりも著 し
i
x)血清 P
く老けて見 え,物忘れが多 くた るとい う事実 も現場では
x) 血清アル カ リフォスフアクーゼ
知 られ てい るので ,我 J
,
,
は この太態 をつ きとめる意味で
Ⅹi
)血清 Ch
E 活性値
動 物実験的並 びに臨床医学的研究 を行った。その結果,
Ⅹi
i
)血清 A/
G比
C
)
o自身の生体 内蓄積 は勿論考 え られ ない が,次の よう
な四つの理由か ら慢性 CO中毒の存在 もまた否定出来 な
い ことを明 らかに した。
1) COとの結合歴 が長時間に亘った血色素は,CO
解 離後に
02結合能 を完 全に回復出来 ない。
Ⅹi
i
i
) ふ るい分け検査で行なったもの を除 く他の肝機能
検査
Ⅹi
v
) 尿硫酸化
ⅩⅤ
)尿硫酸窒素比
Ⅹv
i
) その他必要な検査
2) 急性 CO中毒の間 にお こった酸素欠 乏の結果,死
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
. 化 成 品工 業 の職 業 病
滅 した体細 胞の再生は必ず しも完全に行われない。神経
(
久保 乱 野村 (茂),
石津, 山村,大井田)
細胞 につい ては再生は皆無で ある。
3) COの血色素への結合 と同時 に,血 色素 と凍似の
構 造 を持つ四ピロル化合物に対 しても COは親和力 を発
揮 し, この結果, ミオグ ロビン,チ トク ロムオキシダー
ゼ などの阻害がお こる。
化成 品工業協 会の依託に よる研究である。
A.ベ ンジジ ン障害に関す る研究
ベ ンジジンに よって勝 靴店 が発生す る事実は古 くか ら
認め られ てい たが,我々は実験的研究の成果か ら,その
4
) CO曝露経験 を持つ生体の COに対す る反応は,
発癌性は,生体 内におけ るフルオ レン或は カルバ ゾール
次 回以後 におい ては全 く様相 を異にす る。響告反応 と適
物質の生成 と関連す るのではないか との推 定に達 した。
応 症 候 との関係 が比処 にも見 られ る。
8
-2
9年頃,急性ベ ンジジン勝脱炎が多発
また,昭和2
但 し我 々は,これ等 に よってお こる生体の 変化 を慢性
したことに関連 して,急性勝脱炎の発生機序 に関す る研
中寿 と呼ぶ こ とには必ず しも糞成ではな く,正 しくはそ
究 をも行なった。その結果ベ ンジジ ンの体 内におけ るア
れ は,慢性症状 を以て具現 化す る反覆 中毒で あると考 え
セチル化の可能性 を把捉 し, また,経 口及 び皮下投与の
てい る。
何れ におい ても,週 1回ずつ反覆投与 してい ると約 2カ
B.慢性亜硫酸 ガス (
So空
) 中毒
月で明 らかな肝硬変 を来たす事実 をも確認 した。
co中毒の場合 と同様 に, 慢性 SO2中毒の存在は疑
問 視 されてい たが,戟 /
,
,
は,慢性C
7
)
1
酸血症 とい う立場 か
らこれ を解 明 し,次の ような診 断基準 を応用すべ きで あ
る との結論 に達 した。
1) ふ るいわけ検査 (全員に年 2回)
i
)歯牙の検査,簡蝕症 陽性者 を抽出
i
i
) 胃障害の問診,常時あ きらかに症状の あるもの を
寺
由出
B. クロロニ トロベ ンゼ ン (CNB) 中毒に関す る研
究
CNBに よって Me
t
Hb 血症 がお こ り, 同時に赤血
球に He
i
nz/
J
,
体 が出現 す る事実が知 られ ていたが, 戟
々は,ウサギを用い て, この両者の関連 を詳細 に追究 し
t
Hb血は,投与
て見た。その結果,CNB投与後の Me
後数時間及 び十数時間にこっの山 を持 って増強 し,He
-
i
nz 小体は第二の山 と関連 を持 ちつつ完 成す ることが明
(51
6)
らかになった。 この第 二の山 をなす Me
t
Hb は試験管
を生ず るが,赤血球膜物質のみを集 めて生食水 中に放置
t
.
Hb
内に放置 しても減 少 しない が,第-の 山 をなす Me
i
nz小体は出現 しないO したがって我々
したのでは He
は早期 に減 少す ることか ら見 ると,He
i
nz小体の完成 に
は,He
i
nz小体の完成 には充 分量の血色素が必要で ,そ
t
Hb の持続的存在が 必要 と思われ
は, この ような Me
i
nz/
ト体 内で過酸化 し溶解 し難い生成物
の血色素は He
i
nz小体は組織化学的 には塩基性色素 に よ く染色
る。He
を作 るもの と考 えてい る。 その ような He
i
nz小体 を持
され, また蛋 白,血色素及 び月旨肪反応 陽性の物質で ある
った赤血球は生体 内では主 に牌臓で破壊 され,排推 され
が, 電顕上 5万倍 までの 範囲では内部構造 をみ とめ 難
る以外に速 は机 、
Oそ こで CN B中毒では著 しい貧血,
い。 中寿後 2
4
時間の血液 に生 じた He
i
nz小体 を集めて
mo
gl
o
bi
nur
i
cNe
phr
o
s
i
sをお こすので
牌臓 お よび, He
l
e
gl
o
bi
n を証明出来, また
可視部吸収像 を見 る と, Cho
あ る。
中毒後の 時間の経過 と共 に E5
5
8
/
E5
2
8比 が減 少す るの
Ⅰ
Ⅴ. 中小 企 業 に お け る職 業 病
で, 血色素が He
i
nz小体 内で酸化 し, 不可逆的酸化物
(
久保 田,三橋)
を生成す ることが分 る。 中寿動物の血液 をシャ ンベ ラン
2
年末
主 として職 業病の検診 を行なって釆 たが,昭和 3
で液過 し, 試験管 内に放置す る と, 遊離の He
i
nz小体
以来85年1
月 まで に表 示の ような範囲の検診 を完 了 した。
特 殊 健 廉 診 断 成 済 (
昭 3
2.
1
2-昭3
5.
1
)
木材, モー タ-, ラジオ
印刷,薪料,化学
袷
水
銀
研究,農薬,電光 ニュー ス
ク ロム ・ニッケル
メッキ,バ フ,触媒
各 種 メ ッ キ
マ 〇
/ ガ ソ
金,級,鍋,アル ミ
砕
機
燐
農
薬
ソ
ク ロ ー ル(
鰭)
二 硫 化 炭 紛
ミ ソ ゼ ン
′
ー
ス
ダ
フ
塗
装
芳 香 族 ニ トロ
TNT 爆
薬
芳 香 族ア ミド
ア- 1
)ソ 使 用
べ I
J ジ ジ I
J
, クロロフォルム
その他 の う
各 列
アク 1
))
レニ ト 1
))
レ(
アク 1
))
レアマ イド)
/ソモ /マ一 ・メタア ク 1
)ル酸
ネチ T
有
機 ・錯
四 エ チ ル 鉛
その他 の重金属 (
セ レy ・鋒)
酸 ・ア ル カ 1
)
脱脂, メッキ前処理,化学
糊 (フォ 7
1
,マ l
)ソ)メタノ- 7
レ, ピ 1
)ジソ額
研究,合成樹脂
研
究
製造,合成樹 脂
タ ソ ク 修 理
化
学
硫酸,燐酸,苛性 ソー ダ
ア ル ミ牌 紋
農
薬
人 工 温 慶 喜
硝 子 細 工
Pl
o
t
t
e
r
,I
BM 作業者
15 0 50 6 17 10 0 3 5
1
90
3.8
21
15
20
88617
1
1.
(
脂肪族)品遠足露
0 (U 4 0 4 0 1
22
23
35
亜 硫 酸 ガ ス
0
有
粉
燐
黄
発表
0 7 3 C
b7 9 3 1 1 0 6
22 6 6 11 22 15 3 1 9
8
酸化鉄, べ l
)1
)ウム
画
82
611
41
2361
270 02 0
1
1
Zn)
暗室,青 写真,炉作業 (
沸
r被験者 桓
8 2
0 1 3
3 7
4 1
4 4 1 1 0 3 0 0 0 9
7 0 5
2 0 2
7
3
2
場
83
3055586
92
02
51
59
4
3
29
1 151397
5
外
業
事
研究,試験,鋳物
肺 音
赤 ・紫
l
3 9
8 6 8
0 2
6 8 2
1 9
1 1
1 0 3
5 0 1
9 5 2
1 0 2
2 5 7
7
1
2 1 2
3 8 1
1 11
3
2 1 7
象
対
電 離 放 射 蘇
1
5
1
6
6
7
7
0
1
5
(51
7)
Ⅴ. その他 の主 な業績
低含有珪酸 じんの吸入によって発生 し,Ⅹ線上粒状影
が 2mm 以下の ことが大部分である。結節は不整形で線
A)放射線障害に関する研究 (石洋,松岡不二)
維は放射状局所肺気腫が年令 とともに著明になる。吸 じ
B)有機憐剤 中毒に関す る研究 (山村武,森岡率)
ん歴が 長いものでは, リンパ 腺に 強い 珪症性線維化を
C)原油障害に関する研究 (久我)
みる。
D)塩化ナフタT
)ン中毒に関する研究 (野村茂)
E)塩化ヂフェニル中毒に関する研究 (体内)
F) ブチル錫 中毒に関する研究(
森岡臥 三橋,石辞)
G)農民の職業病に関する研究(
久保田,三橋,太内)
ⅤⅠ
. 塵肺 の成 立 ,進 展 の機 転 とその病 因 に関
す る研究 (塵肺 の病理 解 剖 学的 , 実 敬 病
理 学 的研究 )
C
. 急進性珪肺
多量の珪酸 じんを短期間に吸入すると, リンパ瞳への
粉 じんの移行が不十分で肺胞内での線維形成を主 とする
珪肺が成立する。
2. 石綿肺
石綿肺は石綿塵の吸入によっておこり,変化の主体は
5ミクロン以上に達する,石綿線維に対する線維化であ
り,従って間質 よりは肺胞内部に不整な線維結節を生ず
る。変化がすすむ と炎症が合併 しやす く主 として下肺野
塵肺の研究が珪肺の研究には じまったことは,紀元前
に小気管支の拡張 が生 じ,肋膜 も毎常月
巴厚する。 この塵
か らしられていたその歴史の上か らも,産業全般 に広汎
肺は粉 じんの リンパ腺移行が困難で この部には線維化を
な分布を しめ し七いた点か らも当然の ことであったo
みず,肺胞 内変化を主 とする所謂肺胞塾塵肺の代表的な
珪肺以外の塵肺に対する注 目は比攻的新 しい ことで,
世界的にも1
9
4
0年代か らであ り,これに対する綜合的な
知識はなお不十分であったようにおもわれる。
9
5
0年以
我が国で剖検によってた しかめ られたものは1
後一石綿肺,蝋石肺,アル ミニュウム肺,アル ミナ肺
滑石肺,珪藻土肺,各種の酸化鉄肺, (
熔接工肺,硫化
ものである。
3. アル ミニュウム及びアル ミニユタム化合物による
塵肺
a
. アル ミニュウム肺
粉 じんによる肺胞内及び肺胞壁の線維化が著明で帯状
の大線維化巣を生 じ,肺気随著明。
焼鉱肺)硫化鉄鉱肺,黒鉛肺等の多種を数 えるにいたっ
自然気胸 を くりかえレ肋膜肥厚顧著。 リンパ腺への粉
た。研究室では1
9
5
0年以来珪酸以外の粉塵でも組織に入
じん到達量は少ないが,その部には線維化がみ られる。
って溶けない ものであるか ぎり有害な塵肺を発生 しうる
b
. 蝋石肺
ことを実験的に 主張 して来たが, これ らの 塵肺は石綿
蝋石はアル ミの珪酸塩 で 2- 3ミクロンに達する針状
節,ア ミル -ウム肺をのぞいては無害 と考えられ,有害
結晶であるが,肺胞内に充満 し壁細胞が破療 され線維芽
であるのは珪酸の混入によるとされて来た。
細胞の活動による不整形線維化がもた らされる。 リンパ
剖検例は各機関の協力を得てその全種類 とは ゞ仝例に
腺線維化は少ないO蝋石塵による塊状巣は しば しば強い
ついて病理組織学的に検討を加え各種の実験をも行って
壊死 をしめ し空洞化するが,これは硫化鉱肺,滑石肺に
塵肺全般の成因について考察 した.
おいてもみ られる, 非結核性空洞 と同様な 成立機転 で
ある。
A.各種塵肺の病理所見
1. 珪肺
C. 酸化アル ミニ-ウム肺
乱
. 典型珪肺
Ⅹ線上は小粒状陰影 をしめ し,線椎化は小結節で も比
0-5
0%以
石英の ような非結合塑珪酸 (遊離珪酸)を4
0-2
0年で入
上にふ くむ粉塵 を吸入 しっづけると多 くは1
繰上 5mm 以上にも達する粒状影が仝肺野に出現 し次第
に上中野に 5c
m 以上に達する塊状影があ らわれる。 病
理上は小血管周囲組織 を中心に発生 した強い線維化巣で
線維が同心性,玉ね ぎ状に排列するのが他塵肺に対する
特色であるが,さらにい ちぢるしいのは肺門部等肺所属
1
)ンパ 腺における 同様形態の強い 線維化巣の 出現であ
るO珪酸 じん以外の もので この ように強い 1
)ンパ腺線維
化はみ られていない.
b
. 非典型珪肺
較的強 く居所肺気臆も著明。 リンパ腺の粉 じん部分には
線維化がある。
4. 珪酸塩による塵肺
乱. 滑石肺
滑石は珪願のマグネシユウム鑑で 2- 3ミクロンの針
状結晶である点は蝋石 と類似であるが,組織学的にもか
な り近似 してお り塊状巣に大空洞を生ずる。 1- 2mm
の小結節は 線維 化は弱 く細胞成分が 多 く壊死慣向が強
い。 リンパ腺では線維 化をみない。
b
. 珪藻土肺
肺内は不整形の線維化の弱い肺胸内変化が広汎にみ ら
れ るこ珪酸 もふ くまれてい るので これによる変化もわず
(51
8)
か に混 じで/
、るが,変化の主体は前記の ものであり, T
)
炭粉 もしザ れ も異物であって多 くの異物に対 して生体が
ンパ腺の線維化も弱いが珪酸による結節がわずかにみ ら
どの ような反応を示すかをみることは塵肺研究の基太 と
れ る。
いわなければな らない。研究の結果は次の ように要約 さ
5. 金属化合物による塵肺
a
. 熔接工肺 (酸化鉄肺)
肺胞内に酸化鉄 じんをとった喰細胞が充満 し,これ と
移行的に不整形の線維 化巣が発達 してい る。 l
)ンパ腺 に
達 する粉 じんは少 く線維化はみ られない。
れた。
a
. 珪酸,金属アル ミニユウA,炭粉以外に雲母,ジ
ルコニウム,酸化チタンその他計1
2
種の物質を白凧皮下
を用い 1カ月以上1
2カ月にわたって検討 した。
b
. 粉 じんの喰細胞への摂取 細胞変性巨細胞形成,
b. 硫化焼鉱脈
線維増殖等の 諸反応は 各物質間に共通で, 作用物質の
肺胞内変化による不整形線維化 とゆ う合果著明で T
)ン
量,溶解度,その大い さの差異にもとづきそれぞれ程度
パ腺の線維化は少ない。酸化鉄 じんを多量にふ くむ粉 じ
の差 をしめす紅すぎず線維増殖は珪酸に特有な現象では
A/
による塵肺である。
ない。
C.
硫化鉄鉱肺
C.
難搭性物質を 著明な 反応像 によって分顛 すると
毎常珪酸 じんの混入はあるが,紛 じんの肺胞内滞留が
a
)珪酸塾は変性像が強 くて反応が持続 し,ち) アル ミニ
強 く,結節に壊死性空洞がおこりゃすい点珪肺 と別箇の
ュウム塾は腰原線維形成が強 く, C
) 炭粉型は巨細胞の
じん肺 とみな してよい。 I
)ンパ腺の線維化は弱 くここで
竜変性傾向が強い。
形成の多いこと線維形成の少量が特色をなす。
d. 炭粉型の物質は線維形成能は弱いが,大量になる
6. 非金属無機質による塵肺
ほど居所線維芽細胞の関与が加わ り線維の発生を増加す
電極工場に於ける黒鉛肺がある。 1- 2mm の小粉塵
る。即 ち異物であるかぎり大量の組織内滞留は線維化を
兼では線維化は よわいが,塊状巣ではかな りの線維化も
おこきざるを得ない。反応の経過は物理化学的な反応の
ある。 リンパ腺には線維化はない。石炭 じんによるじん
連続であるが,結果 としては線維化によって物質の作用
月
市と同様の所見 といえよう。
を生体に対 して無為化しようとする生体の防御機構のあ
B.塵肺発生の二塾 と塵肺の形態的分類
石綿肺以下珪肺をのぞ く各種の じん肺はそれぞれの若
6(l
l
))
らわれ と解 される。 (
労働科学 2
2. 塵肺の病理発生に対する実験
干の特色をしめすが, リンパ腺の線維化を目標にすると
従来塵肺実験には吸入,腹腔 内注入,気管内注入の三
その程度ははるかに珪肺に及ばず,肺内変化の主体は肺
法が行われて来たが,観察の際肺所属の リンパ腺の変化
胞内の不整形線維化である。これ らの塵肺を病理発生上
を重視せぬか,或は無視 したことは共通の難点であった
肺胞塾塵肺 とすることが出来,これに対 して珪肺を リン
といえる。
パ塾或は間質塾塵肺 と名付けることとした。あとでのぺ
解剖所見のお しえる所に したがい気管内注入法により
るように塵肺の発症機転か らみて本質的な命名 と考えて
得 られた肺内変化 とリンパ腺変化を対応 して観察するこ
い る。
とに主眼をおいた。
一方純形態学的にも典型珪肺は他塵肺に対 してかな り
a
. 使用動物は白鳳,期間は 3, 6,12カ月粉 じんは
な異点 をもってい るが,これを塊状巣形成以前の結節の
非結合型珪酸 (石英,ク リス トバライ ト,非晶性珪酸)
大い さの差によって代表せ しめた。この点か らみると大
金属アル ミ,酸化アル ミ,石賂 炭粉,黒鉛,蝋石,疏
穂節塵肺 として分類 しうるものは典型珪肺のみであ り,
化鉄,鉄塵,その他各種の現場混合塵。
石 綿肺以下は/
1
,
結節塵肺 として一括 しうる.前者は結節
0
の大部分が 3mm 以上に達 しうるのに, 後者では 2.
b. この方法による肺内変化はすべて肺胞内の異物炎
症 とこれに対する線維化であるが, リンパ腺では人体に
mm 以下 にとどまるものが多 いか らである。(日本 の医
おける変化 と相似の変化が得 られる。肺内変化は人体で
学の1
9
5
9年, Ⅰ巻 29
3
-3
01
)
(
労働科学 3
5(
7)
)
の大量短期間吸塵の変化には ゞ対応する。
塵肺起因粉 じんの分類
C. 塵肺の病理発生に対する実験的研究
C.
1. 難溶性物質に対する生体反応の研究
第 1塾
珪酸,肺内線維化(
什)l
)ンパ腺線維化 (
柵)
人体に作用する物質はガス状,液状のほか粉末物質 と
この物質は未来の線維形成能が強いほかに 7
)ンパ腺へ
して浸入する場合がある。粉末物質の多 くは人体に入っ
の移行度がたかい。人体では リンパ塑塵肺をおこすが吸
た場合不溶性であるれ
入量の増大により肺胞内変化も加わる。
きわめて溶けに くい難溶性物質
で人体の 物質代謝に関与 す ることが少 く所謂異物 であ
第 2型
る。もっ とも有害 といわれる珪幣 も無害の代表 とされた
肺内 (
≠)∼ (柵)
金属アル ミ,酸化アル ミ,蝋石等
T
)ンパ腺 (士) ∼ (≠)
(5
1
9)
これ らは肺胞内異物反応による線維化を主 とするが,
珪肺は リンパ腺線維化 が他の塵肺に比べてきわめて強
1
)ンパ腺に達 したものでは線維化を しめすもの もあるo
い点か らこれを 1
)ンパ型塵肺 と呼ぶことが臨床的に削有
リンパ腺への移行が少い ことがその変化の少ない一因で
理的にも便利ではあるが, 1
)ンパ腺に線維化をおこしう
あるが,一般に リンパ腺での線維増殖は少ない。人体で
るもの としては金属アル ミ,アル ミナ等が実証されてお
は種々の程度の肺胞塾塵肺。
第 3塾
炭粉及び黒鉛 肺内線維化 (+)
り珪酸の 絶対の 特性ではないO 一般紅粉 じんが リンパ
腺に移行 しがた く,本来の線維形成能が強 く吸塵量が多
リンパ腺 (-) この型の ものは反応がもっ ともよわ く
い程臨床的にははげ しい塵肺を発生するが, この意味で
リンパ腺では線維化をみないが,肺胞内大量の部では肺
はアル ミ肺等は珪肺 よりもさらにはげ しい塵肺である。
胞炎による線維化がある。人体で純然たる肺胞塾塵肺。
9
5
9
, Ⅰ巻 ;労働科学 8
3(6))
(日本 の医学 1
未来の線維増殖能 とい うのは リンパ腺におけるような
慢性除A,な線維形成であって,肺胞内での ものは異物で
3. 粉塵の肺間質への浸入径路 と様式
ある瀞塵に対する亜急性の炎症 (粉塵肺胞炎)の結果 と
人体でも実験でも肺内に入った粉塵が リンパ路へ移行
して 線維芽細胞が 関与 して 生ずる線維化 なのである。
す ることに,あるものは容易であ り (
珪酸)他の ものは
(アル ミ,炭粉等)困難である。この理由はほぼ次の よ
うに して解明されたo
a
. 使用粉塵炭粉の高張 ブ ド-糖懸濁液 ,凍結溶解法
による無変形標太,使用動物自県
b
. 注入炭粉は主 として気管支及び血管をとりか こむ
肺腹壁の立方上皮間 リンパ関孔か ら浸入する。
(肺胞型塵肺)
現実に塵肺をおこし又結節の増大融合をもた らすのは
肺内においては間質の変化以上に肺胞内粉塵に対する異
物炎症による線維化であって, リンパ腺では人体,動物
ともに線維発生をみない炭粉,黒鉛す らもその例外では
ない。即ち塵肺発生の基本的な共通の因子は粉 じんが不
溶性,難容性の異物で組織内,肺胞内になが く滞留 しう
注入後 24時間までは遊離の形で浸入するもの もあ
るとい う異物性にあるo従来珪酸の強い線維増殖性 をき
るが,大部凱 ま喰細胞に食唆 されて上記の関孔か ら入 り
わめて特殊なもの とみて,粉塵 を有害,無害に分け良性
リンパ腺に違する。
塵肺 とい う表現 をする研究者が多かったが,これは生体
C.
d
. 従って喰細胞の死 をはや くおこすアル ミや,多量
反応における量的因子の基太的な重要性を軽視 した点か
が食喰されて運動性 を阻害 される炭粉等は リンパ腺への
らの誤解であって,異物であるか ぎりその大量吸入は塵
4(1
2
)
)
移行は珪酸に比べて劣ってい る。 (
労働科学 3
肺を発生せざるを得ない し又塊状巣にまで発展 しうるこ
D.塵肺の病理発生 とその病因
塵肺の病理所見 と動物実験の結果を綜合すると人体塵
肺症の発生i
こは次の ような因子が関連 しあってい る。
①
肺胞内か らリンパ腺への移行の難易
とが実証せ られた。
未知粉塵の塵肺発症性につい ては,実験によっておこ
しうべ き塵肺のj
型,強度を推定することは十分可能な事
柄である。
(
多 本来の線維増殖能の強弱
⑧ 吸塵量の多少
これ らの うち①②は粉 じんの性状に関する質的な因子
でそれぞれの特性 をしめすが⑧は量的な因子で共通の条
件で ある。
ⅤⅠⅠ
. 塵肺 と結核 の相互 関係 に関す る研 究 (塵
肺 結核 の病理 解 剖 学的 ,実 験 病 理 学 的 研
究)
珪肺 と結核の関係については1
8
9
0年代か ら多 くの こと
前にものべた とお り珪酸塵は リンパ 腺に移行 しやす
が論 じられて釆たが,1
9
5
4
年研究室では剖検の所見 と臨
く,少量除}
,
の吸入では 1
)ンパ腺の線維化はことにいち
床の経過を対比 して珪肺性変化のみでな く珪酸塵をもふ
じるしいO しか しすでに 1
)ンパ腺 を封塞 されてか らの吸
くめて結核 との関係 を検討 し, `
珪̀肺及び珪酸塵の存在
塵や短期に大量が吸入されたような場合には,粉 じんは
は一面結核の溶出過程を促進するが,他面その増殖過鼠
呼吸気管支梢以下の肺胞内殊に肺換気の不良な部分 (節
における線維化をも促進する。そのいずれが日立つかは
後上部が主 としてこれにあたる)に粉 じんの滞留が強 く
吸入珪酸量の多少 と珪肺進行の どの時点に合併 したかに
な り肺胞内線維形成の 機転が 加わって結節の増大, 融
よって支配 され,吸入量少 く珪肺のかるい ものでは慢性
令,塊状巣の形成がもた らされる。
経過 をとりやす く,吸入多量で珪肺も高度のものでは結=
その他の塵肺では リンパ腺への移行が不十分なものが
核は より急性 に経過する" とのべた。その後各種の塵肺
多 く,主 として肺胸内の変化が初期か ら発生 しほぼ同様
結核が観察 され,剖検例が得 られたので これを検討 し珪
な機転による結節の増大,塊状巣の発生がみ られ るので
肺結核全般について考察 した。 (労働科学 3
0(8))
A.塵肺結核の病理所見
ある。
(5
2
0)
1 珪肺結核
3 この実験は強い線維化巣ではその内部に粉 じんが
a
. 典型珪肺への結核合併
収納 される量が多 くて直接炎症に関与せず,全体の結核
塊状巣の形成 されない時期のものでは結節は 3-5mm
蔓延度が菌 と粉 じんが共存 したものに比べてお とってい
に達するが,結節間にはなお健全な肺胸郭が多いもので
ることを明 らかに した。
気道撒布をした結核巣は結節周辺 と結節間にみ られ,そ
6(1
2
)
)
(
労働科学 3
の大い さは1
0
mm をこえないものが多い。 (結合型珪肺
頼核結節)
C. 塵肺 と結核の関係
1 典型珪肺の ような大結節塵肺では結節の線維化は
b
. 非典型珪肺への結核合併
強いが,粗在する時期 にはⅩ線には強 くあ らわれても健
0
mm 以下の
この塾の ものでは珪肺結節の大い さは 2.
肺部が多 く,合併結核巣は小結節密在の塵肺の方がより
ものが大部分を しめるが,密在の傾向が強 く線維化 も弱
い。 合併結核巣は しば しば/
J
l
葉をこえて 3- 5c
m に達
す るものがみ られ る。(
結合型珪肺結核塊状巣)
C.
急進性珪肺への結核合併
広汎である。
後者は線維化は弱いが密在 し,粉 じんの肺胞内滞留も
強い ものが多い。
この傾向は 珪肺, 珪酸塵以外の 塵肺全般に共通
2
広汎な肺胞内細胞増殖 と線維増殖の基盤に濠 出性結核
で,急進性珪肺,滑石肺,珪藻土肺におけるはげ しい結
変化が全面的に蔓延 してい る。粉塵 と結核が共存する際
の結核広汎化の よい例である。
核蔓延は,粉塵 と結核菌の 共存度 がたかい ことに 由来
2 石綿肺結核
石綿肺の不整形線維化巣の間に湊出変化 と増殖変化が
介在する状態は病理学的には珪肺結核 と相似である。
3 蝋石肺結核
する。
塵肺の進展にともな う局所,全身の負荷の増大は重要
であるが,異物 と菌の共存がそれぞれの単独の場合 より
も多数の喰細胞を出現せ しめることに結核巣広汎化の主
観があるとおもわれる0
空洞壁には蝋石塵 と結核変化が密に関連 し結合塾蝋石
3 塵肺結核は通常の結核に比べて不利で吸塵量が多
聴核 と呼ぶべき像を呈 し,他には分離型 に相当する湊 出
い程,塵肺変化がすすむ程合併結核巣は進展 しやすい。
憧 結核巣も広汎であ り,結合型の結節 も介在 してい る。
4 粉塵の種類によっての差はなお明 らかではな く,
4 滑石肺結核
今後の訊題であるが,現実には塵肺結核における粉塵の
肺野全般に 1- 2mm 大の滑石結節が密在 した例では
面か らは塵肺発生の 場合 と同様量の 問題に 主な注意を
ほ とんど肺野の全般に結核が蔓延 し空洞化著明で左右 と
むけることが必要であろう。 (
潜核研究の進歩 2
9
,昭
も集間肋膜が穿通 し上下某の空洞は連続 してい る。
3
5
,l
l
)
5 珪藻土肺結核
肺胞内の小結節が多発 してい る点は滑石肺に類似 して
い るが,左右 とも濠出性結核著明巨大空洞が生 じ莫間肋
ⅤⅠ
Ⅱ. 塵肺 及 び塵肺 結核 の臨 床 所見 と病 理所
見 との対比 研究
膜 が破壊 されてい る点も滑石肺結核に相似である。 (
労
A.塵肺及び塵肺結核のⅩ線像 と病理所見の対比
働 科学 3
5(丁)
)
1. 全臓器大切片標太の作製 とその染色法の研究
B.実験的塵肺結核
塵肺結核,殊に珪肺結核の実験は内外 ともにかな りの
組織 を一部のみでな く全臓器の大きさで精密に観察す
ることは,正 しい所見を得 る基太である。私共はゲラチ
数にのぼってい るが,剖検例にみ られた粉塵その もの と
ン包埋,炭酸ガス凍結法によって 2
0
c
m をこえる臓器 を
二
結核菌 との密接な関係を解明する種類の ものには接 しな
帝切 し,波紙に貼布 して永久標太 とした。
V、ようにおもわれる。この点を目標 として奈良医大内科
と協同 して行なった実験は次の ように要約 される。
この方法は英国の Go
ugh と We
n
t
wo
r
t
hの方法の変
法であるが,彼等の ものが 0.
3-0.
4mm 厚の もので あ
1 白凧を用い同一粉塵の同一量で線維化巣が完成 し
るの紅, 0.
1-0.
2
5
mm G
7
)
帝切が可能であるのは凍結漆
た時期への結核合併 と線維化が未完成で肺胸内の瀞塵が
の差によるとおもっている。又彼等は切片に染色をほど
多 い時期への合併 との差異を検討 した。
こしていないが,私共は 5種源の染色を行って観察に利
2 金属アル ミは 1カ月で強い線維化を しめすので,
便を得た。肺以夕卜
にも肝,管,心,脳等すべての大臓器
瀞 塵の気管内注入後 1カ月で人型菌を尾静月
翻 、ら与え,
切片の作製に適 してお り,近時次第にこの方法をここう
3日後に菌を与えた群 と比較すると後者の結核巣は広汎
で あ り, 定量培養による商量も,前者の 1
0倍以上に達
.
した。
みる人が国内に増加 して来た。て労働科学 3
6(2))
2.・
塵肺Ⅹ線像 と病理解剖所見
(大切片標太による両者の対比)
(5
2
1)
m 後にほ ゞ2c
m
後,肺門部の前額断面をとり前に約 3c
3
3回産業医学会 シンポジウム 昭3
5
)
8. 臨床経過の観察 と病理所見
a
. 中等濃度珪酸鉱山における珪肺及び珪肺結核の連
をへだてて 2片をとり計 3片について大切片榎木を作製
続観察 と剖検所見
a
. 対比の方法
肺組織 を加圧酷酸フォルマ リン液で十分膨大せ しめた
するOこの ようにすれば単純な切割面では確認の出来な
7
%の
母君,脈石をふ くめての遊離珪酸含有率が略々3
い 。 0.
5
mm以下の もの も明 らかにみ られることになる
金山で,坑内夫8
2
名について1
0年間のⅩ線写真観察を行
が,一方肺の全集及び仝肺区域をふ くむこ とにな る。こ
い,剖検例 と合せて珪肺の進展 と,珪肺結核の推移につ
れ らの結節数を計測 し総計すれば,従来の方法では得 ら
いて考察 した。
れ なかった広汎な肺領域をⅩ線所見 と対比す ることが可
能なわけである。
b
. 今 までに得 られた結果
1
) 背腹方向Ⅹ線写真の異常陰影発調度は組織変化に
即ちフイルム面に近い部
比べて弱い。 これは肺の前部 (
分)以外は中央,後部 ともに投影 されに くいためであっ
て,詳細な診断には各種の撮影を行う必要がある。
2
) 粉塵巣は一般 に右 S2
,S3
,S6
,S4,左 Sl+2
S3,S6,S4等上中野 ことにその後部により大 きく,
1
) この種の粉塵では 3m, 3nの典型珪肺像に達す
るものが多数 にのぼる。
2
) Ⅹ線所見の進展をしめ したものはは じめ 2P以下
の ものでは8
4
.
9%, 2m以上では9
8.
7
%である。
8
) 3m以上2
5
例 中1
8
例 (
5
2
%)に結核影がみ られ1
2
例 (
4
8%)酎 吉動性をしめ した.3二
P以下5
7
例 中結核影
1
6(
2
8.
1
%) うち6例 (
1
0.
5
%)が活動性である。即ち
吸塵量多 くⅩ線所見も進展 したものほど結核合併率はた
か く,活動性化も高率である。
密度 も高 く塊状巣も生 じやすい。これ らの部が換気能が
4) 活動化 した結核の治療の困難な点か ら化学療法剤
肺下部に比べてより弱 く粉塵の再啄出も不十分のためと
の予防投与を考慮する要がある。(
労働科学 3
6(9))
おもわれる.一方大量を短期間に吸入 したような症例で
b. 低濃度珪敢山における珪肺な らびに珪肺結核のⅩ
は S8の ような呼吸作用の強い部分にも大塊状巣をつ く
線学的病理学的研究
0.
4%の金属鉱山の粉塵作業
粉塵の遊離珪酸濃度平均2
る場合がある。
3
) 粒状影の出現は粉塵巣の大い さ,線維化の強 さ,
者 m 名のⅩ線写真 と剖検例 4例 を合せて考察 し,新鮮
密度,局所肺気腫の程度によって支配 され,Ⅹ線上同 じ
5
例の化学療法成績 を検討 した。
な珪肺結核1
2二
Pにみえる場合でも単位面積あた り結節数に著差を し
めす場合がある。 0.
5
mm 以下のもので も密度がたかけ
1) この種の粉塵では粒状影が小 さく典型珪肺の像を
しめ Lがたい。
れば粒状影 としてみ とめ られ る0
2
) 勤続短か く吸塵量の少ないものへの合併結核は化
4
) 一般に結節が大 きく線維化の強い もの程少数でも
学療法によりかな りの改善をみるが,粉 じん歴長 くⅩ線
Ⅹ線上の 示現度がたか く典型珪肺はその 代表例 である
上粒状影の密度の高いものは治癒慣向にとぼしい。剖検
が,結節が小さくて線維化が弱 く局所気随の強いものは
上珪肺結核病巣の多量の粉塵及び過剰な線維化 と対応 し
粒状影 をしめ LがたいO後者k:
は低濃度珪酸珪肺以下ほ
た所見である。 (
慈恵会医誌 7
5
(
5
)
,昭3
5
)
とんどすべ ての塵肺が属する。
4. 初期珪肺における肺門 リンパ腺のⅩ線学的研究
5) 石綿肺の異常線状影は小結節, 粗線維, 局所気
各種の塵肺の うち珪肺がいちじるしい リンパ腺線維化
随の存在下に 炎症合併による 小無気肺, 小気管支の拡
をしめすことは しば しばのべたが,この性質を珪肺の早
演, 肋膜肥厚等が加わって 示現 され るもの とおもわれ
期分析診断に応用 したものである。
る。石綿肺では粉 じんが長線維のために広汎な肺胞領域
1
) 一定条件の断層写真によって右肺門部 リンパ腺 を
を充填することが不可能で他塵肺の ような塊状巣はみ ら
れない。
3
%初期珪肺者で8
8%高度珪肺者及び粉 じん歴の長
のは8
6) 塵肺結核は特殊な場合をのぞいてはⅩ線上の左右
みると肺野の珪肺無所見者でその隠脹像の確認 しうるも
いものは 1
0
0
%である。
非対照等の異所性によって,定型的な塵肺の進行像 と区
2) 以上の所見を肺野所見 と合せて観察すれば,殊に
別 され,臨床所見 と合せれば純塵肺 との鑑別はさほど困
難ではない。
初期珪肺の 分析診断及び 健康管理上有意義 とお もわれ
7
) 吸塵量の多少はある時期 まではⅩ線像にあ らわれ
ない。従ってⅩ線所見 を精査する以外に瀞 じんの性質 と
る。 (
労働科学 3
6(
1
0
)
)
Ⅰ
Ⅹ.塵 肺 の薬 物 予防 に関す る研 究
吸塵量を常に考慮することが,塵肺,塵肺結核の予後を
塵肺症の予防には生産工程における発塵の抑制が第 1
判断する上に欠 くことの出来ない配慮 とおもわれる。
(
第
で あり,次善の策 として防塵マスクが使用されてい る。
(5
2
2)
夫々に効果 をあげてい る反面全体 としてはなお きわ4)
て
不十分であるのが塀状であるO第 3の予防策の併用は切
に望まれるが,薬物による予防法 としてのアル ミ--ラ
ムによる珪肺予防は実験的にも実際的にも希望の うすい
ものである。
我々は塵肺の病理学的実験病理学的研究の過程におい
て肺胞内に粉塵が滞留 してもそれが直ちに線維化するも
のではな く相当期間兼線維化の まま滞留すること, しか
し結局はこれによって結節の増大,融合がもた らされ る
ことを知った。即 ち珪肺のみな らず各種の塵肺を通 じて
肺胞内滞留塵 を再啄出によって減少せ しめ うれば塵肺変
化の発生を予防 し又結節の増大を軽減することが可能 と
おもわれる.自県を用いて再啄出に対する表面活性剤の
効果を検討 した。
1. 肺に吸入されたカーボンブラック塵の主たる沈着
部位は肺胞管及び呼吸気管支梢に接近 した肺胞内であっ
て,その大部分は喰細胞 にとられて肺胞壁に附着 し一部
は組織内に浸入 して存在する。
2. 表面活性剤吸入群は対照に比 して,肺内沈着の粉
塵量は明 らかに少ない。これは,表面張力の降下により
繊毛上皮細胞による啄出件用が促進 された結果 と考 えら
れ る。
3. この ような効果 とその作用機転か らみて, この種
の表面活性剤の使用は珪肺をふ くむ各種塵肺の予防及び
その進展阻止に対する効果を期待 し得 ようO
実験はさらに各種の粉塵 について計画中であり,人体
に対 して無害であることが実証 されてい るので現場の一
工場 において試験的に実施 中である.
(
労働科学 36(12
))
(5
2
3)
労 働
心 理 学
Ⅰ
. 労 働能 力 に関す る研究
心理学研究部門における労働能力に関する研究は,以
部
門
界から,停年制,給与規準,高合着の能力活用等の見地
より,その科学的姿料 を求めるは賓静はかな り多い。 し
か し現在 までの処,研究所 としてこの問題に正面から帝
下に述べるように種々雑多な方面にわたっている。
組んでいるといえない。ただ,各研究室において,各種
A.労働能力の発達又は瀕制要因に関する研究
の調査に附帯 した副産物的資料 として,労働者の年令 と
1. 精神的能力の発達に関す る逐年的研究一昭和2
1
年
各種の生理,心理的機能,又は年令 と職業能力 との関係
より昭和3
0
年までの1
0
年間にわた り東京都世田谷砧地区
についての質料が断片的に集積 されている虹す ぎない。
の小学校から中学校へかけて,男 3
4
5
名,女 3
6
9
名,計
これ らの 質料の うち 1
9
5
4年までの分が, 労働科学叢書
7
14名の児童について,知能及び運動能の測定が毎年 1
Ⅶ労働 と年令,1
9
5
5
年 として刊行 された。
回ずつ逐年的に継続 された。太研究は,まず,1
)この
B.作業 と適性に関する研究
ような多数の児童についての精神的能力の発達について
1. 精神測定法,適性検査法に関する研究- この領域
の逐年的 (
縦断的)研究に乏 しい現在,貴重な資料が得
の研究は戦前からひきつづ き,種々なる検査法の考案,
られたこと, 2)知能,運動能測定 と併行 して精細な生
改善,標準化の仕事がつづけられた。知能検査 としては
体測定が,医学研究部門によって実施 され,身心能力の
1
9
5
3
年),
労研性能検査 (
1
9
5
6
年),高
労研成人知能検査 (
発達についての相関的資料が豊富に得 られたこと, 3)
級知能検査 (
1
9
5
4
)等,又運動能発達検査 (
1
9
5
3
年)辛
児童の身心の発達に関聯あ りと思われる各種の資料,那
各種の動作能検査が, 漸次標準化 された。 これ らの検
ち出生 より学令期までの詳細な生活記録,家産の職業,
社
査法は戦後,一般の産業界が採用時に検査を取入れる慣
会的地位,家庭環境に関す る賃料,児童の家庭における
向が普遍化す るに従い,後に述べるような職場配置のた
生活,教育に関する調査,学校における成績,行動につい
めの適性検査規準の作成に関する研究を委託 されること
ての教師からの質料等を丹念に収集 して,身心発達 を規
が多 くなったため と,又各種の職務調査や,労働実態調
定する要因についての分析 を行ったこと等を特徴 として
査の際,従業員の知能及び技能の程度についての客観的
あげることがで きる。太研究は又この ような縦断的研究
賓料 を要請 されたため, 自然にこの方面の資料が蓄積 さ
により,従来恒常 といわれていた知能指数が発達期間中
れるに至ったのである。 これらの 検査法の特徴 として
にかな り大 きく変動すること,又この変動は無秩序な変
は,標準化の資料が大部分現場の労働者からとられてい
動でなくて,身心発達の周期的な波動現象にもとづ くも
ることである。太邦における幾多の精神測定法 も,その
のであ り,これが宛 も,身体発育の上の伸長期及び充実期
多 くは児童,生徒,学生等 を標準化の資料 としておるた
7
に相当するものであることを実証 した。 (
労働科学 2
め, 年令的にきわめて 若い層に限 られてい るの紅対 し
(9);2
8
(2);3
1
(7, 8, 9);3
2
(9);3
3
(
1
0
,l
l
))
2. 知能の発達 と社会的生活条件に関する研究
知能の発達 を規定す る要因については,前記の A項の
3
硝β
府県)にまたがる多数の被
ついて,又 日永全国各地(
検者の資料が得 られている。パーソナ リティ ・テス トと
研究でも,児童の家庭の職業,その社会階層的条件,衣
e
ut
e
rの Pe
r
s
o
na
l
i
t
yI
nve
nt
o
r
y
してはアメ リカの Bumr
庭の生活及び教育的条件 と知能 との関係が詳細に分析 さ
れたが,更に1
9
5
3
年から,経済学部門及び医学部門 との共
の 日本版改訂の許可を得て,1
9
5
5
年から研究に着手 し,
1
9
5
7
年に第一次の「
労研パーソナ リティ ・テス ト」が発表
同で開始 された最低生活費の研究において,心理学部門
t
e
ma
na
l
ys
i
s
されその後広汎な資料にもとづ き, 更に I
,
4
9
7名,児童8
3
0
では東京都,関西,東北の農村の成人1
の作業をすすめ,1
9
6
0
年に再訂版が発表 された。このテ
て,労研の検査法は1
5
才から7
0
才までの広範囲の年令に
名について,
知能及び読書能力の測定を行い,各階層の生
ス トは人間の対人的社会的行動に関するパーソナ リティ
活費水準 との密接な関係が立証 されると共に,ほぼ同様
の側面をよく捉 えてお り,この意味の人事配置にきわめ
な素質をもつ と思われる親 と子 との間でも,生活条件の
て有効であることが,各種の実験資料 より確め られた。
低下により,子供の知能水準の方に悪い影響をあたえて
いるとい う事実が指摘 された。(日本 の生活水準 1
9
6
0
)
(
労働科学 3
4(
ll
,1
2
)
;8
6(9)
)
2. 適性検査規準 と妥当性に関する研究→戦後各種の
3. 年令 と労働能力に関する研究
事業場の委託 を受けて,採用時及び職場配置の場合の適
年令 と労働能力 との関係に関す る研究について嬢,各
性検査規準の作成及びこれに関聯する現業員の測定調査.
(
5
2
4
)
の仕事が相当行われた。1
9
5
0
年以降約1
0
年間に,電九
を,採用時等に検査 しようとい う要請が,林野,交通事
電気機器,鉱業,電鉄,印刷,繊維,精油,林野等の各
莱, 繊維工場等からあった。 1
9
5
4
年から山林労働に関
産業,又海上勤務員,統計磯作業員,裁判所速記士,読
す る研究において労働負担の面 と同時に山林作業員の生
馬,競輪従業員等2
0
件以上にのぼる研究調査が行われ,
哩,心理機能に関する各種のテス トが行われ, これらの
中でも電力, 鉱業, 林野, 海上 統計機作業について
結果に基いて1
9
5
7
年国有林労務に対する安全適性検査項
は,それぞれ数年間にわたる長期の研究が行われた。こ
目と職種群別規準が作成 された。この適性検査はその後
の種の過程の中で1
0
数種にのぼる各種の知的機能,動作
各地方において実施 されたが,1
9
5
9
年に至 り,各地で実
機能,情意,性格に関する各種の検査法の考案,改良が
,
0
0
0名分を集め,その合格率等を検討
施 された質料約6
した上で新 しく規準の改訂を行った。
行わ机,又その標準化のための測定資料が漸次集積 され
ていった。
適性検査の妥当性に関する研究,即 ち検査結果 と,作
又1
9
6
0
年からは,電力会社の要請により,感電墜落災
害雁災者のケーススタディを行 うと同時に,各種のテス
業成績文は技能 との相関についても,種々なる場合に,
トを実施 し,・
災害の性質 とテス トとの関係 をやや詳細に
さまざまの形で,実験 されたが,そのもっ とも,典型的
分析する段階に達 している。
と思われるのは1
9
5
2
年から数年にわた り継続 された統計
尚適性検査の研究に関聯 して,1
9
5
3
年に 「
適性検査-
機作業の技能 と適性に関す る研究である。 この研究はテ
ン ドブック」が刊行 され,太邦及び諸外国における適性
nd
e
xが従
ス トの対件である作業成績又技能の評価又は i
検査に関する主なる業績,及び身体,生理,心理各種検
来 とか く主観的なものであるか又は信旗皮の乏 しいもの
査法がほ とん ど網羅 された上,実務家向きに解説 された
ことはきわめて有意義であった。
であって,テス トの相関研究に根太的な難点を蔵 してお
n
c
he
r の技能又は作業成績に
った点を深 く追究 し, Pu
C.技能の測定に関する研究
ついての詳細な分析 を 行い, その i
n
de
xの信旗度及び
技能の測定に関する研究はもっぱら各種事業場の職務
突当性について充分の検討がなされた上で,テス トとの
分析の場合,技能の要因をで きるだけ客観的に表現 しよ
相関研究がなされたため,従来見 られなかった高い相関
うとい う必要から行われた といえる。従って技能の測定
関係が認められるに至ったものであ り,Pu
nc
he
rの採用
韓 としてはもっぱら筆紙法が用い られた。 これについて
規準が,確固たる基礎の上にたてられた とい う適性検査
筆紙法か実技法かの問題は既に久 しい間,論議 されてい
の研究 としては注 目すべ き業績である。 (
機械化事務作
る処であるが,職務調査の ような場合に,多量の資材,
業 の研究 1
9
6
0
)
設備 と,一人当 り長時間を要する実技試験を行 うことは
又特殊な研究 としては,精神薄弱者の職業能力 と適性
実際問題 として 実行不可能である。 多数の 職務につい
に関する研究が1
9
5
3
年 より2年間にわた り厚生科学研究
て,短時 日の うちに,ある程度,技能についての i
nd
e
x
費の援助により行われた。研究対象は各地の精神薄弱施
を得 ることのためには筆紙絵によらざるを得なかったわ
設,特殊学校等 7個処の収容者であ り,知能 としてW 工
けであるC
,ただ問題はこの箪紙法による技能の測定結果
SC法,又運動能,動作機能等の検査,体格,体力 (肺活
が,実際の技能段階の表示 として, どの位の妥当性 をも
量,握力,止息,身体平衡,柔軟度)等を実施 し,対象
っているかが検証 される必要があった。筆紙法により当
者の施設内における職業実習成績,又は施設内外におけ
該職務の 技術知識に関 するい くつかの 質問項 目を 用意
る各種生産能力等の資料 との比牧研究,及び動作能に関
し, これを作業者に課 し,その結果を実際の技能の段階
する練習実験等を行った。その結果,精神薄弱者の中で
別 (
職長,役付,平工貞,見習工等)の解答率を検討 し
ち,その能力構造には著 しい個人差があること,知的能
てゆ く方法が,数個処の事業場で実験 された。本研究の
特色 としては,電気事業,山林,製紙,軽金属,鉄鋼等
力は低いもので も,動作能は普通であるか,又は短期間
の練習で,普通の レベルに達するものが相当あること,
の各事業にわた り,直接生産職務はもとより,労務,質
又動作能の良好のものは,知能の如何にかかわらず,各
材,経理等の事務部門や,運転手,病院勤務者などの特
種の作業,生産能力がす ぐれていること,従って,検査
殊職にいたるまで約 3
0
0
種の職務について,その技術知
法 として知能の他に動作機能の検査が重要であるが,覗
識に関する問題が作成 されたこと,問題作成の原則 とし
在の精薄施設では,個人の測定は勿論,職業指導等の面
て Wha
t
,Ho
w,Why,Whe
nの四つのプ リンシプルが
についても,その職員の質,量 ともに,到底所期の 目的
立てられ, しかもこれが同時に技能の上昇の段階を原則
を達するに足 らない点が指摘 された。 (
精神滞弱者 の職
的に表明 していることが認め られたこと,職 務の技能要
業適性 1
9
6
0
)
請度 を表示す る方式 として,知能テス ト,技能テス ト,
又災害防止の一端 として,災害多発者又は作業不適者
経験年数の三つの条件の偏相関から,これを綜合 して技
(5
2
5)
一
能指数 を算出す る方式が提案 されたことなどをあげるこ
B.災害 と労働負担に関する現場調査研究
とがで きる。又この技能テス トは しば しば現場の技能老
災害 と労働負担に関する研究は,r
1
9
5
4
年から主 として
酒己
置の診断に用い られた結果,技能を要する職務におけ
電力,林野,建設事業等において,それぞれかな り長期
る人員配置の質的なアンバランスが認め られ,又作業者
間にわたって続行 された。研究方法は時により種々な方
の技能教育への指針 をたてる上にも有効であることが認
法が とられたが,まず,過去の災害事例の統計的分析が
め られた。 (
最近の産業心理学 1
9
5
3
)
相当多 く行われた。又現場の各作業につい ての生理的負
D.技能の教育に関する研究
担,即 ち消費熱量の時間的増加や,単位作業の
R.M.
新 しい技術時代に対する技能の教育訓練は どうあるべ
R.の調査, 各種の 生化学的測定, 心理機能水準 の 蜘
きかについて,最近の技術革新に対処すべき国民の技術
教 育の うち,特に生産現場の労働者の技能に関する面に
定,作業量の調査等を行って,労働負垣の状況 を明 らか
ついて産業現場の作業の技術的要請 と,欧米各国の教育
ことが実証 される場合が多かった。尚これ らの調査結果
に し,災害の発生が,労働負坦 とある程度の関係がある
訓練の新 しい動向 と,わが国の各種の学校における技術
に基いて,各作業の労働時間の限界,作業量の規制,作
関係教育の現状 とについて,資料ならびに実地調査に基
業方式及び設備の改善について所見を提出 し,安全管理
いて数年研究が続行 され,その結論 として職場内実習訓
の合理化を要辞 した。
練 と定時制学校教育 とを系統的に組織 した技能労働者の
C.災害防止に関連する実験的研究
教育訓練制が掛 昌され,その制度,方式,教育内容およ
災害の事例研究及び労働負垣に関す る現場調査の結果
び指導法などについて検討 された。これらの主張は文部
などから,個々の作業については作業時間の規制,作業
省 の産業高等学校の新設や,労働者の職業訓練法の制定
方式の改善等について,更に深 く実験的に研究する必要
などに参考 とされて来ている。 (
労働の科学 1
0(
1
2
)
)
が認められた。 この種の研究については既に1
9
5
0
年,蛋
Ⅲ. 労 働災害 に関 す る研究
力会社の委託紅より,柱上作業における身心機能の測定
A.労働災害の事例研究
を中心 とした実験が行われたが,1
9
5
7
-1
9
5
8
年,同 じく
労働災害に関する事例研究は1
9
5
1
年の夏,電力会社の
電力会社の要請により,高処作業について,医学研究部
委託により,労働災害防止の一端 として行われたのに始
門 と共同 して,昇柱動作の速度,柱上作業の継続時聞及
0
年以上にわた り,主 として各電力会社,蘇
まる。以後1
び姿勢別による機能測定,生理的負坦の程度等が実験的
野庁,化学工場,鉱山等の災害事例について,断続的に
に研究 され,高処作業の災害防 I
t
:
についてある程度の寄
研究が行われた。研究方法は時により若干の相異はある
与をす ることがで きた。又これ とは別に,感電防止用保
が, 個々の災害事例 について, その調査報告文書によ
護衣装着による身体及び動作に及ぼす影響に関する実験
り検討を行ったの ち,その災害発生の現場に出張 して,
(
1
9
5
3
年)や配電関係安全作業の標準化に関する現場作
'
関係者から状況の説明 をきいた上, 雁災者本人 との面
業の時間研究(
1
9
5
3
年)
等 も行われた。林野関係では災害
接,同僚 との面接を行い,更に篠災現場の検証,写夷撮
防止用履物に関する実験的研究が医学部門で行われた。
影 等を行い, 文必要があれば, 梶災者本人の承諾を得
又災害発生の 心理学的条件に 関する 研究の 一部 とし
て,各種の機能検査を行った。調査結果については当該
て,動作 と思考過程 との干渉に関する実験が1
9
5
6
年から
災害の発生原因,防止対策等について,関係者 と,充分
引 きつづ き行われてお り,一定動作中に別の思考過程を
討 議の上,労研調査員の所見 を提出 した。昭和3
5
年末 ま
行わせると,
動作機能の上に,
種々な影響があらわれるこ
でに,電力 2
0
4,山林 8
7
, 鉱山1
9
,化学工場1
1
,計 3
2
1
とを,
客観的に記轟するための種々なる研究が行われた。
件の災害事例が研究 された。本研究の意義 としては,1
)
これ らの事例研究を出発点 として,各種の研究問題が浮
んできたこと,た とえば,労働負担 と災害 との関係を更
に深 く追究する必要が痛感 され後述の ように電九 林野,
Ⅰ
Ⅱ.労働 負担 に関 す る研究
A.労働負担の測定及び判定規準に関する研究
1. 測定法について-労働負担の測定 としては,ひろ
建設事業等において,それぞれ数年間,各種作業の労働
くちらつ き値 (フ リッカーテス ト)が用い られているの
負担 と災害に関する調査が実施 された。 2)災害発生の
であるが,心理学研究部門では,この他触二点弁別い き
心理学的条件に関する解明がある程度進展 し,その うち
値法,色名呼唱法等が各種の機会に試行 され,これら測
の一部は更に実験的研究へ移 された。 3)災害原因及び
定法の細部の改善が除々に進行 していった。触二点弁別
防止対策に関する労研の所見が,徐々に経営管理者側に
理解せられ,安全管理の実施面にある程度寄与すること
がで きたことなどをあげることがで きる。
i
nd
e
x として とられる場合が多かったのであるが,1
9
5
7
い き値法では, 従来作業前後の 弁別い き値の拡大率が
年から種々の袈料を検討 した結果作業前後の弁別い き値
(5
2
6)
の絶対差 (
mm) を とる方が 一層合理的であるとの見解
を,種々の実験及び現場調査資料から研究 した結果,め
に達 したo又色名呼唱法については,従来 この方法は練
る程度の規準値を得 ることができ,後述の各種の現場調
習効果の影響を排除す るのに困難をもっていたものであ
査に適用 して概ね実際に役立つものであることが認め ら
るが,1
9
5
7
年頃,現場調査の うちに,一回の検査に際 し
れ るに 至った。 (
労働科学 3
6(
1
0
)
)その他, 触二点
1
0
0
個の色刺激盤を 2回呼唱せ しめると, 1回目より2
弁別い き値,色名呼唱法についても同様に して 日間変動
回 目の方が, しば しば,呼唱時間が延長する,即 ちブロ
ッキングが多 くなることが認められ,殊にこれは作業後
の正常な範囲 と思われる値 を発表 した。(
労働科学 3
6
(5))
又は夜勤時等条件の不良の時,一層 この傾向が強 まるこ
B.労働負垣に関す る現場調査研究
とが認められたので, 1回 目に対する 2回 目呼唱時間の
心理学研究部門におけるこの種の研究はかな り種々雑
延長率を i
nd
e
x とす ることが考えられ, これが又練習
多な方面にわたってい るが,まず労働実態調査の一部 と
効果を消去する上で,有効であるとい う見解に達 した。
して,労働負坦に関する調査が行わj
lた。これは各種の
又其後 2
0
0
個の刺激を連続呼唱せ しめ,各5
0
個毎の呼唱
職務分析,要員査定等の資料,又は服務条件の如何を診
時間を記録 し,各 4回の呼唱時間の相対的関係を i
nd
e
x
断する意味で, 電信, 電話業務, 郵便作業∴ 統計機作
とする方法が試行 されるに至った。
業,裁判所速記及びタイプ作業,保育所,病院,療養所
又後述の看視作業叉は機器の制御作業等の労働負垣の
勤務者,及び各種の中ノ
ト企業労務者について多 くの調査
測定については,従来の ような作業前後の機能水準の測
定だげt7
,
ま不充分であると考えられるに至ったので,作
が行われた。電信電話関係では既に1
9
4
8
-1
9
4
9
年に東京
中央電信局の 服務条件 について 詳細な調査が 行われた
業中の身心の状態を,で きるだけ連続記銀する方法 とし
9
5
0
-1
9
5
1
年には電話交換業務について東大その他
が,1
て,心持数,呼吸,G.
S.
R.皮膚電気伝導度等をペ ン書
との共同研究が行われ,更に1
9
67
年からは電信電話会社
増幅記録するようになった。又この種の現場調査のため
の全般の業務についての勤務時間に関する調査が行われ
特に小型で運搬に便利な測定器が試作 された。
た。 これ らの現場調査の過程において, ちらつ き値 を初
作業中における動作量,姿勢,動作,行動等を観察記
め,多 くの機能測定法の試行,改善及び判定規準につい
録 し,.
叉撮影す る方法 も, しば しば試みられ,時により
ての研究が進行 し,それぞれ適正な-連続作業時間,一
現象又は条件の解明に大いに役立った。 しか しこの方法
日の勤務時間,休憩時間又は適正な作業量等について多
はまだ,発展途上のもので,今後一層組織的な研究が必
粟である。
くの資料 と所見が提出されたO
質問紙による労働負坦の調査 としては, しば しば自覚
統計磯作業については実態調査の他,統計機使用会社
1
6
2社 を対象 とす る包括的な勤務時間,勤務様式に関す
症状調査,情意不安調査,疲労部位調査等が行われ,そ
る調査が行われかつ適正な一 日及び-連続の機械操作時
れぞれ,その時により,対象集団全体の一般的状況を知
間の限界についても検討 されたC (
機械化事務作業 の肝
る上に役立つことが多かった。殊に情意不安調査は,香
究
1
9
6
0
)
種の労働条件 との対応関係がよく認め られ,労働条件の
特殊な研究 としては,保育所の保母の受持児童数及び
低い処,モラールの低い処では,情意不安の著 しいこと
施設の適正な広 さなどの問題については,労働負担及び
が しば しば認め られた。 このことは労働負担への社会心
児童 と保母の作業行動 を記録することにより,一定の規、
理的アプローチの一つの方向 として,調査票の改善その
準を提出する研究も行われた。(
労働科学 3
2(6);
他調査技術についての今後の研究が期待 される。 (
労働
科学 3
1(
1
2
);3
3(
1
0
);3
5(9)
)
2. 労働負坦の判定規準について-生体の機能水準を
絡
(1
2
))
又作業の合理化を労働負担の面からチェ ックす る研究
手掛 りとす る労働負塩の判定規準については,1
9
5
6
年ち
としては練糸 (
1
9
5
0
年),
紡績 (
1
9
5
3
年),
料金計算業務 (
1
9
5
6
年)
,
電話交換新方式 (
1
9
5
9
年)等について,それぞ
らつ き値の 日間低下率,週間低下率の考えが発表 され,
れ相当の成果をあげた。
ひろく一般にこの規準が,用い られるようになったが,
又技術革新の進展に伴 う新 しい労働形態である,自動
その後1
9
5
9
年 ちらつ き値については,2
4
時間勤務, 1,
生産工程の看視作業,高速度機械生産の制御作業におけ→
2直連動,夜勤,宿勤明け等の場合の作業前後の測定値
る労働負垣の状況についても,新鋭火力発電所,鉄鋼,
変動率について,種々の調査質料を綜合 した結果,ある
製油等において調査 され,除々にこの方面の労働負垣に_
種の統計的正常値 と思われる範囲を知 ることがで きた。
関する資料が蓄積 されるに至った.
(
労析箕 1
6
8
-1
7
2
)
(
労働科学 3
5(
5,
6,
7,
8,
9,
1
0
)文一連続作業時間の好
適な限界についての判定規準 としてちらつ き値 との関係
C.労働負担 (労働時間,服務条件)に関する実験抽
研究
(527)
労働における適当な一連続作業時間や勤務時間を決定
標準走行路において先行車 と後行革 との車間間隔及び走
す る場合,前述の現場調査だげでは不充分の場合が少 く
行速度が運転者の心理機能に及ぼす影響 を,呼吸,心棒
孜いことが しば しば経験 された。 とい うのは現場調査で
数,基礎抵抗値等の実験結果により,た しかめることが
は,現場の勤務条件以外の さまざまな事情が,身心機能
で きた。
に影響 していることが多 く,労働時間や勤務条件 と労励
又1959年 より196
0年にかけて,型式を異にした二種の
負坦 との関係を一義的に とらえがたい場合がす くなくな
和文タイプライターの機構についての比較研究が行われ
かった。調査期間が限られているため,条件比薮に必要
た。タイプライター作業中の上肢の筋電図をとり,活字
なだけの 調査例数 を得 ることが 困難 であったことが多
を視認するための眼球運動を記藤,作業中の姿勢,動作
い。又現場調査では,一連続作業時間や,一 日の労働時
の変化 をサイクルグラフに,又打鍵動作量をカウンター
間や,実働率,休憩等 を,種々の条件で任意に組合せて
に導いて記鉢 した。この研究の結果,タイプライター作
実験することが,ほ とんどできない場合が多かった。
業における上肢各部筋肉の活動水準や,眼球及び頭部の
従って,現場 と同 じような作業をなるべ く実験的に条
運動国が作業時間の経過 と共に大 きく変化す ることが明
件変化をさせて実験す ることが必要であった。既に前項
らか となった。このことは機器の人間工学的研究におい
に述べた19
48年,東京中央電信局の服務条件の研究調査
て,単に人体の形態学的標準や,瞬間的な見易さ等をも
50年以降の電話局調査でも,一部の実験が行われ
及び19
とに した従来の s
t
a
t
i
cな研究だげでは きわめて不充分で
たが,1958年に至 り,中央郵便局における郵便物区分作
あって,人間の動作や機能が,時間的に変化或いは補償
業についての研究では,一連統作業時間 と休憩時間 との
す るとい う dynami
c な見地をとり入れない と, 真に人
5種類の組合 せをつ くって, 詳細な実験的研究が 行わ
間作業に適合 した合理的な機器の設計はで きないことを
礼, 又196
0年, 裁判所速記士のタイプ反訳作業につい
示唆 した。 (
労働科学 87(
8
)
,(9))
て,一連統作業時間 と一 日の勤務時間,実働率を種々に
変化 して,精神機能水準や作業量,誤謬 との関係を実験
Ⅴ.環 境 条件 と作 業 との関係 に関 す る研 究
し,又同年,有料道路の料金徴収員の勤務条件について
A.有害環境 と心理機能に関する研究
の実験が,研究所内で実施 された。いずれも,労働負垣
心理学研究部門では,1953年病理学部門における CS2
の面から,一定の作業時間の適正な配分についての資料
中毒者の早期診断を目的 とした研究に参加 して,対象者
が,かな り明白な形で提出された。
に,種々の心理機能検査を試みたが,その後 この種の研
Ⅰ
Ⅴ.設 備, 作 業方 式 の合 理 化 に関 す る研究
究は発展 していない。
B.摂動 と作業に関する研究
磯器の機構及びこれに関所する作業方式を人間の磯能
1957
年,鉄道郵便車の振動 と作業 との関係が,現場調
に適合せ しめる研究 としては,既に19
50年,織布工場の
査及び実験的に研究 された。まず,鉄道の各路線につい
検反磯についての研究がある。即 ち検反機の合理的設計
て,振動計により,その振動条件の記録分類を行い,こ
及び作業方式の改善のために,布の移動速度 と眼球運動
れに基いて,各種の振動条件下における作業姿勢,作業
との関係, 検反磯の償斜角度, 検査用光源の種類, 潤
精度,疲労などの状況が,郵便軍内及び振動台を用いて
明,背景の色彩等についての実験が行われた。
実験 された。
又1956年 より1958年にかけて,郵便物取扱作業の合理
56年には小包郵便
化について種々な実験が行われた。19
ⅤⅠ
. 看 視 作業 に関す る研究
物の送達証を作成する場合の適正姿勢及び移動机につい
6年文部省機関研究
看視作業に関する研究 としては195
て, 又小包郵便物の区分方式について, エネルギー消
費補助により,看視作業実験装置 と生体反応測定記録装
費,疲労検査及び姿勢動作の時間記轟等により,各種条
置の一部が設置 され,実験に着手 したが,更に1958年に
件の比較研究が行われ,1958年には,郵便物の自動区分
至 り,同 じく文部省科学研究費の交付 を受けて看視作業
機の設計についての基礎的な実験が,又外国郵便物の区
実験用ボ ックスを新 しく整備 し,又同計器パネルシ ミレ
分の際の懐斜角度 と読み易さについての実験などが行わ
ークーを試作 し,その他反応測定記轟装置等も一層充実
れた。
するに至ったので,各研究部門が協力 して,看視作業に
1957
年には,自動車運転における道路条件の良否 と運
関する各種の実験が行われるようになった。
59年には,有料道路
転者の身心負担度 との関係が,又19
心理学研究部門では1
9
5
7
年から引 きつづき,看視作業
における道路交通容量決定のための資料 として,車間間
における刺激頻度 と機能 との関係を追究 してお り,作業
隔による心的負坦度の関係が実験 されたO後者は通産省
前後における機能測定の他,作業中の生体の反応 を連続
(5
2
8)
記録 し, 又反応時間, 錯誤等の Pe
r
f
o
r
ma
nc
eからの面
エ ツクす る方法によって職務の負担度 を評価す ることと
及び動作,姿勢,行動の観察記轟等,各方面からのアプ
し,化学繊維,鉄綱,製麻,製陶などの数工場の職務に
ついて実施 さnた。
ローチを進めている.現在では看視作業における a
c
t
i
va-
t
i
o
nl
e
ve
lの解明に進みつつある。(
Re
po
r
t
so
ft
hel
ns
t
.
Ⅰ
Ⅹ.労働 の集 団力 学的 研 究
f
o
rSc
i
e
nc
eo
fLa
bo
ur
,No.5
7
,19
6
0
)
ⅤⅠⅠ. コ ンベ ヤ ー作業 に関 す る研 究
ベル ト・コンベアー作業についての実験が戦前,戦中
A.概況
当所における労働集団の研究は,戦後い ち早 く始め ら
れた労働者の仲間集団の研究に端を発する社会学的アプ
において継続的に行われたものを整理 して,そのお くり
ローチの方向1
'と,その後昭和2
8
年頃から始め られた集
の速度 と動作の崩れの出現 と,作業中の内観報告の詳細
団力学的アプローチ との,二つの流れに分けることが出
来 る。
な記録 との相互対応関係の分析にもとづいて,その作業
のかまえと作業の心理的形態の変化 と速度 との関係を検
討 して,各単位作業の問に挿入 される休止時間が次段の
作業へのかまえを整える上に, したがって定常的に作業
を持続する上に甚だ重要な意をもつものであることを指
摘 し,一般にこの種の規制作業 (
pa
c
e
dt
a
s
k) において
以下,労勘心理学研究室で行われた集団力学的研究に
ついて述べる。
B.方法論の検討 と基礎紫料の収集
8年頃から, いわゆる Mo
r
a
l
eSur
v
e
yのための・
昭和2
質問紙法を中心に,職場集団に関する So
c
i
o
me
t
r
i
ct
e
s
t
はその速度の好適な ときにおこる作業形態の埋没 と速度
の検討が行われ,既存の Pe
r
s
o
na
l
i
t
yt
e
s
tや労働技能 ・
の過大な場合におこる作業形態の分解 とが,それぞれ疲
労働環境 との関連についての基礎的資料の収集が行われ
労の症候 として重要な意味を持つことが見出された。
た。 (
労研糞 No.8
2
,1
95
7
)
次に追随作業 (
t
r
a
c
ki
ngt
a
s
k) についてもまた以前に
集め られた資料 を整理 して,そこにおける強制条件では
抑止性が重圧 とな り,作業の くずれは抑制機能の破たん
Mo
r
a
l
eSur
v
e
y は内外資料を参照 して5
0
問の調査案が
用いられたが,この方法の特色は次の 3点である。
1. 職場における労働者の 生活領域を, 対経営 ・上
に因るものであることが明 らかにされ,疲労症候の一つ
司 ・同僚 ・仕事の四領域の他に,対労組間題 を含めて五
として蓮祝 されるべきことが示唆されたO(
労働科学 3
6
次元 としたこと。 このため, 従来の 「
従業員」中心の
(1
2
))
ⅡR論の観念性 を克服 して,労働集団への より現実的で
これ ら両方面は自動磯城化の進展に伴って,各種の職
場にあらためて問題 とされる必要がおこって来たのであ
る。 (
労研資 No.1
6
6
,1
96
0
)
V
I
H.職 務評 価 のた め の作業 分析 に関 す る
研究
職務評価のため,各種の職務についての技能要請度,
心的負担度等の 調査を要請 される場合 が, しば しば あ
った。
技能要請度の指標 としては,別項で述べた ように,技
・
結合的な解明への事がか りを得 ることとな り,後に労資
関係への力動的なアプローチを可能ならしめた。
2. 盤理の方法 として,項 目プロファイル とともに,
標準偏差億に着 目したこと。 これは後に, 労働集団の・
Gr
o
upno
r
m への接近の手がか りを与えることとな り,
ER論に集団力学理論の適岡を可能ならしめることとな
った。
3. 五次元の得点問の内部相関分析 を用いて,労働集二
団の規範構造への接近を行ったこと。 これによって労
勘
集団の意識構造の解明が可能 となる。
能テス ト,知能テス ト,経験年数等の三種のファクター
C.産業現場への適用
を組合せて,一種の技能指数を計算す る方法が提出され
以上の方法論は, 3年間にわたる某工場での継続調査
たが,心的負担度の評価 としては, ちらつ き値,触二点
の結果,信頼性 ・妥当性が確め られ,その後ほぼ5
0事業
弁別い き値,色名呼唱値等の機能調査 (主 として 日間低
00
0名についての現場調査に適用 された。
所,8,
下度)の結果を組合せて,各職務の心的負担度 を表示す
る方法 もとられ,又各職務について,その作業内容に関
得 られた知見 の うち, 主たる 点は次の通 りである。.
(
労研資 No
.1
7,1
9
5
7
)
す る詳細な分析項 目,即 ち, 1)当該作業に要請 される
1. 個人及び集団の Mo
r
a
l
eは,必ず しも リニヤーな
課題の性質, 困難度, 2)作業対象の項 目の多小, 逮
関係ではないが生産性 とある種の対応関係をもっこと。
皮,精粗,変動の大小, 3)作業動作の複雑度,精度,
2. 労働集団の Mo
r
a
l
eは,パーソナ リティ及びシン
制約,範囲,姿勢, 4)作業感情 :単調,促迫,束縛,
ク リティの力動的形式の一側面 として表われること。こ
抑 うつ,汚損等 をかかげ,これに従って各職務を観察チ
ndus
t
r
i
a
lmo
r
a
l
eは, 作業適性や作業の内容 ・
のため I
(5
2
9)
労働条件 ・産業疲労 ・災害などとの相互関係 をもって形
からの差が出るので,評価段階毎に分布率を定め,それ
成 される。
を評価者に強制することになる。
8. 同時に,労働の場の社会的条件一職務 ・地位 ・下
この 3つの工夫の内,最初の 2つは当然のことで,ま
ndus
t
r
i
almo・
位集団の分節お よび労資関係等によって I
たある程度実効があるが,最後の分布強制は,余 りに便
r
a
l
eは規制 され,就中,労働集団そのものの変容に伴っ
宜的であるばか りでなく,評価本来の 目的を害す る危険
て Mo
r
al
eも学習的に変化 してい くこと。
がある。そこで,分布強制や政治的な調整を経ずに評価
D.産業モラールの理論化の試み
以上の諸賃料にもとづ き,産業モーラルの理論的研究
がすすめ られた。
自体で完結 されるような評価方法が望 まれる訳である。
人は未来多面的であるから,人についての評価は,当
然多面的 となる。 どの面を採上げるかは評価の 目的によ
そのため, 集団楓職を Ke
yc
onc
e
pt とし, 労働集団
って異る。これを業務についてみるならば,通例 4つの
の力動的性格を f
or
mal
-i
nf
om alの二重性に求め, 心
面があげられる。すなわ ち, どんな程度の業務が果せる
理学的カ,適応,集団圧などの諸概念 を用いて,産業モ
か とい う能力の面,業務をどれだけ立派にまた早 く果 し
ラールの形成 と変容の過程を明 らかにする作業が行われ
たか とい う遂行の面 (
実績)
,
爽快,偏狭,分裂症的など
た。(
労働科学 3
6(l
l
))
のパーソナ リティの面,遅刻や欠勤,協調や責任などへ
E.労紫関係への接近
の意志 といった態度の面である。もちろんこの 4つです
以上の理論化にもとづ き,工場 レベルでの労資関係へ
べての側面をつ くす訳ではなく,また各面についてもそ
の接近 と解明が行われた。
そのため新たに,社会的知覚の概念 と手法 がとり入れ
られ,労資双方からの対従業 ・組合員意見の認知や,労
資間の意見認知などから,労資の集団規範 とその相互関
係が追求された。
また, 日米の比戟検討から,産業 Mor
a
l
eにおける日
太的特質 としての 「
仮面性」の事実 と,その背後にある
日太的ⅡR管理の半封建的特性が指摘 された。
の中の一切を含むものでもない。
着
後の 2 は臨床心理学によって着 々開拓 さj
tている分
野であ り,また能力評価はある意味では実績評価の延長
であるから,ここでは実績評価についてのみ述べたい。
具体的な 場面で この 4者を分 けることはそ う簡単でな
い。た とえば よくミスをす る場合,能力,基本的能力の
不足か能力過剰れ 実績 :仕事 も見直 し
.
もぞんざいで善
意の ミスがでるのか,パーソナ リティ :類型学上てんか
ん素質が 内在 していて 時々エアポケットが 現われるの
Ⅹ. 業 務実 績 の評 価
か,態度 :みて くれ仕事であ り,仕事に対する誠実性が
ないのか, これ らの どれ と規定することはまず不可能で
何人か人がい る場合,互に批評 し合 うのは自然のこと
あろう。
である。批評の内容は,餐,顔付,挙止,性質,能力,
どれだけよく業務を果 したかを評価する実績評価は,
勤務撮 り,その他あるが,弁解や反撃 もで きるし,特別
業務の内容 とその要求 される遂行の程度 との確定を前提
に重大忽問題 を引起すことはす くない。 ところが,批評
とし怠ければならない。 しか し非常に定型化 された業務
が会的に近づ き,それが記轟 され,保有 されるようにな
を除き,前抱が不充分であるから評価は相当大ざつばに
ると,当事者の利点k:
関係す ることがあるか らより客観
なるが,実億評価 と銘打っても実は易 きについて能力評
的な批評一評価でない と,物議をかもし勝 ちである。
価が個人評価に流れている。業務は一般に定型化又は確
評価は,事実に対する評価者の受乗 り方である。これ
定 されていないのがわが国の現実であるから,この現実
は,
U,
,
=よってかな り異 るからその喰い違いをで きるだシ
ナ
の上に立って実績評価を可能にする方法 を工夫 しなけれ
狭 くす るため以前か ら何か と工夫がこらされていた。評
ばならない。
価基準の確実,評価者の訓練及び評価段階の分布率の規
評価法の中で,連続図示法 と云われるものが広 く普及
制がその主な 工夫であったC (
業績評定 の 問題点, 労
している。これは,計算尺の ような園の上に評価結果を
研資 No
.1
4
4
,1
9
5
8;人事考課の問題点,労研資 No.
位置づけるもので,一見正確 らしくみえるが,評価項 目
8
5
,1
9
5
8
)
1
何 を, どんな見方で,どう評価するれ 評価の段階区
などが抽象的であるため,実際の評価に当って評価者が
分を一義的に定める評価基準は評価の基本であるが,こ
評価基準を安定 させ ることは意外に困難であるo結局個
人比較に陥るのが常である。こうした抽象性 を免れるた
の基本について評価者の理解がまちまちである上事実の
o
bs
tが創始
めに, 目録法が用い られる。 この原型は Pr
とらえ方についても一致 しがたいので説明や実習によっ
した Pr
obs
t法である。 これは 日常職場にみ られる行動
0
0
余例挙 し,これに該当す る行動が明 らかに認め
を約 1
て評価のずれを防止する。 しか しそれでもいわゆるあま
(53
0)
られた分に評価者に印をつけさせる。各行動 には予め正
があ り,また重みの数値が予期 とは大 きく異ることがあ
文は負の点が定められてお り,印をっげた数 と印をつけ
る。前者の場合はその よう恵行動を除 き,観察票に他の
られた行動の合計点 との組合せによって,評価段階が自
行動を差 し換えることによって調整できるが,後者の場
動的に定め られる仕組になっている。
合は,特定の職場に止 らず,一般的に認め られるならば
当室がある企業に目赤絵を応用 した大略の経緯は次の
ようであった。
そのまま是認することに した。それは,その行動が どん
なに重要であろうと,重みは低い*-
すなわち優勢群
最初 どうい う行動を選んだらよいかの問題がある。年
を識別す ることはできない- とい うのは,極めて重要で
数 をかけて 作成 した 同社の 職務分析著を 丹念にみて,
あるたゆその労働に従事する者はすべてそれに錬達 して
職務群毎に多数の 行動 を選び 出 した。 た とえば, 水力
いることを意味するからである。これ とは反対に,何で
発電所,変電所勤務の電気運転員及び作業員 A及び水力
もない行動が予期.
r
以上の大 きい垂味を持つことがある。
発電所勤務の機械運転貞及び作業員 Aを一括 し,観察行
その場合は,その行動項 目を充分検討 し,採否 または差
動数 1
6
0,
同B 1
1
8
,同 C 1
18
であったo これを数カ所の
し換えをきめたが,重みを適当に変更す ることは しなか
水力発電所にて試行 した結果,各行動項 目に次の基準に
った。
よって点数 を与えた。すなわち上群 と中,下群 との弁別
次に評価者間の個人差である。 日銀法においては,秤
可能は±2点,上,中群 と下群 との弁別可能は±1点,弁
価者はただ事実を報告する立場にあ り,評価す る任務は
別不能は 0
点,好ましい行動は正,好 ましくない行動は負
課せ られていない と云われている。評価者は,その人は
とした。試行の結果弁別不能の項 目や予期 とは逆の弁別
こうい う行動があったれ
なかったかを通知するに止ま
も出て きた し
.
,また実務の便宜上項 目数 を減 らし約半数
る。確かに狭義の評価行為はないが,選択一広義の評価
に し,これを発電所に再試行 した。なお他の職務群につ
-は働 く余地がある。従って試行中でもある程度の評価
いてもその職務特有の行動 を中心に目顔法案を作成 し,
者間の個人差は,もちろん未来の評価ほ どではないが,
平行的に試行 した。それ らの集計結果 を検討 し乍 ら次第
出現 した。そ して同一被評価者に対 しては評価者間の不
0
行動項 目にしぼ
に行動項 目数 を減 らしてゆき,最後は2
一致は極めてす くな1
ノ
、
が,異 る被評価者に対す る評価者
った。これは勢い,職務群別の行動ではな く,職務群共
間の水準の落差は若干認められた。すなわ ちあまからの
通 となった。 しか し単なる共通項 目では抽象的になるの
相違である。 この程度の差は評価者の教育によって解消
で,観察手引 として当該職務群特有の行動 を傍に記載 し
で きるのではあるまいか。 とい うのは,この差は,多 く
た。以上の工夫によって図示法の抽象 性を免れることが
の場合,評価者が自分自身に自信 を持っているため,約
で きた。
束を無視 し,自分の考 えに拘泥 してい るための ようであ
pr
o
bs
tの原型は,明 らかに該当すると認め られる行動
に印をけつ ることになってい る。上記の方式でも最初は
るOいわゆる調整によって機械的に地均 しす るのは避 け
たい.調整無間に空で行 くべ きであろうO
そのつげ方をとったのであるが,印の数が 3- 4とい う
最後に評価段階である。これ披, 日録絵の仕組みより
極端にす くない場合が出て くるので,一応全部印をげつ
みて, 図示法 と異 り, 評価者は直接関係するに及ばな
る,ただ し該当す る場合は○印,該当 しない場合は×印
いO何段階に区切 るか, どこで区切る̀かなどは きめ方次
い くらか該当する場合は/印 としたO 全然不明の場合は
第である。ただ人による人の評価は,元来精度が高 くな
記入で きない訳であるが,行動は,Pr
o
b
s
t
方式 と異 り,
く,大ざつばの範囲で妥当す るにす ぎないから,事細か
かな り幅を持 ち,かつ具体的な業務例が例示 されている
に区分す るのは不合理であ り,誰がみても非常によい,
から 「
不明」はない と考 えるのが順当である。以上に よ
叉披いけないを識別できれば充分である。従って段階区
って Pr
o
b
s
t法の技術上の欠点はかな り除かれた。
分は,せいぜい 3段階に止めるのが穏当であろう。
次に各行動項 目の重みの問題である。 最初は x2検定
に よって重みを定めたが,統計手続が煩わ しいので,最後
い」 とい う声が多かった。 また評価結果は大体満足でき
に r
i
c
hpo
o
ra
nal
ys
i
sによった。これは手数がかからな
たが,詳 しくみれば,従来の評個結果 とは必ず しも合致
以上の 外なお 問題はあるが, 評価者から 「
評価 し易
いので作業は急に促進 された結果になった。 この分析は
しない。 これは是であるか,非であるか,論議のある処
い くつかの前提の上に立ってお り, この方式ではその前
であろう。ただこの方式は,養成訓練の資料に利用する
提 を充分満足 させているとはいえないが,当面の問題解
ことはで きよう。
決には大 きい支障はなかった。ただサムプ リングから来
ると思われる不具合の点はある。た とえば,正が好まし
くない行動に現われ,負が好 ましい行動に現われること
*特 に各職務固有 の行動項 目について別案を作成 し,
試行 した緒異 によると,優劣著聞にほ とん ど有意 の
差はなかった。
(53
1)
以上は実績評価であるが,能力評価は採上げる行動の
害についての条件分析やそれへの適切な対案の提案であ
記述の仕方を 工夫すれば, 同様に可能 の ように思われ
り, こうした事例研究の積重ねによって,同種作業,同
る。
種職場,同種企業における安全が確立 されてい く。この
ⅩⅠ
.職 務調 査 の意 味 と方 式 につ い て
間に災害パターンの設定など若干の低度の抽象化は行わ
れる。 上記の災害の事例研究法の外に災害統計による研
労働の研究には,その社会的価値や機能 を諭ずる巨視
究接がある。高度に抽象化 された統計は,予算質料 とし
的な方途 と,個々の具体的労働を出発点 とす る微視的な
ては ともか く,災害の解決に対 し実効ある指針を生産す
方途 とがある。前者は社会学や経済学の採 る途であ り,
ることはできない。災害統計は研究の参考になるが,結
後者は心理学の採 る途であるが,その間に多 くの中間段
論を導かない。 (
労働の科学 1
0(6)
)
階があ り,また時に交錯 し合ってい るのがある。医学は
これらの両極にまたがる例であろう。
職務調査は,労働研究の中で最 も微視的なもののひと
つである。 今 までの事例研究は, 災害 とか, 職業病 と
現代の労働は労働す る者の きままで行われてい るので
か,又は樽に不良な環境や不当な労働条件 と思われる特
はな く,好む と好 まざるとにかかわらず,一定のわ くの
殊な状態にある職務についての具体的研究があ り,一般
中で営まれている。わ くには種々あるが,職務,職種,
に通常 とみられてい る各種の労働は,通常の故に,放任
職業,組織,広 く企業や経済体制 とい うの もこれ らのわ
されてきた。 しか し事細かにみれば, これ らの労働にお
くの一部である。具体的な労働 とはこれ らのわ くを通 じ
いても,おそかれ,はやかれ解決 を求め られている問題
ての労働に外ならない。
が必 らず存在 してい る。そこで特殊な状態はもちろん通
巨視的方途のひ とつに社会統計による方法がある。統
常の職務についても,またそれらによって予測 され うる
計上非行者に片親の子女が多い。そこで片親の子女に非
場合を含め,人間本来のあ り方や行動,又は種々なる負
行者が多い と一般化す る。 しか しなぜそ うなのかについ
荷の限界などについての知見に基いて,職務の実態に即
ては巨視的方法は 答 えよう としない。 心理学にとって
した何 らかの改善指針 を示す必要があろう。 この間の問
は, しば しば指摘 された ように,片親 と非行 との関係を
題発見及びその対策が職務調査の主な任務である。一言
説明 しうる概念がなければ,この関係は無意味である。
に していえば,職務調査 とは職務の自己反省である。
同様に統計上年少者に災害が多い とい うだけでは心理学
わが国の職務調査の経緯は大体次の通 りであるC第一
の説明にならないO他方微視的方法の対象は一定のわ く
次世界大戦後ティヲア リズムの作業分析や時間分析が導
内で成立するからわ くが 変更 されれば, 事実は同一で
入 されたが,これは広 く職務についての組織的調査の第
ち,対象のあ り方や研究結果の意味が変って くる。従っ
一歩 といえよう.これは,作業方法遼一定 し,その所要
てこの研究方途の妥当性 と意味 とはこの限界内に制約 さ
時間から 1日の標準作業量を設定するのを目的 とし,そ
れている。
労働心理学は,労働一般 とか平均的社会労働 とかいっ
た高度に抽象化 された概念 を取扱わない。このことは,
の技法や考え方は今ではかな り改め られた とはいえ, 冒
的は変っていない。労使間の争点は,分析技法 よりも定
められた作業量の高 さ,或いは許容矧 司である。
労働心理学が全然抽象化を行わない とい うのではないO
19
2
0年代は,個性尊重の風潮に応 じ,職業指導におい
実践科学 としての労働心理学は具体的な労勘を採上げ,
ても個性に適 した職業を選択 しなげればならない とする
研究を進めてゆくが,この場合実態の記述や分類に止 ら
思想が支配的 とな り,適性検査が普及 し始めた。このた
ず,ある観点から批判 を下 し,また対策 を示 さなげれば
め一方個性の発見 と他方各職業の要求する性能の検出に
ならない。そ してそのため及び学 としての体系整備の上
努力が向けられ,後者のために各種職業の内容が記述解
からもある程度の抽象化が必要 とされる。 しか しこの抽
説 された。この解説はかな りきめが荒 く,簡略であ り,
豪化は低次の段階に止まっている。未来理性の放智 とい
その方法は 日常観察 と今 までの適性検査の経験によって
われている抽象化については,その利用は行過 ぎない よ
得 られた知見に基づいていた。内閣資源局を始め とす る
うに充分戒められなければならない。
官庁による職務調査はこうした流に属 していた。
安全開 削ま,心理学の大 きい懸案であ り,生産管理を
A
1
95
3
年当研究所で,特に知能その他を中心に したチェ
含 め,工学や医学の上から労使 ともにその防止に努めて
ック リス 1
、風の職務分析案が示 された。次のはその例示
きたのは周知の通 りである。労働心理学で用い られる安
の一部である。 (
狩野広之 :適正配置のための職務分机
全 についての研究法は事例研究が多い。それは個々の災
1
9
5
3年 11月講 習 会 テ キ ス ト)
(5
3
2)
柴
務
知
の 主 要
な 特
徴
職 業 又 は業 務 例
検
査 指
針
部
E
機械,装置 の据付,調節,修理 な どに直接 当る 下級技術者,現場 の中心的作業者
M
機械,装置,材料,工程な どが定常化 していて 定常的生産工程
さ 知能,下 -普通下
ノ
J
=r
l
"ソ
こ
こ伍 ⊥忙ヒにおいて分業化
l
ー<
UV 、ノ
J飛 一
UL
殆ん ど変化 しない
れた各種 の一般作業者
弁
知能,上-普遇上
別
機械加工工程 な どに3
6ける材料 の取付,心出し
にお ける弁別
桝
加工一般作業者
詣票玩悪霊下,壁
星
間
知
覚
,
形
態
知
覚
B
警諾
紬 ける各笹 煉瓦の配分,轡腰化 の剛
築炉工 の一部
知能普通,各樺 図
形検査
ソマ-振 9
圧延作業 の一部,ノ、
各樫遊動離検査
動 作,運 動 機 能
B
全身 の遊動的協調を要 す る業務
環
境
エ ネ ル ギ ー代 謝
感
覚
生
理
戦後 アメ リカより職務分析の技法が導入 され,労働省
に し,その職務遂行の 手段 と様式 とに 規格 と規準 を与
職業安定局が中心になってその研究 と実施 を推進 したO
え,各職務の特性 とそれが要求す る適性 を分明にす るこ
その 目的 とす る処は,単に職業指導に止 らず,採用,配
と,並びに各事業場 における職務に 関す る 用語 を 統一
置,昇進,賃金,環境,災害,作業方法,教育訓練,考
し,賛-な見地か ら件業管理 を円滑に し,各作業者がそ
課,定員 など多方 面に及んでいた。従って調査項 目が広
の職務 を遂行す るために,いかなる負荷 を要求 されてい
範囲に亘ってい ること,方法が観察法であること, しか
るかを知って,必要 な作業者の精神的,肉体的要件 を知
もこれは 日常観察ではな くて,定め られた項 目につ き作
り,作業上の不合理 な箇所 を発 見し,その改善の策 を立
業の一過期 をぬか りな く観察す ることなどが強調 され て
てる足がか りとす る目的 をもって,作業分析 とい う名の
い るのが従来の方港 とは異った点である。
下で職務分析案が提示 された。その作業記述書は次の よ
うに設計 されてい る。
同 じく当所においても職務の系列 とその内容 を明 らか
作
書芸
計
J
No
(-作業
.)
1%
7.
ラ.
毎
号
丁
業
記
述
音
書
-
j
;…
i
い三
三日
日
使用 号
整理番
機具
琴
(5
3
3)
この設計の特色は,職務や職位 を a
sawho
l
e として
である。 (
適性検査ノ
、ソ ドブック,1
9
5
3年)
とらえてい るのではな く,その含む主な単位作業につい
省略 した個所 にT
は,材料 と動作 との関係,機械設備 と
て名称,時間比率,課題, 目的,組織,形態,手J
J
G及 び
使用機具 を記入す るな ど単位作業が重視 されてい る点で
動作 との開拓, 道具, 使用計器 とその精度, 姿勢 など
か, またそれぞれ内部に細 目に亘 り記述 され るようにな
ある。表題に,職務分析でな く,作業分析 とあるのはそ
ってい る。
のためであるo単舷作業別 に記述す るのは,労働負荷の
この ように作業 を中心 とした分析の外に,職務や職位
種別,程度 を明 らかに し,その所要々件 を知 り,その対
盤a
sawho
l
e として分析す る方式がある。職務分析の
策 を考 えるのに有効である。 しか しこの記述書だげで単
多 くの方式はこの系統である。職務 ぐ
職位〕記述書の 1
位作業がすべて 明 らかに され る 訳ではない。 そ こで別
例 を示す。 (
実務 のための職務評価 ,1
95
7
年)
に 「
作業条件分析」が必要 となる。その様式は次の通 り
作
業
条
件
分
析
表
職
務
記
述
書
(5
3
5)
経
済
学
Ⅰ. 賃 金 問題
賃金について,次の研究を行ったo
部
門
1
9
5
9
年)
度 をとり,如何なる連動を行ってきたか,今回(
成立 した最低賃金法のエセ保護法的内容を指摘 し,かつ
日永の独 占資本が,なぜ独占段階において普偏的な社会
A.日本の賃金の国際比攻
政策に外ならない ところの最低賃金制度の実施に対 して
賃金ならびに労働生産性の国際比較,第 1,第 2年度
強い反対的態度 をとりつづけてい る九 などについて考
9
5
3
,1
9
54年ならびに労働科学,29(9)。 このな
報告,1
察 を加 えたのであった。(藤本 :最低賃金制慶の 研究,
かで, 日太の賃金は先進諸国に比べて著 しく低いことを
1
96
1
年 ;労働科学 3
5(1),4)
指摘 したが, この折, 日米の食糧物価の対比を行い,食
E.林業賃金の分析
料賃金 (
f
oodwage
) をも算出 したC 最近にお古
ブる実状
林業賃金は一般工場労働賃金に比べて著 しく償いが,
については,別著 し藤本武 :最低賃金制変の研究,第 3
われわれの分析の重点は,能率給 と組頭制であった。後
栄,第 4章,第 1節)においてなお くわ しく展開 した。
者についていえば,旧い組頭制は各地に残存 し,労働配
B.賃金形態についての研究
合連動の発展 した ところ,良心的な営林署長のいるとこ
その一つ として,出来高給問題をとりあげ,それが労
ろで次第に崩褒 しつつあるが,それは,国有林資太の地
働意欲をどの ように刺戟するかについての経済学的研究
主的性格 と相対的過剰人口の存在,農村における半封建
を行った。 (藤本 :労働意欲 の経済学一桐原篠見編,顔
的な人間関係の残存などによって規定 され,近代型労敬
業心理学)
老の多い地域から崩轟が始 まっていた。また,われわれ
C.賃金構造に関する研究
はその組頭制の機能についても分析するところがあった
日太の賃金構造は,あらゆる面で特質をもっている。
9
5
0年)。なおの ち,若干
(
林業賃金に関する研究報告 1
男女間,年令間の賃金較差が大 きく,勤続重視の賃金が
の地域について再調査を行ったが (1
9
5
8
年),さきの阻頭
決定 されて職種別賃率 といったものは殆ん どなく (若干
制は相当程度崩壊 していたことを発見 したo
みられるが)地域間,産業間,企業規模間の賃金戟差が
F.賃金理論についての研究
他の先進国にみられぬ位に大 きい。 この特殊 日永的な賃
下山の賃金論小史がそれであるが, 日太のマルクス主
金構造は,一体如何なる原因によって生 じたものか,を
義賃金理論の発展を,代表的な論者について とりあげ,
研究 したものであるが,結局 日永における国民経済の特
そのなかで賃金理論を展開 して行ったのである (
労働科
質,つまり尤大な相対的過剰人口の存在, E
I
太の独占栗
学 3
6
(1)
,(7)
,(1
0
);3
7(2)
,(3)
,(5)
)
。また,
太の中小資太に対する収奪,地域的発展の不均等,農民
価値法則 と賃金構造 (
労働科学 3
6(
1
0
))において,
の低い所得水準,そ して,各所に残存す る半封建的なる
同一労勘同一賃金問題に関連 させ る研究を行った。
もの,装本の生涯雇用的な労務管理政策,労働組合連動
の発展の不均等 と企業別交渉の一般化,最低賃金制度の
Ⅱ.労 働者 の生 活 時間構 造 に関 す る研 究
9
5
5
年;
欠除などにお うものである。(日本 の賃金構造 1
5
4
年 ;最低賃金制炭の
中/
J
、
企業 における低賃金問題 19
#免
# 3#,# 4* 19
6
1
*)
労働者の生活時間構造については,婦人労働者 (
婦人
少年局 :婦人労働者 の生活時間調査,19
5
1
年),
大工場の
D.最低賃金制度に関する研究
既婚男子労働者 とその事 し
婦人少年局 :工場労働者家族-
ここでい うのは,むうん法制の意味であるが, 1)イ
の塵清 , 19
5
2年)中小工場の既婚男子労働者 とその 妻
ギ リス,フランス,アメ T
)カ合衆国の三国についてその
(同 :申小工場労働者家族 の生活,1
9
5
3
年),
林業労働者
生成,発展の過程を労働者状態,労働運動ならびに独占
(
林野庁:林業賃金に関する研究,1
9
5
1
年,第 4欝 ,
第1
資太の諸政策 との関連のもとにあ とづ仇 その歴史的必
章),
その他 (炭坑,紡織工場婦人)の他 ,1
9
6
0
年末には
然性を明 らかに したこと, 2)最低賃金制度の実施が,
最近における実態を明 らかにするための調査を行った。
賃金構造 ・賃金水準ならびに雇用に対 して如何なるイン
また,これ らの調査に先立 ち,生活時間の分析のための
パク トを与えるか,つまり,経済法則 との関係 を分析 し
社会経済学的分数を提唱 したO(労働科学 2
7(5);2
8
1
たこと, 3) ならびにわが国における最低賃金制問題に
ついて,労働者階級,独占資太ならびに政府がどんな態
(2)
,(3);3
0(6)
)
われわれの 捉唱 した分数は, 収入を 得 るための時間
(5
3
6)
(
勤務,通軌
内職の時間)
,
生理的な意味での再生産を
できるであろう。このような考え方の上に立って,家計
確保する時間 (睡眠,食事,身廻 り,休息,医療)
,
家事
調査世帯について,体九
'
的生活時間 (家事作業, 育児)
,社会的文化的生活時間
み書 き能力などの調査を行い,住衣その他の生活資料の
調査も附加 し,これらを総合 して,最低生存費 と最低生
(いわt
9
)
る余暇時間に当る)の 4区分である。一般的に
体格, 栄養状態, 知能, 読
い うと,林業労勘者の労働時間は長 く,その文化的生活
活費 を算定 した。前者は,それを下廻 ると,肉体的にも
L
時間は極端に貧弱であ り,織物小工場では深夜勤 さえ忽
精神的にも危機的現象が生 じるとい う線であ り,後者は
然 と行われていたO婦 人労勘考は家事作業時間が加わる
若干の 愉楽を 含む 最低健康体裁水準に等 しいものであ
の でその社会的文化的生活時間は全面的に圧縮 されると
る01
9
5
2
年の東京では,前者は消費単位当 り4
0
0
0円,級
い う特異な形をもち,中小工場労働者のそれは,大工場
者は7
0
0
0円であったが,1
9
5
8
年の値に直す と夫々5
0
0
0円
・
の労働者に比べると,一服に内容的にも貧弱であったO
と8
5
0
0円である。但 し, これは平常月の生活費であ り,
収 入生活時間が長 くなると,先ず社会的文化的生活時間
且つ,住宅については,必ず しもミニマムは確保 されな
が圧縮 されるが,前者が1
1
時間をこえると睡眠時間をも
い とい う条件がつ く。農村のものは1
9
5
8
年頃の値に直す
」
王縮 し始めること,また, この収入生活時間の延長にも
とづ く各要素時間の変動から,夫々について緊要度 係数
j
kるものを算出 した(
労働科学 3
0(6)
)
最近 (
19
6
0
年末)
の調査結果を 9年以前の もの と比べてみると,既婚男女
未婚男女をとわず,家事作業時間が短 くな り,社会的文
化的生活時間が増大 し,睡眠時間は大体平 日には少 くな
と,年間で都市消費単位当 りで 9
0
0
0
0円と 4
5
00
0円であ
った。
Ⅰ
Ⅴ. 生 活 水準
(
生 活 費) に関 す る研 究
生活費 を中心 とす る生活水準の研究につい ては, この
1
0年間で各種労働者 ・農民について行って来たo
り休 日は多い。 この中心にあるのは,テ レビの導入 と家
lは,農民 ・農村民については,前記の最低生活費の
事作業の合理化であ り,これ らが労働者の生御 巷間構造
研究の他に,1
9
5
1
年に行った調査がある (農村 v
Lおける
T
に大幅な影響を与えていることが観 られた。この最近の
生活 と貧困,1
9
5
2年)。 これは, 経済,病理,栄養の 3
調 査結果については,現在分析,執筆中である。
研究室の共同調査であるが,前記のものの/
J
、
規模な研究
Ⅰ
Ⅱ.最低 生 活 費 の研 究
これまで,労研ではいわゆるマーケット バスケット
と考えてよい。 また,1
9
6
0
年には,1
9
5
8
年の農家経済調
査の特別集計にもとづいて,農家の生活費の水準を分析
しかつ都市 との対比などを行った。それによると (農家
叱 もとづいて最低生活費を算定する方法 をとり,戦前な
な らびに非農家の所得 と生活費に関する研究,1
9
6
0年),
らびに戦後においても若干の成果を発表 してきた。 しか
農家の生活費水空
酎ま仝都市勤労者世帯の7
0%,中/
J
,
都市
しなが ら,それでは方法論的に問題点が多いので,全 く
労務者の9
4
%にす ぎず,最低生活費 より2
7
%も下廻って
新たな方法論にもとづいて,1
9
5
2
年東泉 1
9
5
3
年東北農
いる。これを世帯主の専兼業別にみると,世帯主専業農
村,19
5
4
年関西農村において調査を行い,東京について
家は大体平均に近 く,世帯主職員兼業は高いが,世帯主
・
は 「
最低生活費の研究」 (
1
9
5
4
年) として, 3つの調査
自営兼業,賃労働 (
臨時, 日雇的労働)兼業ならびに世
を とりまとめて 「日永の生活水準」 (
1
9
6
0年)第 1- 5
帯主半兼業の三者の水準は低かった。 また,経営耕地面
編において発表 したのである (な瀞,東北 のものは,東
積別には, 5-1
2
反の層が低 くて谷をつ くり,南海,北
九州の水準は特に劣っていた。
二
弛農村 にかける最低生活費,労働の科学 1
0(8),19
5
5
午)。これ らの研究は,経済,心ま
乳 栄養, 生理, 病理
・
の 5つの研究室が協力 して行ったものである。
2は,都市生活者の調査である。 これは,1
9
5
6
年度か
主食消費の階層別
ら 6カ年にわたって研究をつづけた 「
われわれの仮説は,生活費水準が上昇すれば,心身の
分析」であるが, F IESの特別集計k:よって東京を中
状態は次第に良好 となるが,それはおそ らくある線に到
心 として,19
5
3
年,5
5年,5
7
年,5
8
年の都市生活者,悼
達 したならばプラ トー化するであろう。この線はそれを
に勤労者世帯k:
ついて分析 を加えたものである。この総
下廻 ると生活水準の低いために労働力の十全な再生産が
括は 「日太の生活水準」のなかにも示 したが,東京勤労
確保 されていないもの と考えてよく,それは最低限必要
者をとれば,19
53
年 2- 4月には最低生存費を下廻 る世
をみたす線 といって よいであろう。また,われわれの社
帯は2
6
%であったのが1
9
5
8
年には 8.
4%に減少 し,最低
会で住宅,被月
臥 その他の文化的生活資料について ミニ
生活費をみたす世帯は2
2
%から約5
0
%に増大 した。また
マムに必要 と考えられるものを,一体 どの生活費水準に
労職別, 勤務先別, 非勤労者 世帯, 若干の 地方都市
至ってみた しているか, とい う与とも調査 し,それによ
(1
9
55
年)についてもそれをみた。 F IESによって推
っ て,最低限必要 とされる生活費の基準を見出すことが
計すれば,最低生酒費をみたす陛帯は (1
9
5
8年)地方中
(537)
都市では3
0%にみたない と考えられる。
記 しておかねばならない。
3は, 2と同様のデータにもとづ く,食糧消費構造の
7は,三重県における全県的な調査である。これは主
分析である。これは,196
0年度報告のなかに要約 し,且
として世帯の職業,収入,生活費支出の調査が中心であ
つそこでは,わが国の産業革命期から現在に至る食糧消
ったが,あわせて住宅ならびに若干の持物調査 も行った
費構造の発展の歴史をあ とづ仇 その国際比較を行った
(
三重県社会調査,1955年)。 三重県は保護率が比較的
ものである。階層別 とすれば,労職別,地域削,生活費
高いので,その原因を究明するための調査であったが,
階層別, 実収入階層別, 世帯主定期太業収入別などの
その地域の労働力を吸引す る近代的産業の未発達 (大工
他,生活保護世帯のものについてもあわせ検討 した。特
場があってもその過半は他の地域から労働力を求めてい
に注 目すべ きことの一つは,労職別に傾向差がみられる
る)
,中小工場にせ よ工業の 少ないこと未解放部落の多
点で,同一の実収入あるいは生活費水準の場合にもその
いこと,などにもとづくことが明らか となった。
食糧消費の内容には若干の ちがいがあ り,弾性値 も異っ
8は,未解放部落の調査である。 これは厚生省で行っ
ていた。また,都市別にみても同様に弾性値が異ってい
た 全国調査の 分析 であるが (
地方改善生沿実態調査報
る点も忘れてはならないが,-捌 勺にいえば,食糧消費
告,195
4
年)
,
関西以西に多いこれら最下層の生活をい と
構造の近代化は,単に実収入あるいは生活費水準の高い
恵む人た ちの匝帯構成,職業,収入,住宅,などについ
層 を中心 として起っているに とどまらず,それは職貞か
て分析を加えた。
ら,東京から生 じ,次第に地方へ波及 して行 くとい う形
9は,救被他者層つまり,生活保護世帯の生活につい
を とっている。 しかも,近年食糧消費構造にみ られ る地
ての研究,調査である。この一端は,
既に前記の諸調査の
域間の較差は少 しずつ減少 しつつあるが,なお著 しく大
きい0
国的家計調査の分析 を行い,かつまた東京他 2県につい
4は,国有林,林業労働者の家計調査の分析 と生活実
て持物,住宅調査 を実施 し,それを 「
被保護世帯の生活
態の調査である。前者は,195
0年∼51
年において行った
実態,昭和26年∼昭和3
0年,1957
年」 として とりまとめ
6年には生活保護世帯の全
なかにも含 まれてい るが,195
ものであるが, 後者については, 1953年の調査で, 住
た。一般世帯に比べると,その生活費水準の較差は年々
宅,家具,被服,壕具,寝方などの調査を行った。その
拡大 し,食物,住居,被服その他の生活内容は著 しく低
出身が山村 であ り, かつ低賃金 であることにもとづい
劣であるが,その生活内容については地域差も大 きかっ
て,彼 らの生活水準は著 しく低劣であったが,それでも
た。 しか しながら,生活様式上の地域差は,農家 と都市
民間林業労働者に比べる2
:
若干はす ぐれているのである
勤労者のそれに比べるとす くない点は忘れてならない0
(国有林労務者 の生治美意調査,195
4
年 ;林業労務者 の
生活費調査報告,第 1 ・第 2報告,1952年)
。
10は,保育園児の家庭の生活実態の調査である。1956
-57年にわたって行 ったが, 生活時間調査 も含んでい
5は, 日雇労働者の調査である。 これは1955年に,経
る。彼 らは片親が多 く,その所得は低 く,生活衆境は悪
済研究室の他,栄養,病理,生理の 3研究室の協力の下
く,住宅条件は低劣であった。この研究の一つ として第
に.労働ならびに生活についての詳細な調査を行ったも
3年度の結果を分析 したものに貧困階層の存在形態 (
労
のであるが,そこで, 日雇労働者の極端に低劣な栄養状
働科学 36(2- 4)) があるが,そこでは地方都市にお
態 (
全 血比重が著 しく低い)が知 られた し,それは単に
けるデータを中心 として,就業構造 と消費水準ならびに
硯在の収入の低劣 さだげでな く,苦難な生活歴にもとづ
収入水準の関係について若干の分析を加 え,下層労働者
く面も強かった。何れにせ よ,多 くの失対 日雇労働者は
の賃金決定について若干のシェ-マ的な仮説の論証を行
通常の激 しい 労働に 従事で きる体力をもって いないの
ったC
,
である。 (日雇労働者 の 労働量並 びに 生活実態 調査報
56年)。
普,19
Ⅴ. 中小企 業 労働 問題
6は,別稿の生活時間構造の調査 と合せて行った,大
この間題の一部については,既に賃金ならびに生活時
工場ならびに 中小工場労働者の 生活実態調査の 他, 江
6,
間,生活費の項で ものべた。この外,われわれは195
東地区の下層労働者の生活についての調査がある (下層
57
年にわたって,京浜地帯の中小工場,常盤地帯の中小
労働者家族の生活,195
6年)。 これには, 栄養研究室 も
炭坑,静岡の紡織工場などについて労働者の出身,雇用
協力 して 摂取栄養状態についての 調査 もあ わせ 行った
条件.賃金,生活時間,生活実態などについて調査を行
が,職業,世帯構成,収入,住居,寝具などについて刻
い,それを規定 してい る条件についても若干の考察を加
明に調査 し,あわせて主婦の生活歴を調査 した。彼 らの
9年には,東京の-社会保険出
えたのである。また,195
張所管内の,厚生年金加入労働者の移動状況ならびに厚
生活は ときとして眼をおおわ しめるものがあったことを
(5
3
8)
生年金について質問調査を行い,その移動の階層差っに
いて分析 を行った。現在, 日太の労働者の うち 3分の 2
機械工場の解雇者の問題であ り (
都市及び農村 における
は中小企業労働者であって,それについての研究は重要
小企業労働者の諸調査である。 この大企業解雇者につい
大企業解雇労働者 の状態 19
5
6
-5
7
年)
, また前記の中
であるにもかかわ らず,調査費,時間の余裕がなく,充
ていえば,解雇 1年後の実状であったがその多 くは潜在
分な研究を行 うことがで きなかった。
的失業者 と化 し,高年合着の場合には,なお失業状態に
ⅤⅠ
. 労 働市 場 ・失業 問題
この問題についての一つは,半農半労塑労働力の問題
である。
あるもの,自己の欲せざる他種の低賃金職業への就職者
が多 く,追加的就業希望者も多 くみられた。つまり,二
次的失業の発現である。
4は, 日永の失業対策史の研究である。 これまでまと
わが国では半農半労塾労働者が比薮的多 く見出 され,
まったのは戦争以前の対策史であるが, 日木的な潜在的
これが 日永の低賃金を規制する重要園子の一つになって
失業の圧倒的比重,政府の反社会政策的態度は,独占段
いるのであるが,わが国における半農塑労働者の・
一つの
階において通常みられる失業対策 らしいものを欠除す る
典型 としての 林業労働者 について 分析を 加えたのは,
とい う結果をまねいてい る。
5
0
「
林業賃金に 関する 研究報告, 第 1篇」であ り,19
年以前に行われたわれわれの実態調査の成果,その他一
5は,貧困階層の分布発生過程に関す る調査である。
このため,四日市市の生活保護世帯,川崎市の 日雇労働
般的諸資料にもとづ き,総括的に考察 したのは,高木,
者について 調査を行った (
19
5
6
,57
年)。 前者につT
/
、
て
半農半労塾について社会政策学会年報,第 1集,ならび
いえば,極貧層の前歴は広汎に分布 しているが,それは
に 半農半工型労働者の貸金, 労働科学 2
6(1
2)
,
2
7(1
一挙に極貧層に転落するものではないこと,途中上昇が
- 2)
,我国労働者の 半農半労的特質について, 労働科
あ りうるが,それは決 してもとの水準をこえないこと,
学,3
0(2)
,(3)の 3つである。
結局一度び転落が始 まるとそのまま落屑 して しまうとい
2は,ダム建設が,地方の労働市場に対 して如何なる
インパク トを与えるか,について佐久間ダム建設につい
て行った調査研究である (日本文化学会,佐久間ダム,
1
95
7
年,第 3部,第 3節電山村)。これは,まだダム建設
途上での調査であったから将来への影響は後 E
l
の再調査
うことであった。
ⅤⅡ. 技 術革 新 の労 働 力構成 ,賃 金 等 に及
ぼす影響
現在進行 しつつある技術革新は,労働力に対 して幾多
をまたねばならないが,その一端は既にあらわれていた
の面で深刻なインパク トを与えつつあるが,われわれは
(
離村,補償による職業転換,自営業,大企業労働者,
電力 と機械工場 とダム建設 の 3つについて 調査を行っ
日雇の増加,中小企業労働者の減少)。
た (
電力は1
9
5
9, 機械 も同 じ, 建設は1
9
5
8
)。技術革新
3は, 失業の存在形態についての研究である。 一つ
は労働者の古い技能を部分的に無価値のものにするが,
は,その理論的研究で(
高木,潜在失業 の理論,1
9
5
8
年)
問題は新 しい技術への適応能力の乏 しい高年令者につい
ワ-ゲマン等の 理論, 最近における ケンジァンの理論
てである。 しか し, よく調査 してみると,新 しく要求 さ
を否定 し,相対的過剰人口の特徴は,窮乏 と過剰の二つ
れる技能は,決 して古い ものを全面的に無価値にする場
にあること, したがって,潜在失業者の実態把複は,総
合はわれわれの調査の対象についてはみられなかったO
括的労働条件 (
所得及び 雇用の 安定性 を 中心 とするこ
か くて,現場における労働力構成は若 くな り,学歴が高
と) と労勘力商品化の段階を示す労働力の区分 とを 2大
まって くるが,それはまた古い年功賃金体系 との矛盾 を
指標 とし,副次的に失業者の労働市場へ現われる緊急度
高めて行 きつつある。一方, この変化は,労働力の統轄
を示す根拠 として,失業意識,就業度 をとるべ きことを
組織にもインパク トを与え,それの近代化を促進 しつつ
結論づけた。 これに従って, 若干の 実証的研究を 行っ
あるO(
ダム建設については,高木督夫 :羽鳥ダム築造過
た。その一つは秋田県の農村における調査であ り (農村
程 と機械力導入の影響, 日本人文科学会 ;ダム建設の社
及び山村 における潜在失業 の形態,1
9
5
4
年)
,もう一つは
9
5
9
年 ;労働科学,3
5(2)
,(3)
,(4))
会的影響 ,1
(5
3
9)
AI
農
業
労
Ⅰ
. 農 業 労働 力 の構成 に関 す る研 究
働
部
・
l'
.
. 両
次に (i
i
)農業労働力の量並びに質的構成については,
(a
)耕作面積の大 きさにより保有する根幹労働力の質,
農家の労働力において,自家の農業労働に従事するも
量共に異ってい る こと,(ち)地帯的には技術的に低位に
のは,
①常時主 として従事する根幹労働力,
②既に労働能
在 る東北地方の農村に,労働能力は低 くても人力労働部
力が低下 したが,
何等かの条件が原因 して,常時従事 し得
分の補助 とな り得 る労働力が多いこと,(C
)農家の保有
ない補助労働力,⑧他に本業 とする職業を有 していて,
する根幹労働力は 2名が標準であって, 3名以上を擁す
かたわら従事する兼農労働力の三者に分類することがで
るものは一般的に耕作面積の大 きな農家層に多いことに
きる。この中で農業生産上の中核 となるのは根幹労働力
要約で きる。 (
労働科学 2
7(2)
)
であって,耕作面積の大 きさ別に相違を示すのもこの労
最後に(i
i
i
)農業労働力の世帯における地位別の構成に
働力である。従って,
農業労働力 として把握 し,これの構
ついては,(a
)年令的に早期に労働力を喪失する東北地
成を追求 し,分析の対象 とするのも根幹労働力である。
方の農相では,相続人夫婦を中心に,西 日太では世帯主
われわれの農業労働力の構成に関する現在までの研究
夫婦を中心に した世帯が多 く,てb)夫婦労働力を備えな
は,次の諸点に集約されている。即 ち,
いような世帯は,農業を生業 としない所謂兼業農家が こ
(i) 農業労働力の年令構成 (農民の労働年令)
れに該当 している。又,(C)家族労働力 とはい うも̀のの
(i
i
) 農業労働力の量並びに質的構成
家に留 まって自家農業に専 ら従事するようA:
労働力は,
(
i
i
i
) 農業労働力の世帯における地位別q)
構成
直系家族が大部分を占め傍系家族は例外的存在である。
の三者に大別できる。
尚,所謂二,三男のごときで自家農業に従事するものも
この中で(i)農業労勘力の年令構成については,農民
極めて少ない。(d)農家の年雇は家族労働力の恒常的不
9
5
0
年以降に実施 した農業労
の労働年令の問題 として,1
足部分を補 うもの として存在 していて,一時的不足部分
働力に関する調査では,すべて労働力を年令 との関係で
を補 う臨時雇 とは厳重に区別 されなければならない。年
把撞す る方法で集計 した。この結果が水田単作地,二毛
雇は家族労働力の一部 として,計上 されるべ きである。
作地における農業労働力の年令構成の差 となって現われ
7(1
2
);2
8(5))
(
労働科学 2
ていて,
Ⅰ
Ⅰ
. 農 民 の早老 に関 す る研 究
(a) 水田単作地が,二毛作地を問わず,女子は男子
より一般的に1
0年早期に労働力を喪失 している。
既に `
農̀業労働力の 年令構成 "に関 する 研究 によっ
(b) 水田単作地の農民は二毛作地のそれに比べて,
て,われわれは東北地方のご とき水田単作地の農民が,
男女共に夫々1
0年早期に労働力を喪失 している。その根
0年早
西 日本の水E
E
I
二毛作地の農民 より,男女共に夫々1
幹労働力 としての年令の上限は,男子5
9
才,女子4
9才で
期にその 労働力を 喪失 している 事実を明 らかに してき
ある。
た。果 して,この事実が単作地における過重なる農業労
(C) 水田単作地では二毛作地に比 し.男女共に2
0
才
働に原因 しているならば,それは内在的にも外観的にも
未満の未成年者層の根幹労働力が多い。
生体に現われている等のものでなければならない。これ
の諸点に要約できる。そ して,かかる事実を存在せ しめ
が共同研究を行 う端緒 となっている。調査研究は 8カ年
る原因 として,われわれは水田単作地における農業労働
間に亘って行い,
が,技術的に高度化 されていないことから労働過程にお
ける季節性が甚だ しく,労働が激 しいことをあげた。即
第 1年変 (
1
9
5
3
年)---秋田県横手盆地内の水田単
仲村一単作地農村の現状の把捉
ち, 1カ年を周期 として成立する農業労働過程が,単作
第 2年度 (
1
9
54年)--・
・
岡山県南部平坦地の水田二
地においては合理性 を欠いていること,換言すれば資本
毛作村一二毛作地農村の現状の把握 と単作地農村 との比
的に高度化 されていないためであること,従ってこの こ
戟検討
とは所謂東北農村の Pa
up
e
r
i
s
mu
sとして歴史的な所産で
あ り,宿命ではないことである。 これが農民の早老に関
第 3年度 (1
9
5
5
年)---山形県庄内平野の水田単作
村一前 2回の調査研究からの帰結による問題の検討
9(4);3
0
す る研究の端緒 となってい る。 (
労働科学 2
0
才以上の男女を 5年令階
であって,第 1,第 2年度は2
(3); 3
1(ll
);3
7(7))
5
名宛,総数 で 5
0
0
名を,第 3年度は女予はやめ
級毎に2
(
5
4
0)
才以上の男子を 5年令階級毎に2
6
名宛 と,4
0
才並びに
2
0
5
0
才代の全員 を被検者 として連出 した。
副腎皮質ホルモンとの関係を考え,尿中の 1
7
Ke
t
o
s
t
e-
この結果の概要について担当研究室別に述べれば,次
のごとくである。
高年令者に著 しい低下を示 している。
r
o
i
ds量の分析 を行った。 その排渦量は青壮年に多 く,
以上のごとき結果から,われわれは東北地方における
(i) 農業労働研究室 --被検者が 自家の農業労働 を
がどとき水田単作地の農民が,水田二毛作地の農民に比
業 としてきたものか香かを,職業歴を調査することによ
べて,その労働力を早期に失って しまっている事実 を明
り,該当せざるものを除外 した。就農年令は一般的に単
らかにすることがで きた。そ してこの原因 としては技術
作地の方が二毛作地 より早 く,又老年者に至る程早い。
的水準の 低 さから招来 される過重なる農業労働 を第-
教育程度は単作地が低 く,早期就農 とい う事実 と結びつ
いている。結婚年令 も早いが,一人前転働けなく凍る年
に,寒冷なる気候条他 生滑慣習,食習慣などt
,
7くつも
あげるこ,
衰ミ
できようが,要は単作地における農業労働
令 もr
単作地が早 く一般的に男子5
4
才,女子4
4
才である。
の合理化が進め られることであると結論づけた。
農業労働からの離脱の過程は,先ず畜力耕などの壷筋労
尚,われわれは1
9
5
9
年に宮城県大崎平野内の水田単作
働 から離れ,次第に軽労働のみに従事するようにな り,
村において,農業労働 と血圧冗進 との関係について実態
遂 に完全に労働 をやめて しまうようになるが,この過程
調査を行ったが, この間題に対する考 え方 としてはあ く
が単作地の方が年令的に早 く訪れているC又,労働能力
は単作地の農民が早 く低下を示 している。
ていた とい うことである。この調査では労働病理学研究
(i
i
) 労働生理学研究室 --農民の体格は単作地では
室の協力の下に血圧を中心に行われたこと,田植作業に
"
短厚広身塾'
'二毛作地では "
細長型"で, 日々の農業
ついて作業者の労働時間,
血圧,
尿検査,並びに病気検査
までも `
∼
農民の早老"に関する研究の しぼ りの一つ とし
労動 と切離 しては考えられ放い。体力の衰弱は単作地の
を行ったことである。そ してここで も問題になったこと
方が早い。
は,全 血及び血奨比重値の低いこと,特に田植後におい
生理的諸機能の低下は,生理的年令によって集約的に
示 され,男子は4
0
-4
4
才,女子は3
0
-84
才の年令階級に
であ り,徹底した一
駆虫の実施が,結論的に導 きだされて
おいて二毛作地 と差を見せ る。即 ち,男子の4
0
-4
4
才と
いる。勿論,今後 もこの種の調査を行 う必要があること
い う年令階級は,畜力耕などの作業をやめるものが硯わ
はい うまでもない。(
労働の科学 10(
ll
); 労働科学 8
1
れは じめるそれである。 又, 農業を業 としてきたもの
(6)
,(7);3
3(4)
,(5)
1(6);3
4(2)
,(5);
労働科学叢書Ⅶ)
紘, そ うでないも̀のに 比べて生体機能の 衰退が 甚だし
く,農業を業 としてきたものの中では,中層に属す るも
の が最 も衰退が甚だ しく,農業労働 と無関係でないこと
を物語ってい る。
て殆ん ど全員の全血比重が生理値以下を示 していること
Ⅲ .農 家 の規 定並 び に農家 分類 に関 す る研 究
農林省では農業 Ce
ns
usを行 う度毎に農家の定義をし
(
i
i
i
) 労勘病理学研究室 --農民の健康状態は単作地
ているが,大体変化のないのが東 日太で 1反以上,
′西 日
の方が悪い。即 ち,一般的に全血比重は低 く,寄生虫の
太で 5畝以上の耕地を耕作するもので,例外規定農家の
保有率は高い。又,血圧冗進者は単作地に多 く,然 も男
農産物販売額が変化する程度である。農家を更に分類 し
子は4
5
-4
9
才の年令階級で急増 し,垂筋労働から離脱す
て①専業農家,、
②第 1種兼業農家,⑧第 2種兼業農家の
るものが多 くなるときに一致 している。女子は3
0
-4
4
才
三者 としている。以上の定義は農林省が行 う調査上の単
5
-4
9
才のそれ より血圧克進者
の各年令階級において,4
なる取 きめにす ぎな く,それ 自体には問題はない。然 し
が多 く,心身共に負担の多い時期 と関係のあることを示
乍 ら,現実にわれわれが農業労働力を分析 し,農業労働
している。各種の病訴の頻度については,明確なる差が
過程の合理化を考えるとき,調査対象たる農家の範囲は
見 出せない。
明 らかに しておかなければならな くなる。
(
i
v
) 労働生化学研究室 --東北地方の 農民は特異な
かかる目的のために,われわれは農家の保有する根幹
体液像 を示す。即 ち多尿,過剰の食塩排出,高塩素血,
労働力を,世帯毎に世帯における地位別組合せを行 うこ
低 カ リウム血,低-モグロビン値,水 血症及び低 ビタミ
とにより分類 した。即 ち,耕地を耕作す るためにその世
ン C血などである。多尿-多量の食晦カ リウム,窒素の
帯に留まるぺ く規制 された世帯員 (世帯主,妻,相続人
排 出,これは蛋白質代謝量の多いことを物語 り,食生清
及び媛)を 1名以上根幹労働力 として 保有 している世
と無野轡では軌 、
が, この背景に農業労働のあることを
ま
い うまでもない。そ して, この時有な生化学的所見を一
帯,これを農家 とした。その中で一般に専業農家 とい う
つの症候群 として把えるために,前述の水分塩分代謝 と
う夫婦労働力を根幹労働力 として保有 している世帯であ
べ きものは,世帯主 とその妻或いは相続人 とその妻 とい
(5
41)
り̀,兼業農家 とは前述の根幹労働力に該当す る世帯員の
るもの より甚 しく,世帯における地位別には世帯主,相
誰 かが,他産業に従事 している延滞である。従って,覗
続人,その他の順に欠勤率が高まる。然 し乍ら,個々の
二
段階の農家に とって,過剰労働力であると日されている
ケースについて見 ると,夫々の農家の保有す る労働力の
所 謂二,三男が,他産業を大業 としていても,この よう
量,質によっても生ずるが,生計を椎持す る上での考え
:
な世帯を兼業農家 として帝扱ってはいけない。
方によっても異ってくる。即 ち,飯米 自給を目標にして
Ⅳ . 工 業 労 働 を兼 業 す る農 家 に関 す る研 究
戦時下大工場の地方分散化に伴い,農業労働力は工業
いるものは従事 口数が少なく,老後の生活保障を農業に
求めているものは従事 日数 が多い ようである。 (労研箕
No.17
4
)
戸
に吸引され,その結果 "
農工調整"問題が発生 した。然
しながらこれは戦時下 とい う特殊事情の下で発生 した間
'
題ではなくて, 日本農業のもつ内包的矛盾が露呈 された
牡 す ぎないことは,戦後においても同様な問題が見 られ
Ⅴ∴ 農 業 にお け る雇 用 関係 の研 究
農業内部における資本 と賃労働 との関係めて歪曲化 された形態であるが-
そすL
は極
のメカニズムを解明
ることによって明らかである。即 ち,播州平野の化学工
しようとするものである。 これは動力耕転機を軸 とした
一
場における農家からの通勤労働者についての問題は,戟
労働力の調達機構,或いは農索期農業労働のごとき一時
B
時下各所で見 られた問題 と本質的に異っていなかったの
的に大量の労働力を必要 とするものについて見 られる_
0
で ある。
前者 については 機械化問題 の- とつ しても把えられる
(i
)農家か らの通勤労働者を多数擁する農村の分析
(
後 出農業機械化に関す る研東,
労働科学 由(9),
(
1
0
)
)
調査対象たる化学工場の所在する農村は,分解が著 し
が,後者については東北地方の水田単作村における共同
く進んだ農村の典型である。村内において最 も農村的懐
田植を事例 として行った,
,即 ち,①共同田植は中層以上
こ
格を残す数部落につ7
/
、
て見ても, 5反未満層が6
8%の多
の農家の不足労働力を繭津する機能 と,②低賃金労働カ
きに達 し,農家の青壮年男子労働力は自家農業以外の職
を調達す る役割を果 し,@半失業状態におかれた労働力
業一就中大企業の工場労働- を業 とするものが大多数を
の存在によるものである。(
労働科学 3
6(4))
, この こ
占め,農業労働力は老人 と女子 とが極めて多いL
とは戦後労働市場が拡大 したため と,農家生活を営む上
で現金収入の必要性が増大 し,藁工品収入では生計を補
助することができなくなったためである。
,VI/ 農 業 機 械 化 に関 す る研 究
日本農業における機械化の進匿は,戦後特に著 しいも
のがあるが,これは機械農具を所有する農家が増加 し
.
た
(
i
i
) 工場労働者を送出する農家の性格
r
a
c
t
or の所有が進み,進化 した作
ことと,一部で乗用 t
通勤労働者を送出 しでいる農家は, 5反未満の所謂零
業機が 利用 されるように なったことである。 (
労研蛮
都 農が 大車 であって, 飯米 自給を第 1の 目的 としてい
No. 1
9
4
)然 し乍 ら,機械化の現状は,
る。又,通勤労働者は世帯主が最 も多 く,零細農e
j多い
(i) 労働過程 としての機械化が 行わ れて いな いこ
ことと表裏一体の関係を示す。農業労働力・
Z)
中心は世帯
と,小農経済の下で私有をその基太的所有形態 としてい
主 の妻であるが,労働力の不足部分は雇傭労働力 と通勤
るためを
と機械が小型化すること,を特長 とL
fていg
s
'
L
。I
従
労働者 とで補 う。従って,飯米 自給を目的 とした耕作を
って,先ず機械化の在 り方 として;農業労働の本来の特
行 うた釧 こは特に支障はないから,労賃収入がかな りあ
性 を生か した牽引力の確立 ,歩行によるェネルギー消
っ ても `
離̀農"は容易に行われない。世帯主を通勤労働 、
者 としている 5反未満層の農家では,戦時下においても
r
a
c
t
o
r を頂点 とした嘩
費 を少なからしめるため,乗用 t
械化体系を確立することである。 (
労働科学 3
5(8)I
;
その耕作面積の増加を行っていたのであるから,社会保
労働の科学 1
3(4))
障制度 を確立 しない限 り,離農は促進 され机 、と考えら
れ 孝。
(
i
i
i
) 通勤労働者の農業労働
通勤労働者が自家農業に従事 していても,それが工場
と
(
i
i
) 労働過程の機械化が行われてい加 、ことは, 顔
械化の現状が `
」 作業-機械"とい う方式をとっている
ことによっても明 らかである。労働過程の変革が行われ
ていないために,動力畜力使用時間が投下労働時間の約
勤務に支障がない限 り問題にはならない。然 し,農繁期
6%位にす ぎないこと,そのため労働生産性は停滞を示
の影響はさけることがで きず,個人的には欠勤 日数は少
しているのである。従って,機械化を進め労勘生産性の
な くても,それが多数である場合には時期的に一致する
向上をはかるためには,先ず人力労働部分を少 くするこ
ため,出勤率の低下 とならて現われ工場労働に問題が生
とに在るのであって,現在利用 している機械の性能を高
じて くる。出勤率の低下は耕作面積の大なるものは小夜
めることではない。労働過程の合理化の推進が必要であ
(5
4
2)
る, (
労働科学 3
6(
1)
)
るが,農業労働が中心になって,その他の生活時間が成
とい うことになる。
立 ち,然 も睡眠時間は農業労働時間の長短 とは無関係にー
(
i
i
i
) 動力耕転機の所有農家は私有,共有を問わず増
常に過少であること,未来的休憩時間は殆ん ど皆無であー
加 しているが,それ以上に利用農家の増加に著 しいもの
ることなどを 明 らかに したものr
tして, 今後更にこq?
がある。即 ち,所有せざる農家は所有農家の賃耕 (
現金
考え方の下に資料の蓄積が必要である。 (労働科学
(5), 7),(8))
紘)又は手間脊 (労働力払)に依存す るが,これは面積
(
8
.
6
-
を別 とす ると戸数では耕作面積の小なる層程利用度が高
(i
i
) 生活時間V
7
)
構造から農業労働時間を考察 したも
い。そ して手間香は耕転機所有農家に とっては,主 とし
のではないが,水稲作労働については特に水田単作勉に
て田植労働力の補給 となるからむ しろ観迎 され,ここに
おいて投下労働時間の研究を行った。
耕転機を所有するもの と,所有せざるもの との間に,節
(a) 水稲作労働は現在でも殆ん ど人力労働によって
たなる支配,被支配の関係を生l
j
*だ している。 この よう
行われていて,動力畜力の使用時間は僅かに 6%程寛で
な関係が新たに発生 していることを無視 した単なる機械
あること,現在使用 されている助力農磯臭の有利性の限
化論の品では硯実の正確なる把握は困難であるとい うべ
罪,家族労働力夫々の従事時間の相違,反当投下労働時
きである。 (労働科学 3
5(9),(1
0
))
間等すべて明 らかにすることがで きた。
ⅤⅠ
Ⅰ
. 耕 地 条 件 の変 化 に伴 う農 業 労働 の合
理 化 に関 す る研 究
(b) 又, (a)とは別にェネルギー的考察 を行い,労
働の異常な pe
a
k を示す時期の主作業の所要労働量の大【
きさと作業の R.M.R.の高さとが,農家の保有労働力
土地改良事業は耕地の 自然的条件を 変化 せ し∼
ヱ
)
るか
ら, 圃場 におを
チる労働 を戎程度 まで 合理化するに役立
に対 して過大な負担 となっていることを明らかに した。
7
(1); 2
9(2); 3
2(6); 3
1(
1
.
0
)
)
(
労働科学 2
つ。即 ち,耕地が整形化 し農道が整備 され,或いは乾田
実測による時間研究の面では,
化すれば, より進化 した労働手段の利用が可能 とな り,
(i) 田植作業に関 して挿苗,苗硬の両者について調
そ うでな くても労働能率は上昇を見 るのである。然 し乍
査 したが,共に四つ這いの作業姿勢が延 4時間以上に達
ら,農家の耕倖する耕地が分散 してい ることは,土地改
0
0回前後, 後者が 4
0
0回
し, 腰曲げの回数は前者が 5
良を行っても桟木痛には改め られないから,労働手段●
が
前後に及んでいること,植株数は推定通 りに 1
3,
0
00-
進化 しても労働能率の上昇には限界があるし,現段階に
0
0
把前後である.従って,作業強
15,
0
0
0株,苗硬は 4
おける労働の合理化にも限度があ る。従って,かかる土
度は低 くても作業姿勢,作業環境,長時間労働 とい う条
地所有制に基づ く耕地の社会的条件の改変が,土地改良
件が,田植作業を苦痛の多い労働に していることは,件
事業に併行 して行われない限 り,農業労勘の合理化には
業能率が時間的経過 とともに低下 し,自発的休憩時間の
限界があることを知 らなけ'
ればならない。 (労働科学
増加 となっ て現われていることによっても知 られる。
(
3
0(6);3
1(3);3
6(5
);3
7 7),(8) (9)
)
ー
rVI
I
I
. 農 家 にお ける農 業 労 働並 び に生 活 時間
に関す る研 究
(i
i
) 耕地に立っている電柱は全体の約7
0%を占めて
いる。従って,耕地の中の電柱の存在が農業労働の障害
物 となっていることはい うまでもない。電柱の存在がど
の程度の障害 となっているかを,労働時間の実測により
'
.
1農業における投下労働時間,農民の農業労働時間を研
明 らかに した。これに よれば作業別には,耕起,代掻,
究するためには,当該農家の世帯構成員の各々の生活時
防除,田植 (縄張),除草の順に障害 とな り,稲刈には見
間の構造を把握することを先ず行わなければならないC
,
られない。又,耕起作業では畜カ より動力の方が,小型
農家生活を営むためには,生産労働- これが本来的な農
耕転機 より大型耕転機の方が損失時間が多い.尚,
-作業
業労働である- 自給,副業,村仕事など凡そ都市の工場
に支障を与えるのは木柱 より支線であって,支線が多.
く
労働者 とは異った生活構造包有するからである。 (労働
張 られている場合が最 も問題になる。又,電柱の位置は
科学 3
7(8)) 又,農業の機械化が行われ,労働力の眼
畦畔の極 く近辺に在る以外は,何処に存在 していても同
識,配分或いは労働能率の向上に伴 う時間配分に変化を
程度の障害 となる。農業機械化を推進 しようとす るなら
生 じても,生活時間全体の構造の変化 として把撞 しなけ
ば,先ず耕地の中か ら電柱 を除去すべ きである。 (
労働
れば,意義は炉 るうすい といわざるを得ない。
5(1
2
))
科学 3
かかる意味からすれば,
(i)
`
水̀田単作地における-農婦の農業労働及び生
活時間の構造"紘,僅かに一人の農婦 (
媛)の記録であ
Ⅰ
Ⅹ. 養 蚕労 働 に関す る:
研究
養蚕は一般的に春,初秋,晩秋蚕の 8回に亘って行わ
(5
4
3)
れているから,未来ならば これを同一年内中に同一農家
ず考え方 を明 らか(
労働科学 2
8(
1
2
);2
9(1),(2),
・
について,同一の調査をすべきも.
のである。然 し乍 ら,
(3)) にした。 そ して従来からの引 きつづ きとして伐
これは農林省の応用研究によって行われたため,第 1年
木造材夫の労触時間を中心 とした調査を行い,次いで職
,
度は埼玉県秩父で 春蚕, 第 2年度は 群馬県絶社で初秋
種別消費熱量の罪定,及び林業労働力の性格 とその析出
香,第 3年度は山梨県英で晩秋蚕について調査 した とい
う欠陥は 掩 えない。 然 しこの結果明 らかになったこ と
・
は,
過程がその主なるものである。
(i) 造材夫の作業能力,技能に関す る研究
青森,長野営林局管内において,経歴,知能,体力及
(i) 労働力を多く必要 とし,労働時間も長 くなるの
a
k とな
.
紘 , 5令期から上族開始時期であ り,これが pe
る。
び作業の実態等に関する調査,並びにその他の補足調査
を行った結果では,
(a) 知能,体力,経験年数,作業時間の構成に見 ら
(i
i
) 掃立卵量が多い程最来期の労敵の密度は高まり
消費熱量も3
,
2
0
0Ca
l
.内タトに達するから,他の作物栽培
と競合する場合には問題 となる。
れる個々の要素作業の作業能率,作業の段取等は作業能
率 と関係がある。
(b) 個々の要素作業の能率差は伐倒作業に特に著 し
(
i
i
i
) 作業者 1人当 りの繭生産量を多からしめるには
く,これは作業条件によって変動するが,変動の幅が技
蚕室内の飼育労働におけるより桑の生産力が高いことが
能の低い ものでは大 きく現われる。又,技能の高いもの
条件 となる。
の方がェネルギー的にも高能率である。
(
i
v) 養蚕の規模が大 きければ, 養蚕労勘は採桑をは
(C) 技能の高い ものは概 して筋力も優れ,東筋的な
じめ とする桑園における屋外作業には男子が,蚕室にお
労働に逓する生理的諸機能を具えていると共に,形態的
ける屋内作業には女子が当る。蚕飼育の責任者の大部分
にも体力労働者 としての特徴的な体型を有 している。か
は世帯主の妻である。
かる東筋的な差異が技能差に相当関係があると考えられ
(Ⅴ) 春蚕の場合には,稚蚕期に保温のため炭火を蚕
る。又,技能の高いものは,全般的な知能が或水準以上
室内で使用するが,換気が不充分のため CO含量が多 く
にあ り,概 して図形構成能が比硬的高い。造材夫の知能
な り,
ー恕限度を超えることが しば しばあって危険な状態
は適材夫, 機関車運転手及び 助手等の職種に 比 して高
・
にあるO (
労働科学 8
3(2))
く,林業労働者の中では高い知能の要求 されている職種
(
v
i
)前記 (
Ⅴ
)について神奈川県蚕業試験場 との共同
.
試験結果によれば,蚕室の温度 を炭火によって外気温 よ
0
℃ 以上高めようとすると,室内
り1
coの量は人体
に危険な状態になることが明 らかになった。
(
v
i
i
)前記 (
Ⅴ)
,(
v
i
)の結果に基いて群馬県下でCO
中毒の実態調査を,労働病理学第 1研究室 と行ったC
,こ
・
r
の結果は,1
0
℃ 以上でCOは恕限量を超え,1
5
-2
0
o
C
】
・
に及ぶ ときは蚕室内の COは恕限量を著 しく超 え て い
る。 (労働科学 3
8(2))
であることを示 している。
(d) 造材夫の能力には量的な生産能力が当然含 まれ
ているが,かかる能力は賃金が出来高制の場合には当然
経済的な因子,即 ち家族の生活の賃金収入への依存度の
大小が,生産量の大小 を或程度 まで左右することが考え
られるO
とい うことに要約 される。
(i
i
) 職種別消費熱量の算定
従来未調査の職種について,主要作業種 目別に労働時
農家の蚕室内作業者の血液検査の結果は,蚕室外に出
間,主な要素作業の R.
M.
良.を測定 し,消費熱量を算
てか ら採血 までの経過時間が 1-3時間であるにも拘 ら
出 した。職種は造林夫,製材夫,製炭夫,石工,運材夫
ず,COの作用の著 しいことが検出された。それらの蚕
室内作業者は殆んど女子であるが,その多 くが CO中毒
に よる頭痛,その他の訴えをもっている。
(木馬手),
械横棒立夫,保線夫,機関車運転手及び制動
手である。
(
i
i
i
) 国有林の労務管理に関する基礎的問題
(
v
i
i
i
)第 3年 目の山梨では,農業労働力,養蚕労敵力
(a) 造林労働者について専業型 と半農半労塾の場合
・
の構成についても調査を行い,養蚕地帯では女子労働力
を調査 した。伊豆で造林部門に専業労働者を固定 させた
が養蚕労働の中心 とな り,農業労働力 としては補助労働
のは,地元に季節的に利用 し得 る労働者がないためであ
2
(
7
)
,
力の地位にあることを明 らかにした。
(
労働科学 8
る。従って地元の賃金水準も比較的高いが,造林労働者
0
0円
の賃金は 伐採関係諸職種 より低い とはいえ 日給 5
(
1
0
)
)
Ⅹ. 林業 労 働 に関 す る研 究
林業労働に関 しては従来からの調査の上に立脚 して先
(
1
9
5
5
年〕位になっている。年 3
0
0日内外稼動 し,労勘
組合活動は活溌で労働者 としての意識 も強い。これに乾
し半農半労型の茨城北部では,各事業地の地元農村に部
(5
4
4)
・
,
I
落単位で組織 されている愛林阻誉 (
名称は異 ることがあ
てi
v) 林業労働力に関する調査
a)によって,必要な時期に随時労働力の提供が行われ
(a
) 民有林の労働力-・
・
山村の社会経済構造 と農民
る。造林への出役 日数は事業の状況によって一様ではな
の階層分化の中で,林業労働力の析出過程 と山林地主 と
0日以上で,賃金も 3
0
0円位であ り
く,年3
0日位から 10
伐出業者の支配下に編成 されている実態をとらえようと_
労働時蘭が長い上不定である。労働者はすべて 日雇であ
す るものである。林業労勘力の析出過程は,山林所有の,
り,労働組合も恋い。 この地方の農業生産力は低 く農家
集中 と育林業の発達,木材業の発展の中で,先ず農村の,
の耕作面積 も小 さく。大部分の農家は賃労働兼業によら
自然経済の新体,次いで農民の小商品生産の崩壊による
ざるを得ない上,失業者の増加,収入減によって安い労
働力が潤沢にあることを特徴 としている。 (労働科学
賃労働老化 として把えられ.
る。地理的条件に恵 まれた天
電では:
,明治末期から急速'
に発展 し;特に商業資太 とし
3
2(6))
ての木材業が伐出,製材等の生産部門に進出 して大規模
(b) 宮晦県綾営林署管内においては,造林労働は労
に発展 したことと,山林所有の集中 と造林が極度に進ん
働力給源である地元農村の階層分解の進行 と,奮太増投
だことが,農民層の分解をより深 く進めている。能登で
による国有林経営の企業化特に造林の集約化に伴って,
は上述の関係が遅れ,村内の山林地主の支配が相対的に
季節的な労働から恒常的な労働に,労働者 も臨時雇から
常雇に変 りつつある。このことは労働力の性格の変化で
より強 く残存 し,農民す
ま賃労働老化への過程を辿 りなが
ら, 村内地主に 隷属的な 関係におかれているようであ.
あ り,造林専業労働者の新なる造出であって,国有林経
る。 (
労働科学 3
0(9),(l
l
))
営において従来の地元農民対策的なものから純然たる労
働者対策に変えることになる。
(C) 伐採部門における機械化-集材磯の広汎な使用
と自動鎌の導入-は,より少なし、
労働力でより多 くの生
(b) 国有林の労働力 -・
・
林業労働 を中心 として国有
林 と地元村 との結合の諸関係を,山村の社会経済機構の
'
中で具体的に追究 し,国有林の性格を究明 した。
(Ⅴ) 林業労働の基礎的研究
産 をあげ同時に生産物の晶質の向上 とな り,労働生産性
林業労働 を綜合的に把えるためには木材の生産過程に
を著 しく高め経常収支を好転せ しめているが,他方では
従事 している全職種の 労働力の構成を, 一
貯木場 より
伐採部門の余剰労働力を造林専業労蘭者 とし,造林 を積
運材, 集材, 伐木現場 までさかのぼって見る必要があ,
極的に拡大 しつつあ るに至った。資本の増投による国有
る。これ らの全体の労働力の構成は,職種によって夫々
林経営の積極的な企業化の方向であって,造林 と伐採 を
異っていて,一般的にいえば林業労働力 として生産の基
通 じての経営の合理化であ り高度化でもある。かかる事
幹部分に従事 しているものは専業的であ り,附帯的部数
業地においては,賃金の引上も可能であるが,国有林の
に従事 しているものは地元農業 とのつなが りがまだ濃厚
全般的な賃金水準の低 さがそれを許 さない。 (
労働科学
である。又,職種毎の労働力の配分関係,機械化の進ん
33(5))
だ部門 とそ うでない部門 との比較,家族の職業関係等に
ついて明 らかに した。
(5
45)
)
.
海
上
労
Ⅰ
. 船 員 の体格 体 力 に関す る研 究
1
95
1
年以来毎年海員学校入学生徒の体格,体力検査資
働
部
門
だ中堅層の脱落が大 きい。
9
4
9年から1
9
6
0
年に至る1
1
経験年数についてみると,1
年間に平均 9.
2
年から1
1.
5年へ と延長 した。特に移動率
料に基いて,同年令の文部省値 との比較および年間増育
が減少 し安定性を増 したのは検閲部員である。これはこ
状況を検討 してきた。文部省値に比べて非常にす ぐれた
の期間に主機関のディーゼル化が完了 して,石炭を焚 く
者が入学 しているが,近年この優差が低下す る傾向がみ
とい う高熱重筋労働が姿を消 したからである。 このこと
られ,入学競争率の低下 と共に注 目を要するところであ
は,船内における筋肉労働者の比率を低下 させ,技術労
るo海員学校では全寮制度 をとっているので,年間の増
働者の比率を高める結果 となった。今後における技術革
青は栄養の補給,教育訓練 と密接な関連をもってい る。
新の新展は,い よい よこの傾向を助長 し,看視作業に し
これらの資料に基いて, 労働生理学第三研究室 (石
たが うごく少数の技術者を中心に して運航 されることと
なるであろう。
井)の協力によって新船貞採用時の体格,体力評価基準
表 を作成 して,一般の候に供 している。
船員の学歴にっいてみると,職貞では大学卒 3
0%,高
現職の船員について,体格を調べてみると,船員は他
校卒 4
0%,その他 3
0% とい う比率である。 部員では海
の産業労働者に比べて非常にす ぐれている。その原因が
員学校 3
0%, 高校卒 8%, その他 6
2
% とい うところで
ある。
海上労働にそなえて採用時厳選 されていることと,就業
中の 自然淘汰によるもの と思われる。 しか し,体力の面
近年船員の需要が増大 しているにもかかわらず,商船
になると劣 る傾向がみ られる。狭い船内で拘束力のつよ
大学,商船高校,海員学校の入学希望老少 く,また大学
い生痛 を余儀なくされるため,機能的に低下 して行 くた
卒業者の中には陸⊥
掛
め と考えられる。今後技術革新の連累は,船内から筋肉
船員 とい う職業が若い人の魅力を失いつつある原因は,
労働を追放 し,運動不足の傾向をつ よめ,体力の低下を
労勘条件,家庭から離れた生活,社会的評価などに求め
の就職者が増加 しつつある。
い よい よ著 しくす るもの と思われ,絡力維持増進のため
られるようであるが,国民生活水準が高い国ほどその慣
の体育, レク リェ-ションの必要が痛感 される。
向が強いことを考えると,根太的な対策を考えなければ
また全体 として細長型の体型に移 りつつあって, この
(
労働科学 3
5(8);
面からも体育の問題が垂栗である岩
3
2(1))
Ⅰ
Ⅰ
.船 員 の精 神機 能 に関 す る研究
1
9
5
1
年以来,労働心理学第-研究室 (狩野)の協力を
ならない。 (海上労働調査報告 No.8)
Ⅰ
Ⅴ. 船 内 にお け る高 熱作 業 に関 す る研 究
石炭 を燃料 としていた時代には,
-機関員の焚火作業は
典型的な高熱豪筋労働 として重要な問題であった。船舶
得て,海員学校鹿徒の知能,向性,運動能,クレペ リン
の運航能率はも?ばら焚火作業員の肉体労働に依存 して
いた。そこで焚火技術,環境の整備,栄養の点等労働 と
作業質検査等を実施 してきた。知能については一般高校
生活全般にわたって研究をすすめ改善対策 を検討 した。
よりもす ぐれているが,近年やや低下の傾向がみられる
更に労働衛生学第二研究室 (三浦)の協力によって休憩
ことは体格の場合 と同様である。 これ らの検査の結果を
の入れ方に 関する実験研 究が行われ, 対策樹立に寄与
みると,いずれも 5%程度の劣等者が混入 して居 り,学
した。その後主機関のディーゼル化の進展につれて,垂
課試験だけではその混入を防 ぐことはむずか しく,適性
筋労働は消滅 したが,高熱環境は依然 として磯関蔓,調
検査の必要を痛感するものである。 (
海上労働調査報告
No.6)
理室等に残っている。
Ⅰ
Ⅱ. 船 員 の労働 力 の構成 に関 す る研究
戦争によって中堅層を失った船員の年令構成は,若年
層の比率が著 しく高 く,技術上はもちろん船内人間関係
においても,多 くの問題をはらんでいたが,近年 ようや
く正常な形に近づいてきた。 しか し,戦前に比べるとま
機関室における当直は,今後 コン トロール ・ルームの
設置 によって 高熱環境から守 られ るようになる であろ
う。そ して調理手および 日射をつ よく受けて働 く甲板員
が,熱中症予防の面から研究対象 となる。 (海上労働調
.6)
査報告 No
(5
4
6)
Ⅴ. 航 海士 の見 張作 業 に関 す る研 究
繊維労働者のそれに近い形 をしている。
しか し,船員においてもっ とも特質 とすべきこと:
J
ま,
船橋におげる航海士の見張作業は,視機能を中心に し
生活の リズムの乱れにある。 まず連 日夜勤を伴 う航海当
た特異な作業であるOこの研究は始め労働生理学第一研
直は 1日の生活の リズムを乱す。船員の生活には 1週間
究毒 (大島)の協力に よる暗順応の実験的研究か ら発足
とい う適期はない。 1航海が一つの適期 と云えるが,入
したO次いで各種船舶における操舵室,海図室の構造,
港停泊は会私共に多忙で自己をとり戻す余ゆ うがない。
照明,諸計器の配置,照明等について研究をすすめた。
次いで色覚,視力について研究をすすめ,海技試験に
ー
1年間 8
0
0日をこえる航海が一般化 しつつあ り,船員の
おける検査方法の検討を行い,改善策について捉案を行
私生活を守るため有給休暇,厚生施設のあ り方が再検討
船の技術の進歩に伴って,稼動率はい よい よ向上 し,
った。また聴力についても,同様にし.
て研究をすすめて
.8;労働
される必要がある。 (
海上労働調査観音 No
い る。
5(9)ノ
科学 3
海難防止の見地から,船橋設備の改善お よび見張作業
実施上の資 となれば幸いである.(
労働科学 a
T(7))
ⅤⅠ
.船 内の色 彩調 節 と安全 棲論 に関 す る研 究
船員の生活は海 と空だけの単調な色夢環境にある。 ま
Ⅰ
Ⅹ. 航 海 当直 制 に関 す る研 究
船における航海当直は, 1直を 4時間 とする昼夜 2回
にわたる 3直制である。そ して当直 と当直者が固定 して
た職種によって作業環境は種々異っている。そこで船内
いるところに問題がある。例 釘 ま二等航海士はその職に
時∼4時および1
2
時-ユ
6
時の当直
ある限 り何年でも, 0
生酒に うるおいをもたせ,精神的安定感を与え,疲労を
に立つのである。
軽減 し,災害を防止す る目的で居住室の色彩調節および
安全標識について研究を実施 した。
フ リッカー値の測定,睡眠調査,疾病率調査等によっ
て各当直を比較す ると,各職種 とも 4時∼8時直がもっ
労働生理学第-研究室 (大島)の協力によって,作業
とも健康的 で, 静夜直が 当然のことなが らもつ とも悪
条件,環境条件の分析に立って,視覚的疲労の軽減,ふ
い。睡眠の実験研究によっても 4直制がもっ とも望 まし
ん園気の効果,災害防止,生理学的効果の面からおよび
いが,技術上の問題や定員の問題がからんで実現困難で
メンテナンスの点をも考慮 して,塗色の選定を行い,航
ある。船の速力の向上は当直者の労働負担を増 してい る
海訓練所の 練習船大成丸に 実施 して, 効果をた しかめ
ので,当直のや り方に弾力性 をもたせ,航海の状況に応
j
p
>
こ。
じて調整する方法 をとることが望 ましい。今後技術革新
その後一般に色彩調節が普及 し;
p
t
:
が,やや混乱の幌向
がみられる。安全標識については,災害防止の点から,
全船舶に統一 した方式を定ゆることが望 ましいO (海上
労働調査報告 No
.7,No
.9)
ⅤⅠ
Ⅰ
. 船 具 の放 射能 防 御 に関す る研 究
の進展に伴って,当直制そのものが再検討 されなければ
(
7
);
3
5(9))
ならない。 (
労働科学 2
9
Ⅹ.船 員 の労働負 担 に関 す る研 究
近年船は二つのタイプに分れてきた。定期貨物船 と啓
開船 とである。定期貨物船は主 として雑貨を積んで高速
195
4
年 ビキニにおけるアメ リカの水爆実験によって,
力で多数の港に忙 しく出入す るo専用船はタンカー,紘
第五福竜丸事件が発生 した。以後附近航行の船舶にいろ
石船等超大型船が多 く,外国の-港 と目太の-港 とc
P間
にピス トン航海をっづげている。
い ろな問題が起った。そこで各給について放射能の影響
と思われる各種の資料を蒐集 して分析する一方,運輸省
乗組員にとって定期庶物船は労働時間が長 く,生活の
の補助によりアイソ トープ実験室を設 け,労働衛生学第
リズムの乱れは甚 しく,停泊中も休養ができず,疲労の
二研究室 (
三浦つの協力によって,放射能の汚染除去方
蓄積が著 しい。一方専用船では 1年の中 3
0
0
余 日が単調
法お よび汚染防止方法 を研究 した。 (
船員の放射能防禦
に関す る研究 No
.1-No
.4)
生活は生理的にも精神的にも機能を低下 させて行 くつタ
VI
H. 船 員 の生 活 時 間 に関 す る研 究
4
0
船員の生活時間構成をみると,外航貨物船で労勘 5
杏,睡眠 4
8
0
分,食事身仕 変 1
6
0
分,自由 2
6
0
分 とい う
ところが平均で,労働時間が長いこと,通勤時間がない
こ とが特徴である。そ してその構成は水力発電所および
な航海状態で,陸 とG
J
7
T
接触は きわめて少 く,刺激のない
ンカー乗組員の体九 血圧,血液像 パーソナ 1
)テ ィ等
いずれも鶴能低下の慣向を明 らかにしてい る。
今後専用船の増加はい よい よこの慣向を強めるもの と
思われ,船員に対する厚生活動の重要性が痛感 されるn
(
労働科学 3
5(9)
)
(547)
船内はごく小数の集団であ りながら,各部に分かれて
XI
. 船 員 の心理 特性 に関 す る研 究
いるばか りでなく, 船橋, 機関室, 無線室, 甲板,謂
船内 とい う閉鎖 された小集団における,船員の生活態
理童 といった具合に作業場 も空間的にはなれ,当直によ
度 ,生活感情について調査 し
ノ
た ところ,生活態定む
が肖極
って時間的に分割 され,更に同年令者は少 く, 日々の生
的で,情緒の変動が少 く非流動的であることが明 らかに
活において接触す る磯会が少ないので,狭い船内に住み
された。
ながら,その結びつ きはまことに弱いO
その後パーソナ 1
)ティ ・テス T
lを実施 し て も, 自主
また船は孤立的な危険共同体であるので,船内におけ
一
性,向性,指導性,社交性のいずれにおい ても,他産業
る リーダーシップは一般陸上 とは ちがったきび しい面が
労働者に比べて 低 く, 非常に消極的 であることがわか
要求 されるOこのことが船内にお古
チる人間関係 を一層歪
ったC
,
めることとなるのであるが,民主的な リーダーシップの
パーソナ 7
)テ ィと作業条件,生活条件等 とめ関係を検
確立によって,船内人間関係は改善 されるもの と思われ
討 してみると,男性ばか りの小集団で,職場 と私生活の
るが,戦後に発 した リーダーシップの混迷は今 口に至る
」
蕩とを同 じくす る職制の圧を常に受ける生活 で あ る こ
.1
0
〕
も尾 を引いている。 (海上労働調査報告 No
と,対人接渉が少なく単調で忙しく自己をとり戻す時間
的余ゆ うがないことなどが,パーソナ 1
)ティにあらわれ
ⅩⅠ
Ⅴ.船 内 にお け る調理 作 業 の改善 に関 す る
研究
ているもの と思われる。
また情意生活 をみると,訴数そのものは特に多い とは
始めは調理室の物理的環境 に主眼がおかれ,その改善
云えないが,3
0才前後に特に多い事実は,結婚期前後の
策が考えられたが,その後調理作業の工程分析に入 り,
船員がもっ とも精神的に動揺 してい ることを示 し,家庭
生産管理の面からする問題点 を明らかに し,改善策につ
生活 との関連において安定策を考える必要を痛感す る
いて研究中である。(
海上労働科学研究会会報 No.
2
6
)
O
(労働科学 3
7(
.3))
ⅩV.技 術 革新 に伴 う船 員 労働 の変 化 に繭
す る研 究
Ⅹl
I
. 船長 の職 者 衰織 と毛 ラこ ル
船員の職業意識は意外に低い。長 く船員生活をつづげ
船舶の主機関のディーゼル化の完了は,高熱重筋労勘
たい と思っているものはほぼ 1
/
3である。船員 とい う職
を追放 し,機関員を看視作業者 とし,傷病率,退職率の
業 は常に家庭から離れ自然の暴威にさらされて,苦労の
低下を来た し精神的にも安定 させた。
多い職業であるにもかかわらず,酬いられるところは少
今後 コン トロール ・ルームの設置,更に T
)モー ト・コ
く,また世間一般の評価 も低い とい うのが不満の常田 と
ン トロールの採用によって,船内労働は看視作業中心に
【
なっている。
なるばか りでな く,船内作業の単一化が行われ,作業組
船員のモラールを調べてみると,陸上一般に比べて低
織は変 り,従来の職務分掌は一変 し,ごく少数の船員で
い。樽に仕事に対するモラールが低いことが注 目に値す
超大型船を運航することとな り,船員 1人当 りの生産性
る。 また寄異なことは職員 と部員の間にモラールの差が
は著 しく増大す るが,精神的な労働負担が加重すること
_
放いことである。
とな り,精神衛生の面で,関心が高まることとなるであ
海運界の慢性的不況によって船員とい う職業の魅力が
ろう。
失われつつあるが,船腹増強計画に見合 う船員 を確保す
現在は 1
)モー ト・コン トロールに移 る前の段階にある
るためには,労働条件の向上と海事思想の普及によるモ
が,スムーズに技術革新の波に乗せるためには,なお研
ラールの向上をはかる必要がある。(
労働科学 3
6(5)
)
究の余地が多い。
Ⅹ
Ⅱ
Ⅰ
.船 内人 間関係 と リ-ダ ー シ ップ の研 究
労働心理学第二研究室 (伊吹山)の協力によって船内
ⅩⅤⅠ.
船 員 の疾 病 災害 に関す る研 究
1
9
5
1
年から1
9
5
8
年にわたって,船員の疾病災害に関す
・
の人間関係を調べてみると,個人 と個人の結びつ きは,
,「船員の疾病, 災害に関する統計図表
る統計を作成 し.
職 制上 のフォーマ ルな 人間関係の中に 埋没 して しまっ
No.1-No.8」 として発表 した。1
9
5
9年からは運輸省
て,表面にあらわれてこない。 これは職制上の統制圧が
船員局 において, 指定統計 として 作成 されることにな
つよくて,各部のセク ト主義が助長 されているた漆であ
った。
る。各部における垂直関係の緊密度が高 くて,水平関係
の 結びつ きはきわめて弱い。
9
5
8
年の例では汽船々員について,疾病のため下船
た。1
この統計資料に基いて,傷病の内容 と原因 とを分析 し
(5
4
と
り
培養 したもの 1
0.
5
6
%,同 じく災害 1.
8
9
%,合計 1
2.
4
5
船における食料の購入状況,栄養摂取状況 を調べ,栄
%が 1年間に下船 してい る。比率の高いのは消化器 系の
養管政 上の開票
監査を検討 して きた。栄養価計算の上では
疾患,災害,結核であるが,
・労働の損失 とい う点からみ
一箪問題O.
なし、
数字がでるのであるが,貯蔵に よる鮮度
二
億下のため,
-栄養個 が低下 していた り,食欲が低下 した
ると療養期間の長い結核が酋位 を占めていて,低 額 とし
て結核対策の重要なこ とを示 している。年々の推移 をみ
りして,実際の摂辞量は計算値 と大 きな開 きがある。特
ると,革 核の発病率峠減少 して きたが,消化器軸 疾患
お よび災害は減少傾向がはかばか しくな く,その対策の
に ビタ ミン類 において甚 しい。
むずか しいことを示 してい る。
白米 を多食 し,陸上一般の慣向に比べてかな り後進的で
船員食におを
チる食品の消費償向をみると,依然 として
結核は軽労働の船室内作業者に多 く,適当な筋肉労働
ある。 この ことは栄養のバ ランスの点か らはもちろん,
のある屋外作業者には少い。 また深夜当直者に発生比率
調理担当者の労働量の面お よび経済的な面か らも負担を
が高い。栄養の疾患 としては ビタ ミン
B1欠乏による疾
大 きくす ることとな り,食様式の改善が急務である。
患が主で,特に高熱環境における作業者に多い。 これは
船における栄養管理機構 も不備である。食品購入事務
船 内における白米の多食 とも関連がある。精神病,精神
があっても本当の栄養管理が行われていない。そこで栄
々経症 は通信士,機関士等,機械 を相手にす る職種に多
養管理の贋のための「
タト
航船用食品類別荷重平均成分表」
い。神経痛は調理手関係に多いが,水 を使 うことと関係
お よび 「
内航船用食品類別荷重平均成分表」を 作成 し
があるようである。眼の疾患は航海士にもつ とも多 く,
た。
甲板部貞がこれに次いでい る。見張作業 との関連が考 え
(2
) 船 内における食品の貯蔵に関す る研究
られ る。心臓の疾患が機関部関係に多いのは高熱環境の
船では長期にわたって食品を貯蔵す るので鮮度が低下
ためであろう。呼吸器 系の疾患では,居室の気積 との相
し, ビタ ミンが減耗す る。そこで栄養研究室 (高木)の
関がつ よく,空気汚染によることを示 してい る。虫垂炎
協力によって,米お よび野菜類の貯蔵実験を実施 し改善
の発生は1.
1
6% とい う高率 で若年層に多い。
策 を研究 した。同時にペル シャ湾航路中心に酷暑香 にお
船員は気候の激変に遭遇す ることが多いので,その影
響 による傷病が多い。季節別の発生比率をみ ると,疾病
では T- 8月の盛夏季 にピークがあ り, 1月に第二の ピ
ける実態を調査 し貯蔵管理の資 とした。
(3
) 船員の栄養状態に関す る研究
栄養研究室 (高木)の協力に よってペル シャ湾航路タ
ークがある。災害では1
2- 1月 と 7月に二つの ピークが
ンカー船員の ビタ ミン B1お よび ビタ ミンCの保持状態
ある。償向 としては冬季 にピークが移動 しつつある。
ならびに消化吸収試験 を行って,供食上の問題点 を明 ら
経営規模が小 さいほ ど傷病率が高 く,社会的要因が考
えられ る。
今後専用船の増加,技術革新の進寓につれて,労働条
かに した。
(4) 船の飲料水に関す る研究
近年船における飲料水の汚染が甚だ しく,保健衛生上
件が変化 し,船員の傷病 にも大 きな変化がみ られること
重大な問題 とな りつつあるので,汚染の実態,原因 を検
と思われる。特に精神)
,
,
経症が今後の大 きな課題 となる
討 し,諸外国の規定をも参照 して対策 を研究 した。 また
であろ う。
飲料水 タンクに塗装 され るセ メン トに よる障害が大 きい
現在5,
0
0
0 トン以上の外航船に船医が乗船 し て い る
が,経営における安全衛生管理機構が充分整備 されてい
ないこと,船医 自身が管理業務に関心が うすいため,充
分の実効 を上げていない実状 にある。
この研究は船員の安全衛生規則制定のための準備 とし
5(7, 8, 9))
て進め られ てい るO (労働科学 3
ⅩⅤⅠ
Ⅰ
. 船 員 の栄 養 に関 す る研 究
ので,それに代 る塗料の生物学的夷験 を栄養 研究室亘 高
木)の協力に よって実施 してい る。(労働科学 8
5(6)
,
(8);3
ナ(5, 6))
ⅩⅤⅡⅠ
. 船 員 室 の居 住 性 能 に関 す る研 究
船員設備については 工LO第9
2
号 「
船員設備条約 」が
ある。わが国においては運輸省において1
9
5
2
年から 8年
間にわたって「
船員設備協議会」を設けて検討 して きた。
船内生活 においては, 食物に対す る選択の 自由 がな
船員室の居住性能 を左右す る要素 として, 位置, 棉
い。そのため栄養補給については,特別の注意が必要で
追, 広 さ, 温度, 湿度,換気,照明,塵攻,騒音,振
ある。工LOにおいても条約第6
8号 「
船舶乗組員に対す
動,動揺等がある。 これ らの中で特に重要なものは,暑
る食料給与に関す る条約」がある。船員法の中にも食料
熱対策,換気,騒音防止などである。
表の規定があ り供食量 を定めてい る。
(1) 船員の栄養管理に関す る研究
(1) 船室の暑熱対策
旧労働技術第三研究室 (石堂)の協力に よって船室の
(5
4
9)
温熱条件を各種の船 と航路について調査 した。もっ とも
(8) 船室の換気に関す る研究
問題になるのはペル シャ湾航路のタンカー及び貨物船で
空気清浄な海上にあ りながら,船室の空気が汚染す る・
ある。 日射による天井からの貫流熱量 と,床面を通 じて
のは, 1人当 りの気積が小 さいばか りでな く,適切な換二
貫流する機関室からの 熱量 とが, 船室の 高温の 原因で
気設備がほどこされていないからである。換気に関する
ある。 E
l
射による熱量は 太陽の出没による 断続がある
無関心は船員ばか りでな く設計上にもある。船室の気積
、
が,機関室からの熱量は連続的である。 したがって防熱
と呼吸器の疾患 との相関がつ よく,小 さい船ほ ど換気に_
材の使用 も効果が少い。ペルシャ航路タンカーにおける
注意する必要があるのに,却って自然換気だけに任 され
貫流熱量の測定は,防熱対策を考える上のよい賓料 とな
った。
ている状態である。
(2) 船内冷房に関する研究
熱帯海域を航行する船舶の船室の防熱策 としては,袷
(4) 船の騒音
船の騒音は居住性能を左右する大 きな要因である。磯 ・
関室では 1
1
0フォンをこえる騒音が,居住室で も7
0-9
0一
房による他なく,近年冷房設備が普及 してきたが,陸上
フォンを 保っている。 ディーゼル考
幾関の 騒音は 1
0
0
-
におけるビルの冷房 とちがって,船では作業場は暑 く時
Sを主勢力 とする低周波音であるため, 壁面吸収_
1
0
00
C
/
々冷房室に入って休息する立前であ り,また作業場の暑
による減衰が少い。船内では船体を通 じて船室の上下左
0
℃をこえる外気であった り,5
0
℃をこえる機関室
さが4
右から騒音が 伝播 す るので, 防音対策は非常に困難で
の温度であった りして,冷房の温度差をどうするかが非
5
フォン位にで きればこ
ある。現在の ところ船室の騒音を6
常紅重要な問題 となる。また職種により年令によって温
と考えてい るが,それには よほ ど思い切った防音設備が
度の好みもちがって調整に苦労する。これらの点および
必要であるO根太的対策 としては,弓
幾関峯■
と船員居住室_
冷房設備の形式その管理方式などについての実態調査を
とを隔離することである。機関室を船尾部に うつ し船員一
行い, これを基 として労働衛生学第二研究室 (三浦)の
室 を中央部に置 くこととすれば,騒音の問題 と同時に暑一
協力によって,外気温を考慮 した冷房の至適温度に関す
5
(
9
);3
6
(
6
)
〉
熱の問題 も解決 し
.
易 くなる。(
労働科学 3
る実験研究が行われた。
く5
5
0)
「
労
働
学」
科
目
録
2
7巻 (
1
9
51年) ∼ 3
6巻 (
1
96
0年)
いて
第2
7巻 (
昭和 26年)
棲
高温工場作業環境に関す る調査
題
者
著
異について
大島
の仕方について
高
正光 ・他
木 有
夫
関口 芳夫 ・他
各種作業者労働量に就いて
田 村
彰 ・他
高温の恕限度 に関す る一考察
勝
尻 筆 書
木 新
次
重 治 ・他
鉛中毒の実態調査研究 (第 1報)
日井伊三郎 ・他
摂硬熱量の不足に対す る鰻重並びに
宮 下
生理 日と生産量に関す る調査
三 校
幹
夫
炭坑々内夫の足部皮膚炎の研究
士 生
瀬
敏
桐
楳
見
基礎代謝・
の適応変化 に就いて
武 ・他
第 2号
高熱環境下における自律神経機能
三
浦
豊
彦
半農半工型労働者の賃金 (その 3)
高
木
督
夫
水 田単作及び二毛作地における農業
労働力の硯状について
衣ぼす響影 にフいて
第 6号
渡 辺 厳 一
トンネル内機関車の環境条件 とその
乗務員に及ぼす影響
正士 ・他
防塵マスクに関す る研究 し第 1報) 輿
日大人の 自律神経緊張状態に関す る
研究
今野
労働のエネルギー代謝に関する研究 沼
農業における投下労働に関す る研究
(
第 1報)
光 ・他
同型培地に加 えた珪酸の結核菌発育に
ちらつき値か ら見た大脳倣能の変動
半農半工型労働者の賃金 (その 2)
清次 ・他
東北青年男子の職業に よる蛙型の相
第 1号
一雄 ・他
俣
野
仁
一
各種作業者の労働強度について
白井伊三郎 ・他
第 3号
原 島
進 ・他
白井伊三郎 ・他
第 7号
労研創立 3
0
周年記念特集号
労働科学8
0年
大橋
騒音の前庭機能に及ぼす影響
原
研究刊行 目録 し
1
9
2
4
-5
0
年)
第 8号
疲労の太態 とその恢復 と防止
障 峻
義 等
第 9号
北海道の製紙工場 における居住施設
化学繊維工業における産業医学の成
石堂正三郎 ・他
の実態
調理の科学的研究 (
第 3報)
広
部
り
う
;
日太 人の基礎代謝に関す る研究
鈴木慎次郎 ・他
(その 1)
(その 2)
鈴木憤次郎 ・他
労働文化に関す る若干の考察 (Ⅰ)
西川
労作に よる近点距離の変動
川
好夫 ・他
原
悌
苦
学童の口角廉欄 に関す る研究
矢
吹 一 男
狩野
広之 ・旭
齢
防塵マスクに関す る研究 (
第 2学
輿
垂 治 ・他
塵挨計側 の諸問題
松
藤
元
摂寂熱量の不足に対す る労作代謝の
適応変化並びに摂塀熱量の最低恕
限度に就いて
白井伊三郎 ・他
防塵マスクの検定における抽出検査
坂元
(第 3報)
果
精神的能力の発達に関する逐年的研
究 (
第 1報)
田太 八の基礎代謝に関す る研究
佐多子
第 4号
法 (第 1報)
富
山
士
伐木造材夫の作業のエネルギー代謝
第 6回 目太産業医学会
日本産業衛生協会
大谷
庄 司
率 と消費エネルギー
夫
澄
子
硫安工業における産業医学の成 果
長谷川
労働のエネルギー代謝に関する研究
(第 1報)
慢性 C
O 中毒に関す る研究(第 2報)
亀雄
吉 子
浮
F武
幸 澄
太
尻 津
O 中毒に関す る研究(
第 1報) 石
慢性 C
破 砕 された物質粒子の粒度分布につ
口 芳
沼 石
第 5号
生活時間の太質 とその構造について 藤
関
第1
0号
総会号
(5
51)
発塵係数の提唱
三浦 豊彦 ・他
労勘 とビタ ミン B1消費量 との関係
に関する研究 (第 ら報)
高
木
和
男
佐渡鉱山におを
ブる珪肺症r
z
)
心電図に
就いて
土
生
旗
敏
防塵マスクの検定における抽出検査
山
士
F
n
ド
PL=
・
日
八
・日八
戸だ
添坂
筋労作の蛋 白代謝に及ぼす影響
3剖検例の肺臓における予期 されな
かった珪肺性病変について
梶 田
昭 ・他
坂
弘
血液及び尿中の鉛定量法
福山
家庭 にて偶発 した小児の p・
Ni
t
r
o
c
hl
o
r
馬
be
nz
o
l中毒の一症例
西
第1
2号
三
部
之
富太郎
一 雄
慎 八
時
豊
彦
楠
電気閃光に関す る研究 (第 3報〕
坂
部
弘
之
Ni
c
ke
l疹 とその症例
吉
矢
元 彦
血液及び尿中の鈴定量法
福山富太郎 ・他
西尾
雅七 ・他
彩色法の生理学的基礎について
大
しその 3)
間構造について (その 2)
正 光・
島
藤 木
関
(第 2報)
武 ・他
口 芳
三浦
(1
9
5
0年)
夫
松
豊彦 ・他
藤
元
古 谷 浩 通
某製紙
工場における慢性亜硫酸ガス中毒
」、島
に就いて
珪 ・他
健康保険療養給付 と結核治療の問題
中村
善紀 ・他
第 4号
5回 日本産業衛生協会
第2
第 1号
総会号
第 5号
高温環境における水分喪失 と人体内
彩色法の生理学的基礎について
大
島
正 光
沼
尻
幸
部環境の反応特に順化 としての後
影響について
労働のエネルギー代謝に関す る研究
吉
汽船における機関員の作業について
西部 徹一 ・勉
鉛中毒の実静調査研究 (
第 2報)
渡辺
西川
厳一 ・他
好夫 ・他
初期珪肺 レ線像 に関す る研究
佐々木
直亮
年間に度々感冒或いは胃腸病に確患
斉 藤
一 ・他
野崎 秀英 ・他
疲労 とク レペ リン加算検査の能率曲
線の逐時的変化 とについて
大島
正光 ・他
騒音襖に働 く工場従業員の会話音及
び噂語聴力検査成績
血球素に対す る酸素 と二酸化炭素の
彩色法の生理学的基礎について
一男 ・他「
第 7回 日本産業医学会
第 28巻 (昭 和 27年)
第 2号
晴 雄一
第 3号
(第 1報)
ジュチル ア ミンに よる二硫化炭素の
す る者の数
直亮
沼
矢吹
(第 1報)
吉
親和力についての研究 (Ⅰ)
佐)
,
,木
Di
e
t
hyl
a
mi
ne法による二硫化炭素
鉛縁の分布 とその初発部位
幸
労働文化に関す る若干の考察 (I
l)
親和力についての研究 (2)
慢性鉛中毒に伴 うMi
kul
i
c
z氏症状群 勝
喬 ・他
尻
(第 3報)
中島 泰知 ・他
電線工場における鉛害調査成績
沼
(その 1)
物の解毒機転 (第 2報)
空気中浮遊塵填粒子数の 日変化
労働のエネルギー代謝に関す る研究
微量定量法について
武 ・他
各種産業における高熱環境 の現状
一 雄
農家における家族労働力の配分に関
(
第 2報)
藤 木
間構造について
農業における投下労働 に関する研究
大 橋
す る研究 (Ⅰ)
広之 ・他
工場労働者特に婦人労働者の生活時
場
川
水 田単作地における農家の家族労働
力の分析
狩野
の微量定量法について
電気閃光に関す る研究 (第 2報)
履物に関す る研究
究 (第 2報)
血球素に対す る酸素の一酸化炭素の
富
山保
第 11号
正 光・
島
Be
nz
e
n の Ni
t
r
o及び Ami
no化合
炭坑々内夫の足部皮膚炎の研究
汰 (第 2報)
大
工場労働者樽に婦人労勘考の生活時
小黒忠太郎 ・他
(
第 4報)
(その 2)
精神的能力の発達に関す る逐年的研
カル シウム塩の利用について
俣
野
高木
仁
一
和男 ・他
水 田単作地における農家の家族労働
」、 林
康
夫
力の分析 (その 2)
大 橋
一 雄
第 6号
製鉄業における労働衛生
畑
昇
(5
5
2)
灘損 茎の設備及 び夏期 にお け る環境
慢性
体操 の エネル ギー代謝率 に関す る研
究 (第 4報)
職業性
石 井 雄
二
研
電話交換労働 と月経
田
忠
雄
西川 好夫 ・他
1
0カ月で発生 した珪肺症 の一例
諏訪
広 一郎
男 子
和 美
眠 晩交互開閉能 に就い て
健 三郎
木 内
B.消費量 との関係
(第 6報 )
土屋
高 山
労働 とビタ ミン
永 田単作及 び二毛作地 にお ける水稲
作 作業慣行 につい て
大 橋
一
雄
長
一
夫
長 崎地方貯 金局 にお け る結核 管理 に
つい て
田
尿 坑 の直接 夫 (採蕨 夫,堀達 夫,荏
樋
口
博
信
樋
口 信 博
輿
義
治
棚橋 陽吉 ・他
第 8号
職 業性
C
O 中寿
八幡製鉄所 にお け る長期
久保 関
東孝
C
O 曝露作
業者の検診成績
C
O 中寿患 者の色視野 につい て
●
宇部興産窒素工場 にお け る C
O 長期
曝露労務者の眼検診成績
久保 田垂孝 ・他
C
・
C
O 曝 露作業者の心電 図に就 い て
・
C
O 発生工場従業者 の心電 図に裁 て
CO 中毒実態調査
某 硫安工場 にお け る C
O 中毒の実態
調 査 につい て
井
雄
二
珪肺病 因の圧 電気説 に関す る-検討
坂部
香川 県にお ける珪肺病 (第 1報 )
森
弘之 ・他
棟
隆
幸
肝臓 に存 在す る鉛中毒解 毒有効成 分
に関す る研究 (班)
土屋
健 三郎
鉛 中毒の実態調査 研究 (第 3報 )
渡辺
厳 一 ・他
団体調理の科学的 研究
広
部
り
う
摂取栄養 と労働 との関係 につい ての
研究
高木
和男 ・他
印刷 工場 にお け るベ ンゾール 中毒並
びにその対策 に関す る研究
南
浦 邦 知
適性検査 の現段 階 (その 2)
狩
野
広
之
三浦
豊彦 ・他
佐藤
徳 郎 ・他
高熱作業者の作業 に よる身体的変化
(
第 5報 )
に及 ぼす影響
大野 二郎 ・他
生体 の機 能の変動 の見方 につい て
大島 正光 ・他
鉛 中毒の実績調査研究 (第 4報 )
瀕辺 厳 一 ・他
中寿
荒
第 11号
大 島 正 光
石 津 澄 子
大
富
石 省 三
永 泰 司
慢 性 O 中毒の視器 に及 ぼす影響 に
就 い て (第 1報う
石
金属鉱 山旧坑排水 作業 中の硫化水素
ちらつ き値 に よる色視野測定法 と慢
性
野
DCAが高熱歪筋作業者の塩類代謝
エネル ギー代謝測定用採気管の取扱
上の注意
(第 ら報 )
す影響 について
お け る終戦後 5カ年間の退職者の
吸着式塵挨計の相対的誤差 につい て
狩
体操 のエネル ギー代謝率 に関す る研究
高温環境 下の労働 が循環機能 に孜ぼ
宇部興産株式会社 山陽無煙鉱 業所 に
勤続 年数 について
血液 中 C
O 血色素の分光学的測定法
第 9号
第1
0号
操 夫)の労働可能 年令の上限界 と
労働 寿命
ピロク エン酸法 (一酸化炭素ヘモグ
之
石堂 正三郎 ・他
肝臓 に存 在す る鉛 中毒解毒有効成 分
に関す る研究 (Ⅰ)
久保 田
今 井
杉 井
一適性検査の現段 階 (その 1)
換気条 件の事務 作業者の疲労 に及ぼ
子
広
萌 7号
す影響
学的所見
ロビン定量法 ) につい て
光
兜
澄
亮雄 亥 二
直
昭 俊
健 三郎
津
木東 城江
々
佐 大 新入
土屋
工業 にお けるェ-テル 中寿 に関す る
石
C
O 中毒 にお ける脳髄の病 理
C
O 中寿後遺症 の→例
肝臓に存 在す る鉛 中森解毒有効成 分
に関す る研究
C
O 中毒 に関す る実験的研究
(
第 3報 )
欣息
石堂 正三郎 ・他
孝 一親
垂
状況 につい て
適性 検査の現段 階 (その 3〕
狩
野 広 之
種 々の シ リカ粉末 に よる組織反応の
実験的研究
坂部
弘之 .
・他
ク ロルナ フタ リン中毒の本態 とその
土 方
今 野
斉 藤
木 藤
文
正
勝
寿
木
寿 正
体操の エネル ギー代謝率 に関す る研
佐ノ
毛木 直亮 ・他
携 行塾精神 疲労判定装置の新 作並 び
藤
生
士
哉
正
防過 に関す る研究 (第 7報)
野
村
茂
実験的鉛 中毒 に対す る S
o
di
u
m Ci
-
t
r
a
t
eの効果
究 (第 6報)
渡辺
石
厳 一 ・他
井 雄
二
(553)
にその性能 について
新
宅
敬
治
第 1
2号
(
第 2報
その 1)
演辺
厳一 ・他
水E
E
I
地帯 における農業労働力の年令
林業労働の諸問題 (その 1)
楠
喬
ク ロルナ フタ リン中毒の本態 とその
茂
高熱環境の恕限度 に関す る研究
水 分代謝 に関す る研究 (第 1編 )
鹿セ レン酸に よる急性 中毒の一例
坂元
佐多子
雄
第 8回 日本産業医学会
佐
藤
第2
6
回 日永産業衛生協会
徳
郎
総会号 (抄録集 )
第 6号
坂元
佐多子
中 村
光
甫
高温環境下の安静時及び筋労作時の
直腸温度 について
三浦
豊彦 ・他
発汗に関す る生化学的変化(
第 2報) 佐藤
籍郎 ・他
労働 とビタ ミン B1 消費量に関す る
水 分代謝 に関す る研究 (
第 2編)
喬 司 夫 郡 司
(
第 2報)
敬 武 徳 敬
高熱環境恕限度 に関す る研究
山 木 藤 山
林業労勘の諸問題 (その 2)
楠 内 鈴 佐 内
第 1号
工場 における感 冒性疾患 について
究 (
第 2報)
坂元
佐 多子
第 2号
林業労働の諸問題 (その 3)
喬
楠
ク ロルナフタ リン中毒の太態 とその
防過 に関す る研究(
第 8報その 2) 野
ベ ンゼ ン中毒の研究 (
第 1報)
(
Ⅱ)
村
渡辺
佐
茂
厳一 ・他
藤
徳
郎
農業 における投下労働に関す る研究
(第 2報)
口 芳
関
夫
尾
高
三
良
林業労働の諸問題 (その 4)
楠
鉛中意 と骨髄 巨核球
勝
沼
晴
≡塩化 エチ レン作業者の実態
山
賀
琴 朗
ゴム接着剤 に よる皮膚炎
田中
喬
雄
恒男 ・他
ク ロルナ フタ リン中毒の本態 とその
防過 に関す る研究 (
第 8報 その 3)野
村
茂
坂元
佐 多子
発汗に関す る生化学的変化 (
第 1報) 佐藤
徳郎 ・他
第 4号
研究
ベ ンゼ ン中毒の研究 (第 3報)
服
部
桜
渡辺
吉
厳一 ・他
鋼粉吸入に よる中毒の実験的研究
高
尾
三
良
学童のツベルク 1
)ン反応に関す る研
究 (第 ら報)
坂元
佐多子
発汗 に関す る生化学的変化(
第 8串良
) 佐藤
徳郎 ・他
第 7号
フ リッカー値 か らみた船長,航港士
の疲労 について
労勘 とビタ ミン
西部 徹一 ・他
B1 消費量に関す る
研究 し
第 8報)
ベ ンゼ ン中毒の研究 (
第 4報)
高木
和男 ・他
渡辺
厳一 ・他
害の発生例 について
野 村
茂 ・他
山賀
琴朗 ・他
大橋
一雄 ・他
文字の視認度 に関す る研究
大島
正光 ・他
防塵マスクに関す る研究 (
第 3幸
田
輿
防塵マスクの研究 (
第 1報)
大
碧海平野 における水稲件作業慣行調
査
第 8号
壷 治 ・他
木 保
男
用耳栓の一つの工夫について
保野
仁一 ・他
体操のエ ネル ギー代謝率に関する研
究 (
第 7報)
石堂正三郎 ・他
四エチル鉛に よる交通従業員の中毒
福 江
地 下鉄作業場の塵境について
例
芳香族の ニ T
lロ化合物 に依 る中寿に
関す る研究 (
第 2報)
和 男
会話音 に可及的影響の ない騒音防止
学童のツベルク リン反応 に関す る研
土稚労働の作業強度 について
木
酸に よる前限部 障害の予防 に関す る
1
、リク ロール エチ レン中毒の 1例
第 3号
究 (第 a報)
高
ポ ロ布製作業手袋 に よる産業皮膚障
銅粉吸入に よる中毒の実験的研究
(
第 1編)
研究 (第 7報)
(第 2編)
学童の ツベルク リン反応 に関す る研
ベ ンゼ ン中毒の研究
一
第 5号
木 武 r夫
第2
9巻 (昭和 28年)
水 分代謝 に関す る研究
究 (第 4報)
鈴
学童のツベルグ T
)ン反応 に関す る研
究 (
第 1報)
大 橋
学童の ツベルク リン反応に関す る研
村
防過に関す る研究(
第 8報その 1) 野
し第 1報)
構成 について (第 1報)
誠 ・他
第 ㍍号
石
井
雄
二
小松富三男 ・他
木村 菊二 ・他
(5
5
4)
日太産業 にお ける賃金水準の国際比
華
研究
蘇
太
武
ク ロル フエ ノル 中毒 に関す る研究
(
第 1報〕
野
村 一 茂
の検討
pa
s
e
二,三工業溶剤 中毒 にお ける Li
三
学童の ツベル ク リン反応 に関す る研
の検討
好
行
雄
垂 治 ・他
輿
山
賀
琴
朗
究 (第 8報 )
睡眠に つい て (その 2)
研 究 (第 2報 )
島 正 光
澄子 ・勉
防塵 マ スクの研 究 (第 2報 )
大
木
保
知 能指数の変動 に関す る統計的考察
大須賀
値 としての VAKAT-0沃度酸値
男
よ り見た る疲労測定 について (第
哲夫
三
輿
粉 研式 コニメーターの性 能試験
小池
好
行
垂
雄
治
重 夫 ・勉
第 11号
鈴
木
芳
彦
狩野
大
工業鉛 中毒の実態 について
山賀
広 之 ・他
木
保
男
琴朗 ・他
学童の ツベル ク リン反応 に関す る研
坂元
佐 多子
佐 々木直亮 ・他
Be
nz
e
ne中毒発生要因に関す る考
察
船員労働 力の構成 について
洋
三
山
賀
琴
朗
西部
徹 - ・他
て (第 1報)
高
木
督
夫
佐
藤
有
一
L
l
l賀
琴
朗
松下
鯛 八朗
実験的珪肺症 に関す る基礎的研究
(第 2編)
の検討
自由労務者の結核
井上 房江 ・他
色標凝 視検査の研 究
樋
田
正
雄
三
浦 ,
豊
彦
高
木
夫
第 3号
沼尻
幸吉 ・他
木藤
寿正 ・勉
我 国労働 者の半農 半労的特 質 につい
狩野
広 之 ・他
シ リカ及 び若干の無 機粉末の メタク
無水 フタール酸製造工場 に発生 した
高温労働 にお け る休憩 について
て (第 2報 )
運動能の発達 と同検 査法の標準化
職 業性 中毒 とビタ ミン代 謝に関す る
子
塗装工の実態調査血液所 見 に基 く
防塵 マ スクの研究 (第 2報 )
エネル ギー代謝率測 定時の注意事項
1
2号
畳 ・他
金
二,
三工業 中毒 にお ける Pho
s
p
ha
t
a
s
e
事務室 にお け る炭酸 ガス と一酸化炭
第
豊 福
我 国労働 者の半農半労的特質 につい
防塵 マ スクに関す る研 究 (第 3報)
(第 2報)
ホ
第 2号
運動能の発達 と同検査法の標準化
急性皮膚炎 につい て
1報)
製鉄従業員の体 格新規準
電 気集塵器 について
につい て
尿 生機 物質の消長特 に代謝機能測 定
生
血液 中鉛 の配 分に関す る研究
素 につい て
労 敬老の体格体力 に関す る研 究
和男 ・他
亜炭坑 夫の職業病亜炭瞳 につい て
石津
三
究 (第 7報)
島 .
正 光.
雄 久
崎
ケ 井 谷
大
岡
(
第 1報)
佐 多子
高木
フ ァクーゼの変動
森
炭坑の熱 中症 「あか ま り」 に就いて
美J
薫 二 泰
実験的 CO中轟 にお ける血球 フ1-ス
工場騒音 につい ての二,三の考察
(第 2編)
大
関 口 芳 夫 ・他
Me
t
Hb形成性 貧血 におけ る赤血球
He
i
nz小体 につい て
田 勝
第 1号
摂取栄養 と労働 との関係 についての
1
0号
睡眠について (
.
その 1)
朗
洋 二 ・他
坂元
矢 石 水
第
猛
佐 多子
坂元
蒲原 平野 にお け る水稲作作業慣 行調
査
等
第 30巻 (昭和 29年)
学 童の ツベル ク リン反応 に関す る研
究 (第 6報)
賀
金子
土屋健三郎 ・他
Tr
i
c
hl
o
r
o
e
t
hyl
e
ne の実験的 中毒 に
r
um Al
ka
l
i
nePho
s
.
お け る家兎 Se
pha
t
a
s
eの推移 に就い て
弼 八郎
山
係
血液 中鉛の配 分に関す る研究
防塵 マ スクに関 す る研究 (第 4幸R)
松下
結核 の程度 と体格の優 努 との相 関 々
便 中の鉛量 と肝機 能 との関連性 に
(
第 1編)
和男 ・他
二,三工業 中毒 にお け る Pho
s
pha
t
a
s
e
実験的鉛 中轟 にお け る血液 ,尿 ,莱
つい て
防塵 マ スクの研 究 (第 1報)
高木
ロマ ジーについて
鉛 中毒の予防 に関す る実験的研究
督
大 葬 一
徹
夫
太
行
田 蛮
・
'
:
555)
水 田地帯における農業労働力の年令
構成 について (第 2報)
轡 について
観察 との対比
木 新
次
雄 夫
菊二 ・他
勝
辰 徹
木村
黒鉛肺病因の実験的研究
第 4号
北九州某窯業の珪肺について
第 27封 E
T
水産業医学会
I
太産業衛生協会
第 27回 E
空気中粉塵濃度の恕限度 について
珪肺 と結核の関係,病理所見 と臨床
吸着式塵挨計についての二,三の考
察
第 8号
野 井
一雄 ・他
琴朗 ・他
佐 大
大橋
工業鉛中毒の実態について(
第 2報) 山賀
井田 直美 ・他
(
第 2報)
総会号
第 5号
Chl
o
r
o
ni
t
r
o
be
nz
e
ne(
CNB) 中毒
二硫化炭素中寿に関す る実験的研究
久保 田垂孝 ・他
労作に伴 う血液性状の変化(
第 1報) 小池
重夫 ・他
高木
和男 ・勉
某超硬 合金製作工場 における塵肺症
について
大
井 徴
表
ステアタイ ト磁器絶縁体工場 におけ
平均皮膚温の算出について
輿
林業における土地所有の林業労働に
す る研究 (
第 3報)
木 保
男
及ぼす影響 (
第 1報)
石
井 義
文
(
第 1報)
土地改良に伴 う水稲作労働の変化
遠
幸
藤
男
電話交換台 と交換用椅子の適正化に
佐々木直売 ・他
労働者の体格体力に関す る研究
井 雄
二
高 木 督
夫
大須賀
哲夫
高温環境における疲労現象(
第 2報〕 山岸 精実 ・他
(第 2報)
草
野
弘
大
道
明
人孔内地中線作業に関す る調査
筋的労働の強 さの研究 (第 1報)
関
労作に伴 う血液性状の変化
口 芳
夫
小池
重夫 ・他
中儀
すみ子
三浦
豊彦 ・他
循環血液量細胞外液量に関す る研究
(第 2幸
艮
)
第 11号
労働災害統計について
歩行運動 と履物に関す る研究
北九州某窯業の珪肺 について
狩 野
粉塵恕限度の理論的基礎 (第 2報) 輿
広
之
重 治 ・他
肺機能の気象医学的研究 (第 1篇) 勝
田 保
防音保護具の研究 (
第 3報〕
森
岡 三 生
男
楠
喬
林業における土地所有の林業労働に
沢 田藤一郎 ・他
森
岡 三
生
工場作業に復帰せ る24名の胸成者の
鉛熔接火焔の空気中鉛量に及ぼす影
明
道
二硫化炭素中寿に関す る実験的研究
石
第 7号
経過及び作業能力について
て (
第 3報)
統計機 Punc
he
rの技能分析
大
之 生
防音保護具の研究 (第 2報)
我国労働者の半農半労的特質につい
防音保護具の研究 (
第 1報)
喬
楠
広 三
労働災害統計について (その 1)
太刀雄
(第 1報)
すみ子
野 岡
第1
0号
広川
し
第 9報)
仲儀
狩 森
大島 正光 ・他
慢性 キシロール中毒の若干の所見
(
第 1報)
森岡 三生 ・他
人孔内地中線作業に関す る調査
武 ・勉
(第 2報)
義 治 ・他
高温環境における疲労現象(
第 1報) 山岸 精実 ・他
意 東
関す る研究
すみ子
西部 徹一 ・他
大
動労生活時間の長 さが労働者の生活
時間構造に与える影響 について
伸儀
粉塵恕限度の理論的基礎
循環血液量ならびに細胞外液墓に関
実験的珪肺症 と肺結核症 との相関々
係に関す る研究
弘
船員の疾病について
倉 田 正一 ・他
第 6号
睡眠に関す る研究 (その 3)
野
第 9号
(第 1報)
伝五郎
瀬沼
堅坑建設工事に発生 した潜函病の調
査報告
草
音響曝露に よる聴力の変化について
る塵肺 とその粉塵材料の実験的組
織 反応
(第 1報)
循環血液量並びに細胞外液量に関す
る研究 (第 2報)
栄養調査の方法 に関す る研究
(
第 1報)
沢 田藤一郎 。他
及ぼす影響 (第 2報)
摂取栄養 と労働 との関係について
(第 3報)
瀬沼
伝五郎
高木
波紙塵挨計について (第 1報)
三滴
某社従業員の体格に関す る調査
大
和男 ・他
豊彦 ・他
道
明
(5
5
6)
急性 CO中寿後遺症の 1例
(その 2)
Eo
s
i
n 好性 白血球 に関す る研究
今井
欣一 。他
第1
2号
(第 ら報)
松岡
傭吉 ・他
実験的亜批 酸中寿の血 中批 素量及び
労働災害統計 について (その 8)
狩
野
広
之
倉 田 正一 -勉
森
発塵作業場の衛生学的評価
岡
/
J
,
池
三
生
義夫 ・他
吸着式塵挨計の吸引容量に よる補 正
係数
垂
治
空気中のペ ンタク ロル フ ェノールの
井
欣
-
武 ・他
及川
富士雄
山太
剛夫 ・他
井
山賀
雄
二
琴朗 ・他
化 について
高木
和男 ・他
三浦
豊彦 ・他
永野
正賓 ・他
沼尻
幸吉 ・他
金属鉱 山坑 内労働のエネルギー代謝
井
欣
一
渡紙塵挨計 について (第 2串良)
大
島
正
光
数の変動 につい て (
第 1報)
吉
三浦
川
博
豊彦 ・他
東北農民の水分,塩 分代謝か らみた
体液像
高
松
誠
第 6号
豊彦 ・他
動 に関す る研究
太
正
三浦
郎 光
機能組織像 との関係 について
実験的鉛中毒における血奨蛋 白の変
鍾
弊
武
正
正
野
口 島
水
内
実験的鉛中毒における血液像 と肝の
実働率曲線 につい ての考察
勝
富士雄
田 保
男
石炭 山坑 内夫の負荷試験 に よる脈縛
数の変動について (
第 2報)
博
及川
吉
第 7号
松岡
傭吉 ・他
大島
正光 ・他
精神的能力の発達に関す る逐年的研
究 (その 3)
狩野
広之 ・他
鈴木
武夫 ・他
na
c
t
i
v
ehe
mo
g
l
o
bi
n (不活性
所謂 i
第 3号
ヘモグ ロビン)について(
第 1報)
鉛吸収 と筋疲労 とに よるク ロナキシ
ーの変化 について
傭吉 ・他
坂 大
船舶の色彩調節 に関す る研究
(第 1報)
今
Eo
s
i
n好性 白血球 に関す る研究
(
第 4報)
松岡
2及 び ェーテル吸
家元 における CS
石炭山坑 内夫の負荷試験に よる脈持
職業性水銀中毒に関す る研究
(第 2報)
研究 (第 鍾報)
雄
高温作業者の生理機能に及 ぼす熟練
肺機能の気象医学的研究 (
第 2編)
土屋 健三郎 ・他
桑木 崇秀 ・他
忠
鉛 に よる中義家兎の筋 ク ロナキシ
の影響
ォスフ ァクーゼについて
鉛中毒耐性 に関す る一考察
田
二硫 化炭素,ベ ンゾール,水銀及び
ーの変化 に就いて
総会号
第 5号
光
第 2号
生体負担度 について
和男 ・他
第 28回 日本産業医学会
について
化学工場従業員における梅毒調査成
績
高木
入時の筋 ク ロナキシー と血糖の変
石
トt
)ニ トロフェネ トール中毒につい
て
雄
手持 ち振動工具 に よる障害について
労働者の体格体力に関す る研究
塗装工の実態調査 (第 2報)
幸
摂硬栄養 と労働 との関係 につい ての
藤 東
職業性水銀中毒 に関す る研究
(第 3報)
(第 2報)
Vi
t
a
mi
nC の効果
農民にお古
ブる性別,年令別個 人生活
(第 1報)
富士雄
藤
u
c
ur
o
n酸及び
高熱労働 における Gl
第 1号
耳栓の研究 (第 1報) ■
遠
鉛作業者の血清蛋 白 とアル カ リ ・フ
今
0年 )
第 31巻 (昭 和 3
費 と消費単位 について
及川
栄養調査の方法 に関す る研究
第 28回 日永産業衛生協会
村 田 久 八 ・他
梅毒血清反応 に際 しチ トラ- T
l
加血
清の利用価値 について
正 知 ・他
第 4号
輿
微量分析 に関す る研究
(第 3報 )
土地改 良 と土地所有制について
音響曝露 に よる聴力の変化 について
(
第 2報)
館
職業性水銀中毒に関す る研究
夏期紡績工場空気調整 (加熱)の生
理的考察
尿尿中への排潤について
土屋健三郎 ・他
東北農民の水分塩 分代謝 か らみた体
(5
5
7)
液 優 し第 4部 〕
高 松
誠 ・他
水田単作及び二毛作地における農民
の労働 と生活の時間構成について 関
鉛中毒に対する肝濃縮物の解毒因子
に関す る研究 (
第 1報)
桑
木 崇 秀
耳珠圧抵式防音具に就いて
岡 三 生
腕の動作速度の履歴効果に関する実
=
報)
防音保護具の研究 し
第4
森
船員の栄養について
西部 徹一 ・他
農業年億 に関する一考察
楠
喬
西村
啓次郎
川
吉
博
俊 治 ・他
南
手持 ち振動工具による障害について
(第 2報)
塩素ガス中轟の実験的研究
究 (その 4)
第 11号
極めて初期の塵肺に関する研究
西村
啓次郎
令構成について (第 4報 )
準色列の作 り方に就いて)
吉
ベンゼン中毒の研究 し
第 6報)
生
珪肺における体内珪素の生化学的研
石
井 雄
二
吉
川
博
潜在失業の理論 と調査諭 し第 1報) 高 木 督
夫
第 12号
音響曝露による聴力の変化について
し
第 1報)
田
豊
吉
川
博
情意不安テス ト
析
春 徳
石
田 典 夫
大須賀
哲夫
高
橋
勇
薪 l号
桑
呼吸保護具の通気抵抗について-防
啓次郎
珪肺の合併症 としての肺の結核性変
直亮
珪肺症の レ線像に関する研究-特に
塵マスクの研究 しその 8)
西村
化に就いて
川 木
春 督
徳 夫
その 3基本型について し第 2報)
広
残 高
佐々木
浦 豊 彦
俊
木 崇 秀
第 10号
石
井 雄
二
潜在失業の理論 と調査論 (
第 2串
B)
亜硫酸ガス中寿に関する研究
司
林
吉
岡
淳
BⅡCの毒性に関す る実験的研究
(第 3報)
川
第 32巻 (昭 和 31年 )
高木 和男 ・他
体内への摂硬からみた COの恕限度
ベ ンゼン中毒の研究 (
第 ら報)
残
ー印刷工場にお古
ブる業務上災害の分
狩野 広之 ・他
慢性塩素ガス中毒熔解工の血滴及び
(
第 1報)
岡 三 生
谷川 久治 ・他
て (第 1報)
鉛中毒に対する肝濃縮物の解毒因子
について
森
放射能による汚染 とその除去につい
栄養調査の方法に関する研究
尿中塩素量について
淳
一
究
沢
精神的能力の発達に関す る逐年的研
に関する研究 (第 2報)
岡
ケイコールの毒性に関する実験的研
炭珪肺症の重量負荷による最高血圧
(
第 3報)
禰八郎
珪肺症の レ線像に関する研究
三 浦 豊 彦
特に
- 3心肺機能検査法の検討 (
究 (その 5)
一 雄
天 野 信
(第 8報)
小珪肺検診班が現場で実施 し得 る 2
の変化について
一 雄
外山 敏夫 ・他
松下
岡 三
粉塵のコン トロールに関する研究
成績の信碩性 を中心 として)
大 橋
作業場粉塵の遊離珪酸量について
狩野 広之 ・他
第 9号
(
第 1報)
量
2標準液及び標
の 検討 し
簡易 CS
森
石炭山坑内夫の負荷試験による脈樽
数の変動について (第 4報)
菜望
業労働からの離脱に就て(
第 8報) 大 橋
労働者の体格体力に関する研究
(第 4報)
高
ヂ エチルア ミン法によるCS2測定法
三 浦 豊 彦
精神的能力の発達に関する逐年的研
防音保護具の研究 (
第 ら報)
太田垣 瑞一郎
験的研究
水田単作地における農業労働力の年
第 8号
空気汚染の研究 (第 1報)
土肥 勝利 ・他
水田単作地における女子労働力の農
石炭山坑内夫の負荷試験による脈樽
数の変化について (
第 8報)
夫
騒音の睡眠にお よぼす影響について 大島 正光 ・他
鋳鍛工場熔解場における塩素ガス中
毒について
口 芳
白
川
充
労働者の体格体力に関する研究
(
第 ら報)
臭化 メチル (
CH3
Br
.
)中毒症の 3例
を
こついて
高 崎
浩 ・他
(5
58)
第 2号
農民の消費熱量について
船員の居住環境について
西部 徹一 ・他
某火薬工場 における T.
N.
T.
(
D.
N.
N.
)
中毒について
石
津
澄
子
野
村
孝
無水 マ レイン酸に よる限障害
田
中
茂
炭鉱従業員の職業性難聴の研究
武
宮
義
正
ビ リノゲン排出量並びにフ リッカ
佐
藤
清
間 とェ-テル時間 との比佼
喜美子
松
下
吉田
春
彦
英子 ・他
5
周年
創立 3
桐
原
藻
見
新 しい段階に立っ労働科学
曙 峻
義
等
増
田 義
徳
遠
藤
男
一 雄
養蚕地帯における農業並びに養蚕
(
第 1第)
大 橋
中村
第 7号
慢性二硫化炭素中毒の実験的研究
第 3号
(飼育)労働力の構成について
(第 1報)
珪肺症の レ線像に関す る研究 (
第3
報)特にその 3基本型 に就いて
浅
川
春 徳
並びに実験的研究 (第 1欝)
永
沼
誠
喜
Ani
l
i
ne 染料工場従業員の限球結膜
異常着色 (色素沈着)について
幸
東北一農村における女子の農業労働
お よび母性的活動 との関連 よりみ
亜硫酸ガスの心電図に及ぼす臨床的
た地位 (その 2)
中村
喜美子
グルク ロン酸及びメチオニンの夏季
西
田 富
美
高熱量労働者の尿 ドナジオ反応,
ウロビ リノゲン排出量並びにフ 1
)
嚢速度作業 を継続す る場合における
定常状態の破感 に就いて
酒
井
朗
Ai
rTi
ghtの作業場の換気について 三浦 豊彦 ・他
第 4号
ッカー値に及ぼす影響
佐
藤
清
助
石
田 典
夫
浅
川
放射能による汚染 とその除去につい
て (第 2報)
第 29回 日太産業医学会
第 29回 日本産業衛生協会
た地位
助
水稲作及び麦作作業慣行調査
(
第 1報)
夫
珪肺症の循環時間,特に ロベ リン時
保育集団の大 きさの問題(その 1)
高熱重労働の尿 ドナ ジオ反応, ウロ
ー値に及ぼす影響 について
口 芳
お よび母性的活動 との関連 よりみ
燐酸工場 における顎骨骨轟症の実態
(
第 1報)
関
東北一農村にお古
チる女子の農業労働
珪肺症の レ線像に関す る研究 (第 4
総会号
報)特にその 3基木型 について
第 5号
粉塵の コン トロールに関す る研究
(
第 2報)
腰音の恕限度に関する研究
自県の学習能力に及ぼす二硫化炭素
三浦
豊彦 ・他
山 太
剛
夫
大 道
明 ・偽
首武
禰三 ・他
労働者の体格体力に関す る研究
(
第 6報)
石
井
雄
二
ウサギの実験的鉛中毒における血液
還元グルタチオン濃度の変化
永井
敏彦 ・他
第 6号
低酸素環境下における人体筋作業能
(
第 1編)
井 上
茸 ・他
西
八
放射性鉛 (
Tho
r
i
um B)の牛血中の配
分に就いて
園
郎
合成樹脂工業における工場中毒に就
いて (
第 1報)
造林労働の類型 とその変化
始
中
増
田 義
熱輯射の生体に及ぼす影響(
第 1報) 三滴
徳
豊彦 ・勉
成人を対象 とす る知能検査の尺度化
電話交換手の職業性難聴に関す る研
究
(
CS2
)の影響 について (第 1報) 畑
慢性二硫化炭素中毒の実験的研究
(
第 2福)
水力発電所 における環境騒音 と従業
員の聴力について
春 徳
第 8号
紅関す る研究 (その 1)
栗
原
雄
三
低酸素環境下における人体筋作業能
(第 2編)
井 上
茸 ・勉
東北一農村における女子の農業労働
お よび母性的活動 との関連 よりみ
た地位 (その 3)
中村
喜美子
鉛中毒における賛光球の研究
(第 1編)
布
ベ ンチヂ ン中寿に関す る研究
(
第 1編)
増 田 義徳 ・他
施
徳
郎
第 9号
精神的能力の発達 に関す る逐年的研
藤原喜久夫 ・他
桶
喬
究 (その 6)
成人を対象 とす る知能検査の尺度化
狩
野
広
之
(5
5
9)
に関す る研究 (その 2)
栗
原
聴
松
下
書
油槽船乗船員の原油障害 に就いて
動負荷試験 と酸素欠乏試験の影響
房
司
林
ベ ンチヂ ン中意に関す る研究
(
第 2編 )
増 田 義徳 ・他
責太郎
中村
喜美子
門馬
会道 ・他
石
井
雄
二
施
徳
司
CS2慢性 中毒時の腎機能に関す る実
三浦
豊彦 ・他
藤
幸
男
橋本
郁夫 ・他
原
康
若 曽 根
久
享
宝来
着次 ・他
森
岡 三
生
武
富
正
阿
部
帝
桜
井
動
斉
藤
毅
大 井 田
修
坂
太
弘
阿
部
帝
浅
川
春 徳
石
田 典
放射能に よる汚染 とその除去につい
て (
第 4報)
夫
験的研究 (第 2報)
春蚕飼育の稚蚕期蚕室 内の
を
こついて
斉
毅
藤
CO濃度
関
口 芳
夫
第 3号
義
石
田 典
夫
船員の健 駿管理について
西部
騒音 と適応 に閑す.
る研究 (
第 3報)
坂
珪肺の換気磯能検査
吉 川
徹 一 ・他
本
弘
博 ・他
二硫化炭素中毒動物 に対す る 2, 3
紡績産業 における胸部結核発病 につ
井
上
宏
鉛中毒における賛光球の研究
(
第 2編) (その 2)
聴
CS2慢性 中毒時の腎機能に関す る実
放射能に よる汚染 とその除去につい
いて
春
珪肺症の レ線像 に関す る研究
(
第 6報)
石
炭鉱従業員の職業性難聴の研究
て (
第 a報)
騒音 と適応 に関す る研究 (
第 2報)
に関す る研究 (
第 2報)
音響曝露に よる聴力の変化 について
(第 2報)
川
松尾硫黄鉱 山における珪肺者の疲労
第 11号
(第 鍾報)
重孝
第 2号
遠
管理監督職の人事考課の現状 につい
塵肺 と肺結核の関係
寡 l一
報)
験的研究 (
職業性慢性枇素中毒
の夏季 における操業に よる時間的
H炭鉱従業員の心肺機能に就いて
浅
量 に及ぼす影響
林
紡績工業女子従業員の撞力,背筋力
て
(
第 5報)
CS2
慢性曝露の家兎血清 Cho
l
e
s
t
e
r
o
l
し飼育)労働力の構成 について
消長 について
久保 田
珪肺症の レ線像 に関す る研究
郎
養蚕地帯 にお ける農業並びに養蚕
(
第 2報)
合成樹脂及び合成繊維工業関係の職
に関す る研究 (第 1報)
布
亜硫酸 ガス中毒に関す る研究
洩紙塵挨計につい て (
第 3報)
惨
松尾硫黄鉱 山における珪肺者の疲労
鉛中轟 における蚤光球の研究
(第 3報)
川
昭和 32年 )
第 33巻 (
業病
0号
第1
(
第 2編) (その 1)
弘
竜太郎
第 1号
富士製鉄株式会社釜石製鉄所 におけ
山林労働者の基礎代謝測定成績
男
東
宮地
菊
ミンに よる治験例 報告
武田
お よび母性的情動 との関連 よ りみ
る結核管理成績概要 (
第 2報)
正
cr
O3皮膚腐蝕患者の感光色素ル
東北一農村 における女子の農業労働
た地位 (その 4)
坂
(第 1報)
珪肺 レ線像 と啄疾結核菌培養成績
電話交換要員の難聴 と脚気症状 に就
いて
我
騒音 と適応k関す る研究,特 に脳下
重体一副腎皮質系の態度 について
亜硫酸 ガス中毒に関す る研究
(第 2報)
久
(第 1報)
珪肺症の心電図及び これに対す る連
布
施
徳
郎
第1
2号
の医薬品の効果 について
敏夫 ・他
豊彦 ・他
第 4号
単作地東北農民の体液像 に関す る研
究
赤血球 内にお ける鉛分布 とその結合
状態
森
工業鉛中毒の実態につい て(第 3幸
R
) 山
外山
労働者の履物 に関す る研究(
第1
0報) 三浦
明
賀
琴 朗
高温環境下の生体反応 について
松尾硫黄鉱 山における珪肺者の疲労
高
鈴木
松
蔵
武 夫 ・他
(5
6
0)
に関す る研究 (第 3報)
阿
奔
鉛の ジチ ゾン分析法について
井 雄
二
亜硫酸 ガスの心電図に及ぼす影響に
川
文
部
労働者の体格体力に関す る研究
(
第 1報)
(
第 7報)
石
na
c
t
i
v
ehe
mo
gl
o
bi
n (
不清性
所謂 i
治
関す る臨床的並びに実験的研究
良) 石
ヘモグ ロビン)について(
第 2串
清
第 5号
(
第 2編)
永 沼 誠
善
少年期の身体発達 とそれに対す る影
炭鉱従業員の職業性難聴の研究
響因子に関す る研究 (第 1報)
(第 3報)
武 富
騒音 と適応に関す る研究 (
第 4報) 坂
義
正
喬
第1
0号
無彩色系列の生理学的考察について
第 6号
塵肺症の動物実験 に関す る基礎研究 小 山 内
博
阿
部
弊
河田 政一 ・他
自薦の学習能力に及ぼす二硫化炭素
永 沼
精神的能力の発達に関す る逐年的研
究 しその
(
CS2
)の影響 について (
第 2報) 畑
中
7
)
狩野
始
人体聴神経の被刺戟性に関す る研究
司
珪肺に合併 した肺癌の 3例
林
高
松
誠
伊吹山太郎 ・他
係について
第 11号
鉛毒製造工業の衛生学的研究
(
第 1報)
猿 田 勝美 ・他
金属山坑 内の有害な発塵について
三浦 豊彦 ・他
(第 3報)
第 7号
いて
珪肺症に関す る研究 (
第 1報)
人間 と機械の関係の再認識
倉
田 正
一
報)≡空軍栗毒蛮讐
熱幅射の生体に及ぼす影響(
第2
白鼠の学習能力に及ぼす二硫化炭素
中
始
多
能及び レ線所見に就いて
夫 子
亜硫酸ガス中寿に関す る研究
治
輝 芳
博
田
井 伯
造船熔接工外来者に見 られ る肝臓磯
非晶性珪酸による塵肺実験に裁て /
J
,山 内
標準食設定の基礎
林
司
第1
2号
上肢小体機能の鉛中毒に及ぼす影響
神
田
寛
鉛室製造工業の衛生学的研究
(第 2報)
(
第 2報)
荒 佐
エチル シ リケ- トを焼いて作成 した
ペル シャ航路タンカーにおける室内
気候について
精神的能力の発達、
に関す る逐年的研
狩野 広之 ・他
究 (その 8〕
鉛の ジチ ゾン分析法について
(
CS2
)の影響について (第 3報) 畑
ら
報)
力 昭
第3
0回 目太産業衛生協会 総会号
第 8号
寸
=
・・t
r∫
肺結核胸部被術者の肺換気機能につ
野 石
0回 目太産業医学会
第8
に関す る研究 (第 1福)
西 村
正 雄
鉛筆製造工業の衛生学的研究
山賀卑朗 ・猿 田
勝美 ・島津義 臣
(
第 3報)
猿 田 勝美 ・他
す る研究
館
正 知 ・他
渡紙塵挨計について (
第
鍾
報)
修 二
マンガンの尿中排出に及ぼす Ca-
菊
田
i
7
7
井 本
急性乃至亜急性 Be
nz
i
di
ne中毒に関
大 木
第 9号
EDTA の影響
萱 ・他
三 谷
疲労の 自覚的症状 と精意不安 との関
単作地東北農民の体液像に関す る研
究 し
第 3部)
広之 ・他
武 田 責 太 郎
(
第 1報)
亜硫酸ガス中毒に関す る研究
(第 4
報)
喜
関す る臨床的並びに実験的研究
(第 3編)
騒音防止用聴器保護具の研究
(
第 2報)
誠
結核胸部被術者の肺機能
亜硫酸 ガスの心電図に及ぼす影響 に
松尾硫黄鉱 山における珪肺者の疲労
に関す る研究 (
第 4報)
光 満
楠
渡 辺 恒 蔵
Ⅱ炭鉱 における坑内傷害に就いて
正
機械化に よる林業労働の変化
実験的炭肺に就いて
て (
第 ら報)
夫 博
誠
大 帝
松
放射能による汚染 とその除去につい
高
司
島 藤
究 (第 2部)
林
(第 6報)
典
煤
田 久
弘
木田 信子 ・他
亜硫酸 ガス中毒に関す る研究
石 大
太
単作地東北農民の体液像 に関す る研
(第
田
多
(561)
ちらつ き債の季節的変動について
清 水 城 盛
Be
nz
o
l中毒に関する研究 (
第 2報) 西
山
勇
須 藤
恵
夫
す る研究 (
第 4報)
土屋健三郎 ・他
上皮/
J
,
体機能の鉛中毒に及ぼす影響
雄
永 沼 誠
喜
大 井 田
惨
高
誠
松
二硫化炭素製造工場従業員の眼所見
に就いて (第 2報)
関す る臨床的並びに実験的研究
桑 原
進 ・他
難聴者のスク リーニングを目的 とす
永 沼 誠 喜
nz
i
di
ne中寿に関
急性乃至亜急性 Be
る集団的聴力検査の一方法
森
岡 三 生
下
田 哲
耳栓 (セ レク トンE) の効果に関す
する研究 (第 2報)
自転車 Er
gome
t
e
r とその応用
夫
単作地東北農民の体液像に関する研
究 (
第 ら部)
正
西 村
亜硫酸ガスの心電図に及ぼす影響に
(第 4編)
上 輝
急性乃至亜急性 Be
nz
i
di
n 中毒に関
第 1号
に関する研究 (
第 2編)
川
関する臨床的並びに実験的研究
(第 6編)
第3
4巻 (昭和 3
3年)
全血比重 と-モグ ロビンとの関係
けい肺の疫学的研究
亜硫酸ガスの心電図に及ぼす影響に
鉛作業者の血清蛋白分屑に関する研
究 (第 1編)
第 5号
大 井 田
修
沼尻 幸吉 ・他
ビタ ミンCと蛋白代謝 との関係 (3) 広
鉛筆製造工業の衛生学的研究
(第 4報)
山賀
琴朗 ・勉
永田 久紀 ・他
黒鉛による塵肺実験
片
山
球
小山内 博 ・他
高
職業性 レン トゲン線障害に関する研
一 郎
トl
)ウム,セ 1
)ウム精製工場におけ
る放射性物質の影響について
人体的聴神経の被刺戟性に関する研
武田
英太郎
竹
内 絹
夫
第3
1回 日永産業医学会
量について
moc
or
t
i
c
oi
ds排出に関する研究
長 橋
恭
高 松
誠 ・他
仲儀
すみ子
北
中 英
多
治
職業性 レン トゲン線障害に関する研
惨
ビタ ミン Cと蛋白代謝 との関係(4) 広 部
田
究 (2)
大 井 田
山賀
等朗 ・他
佐藤 信一 ・他
モグロビン)について (
第 a報) 石 川 清
第81
回 日本産業衛生協会 総会号 .
大和田国夫 ・他
亜鉛熱に関する研究補遺
所謂 i
na
c
t
i
vehe
mogl
o
bi
n(
不活性第 4号
実験的塵肺症 に関する研究
惨
大和田国夫 ・他
喜
Di
t
t
o 印刷機による空気中メチルア
ルコールの発散 とその防止
勇 ・他
大 井 田
永 沼 誠
nz
i
di
ne中寿に関
急性乃至亜急性 Be
塗装工の実態調査 (第 3報)
西 山
則
Ke
t
os
t
e
r
oi
ds並びに Che汗中の17
亜硫酸ガスの心電図に及ぼす影響 に
す る研究 (第 3報)
夫
高熱垂筋労働者の尿 ユ7
・
Ke
t
os
t
e
r
oi
ds
主 として心電図による珪肺者の心肺
鉛の捕集点について
重
第 7号
第 3号
関する臨床的並びに実験的研究
(
第 5編 ノ
て起った皮膚障害
究 (Ⅰ)
ける従業女子工員の婦人科的疾患 小 林
機能に関する研究
小 池
尿のスク リーニング ・テス ト (磁性
誠
松
富士吉田市の家内工業たる機業にお
究 (
第 2報)
り う
通気抵抗記録装置について(その 4) 木村 菊二 ・他
血法)について
単作地東北農民の体液像に関する研
究 (
第 鍾部)
部
ェピコー ト樹脂 とその硬化剤によっ
トリクロールエチ レン中毒の研究
(第 1報)
夫
弗化物飲用による自薦の宵の化学的
性状の変化について
第 2号
高熱環境作業服に関する研究
る実験的観察
第 6号
文
夫
堀 内 一滴 ・他
り う
某燐酸製造工場にみられた弗素障害
西川 損八 ・他
について (1)
某 ゴム工場内pCPとり扱い作業者
の健康に関する実態調査につV、
て
某紡績工場女子従業員の交替制勤務
とブ T
)ンカー値に就いて
第 8号
断層撮影像からみた珪肺結節像の散
白川
充 ・他
内 田 三 郎
(5
6
2)
布様相
野
沢
崎 秀
田
英
豊
北九州地 区珪 肺者 の心肺動態 につい
て
具 田 勝美 ・他
古
川
三
雄
古
川
雄
す み子
銅鉱 山梨煉 夫の労働衛生学的研究
三
(第 8報,その 1)
仲儀
ビタ ミン Cと蛋 白代謝 との関係 (5) 広
部
り
う
浮田
多加 艮
Co
r
t
i
c
o
s
t
e
r
o
i
d 排 出に関す る研究 仲 儀
す み子
古
J
l
T三
並
牧
岡 蘇
香
通 気抵抗 が呼吸のパ ター ンに及 ぼす
三
木
ビタ ミン Cと蛋 白代謝 との関係 (6) 広
影響
浦
村
部
豊 彦
菊 二
り う
津田
多加 良
藤
恵
美
鏑木
敏 之介
梶谷
平太郎
中 西
並 木
津田
勇 吉
干 勝
多加 良
上
元
野
小 山 内
珪肺症 に関す る研究
石
男
博
川
昭
松尾硫黄鉱 山にお け る珪肺 な らび に
珪 肺結核 の推移 に関す る研 究
労 研パ ー ソナ 1
)テ ィテ ス トの研究
古
川
三
雄
狩
野
広
之
(第 2報 )
久
我
正
男
黒球寒暖計の性 能 について
鈴木
タイ プ作業 に関す る-小 観察
窪
㌔
正
武夫
勝
木
新
第 1号
太誌 の新性格 につい て
高温環境曝露 に対す る人体 の生理的
森
西部
正
夫
徹 一 ・他
日本 にお け る最低賃金制 問題 の基盤
(
その 1)
藤
にお ける職 業保健 サー ビスの組織」勝
次 二
う
男江
り
1
部
肺換気能検査法 としての死腔増加試
新 菊
ビタ ミン Cと蛋 白代謝 との関係 (7) 広
敬 之介
栄養調査の方法 に関す る研究
和富
鏑木
俊
雄
木 村
三
安
木田
川
現象 」の研 究 (第 1報)
藤
古
銅鉱 山梨煉 夫の労働衛生学的研 究
(第 4報 )
ZLOの議案 となった
「
雇用 の場所
紛 塵の粒度 分布測定法
庄
中
健
吉
太
高増
電気閃光値 よ り見 た る所 謂 「
夜明 け
珪肺結核 の推移 に関す る研究
木
職場 とノイ ローゼ
第 2号
有機酸摂坂 に よる尿成 分の変化 に関
新
城
玄
次
武
川
松尾硫黄鉱 山にお 古
チる珪肺 な らびに
す る研 究
鏑木
敏 之介
三 浦 豊 彦
石 田 典 夫
第 35巻 (昭 和 34年 )
特 殊 高熱環境 の人体 に及 ぼす影響 に
験 に関す る研究
敏 之介
肺 にお ける粉塵の組織 内侵 入
0号
第1
(第 2報 )
雄
他弘子
須
銅鉱 山梨煉 夫の労働衛 生学的 研究
(第 4報)
三
油槽船 乗組員の原油 障害 に就 い て
鉛作業者の血清蛋 白分屑 に関す る研
船 内騒音 と乗組員 の聴 力につい て
川
第 12号
(第 6報 )
亜鉛の 中毒 に関す る知見補選
反応 にお ける性 的差異
古
肺 結核療 養後 の復職 者の再悪化 紅関
準の考案
珪肺結核 の推移 に関す る研 究
関す る生化学的研 究
之
す る観察並 びに これ に基 く復職基
松尾硫黄鉱 山にお ける珪肺 な らびに
(第 1報 ノ
広
イ ソシアネー ト(
I
s
o
c
ya
na
t
e
s
)急性 中
亜鉛 合金鋳塾 作業者の健診成績
Pa
pe
rc
hr
o
ma
t
o
gr
a
phy
sに よる沖 中
究 (第 2編 )
(第 3報 ,その 2)
毒症状 に就 い て
第 9号
(第 2編)
野
鏑木
放 射性 Ae
r
o
s
o
l発生装置 につい て
亜鉛 の中轟 に関す る知見補遺
Si
l
i
c
o
a
r
t
hr
i
t
i
sの 1例 につい て
ら報)
銅鉱 山梨煉 夫の労働衛生学的研 究
筋 肉労働者の循環血液量並 びに細胞
(
第 3報)
狩
松尾硫黄鉱 山にお け る珪 肺 な らびに
(第
珪肺結核 の推移 に関す る研究
(第 1編)
澄子 ・他
珪肺結核 の推移 に関す る研究
松尾硫黄鉱 山にお E
l
j
る珪肺 な らびに
外液 量 に関す る研 究 (第 4報)
石浮
につい て
珪肺結核 の推移 に関す る研究
(第 2報)
て
第 11号
労研 パ ー ソナ リテ ィテ ス トの標準化
松尾硫黄鉱 山にお ける珪肺 な らびに
(第 1報 )
Ⅹ線廻折作業者の放射線 障害 につい
労働 災害の一断 面一交替制度 と災害
斉
藤
(5
6
3)
軟エ ックス線分割長期間照射のラ ッ
チに及ぼす影響 について
夜勤時のフ i
)ッカー値調査質料(1)
松
岡 不
二
防音
防音保護具の研究 (第 6報) 「
耳覆」の検討
森
岡
三
実験的珪肺結核症 に関す る研究
安
藤
俊
一・
松
岡
元 盛
之
男
Pa
pe
rc
hr
o
ma
t
o
gr
a
phy による高熱
萩
高 松
仲儀
すみ子
り
う
夜勤時のフ T
)ッカー値調査資料 (2)
塩
谷
宗
雄
竹 内
究
一交通運輸関係一
狩
秀 ・他
野
広
之
女子 と重量物
第 7号
直肺結核 における粉塵巣 と結核の関
沢
吉
係
一郎 ・他
浦村
豊菊
高
木
督
彦二
三木
三
(第 1報)
(
第 2報)
豊
西
部
徹
-
西
部
徹
一
栄養保持状態判定法 としての尿補正
高木
和男 ・他
酢酸エステル類の気中濃度測定につ
いて
浦
辰雄 ・他
船貞の労働 と傷病 に関す る研究
濃度法の信旗性に関す る試験
谷 宗
佐野
船員の労働 と傷病 に関す る研究
豊
田
雄
彦
戦後の栄養 と体格
馬
場
岩
夫・
高
木
和
界
第 8号
農業労働の合理化一棟槻化の現状批
判 と在 り方について
日永 における最低賃金制問題の基盤
(その 2)
藤
海上における船舶の受けるE
I
射量に
神
太
武
呼吸保護具の視野障害について
(その 6)
田
寛
船員の労働 と傷病 に関す る研究
生産の機械化に よる労働者状態の変
(第 3報)
高
木
グ ロンサンの高温高湿下労働に対す 福 地
る効果
大 方
ペル シャ湾航路タンカー船員の血液
督
夫
摂 男
政 孝
お よび尿 よりみた暑熱の影響 につ
いて
久
我
正
男
酷熱ペル シャ航路タンカーの機関員
の二,三の生理機能について
久
我
正
男
大 橋
- 雄二
三浦 畳夢 ・他
西
部
徹
-
西
部
徹
-
狩
野
広
之
西
部
徹
一・
井
上
船員の労働 と傷病 に関す る研究
報)
(
第4
夜勤時のフ T
)ッカー値 に関す る資料
(3〕
恕限度-許容限界
第 9号
船員設備改善の傾向について
水 田単作地における動力耕耗機の利
農村 とパ ラチオン
用に関す る社会経済的考察 ・
(1)
第 5号
組織 と人間
伊吹山
血液 中の鉛量について
多
田
太郎
治
疲労の実態に関す る生理学的研究(1
)佐 伯
高
山 東
洋
和 衛
畝 ・他
船員の労働せ傷病に関す る研究
(
第 ら報)
プ リビナの赤外線照射による眼障害
に及ぼす影響 について
和
部
第 4号
化について (3)
木
広
労働が脊椎変形にお よぼす影響に関
R)
塩
す る研究 く第 2報) (第 3事
ついて
高
某造船工場従業員の疲労に関す る研
珪肺症 に合併 した肺臓癌の 6割検例
も
こつい て
佐藤
放射性 Ae
r
o
s
o
lと呼吸保護具
正 光
夫
沼 尻 幸
影響について
単館性珪肺の進展に関す るレ線学的
生産の機械化に よる労働者状態の変
化につい て (2)
島
督
磯械化が労働量及び生産性 に及ぼす
(
第 4報)
大
木
第 3号
鋳物工場の有害な発塵につい て
広
高
労働が背椎変形にお よぼす影響に関
考察 (第 1報)
船員の栄養状態 とその諸問題
関す る研究
実験的肝障害の状態に対す るビタ ミ
す る研究 (第 1報)
野
r
t
i
c
o
s
t
e
r
oi
dsに
壷筋労働者の尿 Co
化 について (1)- ダム築造にお
ン Cの影響
狩
第 6号
生産の機械化に よる労働者状態の変
ける実証的研究-
(1)
生
電気閃光値 より見た る所謂 「
夜明け
現象」の研究 (
第 2報)
電気事業関係
フt
)ッカーテス ト結果の判定の仕方
夜勤時の フ リッカー値に関す る質料
西
部
徹
-
I
(56
4)
之
実態 との対応について
年令 と聴力
精神的能力の発達過程における変動
について
太郎
伊 吹山
森
岡
三
生
第1
0号
職業 と成人病死亡
第 2号
芳香族 ニ トロア ミド化合物中毒
有害物質の最大許容濃安について
勝
木 新
次
和 衛
上
夜勤時のフ リッカー値に関す る資料
狩
野 広 之
電気熔接作業の安全 と衛生
大
寛
草
振動工具k:よる障害k:
つい て
三浦 豊彦 ・他
(
第 鍾報 )
S3
5標識二硫化炭素利用 による二硫
桐 ・他
化炭素中毒についての研究 (Ⅰ) 後 藤
高濃度珪酸鉱山における珪肺の Ⅹ線
彦
広
部
り う
珪肺症における肺 内ガス混合に関す
遊佐
津根雄
基礎代謝熱量に関する統計楽料
高
木
和 男
貧困階層の存在形態 (中)
下
山 房
る研究 (第 1報)
雄
作業環境の有害物許容限界(
恕限度)
に関す る質料
田
多
治
之
三
浦
豊
彦
#1
2%
石綿肺症の実験的研究
書 JI
l元 治
所謂粉塵職歴のない珪肺症の 1例
菊
地
誠
作
欝
地
治
門
貧困階層の存在形態 (下)
下
山 房
雄
フランスの労働衛生行政
広川
太刀雄
労働負担の判定について
狩 野
広
之
社会経済的条件 と農業労働過程 との
関係
練習船実習生の職業観について
高濃度珪酸鉱山における珪肺のⅩ線
滑雄
広
男 男
野
水林
富士郎
井 上 和 衛
辰
狩
農業における共同作業について
幸 文
清
島
島
藤 沢
野
野岩
急告問題の歴 史 (1)
農
第 4号
夜勤時のフ T
)ッカー値 に関す る質料
(6)
粉塵対策について
実験的肝障害の状態に対す るピタ ミ
遠 大
学的所見 (
第 2報 〕
浦
第 3号
ン Cの影響 (Ⅱ)
一
第 1
1号
作業環境の有害物測定
三
貧困階層の存在形態 (上)
用 に関す る社会経済的考察 (2) 井
(5)
孝 雄 ナ美 雄
清
和 辰 ハ博 房
島
野
木野野利 山
学的研究 (第 1報)
水 田単作地における動力耕耗磯の利
間の規制 について
全臓器大切片標太の作製 とその染色
法
pcpの毒性 に関す る研究(第 3編)
小佐佐永 下
辰雄 ・他
佐野
験
高濃度珪酸鉱山における珪肺のⅩ線
久保 田垂孝 ・他
送 ・配電 における柱上作業の筋電図
学的研究 とその-連続柱上作業時
低濃度珪酸含有粉塵による塵肺実
子 吉
広
属 僻
野
井 岡
狩
酒 松
(4)
労研 ・情意生活 しらへの結果 と労働
労務管理の新 しい方向
外航舶用 「
食品類別荷重平均成分表」
作業上の錯誤に関す る諸研究の概観
(I)
について (
第 1報)
狩
之
広
野
放射性 Ae
r
o
s
olに対す る呼吸保護具
用渡層の効率
三浦
豊彦 ・他
珪肺結核症の間駄陽圧呼吸療法
藤 田 藤雄 ・他
保育集団の大 きさの問題
電柱 と農業労働 との関係について
大須賀
遠
藤
哲夫
幸
男
中小企業の衛生問題
第 36巻 (
昭和 35年)
水 田単作地における 1農婦の農業労
作業上の錯誤に関す る諸研究の概観
日永農業における労働生産性の停滞
働及び生活時間の構造 (その 1)
狩
野
大 橋
広
之
一 雄
pcpの毒性 に関す る研究(第 1編) 永 利 博 美
pcpの毒性 に関す る研究(第 2編) 永 利 博 美
日本賃金学説小史 (1)
下
山 房
雄
蒸 気機関車労働環境の実態 とその改
善に関す る研究
月
学的研究 (第 Ⅱ報 )
Eヨ i
lEi
(Ⅰ)
第 5号
宮 崎 礼 子
第 6号
外気温を考慮 した冷房の至適温度 に 三浦豊彦 ・森 岡
関す る研究
三生 ・木村菊二
他
第 7号
日本における最低賃金制問題 (3) 藤
木
武
疲労の実態に関す る生理学的研究
辻 川 利
雄
(Ⅱ)
佐 伯
畝 ・他
(565)
雅
夫
珪肺症 にお ける肺 内ガス混合に関す
る研究 (第 2報)
-連続作業時間の研究につい て(Ⅰ)
遊佐
津根雄
高濃度珪酸鉱 山における珪肺の Ⅹ線
野
日本賃金学説小史 (2)
下
山
宮
崎
島
クT
l
酸の併合授与の効果につい て
房
雄
の研究 (
第 1報 〕
礼
子
尻
幸
吉
窟 怯 内雅
実
伊
夫
雅
揮根雄
野
島
清
我
正
男
宮
崎
礼
子
第 9号
山田 信也 ・他
下
山 房
雄
伊吹山
太郎
大須賀
哲夫
大須賀
哲夫
第 11号
産業モラールの心理学的研究
非筋的作業者 と筋的作業者 との ドナ
袴
息
田
実験的肝障の状態に対す るビタ ミン
Cの影響 (Ⅰ)
広
部
り
う
山
田 信
也
安全 な るベ ンゾール代用溶剤であ る
広
之
佐
藤
万
夫
一連続作業時間 とフ リッカー値の変
動 について
伊
藤
雅
夫
桐
原
楳
見
上
田
甚
作
伊
藤
雅
夫
至適冷房温度の生化学的研究(
予報)
第 12号
規制作業 と自由作業について
各種粉塵 に よる塵肺 な らびに塵肺結
核 の実験的研究
珪肺症及び珪 肺結核症 における血中
之 男
野
影響
広 和
狩
白鼠の性適期 に及ぼす一酸化炭素の
ヒアル ロニヌーゼ抑制物質の活性
につい て
忠
林
野 木
孝
浩
中等濃度珪酸鉱 山にお ける珪肺 及び
影響
」
、
狩 高
/
J
、 大 和
川
村
労研パーソナ 1
)テ ィテス トの研究
珪肺結核の連続観察 と剖検所見
男
シク ロ- キサ ンの血液像 に及 ぼす
視覚 系各部の ちらつ き融合頻度の変
ヨ川切
和
作業方式の変更 に関す る集 団力学的
ジオ値 に関す る 2, 8の東
口見
久
水 田単作地における 1農婦の農業労
動 と脳賦活系 との関連
木
某 中小企業労働者の労働負担 につい
調査
遊佐
セ メン トタンカーにおける船員の急
働及び生活時間の構造 (
第 3報)
す影響 (Ⅰノ
て
藤
高濃度珪酸鉱 山にお ける珪肺のⅩ繰
性 障害 について
線学的研究
商 品価値法則 と賃金構造
筋 肉労働者における換気量正常値 に
学的研究 (第 ら報 )
高
シク ロ- キサ ンの血液像 に及 ぼ
沼
金圃珪素製造電炉 より発生す る粉塵
ついて
吉
安全 なるベ ンゾール代用溶剤 であ る
エネル ギー代謝 よ りみた労働の許容
影響 に関す る研究 し第 2報)
幸
初期珪肺 にお ける肺 内 T
)ンパ腺の Ⅹ
第 8号
に よる塵肺実験
呼 吸ガス代謝 に及ぼす一酸化炭素の
尻
二硫化炭素の測 定について
清
水 田単作地にお ける 1農婦の農業労
限界
沼
看視作業 に対す るビタ ミン B1チオ
学的研究 (第 4報)
働及 び生活時間の構造 (第 2報)
0号
第1
之 寛
藤
広
伊
野 草
影響 に関す る研究 (第 1報)
狩 大
運輸業労働者のエネルギー代謝
呼 吸 ガス代謝 に及ぼす一酸化炭素の
表 面活性剤の塵肺予防効果に関す る
伊
東
廉
実験的研究
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