3.牛乳パック工芸
【目的】 実行機能面:
・ 切る,測る,貼る,巻く,折る,押すなどのシンプルな工程の
計画を立てる・組織立てる・順序だてる・抽象化するという残存能力を活かす
・ 平面から立体物を作るというイメージを持つ
・ 廃品から実用品が作れるという現実的な生活に結びついた体験をする
心理的側面:
・ 精神的動揺・混乱,意欲低下,抑うつ,不安,自信喪失などを緩和して情緒の安定を図る
・ 印鑑・めがね・筆記用具など中に入れる物を考えながら作るなど残存する
精神能力の賦活,潜在 能力を引き出す
・ 意欲の向上,新しいことに取り組む動機付け,成功体験,達成感を得る
・ 同じ素材を使っても人により違ったデザインに仕上がることを通してその人らしさを表現し,
互いに認識する
社会適合的側面:
・ 孤立,活動低下・喪失,日常会話の支障を緩和する
・ グループでの関わりを通して自己主張や選択の機会を持ち,自分らしさを表現する
・ ふれあいを通して一人ではないことを感じてもらう
・ 時間的・空間的な感覚を保つ
・ 作品作りを通して作業への集中力,持続性を作ることで体力面の改善を期待する
【材料】 ① 牛乳パック2本
② 厚紙 底に貼るもの(菱形)1枚 ③ 千代紙・折り紙・包装紙・和紙・ちりめん・布地など ⅰ 側面(大)に貼るもの(縦9cm×横23cm)1枚 ⅱ 側面(小)に貼るもの(縦4.5cm×横23cm)1枚
④ ふち飾り用和紙・折り紙・包装紙など (縦5cm×横23cm)2枚 ⑤ 底に貼るもの(菱形)1枚
【用具】 はさみ,定規,セロテープ,ボンド,
ボンド用台紙,スティック状のり,輪ゴム
【工程】
1.牛乳パックからパーツを切り取る
①牛乳パック2本を切り開いて,幅9cm,幅4.5cmの側面をそれぞれ2枚ずつ切り出す
②底の菱形の厚紙を用意しておく
2.牛乳パックを組み立てる
①大小2つの三角形の側面を作る
②もう一枚の側面をさらに重ねて貼る
このとき二重になった面が重ならないようにする
③牛乳パックで底を二枚切抜き,大小それぞれの側面にセロテープで貼り付ける
3.側面に紙を貼る
①側面に貼る紙を選ぶ.(和紙,色紙,セロハンなど)
②和紙を大小それぞれの側面にスティックのりで貼り,その後に上部のふちに
も貼る
③出来上がりを美しくするために,側面の和紙を底に折りこむ処理をする
④同時に,上部のふちもやや内側に出して折りこむ
4.パーツを組み立てる
小さい方の側面にボンドを付けて大きい側面に貼り合わせる
輪ゴムでくくると短時間でしっかりと接着できる
底の菱形と本体をボンドで張り合わせる
完成図
【使用例および応用例】
ペンスタンド
小物入れ
花瓶
ゴミ袋ホルダー
牛乳パック工芸介入チャート
牛乳パック2本,厚紙,千代紙,はさみ,
定規,セロテープ,ボンド,ボンド用台
紙,スティック状のり,輪ゴム
作業2「各アクティビティー工程」
手順1「牛乳パックからパーツを切り取る」
各テーブルに道具・材料を配分
自分で定規で測り,切ることができる
YES
手順2へ
NO
定規を使って測ること
ができない
NO
はさみを使う工程に移れない
・例を提示
・スタッフが定規を用いて
測り,自分で線を引くこ とができるように介助
・はさみを提示
・切る線を指し示す
NO
手指の筋力低下・巧緻性
等の問題ではさみの操作
が出来ない
・スタッフが介助
手順2「牛乳パックを組み立てる」
自分で三角形に組み立ててセ
ロテープで貼ることができる
YES
手順3へ
NO
作り方がわか
らない
・説明書を提示
・手本を示す
NO
大きさ,形の調整が困難
・見本を提示
・スタッフが大きさを整えた
上で自分で貼る
NO
大・小のパーツの区別が困
難
・見本を提示
手順3「紙を選ぶ」
自分で配色を考えて底と本体の紙を選ぶことができる
YES
手順4へ
NO
紙を選べない
・3~4種類の紙を提示して組み
合わせを選ばせる ・見本を提示
手順4「紙を貼る」
自分でスティックのりで本体・底の厚紙に紙を貼ることができる
YES
手順5へ
NO
NO
貼りかたがわからない
本体の上下の貼り具合
の調節が困難
・見本を提示
・図案を見せる
・手本を見せる
・のりを付ける前に本体と照らし 合わせて確認する
手順5「自分でパーツを組み立てる」
自分でパーツを組み立てることが出来る
YES
NO
出来上がり!
構成が困難
・見本を提示
・図案を提示
・ボンドで貼る前にまずは全体の形
を模倣するように促す
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5.もの作り②[PDFファイル/1MB]