教育講演:ICD-11作成の動向
第
309
回日本精神神経学会総会
ICD-11作成の動向
丸田
敏雅 ,松本
ちひろ
,飯森
眞喜雄
1)東京医科大学精神医学講座,2)上智大学総合人間科学研究科心理学専攻
世界保健機関(World Health Organization:WHO)は,2015年から導入の第 11回国際疾
病分類(International Classification of Disease 11th Revision:ICD-11)に向けて改訂作業を
行っている.本稿では,現在までの「精神および行動の障害」の進行状況について報告した.
特に,その改訂作業の最高意志決定機関である「ICD-10 精神および行動の障害の改訂のた
めの国際アドバイザリー・グループ」やその下部組織であるコーディネーティング・グループ,
各ワーキング・グループの活動について概説した.
さらに,世界精神医学会より本学会にも協力要請のあった WHO-WPA Surveyについても報
告した.
The Development of the ICD-11
The ICD-10 will have been used for approximately twenty years by the time the new
revision of the ICD(ICD-11)is completed, and the revision process is being implemented.
Accordingly, the WHO has organized groups of experts designated to deal with issues in
each field, and the International Advisory Group for the Revision of ICD-10 M ental and
Behavioral Disorders has been launched for the field of psychiatry. Regarding the revision,
this group is responsible for ultimate decision-making in establishing a framework for the
new version.
We reported processes of the ICD-11 by the above mentioned group and its coordinating
groups and working groups. In addition, we reported the WHO-WPA Survey which was
distributed to 500 members of the Japanese Society for Psychiatry and Neurology.
は じ め に
ついては,既に本雑誌等
世界保健機関(World Health Organization:
WHO)は,2015年から導入の第 11回国際疾病
で紹介しているが,
本稿では,その後 WHO が行っている改訂作業
を中心に報告する.
分類(International Classification of Disease
11th Revision:ICD-11)に向けて改訂作業を行
ICD 改訂に関する WHO の動向
っている.ICD は,ICD -10まで概ね 10年おき
WHO の ICD の改訂作業は WHO の「分類と
に改訂されてきたが,今回の改訂には ICD-10か
用語部」が中心となり,WHO 国際分類ファミリ
ら約 20年の間隔がある.ICD-11の改訂作業に
ー・ネットワーク(WHO-FIC)の分類改訂委員
第 106回日本精神神経学会総会=会期:2010年 5月 20∼22日,会場:広島国際会議場・アステールプラザ
総会基本テーマ:求められる精神医学の将来ビジョン:多様な領域の連携と統合
教育講演:ICD-11作成の動向
座長:稲田
俊也(財団法人神経研究所附属晴和病院)
精神経誌(2011)113 巻 3 号
310
会(Update & Revision Committee)のもと改
訂運営委員会(Revision Steering Group)が設
「ICD-10 精神および行動の障害の改訂の
ための国際アドバイザリー・グループ」の動向
けられ,現在のところその分科会として,精神,
精神部門の TAG は,
「ICD-10 精神および行
外因,腫瘍,稀な疾患,内科,母子の保健,周産
動の障害の改訂のための国際アドバイザリー・グ
期,眼科および医療情報システムなどの分野別専
ループ(International Advisory Group for the
門委員会(Topical Advisory Group:TAG)が
Revision of ICD-10 M ental and Behavioral
設置されている.これらの他,いくつかの TAG
」と命名され,座長
Disorders:以下 AG とする)
も今後設置される予定である.
にはハーバード大学の Hyman 教授が就任してい
また,WHO は国際疾病分類(ICD)
,国際生
る.その他のメンバー構成は,専門家としての貢
活機能分類(International Classification of Fun-
献度のほか,地政学的配慮や男女構成比などを配
ctioning,Disability and Health:ICF)および作
慮して人選されている.精神分野は比 的早期か
成 中 の 医 療 行 為 の 分 類 ( International
ら 改 訂 作 業 に 関 わ り,AG の 会 議(Advisory
Classification of Health Interventions:ICHI)
Group Meeting:AGM )も 2007年から行われて
の 3つの分類を中心とする国際分類ファミリー
いる.AG のメンバーの任期は 2年であり,2007
(Familyof International Classifications:FIC)
年∼2008年(第 1期),2009年∼2010年(第 2
を用いて,各国の保健業務,臨床業務,管理業務,
期)の 2期の AGM が計 6回行われている.
報告業務を総合的に行っていこうという保健情報
・第 1期
システム(Health Information System:HIS)
第 1回会議 2007年 1月 11∼12日
の構築を目指している.このような大きな構想の
第 2回会議 2007年 9月 24∼25日
中で,ICD-11の改訂が準備されているため,各
第 3回会議 2008年 3月 11∼12日
国の ICD 改訂に対する関心は従来の改訂作業の
第 4回会議 2008年 12月 1∼2日
時 よ り も 高 く,ICD -11全 体 を 指 揮 す る WHO
「分 類 と 用 語 部」の ̈
Ustun 専 門 官 に よ れ ば,
・第 2期
第 1回会議 2009年 9月 28∼29日
ICD-11は,従来の紙媒体のみならず iCat と呼
第 2回会議 2010年 6月 21∼22日
ばれる電子媒体でも提供されるという.
第 1期では,ICD-11に期待される機能,ICD-
精神部門は,WHO の精神保健および薬物乱用
11における精神障害の定義,ICD-11における付
部が中心になり,
「精神および行動の障害」のた
加的情報の包含,ICD-10における問題点・ICD-
めの分野別専門委員会が設けられて,改訂作業が
11に向けた課題,臨床場面での使用,研究での
行われている.
使用,教育およびトレーニングツールとして使用,
WHO の ICD-11のタイムテーブルは下記のよ
公衆衛生を目的とする使用,統計報告目的での使
うになっているが,若干遅れているのが現状であ
用等が議論された.これらの会議を通じ,定義に
る.
より,何が分類されるのか(i.e.何をもって精神
2010年 α版のレビューおよびフィールドス
タディ
2011年 β版発表(→後 2年間フィールドト
ライアル)
2013年 最終版を発表
障害とするのか)を明確にすべきである,機能障
害や能力障害を,個々の障害の診断基準に含めな
い,機能障害や能力障害は,文化的影響を受ける
ことを 慮すべきである,障害の分類であって,
「人」を評価するツールではない,他軸システム
2014年 世界保健総会(WHA)承認
の採用は推奨しない,診断基準としてでなければ,
2015年 導入
関連病像や関連疾患,検査所見,身体所見,医学
的状態,有病率,経過,家族歴などの付加的情報
教育講演:ICD-11作成の動向
311
図 1 5つの Cluster による Large Grouping
を診断分類の一部として取り入れることを推奨し
ない,予防的な役割に有用であることは推奨する,
いう結論に至った.
第 2期の AGM は,メンバー構成も再
され
臨床閾値以下の状態,危険因子および保護的因子
開始されたが,まず,第 1期の結論であった 5つ
の包含は推奨しない,危険因子および保護的因子
のクラスターモデルについては,その根拠となる
に つ い て は,精 神 お よ び 行 動 の 障 害 で は な く
研究が少ない,全ての精神障害を 5つで分類する
ICD 全体として取り組むべきである,などが決
には無理があるなどのかなりの反論があり採用は
ま っ た.ま た,AGM の 回 を 重 ね る に つ れ,
見送られた.さらに,より日常臨床やサービスを
NOS(Not Otherwise Specified)が,現状では
行う上でその有用性(clinical utility)を追求す
診断が非常に多い,この現実をより臨床的に的確
べきであるという方針が確認された.そして,実
に反映するにはどうすべきか,Comorbidityも
際に,clinical utilityの向上を目指す研究を行う
非常に問題であり,現状では複数の診断名がつく
目的で,Formative Field Study Coordinating
状 態 が 多 い な ど の 指 摘 が 多 く 出 さ れ,Robert
Group(FFSCG)が設立されることとなった.
Krueger や Robert Kessler といった診断分類に
そして,WHO 側から,FFSCG に期待されるミ
大きな影響を与えた研究者も AGM に招待され,
ッションとして,
白熱した議論がなされた.第 1期の結論として,
1)ICD-10には診断に影響を与えるような大き
な生物学的指標(バイオマーカー)がないこと,
1. 障害カテゴリーはどのように組織化される
べきか
2. 様々な臨床場面を想定した場合,どの障害,
2)現行の ICD-10には上記のような問題点があ
状態もしくは問題が診断分類システムに含
り,日常臨床やサービスを行う上でその有用性に
まれていれば最も有効に活用されるか
改善の余地があること,3)大分類の大枠を決め
3. 各障害についての情報は,どのように提供
るのは Krueger の研究 を根拠とする図 1に示
した 5つのクラスターモデルが有益ではないかと
されるべきか
の 3つが提起された.
精神経誌(2011)113 巻 3 号
312
現在進行中の作業
a)FFSCG を中心として
「気分および不安障害」のワーキング・グループ
もメンバーの選任が開始されている.
このグループには,WHO 側から担当責任者と
上記の各ワーキング・グループに対しては,
し て Geoffrey Reed 氏 が 参 加 し,メ キ シ コ の
AG メンバーを通して適任者を推薦するよう指示
M aria Elena を座長として,スペイン,フランス,
があり,日本からもそれぞれのワーキング・グル
ナイジェリア,インド,中国,米国,ブラジルお
ープに推薦している.
よび日本が含まれており,現在,現行の F0∼F9
各ワーキング・グループの活動は,今のところ
まで 10ある大分類をどのようにすべきであるか
まだ公表されていないが,FFSCG により行われ
Study A と Study B という調査が行われている.
た調査の結果が出次第,より活動が活発化するも
両者とも 60の精神障害をグループ化する調査で
のと思われる.
あ る が,Study A は Web 調 査 で あ り,一 方
Study B はテスターが行う対面調査である.これ
らの詳細については,誌幅もあり文献を参 して
頂きたい .
終 わ り に
以上,ICD-11の動向について報告した.上述
し た よ う に,今 の と こ ろ ICD -11の 骨 格 は,
FFSCG による調査の結果により大きく影響され
b)WHO-WPA Survey
るものと思われる.DSM -5草案が 2010年 2月
国際アドバイザリー・グループには,世界精神
に Web 上で公開され
,米国精神医学会はかな
医学会,国際ソーシャル・ワーカー連盟,国際看
り大胆な改訂を構想として抱いていることを明ら
護師協会,世界家庭医機関)および国際心理学的
かにしており,ICD-11がその影響を受けること
科学連合などのステークホルダーの代表者も参加
も えうる.しかし ICD-11は clinical utilityを
している.このうち,世界精神医学会(World
改訂の主眼とする,また国際的規模での使用に耐
Psychiatric Association:WPA)は,精神科医
えうる診断分類とするなど DSM との方向性の違
から最も多くの意見が聴取できる団体として,
いを明確に打ち出しており,特に臨床上およびサ
WHO から特に要請があり,WHO-WPA Sur-
ービスを提供する上での有益性向上が期待される.
veyを行っている.本学会にも WPA から協力の
要請があり,2009年 11月から本学会員 500名を
文
献
無作為に抽出し,Web 調査にご協力を頂いた.
1)Krueger, R.F.: The structure of common men-
2010年 12月の段階で,312名(回答率 62.4%)
tal disorders. Archives of General Psychiatry, 56; 921-
の学会員からご協力を頂いた.資料として実際の
926, 1999
質問内容を本稿に追加した.
c)ワーキンググループについて
第 2期 の AG の 下 位 組 織 と し て,上 記 の
2)丸田敏雅,松本ちひろ,飯森眞喜雄 : ICD-11に
向けての動向.精神科診断学,1; 48-57, 2008
3)丸田敏雅,松本ちひろ,飯森眞喜雄 : ICD-11作
成の動き.精神経誌,110; 813-818, 2008
4)丸 田 敏 雅,松 本 ち ひ ろ,飯 森 眞 喜 雄 : ICD -
FFSCG の他,ステークホルダー,および ICD-
11「精神および行動の障害」作成の動向.精神科診断学,
DSM Harmonization の 3つのコーディネーティ
2(1); 3-27, 2009
ング・グループがあり,さらに,現在まで「精神
病性障害」,
「パーソナリティ障害」
,
「児童および
思春期」
,
「知的 学習障害」,
「物質関連」
,「プラ
イマリケア」の 6つのワーキング・グループが設
立されている.最近,Mario Majを座長として
5)丸田敏雅,松本ちひろ,飯森眞喜雄 : ICD-11作
成に向けて.精神科,14(2); 1-11, 2009
6)松本ちひろ : ICD-11作成における Clinical Util(掲載予定)
ityについて.精神科診断学,3(1)
7)松本ちひろ,丸田敏雅,飯森眞喜雄 : DSM -5の
教育講演:ICD-11作成の動向
313
動向.精神医学,52(7); 634-645, 2010
稿(ドラフト)の概要.精神科治療学,25 (8); 1117-
8)松本ちひろ,丸田敏雅,飯森眞喜雄 : DSM -5草
資
1123, 2010
料
WHO-WPA Survey for WPA Member Societies on the Revision of the ICD-10
FINAL TRANSLATION FORM
After completion, please save this document as both a Word file(.doc)and a PDF file(.pdf).
Please return BOTH versions of the completed document to :
Dr. Patricia Esparza, Department of Mental Health and Substance Abuse, WHO : esparzap@who.int
Country:
Name of Forward Translator :
Name of Backward Translator :
QUESTION
NUM BER
INTRO
Name of Psychiatric Society:
Telephone and e-mail :
Telephone and e-mail :
ENGLISH VERSION
Paragraph 1:
Dear Colleague,
FORWARD TRANSLATION
Paragraph 1:
学会員各位
Our Society is collaborating with the World
Psychiatric Association (WPA) and the
現在改訂作業が進行中である ICD において,
10, currently underway. The WPA and the
の 臨 床 的 有 用 性 を 向 上 さ せ る べ く WPA と
WHO are engaging in a truly international
WHO は国際的かつ多言語による協力を進めて
います.
本学会は WPA および WHO と協力関係にあり
World Health Organization(WHO)in order ます.現在の診断分類システムにおける問題に
to provide input into the revision of the ICD- 世界中の精神科医の視点から取り組み,またそ
and multilingual process in order to assess the
views and opinions of psychiatrists around
the world regarding the problems with current classification systems and how their clinical utility can be improved.
Paragraph 2:
The WHO expects to publish the ICD-11 in
Paragraph 2:
WHO は 2014年の ICD-11出版を予定していま
2014. During the revision process,our Society す.本学会は,科学的および臨床的見地からこ
will work with its members to provide の改訂作業に関し提言および活動を行っていく
scientific and clinical input to strengthen, ものです.
broaden, and improve the revision process.
Paragraph 3:
The first way in which we are collaborating is
through this on-line survey. This is only the
Paragraph 3:
上記の活動の一環としてまず施行されるのが,
本オンライン調査です.今後様々な調査および
first of a series of opportunities for our Socie- フィールド・スタディが計画されており,本調
ty to participate in the revision of the ICD-10, 査は ICD-10改訂への本学会の協力活動の第一
which will involve a systematic program of 歩にすぎません.WPA と WHO は ICD-10作
surveys and field studies. The WPA and the
成当時には存在しなかったテクノロジーを利用
WHO are taking advantage of technology し,本調査を全世界に広めようとしています.
that did not exist at the time the ICD-10 was
developed in order to make this survey available and accessible throughout the world.
精神経誌(2011)113 巻 3 号
314
Paragraph 4:
Paragraph 4:
We are asking you to complete this survey, 本調査施行にあたり,できるかぎり率直かつ正
answering each question as honestly and as 確にお答え頂くようお願いします.回答に要す
accurately as possible. The survey should
る時間は 20分程度です.ほとんどの質問項目
take approximately 20 minutes to complete. はあなたの視点や意見に関するものであり,ご
M ost of the questions relate to your own 自身の毎日の臨床経験に基づいてお答え頂くも
views and opinions, based on your day-to- のです.正解や不正解はありません.
day clinical experience. There are no right or
wrong answers.
Paragraph 5:
Paragraph 5:
Your participation in this survey is strictly 本調査への参加はあくまで任意です.回答内容
voluntary. The information you provide will は,本調査の目的のみに用いられるものであり,
be used for the purposes of this studyonlyand
個人単位で公表されることはありません.また
will be reported only in aggregated form. ご自身および患者さんの身元特定に繫がる情報
This survey contains no questions that can に関する質問項目は含まれていません.なお,
potentially identify you or your patients,and
インターネット上における調査の特質上,回答
your name will not be associated in any way が意図した以外の人の目にふれる可能性が皆無
with the research findings. It is possible, ではないことは,ご理解ください.
however, with internet communications, that
through intent or accident someone other
than the intended recipient may see your
response.
Paragraph 6:
The content of the questionnaire should cause
Paragraph 6:
質問項目には,日常生活レベルを超えるような
no more discomfort than you would experi- 不快な内容は含まれていません.また本調査へ
ence in your everyday life. Although partici- の参加による直接的利益はありませんが,本調
pation may not benefit you directly, we be- 査から得られる知見は精神科医の皆さまの ICD
lieve that the information obtained from this に対する見方および分類に関する問題点を理解
study will help us gain a better understanding
する上で非常に重要であると思われます.
of psychiatrists views of ICD and issues related to classification.
Paragraph 7:
We are grateful for your interest and your
Paragraph 7:
本調査へのご協力に感謝いたします.ご質問や
participation in this study. If you have ques- ご意見などがございましたら,WHO Departtions or comments, please send them to Dr. ment of M ental Health and Substance Abuse
Patricia Esparza, Department of M ental の パ ト リ シ ア・エ ス パ ル サ 博 士(esparzap
Health and Substance Abuse, World Health
Organization at esparzap@who.int.
@who.int)までご連絡をお願い致します.
Paragraph 8:
Thank you very much for your participation
Paragraph 8:
ご回答・ご支援に御礼申し上げます.
and support.
2010年 3月 26日に WHO 倫理審査委員会によ
Exempted from review by the World Health
り承認審査不要と判断(Protocol ID RPC 394)
Organization Research Ethics Review Committee, 26 M arch 2010. Protocol ID RPC 394.
Paragraph 9 :
If you agree to participate in this WHO spon
Paragraph 9 :
本調査への参加に同意され,ご回答いただける
sored survey, and wish to proceed, please
場合は, はい」をクリックしてください.これ
教育講演:ICD-11作成の動向
315
click on the Yes button below. Clicking on
により,あなたに本調査への参加意思があるこ
the Yes button indicates your willingness to
と,あなたが精神科医であること,あなたが専
participate in this survey, that you are a
門家としてのトレーニングを終了していること
psychiatrist, and that you have completed
と見なします.
your training.
本調査への参加を希望されない場合は,ブラウ
If you do not want to participate,please close
ザのウィンドウを閉じ,終了してください.
this browser window to leave the survey
website.
QUESTION :
AGREEM ENT
TO
PARTICIPATE
Q : I agree to participate in this study.
Q: 本調査への参加に同意します.
A1: Yes
A1: はい
A2: No
A2: いいえ
QUESTION 1
Q1: Country of residence
Q1: 居住国
A1:(NOTE
A1: 日本
TO
TRANSLATOR : Please
provide the name of your country in your
language.)
QUESTION 2
A2: Other(specify):
A2: その他(具体的に):
Q2: Year of birth
Q2: 出生年
A1:(NOTE TO TRANSLATOR : If your
A1:
language does not use Arabic numerals for
dates, as in English, please provide the numbers in your language corresponding to every
year from 1924 to 1988.)
QUESTION 3
QUESTION 4
Q3: Gender
Q3: 性別
A1: Male
A1: 男
A2: Female
A2: 女
Q4: Years of professional experience(after
training in psychiatry)
Q4: 経験年数(精神医学のトレーニング終了
後)
A1: None
A1: なし
A2: 1 year
A2: 1年
A3: 2 years
A3: 2年
…
…
(NOTE TO TRANSLATOR : Please provide
the intervening years if necessary for clarity.)
QUESTION 5
A4: 60 years
A4: 60年
Q5: Do you currently see patients as part of
Q5: あなたは現在精神科医の職務として,患者
さんの診察および治療を行っていますか
your regular professional activities?
QUESTION 6
do you spend seeing patients?
Q6: 一週間に平 何時間程度を患者さんの診察
もしくは治療にあてていますか
A1: None
A1: なし
A2: Between 1 and 9 hours
A2: 1時間から 9時間
A3: Between 10 and 19 hours
A3: 10時間から 19時間
Q6: During a typical week, how many hours
精神経誌(2011)113 巻 3 号
316
QUESTION 7
A4: Between 20 and 40 hours
A4: 20時間から 40時間
A5: M ore than 40 hours
A5: 40時間より多い
Q7: As part of your day-to-day clinical
Q7: 日常臨床において,ICD,DSM ,および
国内分類法(もしあれば)などの正式な診断分
work, how much of the time do you use a
formal classification system for mental disor- 類システムをどの程度の頻度で用いますか
ders,such as the ICD,the DSM,or a national
classification ?
QUESTION 8
A1: Almost always Always
A1: ほぼ日常的に用いる 日常的に用いる
A2: Often
A2: しばしば用いる
A3: Sometimes
A3: ときどき用いる
A4: Rarely
A4: ほとんど用いない
A5: Never
A5: まったく用いない
Q8: In your day-to-day clinical work,which
Q8: 日常臨床において,以下のうちどの診断分
類システムを最もよく用いますか
classification system for mental disorders do
you use most ?
QUESTION 9
A1: ICD-10
A1: ICD-10
A2: ICD-9 or ICD-8
A2: ICD-9または ICD-8
A3: DSM -Ⅳ
A3: DSM -Ⅳ
A4: Other diagnostic system(specify)
A4: その他の診断分類システム(具体的に)
Q9 : From your perspective, which is the sin- Q9 : 診断分類システムの最も重要な目的はご自
一つだ
gle, most important purpose of a diagnostic 身の観点から何であると思いますか
classificatory system ?
け選択してください.
A1: To serve as a reliable tool for communi- A1: 臨床家間のコミュニケーションを助ける
信頼性の高いツールとしての機能
cation between clinicians
A2: To facilitate communication between
clinicians and service users patients
A2: 臨床家と患者間のコミュニケーションを
円滑にする機能
and clinical management
A3: 治療や臨床的マネージメントに関する決
定を助ける機能
A4: To facilitate research
A4: 研究を補助する機能
A3: To inform decisions about treatment
A5: To serve as a basis for generating na- A5: 国の厚生および医療関連の統計の基を提
供する機能
tional health statistics
A6: Other(please describe):
QUESTION 10
:
A6: その他(具体的に)
Q10: In clinical settings, how many diagnos- Q10: メンタルヘルスの専門家にとって,診断
tic categories should a classificatory system 分類システムに含まれる診断カテゴリーがいく
contain to be most useful for mental health
つ程度であれば最も用い易いと思いますか
professionals?
A1: 10 to 30 diagnostic categories
A1: 10から 30のカテゴリー
A2: 31 to 100 diagnostic categories
A2: 31から 100のカテゴリー
A3: 101 to 200 diagnostic categories
A3: 101から 200のカテゴリー
A4: M ore than 200 diagnostic categories
A4: 200より多いカテゴリー
教育講演:ICD-11作成の動向
QUESTION 11
Q11: Primary care practitioners should
have:
317
Q11: プライマリ・ケア医が用いるには,以下
のうちいずれのシステムがより適していると思
いますか
A1: A modified simpler classification system
A1: より簡易に修正された分類システム
of mental disorders
A2: The same classification system as spe- A2: メンタルヘルスの専門家が用いるものと
同じ分類システム
cialist mental health professionals
QUESTION 12
Q12 a): Please rate the extent to which you
agree with the following statement :
Q12 b): A diagnostic classification system
should serve as a useful reference not only for
Q12 a): 以下の文章に対し,どの程度賛同でき
るか示してください.
Q12 b): 診断分類システムは,精神科医のみ
ではなくメンタルヘルスに関わる他の専門家
psychiatrists but also for other mental health (心理士,ソーシャルワーカー,精神科看護師
professionals?(e.g., psychologists, social など)にとっても役立つものであるべきだ」
workers, psychiatric nurses).
QUESTION 13
A1: Do not agree
A1: 賛同しない
A2: Agree somewhat
A2: いくらか賛同
A3: Mostly agree
A3: おおむね賛同
A4: Agree completely
A4: 完全に賛同
Q13: 診断分類システムは,専門家のみでなく,
should be understandable to service users, 患者本人,後見人や保護者,行政担当者などに
patient advocates, administrators, and other とっても理解できるものであるべきだ」
Q13: A diagnostic classification system
relevant people as well as to health professionals.
QUESTION 14
Q14: For maximum utility in clinical set- Q14: 臨床において最も使いやすいものになる
ために,診断マニュアルは以下を含むべきであ
tings, a diagnostic manual should contain :
る:
A1: Clear and strict(specified) diagnostic
criteria for all disorders
A1: す べ て の 障 害 に 関 す る 明 確 か つ 厳 密 な
(具体的な)診断基準
A2: Diagnostic guidance that is flexible e- A2: 文化的差異や臨床評価を許容するだけの
nough to allow for cultural variation and 柔軟性のある診断指針
clinical judgment
QUESTION 15
Q15: The best way for a diagnostic system to
address the concept of severity would be:
Q15: 重症度の概念を示すのに最も適している
診断システムとは:
A1: To provide subtypes of relevant diagnos- A1: 患者の呈する症状の数および または重症
tic categories(e.g., mild, moderate or severe 度に基づき,当該診断カテゴリーのサブタイプ
depressive episode), based on the number (例:うつ病エピソードの軽度,中程度,重度
など)を提供する
and or severity of symptoms present.
A2: To provide subtypes of relevant diagnos- A2: 機能的な障害の程度(例:日常生活にお
tic categories, based on the degree of func- けるセルフケアまたは職業機能など)に基づき,
tional impairment(e.g., impairment in self- 当該診断カテゴリーのサブタイプを提供する
care or occupational functioning).
A3: To provide a separate axis allowing an
overall assessment of severity that could be
A3: すべての診断名に用いることができるよ
うな重症度の包括的評価尺度を,独立した軸と
精神経誌(2011)113 巻 3 号
318
used for all diagnoses.
して提供する
A4: Not to try to include it ; severity is an
important part of clinical assessment but does
A4: 含める必要はない;重症度は臨床評価に
おいて重要であるが,診断分類の中に取り入れ
not need to be part of the diagnostic
る必要はない
classification.
QUESTION 16
Q16: What is the best way for a diagnostic
Q16: 診 断 基 準 に お い て,診 断 と 機 能 状 態
system to conceptualize the relationship be- (例:セルフケアまたは職業機能などの障害)
tween diagnosis and functional status(e.g., の関係はどのように概念化されるべきでしょう
impairment in self-care or occupational fun- か
ctioning)?
A1: Functional impairment should be a diag- A1: 大部分の精神障害において機能不全を診
nostic criterion for most mental disorders; if 断基準に含むべきである;もしも機能不全がま
there is no functional impairment, then a
ったく見られなければ,障害と診断されるべき
disorder should not be diagnosed.
でない
A2: Functional status should be a diagnostic
criterion for some mental disorders,when it is
A2: いくつかの精神障害においては,機能状
態を診断基準に含むべきである;機能状態が障
necessary to infer the presence of a disorder
害の有無を推測するのに必要な場合があるから
from its functional consequences.
である
A3: 機能状態は診断基準に含まれるべきでな
in diagnostic criteria ; functional impair- い;機能不全は精神障害の結果であると える
ments are more properly viewed as conse- のが妥当である
A3: Functional status should not be included
quences or outcomes of mental disorders.
QUESTION 17
Q17: 障害の有無のみにとどまらず,尺度上で
a dimensional component, where some disor- 評価がなされるようなディメンショナルな要素
ders are rated on a scale rather than just as が診断システムにおいて必要ですか
Q17: Should a diagnostic system incorporate
present or absent ?
A1: YES, because this would make the diag- A1: はい.なぜなら,診断評価がより詳細か
nostic assessment more detailed and personal- つ個々の状態を的確に反映したものとなるから.
ized.
A2: YES, because this would more accurate- A2: はい.なぜなら,根底にある病理の持続
ly reflect the continuous nature of the under- 的性質が,より正確に反映されるから.
lying psychopathology.
A3: NO, because this would be too compli- A3: いいえ.なぜなら,ほとんどの臨床現場
で用いるのに複雑すぎるから.
cated for use in most clinical settings.
A4: いいえ.なぜなら,ディメンショナルな
evidence regarding the reliability of a dimen- アプローチの信頼性に関するエビデンスが不足
しているから.
sional approach.
A4: NO,because there is insufficient research
QUESTION 18
Q18: Should the diagnosis of depression be
assigned when the depressive symptoms are a
proportionate response to an adverse life
event(e.g., loss of job or home, divorce)?
Q18: 不幸なライフイベント(職や家を失う,
離婚など)に対し抑うつ的な反応が見られた場
合,ライフイベントの重大さに対し了解可能な
程度の反応であっても,うつ病の診断は下され
るべきでしょうか
A1: NO, a proportionate response to an ad- A1: いいえ.反応がライフイベントにたいし
verse life event should not be considered a 了解可能な程度の反応であるならば,精神障害
mental disorder.
と見なされるべきでない.
教育講演:ICD-11作成の動向
319
A2: はい.もしも基準を完全に満たす抑うつ
present,the diagnosis should be made regard- 症状が認められるのであれば, えられる環境
less of whether there are life events that can 要因に関わらず診断名が下されるべき.
A2: YES, if the full depressive syndrome is
potentially explain it.
QUESTION 19
Q19 a): Please rate the extent to which you
agree with the following statement based on
your day-to-day clinical experience:
Q19 b): The diagnostic system I use is
QUESTION 20
Q19 a): あなたの日常の臨床経験にもとづいて,
以下の文章に対し,どの程度賛同できるか示し
てください.
difficult to apply across cultures,or when the
Q19 b): 私が用いている診断システムは,異
文化に対し適用するのが難しい,または自分と
patient service user is of a different cultural
は異なる文化や民族性を背景にもつ患者に対し
or ethnic background from my own.
て適用するのが難しい」
Q20 a): Please rate the extent to which you
Q20 a): あなたの日常の臨床経験にもとづいて,
以下の文章に対し,どの程度賛同できるか示し
agree with the following statement based on
your day-to-day clinical experience:
てください.
Q20 b): The diagnostic system I use is prob- Q20 b): 私が用いる診断システムは,欧米文
lematic because it is over-embedded in U.S. 化に由来する概念や価値観の影響が強すぎるた
and European culturally-derived concepts
め,問題がある」
and values.
QUESTION 21
Q21 a): The following questions relate to
your use of the ICD-10 diagnostic categories
Q21 a): 以下の質問は,ICD-10における精神
および行動の障害の診断カテゴリーの使用状況
for mental and behavioural disorders.
に関するものです.
Q21 b): Of the ICD-10 diagnostic categories
Q21 b): 以下の ICD-10診断カテゴリーのうち,
日常臨床において一週間に一度以上用いる(そ
listed below, please indicate which ones you
use once a week or more in your day-to-day の診断名がつく患者を一週間にひとり以上診
clinical practice(that is, you see a patient
with that diagnosis at least once a week).
る)ものを挙げてください.
(NOTE TO TRANSLATOR : Please translate the mental disorders listed in Table 1,
using the official ICD -10 in your language.)
QUESTION 22
Q22 a): Please evaluate the ICD-10 diagnos- Q22 a): 選択された ICD-10診断カテゴリーを,
tic categories you previously selected by 1)その障害に関する ICD-10診断ガイドライ
making a rating of each category on two
dimensions: 1) ease of use of the ICD-10
ンの使いやすさ,2)その障害に関する ICD-10
diagnostic guidelines for that category; and
2)goodness of fit or accuracy of the ICD-10
がみる患者との合致度のふたつの観点から評価
の定義および臨床的記述と,臨床場面であなた
してください.
definition,clinical description,and diagnostic
guidelines in describing the patients you see
in clinical practice.
Q22 b): Please use the following scales for
making your ratings:
EASE OF USE of the ICD-10 diagnostic
guidelines:
0=Not at all easy to use in clinical practice
1=Somewhat easy to use
2=Quite easy to use
Q22 b): 評価に際し,以下の尺度を用いてくだ
さい.
ICD-10診断ガイドラインの使いやすさ
0=日常臨床において非常に使いづらい
1=まあまあ使いやすい
2=かなり使いやすい
3=非常に使いやすい
精神経誌(2011)113 巻 3 号
320
3=Extremely easy to use
Q22 c): GOODNESS OF FIT in clinical prac- Q22 c): 日常臨床における合致度(患者の記述
における正確さ)
tice (accuracy in describing patients):
0=まったく正確でない
0=Not at all accurate
QUESTION 23
1=Somewhat accurate
2=Quite accurate
1=まあまあ正確だ
3=Extremely accurate
3=非常に正確だ
2=かなり正確だ
Q23: Are there diagnostic categories in ICD- Q23: 日常臨床における一致度の観点から,特
10 with which you are especially dissatisfied, に不満があったり,問題があると思われたりす
or that you believe are especially problematic
るような診断カテゴリーが ICD-10にはありま
in terms of their goodness of fit in clinical
すか
settings?
QUESTION 24
Q24: If yes, please explain :
Q24: もしあれば,説明してください.
QUESTION 25
Q25: Are there any specific diagnoses in ICD
-10 that you feel should be removed or moved
Q25: 削除もしくは他のセクションに移動すべ
きと思われる診断カテゴリーが ICD-10にはあ
to another section ?
りますか
QUESTION 26
Q26: Are there any specific diagnostic cate- Q26: ICD-10に新たに追加されるべきと思わ
gories that you feel should be added to the れる診断カテゴリーがありますか
ICD-10?
QUESTION 27
Q27: あなたの言語もしくは文化的背景に照ら
in current diagnostic systems are stigmatiz- し合わせて,現在の診断分類システムにおいて
スティグマにつながりやすいと思われる用語が
ing in your language or cultural context ?
Q27: Do you think that any of the terms used
ありますか
QUESTION 28
Q28: Do you see the need in your country for
a national classification of mental disorders
(i.e., a country-specific classification that is
not just a translation of ICD-10)?
QUESTION 29
Q28: あなたの国において,精神障害の国独自
の診断分類システム(ICD-10の単なる翻訳で
はなく)は必要であると思われますか
Q29 : Please use this space to provide any Q29 : 本調査全体に関してコメントがあればこ
comments you have about this survey over- の欄に記入してください.
all:
* Note: A refers to Answer
TABLE 1. LIST OF ICD-10 MENTAL DISORDERS TO BE TRANSLATED AS PART OF QUESTION 21
Please refer to the official ICD -10 in your country and or local language for the exact translation of the disorders.
In some cases(i.e. F60.2, F7, F90 and F91)
, labels were slightly modified, please translate accordingly.
TRANSLATION
F00
アルツハイマー病型認知症
F01
血管性認知症
F05
せん妄,アルコールおよび他の精神作用物質によらないもの
F10
アルコール使用による精神および行動の障害
F11
アヘン類使用による精神および行動の障害
F12
大麻類使用による精神および行動の障害
F13
鎮静薬あるいは睡眠薬使用による精神および行動の障害
教育講演:ICD-11作成の動向
F14
コカイン使用による精神および行動の障害
F15
カフェインおよび他の精神刺激薬使用による精神および行動の障害
F16
幻覚剤使用による精神および行動の障害
F18
揮発性溶剤使用による精神および行動の障害
F20
統合失調症
F21
統合失調型障害
F22
持続性妄想性障害
F23
急性一過性精神病性障害
F25
統合失調感情障害
F30
躁病エピソード
F31
双極性感情障害[躁うつ病]
F32
うつ病エピソード
F33
反復性うつ病性障害
F40.0
広場恐怖
F40.1
社会[社交]恐怖[症]
F40.2
特異的(個別的)恐怖症
F41.0
パニック障害
F41.1
全般性不安障害
F41.2
混合性不安抑うつ障害
F42
強迫性障害
F43.1
心的外傷後ストレス障害
F43.2
適応障害
F44
解離性(転換性)障害
F45
身体表現性障害
F50.0
神経性無食欲症
F50.2
神経性過食[大食]症
F51
非器質性睡眠障害
F52
性機能不全
F60.31 境界性パーソナリティ障害
F60.2
反社会性パーソナリティ障害
F63
習慣および衝動の障害
F7
精神遅滞(知的障害)
F84.0
小児自閉症
F84.5
アスペルガー症候群
F90
多動性(注意欠陥)障害
F91
行為障害,反抗挑戦性障害を含む
321
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精神経誌(2011)113 巻 3 号
322
F95
チック障害
その他―具体的に:
上記のどれも該当しない
Unresolved translation issues questions(add additional sheets if necessary):
1. The definition of home(see Q. 18)is unclear(i.e. whether to refer to the house or to the family members)
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
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