NEW CROWN 授業実践事例
BOOK 3
LESSON 2
授業例②
S.K. 先生
指導計画表
(全
時間
時間)
学習内容・主な活動
■単元を貫く活動の設定
・プレ活動
■帯活動
■
・本文の導入
・語句・表現の導入
・文法の導入
・コミュニケーション活動
■帯活動
■
・本文の導入
・語句・表現の導入
・文法の導入
・コミュニケーション活動
■帯活動
■
・本文の導入
・語句・表現の導入
・
による内容理解
・音読練習
・コミュニケーション活動
■帯活動
■
本文の復習
音読練習
コミュニケーション活動
■帯活動
■
題材の導入
聞き取り
時間
学習内容・主な活動
■帯活動
■
・題材の確認
・聞き取り
・コミュニケーション活動
■帯活動
■単元を貫く活動
・レポート作成
■帯活動
■単元を貫く活動
・レポート交流
・レポート改善
■帯活動
■単元を貫く活動
・レポート交流
・コミュニケーション活動
BOOK 3 LESSON 2 授業例②
実践例
即興的に自分の考えや気持ちを
表現できる生徒の育成を目指して
年生
は,
で現在完了形の継続用
法について学習し,その言語材料を活用しながら
でフィンランドに関する紹介記事を読み取っ
たり,あこがれの人物についてインタビューをした
りすることを通して,現在完了形の継続用法の定着
を目指すレッスンである。単元のゴールの活動とし
てインタビュー活動を設定するとなると,あらかじ
め準備しておいた原稿に頼ることなく,互いのあこ
絵カードは,
が終了し,
の
インタビューを聞き取る時間に,単元の導入のプレ
活動で生徒が表現したレポートを取り上げながら
導入した。生徒は,絵カードに記載されているキー
ワードをもとに,仲間と表現を確認し合いながらそ
の人物について英語で紹介できるまで毎時間帯活
動として表現を練習した。どの生徒にも表現が定着
してきたタイミングで,絵カードの人物について質
問したり,答えたりするやりとりへと変化させた。
下記は,そのやりとりの一部である。
がれの人物について即興的に自分の考えを仲間と
交流できる力を伸ばす指導の工夫が必要だと考え
た。
帯活動で即興性を磨く
単元のゴールの活動であるインタビュー活動へ
向けて,第
時にそれまで習得してきた言語材料を
駆使して,あこがれの人物についてレポートを書く
活動を設定した。下記は,生徒の表現の一部である。
絵カードに記載された人物について説明したり,
質問したりすることを通して,単元のゴールの活動
で使いたい表現を生徒は練習することができ,原稿
に書いたものを覚えることなく,自分のあこがれの
人物について仲間とインタビューし合うことがで
きた。
教師は,このオリエンテーションで多くの生徒が
表現したい内容をつかみ,その内容に類似したキー
ワードを記載した下記のような絵カードを作成し
た。
↓絵カードの例
絵カードを見て表現する内容↓
指導の具体例
①題材や本文の導入
題材や本文の導入では,教師が一方的に内容につ
いて説明せず,デジタル教科書の画像や教師が準備
しておいた絵や写真などの視覚的なヒントを生徒
○○
に示しながら,生徒と英語でやりとりして進めるよ
うに心がけている。本単元では,フィンランドを題
有名人の顔写真
○○
□□
△△
○○
材に下記のようなやりとりを行った。
□□
○○
△△
○○
▽
(オーロラの写真を示しながら)
など
▽
○○
◇
◇
BOOK 3 LESSON 2 授業例②
(ムーミンの写真を提示す
⑥少人数グループで正確な発音ができているかと
いうことや,日本語の意味を確認する
る)
⑦少人数で単語を発音する場面を設定し,正確な発
音ができているか確認する
例)生活グループで班代表を出し,正確な発音が
できるかどうか競争する
⑧ワークシートに正確なつづりと日本語の意味を
生徒と英語でやりとりしながら進めることで,生徒
記入して,練習する時間を設定する
の英語の使用場面を増やして即興性を磨くだけで
即興的に自分の気持ちや考えを相手に伝える際,
なく,どの生徒も仲間の反応をもとにしながら教科
英語を使いこなすことができない生徒の多くが,
書内容をつかむことができるので,生徒の学習意欲
単語や 単語で伝えたいことを表現することは少な
へとつなげることができていると感じている。
い。 単語でも対話が成立する場合があることを生
徒に念を押しながら指導すると,意欲的に発音した
②新出単語の導入
り,つづりの練習をしたりする生徒が増えた。
本文の内容を導入し,生徒が内容の概要をつかん
だ後,新出単語の導入を行った。英語学習につまず
きを感じている生徒の多くは,英単語の正確な発音
③
におけるコミュニケーション活動
本単元の
は,現在完了の継続用法を学びつ
と意味,つづりが定着していない。限られた時間,
つ,単元の終末の活動であるインタビューが扱われ
全ての生徒が集中して正確な発音と意味,つづりを
ている。その流れを感じながら,本時の展開の後半
練習できるように丁寧に指導した。
には,仲間にスポーツや趣味,習い事について交流
【単語の導入の流れ】
し合うコミュニケーション活動を設定した。
①デジタル教科書のフラッシュカードを開く
②英語と日本語が出てくる設定にし,生徒は教師の
正しい発音を聞いたり,口元を真似したりしなが
らリピートする
*
がいる時は音声をオフにし,
の手本をも
とにリピートする
③順番をランダムにして,生徒が正確に発音できて
【コミュニケーション活動の流れ】
・現在完了の継続用法を用いたテイラー先生に関す
る情報を正確に聞き取り,メモをもとにテイラー先
生について説明する
日本語:学生の時に学び始め,学習歴
日本滞在:
この町に住んで約
いるか確認する
*多くの生徒が間違えて発音している場合は,中断
年に来日
テニス:プレー歴
年
ヶ月
して繰り返し練習する
生徒がメモをもとに作成した英文
④英語だけ出てくる設定にし,生徒がアクセントや
・
イントネーションを意識して発音できているか
・
確認する
・
⑤日本語だけ出てくる設定にし,英語と日本語
の意味が結びついているか確認する
年
BOOK 3 LESSON 2 授業例②
・スポーツや趣味,習い事なと,自分が長く続けて
シートを示しながら
いることについてペアと伝え合う
黒板の板書
テニス:プレー歴2年(中学校1年生から)
を通して理解したことを基礎としな
がら,生徒は内容を表す絵をヒントにして,即興的
にフィンランドの紹介記事についてペアに伝える
生徒がペアの仲間について説明した表現
・○○
ことができた。また,リテリングの活動を通して,
生徒が教科書本文から何を理解することができた
のか,教師は把握することができた。そして,生徒
は自分が伝えたい内容を説明する方法を身に付け,
・スポーツや趣味,習い事などについて,どのくら
いの期間続けているのかペアと伝え合う
生徒のやりとりの例
ゴールの活動につなげることができた。
また,即興性を磨いていく指導の一方で,表現の
正確さの指導をするために,リテリングの後にペア
に伝えた内容を書きまとめる時間を位置付けた。生
徒が書きまとめた英文に,教師が記号(表 )を使
って評価し,生徒は次回の学習で誤りについて自分
で訂正するという流れで指導を行った。生徒が教科
書表現をもとに個人追究をした後,仲間と訂正した
内容を学び合うことで,即興的に話したり説明した
りすることと同じように,正確に書くことにも力を
入れて指導することができた。この活動は,
や
で有効だと考えている。
の段階的な指導により,事前に英文を書
【表
誤りを指摘する記号の例】
即興的に現在完了形の継続用法を活用して,自分が
☆
仲間に広めたい素晴らしい表現
続けていることを仲間と交流することができた。
?
語順の誤り
かなくても,教科書の例文を参考にしながら生徒は
時制,3単現の ,名詞の複数形の
④
の読み取り
教科書題材を用いた活動では,本文内容に関する
設問に対して答える活動を通して話の概要を理解
し,音読練習の工夫を行った後,理解したことを英
語で説明する場(リテリング)を位置付けて指導し
△
単語のスペリングミス
Ⅴ
単語が抜けている
の誤り
⑤単元のゴールの活動
本単元では,単元のゴールに自分の憧れの人物に
た。
ついてインタビューする活動を位置付けた。その際,
【リテリングの流れ】
その人物の魅力が相手に伝わるように意識して指
導を行った。
・本文内容に関する設問
・音読練習 ペアや個人で繰り返し
・リテリング ペアで表現を確認し合う
生徒の表現の例:
教科書のピクチャーカードが印刷されたワーク
【憧れの人物について交流し合う流れ】
・絵カードを用いた帯活動で表現を定着する
・聞き取りを通してやりとりの概要を確認する
BOOK 3 LESSON 2 授業例②
・憧れの人物に関するポスターを作成する
ポスターに記載する内容 英文は書かない
・その人物を象徴する写真
・その人物にまつわるキーワード
(職業 出身地 なぜ有名なのかなど)
・憧れている理由や,どのくらいの期間好きなの
かについてのキーワード
・ポスターを用いて,ペアとインタビューのやり
取りをする
・
に憧れの人物についてインタビューした
り,自分の憧れている人物について
の質
問に適切に答えたりする
・ポスターを用いて表現した内容を,レポートと
して書きまとめる。
生徒が書きまとめた英文の例
“愛しのエリー”
仲間からの質問に答えることを通して,憧れの人
物についての魅力が伝わる表現を付け加えること
ができた生徒が多かった。また,仲間の表現のよさ
を学び合って,自分の表現に積極的に取り入れるよ
うに意識して声をかけたことで,どの生徒も現在完
了形の継続用法を用いながら,憧れの人物について
説明したり,仲間の質問に即興的に答えたりするこ
とができた。
即興性が磨かれる授業を目指して
生徒が即興的に英語で対話できるようになるた
めには,帯活動や言語材料を活用する時間をゴール
の活動につなげながら充実させ,繰り返し練習を重
ねていくことが重要であると考えている。
ダウンロード

L2-事例②