現状分析
高校生はどう活用し
どんな情報を望んでいるか
Betweenリサーチ
携帯電話のみ
いる。男女別に見ると、携帯電話についてはあまり差が
(%)
3.9 4.7
34.4
高校生のパソコン所有状況
図表4
ないが、自分専用のパソコンを持っている割合は、男子
(50.2%)が女子(33.5%)よりも高い。
主要ソーシャルメディアの利用状況
スマートフォンのみ 両方
57.1
38.3%に達し、40.4%が自分専用のパソコンを所有して
て考える。
自分専用
家族と共用
40.4
58.5
持っていない
(%)
1.1
基数:図表3・図表4ともに全員( n=617)
◆フェイスブック利用者が急増
日本の主要 SNS サイトの訪問者数の推移
図表1
全世代で SNS 利用者は増加しており、特にフェイスブッ
(単位:千人)
20000
クは 2010 年10月から 2011年10月までの 1 年間で約 800 万
◆情報ツールとしてソーシャルメディアが定着
参加することへの抵抗感もなし
ツイッター
18000
人と著しく増えた(図表 1)
。
16000
ミクシィ
14000
総務省の情報通信白書(2011年版)では世代別のソーシャ
12000
ルメディア利用状況が報告されており、それによると10 代
数メディアを利用しているという。全体的に利用者数を増や
Google+
2000
0
える。
参加して利用
(したことがある)
12
1
2
2011年
3
4
5
6
7
8
9
10(月)
※ミクシィは2011年10月に大きな変動があるかに見えるが、
これは集計処理の変更に
起因するものであり、
実際にはミクシィ
(参考値)
の通り推移していると考えられる。
出典/ニールセン
(株)
家庭と職場のパソコンからのアクセス
が 40%を超えている(図表 5)
。男女別データでは、ミクシィ
ツイッター
子 59. 3%)
、ブログ(女子 78.7%>男子 58.9%)と、SNS や
◆主要SNSサイトの特徴
ツイッターは投稿が 140 字以内という制約があり、端的な
は自分で投稿するほか、
「友達」の投稿に対する共感を「いい
情報を速く伝播させる。ミクシィは承認し合った友人の「日
ね!」
、または自らの言葉を加える「コメント」によって共
記」や「つぶやき」を読みコメントを書き残すという使い方
有・再投稿し、ほかの「友達」に拡散させる(ツイッターの
が基本。母校や嗜好など、共通点のあるメンバーが集うコ
リツイートと同じ)
。これにより、面識のない「友達の友達」
ミュニティーの中で「友人」関係が広がる。フェイスブック
にも、共感や情報が広がる。
図表6
85.1
33.7
携帯
スマート
フォン
タブレット
3.1
その他
0
GyaO!
20
40
60
80
ミクシィ
文字、写真、動画
共有
しない
(外部ページは含まない)
ツイッター
文字中心
「リツイート」
による再投稿
フェイスブック
文字、写真、動画
「シェア」
による再投稿
◆SNS利用者は
「1日に数回以上」サイトをチェック
実名性
匿名
匿名
実名
ミクシィ、ツイッター利用者の 30%以上
相互認証
必要※
不要
必要※
は、
「ほとんどいつも」アクセスしている。
つながり
コミュニティー・知人が中心
不特定の相手と主にネット上でのみ
実際の友人や興味・関心を共有する相手と容易に拡大
多くの高校生はソーシャルメディアに日常
炎上
少ない
(友人関係に問題がおきやすい)
多い
少ない
的に接しており、
「当たり前」の情報ツール
情報の消費期限
長い
とても短い
短い
として使っているといえる。
※大学や企業の公式ページとしてよく利用される
「ミクシィページ」
「フェイスブックページ」
では不要。
図表7
6.8 22.5
5.3
32.7
11.2
50.9
54.3
31.1
6.5
3.9
1.8
0.8
8.8 16.7
43.4
31.1
14.3
48.1
100
(%)
ユーストリーム 6.5 19.8
※複数回答可
基数:ソーシャルメディアの利用経験者・利用意向者(n=612)
主要 SNS サイトの特徴
48.0
43.1
ニコニコ動画
5.4
23.3
44.2
24.3
34.0
ユーチューブ
36.8
17.5 11.3
46.4
Q&Aサイト
(Yahoo!知恵袋など)
38.1
11.5 18.6
掲示板
13.9
(2ちゃんねるなど)
ソーシャルメディア利用時に使う端末
パソコン
25.6
ブログ
ソーシャルメディア利用時に使う端末は、図表 6 の通りで
10.0 10.5
47.8
フェイスブック
ブログで女子の利用が目立つ。
ある。
41.3
ミクシィ
(女子 57.4%>男子 42.7%)
、ツイッター(女子 69. 5%>男
10 11
2010年
利用したことがなく、
関心はない
閲覧のみ利用
(したことがある)
(%)
シィ、ツイッター、ブログ、ユーチューブは「参加して利用」
フェイスブック
4000
しながらも、特に若年層が普及を牽引している様子がうかが
利用したことはないが、
してみたい
のソーシャルメディアを利用していることがわかる。ミク
8000
6000
高校生のソーシャルメディア利用状況
図表5
「閲覧のみ利用」を含めると、ほとんどの高校生が何らか
※
ミクシィ
(参考値)
10000
では 71 . 7%が利用(全体平均は 42 . 9%)、うち 69 . 3%が複
2012 8-9 月号
どちらもなし
に接続可能な環境にある。スマートフォンの利用率は
力を日に日に高めている。この状況にあって、高校生はソーシャルメディアにどのように接している
6
高校生の携帯電話とスマートフォンの利用状況
図表3
ほとんどの高校生は、プライベートでインターネット
のだろうか。進研アドが行った調査結果などをもとに、大学にとってのより効果的な活用方法につい
投稿内容
高校生のソーシャルメディア利用状況
◆約40%がスマートフォンを利用し
自分専用のパソコンを所有
ソーシャルメディアの利用者は増加傾向にあり、情報取得やコミュニケーションの手段としての影響
図表2
ソーシャルメディア活用に一歩踏み出す
特集
14.3
59.5
基数:全員( n=617)
高校生の SNS 利用頻度
ほとんどいつも
1日に数回
1日に1回
週に4、
5回くらい
週に1回くらい
2週間に1回くらい
特に決めていない
その他
週に2、
3回くらい
ミクシィ
(n=317)
32.5
20.2
2.2
5.7 5.7 5.0 2.8
ツイッター
(n=403)
32.0
20.3
7.4 7.2 6.2 5.51.2 19.9
フェイスブック
(n=229)
9.6
14.0
9.2 5.7 10.9
10.5 4.8
(%)
24.3
32.3
1.6
0.2
3.1
基数:各メディアの利用経験者
2012 8-9
月号
7
特集
◆大学情報には潜在的な需要があり、
利用者の多くは書き込みも経験
図表8
くないことが図表 8 からわかる。ただ
し、特に SNS で「今後利用したい」層
が多いことからすると、将来的に利用
者は増える可能性がある。
また、利用したことのある高校生の
多くは、単なる「読者」ではなく、書き
込みを行う「発信者」でもあることを図
表 9 が示している。しかも書き込み「1
回だけ」は少数派で、数回以上の投稿
経験者が多い。
利用したことはないが、
今後利用してみたい
利用したことがある
目的を大学情報の取得に限ると、現
状、利用している高校生はそれほど多
◆好意的な反応の一方
あまり満足していない回答も
大学情報の取得におけるソーシャルメディアの利用状況
ミクシィ
(n=382)
22.3
ツイッター
(n=473)
23.5
フェイスブック
(n=344)
ニコニコ動画
(n=514)
GyaO!
(n=320)
32.5
7.8
の HPと同じ情報で物足りなかった」
方で、
「利用する価値はあまりないと
思った」>「また見たいと思った」と大
66.9
19.4
していない傾向も見られる。
28.0
基数:各メディアの利用経験者・利用意向者
図表9
大学情報の取得におけるソーシャルメディアへの書き込み経験
よくある
ツイッター
(n=111)
22.5
37.7
32.1
9.4
1.8
0
のないキーワードから情報にたどりつ
いた様子がうかがえる。
興味のあるキーワードが含まれてい
れば、志望校以外の情報を閲覧するこ
とも考えられ、大学側からすると自学
10
志望校だから
7.0
家族・知人が
通っている
(いた)
から
アップしている情報が
おもしろいと聞いたから
4.8
4.2
20.8
アと大きく異なり、高校生のアンテナ
で受信してもらうために、
「まずは幅広
く情報を発信しておく」ことの重要性
たまたま見つけて
見てみた
9.4
30
40
50
3.8
70(%)
18.8
19.8
24.5
イス」は低学年次ほどニーズが高い傾
は地理的な要因がニーズに反映されそ
ミクシィ
(n=85)
18.9
15.2
22.5
ツイッター
(n=111)
フェイスブック
(n=53)
ユーチューブ
(n=125)
9.4
9.9
8.8
9.9
ニコニコ動画
(n=71)
61.6
62.0
10.6
大学案内や大学のHPと
同じ情報で物足りなかった
8.8
7.0
8.2
16.2
11.3
4.8
2.8
2.4
4.5
7.5
0.8
1.4
他大学との違いを
感じなかった
12.9
15.3
27.1
25.2
利用する価値は
26.4
30.4 あまりないと思った
33.8
7.5
10.4
11.3
基数:
「各メディアを利用して大学情報を取得したことがある」
と回答した人
図表12
志望校がソーシャルメディアを使って発信する場合に期待する内容
54.1
50.7
50
45.7
41.5
40
30
20
12.2
10
7.9
10.9
1.3
0
授業や研究室 オープンキャン
学長や学部長 教職員の実名 同じ志望や悩み
受験勉強への
学生の実名に
の様子をリアル パスなどのイベ
の実名による によるメッセー を持つ人たちと
アドバイス
よるメッセージ
タイムで流す ント実況
つながる
メッセージ
ジ
い。特に「オープンキャンパスの実況」
20.0
18.0
その他
計
(n=617)
54.1
41.5
50.7
12.2
7.9
10.9
45.7
1.3
高校1年生
(n=74)
64.9
37.8
47.3
14.9
5.4
12.2
50.0
1.4
男女別では、
「同じ志望や悩みを持つ
高校2年生
(n=216)
56.9
41.7
50.5
9.7
6.0
11.1
43.5
0.9
人たちとつながる」への期待は、女子
高校3年生
(n=327)
49.8
42.2
51.7
13.1
9.8
10.4
46.2
1.5
うだが、地方部と都市部でほとんど差
はなかった。地域にかかわらず発信す
る価値があると考えられる。
(50.3%)が男子(39.1%)より高かっ
※複数回答可
た。
調査概要
Betweenリサーチ
「高校生のソーシャルメディアの利用状況に関する調査
(2012年)
」
※複数回答可。利用頻度の高い上位5メディアに絞って掲載。
基数:
「各メディアを利用して大学情報を取得したことがある」
と回答した人
2012 8-9 月号
期待する内容には、項目ごとに大き
地域による差異はほとんど見られな
がわかる。
8
◆期待されている内容は
アドバイスや実況
向が見られる。
48.2
45.9
50.9
4.5
3.8
つまらなかった
※複数回答可。
ただし、対になる選択肢は同時に選べない。
(例:おもしろかったと回答した人は、
つまらなかったは選べない)
60
は見られないが、
「受験勉強へのアドバ
60
ニコニコ動画
(n=71)
(%)
な差が表れた。学年による大きな違い
18.8
15.3
13.2
8.8
14.1
友人や家族が
見ているから
雑誌や口コミで知って
興味を持ったので
11.2
3.5
7.5
に関心を持つ層を新たに増やすチャン
スだと言える。この点が従来のメディ
20
が求められているといえる。
16.2
図表10 ソーシャルメディアを利用して大学情報を取得した理由
見つけた」高校生が、どのメディアでも
45%を超えている。大学とは直接関係
17.6
18.9
19.2
16.9
報」や「大学生の生の声」という回答が
(%)
基数:
「各メディアを利用して大学情報を取得したことがある」
と回答した人
意識があったわけではなく、
「たまたま
また見たいと思った
“ソーシャルメディアならでは”の情報
数回ある 1回だけある まったくない
59.5
フェイスブック
(n=53)
大学情報の取得にあたっては、目的
その大学らしさを
感じた
24.3
目立ち、大学案内や公式 HPとはちがう
める手段となり得るツールだと言える。
◆利用理由のトップは「たまたま」
新たな関心を集められる可能性
知りたい情報が
得られた
式で尋ねたところ、
「リアルタイムな情
情報を一方的に発信するのみならず、
高校生が持つ疑問や意見を直接的に集
(%)
ユーチューブ
(n=125)
9.4
9.0
11.3
7.2
9.9
特におもしろかった内容を自由回答
64.8
大学にとってソーシャルメディアは、
フェイスブック
(n=53)
20.7
おもしろかった 30.2
25.6
28.2
学側が提供している情報にあまり満足
72.8
ツイッター
(n=111)
28.2
と、ポジティブな感想が得られた。一
58.7
19.3
ユーストリーム
7.2
(n=250)
い情報が得られた」>「大学案内や大学
47.4
20.6
13.8
かった」>「つまらなかった」
、
「知りた
大学情報の取得にソーシャルメディアを利用した感想
ミクシィ
(n=85)
大学がソーシャルメディア上で提供
している情報に対しては、
「おもしろ
44.6
37.2
20.6
(%)
45.3
31.9
15.4
ユーチューブ
(n=606)
利用したことはないし、
特に関心はない
図表11
ソーシャルメディア活用に一歩踏み出す
■調査主体:進研アド
■調査地域:全国
■有効回答数:617
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:進学を検討している高校生
■調査期間:2012年6月22日∼26日
2012 8-9
月号
9
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高校生はどう活用し どんな情報を望んでいるか