『 陶磁 器に おける 鉛・ カドミ ウム の使 用につ いて 』
1. 陶 磁 器 に お け る 溶 出 量 の 規 制 に つ い て
陶 磁 器 製 飲 食 器 に お い て 溶 出 量 が 規 制 さ れ て い る 元 素 は 鉛 ( Pb ) と カ ド ミ ウ
ム ( Cd ) だ け で す 。 こ れ ら は 一 定 量 を 超 え て 多 量 に 人 体 に 取 り 込 ま れ る と 悪 影
響 を 及 ぼ す 恐れ が あ る た め 、 厚 生 労 働 省の 食 品 衛 生 法 で 具 体 的 な 溶出 規 制 値 が
設け ら れて い ます 。
2. 溶 出 規 制 の 概 要
基 本 的に は 食 品 が 直 接 触 れ る 内 面部 分 の 釉 薬 ・ 絵 具 が 規 制の 対 象 で 、 そ の 飲
食器 を 深さ に より 区 分け し 規制 値 を設 け て いま す 。
な お 、 溶 出 試験 に よ っ て ご く 微 量 の 鉛 ・ カ ドミ ウ ム が 検 出 さ れ て も 規 制 値を
超え な けれ ば 問題 あ りま せ ん。
今 ま で以 上 に 、 釉 薬 ・ 絵 具 の 成 分・ 性 状 の 把 握 。 上 絵 具 なら 耐 酸 上 絵 具 ・ 無
鉛 上 絵 具 を 使用 す る な ど 適 材 適 所 の 原 材料 の 選 択 。 そ し て 、 焼 成 方法 や 焼 成 温
度管 理 、窯 詰 めな ど に注 意 が必 要 です 。
3. 溶 出 試 験 の 必 要 性 の チ ェ ッ ク
飲食器用の陶磁器で釉薬・絵具に
鉛・カドミウムが含まれていないもの
飲食器以外の陶磁器
溶出試験の必要性はないと考えられます
飲食器用の陶磁器で、食品が直接触れる器の内面などの釉薬・絵具に
鉛・カドミウムが含まれている可能性があるもの
上絵付けの場合
下絵付けの場合
釉薬の場合
釉薬に貫入がある
又は艶がない場合
溶出試験によって規制値と比較する必要があると考えられます
4 .陶 磁器 製の器 具又 は容器 包装 から の鉛・ カド ミウム の溶 出規 制値
区
分
液体 を 満た す こと が でき な い試 料 又は 液 体を み たし た と き
そ の 深 さ が 2 .5 ㎝ 未 満 で あ る 試 料
液体 を 満た し たと き に
加熱 調 理用 器 具
そ の 深 さ が 2 .5 ㎝ 以 上
以外 の もの
であ る 試料
カ ド ミ ウ ム( C d)
鉛 ( Pb )
0.7μg/cm2
8μg/cm2
容 量 1 .1 L 未 満
容 量 1 .1 L 以 上
3L 未 満
0.5μg/cm2
2μg/cm2
0.25μg/cm2
1μg/cm2
容 量 3L 以 上
0.25μg/cm2
0.5μg/cm2
0.05μg/cm2
0.5μg/cm2
加熱 調 理用 器 具
5 .溶 出試 験につ いて
試 験 研究 機 関 な ど に 依 頼 し て 試 験を 行 な い ま す 。 試 験 方 法は 食 品 衛 生 法 に 規
定さ れ た試 験 方法 で ある 原 子吸 光 光度 法 を 用い ま す。
こ れ は 、試 験 体 に 4% 酢 酸 溶 液 を 満 た し て 常 温 で 暗 所 に 24 時 間 放 置 し 、そ の
液体 を 試験 溶 液と し て測 定 しま す 。
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『陶磁器における鉛・カドミウムの使用について』 1.陶磁器における溶出