現代の経済学B
橘木俊詔「ライフサイクルの経済学」第2回
第3章 転職か昇進か
第4章 結婚と家族
京大 経済学研究科 依田高典
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第3章 転職か昇進か
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日本の終身雇用:
現実には少ない
男子労働者の数%
大企業でも出向、転籍
「長期雇用」が適当
・大企業男子正社員に限定
・長期雇用は望ましいが、達成困難
・長期雇用はドイツやアメリカでも見られる
長期雇用の二重構造:
男性>女性
ホワイトカラー>ブルーカラー
高学歴>低学歴
大企業>中小企業
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転職か雇用継続か:
自発的離職:転職の経済便益>転職の費用
非自発的離職:一時帰休、解雇、倒産
労働退蔵とは:
労働時間削減、新規採用削減 → 人員整理
「企業内失業」
メリット:
失業率抑制、人的資本留保、取引費用節約
デメリット:
賃金費用の足かせ、新規ビジネス不適応、無能労働者の滞留
アメリカの一時帰休制度
ヨーロッパの充実した失業保険制度
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誰が転職するのか:
・ホワイトカラーの転職増加
・専門的、技術職業の転職増加
・同一職種内での転職傾向
・若年層転職が盛ん
・高齢者の出向、転籍も増加
・同規模間企業の転職が多い
労働者主導の転職が増加:
・個人的理由、労働条件への不満
・女性の転職に多い
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キャリアと昇進:
ジェネラリストからスペシャリストへ
総務、経理、営業、広告、企画をすべて周期移動することは
減っている
管理職と専門職:
管理職:係長、課長、部長など
専門職:独立に仕事をする職
管理職(予備軍)の方が圧倒的に多いが、
専門職も増加中(若年、女性に人気)
専門職志向:業績評価、賃金の高さ、自己裁量
管理職志向:人に命令し大きな仕事をすること
文系は管理職型、理系は専門職型?
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課長(中間管理職)への昇進:
査定>年齢・勤続>上司>人柄>学歴>試験
部長(管理職)への昇進:
査定と上司>人柄>学歴>年齢・勤続>試験
会社役員(経営者)への昇進:
専門の業績と部下の信頼>上司と運、適任者不足
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第4章 結婚と家族
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結婚する理由:
文化人類学的理由:
孤独回避、性欲、恋愛、社会的認知、子孫
経済的理由:
女性の経済的安定願望(ただし大きな理由ではない)
ただし夫婦生活や育児教育の費用は高い
家族の経済学:打算と利害
サーチ理論:賭けと諦め
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未婚率の上昇:
結婚のコストの上昇
女性の勤労意識の高まり:
女性の高学歴化、女性の賃金の上昇、家事労働の軽減
結婚相手の規模の高まり、結婚の不要化
将来の結婚像:
晩婚化・離婚率上昇・事実婚増加、同姓婚、シングル化
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子供を持つこと:
子供は耐久消費財?
子供は労働力?
子供はペット?
少子化の対策:
・働く女性、子供を沢山持つ女性の二分化を認める
・子供を持たない女性へ、手厚い育児休暇制度や保育政策、
職場復帰政策を行う
移民は是か非か:
世界史的に移民は一概に否定されるべきではない
以上 ここまで
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