第Ⅳ編 参 考
1
1.1
伝送路インタフェース
概要
伝送路インタフェース(LI)は物理的、光学的及び論理的条件から構成されます。
インタフェース規定点を図 1.1 に示します。
伝送路インタフェースには、映像伝送回線に関する条件と監視用回線に関する条件があ
り、本章では映像伝送回線に関する条件について解説します。監視用回線に関する条件に
ついては第Ⅳ編 2 項で解説します。
配線盤
送信
音声 1
音声 2
音声 3
音声 4
配線盤
光ファイバ
・・・・・
映像伝送回線
映像
映像
受信
音声 1
装置
音声 2
音声 3
音声 4
装置
配線盤
配線盤
メタリック
COM部
UNI
COM部
・・・・・・
監視用回線
LI
LI
:規定点
UNI
:規定点
図 1.1 インタフェース規定点
1.2
物理的条件
(1) 接続コネクタ
光送信用、光受信用として、F04 形単心光ファイバコネクタ(JIS C 5973)で接続します。
したがって、送受信装置には、F04 形単心光ファイバコネクタが接続できる光ジャック
を具備する必要があります。
(2)
光ファイバケーブル
光ファイバ加入者線及び光ファイバ配線設備に適応される光ファイバケーブルは、SM
型光ファイバケーブルです。
SM 型光ファイバケーブルは〔JIS C 6835 の SSM-10/125〕に相当する光ファイバを用
いたケーブルです。
−17−
1.3
光学的条件
主要諸元を表 1.1 に示します。項目の説明を図 1.1∼図 1.3 に示します。
表 1.1 主要諸元
項 目
規 格
記 事
インタフェース速度
155.520Mbit/s
伝送路符号
スクランブルド 2 値 NRZ 符号
波長
1.31±0.03μm
発光条件
正論理:論理値“1”は発光
論理値“0”は非発光
図 1.2 参照
光出力波形
マスクパターン規定
図 1.3 参照
消光比
13dB 以上
図 1.4 参照
光送信電力(平均)
-3.5∼+3.0dBm
最大受光電力(平均)
-17.0dBm 以上
最小受光電力(平均)
-35.5dBm 以下
パワーペナルティ
1dB 以下
図 1.2 参照
(注)
(注)パワーペナルティ:
送信スペクトルの拡がり及びファイバの波長分散による受信感度の低下度合いの
こと。
(ITU-T 勧告 G.957 参照)
論 理 値
“0”
波 形
“1”
High
High
Low
Low
T
(論理値)
1
0
1
0
T
0
1
1
0
1
(波形)
(注 1) 論理規定は正論理です。すなわち NRZ 符号“H”時に光 ON,NRZ 符号“L”時に
光 OFF とします。
(注 2) T=1/(155.52×106)
〔s〕
図 1.2 NRZ 符号の説明
−18−
(0,1.20)
(0,1.00)
(-0.15,0.8)
(0.15,0.8)
(-0.35,0.5)
(0.35,0.5)
(0.15,0.2)
(-0.15,0.2)
(-0.5,0)
(0,0)
(0.5,0)
(0,-0.20)
1 タイムスロット
〔測定系〕
被 試 験
インタフェース
出 力
変換器
光電気変換
5 次トムソンフィルタ**
減衰器*
*:減衰器は必要に
応じて用います。
波形測定器
**:カットオフ周波数(-3dB 減衰点)が入力
公称ビットレートの 0.75 倍です。
図 1.3 マスクパターン規定
論理値
“0”
“1”
“0”
“1”
“1”
〔光ONレベル〕
h
B
h/2
A
光パルス幅
(消光比=10×log(B/A)
)
図 1.4 光波形例
−19−
〔光OFFレベル〕
〔光断レベル〕
1.4
論理的条件
1.4.1
150M インタフェース(セクション)フレーム構成
インタフェース(セクション)フレーム構成
(1) STM-1 フレーム
フレーム構成は、TTC 標準 JT-G707 に準拠します。
フレーム構成を図 1.5 に示します。
270 バイト
261バイト
9 バイト
1
A1 A1
A1
A2
A2
A2
J0
+
+
2
B1 −
−
E1
−
−
F1
−
−
3
D1 −
−
D2
−
−
D3
−
−
4
H1
H1
H1
H2
H2
H2
H3
H3
H3
5
B2 B2
B2
K1
−
−
K2
−
−
6
D4 −
−
D5
−
−
D6
−
−
7
D7 −
−
D8
−
−
D9
−
−
VC-4(パス)領域
8 D10 −
− D11 −
− D12 −
−
9 S1 −
行
−
M1
−
−
−
E2
−
セクション管理情報(SOH)
AU-4 ポインタ
+:10101010
−:11111111
図 1.5 STM-1 フレーム構成
(2)
セクションオーバヘッド(SOH)
STM-1 の SOH バイト及び AU-4 ポインタの定義を表 1.2 及び表 1.3 に示します。
ポインタ値およびポインタ動作は、TTC 標準 JT-G707 に準拠します。
表 1.2 STM-1 の SOH バイト定義
バイト
機 能
(1/2)
内 容
A1,2
フレーム同期
J0
STM-1 識別
B1
中継セクションの誤り監視
前フレームの全ビットの BIP-8 演算結果
E1
未定義
all“1”
F1
中継器の故障特定
中中 ID、セクションの状態
D1∼3
未定義
all“1”
B2
セクション誤り監視
前フレームの第 1 行から第 3 行の SOH
を除く全ビットの BIP-24 演算結果
K1,2
未定義
all“0”
A1:11110110 , A2:00101000
00000001
※1
(注)BIP-N(Bit Interleaved Parity-N)(N=8,24)
:
誤り監視用符号。BIP-N の演算方法と演算範囲は、TTC 標準 JT-G707 に準拠します。
※1:送信側では all“0”を送出しますが、受信側では中継器故障評定を行います。
F1 バイトの定義については.1.4.6 を参照のこと。
−20−
表 1.2 STM-1 の SOH バイト定義
バイト
機 能
(2/2)
内 容
D4∼12
未定義
all“1”
S1,M1
未定義
all“1”
E2
未定義
all“1”
表 1.3 STM-1 の AU-4 ポインタバイト定義
バイト
機 能
内 容
H1
VC-4 先頭位置指示
“01101010”
H2
VC-4 先頭位置指示
“00001010”
H3
負スタッフ用バイト
all“1”
Y
正負スタッフ指示
“1001SS11”*1
(注)*1:Sビットは未定義
1.4.2
(1)
VC-4(パス)フレーム
(パス)フレーム構成
(パス)フレーム構成
VC-4(パス)フレーム
フレーム構成は、TTC 標準 JT-G707 に準拠します。
フレーム構成を図 1.6 に示します。
261バイト
260バイト
1バイト
1
J1
2
B3
3
C2
4
G1
5
F2
6
H4
7
F3
8
K3
250バイト
10バイト
映像符号化データ
9 N1
行
パス管理情報(POH)
図 1.6 VC-4 フレーム構成
−21−
音声符号化データ
(2)
パスオーバヘッド(POH)
VC-4 の POH バイト定義を表 1.4 に示します。
表 1.4 VC-4 POH バイト定義
バイト
機 能
内 容
J1
未定義
all“1”
B3
パス誤り監視
前フレームの VC-4 の全ビットの BIP-8 演算結果
C2
未定義
00000001
G1
未定義
all“1”
F2,3
未定義
all“1”
H4
未定義
00000001
K3,N1
未定義
all“1”
1.4.3
映像及び音声(チャンネル)フレーム構成
映像及び音声(チャンネル)フレーム構成
(1) 映像符号化データフレーム構成
映像符号化データフレームは、映像符号化データ制御情報(8 バイト)及び映像デ
ータ(250 バイト×9−8 バイト−スタッフビット)から構成されます。映像フレーム
構成を図 1.7 に示します。
また、映像符号化データ制御情報(8 バイト)のビット定義を表 1.5 に示します。
250バイト
200バイト
8バイト
1バイト
*3
*2
映
9
行
25バイト
1バイト
像
符
号
化
デ
ー
タ
[B1(MSB)∼B8]
*1:スタッフ領域(第 9 行)
①
第197 第198 第199 第200バイト
負
負
正
正
負
正
2バイト
2バイト
:情報バイト/ビット
*3
映像符号
化データ
(B9)
映像符号
化データ
(B10)
*1
*1
*1
①
25バイト
②
③
4ビット
4ビット
:スタッフ領域
1バイト
②
③
第225バイト
符号化データ
負
負
正
正
1ビット
第250バイト
符号化データ
負
負
正
1ビット
−22−
正
*2:映像符号化データ制御情報(8 バイト)
1
2
8
2
1
2
X
Sv
Fs
VPTY
AUX
(バイト)
*3:映像符号化データ制御情報(1 バイトずつ)
8
(ビット)
1
パリティ
未使用
図 1.7 映像符号化データフレーム構成
表 1.5 映像符号化データ制御情報ビット定義
項目
X
用 途
未定義
警報転送
ビット
2
3
内 容
項目
Fs
“11”
SIN
AC
DWN DWN
Sv
未定義
2
“11”
X パリティ
1
偶数パリティ
未定義
6
“111111”
スタッフ量
:3 回連続送出
9
111:スタッフ無し
010:正スタッフ 1
011:正スタッフ 2
000:負スタッフ 1
001:負スタッフ 2
予備
1
“1”
ビット
内 容
周波数情報
8
色副搬送波偏差
fs パリティ
1
偶数パリティ
未定義
7
all“1”
VPTY 映像データ
チャネル監視
8
BIP-10
偶数パリティ
AUX 未定義
16 all“1”
1
1:無 0:有
用 途
−23−
250 バイト
0
*1
*1
*1
BIP 演算周期
9 rows
*2
*2
*2
125μs
*3
*4
*5
9 rows
BIP 演算周期
250μs
*1:映像制御情報
:BIP 演算範囲
*2:スタッフビット
*3 ∼*5:前フレームの BIP-10 演算結果
図 1.8 映像符号化データパリティ演算範囲
−24−
(2)
音声符号化データフレーム構成
音声符号化データフレームはステレオチャネル毎にブロック化します。
各ステレオ 1ch(R,L)は、音声符号化データ制御情報(2 バイト)と音声符号化デ
ータ(スタッフバイトを含む 43 バイト)から構成されます。
音声符号化データフレーム構成を図 1.9 に示します。
ステレオ 1ch の音声フレームを図 1.10 に示します。
10バイト
5バイト
5バイト
*2
*2
*1:スタッフバイト(1 バイト)
*2:音声符号化データ制御情報
9行
ステレオ 1ch
2バイト
1バイト 1バイト
ステレオ 1ch
SA
AUX
:スタッフ制御
“00000011”
(アナログインタフェース)
AUX :予備
all“1”を挿入
SA
*1
*1
図 1.9 音声符号化データブロック
フレーム
サブフレーム 191
1
f191
サブフレーム 0
28ビット
28ビット
R
L
8ビット
“ALL0”
f0 ∼f191:all “0”
1
f0
サブフレーム 1
28ビット
28ビット
R
L
16ビット
1
f1
28ビット
28ビット
R
L
APTY(偶数パリティ)
音声符号化データ
all“0”
all“0”
all“0”
図 1.10 音声フレーム構成
−25−
・・・・
1.4.4
符号変換
(1) 映像信号
14.31818MHz(カラーサブキャリア周波数 fsc の 4 倍)で標本化し、自然 2 進表現の
10 ビット PCM に直線量子化します。
過負荷余裕は+3dB とします。
(2)
音声信号
48kHz で標本化し、2 の補数表現の 16 ビット PCM に直線量子化します。
1.4.5
その他
フレーム同期方式、スクランブラは、TTC 標準 JT-G707 に準拠します。
1.4.6
F1 バイトの定義
F1 バイトの定義について以下に示します。
b1 b2
F1 バイト
b3 b4 b5 b6 b7 b8
状態表示
異常を検出した中中のID
00:正常
*各中中の ID は、中中でソフトストラップ設定する。
01:MAJ ERR
10:REC
MON
11:ERR 受信装置端局のID Noは0とする。送信装置のID Noは特に規定しない。
F1バイトのSectionの状態が正常な場合、受信側ではID Noを無視して
正常な状態とみなす。
−26−
2
監視用回線伝送路インタフェース
2.1
物理的条件
回線の接続には、メタリック平衡対ケーブル(2 対)を使用します。
2.2
電気的条件
監視用信号の主要諸元を表 2.1 に示します。
表 2.1 主要諸元
項 目
内 容
伝送制御手順
ベーシック手順
情報転送方式
監視装置からのポーリング方式
電気的特性
FSK 方式(ITU-T・V23)
伝送速度
: 1200bit/s
周波数
: 1700±400Hz
出力レベル : 0 又は−15dBm±2dB/600Ω
入力レベル : 0∼−30dBm/600Ω
同期方式
調歩同期方式
通信制御
常時キャリア ON
伝送符号
データ 偶数パリティ スタートビット ストップビット
8bit + 1bit + 1bit + 1bit
計 11bit
誤り検出方式
パリティチェック、BCC チェック
伝送ブロック長
1 データユニット固定
2.3
論理的条件
2.3.1
フレーム構成
(1) データフォーマット
データフレーム構成を図 2.1 に示します。
データユニット数は 1 データユニット固定とします。
データユニットは制御、応答及び警報データから構成されます。
データユニット長は可変とします。
BCC は 8bit で表す。BCC の演算については、STX の次のキャラクタから ETX まで
をキャリーを含めない加算とします。
S
T
X
E
T
X
データユニット
B
C
C
(a) 正常通信の場合
NACK
(b) 異常応答の場合
図 2.1 データフォーマット
−27−
STX、ETX 及び NACK は伝送手順に用いる制御コードで、その内容を表 2.2 に示しま
す。
表 2.2 制御コード
(2)
制御コード
バイト数
コード
説 明
STX
2
02HEX
テキスト文のスタートを示す。
ETX
2
03HEX
テキスト文のエンドを示す。
NACK
2
15HEX
異常応答を示す。
データユニット構成
データユニット構成を図 2.2 に示します。データユニットは、コマンド(CMD)と
データから構成されます。
コマンド(CMD)以外のデータ最上位ビットは“1”とします。
1 符号
CMD
データ データ
(可変)
データ
図 2.2 データユニット
(3)
符号構成(伝送路データ構成)
1 符号の構成を図 2.3 に示します。
1 バイト
ビ
ッ
ト
2
ビ
ッ
ト
3
ビ
ッ
ト
4
ビ
ッ
ト
5
ビ
ッ
ト
6
ビ
ッ
ト
7
ストップ
ビ
ッ
ト
1
パリティ
スタート
ビ
ッ
ト
0
スタートビット:論理“0”
ストップビット:論理“1”
パリティビット:偶数パリティ
図 2.3 符号構成
−28−
ダウンロード

第Ⅳ編 参 考