中学校の運動部活動は、こんなふうに行われています!
∼平成21年度中学校運動部活動アンケート結果から∼
長野県教育委員会事務局スポーツ課
○
○
○
調査時期
対象学校
調査方法
平成21年6月∼7月
県内公立中学校192校
質問紙法
1 どのくらいの中学生が運動部活動で活動しているの?
39,438名〔男子 24,276名 女子 15,162名〕が活動しています。これ
は県下の中学生の62.6%に当たります。男女別の加入率は男子が75.2%、女子が
49.3%になります。
運動部活動男子加入率
運動部活動女子加入率
加入
49.3%
加入
75.2%
未加入
24.8%
未加入
50.7%
2 複数の入部は認められるの?
複数の入部は、認めていない学校が多く82.3%になります。冬季スポーツ(スキー・
スケート)との複数入部や大会参加のために暫定的に複数入部を認めている学校もあります。
3 仮入部はみんなあるの?
仮入部は、96.7%の学校で実施し、実際に活動を体験した上で、正式に入部するこ
とになっています。実施していない学校は、小規模校で、部数の少ないところです。
4 活動計画は誰が立案しているの?
顧問が立案している学校が31.8%、生徒の意見を聞きながら共に立案している学校
が22.9%あります。最も多いのは、顧問が保護者や意外部指導者と協議して立案する学
校で、42.2%でした。
1
5 どのくらい練習しているの?
○放課後の練習時間を、シーズン中とシーズンオフで切り替えている学校が多くあります。
○1年を通じて朝の練習を実施していない学校は7校あります。
【シーズン中・・・中体連の本大会が盛んな主に一学期】
朝の練習時間
∼60 分 練習なし その他
0.5%
2.6%
3.6%
放課後の練習時間
その他
20.3%
∼30 分
56.3%
∼60 分
1.6%
∼90 分
16.7%
∼45 分
37.0%
∼120 分
61.5%
【シーズンオフ・・・中体連の新人大会のある二学期
練習】
朝の練習時間
∼60 分
1.6%
その他
0.5%
練習なし
6.3%
∼90 分
0.5%
から冬の
放課後の練習時間
練習なし
15.1%
その他
4.2%
∼30 分
56.8%
∼45 分
34.9%
∼30 分
66.7%%
∼60 分
13.5%
6 大会前の練習時間は、どうしているの?
大会前(1ヶ月前∼2週間前が多い)は、各学校とも生徒が十分に練習時間を確保できる
よう配慮しています。
○ 練習時間を延長する
○ 学校一斉の休息日も練習可能とする
○ 土曜日・日曜日も練習可能とする
○ 日課を弾力的に運用する
などがあります。
これらの活動は、生徒の健康面や帰宅時の安全面(下校時刻の厳守など)を十分考慮し、
学校長の指導のもと、全職員、保護者の理解を得て進めています。
2
7 休息日(放課後 ノー部活デー)の実態は?
休息日を一斉に設けている学校は77.1%あり、一斉ではないが各部ごとに休息日を
設けている学校は6.8%ありました。約84%の学校で休息日を設定していることにな
ります。
休息日の設定は、月曜日・水曜日が多くなっています。
8 週休日等の部活動は?
土曜日、日曜日・祝祭日ともに、一番多いのは、
「年間を通じて計画的に実施する」でし
た。昨年度までは「大会前のみ実施する」が二番目だったのですが、今年度は「郡市校長
会等の申し合わせ」と回答した学校が増え、二番目となりました。
実施にあたっては、保護者の理解を得て、土曜日、又は、日曜日のどちらか一日を休み
にする、実施しても半日のみとするという学校が多く見られます。
【土曜日】
【日曜日・祝祭日】
60.0%
40.0%
40.0%
20.0%
20.0%
0.0%
0.0%
実施せず
H21
H20
4.2%
2.6%
大会前の 計画的に実 校長会等
み実施
施
申合せ
17.7%
25.4%
46.4%
49.7%
H21
H20
31.8%
22.3%
実施せず
大会前の
み実施
計画的に
実施
校長会等
申合せ
15.6%
22.4%
34.4%
27.6%
17.1%
26.9%
36.8%
19.2%
9 保護者への理解は?
○保護者と懇談会を実施している部がある学校
100%
○部活動参観を実施している部がある学校
約90%
○部活動通信を出している部がある学校
約86%
学校一斉に部活動に関する懇談会を実施している学校は92.7%あり、活動に対する理
解が得られるよう取り組んでいます。
また、多くの学校で「部活動通信」「学級・学年だより」「PTA新聞」等により、保護
者へ活動の紹介・連絡等が行われています。
地域の方と部活動に関する懇談会を実施している学校は約36%あります。
(17年度 28% 18年度 29% 19年度 32% 20年度35%)
3
10 合同部活動は必要?
少子化による部員数の減少などにより、大会に出場できない部や活動が継続できない部
を抱えている学校があります。このため、今後、合同部活動が必要になると考えている学
校が116校(約60%)あります。21年度は11校・13の部で合同部活動が実施さ
れる予定です。
【部員不足のため20年度大会に出場できなかった部】
○8部(19年度 5部)
【21度から廃部等になった部】
○20部(20年度 21部)
【近隣校との合同部活動の必要性】
○今後必要である 60.4%
11 部活動中に多いケガは?
ケガの発生率は、全運動部員数の約8.1%(19年度 約8.2%)でした。
部活動中に発生したけがの状況(H20)
1022
捻挫・脱臼
骨折
打撲・肉離れ
腱・靱帯損傷
創傷
突き指・関節損傷
歯牙損傷・欠損
腰痛
眼疾
頭部・頸部損傷
その他
672
420
227
253
229
50
73
136
151
74
0
※
200
400
600
800
1000
1200
人
件数は20年度日本スポーツ振興センターへ申請されたもの
12 顧問は専門家?
運動部の指導に携わっている顧問は、2,863人います。そのうち運動経験がなかっ
たり自分の専門外の種目を指導したりしている顧問は、約63%(1,793人)います。
4
13 外部指導者の活用は?
20年度は161校(約84%)で755人の外部指導者が活用されました。外部指導者
として地域の方々が活用される機会が増えています。
(19年度は156校(約81%)で
719が人活用)
過去 5 年間の外部指導者を活用している学校の割合
90%
80%
70%
80.8%
60%
50%
83.9%
69.4%
66.8%
59.6%
40%
30%
20%
10%
0%
H16
H17
H18
H19
H20
14 スポーツ活動運営委員会の設置は?
地域・学校・家庭がともに力を合わせ、生涯学習の一環としてのスポーツ活動を生徒に
保障するため、県教委が中学校への設置を推進している「スポーツ活動運営委員会」は、
H21.6月現在、132校に設置され、徐々に増えています。組織のメンバーには、校
長、教頭、部活動主任などの学校関係者のほか、市町村教育委員会、保護者、外部指導者、
体育指導委員、体育協会役員、民生委員、体育協会、公民館主事、スポーツ少年団の代表
等々、多くの地域の方々にもご参加いただいております。
15 総合型地域スポーツクラブと部活動の関係は?
現在、総合型地域スポーツクラブが校区に設立されている中学校は38校あり、そのう
ち30校で部活動と総合型地域スポーツクラブとの連携が図られています。また、校区で
立ち上げが進められている中学校は18校あり、総合型地域スポーツクラブとのより良い
関係を探っていこうとしています。
5
16 学校の運動部活動以外でも活動しているところは?
(1)
運動部活動終了後や日曜・祝日などに、地域のスポーツクラブ(社会体育)として
活動している運動部は、928部(161校・83.9%)あります。
(20年度 806部 136校 約71%の学校)
地域のスポーツクラブとしての活動状況
83.9%
1000
800
70.5%
80%
64.8%
60%
600
806部
400
200
928部
576部
(2)
40%
20%
0%
0
部数
100%
H19
H20
H21
学校割合
運動部の顧問だけで指導がされている部は29.2%、顧問と地域の指導者によ
って指導がされている部は53.9%、地域の指導者だけに指導されている部は
14.3%あります。
地域のスポーツクラブの指導者
地域指導者
14.3%
無回答
2.8%
部活顧問と地域指導者
53.9%
6
部活顧問
29.2%
考
察
<運動部活動参加者数>
・昨年度、女子の加入率が49.7%と初めて50%を切り、今年度も49.3%と
これまで最も低い値となった。また、男子の75.2%という値も、これまでで最
も低い値であった。
<外部指導者の活用>
・20年度、外部指導者を活用した学校は、19年度に比べて5校、約3%の増加と
なった。人数では、755名で、36名の増加となった。
女子生徒の運動部活動の加入率が2年続けて50%を切るとともに、男女共に、こ
れまで最も低い値となった。逆に、中学校運動部活動には所属せず、社会体育で活動
する生徒の加入率は、昨年度より、男子で1.2%、女子で0.7%増加しており、
中学校の運動部活動離れの傾向がうかがえる。
運動部活動が生徒にとって魅力あるものになるためには、生徒の希望が叶う活動が
保障されなければならない。そのため、運動部活動において、より専門的な指導が受
けられるよう、更に、外部指導者の充実を図っていく必要がある。県では、今年度よ
り、「長野県地域スポーツ人材活用支援事業」を行い、外部人材の発掘と派遣を行な
っている。各市町村(学校組合)教育委員会や各中学校においては、それぞれの実情
に応じ、適宜、活用していただき、運動部活動の充実を図っていただきたいと考えて
いる。
<地域のスポーツクラブでの活動等>
・シーズン中、放課後の練習時間で最も多かったのは 1 時間30分から2時間で全体
の約62%であった。
・今年度、地域のスポーツクラブと連携して活動しているクラブは928部であった。
20年度と比較して約15%の伸びを示した。
・スポーツ活動運営委員会を設置している学校は132校あり、昨年度より15校、
約13%の増加となった。
地域のスポーツクラブと連携して活動する運動部活動が増加する中、加熱する地域
のスポーツクラブの活動に対して、生徒の健康、指導者の負担という面から、問題を
指摘する声が上がってきている。
県では、これまで、地域・学校・家庭がともに力を合わせ、生涯学習の一環として
スポーツ活動を保障するため、中学校区ごとに「スポーツ活動運営委員会」を立ち上
げるようお願いしてきている。上述の問題についても、生涯学習の一環としてのスポ
ーツ活動という観点から取り上げ、その取り組み状況について協議することは必要で
あると考えている。
今後は、県として、委員会の立ち上げだけでなく、運営に関しても支援を行ってい
きたい。
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中学校の運動部活動は、こんなふうに行われています!