佐賀大農委設
(
B
u
l.
lF
a
c
.A
g
rS
a
g
aU
n
i
v
.
)7
6
:149~ 1
6
3(
19
9
4
)
川
1
7,1
9号 (
'
9
1
) 台風による波浪の推算
池 田 豊 治 *.加藤
[email protected]**
(生産情報科学講座)
平成 5生
手1
2J
=
i2
0日受理
Estimationo
fOceanWaveswithNO.17
andNO.19 (
'
9
1
) Tyhoons.
ToyojiIKEDA,OsamuKATOandEmiUMENO
(
L
a
b
o
r
a
t
o
r
yo
fA
g
r
i
c
u
l
t
u
r
a
lWaterSupplya
n
c
lManagεment)
R
e
c
e
i
v
e
dD
e
c
e
m
b
e
r20
,1
9
9
3
Summarv
Ther
e
c
l
a
m
a
t
i
o
nd
i
k
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h
es
t
r
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gt
h
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nAriakeSeahavebeen
n
t
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a
t
e
do
c
e
a
nwaved
a
t
abyIsewanTyphon,u
Buti
nSept
.1
9
9
1,N
O
.
1
7andN
O
.
1
9t
y
p
h
o
o
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a
r
g
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c
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et
h
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ni
t
.
1
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h
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sp
a
p
e
r,t
h
eo
c
e
a
nwavev
a
l
u
ea
tt
h
eN0
.
1
7typhoonwase
s
t
i
m
a
t
e
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z
i
m
a
'
s
f
o
r
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v
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dsystemo
fSagau
n
i
v
e
r
s
i
t
y
. Andt
h
ev
a
l
u
ea
tt
h
eN0
.
1
9typhoonwas
e
s
t
i
m
a
t
e
d
.
緒 言
従来,有明海沿岸域において子柘堤防をはじめとする各種構造物の設計において使用きれる
波浪の推算には,我が国における既往最大台風である昭和3
4年 9月伊勢湾を襲った静勢湾台風
9
9
1
:
年 9月にこの伊勢湾台風を越える規模の 1
7号(以下
のデータが用いられてきた.しかし, 1
T9117と記す)および1
9号(以下 T9119と記す)台風が有明海沿岸域
しf
こことにより,
波浪の推算の再検討が必要になると思われる@
本研究は, W
ilsonによる深海波の推算式 1)と B
r
e
t
s
c
h
n
e
i
d
e
rによる浅海波の場合 2)の両方に
共通するように井島が組み立てた推算式制)に基づき T9117による波浪の推算を行い,その結架
そ佐賀大学が設寵している海象観測塔の実測結果と比較検討した. T9119においては勢力が大
きすぎて波浪の実測が不可能であったため, T9119による波浪の推算を行うことも研究の臼的
のーっとした.
不鹿児島大学大学院連合農学研究科
…絞 E町役場
1
5
0
佐賀大学農学部言語報 第 7
6号 (
1
9
9
4
)
気象観視
1
.1
7等台風の気象機況
1
9
9
1年 9月 1
0日 9時,マリアナ諸島近海で、発生
した弱し〉熱帯低気圧は 1
1日1
5時に沖の鳥島付近で
台風第 1
7号となった.台風は発達しながら北西に
3日 9時には沖縄付近で中心気圧 9
5
5
h
p
a,
進み, 1
中心付近の最大風速 4
0
m
/
sに達し,中型で強い勢
力となった.その後台風は強い勢力を保ったまま
東シナ海を北上し, 1
4日ら時 3
0分頃長崎市付近に
した.上陸持の中心気圧は 9
6
5
h
p
a,中心付近
5
m
/
sであった.台風は佐賀市,北
の最大風速は 3
九州市ヲ山陰ヲ北陸を経て 1
4日2
1時に山形県米沢
市付近で熱帯低気配に変わった.
この台風と前線の活動でト九州各県とはj口県で暴
風と大雨による大きな災害が発生した.
この台
1
風の経路閣を関 ~Uこ,台風の位撞関係を表一-
i
玄1
- 1 台風の移動状況 (T9117)
に示す@
2
.1
9号台風の気象概況
1
9
9
1年 9月 1
3日 9時にマーシャル諸島の東海上てや発生した弱し〉熱帯低気圧は苅に進みながら
発達い 1
6日 [email protected]がら発達し 2
3日1
5時にはフィ
リピンの東海上で中心気日E
9
2
5
h
p
a,中心付近の最大風速 5
0
m
/
sに達し 9 大型で非常に強い勢力
になった. 2
6日に宮古島の東海上を jヒーとし, 2
7日1
6時過ぎに非常に強い勢力を保ちながら佐世
保市の荷に上陸した.上陸時の中心気圧 9
4
0
h
p
a,中心付近の最大風速 5
0
m
/
[email protected]
,
J 2
8日 8時前に北海道の渡
伊万阜市,北九州市付近ヲ山口県を経て加速しながら日本海に抜 t
島半島に再上陸, 2
8臼1
5時には千島近海で温帯低気圧に変わった.この台風の暴風と大雨によ
り,九州ラ山口で大きな災害が発生し,家屋
e
[email protected]
被害が出た.
を図-_2f
こ,位置の経時変化を表一一 2に示す
この台風経路復l
表
e
1 '
1
、9
1
1
7校長室表と移動状況
移
中毒度
O
_
9コ
動
k
m
9
9
1
.0
1
1
0
O
_
t
l
8
8
O
_
4
]
。
1
.0
12
1時から 14U9
1
1寺の問の台風進行速度は平均 4
5
k
m
/
h
rである.
1
3[
e
犠害および停電等の
1
7,1
9号 (
'
9
1
) 台風による波浪の推算
1
5
1
進会
行風
警方中
i向心
i の
?Vp
[
g
J
-3 台風域内の風の成分
2
関
表 - 2 T9117
位置表と移動状況
27[19時から 2
1時の間の台風進行速度は平均 6
3
k
m
/
h
rである,
波浪め推
1.鼠の推算
台風域内の風は国
3に示すように, f
頃産風速 (
Vgγ) と台風の進行に伴う場の風 (Vp) のベ
クトノレ和として考える.
2.繍度風
気圧傾度による風は,気圧分布から求めた傾度風に補正係数を乗じたものとしヲ次式勺こより
倒し , Vgr 傾度風速 (m/s)
匂
十(
ω.R.sinゆ)2}ω.R'sinφ}X1
0
-2
)
iA
(
求める.
1
5
2
佐賀大学農学部言葉報
R
第7
6吟(19
9
4
)
等圧線の助率三ド:窪 (cm)
ρ :空気の密度l.1X1
0
-3 g/
c
m3
G :気圧傾度ニ 1
0
0
0ム
(
g
/
c
m2/
s2)
ω :地球の自転の角速度 7
.29X10…5(S…1)
。 緯 度 (3T)
ムb .,等圧線聞の気圧琵 (
h
p
a
)
立 :等圧線開縞 (
c
m
)
K :補正係数(表 - 3参照)
3 綜度と係数 a, K との関係
表
3.台風の進行に伴う場の感
既往の台風について調査された結果ではヲ台風の進行に伴う場の風 (Vp) は
(
1
) 台風の進行速度に比例する,
(
2
) 台風からの中心からの駆離によって,
指数関数的に小さくなる,
気圧 (
h
p
a
)
等の事実が確認されている.
台風に進行に伴う i
易の風
(Vp) は次式によ
•.
f-~,ま伊勢湾台顧
1
0
1
0
り求める@
Vp=Vs'α0・e,-r/β
ここに, Vs
一一一
(
2
)
1
0
0
0
台風中心の進行速度 (
m
/
s
)
α
'
0,β:台風によって決まる係数
。4/7,β
α
9
9
0
500/n
[ 台 風 中 心 か ら の 距 離(
k
m
)
9
B
O
@〆・.
,
台風域内の気圧分布は,台風中心に対して
対称であると仮定して藤田の式 6)を用いると
p=p∞ 一一一一三一一
J百平~I7可7
(3)
"
9
7
0tと
f
I
I
~I
,
t
g
9
6
0,
目
.
.
-
r"
・
1
v
ここに, P
台風域内の気圧 (
h
p
a
)
P∞ : 台 風 域 外 の 気 圧 (
h
p
a
)
r
台風からの距離 (
k
m
)
a
台風中心示度の降下;量
(
h
p
a
)
[0
台風によって定まる係数
となる.
気圧傾度 Gは (3)式よりヲ
制
t
7
/伊勢湾(凶.ro=75)
9
4
0
9
3
0
8
p=1010-a/~(1+r/ro)
1
0
0
2
0
0
3
0
0
4
0
0
らの距離は的
a
z
l
- 4 既往台風の気圧分布
5
0
0
1
7,1
9号 (
'
9
1
) 台風による波浪の捻雰
~J--
1
5
3
5 T9117擬近時の天気図
wl-6 T911官接近時の天気灰1
8P
G=石 27(1十(去)2)一/
(4)
伊勢湾台風の場合, P l
0
1
3
h
p
a,
a=70hpa,ro=75kmである(図
4参照).
佐賀大学長芸学部委主報
1
5
4
第7
6吟(19
9
4
)
気j
王(
h
p
a
)
1
0
2
0
伸 一 岨
9
6
0
0
8
0
/
J
9
8
0
一
メ
/
/
一
〆
/
⋮
八
一
/
1
0
0
0
一一一 r0
=
1
0
0
一一一一 r0
=
9
0
目
白
- r0=80
r0
=
7
0
2
4
0
1
6
0
3
2
0
台風中心からの距離は盟)
[
>
;
(
] 7 T9117の気 J
E分布 (91/U9/13 21:(
)
{
)
)
気圧 (
h
p
a
)
1
0
2
0r--
1
自0
0
9
8
0
r0
=
8
0
一一一 r0
=
7
0
一
一
一 r.=60
一一- r.
=
5
0
9
6
0
9
4
0
1
6
0
8
0
2
4
0
3
2
0
4
8
0
4
0
0
台風中心からの慰緩 (
k
盟
)
j
i
X
J-8 T9119の気配分布 (91/09/27 9:(
0
)
T9117および T9119が接近した時刻における天気図を用いて気圧分布を求め閣に示す
図は九州、│に接近した 9月1
3E
32
1時([@-5) と 9月2
7日 9時(図
e
天気
6)の資料を用いた,その
,
結果,係数 aは
T9117 :a=1013-955ニ 5
8与 55hpa
T9119 :a=1013 935=78'
=
77
5hpa
とする.また, r
oを変化させた場合の曲線を求めると関一?と図
8を得る.その結果,台風
o=8
0
k
m(
T
9
1
1
7
)ヲ 6
0
k
m(
T
9
1
1
9
) を用いる。
の気圧分布とほぼ一致する値 r
4. 台嵐中心 (J)進行速度
台風中心位置の移動状況を基に台風の進行速度を求めた結果を,
l
O
k
mとして算定した.
の表では,海[認を基に緯度 1 の距離を l
0
,
1
2に示す.なおこ
1
7,1
9号 (
'
91)会風による波浪の推算
9月1
3日2
1時から 1489時の間の台風進行速度は平均4
5
k
m
/
h
rである
9月2
7日 9時から 2
1時の間の台嵐の進行速度は平均6
3
k
m
/
h
rである.
1
5
5
e
波浪解析
有明海のような内湾においてはブエッチ(吹送距離)が小さい.またヲ水深も比較的浅く波
浪の推算には水深の影響を考慮しなければならない.水深が比較的浅い海を風の影響を受けて
波が進行する場合ヲ次の 3つの状態が考えられる
a
まずヲ発達の初期の段階においては,水深に比べて波長が小さいため深海波として波は進行
しヲ次に海底摩擦の影響を受け始め,ついには海底摩擦によるエネルギー損失が風から受ける
エネルギーより大きくなり減衰を始める.
ここでは,深海波と浅海波の朔方に共通する井島の式酬を用いて波浪を推算する@
1
. 設計議潮位
海岸堤防などの提頂標高の設計基準となる設計高潮位はヲ海岸保全施設築造基準によれば「原
則として既往の最高潮位とするか,または朔議平均満潮位に既往の最大偏差を加えた高さとす
るj と述べられている.
調査対象地区の海岸保全事業で採用されている海象条件を表
4に示す.
設計高潮位としては既往最高潮位が採用されているため,ここでは設計高潮位 =435mを用
‘
いる
表
4 各地の既往の各種籾{立
(
I
lHWL)
1
.6
0
0
.
4
7
0
.
5
9
1
.5
0
0
.
4
7
0
.
5
9
-1.8
9
3
.
5
1
2.波浪の計算式
1) 波及¥ (日)と風速(U),水深の関係
品 [
1一…ー…1
一一一一一〕一一
五L
(
星
写)
1咋
{
l十
H'U
っ
じ
ここで, A=tanh
{
J
む.
(gH/
F:I
次送距離
g:重力の加速度
α=0.30
0
.
0
0
4
K1=
3
/
4
}
(5)
1
5
6
佐賀大学農学部重量殺
第7
6"子(19
9
4
)
K3
=0.574
gH/Uzが小さくなると,次式に近ずし
gH/U2
=
0
.
0
0
2
4・
(gF/U2
)
l
!2
2) 周期(1')と風速,水深の関係
ん'T'
一一
(6)
(7)
βB(l
)
3
/
8
}
ここに, B=t
anh{K4・(gD/U2
β ニ1.3
7
K2 0.008
K4== 0.520
ニ
gF/lFが小さくなると,次式に近ずし
g1
'/2πU==2*0
.00274(gF/U2
)
川
(8)
3) 群速度 (C) と鼠速,水深の関係
主
:(giZ)l/2(lals ad …
U ¥U
a
6
s6
)
(9)
ここに, s=(gD/U2
)/(gT/2πU)で Oく s<π とする.
al= 0
.
4
5
3
6 a
2ニ().0
0
9
3
1
.
1
7
0
3
3
a3=-0.2745 ぬ こ 0
.
0
0
5
0
6
7
a5=-0.0476 a
6ニ 0
まT
こ
,
M (C/U)/(gD/U2
)
l
i
2
一一一
(
1
0
)
とおくと, O<s<7rに対して, 1>M>0.288となり
Sロ
b1(
l M)十 bμ-M)2十・・・ト b7(1-Mr
(
1
1
)
で表され,
b1
b2
=
b5
=
b7
=
2.
46
4
8
5
7 b2
=-7.
3
5
3
0
5
5
2
.
7
4
5
8
3 b1=-1622
b6
=-247.2
2
7
5
.
8
3
.1
9
0
4
7
6
1
01
以上の関係式は, Sさ
与 π(
即ち, M三
五0
.
2
8
8
) では深海波となり次の関係に従うものとする.
“
α
(
1
同
;EhI
ヤ
〕
品 =β(l- "7C-'-=C~-"'=--;百円τ〕
一一一(12
)
凶
一一
なお, M>lの場合, (
1
0
)式より C>ふ苔となり砕波条件に達したものと考えられる.
方,波の進行方向はその場所の風向と一致する.
3.座標系,水深の与え
有明海を図 9に示すような座標系を設ける(原点は北緯3
T
3
4
'
0
0
",北緯 1
3
00
4
'
3
0
"
).
Y軸を北方向と平行にとっている 格子間隔は λ=2.0kmとしている.
また各格子における海底標高は凶ト 1
0のようになる.水深は,格子点上で次のような方法で求
0
e
める.
今考える点、の位置を (x, y
),その時刻を tとすると,格子関舗は λ であるから
1
7,1
9
¥
ヲ(
'
91)台風による波浪の推算
1
3
0
'1
0•
・
骨 2
0•
1
3
1
5
7
1
3
0
'3
0•
1
3
0
'4
0
・
0
'
3
3・1
3
3
'0
0・
重
J3
2
'4
0
'
8
~下ーで---:1'1'
4
止と日Z盟
ゴ
コ
0
。ト十原点:lt
繰 3
2 3
4
'0
0
"
ト斗ベト十一東J
経 1
3
00 0
4
'3
0
"
LJーよ_j__jJ_ムム_L_Lよ_Lj.....Lー」ー}ー←→--~~ー十一
車
4
8
1
2 1
品
2器 24 2
8 3
2 36 4
0
<
1
4
4
.
8
5
2
関 - 9 計算メッシユ
m三
五
,n三
五y
/
λ ,k三
五t
/
τ 話1
王十 1
λ三
五m
十1
ここに, m, 1
1, kは整数値であり, τは 時 間 間 隔 を 表 す
a
す な わ ち 点 (x, y
) は格子点
(m, 1
1
)ヲ (m十1
,n
), (m,n十1
), (m十1
,n十1
)の間にある軍この 4つの格子点での kxτ
および (k十 日 × τ時刻での水深を用いることにより 9 それぞれの時刻における点
y
)の
水深を求める@
x,y
)の水深
この平均計算の場合ヲ距機に反比例する荷重平均を考えるとヲ kXτ 時刻の点 (
は
ヲ
五思品目→区盟二日旦主よ十 hU
.Q在日主i
h
(
x,
y,
k
)
(
14
)
)
'
m,
n γ m + l,
nγm
,
n十 1
)
'
m十 1
,
n+l
ここに, γ
1,
Jニ
ニ
ゾ ((x1xλ)2十 (y-jXλ)2)
m十 1
, j=n,
n十1
γj
,
j
点 (x, y
)から格=f命点 (
i,
j
)迄の距離.
1
5
8
校望号大学農学部数報
図
第 7
6号(19
9
4
)
1
0 住機点における海皆様高
h(m,n,k
):格子点 (m,l1)上の k
τ 時刻での水深.
次に (
k十1)τ時 務 で の 点 , y
)の水深は,式( )中の kの代わりに (
k十 1
)を代入した値を
)の水深は
取ればよい。次に時刻 tでの点 (x,y
ドー{住土
h M k f t -凶
(
x,
y
)む
こ1
一一一同
となる
表
5 '
1
'9
1
1
7における中心位震の絞様
i
'
i
東経
1
4 0
~)
6
9
1
2
3
0
.
9
31
.9
3
2
.
7
3
3
.
1
3
4
.
1
3
5
.
1
I
1
2
8
.
3
1
2
8
.
7
1
2
9
.
1
1
2
9
.
7
1
3
0
.
1
1
3
0
.
7
1
3
2
.
6
殿様系の台風位置
X
-0.975
0
.
3
7
5
0
.
0
2
5
0
.
6
2
5
2
.
5
2
5
Y
車
窓
1
6
5
.
1
km
1
2
7
.
9
9
0
.
7
-3
4
.
9
2
.
3
5
8
.
1
2
4
3
.
8
-2.56T
1
.6
6
7
0
.
6
6
7
.
1
3
3
0
.
5
3
3
。
2
.
5
3
3
備
車
出
-282.4
km
-183.4
7
3
.
4
1
4
.
6
5
8
.
6
1
6
8
.
6
2
7
8
.
6
ぇ
J
ι
6
9
.
4
、
71
.3
5
7
.
6
ヲ8
4
6
3
.
1
:
3
1
.
9
1
7,1
9
号 (
'
9
1
) 台風による波浪の推察
表
、
し
J
日時
{
立
i
t繰
l
1
3
1
.2
。
3
2
.
5
3
3
.
9
3
5
.
5
6 T9117における中心位置の座標
座標系の台風位讃
霞
東経
1
2
8.
4
"
1
2
9
.
3
1
3
0
.
6
B2.3
X
1
.
6
7
5
'
-0.775
0
.
5
2
5
2
.
2
2
5
17号台規 (91/9/14)
1
%
1-11
1
5
9
(
l
)T
9117の風速分布推算依(5時)
者h
Y
-155.8
km
-72.1
4
8
.
8
2
0
6
.
9
1.36T
-0.067
1
.
3
3
3
2
.
9
3
3
官
議
車
由
-150.4
km
-7.3
1
4
6
.
6
3
2
2‘6
当J
岳
5
9
.7
"
17場台昆 (91/9/14)
l
事J
-11 (
2)
'
1
、9
1
1
7の風速分布推算値(7時)
4. 台風の進行経過
波浪推算を行う座標系は, y,軸を北に X軸を東にとり涼点を北緯 32'34'00ヘ 東 経 130'04'30"
としている. T9117と T9119の中心位賓の移動状況をこの座標系を用いて表すとるとそれぞれ
表 - 5, 6のようになる.
5.風向。風速計算結果
T9117及び [email protected]経時変化を図
1
1および図
1
2に示す.
6.波浪の推算
T9117においては,台風が原点に最接近する 3時間前の午前 2時にメッシューとの点 (
4
4,1
2
)を
出発する波のついて追跡をした.その場合の波の進行経路を関 -13に示す.佐賀大学が設寵し
ている有明海海象観測装置によって得られた T9117でのデータを表
7に示す.得られた推算
データは波の進行経路上の値である.従ってこの両者のデータを比較することはあまり意味が
佐賀大学祭学部奨報第 7
6号(19
9
4
)
1
6
0
19号 告 嵐 (91/9/27)
19号 台 風 (91/9/27)
凶
1
2(
1
)
T
9
1
1
7の風速分布推算値 (
1
5時)
凶
1
2(
2
)
T
9
1
1
7の風速分布推葬儀(17
時)
_32・胡・
同
T9117 (91/9/14)
i
必 1
3 T9117の波の進行経路
1
7,1
9号 (
'
9
1
) 台風による波浪の推算
表
時刻
気圧
(hPa)
1
6
1
7 佐賀大学観測搭における T9117の観測j
結果
台風 1
7号による有明海の波浪状況(19
9
1年 9月)
気温
(T)
風向
(
d
e
g
.
)
風速
(m/s)
潮位
(m)
有義
波高
(m)
最大
波高
(m)
平均
波高
(m)
13/
2
1i 1
0
0
5
.
7
2
2
1
0
0
5
.
4
2
3
1
0
0
5
.
0
2
4
1
0
0
3
.
4
14/i
l
1
0
0
2
.
0
2
9
9
9
.
9
9
9
7
.
5
4
9
9
2
.
6I
5
9
8
6
.
3
6
9
7
4
.
0
7
9
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0
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.
0
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.
6
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4
2
3
.
9
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4
.
2
3
1
2
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2
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1
6
.
6
6
.
3
8
.
4
8
.
8
0
.
7
5
1
.5
7
2
.
0
8
2
.
1
2
0
.
4
8
0
.
6
2
0
.
7
9
0
.
6
6
0
.
3
0
(U6
0
.
4
0
0
.
4
5
0
.
1
9
0
.
2
2
0
.
2
5
0
.
2
8
2
4
.
4
2
4
.
3
2
3
.
4
3
1
3
4
3
6
3
9
5
9
1
3
4
2
2
7
2
7
7
2
9
1
1
0
.
3
1
2
.
1
1
3
.
4
1
76
2
0
.
2
3
3
.
8
21
.1
1
8
.
6
1
2
.
6
1
.6
4
0
.
8
0
-0.16
-1.02
1
.4
5
…0
.
9
4
0
.
0
4
.
0
3
.
5
4
0
.
7
6
1
.2
1
1
.0
0
1
.2
1
1
.7
0
3
.
4
7
2
.
0
5
1
.6
6
1
.4
3
0
.
5
0
0
.
7
3
0
.
6
9
0
.
9
8
1
.2
0
2
.
3
6
1
.2
0
0
.
9
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0
.
8
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0
.
3
1
0
.
4
7
0
.
4
4
0
.
7
1
0
.
7
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1
.4
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0
.
7
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.
6
0
0
.
5
4
2
3
.
0
2
4
.
2
2
5
.
9
2
4
.
5
2
5
.
1
咽
。
。
一
一 L一
一
一
一
ー
博
o
r輔
T9119 (91/9/27)
1;g1~14
T9117の波の遂行経路
ない.そこで観測装置設置地点、に波が接近するときの値を比較する.その結果を表- 8に示す.
両者は比較的よくあっており,本手法が有明海の波浪推算式として妥当であることが示された.
佐賀大学農学部業報第 7
6勾 (
1
9
9
4
)
1
6
2
表--8 佐賀大学観測塔地点における 1、9
1
1
7に
よる波浪の推算値と実測僚の比較
1
7号台風計算結楽
9 佐賀大学観測塔地点に
おける T9117による波
淡の推算:傾
1
9号台風計算結果
高 (m)
波
日時
表
実被1データ
1
4 2
0
.
7
3
0
.
6
4
3
0
.
6
9
1
.4
1
4
0
.
9
8
2
.
4
0
5
1
.2
0
2
.
4
4
6
23
6
2
.
5
4
7
I2
0
0
.
9
7
司
国
(
m
)
捻算デタ
1
4
1
5
2
.
6
4
1
6
3
.
6
7
1
7
1
.4
4
この手法を用いて T9119における波の進行経路は図 -14で示され,佐賀大学観測塔地点の波
浪を推算舗は表
9となる.
残念ながら T9119における実測データはあまりにも強嵐であったため,受信側が停電してし
まい推算績との比較は出来なかったが T9117の規模との比較から表一 9は妥当な舘と考えら
れる
ま と め
佐賀地方では観樹史上最大と言われる台風が 1
9
9
1年 9月に 2儲も来襲した.これらの台風に
おける波浪の推算と実測データの比較を行い推算手法の妥当性を検証した.
その結果 T9117に つ い て は 実 測 デ ー タ と 推 算 値 が よ く あ っ て い る こ と が 確 か め ら れ た が
す9
1
1
9ではあまりにも大きな台風であったために欠測となり実掛値と推算値の比較が出来なか
った.今後さらに多くのデータを用いて推算手法の妥当性を検証し,水深変化に伴う推算式の
確立を目指したい.
謝 辞
本研究をまとまるにあたり,
データを提供して下さった本学藤本昌宜教授に感謝を申
し tげる.
参考文献
1例えば土木学会編(19
8
5
),水理公式集,
.
4
8
7
土木学会, p
巴i
d
e
r,
C
.L
.(
l9
5
9
),
R
e
v
i
s
i
o
n
si
n wavef
o
r
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o
s
t
i
n
g,
deepands
h
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l
l
o
w
2
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r
e
t
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c
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n
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.P
r
o
c
.6
t
hC
o
n
f
.onC
o
a
s
t
a
lEng
0
6
7
p3
3井島武士,湯鱗武(19
6
5
), 浅 海 風 波 の 数 値 計 算 , 第 1
2回海議, p
.
6
9
7
5
4
.升二鳥武士(19
6
8
),波浪の数値予報,水工学 に関する夏期研修会講義集, p
.
1
3
0
守
5農林省農地局(19
6
6
),土地改良事業計画設 計基準「海隠干拓 J
,農林省農地局, p
.
4
1
6例えば二七木学会編 (
1
9
8
5
),水深公式集,土木学会, p
.
4
1
1
7,1
9号 (
'
9
1
) 台風による波浪の推算
1
6
3
摘 要
従来,有明海沿岸域において干拓堤前をはじめとする各種構造物の設計において使用される
波浪の推算には,伊勢湾台風のデータが用いられてきた.しかし, 1
9
9
1年 9月にこの伊勢湾台
7, 1
9号台風が有明海沿岸域に来襲した.
風を越える規模の 1
本研究は 1
7号台風による井島の波浪推算千ユ法による髄と本学に設置している海象観関装置に
よる実践値とを比較しその推算手法の妥当性を示すと共に 1
9号台風における波浪の推算をおこ
なった.
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