三年生作文
第一回
2012/09/10
前置き:授業の目的

(前半)日本語や日本の文章に親しむと共に、
文法知識を確実なものにし、語彙を豊かにし
て、書き言葉の表現を広げる。日本語らしい
文章が、600字程度でかけるようにする。

(後半)いろいろな文章の種類を読み、表現力を豊
かにする、文章構成を考える、論理的な文章を書く
準備を(800字程度)
前置き:授業の進め方

原則的に二週間に一度書く
(授業時間内に、辞書可)
教
師
学
生
課題の
説明
間違い探し、
講評
書いて
提出
訂正
再提出
添削、評価
(個別指導)
仕上げ
電子版提出
前置き:留意点
出席、態度
 原稿用紙(各自手配、500字詰め)
 プリント(班長にお願い)
 作文コンクール(一学期に少なくとも一回)

準備編:原稿用紙の使い方
題、氏名
 段落の始まり(一マス空け)
 拗音促音
 句読点、括弧
 数字
 ……

準備編:文体

「です・ます」体と「だ・である」体

置き換え練習
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜
の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。向側
の座席から娘が立ってきて、島村の前のガラス窓を
落とした。雪の冷気が流れ込んだ。
(川端康成『雪国』)
準備編:文体

置き換え練習
敏感なある外国人が、日本の国内を旅行して、
私にこういったことがある。東京の人間には、自分
のすることに対する自信がない。始めはそれが日本
人の特徴かと思われたが、農村へ行ってみると事
情が全く違う。外国人に対し、いうことなすことのす
べてについて、農村の人々には自信と落ち着きが
ある。
(加藤周一『近代日本の文明史的位置』)
準備編:文体

置き換え練習
第一に申し上げたいことは、旬のものを選ぶこと
です。旬のものが何故うまいか、これはいうまでもな
いことでしょうが、たとえば女ざかりと同じなのです。
魚ならば産卵期の前が最も脂がのりきっていて、養
分が充満している状態。野菜にしても細胞が密に
なっていて何でもそのものの絶頂にある、いわば人
生の華と同じです。まずいわけがありません。
(辻嘉一『料理のお手本』)
準備編:文体

置き換え練習
最後に、このような学習会で必ず出される質問
にお答えしておきたいと思います。その質問とは、
「何をすればいいのですか」という絶望にも近い叫び
です。しかし、その答えはありません。なぜそのよう
な質問を受けなければならないのか、私には分かり
ません。自分が殺されようとしている時、「何をすれ
ばよいのですか」と他人に尋ねる人間はないと思う
からです。
(広瀬隆『危険な話』)
準備編:表記
漢字と仮名
 縦書きと横書き

準備編:話し言葉と書き言葉
これから「話し言葉」から「書き言葉」へ
 文体だけでなく、文法、語彙にも違いが存在
する
 「敬体=話し言葉;常体=書き言葉」
とは誤解!!

準備編:話し言葉と書き言葉

作文に不適切な話し言葉表現
先生「練習やってるかい。」
学生「はい、頑張っております。今、お暇がありますか。実は
ちょっとご相談したいことがあるんですが。」
先生「もし僕にできることがあったら、何でも言ってくれ。」
学生「木原さんがこのごろ水泳に全然来なくなって、心配してる
んですが。」
先生「病気かな。もし病気なら、見舞いに行かなくちゃね。」
準備編:話し言葉と書き言葉

作文に不適切な話し言葉表現
学生「病気ではないと思いますが、たぶんダンス・クラブの活動
が忙しくて、水泳に来る暇がないんじゃないでしょうか。」
先生「そうか。どうして水泳を止めて、ダンス・クラブに入ったん
だろう。」
学生「中学校にプールがないからだって言ってました。」
先生「それは困るね。将来はオリンピックに出たいって言ってた
のに、夢に向かって努力しないであきらめちゃだめだ。僕か
ら話そうか。」
学生「お願いします。」
一回目の作文

『自己紹介』
400字程度
 書き言葉に近い話し言葉(改まった表現)
 「です・ます」体
 縦書き
 作文の授業を意識して(先生を相手に)

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