豪ドル相場の見方
為替・投資セミナー
JUNAX CAPITAL PTY LTD
(Australian Business Number 29 082 513 791)
1 December 2010
31/07/2008
31/07/2005
31/07/2002
31/07/1999
31/07/1996
31/07/1993
31/07/1990
31/07/1987
31/07/1984
31/07/1981
31/07/1978
31/07/1975
31/07/1972
豪ドルの相場変動要因
 米ドル動向
 金利差(投資家の金利選好)
 商品相場動向
 リスク許容度
 世界経済情勢(政治・経済)
→ 市場規模が主要通貨ほど大きくなく
相場が動きやすい
31/07/2008
31/07/2005
31/07/2002
31/07/1999
31/07/1996
31/07/1993
31/07/1990
31/07/1987
31/07/1984
31/07/1981
31/07/1978
31/07/1975
31/07/1972
31/07/1969
通貨の特性
 資源通貨
 高金利通貨
 投機通貨(腰掛通貨)
31/07/1969
1.豪ドル相場
AUD/USD
1.6000
1.4000
1.2000
1.0000
0.8000
AUD/USD
0.6000
0.4000
0.2000
0.0000
AUD/YEN
500.00
450.00
400.00
350.00
300.00
250.00
200.00
AUD/YEN
150.00
100.00
50.00
0.00
2.外国為替市場
 外国為替市場は主としてその参加者のカテゴリーによりホールセール市
場(インターバンク市場)とリーテール市場に分けられます。前者への参加
者は中央銀行、市中銀行、証券会社、仲介業者(為替ブローカー)であり、
後者は輸出入業者などの一般企業、機関投資家、個人投資家などです。
 ここ5年ほど、為替証拠金取引が隆盛を極め、日本だけでも現在口座数
100万口座、預かり金残高1兆円以上と言われ、為替市場への影響も増
大しています。
全ての為替はインターバンク
市場に通ず―
3.豪ドルの為替全体におけるシェアは?
(出所:国際決済銀行-BIS-)
 主要市場の規模
 通貨ペア別の取引高
(グローバル市場における一日平均 単位“10億米ドル)
(グローバル市場における一日平均 単位“10億米ドル)
2004年
通貨ペア
取引高
2007年
シェア(%)
取引高
2004年
シェア(%)
2007年
取引高
シェア(%)
取引高
シェア(%)
EUR/USD
501
28
840
27
London
753
31.3
1359
34.1
USD/JPY
296
17
397
13
New York
461
19.2
664
16.6
GBP/USD
245
14
361
12
Tokyo
199
8.3
238
6.0
USD/CHF
78
4
143
5
Singapore
125
5.2
231
5.8
USD/CAD
71
4
115
4
Frankfurt
118
4.9
99
2.5
AUD/USD
90
5
175
6
Hong Kong
102
4.2
175
4.4
293
17
628
21
Sydney
81
3.4
170
4.2
EUR/JPY
51
3
70
2
Zurich
79
3.3
242
6.1
EUR/GBP
43
2
64
2
Paris
64
2.7
120
3.0
EUR/CHF
26
1
54
2
Toronto
54
2.2
60
1.5
EUR/その他
39
2
112
4
Moscow
30
1.2
50
1.3
その他ペア
42
2
122
4
Milan
20
0.8
36
0.9
1773
100
3081
100
Seoul
20
0.8
33
0.8
Johanesburg
10
0.4
14
0.4
Wellinton
7
0.3
12
0.3
Sao Paulo
3
0.1
5
0.1
USD/その他
合計
4.ここまでの豪ドル相場
 1967年に英ポンドペッグ制(連動制)が解消されるまではオーストラリアポンドと呼ばれてい
た
 その後米ドルペッグ制が続き1983年、ボブ・ホーク労働政権下ポール・キーティング財務相
の元変動相場制に移行(0.9125、209円程度で)
 米ドルペッグ制以降今日までの高値安値は?
豪ドル 1.4885 (1973年12月) ―0.4775(2001年4月)
豪ドル円 450円(1974年12月) ―55.20円(2008年10月)
因みに変動相場制移行後の豪ドル高値は 1.0176(2010年11月)、1990年以降の豪ド
ル円高値は107.88円(2007年10月)
 変動相場制以降後の豪ドル平均値は72セント近辺、豪ドル円81.50近辺
 過去で豪ドルが大幅上昇した局面は①1987~1990年(60セント→90セント)労働党政権下
で景気回復②2002~2008年(50セント→98セント)世界景気拡大で資源価格上昇局面③
2009~2010年世界金融危機を乗り越え世界景気回復過程(60セント→100セント)
 過去で豪ドルが大幅下落した局面は①1983~1986年(90セント→57セント)バナナリパブ
リック発言②1997~2001年(87セント→47セント)アジア通貨危機、シドニーオリンピック後
の不況と米国のITブームに乗り遅れた豪州オールドエコノミー、September 11③2008~
2009年リーマンショック、世界金融危機(98セント→60セント)
 特に2002~2008年豪ドルを大きく押し上げた要因として円キャリートレードの存在と2008
年リーマンショック後のその巻き戻しは特筆事項
5.豪ドル相場の見方


豪ドルには二つの顔①米ドルの受け皿②豪ドル特有の要因(資源通貨、高金利通貨)
昔から豪ドルは“恐怖指数”ならぬ“平和指数”ー投資/投機通貨の宿命
世の中平和だと豪ドル上昇、世の中不穏になると豪ドル下落
 長い目で見れば高金利通貨、資源通貨の強みを持つ豪ドルは堅調地合いを保つと予想される。しかし
一旦“危機”“有事”などの“リスク要因が”発生すればポジションの“なだれ”が起きる
→投資通貨としては長期保有で金利差享受→最悪の場合は豪ドルで“お買い物”
 豪ドルは主要通貨に比べて変動要因が多く市場規模は小さい→引き出しが多いわけで仕手筋は自分の
都合の良い材料を前面に出して通貨を動かす
主な変動要因
1)世界経済
2)米ドル動向
3)商品相場
4)国内景気
5)RBAの金融政策
リスク要因
1)米ドルの大幅上昇
2)中国の金融引き締め→アジアのバブル・バースト
3)欧州ソブリンリスク、北東アジアの地政学的懸念 →
次なるリスクは??
4)保護貿易主義の台頭
1)世界経済ーー経済拡大=豪ドル↑、縮小=豪ドル↓
2008
2009
2010
2011
2012
日本
-1.2
-5.2
3.7
1.7
1.3
米国
0.0
-2.4
2.7
2.2
3.1
ユーロ圏
0.5
-4.1
1.7
1.7
2.0
仏
0.1
-2.5
1.6
1.6
2.0
独
1.0
-4.7
3.5
2.5
2.2
英国
-0.1
-4.9
1.6
1.7
2.0
豪州
2.2
1.2
3.3
3.6
4.0
OECD全体
0.8
-3.3
2.8
2.3
2.8
中国
9.6
9.1
11.1
9.2
9.3
アジア全体
7.7
6.9
9.4
8.4
8.5
世界全体
3.0
-0.8
.3.9
4.3
4.6
実質経済成長率(2010年以降は予想)
 リーマンショック後の各国財政・金融支援
で2010年世界経済は立ち直った
 しかし2011年はアジア、豪州以外は若干
スローダウン予想
 アジア(特に中国)のバブル・バーストに
要注意
 欧州財政不安の飛び火に注意
2)米ドル動向ー米ドルインデックスは歴史的に下落=豪ドル↑
しかしいつまでも米ドルは下がるのか?米国の出口戦略が鍵
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
USD
59.2
62.1
65.2
69.3
70.9
70.5
70.7
66.5
65.8
65.9
65.4
65.5
64.1
64.1
61.5
EUR
-
-
-
-
17.9
18.8
19.8
24.2
25.3
24.9
24.3
25.1
25.3
26.4
28.1
DEM
15.8
14.7
14.5
13.8
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
GBP
2.1
2.7
2.6
2.7
2.9
2.8
2.7
2.9
2.6
3.3
3.6
4.4
4.7
4.0
4.2
JPY
6.8
6.7
5.8
6.2
6.4
6.3
5.2
4.5
4.1
3.9
3.7
3.1
2.9
3.1
3.0
FRF
2.4
1..8
1.4
1.6
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
CHF
0.3
0.2
0.4
0.3
0.3
0.3
0.3
0.4
0.2
0.2
0.1
0.2
0.3
0.1
0.1
etc
13.8
11.1
10.2
6.1
1.6
1.4
1.2
1.4
1.9
1.8
1.9
1.8
1.8
2.2
2.1
•
世界の外貨準備における主要通貨の比率の推移

米ドルは意外と頑張っている。しかしユーロへのシフトは今後も増える可能性。(資産分散本能)
•
ドルインデックスの構成通貨:ユーロ(EUR)57.6%円(JPN)
13.6%英ポンド(GBP)11.9%カナダドル(CAD)9.1%スウェーデ
ンクローネ(SEC)4.2%スイスフラン(CHF)3.6%

2004-2005米国本国投資法の例外を除けば米
ドルは下落基調。ユーロの発足。双子(経常・
財政)赤字。ドルの不足を増刷で補う。世界的
にドル余剰の状態。外貨準備やその他需要で
吸収できればいいが。
しかしそろそろボトム圏に近づきつつあるように
も見える。
3)商品相場ー上昇=豪ドル↑、下落=豪ドル下




天然資源は有限であり、世界経済が平時に戻
れば商品相場は上昇する
来年度、石炭・鉄鉱石価格は再び上昇予想
豪州の鉱山資源の半分以上は中国をはじめし
たアジアへ→アジア経済バブル・バーストが最
悪のシナリオ
2050年の世界GDPが現在(60兆ドル)の5倍
以上になるとの試算もあり資源需要は減少しな
い
4)国内景気とRBAの金融政策ー外需強く、依然利上げサイク
ルの中=豪ドル↑
豪ドル金利とRBAの金融政策
 歴史的に見て豪ドル金利>米ドル金利
 金利の歴史的中庸レベル5.00-6.25%
(数年前まではRBAはよく口にしていた)
 財政黒字→高金利で海外資金の流入を
図る必要なし
財政赤字→必要あり!
豪州国内景気
 豪州経済は昔から内需(個人消費、住
宅)と外需(輸出)のシーソーゲーム
 内需の急激な高まりには利上げで対抗
(2002年~2008年)
 現在金融危機後の財政支援効果消滅、
2009年10月からの利上げで個人消費、
住宅は若干スローダウン。しかし交易条
件が50年来の高さにあり、来年は設備投
資の拡大が期待される
6.番外ー2050年の世界と世界の通貨圏




人類が進化し文明が発展すると格差が減少し
生活水準の均一化が起こる→したがって人口
が多く、国土が広い国ほど国力が増大する
先進国で唯一米国は移民政策を続けて人口も
増えGDP大国を維持
豪州は人口も現在の倍(40百万人)となるが
GDP上位ランキングには現れず
文明が発展するほど経済圏は統合し、利便性
から通貨の数は減るのは史実
米ドル圏
アジア元圏
ユーロドル圏
 本資料中の相場見通しは、作成時点での作成者の見解であり、実際の取引に
おける最終責任は、皆様方ご自身に帰するものであることをご了承願います。
 本資料は作成者が正確と信ずる情報源に基づいて作成しておりますが、その正
確性については当社は責任を負うものではありません。
ダウンロード

「1december_2010」をダウンロード