認知心理学の知見のさわり
• 知覚、記憶、学習、思考などを研究対象とする心理学の一分野。
• [せまい意味]
認知の領域をあつかう心理学(人間の認知の働き)を
研究対象としてとりあげ、
コンピューター科学をはじめとする認知科学の枠組みのもとで
解明していこうという心理学の一領域をさす。
• 認知科学
心理学、コンピューター科学、脳神経科学、言語学、哲学などの
多様な領域が含まれ、大きな分野を形成している.
認知心理学はその一分野。
[MSNエンカルタ百科事典ダイジェスト
http://jp.encarta.msn.com/encnet/refpages/RefArticle.aspx?refid=761554715]
森 敏昭,中条和光編「認知心理学 キーワード」有斐閣,2005
2つの異なった処理のモード(二過程理論)
- 自動的処理と制御的処理 -
(a)自動的
■ 熟達化が必要だが,
少ない心的資源で,
たくさんの容量の情報処理や課題を
並列的に実行できるようになる.
■ 歩行,コンピュータ操作など.
■ 意識に上らない処理なので,
「とらわれエラー」をしばしば引き起こす
(b)制御的
■熟達化は必要でないが,多くの心的資源が必要
であり,極限られた情報しか一度に処理できない.
■作業負荷が高くなるとエラーが発生しやすくなる.
■騒音などの外乱や,内的な覚醒水準,
あるいは,疲労などによっても大きな影響を受ける.
■作業過程がつねにモニタリングされているので,
・刺激と反応の関係に変化が生じた場合にも対応
でき,また,
・「とらわれエラー」などが生起することは少ない.
記憶の種類
記憶の過程,保持される情報の内容.容量,保持時
間の長さによる記憶の区分
[森 敏昭,中条和光編「認知心理学 キーワード」有斐閣,2005]
• 記憶の過程:
符号化-貯蔵-検索の3段階
・感覚記憶: 入力された感覚情報を,
ごく短時間であれば意味に変換することなく記
憶することができる.
聴覚情報:約5秒以内, 視覚情報:約1秒以内
• 短期記憶(作業記憶)
入力情報の中で注意を向けられた情報は,符号化さ
れて,一時的に短期記憶に貯蔵される.
7±2チャンク程度, 15~30秒以内
と言われている
(諸説あるかも)
・ 保持時間内に,リハーサル(復唱)など,情報を長期記
憶に記銘処理がなされなければ,忘却される.
・ 意識的な操作が可能な状態で情報を保持できる
唯一の記憶であり,
計算,読書,推理などの認知課題を遂行する際の
作業場の様な役割を果たす.
忘却: 適切な想起手がかりを使えないことによっ
て,想起できなくなってしまう現象.
この曲線:潜在記憶や技能では殆ど忘却が起こら
ない場合のあることも知られている.
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