責任ある地球市民の育成
—国連グローバル・コンパクト加入との関連で―
国際基督教大学(ICU)
総務副学長 村上 透
1.講演のポイント
①大学の社会的責任(USR)
=献学の理念の達成→ICUの献学の理念
②国連グローバル・コンパクトとは?
③ICUの国連グローバルコンパクト加入とUSR
2.ICUの献学の理念
(1)献学の理念・目的:
「国際的社会人としての教養をもって、
神と人とに奉仕する有為の人材を養成し、
恒久平和の確立に資すること」
(2)3つの使命
①国際性への使命(I)
→日米両語によるバイリンガリズム
②キリスト教への使命(C)
→大学礼拝、キリスト教週間
③学問への使命(U)
→リベラルアーツ教育、教学改革
3.国連グローバル・コンパクトとは?
(1)アナン前国連事務総長の提唱(2000年)
・世界が直面する諸問題の解決のため、国連が
企業と連携
・ミレニアム開発目標の採択:2015年までに、極
度の貧困の撲滅、環境の持続可能性の確保等
(2)藩基文現国連事務総長は運動を強化:
「グローバル・コンパクトは、サスティナビリテ
ィを目指す企業による世界最大の取組みへ
と発展した。」
(3)国連グローバル・コンパクトの
4分野における10原則
(人権)
①人権擁護の支持と尊重
②人権侵害への非加担
(労働)
③組合結成と団体交渉権の実行化
④強制労働の排除
⑤児童労働の実行的な排除
⑥雇用と職業の差別撤廃
(環境)
⑦環境問題の予防的アプローチ
⑧環境に対する責任のイニシアティブ
⑨環境にやさしい技術の開発と普及
(腐敗防止)
⑩強要・賄賂等の腐敗防止の取り組み
(4)加入団体
①世界約120カ国、7000団体が加入
②大半は大企業。大学、NGO、自治体も加入
③教育機関の加入例:
ハーバード・ビジネスクール、MIT、ICU等
④日本企業の参加(表):最近増加傾向にある
(5)責任ある経営教育の原則(PRME):
2007年採択
○PRMEの目的
「私たちは、ビジネスと社会全般における持続
可能性価値の将来の推進者として、また、全
てを包含し持続可能な世界経済のために働く
学生の能力を開発する。」
4.ICUの国連グローバル・コンパクトへの加入:
献学の理念の具体化
(1)人権の尊重
①入学式における世界人権宣言への学生宣誓
②人権侵害防止対策基本方針の策定
③障がい学生支援に関する基本方針
:活動事例紹介
(2)環境問題への取組み
①ICU環境宣言
②環境メジャー(専修分野)の新設
③活動事例紹介
(3)国連グローバルコンパクトへの加入の理由
①献学の理念と同じ方向性
②世界人権宣言を尊重してきた大学の歴史
③現在行なっている大学の教育
④ICU卒業生の国際機関での活躍
5.まとめ
・CSR、USR、PRMEに共通な
R(Responsibility) = Response + Ability
・「神の像になぞらえて創造され、したがって自由と
責任(応答性)を重んずるキリスト教の人間観」(
エミール・ブルンナー)に基づく大学
・責任ある地球市民を社会に輩出するのが、大学
の最大の責務
(“We support Global Compact” logo)
私たちは、国連グローバル・コンパクトを
サポートします
ご清聴ありがとうございました
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