邪馬台国 に 卑弥呼 は 居なかった
~ 日本古代史の扉 ~
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わんくま同盟 名古屋勉強会#06
2009/02/07
わんくま同盟 名古屋勉強会 #06
邪馬壹国の卑弥呼
• 卑弥呼の記述があるのは
三国志 (3世紀)
• 三国志に出てくるのは
邪馬壹国 (壹=壱)
• 邪馬臺国は後漢書 (5世紀)
(臺=台)
魏志倭人伝 (紹煕本) (宮内庁書陵部所蔵) より
わんくま同盟 名古屋勉強会 #06
倭の中心地名の変遷
• 中国史書での呼び名は、 時代につれて変化
1世紀
3世紀
5世紀
7世紀
7世紀
倭奴国 後漢書 (5世紀)
邪馬壱国 三国志 (3世紀) 倭人伝
邪馬台国 後漢書 – 地の文
邪靡堆 隋書 (7世紀) 俀国伝
邪摩惟 後漢書 - 唐の李賢の注
※ 「靡」は「一世を風靡する」の「ビ」(呉音は「ミ」)。 「俀」の読みは「タイ」
–
邪馬台 = ヤマタイ ≒ ヤマト ?
でも、臺 は タイ/ダイ であって ト とは読めないらしい
わんくま同盟 名古屋勉強会 #06
邪馬壹国の場所
• 行程が詳しいのも三国志
• 総行程 : 1万 2千余里
帯方郡 → 邪馬壹国
7千余里相当
5千余里相当
• 狗邪韓国まで 7千余里
• 倭地を巡る 5千余里
• 帯方郡はソウル付近、狗邪韓国はプサン付近
。対馬・壱岐の経由も、ほぼ異論無し。
わんくま同盟 名古屋勉強会 #06
古代史は面白い
• 論証抜きで、「昔からそうなってるから (定説
だから)」が、いまだにまかり通ってる世界。
• 史料に基づいてきちんと論証されると、 教科
書の内容はズタボロに。 じつに痛快 !
• 物理化学は高等数学が必要だけど、 歴史は論
理的な思考さえできれば OK !
わんくま同盟 名古屋勉強会 #06
《資料》魏志倭人伝の行路記事
•
從郡至倭
帯方郡から倭に行き着くには… {
•
循海岸水行 歴韓國 乍南乍東 到其北岸狗邪韓國 七千餘里
海岸に沿って水上を行き、韓国を歴訪するのに南へ東へとジグザグに進み、倭国の北岸である狗邪韓國に到着する。七千里強(7000)。
•
始度一海 千餘里 至對海國 (中略) 所居 絶島 方可四百餘里
初めてひとつ海を渡る。千里強(8000)。対海国に到着する。(中略)住んでいるところは、孤島である。四百里強 四方(8800)くらい。
•
又南 渡一海 千餘里 名曰瀚海 至一大國 (中略) 方可三百里
また南、ひとつ海を渡る。千里強(9800)。(この海の)名は瀚海という。一大国に到着する。(中略) 三百里弱 四方(10400)くらい。
•
又渡一海 千餘里 至末盧國
またひとつ海を渡る。千里強(11400)。末盧国に到着する。
•
東南陸行 五百里 到伊都國 東南 至奴國 百里
東南に陸を行く。五百里弱(11900)。伊都国に到着する。[ 東南は奴国に至る。 百里弱。]
•
東行 至不彌國 百里 南 至投馬國 水行二十日
東に行く。不彌国に到着する。百里弱(12000)。[ 南は投馬国に至る。水行二十日の行程。]
•
南 至邪馬壹國 女王之所都 水行十日 陸行一月
南は邪馬壹國、女王の都するところに至る。} 水行十日・陸行一月の行程。 ※「南行 至邪馬壹國」などとなっていないことに注意。
•
自郡 至女王國 萬二千餘里
帯方郡から女王国に行き着くには、一万二千里強。
•
問倭地 絶在海中洲島之上 或絶 或連 周旋可五千餘里
倭地を訪問すると、海中の島の上に隔絶してある。あるいは隔絶し、あるいはつながっている。ひとめぐり五千里強である。
※ 原文中、「下線付」で示した部分は、実際の移動を表している動詞。「太字」は地名。
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《資料》後漢書 倭伝 (抜粋)
• 倭在韓東南大海中 依山島為居 凡百餘國 自武帝滅朝鮮 使驛通於漢者三十許
國 國皆稱王 世世傳統 其大倭王居邪馬臺國
[現在 (=5世紀) の知識] 倭は、韓の東南、大海の中にあり。山島に依りそって住んでいる。
およそ百余国。武帝が朝鮮を滅ぼして (BC2世紀末) 以来、使者を漢に通わせるのは三十国ほ
ど。国はみな王を称し代々の統を伝えている。その大倭王は邪馬台国に住んでいる。
※ 「現在」の知識としては、邪馬台国に大倭王 (女王ではない) が居る。
• 建武中元二年 倭奴國奉貢朝賀
建武中元二年 (AD57)、 倭奴国が貢物を持って朝廷に挨拶に来た…
※ 昔から「現在」まで、倭国の代表がずっと「邪馬台国」ではなかったことが分かる。
• 桓靈閒 倭國大亂 更相攻伐 歴年無主 有一女子名曰卑彌呼
桓帝と霊帝の間 (AD2世紀中頃~末頃)、倭国は大いに乱れ、さらにお互いに攻伐すること何
年にも渡り、主が無かった。一女子あって、名を卑弥呼と…
※ 卑弥呼の時代については「倭国」とだけ記していて、「邪馬台国」とは書いていない。 倭
国を代表する国 (卑弥呼の国) の名称は、後漢書からは不明。
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