道路上での状況認知と判断
〜道路横断時の特徴〜
鳴門市交通対策協議会交通事故原因調査部会設立委員会
平成13年4月25日
鳴門教育大学
生活・健康系(保健体育)教育講座
松井 敦典
年齢層別死者数とその中の歩行者数
(平成
(平成88 年度警察庁資料)
年度警察庁資料)
全体死者数
1200
1000
交通事故死者数( 全体)
800
600
400
200
歩行中死者数
0
80~
75~7
70~7
65~6
60~6
55~5
50~5
45~4
40~4
35~3
30~3
25~2
20~2
16~1
13~1
7~12
0~6
年齢層
全交通事故死者数に占める高齢者の割合
(平成
(平成88 年度警察庁資料)
年度警察庁資料)
課題
高齢者の歩行中の事故発生件数が多い
のはなぜか?
高齢者の交通行動における運動特性
は?
特に道路横断時のふるまいに問題はない
か?
道路横断実験
VTR
VTR
右試行
VTR
VTR
左試行
10m
10m
12m
12m
20m
20m
5m
5m
10m
10m
10m
10m
10m
10m
10m
10m
10m
10m
10m
10m
30m
30m
車
車
車
車
10m
10m
10m
10m
10m
10m
10m
10m
10m
10m
被験者
高
年
齢
者
群
青
年
群
被験者名
年齢
被験者 O
67
被験者 T
68
被験者 Y
58
被験者 W
58
被験者 A
22
被験者 I
21
被験者 H
21
被験者 M
37
分析項目
1.反応時間
2.横断可否の判断
3.衝突件数
平均反応時間
右試行
左試行
迷反応モデル
渡った
渡った
刺
刺
激
激
距
距
離
離
(m)
(m)
渡らなかった
渡らなかった
60
60
50
50
40
40
30
30
20
20
10
10
00
00
10
10
20
20
30
30
40
50
60
40
50
60
走行速度
走行速度 (km/h)
(km/h)
の部分を迷反応とする
迷反応時間
右試行
左試行
判断結果と理論限界直線
心
理
限
界
道路横断可否の判断についての個人分析
右試行
左試行
道路横断可否の判断の傾向
道路横断可否の判断の傾向
衝突件数
右試行と左試行の比較
全体
右試行
左試行
衝突件数
1
41
否衝突件数
287
247
p < 0.001
右試行と左試行の衝突件数の比較
青年群
衝突件数
否衝突件数
高齢者群
右試行
左試行
0
16
144
128
p < 0.001
右試行
左試行
衝突件数
1
25
否衝突件数
143
119
p < 0.001
心理限界直線の傾きが意味すること
傾きが大きい場合
遠い
距離
渡る
渡らない
近い
遅い
速度
速い
心理限界直線の傾きが意味すること
傾きが小さい場合
遠い
渡る
距離
渡らない
近い
遅い
速度
速い
高齢者群と青年群の心理限界の違い
青年群
距離
高齢者群
速度
朝日新聞徳島地方版
平成13年4月7日
目測との速度差
お年寄りが体験
「目で見る速度は
あてにならん」
高齢者の事故
に関する記事
記事内容1
高齢者は、自らの「意識と行動のズレ」
に気がついていないために事故に遭っ
てしまう
自らの運動機能の衰えに気づかない、
気づきたくない、いつまでも若くありたい
という思いが、意識と行動のミスマッチを
起こす
鈴木春男:千葉大学文学部行動科学科
記事内容2
車の接近速度を読み誤ってしまう、「速
度認知機能の低下」があるのではない
か
接近速度の弁別能力は、加齢によって
必ず衰えるものではないが、個人差は
かなり広がると考えられる
水戸部一孝:秋田大学工学資源学部電子工学科
運動状態を現わす3つの次元
目の機能
計算
計算
変位
速度
位置
動き
場所
フォーム
加速度
力感覚
筋感覚
意志
運動の本質
自動車の運動状態を感知する手がかり
変位
目視
走行音
速度
加速度
走行音源の
移動
エンジン音
速度表示灯
走行音の
変化
エンジン音
の変化
挙動
ドライバーの
挙動
事故を防止するために(1)
◆自分の運動状態をアピールすることが必要
存在を知らせる •ライト・オン
•パッシング
•目立つ色
•反射板
•ホーン
運動状態の変化を知らせる
•ブレーキランプ
•バックランプ
とにかく何かを知らせる
•ハザードランプ
事故を防止するために(2)
◆自分の意志をアピールすることが重要
•各種ランプの活用
•車の動き
•人の動き・ハンドシグナル
•身ぶり・手ぶり
•アイ・コンタクト
事故を防止するために(3)
◆身体特性や運動性能など、自らの特徴を自覚する
•視力・視野
•体力
•聴力
•疲労度
•注意力
•運転技術
•反応時間
•集中力
•判断の適性さ
•性格
•行動に関する総合力
安全で豊かな交通文化を築くために
◆交通に参加し、場を皆で共有する意識を持つ
•思いやり
交通:様々な身体特性・運
•連帯感
動性能・性格・モティベー
•向上心
ション・意識レベル・集中
•道徳観
度・価値観・道徳観を持っ
•生きざま
た人々が共存する場
終
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