『窓ぎわのトットちゃん』語葉 1
4
一一中間の語棄の意味分野別構造 1 部門別比較一 一
田
島
毎
L
r
,
l
.
l
.
4
且
o
. はじめに
前々稿
i
l
l窓ぎわのトットちゃん』語嚢
1
2一一中間 の語嚢について(試案)一一」で、
「中間語嚢」というものを、上位語嚢一一ー累積使用 率 80%の度数階級までの語一ーと度
数 1語嚢を除いた語と措定した。前稿
嚢の品詞別構成
i
l
l窓ぎわのトットちゃん』語嚢 1
3一一中間の語
」では上位語嚢 ・中間語嚢・度数 l語嚢の品詞別構成を検討し、そ
れぞれがおのおの特徴を持つことが知られた。用の類・相の類で、中間語嚢は使用率・
異なり語率ともその層内で上位語嚢・度数 1語蒙のそれよりも高いとい うことが指摘で
きた。ただ、中間語嚢の特徴はこの点からも決定的なものではなかった。数量的分布と
いう視点からは限界があった。
1
.1 Ii'窓ぎわのトットちゃん』語集の意味分野別構造
品詞別構成について、前稿の内容を繰り返す ことはしない。『南の島のティオ 』語嚢
でもほぼ同じであった。数量的に見ただけも若干の特徴は指摘できたが、限界があった。
本稿では、その意味分野別構造について検討してみたい。
中間語葉の意味分野別構造について検討する前提として、全体の意味分野別構造を示
し、それと、上位語葉、中間語葉、度数 1語嚢の意味分野別構造を、部門別・中項目
別・コード別に比較してみよう。このように比べてみて、中間語嚢の意味分野別構造に
何らかの特色があるのか無いのかを調べてみるという手順で、本稿を進めようと思う。
なお、本稿では、先に「中間語嚢」を考える上では記号を除いた自立語・付属語全体を
対象として取り扱う(以前の稿で「徐記号」と称した語嚢)のが妥当だとの結論を得た
ので、それに従ってこの自立語・付属語を対象として扱う 。
また、その後で、『南の島のティオ』語嚢(以下『南』語嚢という)のそれと比べて
みて、『窓ぎわのトットち ゃん 』語嚢(以下『窓』語葉とい う)の中間語葉だけの特徴
なのか、他のものとも共通するのかを考えてみる。
1
.
1
.1 部門別意味分野別構造
1
.
1
.
1
.1 全体の部門別意味分野別構造
まず全体の意味分野別構造をみる(以下、コードの数字の次の[]内にそのカテゴ
(
2
5
6
)8
1
人 間 文 化 第 24号
表
o Ii窓ぎわのトットちゃん』語葉部門別意味分野別構造
部門
語数
守 ﹄ 今3
ハ
V 1 A 吋 ん 今3 A ﹃ ﹃
ぷU I O O Q
IIlli--111122222222223
333333
333
A ﹃ 弓 M 4リ マ F O O Q ノ A V 1 且 ヴ ん 今 、 d A﹃ 弓 d ぷリゥ, o o Qノ A U - - 今L 1 d A ﹃ F3 正 り 守 r o o Q
ノ
ν
司
ノ
1
.
1
1
.2
1
.3
1
.4
1
.5
2.
l
2.
3
2.
4
2.
5
3.
l
3.
2
3.
3
3.
5
4.
1
4.
3
5
.
3
6.
1
7
.
0
7
.
1
7.
2
7
.
3
8
.
0
8
.
1
8.
3
9.
0
9.
1
9.
3
1
0
.
1
1
0.
3
1
3
.
0
1
5.
1
1
5.
2
1
5.
3
1
5.
4
1
5.
5
2
0
.
0
20.
1
20.
3
20.
5
6
6
1
3
4
5
584
3
9
5
3
1
3
486
494
5
3
366
2
200
8
4
36
99
4
3
7
2
1
4
1
3
7
3
20
1
7
2
3
2
0
3
1
1
3
1
1
2
1
0
3
語数率
度数
1
4.
60
5
0
7
3
7
.
6
2
3166
1
2.
90
1
9
0
7
8
.
7
2
1
6
4
4
6.
9
1
1
5
9
8
1
0
.
7
3
3497
1
0
.
9
4380
1
0
.
0
2
2
1
.
17
1
6
0
8
.
0
8
4304
0.
04
2
4.
41
736
1
.8
5
260
0.
79
756
2.
1
8
414
0
.
0
2
1
0
.
0
2
0
.
0
2
0.
08
10
0
.
0
6
4
0.
02
1
.5
9 20491
0.
30
1
6
7
2
0
.
0
2
1
8
0.
28
5766
0
.
1
5
794
0
.
0
6
1
2
2
0.
4
4
1
1
0
1
0.
37
7
7
1
0
.
0
4
2
0
.
0
6
1
5
4.
48
1
8
7
0
0
.
2
4
1
4
0.
06
3
0
.
2
4
1
1
1
0.
04
1
1
8
0
.
2
2
268
0.
06
70
0
.
0
2
度数率
語例
8
.
2
9 大変さ
5
.
1
7 財閥
3.
1
1 特別製
2
.
6
8 港
2
.
6
1 小児麻樺
5
.
7
2 ちょっとする
7.
l6 開拓する
0.
00 包帯する
0
.
2
6 病気する
7.
04 割と
0.
00 世界的
1
.20 賑やかだ
0.
42 新鮮だ
1
.2
3 そもそも(接続)
0.
67 はじめまして
0.
00 御ん
0.
00 一(挿入辞)
0.
00 っ(末尾音)
0
.
0
1 だ らけ
0.
00 ちゃん
0.
00 がる(接尾)
3
3.
5
2 やら(副助)
2.
7
3 のみ(副助)
0.
02 なんか(副助)
9.
43 です(助動詞)
1
.29 ず(助動詞)
0.
19 せる(助動調)
1
.8
0 ところ(形)
1
.26 ちょうだい(補)
0
.
0
0 t
h
e
0
.
0
2 東横 線
3.
0
5 三菱
0.
02 満州事変
0
.
0
0 賛花園
0
.
1
8 のらくろ
0
.
1
9 ちゃ(連語)
0.
43 所(縮約形)
0.
1
1 なんて (
連語)
0
.
0
0 苦がきや(連語)
リーの名前を略記する)。
表 Oが『窓』語嚢の 部門別意味分野 別構造である 。 39の部門に分かれる 。次に、そ
れを語数・度数順に並べ直してみる。
表 1に語数の 多いI
}
慎に、表 2に度数の高い順に示す。本稿では、前述のように、対象
に付属語も含めである 。それで、度数順で見ると、 8.0 [助詞]、 9.0 [助動詞]が最上位
にきている。 この助詞・助動詞 を除いてみると 、その順位は若 干異なるが、語 数順で
82(
2
5
5
)
『窓ぎわのトットちゃん』語葉 1
4(
田
島)
表 1 F
I窓 ぎ わ の ト ッ ト ち ゃ ん 』 語 葉 部 門 別 意 味 分 野 別 構 造 語 数 順
123456789012345678901234567890123456789
111111AIl--22222222223333333333
部門
1
.
1
1
.3
2.
3
2
.
1
1
.4
3.
1
1
.2
1
.5
1
5
.
2
3.
3
4.
3
3
.
5
8
.
0
2
.
5
4.
1
1
0
.
1
1
0.
3
8.
1
9.
0
1
5
.
5
1
5
.
3
2
0
.
1
9
.
1
7.
1
9
.
3
20.
3
1
5.
1
7.
2
1
5.
4
2
0
.
0
3
.
2
1
3
.
0
8
.
3
2.
4
5
.
3
6.
1
7
.
0
7.
3
2
0
.
5
語数
6
6
1
584
494
486
395
366
345
313
203
200
99
84
72
5
3
36
20
1
7
1
4
1
3
1
1
1
1
1
0
7
4
3
3
3
3
3
2
2
2
語数率
1
4
.
6
0
1
2.
9
0
1
0.
9
1
1
0
.
7
3
8
.
7
2
8
.
0
8
7.
6
2
6
.
9
1
4.
48
4.
41
2.
18
1
.85
1
.59
1
.
17
0
.
7
9
0.
44
0
.
3
7
0
.
3
0
0
.
2
8
0
.
2
4
0
.
2
4
0
.
2
2
0.
15
0
.
0
8
0.
06
0
.
0
6
0
.
0
6
0
.
0
6
0
.
0
6
0
.
0
4
0
.
0
4
0
.
0
4
0
.
0
2
0
.
0
2
0
.
0
2
0
.
0
2
0
.
0
2
0
.
0
2
0
.
0
2
累積語数率
1
4
.
6
0
27.
50
38.
42
49.
1
6
5
7
.
8
8
6
5
.
9
7
7
3
.
5
9
8
0
.
5
1
8
4
.
9
9
89.
41
91
.60
93.
46
9
5
.
0
5
9
6
.
2
2
9
7
.
0
1
97.
45
9
7
.
8
3
9
8
.
1
4
98.
43
98.
67
9
8
.
9
1
9
9
.
1
3
99.
29
9
9
.
3
8
99.
44
99.
5
1
9
9
.
5
8
9
9
.
6
4
99.
7
1
99.
75
99.
80
9
9
.
8
4
99.
86
9
9
.
8
8
9
9
.
9
1
9
9
.
9
3
9
9
.
9
5
9
9
.
9
7
9
9
.
9
9
度数
5073
1907
4380
3497
1644
4304
3166
1
5
9
8
1870
736
414
260
20491
1
6
0
756
1
1
0
1
7
7
1
1672
5766
1
1
1
1
4
268
794
1
0
1
2
2
70
1
5
4
3
1
1
8
2
2
1
8
2
1
度数率
8.
29
3.
11
7
.
1
6
5
.
7
2
2
.
6
8
7
.
0
4
5
.
1
7
2
.
6
1
3
.
0
5
1
.20
0.
67
0.
42
3
3
.
5
2
0
.
2
6
1
.23
1
.80
1
.26
2
.
7
3
9.
43
0.
18
0
.
0
2
0.
43
1
.29
0.
0
1
0.
19
0.
11
0
.
0
2
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
1
9
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
2
0
.
0
0
0
.
0
0
0.
00
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
累積度数率
8
.
2
9
1
1
.41
1
8
.
5
8
2
4
.
3
0
2
6
.
9
9
3
4
.
0
3
3
9
.
2
1
41
.83
4
4
.
8
9
4
6
.
0
9
46.
77
47.
19
80.
72
8
0
.
9
8
8
2
.
2
1
8
4
.
0
2
8
5.
28
8
8
.
0
1
97.
45
9
7
.
6
3
97.
6
5
9
8
.
0
9
9
9
.
3
9
99.
40
9
9
.
6
0
9
9
.
7
2
9
9
.
7
4
9
9
.
7
5
9
9
.
7
5
9
9
.
9
5
9
9
.
9
5
9
9
.
9
5
9
9
.
9
8
9
9
.
9
9
9
9
.
9
9
9
9
.
9
9
9
9
.
9
9
9
9
.
9
9
9
9
.
9
9
語例
大変さ
特別製
開拓する
ちょっとする
港
割と
財閥
小児麻輝
三菱
賑やかだ
はじめまして
新鮮だ
やら(副助)
病気する
そもそも(接続)
ところ(形)
ちょうだい(補)
のみ(副助)
でーす(助動詞)
のらくろ
満州事変
所(縮約形)
ず(助動詞)
だらけ
せる(助動詞)
なんて(連語)
東横線
ちゃん
賛花園
ちゃ(連語)
世界的
t
h
e
なんか(副助)
包帯する
御ん
一(挿入辞)
っ(末尾音)
がる(接尾)
苦がきや(連語)
Lー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
ー
も、度数順でも、大体は似通っている。
語数順に上位の 10位までは、 1.
1 [抽象的関係(体)]、1.
3 [人間活動(体)
、
] 2.3 [
人
間活動(用)
、
] 2.1 [抽象的関係(用 )
J、1.4 [生産物と道具]、 3.1 [抽象的関係(相 )
J、
1
.2 [人間活動の主体]、1.5 [自然及び自然現象(体)
、
] 15.2 [固有人名]、 3.
3 [人間活
動(相)]である(以上で、ほ ぼ異なり語数の 90%になる)。この内、1.4, 3.3は度数I
}
買
にみれば、 10位以下になる。語数順の 1
1位以下は、語数が 10位の半数以下となり、 1
1
(
2
5
4
)83
人 間 文 化 第 24号
表 2 w'窓ぎわのトットちゃん』語嚢部門別意味分野別構造
部門
23456789012345678901234567890123456789
1111111AIl--22222222223333333333
8
.
0
9
.
0
1
.
1
2.
3
3.
1
2
.
1
1
.2
1
.3
1
5
.
2
8
.
1
1
.4
1
.5
1
0
.
1
9
.
1
1
0
.
3
4
.
1
3.
3
4
.
3
2
0
.
1
3
.
5
2
.
5
9
.
3
2
0
.
0
1
5
.
5
2
0
.
3
8
.
3
1
5
.
1
1
5
.
3
7.
1
7
.
2
1
5.
4
3
.
2
1
3
.
0
2.
4
5
.
3
6.
1
7
.
0
7
.
3
2
0
.
5
語数
72
1
3
661
494
366
486
345
584
203
1
4
395
313
20
7
1
7
36
200
99
1
0
84
5
3
3
2
1
1
3
3
1
1
4
3
3
2
2
語数率
1
.59
0
.
2
8
1
4
.
6
4
1
0
.
9
0
8
.
0
8
1
0.
7
3
7
.
6
1
1
2
.
8
9
4.
48
0
.
3
0
8
.
7
2
6
.
9
1
0.
4
4
0
.
1
5
0
.
3
7
0.
79
4.
41
2
.
1
8
0
.
2
2
1
.8
5
1
.
17
0
.
0
6
0
.
0
4
0
.
2
4
0
.
0
6
0
.
0
2
0.
06
0
.
2
4
0
.
0
8
0.
06
0
.
0
6
0.
04
0
.
0
4
0.
02
0
.
0
2
0.
02
0
.
0
2
0
.
0
2
0.
02
累積語数率
1
.59
1
.87
1
6
.
5
1
27.
42
3
5
.
5
1
4
6
.
2
4
5
3
.
8
6
6
6
.
7
6
71
.24
71
.5
5
8
0
.
2
7
8
7.
1
9
87.
6
3
8
7
.
7
8
8
8
.
1
6
8
8
.
9
5
9
3.
37
9
5
.
5
6
9
5
.
7
8
9
7
.
6
3
98.
80
9
8
.
8
7
98.
91
99.
1
6
99.
22
99.
24
9
9
.
3
1
99.
5
5
9
9
.
6
4
9
9
.
7
1
9
9
.
7
7
9
9
.
8
2
9
9
.
8
6
9
9
.
8
8
9
9
.
9
1
99.
93
99.
95
99.
97
9
9
.
9
9
度数
20491
5766
5073
4380
4304
3497
3166
1907
1870
1672
1644
1598
1
1
0
1
794
7
7
1
756
736
414
268
260
1
6
0
122
1
1
8
1
1
1
70
1
8
1
5
1
4
1
0
4
3
2
2
2
度数率
3
3
.
5
1
9.
43
8.
30
7.
16
7
.
0
4
5
.
7
2
5
.
1
7
3
.
1
2
3
.
0
5
2
.
7
3
2
.
6
8
2
.
6
1
1
.80
1
.29
1
.26
1
.23
1
.20
0
.
6
7
0.
43
0.
42
0
.
2
6
0.
1
9
0.
19
0.
1
8
0.
11
0
.
0
2
0
.
0
2
0.
02
0
.
0
1
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0.
00
0
.
0
0
0
.
0
0
0.
00
度数順
累積度数率
3
3
.
5
1
4
2
.
9
5
5
1.
25
58.
41
65.
46
71
.
18
7
6
.
3
6
79.
48
8
2
.
5
4
8
5.
27
8
7
.
9
6
9
0
.
5
8
9
2
.
3
8
9
3
.
6
8
9
4
.
9
4
96.
18
9
7
.
3
8
9
8
.
0
6
9
8
.
5
0
98.
92
9
9
.
1
8
99.
38
9
9
.
5
8
9
9
.
7
6
9
9
.
8
7
9
9
.
9
0
99.
93
9
9
.
9
5
9
9
.
9
7
9
9
.
9
7
9
9
.
9
8
9
9
.
9
8
9
9
.
9
8
9
9
.
9
9
9
9
.
9
9
9
9
.
9
9
9
9
.
9
9
9
9
.
9
9
9
9
.
9
9
語例
やら(副助)
でーす(助動詞)
大変さ
開拓する
割と
ちょっとする
財閥
特別製
三菱
のみ(副助)
港
小児麻輝
ところ(形)
ず(助動詞)
ちょうだい(補)
そもそも(接続)
賑やかだ
はじめまして
所(縮約形)
新鮮だ
病気する
せる(助動詞)
ちゃ(連語)
のらくろ
なんて(連語)
なんか(副助)
東横線
満州事変
だらけ
ちゃん
賛花園
世界的
出e
包帯する
御ん
一(挿入辞)
っ(末尾音)
がる(接尾)
苦がきや(連語)
位から 21位の 11項目で、異なり語率は 10%弱である。この中には、 8.0 [助詞]、 9.0
[助動詞]、 10. [補助用言]が含まれている。また、 2.5 [自然及び自然現象(用)、
] 3.5
[自然及び自然現象(用)]も含まれている 。 さらに 22位以下の 18項目は全部で僅か 1 %
の異なり語率である。 20.
1
、 20.3、20.5. [縮約語]、 9.
1
、 9.3 [助動詞]、 7.0、7.1、7ム
7
.
3 [接尾辞]、 15.12、 15.4など人名以外の固有名詞、 3ム 2.4などの新設項目、 6
.
1[
接
中辞]などで、実質的意義を持つ語は少ない。
84 (
2
5
3
)
『窓ぎわのト ッ トちゃん』語葉 1
4(
田
島)
表 2の度数 }
I
頃(使用率)にみると、 8.
0 [助詞 ]が断然 1位
、 2位が 9.
0 [助動詞]
、
1
0位にも 8
.1 [助詞]が位置し、この 3項目を合わせると度数率 45%を超える。そして
1
3位までで度数率 90%を超える。その中に、 1
0
.
1 [補助用言]が入ってきており、文法
機能語が度数率では半数以上になる 。
使用度数を考えると、助詞・助動調が上位を占めることは当然だろう。 8
.
0、9
.
0を除
けば、語数・度数ともに1.1 [抽象的関係(体)]の語嚢が最上位にあり、用の類、相の
類の 2.
1
、 3.1も共に上位にある。次いで、語数では1.3 [人間活動(体)
、
] 2
.
3 [人間活
動(用 )
J が上位 2位
、
3位に位置したが、度数順では 2.
3は 4位、1.3は 8位に後退、
3
.
3[
人間活動(相 )
J も語数では 10位であり、度数としては 17位である。1.4 [道具と
生産物]は語数では 5位、度数では 1
1位である。1.
2 [活動の主体] は 7位であるが、
固有名詞を分離して、 1
5
.
2としてあることが影響している。これを合わせれば、
3位に
なる。度数では、1.1に次いで 4位になる(助詞・助動詞を除けば 2位 )
0 [自然及び自
然現象]に属する語嚢は、語数で1.5の 8位が最高であり、 3
.
5、2
.
5はかなり低い。度
数でも更に位地は低下している 。
1
.
1
.
1
.2 部門別大分類による観察
整数部分を外した部門別大分類(小数点 1桁目での分類)で全体・高位語・少数語を
見ておこう。
全体では、.1 [抽象的関係 J1
1項目 1610語 17491度数、.2 [人間活動の主体] 4項目
553語 5042度数、 .
3 [人間活動] 1
1項目 1414語 8434度数、.4 [生産物と道具] 3項目
399語 1649度数、 .
5 [自然及び自然現象] 5項目 462語 2130度数、その他 5項目 90語
26374度数である 。 1位.1 [抽象的関係]、
2位 .
3 [人間活動]、
3位 .
2 [人間活動の主
体
]
、 4位 .
5 [自然及び自然現象]、 5位.4 [生産物と道具]、度数順でも同じ順位であ
る (
.
0 [助詞・助動詞等]を除く)。
上位語嚢ではどうか。
.
1[
抽象的関係] 8項目 155語 13019度数、 .
2 [人間活動の 主体] 2項目 39語 3701度
数
、 .
3 [人間活動] 7項目 74語
、 4883度数、.4 [生産物と道具] 1項目 1
5語 548度数、 .
5
[自然及び自然現象] 2項目 1
5語 727度数、 .
0 [助詞・助動詞類]は 3項目、 45語 26167
度数である。語数での順位は.4 [生産物と道具]と .
5 [自然及び自然現象]が同数だ
が、度数も合わせてみれば全体の場合と同じである。
中間語嚢では、 .
1 [抽象的関係] 723語 3740度数、.2 [人間活動の主体] 218語 1045
度数、 .
3 [人間活動] 613語 2824度数、.4 [生産物と道具] 178語 895度数、 .
5 [自然及
び自然現象] 239語 1195度数、 .
0 [助調・助動詞類] 3
1語 1
9
3度数、語数・度数とも順
位は同じ。全体・上位語嚢より、 .
2 [人間活動の主体]が下がり、 .
5 [自然及び自然現
象]が上がっている 。.
4 [生産物と道具]は同様に最下位である 。
語数 1語嚢では、 .
1 [抽象的関係]が 9項目 732語語と一番多 く
、 .
3 [人間活動]が
(
2
5
2
)8
5
人 間 文 化 第 24号
8項目 727語語、 .
5 [自然及び自然現象]は 5項目 208語
、 .
2 [人間活動の主体]は 4項
目296語、.4 [生産物と道具]は 2項目 206語
、 .
0 [助詞・助動調類]は 4項目 14語で
ある。語数と度数で、若干順位に差が出るが、.4 [生産物と道具]は最下位である。
以上のように、部門別の意味分野別構造を整数部分を外して概観すると、.1 [抽象的
関係]語嚢が一番多く、次が、.3 [人間活動]語葉、 .
2 [人間活動の主体]である 。.4
[生産物と道具] の物を表す語葉、 .
5[
自 然及び自然現象]自然関係の語嚢 が割合少な
いということが言える。ただ、中間語嚢・度数 1語嚢では、.2 [人間活動の主体]のほ
うが、 .
5 [自然及び自然現象]より下に来ている。.4 [生産物と道具]は常に最下位、 .
0
[助詞・助動詞類]は語数と度数 がアンバランスで同じようには扱 えない。この 助詞・
助動詞関係は語数は少ないが、使用率は非常に高い。他の補助用言と共に、文法機能語
の様子を示すものである。
1
.
1
.
1
.3 上位語量の部門別意味分野別構造
つぎに、上位語嚢の意味分野別構造を見る。上位語嚢は、全体の内の 343位までの語
嚢である。表 3にその語数順に見たもの、表 4に度数順に見たものを示す。上位語嚢は
23のカテゴリーしかない。ここでも、度数順に見れば、 8
.
0 [助詞]、 9
.
0 [助動詞]が
最上位にある。全体との比較は、比率の差とその比を元に後ほど分析するが、その特徴
を一瞥しておく。
表3 F
I窓ぎわのトットちゃん』上位語裳部門別構造
部門
2
3
4
5
6
7
8
9
1
0
1
1
1
2
1
3
1
4
1
5
1
6
1
7
1
8
1
9
20
2
1
22
23
86 (
2
5
1
)
3.
1
1
.
1
2.
3
8
.
0
1
.2
2
.
1
1
.3
1
.4
1
.5
1
5
.
2
8
.
1
4
.
1
9.
0
9.
1
1
0
.
3
1
0
.
1
3
.
3
4
.
3
20.
1
9
.
3
2
0
.
0
1
5
.
5
2
0
.
3
語数
5
2
44
39
37
28
28
1
6
1
5
1
4
1
1
9
8
7
7
7
5
5
4
2
2
語数率
1
5
.
1
6
1
2
.
8
2
1
1
.3
7
1
0
.
7
8
8.
16
8
.
1
6
4.
66
4.
37
4
.
0
8
3
.
2
0
2
.
6
2
2.
33
2
.
0
4
2
.
0
4
2
.
0
4
1
.4
5
1
.4
5
1
.
16
0
.
5
8
0
.
5
8
0.
29
0.
29
0
.
2
9
累積語数率
1
5.
16
2
7
.
9
8
3
9
.
3
5
5
0
.
1
4
5
8
.
3
0
66.
47
71
.
13
7
5
.
5
1
7
9
.
5
9
8
2
.
7
9
8
5.
42
8
7
.
7
5
8
9
.
7
9
91
.8
3
9
3
.
8
7
9
5.
33
9
6
.
7
9
9
7
.
9
5
9
8.
5
4
9
9
.
1
2
99.
41
9
9
.
7
0
9
9
.
9
9
度数
3195
3482
3122
20325
2348
2037
589
5
4
8
642
1
3
5
3
1
6
5
3
6
0
3
5742
794
720
1
0
2
4
1
7
4
1
0
1
2
3
1
1
1
7
1
0
4
8
5
60
語数順
度数率
6
.
5
1
7
.
0
9
6
.
3
6
41
.4
3
4
.
7
8
4.
15
1
.20
1
.1
1
1
.3
0
2
.
7
5
3.
37
1
.22
1
1
.
7
0
1
.6
1
1
.46
2
.
0
8
0
.
3
5
0
.
2
0
0.
47
0
.
2
3
0
.
2
1
0
.
1
7
0.
12
累積度数率
6
.
5
1
1
3
.
6
1
1
9
.
9
7
61
.4
1
6
6
.
2
0
7
0
.
3
5
71
.5
5
7
2
.
6
7
7
3
.
9
8
7
6
.
7
3
80.
1
1
81
.3
3
9
3
.
0
4
9
4
.
6
6
9
6
.
1
3
9
8
.
2
2
9
8
.
5
7
9
8
.
7
8
9
9
.
2
5
99.
49
9
9
.
7
0
9
9
.
8
7
9
9
.
9
9
『窓ぎわのトットちゃん』語葉 1
4(
田
島)
表4 F
I窓ぎわのトットち ゃん』上位語葉部門別構造度数順
部門
2
3
A
今
﹃
5
吋
,h
3
A ﹃
バU ゥ , o o Qノ ハ U l
内
- A 2 1 3 A T - - A - 1 - A I l - A IA 今 ん 吋 ,L
n
u
-
F 3 ζ U 7 ・ 0 0 Qノ
8
.
0
9
.
0
1
.
1
3
.
1
2.
3
1
.2
2.
1
8
.
1
1
5
.
2
1
0
.
1
9.
1
1
0.
3
1
.5
4.
1
1
.3
1
.4
2
0
.
1
3
.
3
9.
3
2
0
.
0
4
.
3
1
5
.
5
2
0
.
3
語数
3
7
7
44
5
2
3
9
28
28
9
1
1
5
7
7
1
4
8
1
6
1
5
2
5
2
LqJM
司
司
43
4
語数率
1
0.
7
8
2
.
0
4
1
2
.
8
2
1
5.
16
1
1
.37
8
.
1
6
8
.
1
6
2
.
6
2
3
.
2
0
1
.45
2
.
0
4
2
.
0
4
4
.
0
8
2.
3
3
4
.
6
6
4
.
3
7
0
.
5
8
1
.45
0
.
5
8
0
.
2
9
1
.
16
0
.
2
9
0
.
2
9
累積語数率
度数
度数率
1
0
.
7
8 20325
1
2
.
8
2
5742
2
5
.
6
5
3482
4
0
.
8
1
3
1
9
5
5
2
.
1
8
3122
6
0
.
3
4
2348
6
8
.
5
1
2037
71
.
13
1
6
5
3
7
4.
34
1
3
5
3
7
5
.
8
0
1
0
2
4
7
7
.
8
4
794
7
9
.
8
8
720
8
3
.
9
6
642
8
6
.
2
9
6
0
3
9
0
.
9
6
589
9
5
.
3
3
548
9
5
.
9
1
2
3
1
9
7
.
3
7
1
7
4
9
7
.
9
5
1
1
7
9
8
.
2
5
1
0
4
99.
41
1
0
1
9
9
.
7
0
8
5
9
9.
9
9
60
L_
41
.43
1
1
.70
7
.
0
9
6
.
5
1
6.
36
4
.
7
8
4
.
1
5
3
.
3
7
2
.
7
5
2
.
0
8
1
.6
1
1
.46
1
.30
1
.22
1
.20
1
.1
1
0.
47
0
.
3
5
0
.
2
3
0
.
2
1
0
.
2
0
0.
17
0.
12
41
.43
5
3.
14
6
0
.
2
4
6
6
.
7
5
7
3
.
1
2
7
7
.
9
0
8
2
.
0
6
8
5.
43
8
8.
19
9
0
.
2
7
91
.89
9
3
.
3
6
9
4
.
6
7
9
5
.
9
0
9
7
.
1
0
9
8
.
2
2
9
8
.
6
9
9
9
.
0
4
9
9
.
2
8
9
9.
49
9
9
.
7
0
9
9
.
8
7
9
9
.
9
9
語数で上位は、 3
.
1 [抽象的関係(相 )
J、1.1 [抽 象 的 関 係 ( 体 )、
] 2
.
3 [人間活動
(
用)
J に次いで、 8.0 [助詞]がきている。これだけで上位語嚢の半数を超す。活動の
主体は1.2と 15.2を加えると、 2
.
3 [人間活動(用)]と並ぶ。 1.
4 [道具と生産物]、1.5
[自然及び自然現象(体)]は 8位と 9位
、 2
.
5[
自 然及び自然現象(用)、
] 3.
5 [自然及
び自然現象(相)]は上位語嚢には出現しない。
度数順にみると、 8
.
0 [助詞]、 9
.
0 [助動詞]で 53%を超える。自立語では、1.1 [
抽
象 的 関 係 ( 体 )、
] 3
.
1 [抽象的関係(相 )
J、 2.
1 [抽 象 的 関 係 ( 用 )
J
、2
.
3 [人間活動
(用)]が上位にくる 。活動の主体は1.2と 15.
2を加 えると、1.1 [抽象的関係(体 )
Jよ
り多く、助詞、助動詞を除けば最高である。他に、 8
.
1 [助詞]、 1
0
.
1 [補助用言]、 9.
1
[助動詞]など .
1関係語嚢が割合目立っている 。 10位までで 90%を超える。
1
.3 [人間活動(体)、
] 3.
3 [人間活動(相)]は 15位
、 18位 と か な り 下 位 で あ り 、 合
わせても 1.5%の使用率である。1.4 [生産物と道具]、1.5 [自然及び自然現象(体 )
Jも
1.3%、1.1%である。
1
.
1
.
1
.
4 中間語集の意味分野別構造
中間語嚢についても同様に示す。中間語葉が所属するカテゴリ ー数は全体 39カテゴ
リー中 30である。語数上位のカテゴリーも度数上位のカテゴリーも殆ど 差がない。助
(
2
5
0
)8
7
人間文化
第2
4号
表5 F
I窓ぎわのトットちゃん』中 間 語 葉 部 門 別 構 造 語 数 順
部門
1且
2 3 4 5 6 7 8 9 0 11 A
21 A
31 A
41 A
51 6
7890123
4567890
,
A1AtiTA'I
吋 ヰ 司4
﹁L
﹁,h
ウ & 司4
勺/
副司,h
qLq'
M
3
弓
1
.
1
1
.3
2
.
1
2
.
3
1
.4
3
.
1
1
.5
1
.2
3.
3
1
5
.
2
4.
3
3
.
5
2.
5
8
.
0
4
.
1
1
0.
1
1
0.
3
20.
1
1
5.
5
9.
0
8.
1
1
5.
1
20.
3
7.
1
1
5
.
3
8.
3
20.
0
9
.
3
7
.
2
2.
4
語数
274
2
4
1
234
216
1
7
7
1
6
5
1
55
1
4
3
8
4
74
5
7
48
30
2
5
22
1
1
9
7
6
5
4
3
2
2
2
語数率
1
3.
69
1
2.
04
1
1
.69
1
0.
79
8
.
8
4
8.
24
7.
74
7
.
1
4
4.
19
3.
69
2
.
8
4
2.
39
1
.49
1
.24
1
.09
0.
54
0.
4
4
0.
34
0
.
2
9
0
.24
0
.
1
9
0.
14
0.
0
9
0.
09
0.
09
0.
04
0.
04
0
.
0
4
0.
04
0
.
0
4
累積語数率
1
3.
69
48.
22
2
5.
38
3
6
.
1
8
6
5
.
31
5
6.
47
7
3
.
0
6
8
0.
20
8
4.
40
8
8
.
1
0
90.
9
5
9
3.
35
9
7
.
2
0
9
4
.
6
0
9
5.
70
9
7
.
7
5
9
8
.
2
0
9
8.
5
5
99.
1
0
98.
80
99.
30
99.
50
9
9
.
6
5
99.
7
5
99.
8
5
99.
3
5
99.
5
5
99.
90
9
9
.
9
5
9
9
.
9
9
度数
度数率
1
2
4
8
9
9
1
1
2
3
6
1
0
1
9
8
9
3
960
812
644
4
5
1
399
2
7
5
224
1
3
7
1
5
6
1
4
7
7
3
50
36
22
23
1
8
1
5
1
0
8
5
1
8
1
4
5
2
2
1
2
.
6
1
1
0.
0
1
1
2.
49
1
0.
30
9
.
0
2
9
.70
8
.
2
0
6
.
5
0
4.
5
5
4
.
0
3
2.
77
2
.
2
6
1
.38
1
.57
1
.48
0
.
7
3
0
.
5
0
0
.
3
6
0
.
2
2
0
.
2
3
0.
1
8
0.
15
0.
10
0
.
0
8
0
.
0
5
0.
18
0.
14
0.
0
5
0.
02
0
.
0
2
累積度数率
1
2
.
6
1
45.
42
2
5.
1
0
3
5.
40
64.
15
5
5
.
1
2
72.
36
7
8
.
87
8
3.
43
8
7.
46
90.
24
9
2.
5
0
9
6.
9
5
9
4
.
0
8
9
5
.
57
97.
69
98.
20
98.
5
6
99.
0
1
98.
79
99.
20
99.
5
3
99.
77
9
9
.
8
5
9
9
.
9
0
99.
3
8
9
9
.
6
7
9
9
.
9
5
99.
97
99.
99
詞や助動詞もほぼ同様の順位に出現している。中間語嚢に出現する助詞や助動詞は、特
別使用度数の大きいものではなく、まさに中間語嚢の性格を示す 。 これが、積極的に目
立つところはないが、中間語葉の性質を示す特徴なのであろう 。
中間語嚢の意味分野別構造の様子を概観しておこう。
語数順にみると、1.1 [抽象的関係(体)]、1.3 [人間活動(体 )
J、2.1 [抽象的関係
(用)
、
] 2.
3 [人間活動(用)]の順で、この 4項目でほぼ半数に達する。次いで、1
.4
[
道具と生産物]、 3
.
1 [抽象的関係(相 )
J、1.5 [自然及び自然現象(体)]、1.2 [人間活
動の主体]が続き、これで 80%になり、1.2 [人間活動の主体]に 15.2 [固有人名]を
加えると 2.
3 [人間活動(用)]を抜き、 2.
1 [抽象的関係(用)]に次いで 4位になる 。
1
1位か ら 15位までは、 4.
3 [感動]、 3
.
5 [自然及び自然現象(相)
、
] 2.5 [自然及び自
然現象(用)]4.1 [接続]、のほかに、 8.0 [
助詞]がある 。
16位以下の 1
0
.
1 ・1
0
.
3[
補助用言]等は 20位の 9.0 [助動詞]などと共に、語数 1
1語
88(
2
4
9
)
田
4(
『窓ぎわのトットちゃん』語金 1
表6
部門
ウ ム 今3
A ﹃ ζJ ぷU
J
司
品
ハ U 1 A 吋 ム 今3 A ﹃ , コ 正 U
O O Q JハU 1 且 司 L 今
J A T F 3 4 U 司 / 。 O Qノ
B
h ウ﹄ 吋J
1 1 1 A ' I I A 1 A E E E i t I '且 11 司4 吋L q ム ﹁ L q J
吋 ム 今3
fooQJAU
守
ウゐウム
1
.
1
1
.
2
3
.
2
.3
1
l
3.
.4
1
.5
1
.2
1
3
3.
2
.
5
1
3
.
4
5
.
3
0
.
8
l
4.
5
.
2
l
0.
1
3
0.
1
l
20.
0
9.
5
.
5
1
8.
l
3
8.
1
.
5
1
0
.
0
2
3
20.
l
7.
3
5.
1
3
.
9
2
.
7
4
2.
島)
1窓ぎわのトットちゃん』中間語葉 部 門 別 構 造 度 数順
語数率
語数
274
234
216
1
4
2
5
6
1
7
7
1
5
5
1
3
4
1
4
8
74
7
5
48
5
2
2
2
0
3
1
1
9
7
5
6
4
3
2
2
2
9
6
.
3
1
.69
1
1
9
7
.
0
1
4
0
2.
1
4
2
.
8
4
8
.
8
4
7
.
7
l4
7.
9
1
.
4
9
6
.
3
4
8
.
2
39
2.
.24
1
.09
1
.49
1
4
5
.
0
4
4
0.
34
0.
4
2
.
0
29
0.
9
1
0.
4
0
.
0
l4
0.
4
0
.
0
9
0
.
0
9
0
.
0
9
0
.
0
4
0
0.
4
0
0.
4
0
.
0
累積語数率
9
6
.
3
1
8
3
.
5
2
8
1
.
6
3
2
2
.
8
4
7
4
6.
5
1
3
.
5
6
6
0
.
3
7
0
2
.
0
8
40
4.
8
0
1
.
8
8
5
9
.
0
9
5
3
.
3
9
0
6
.
4
9
0
7
.
5
9
0
2
.
7
9
5
7
.
7
9
20
8.
9
5
5
.
8
9
0
8
.
8
9
0
1
.
9
9
0
3
.
9
9
5
3
.
9
9
0
5
.
9
9
5
5
.
9
9
5
6
.
9
9
5
7
.
9
9
5
8
9.
9
0
9
.
9
9
5
9
.
9
9
9
9
.
9
9
度数
8
4
2
1
6
3
2
1
9
1
0
1
1
9
9
960
3
9
8
2
1
8
644
1
5
4
399
275
224
6
5
1
7
4
1
7
3
1
3
7
0
5
6
3
3
2
22
8
1
8
1
5
1
4
1
0
1
8
5
5
2
2
度数率
1
6
.
2
1
49
2.
1
0
3
0.
1
1
0
.
0
1
0
7
.
9
2
0
.
9
20
8.
0
5
.
6
5
5
.
4
3
0
4.
7
7
.
2
6
2
2.
.57
1
.48
1
.38
1
3
7
.
0
0
5
0.
6
3
.
0
3
2
.
0
22
0.
8
1
0.
8
1
.
0
l5
0.
l4
0.
l0
0.
8
0
0.
5
0
.
0
5
0
.
0
2
0
.
0
2
0
0.
累積度数率
1
6
.
2
1
0
1
.
5
2
40
5.
3
42
5.
4
2
1
.
5
5
l5
4.
6
6
3
.
2
7
7
8
.
8
7
43
3.
8
46
7.
8
4
2
.
0
9
0
5
92.
8
0
.
4
9
7
5
.
5
9
5
9
6.
9
9
6
.
7
9
20
8.
9
6
5
.
8
9
9
7
.
8
9
1
0
.
9
9
0
2
.
9
9
8
3
.
9
9
3
5
.
9
9
7
6
.
9
9
7
7
9.
9
5
8
.
9
9
0
9
.
9
9
5
9
.
9
9
7
9
.
9
9
9
9
.
9
9
以下、中間語嚢 30カテゴリーの半数を占めるが、語数率で言えば 2.79%にしかならな
助
0[
8.
3 [助詞] (
.
、 8
1
い。この中には、 10.1、 10.3 [補助用言]、 9.0、9.3 [助動詞]、 8.
5人名以外の[固有名詞]、
、 20.0、20.1、20.3 [縮約語]、 15.1、 15.3、 15.
)
詞]は 14位
4新設コードもあり、
、 7.3 [接尾語]など主として文法機能語が含まれる 。他に、 2.
1
7.
広範な分野がある。
J、2.3 [人間活動
1 [抽象的関係(用 )
.
] 2
、
1 [抽象的関係(体)
度数の点でみると、 1.
.3 [人間活動(体)]の順で、語数順と比べて1.3 [人間活動(体)]が 2位から
(用)] 1
4位になっているが、
l位から 4位までの項目内容は同じであり、これだけで、 45%を
5 [自然及び自然現象
4 [生産物と道具]、1.
1 [抽象的関係(相)]、1.
.
超える。次に、 3
3 [人間活動(相)]と語数順と似たような順位であ
.
(体)]、1.2 [人間活動の主体]、 3
2 [固有人名]と1.2 [人間活動の主体]を加
る。この 9項目で 83%を超え、 10位の 15.
えると語数順の場合より順位は高く、 3位になる。
9
)8
8
4
2
(
人 間 文 化 第2
4号
1
1位以下は、順位が多少 変わるが、語数I
J
債の場合と項目は同じである 。 15位までで、
97%弱である 。 16位以下も
順位に多少の変動はあ るが、語数順みたとき とほぼ同じ
事が言える。使用率も合わせて 3 %強である 。
1
.
1
.
1
.5 度数 1
語藁体の意昧分野別構造
度数 l語嚢についても、同様に示しておく 。度数 lであるから、語数・度数とも同じ
である。従って、度数順も語数順も同じである。
32のカテゴリーに度数 lの語がある 。24位以下の 9つのカテゴリーには l語しか無
く
、 15位以下の 9カテゴリーにも僅かな語しかない。 14位までで 98%に達する 。 それ
はそれとして、度数 l語嚢は、上位語葉、中間語嚢よりも語数は多 く、その結果であろ
うか、分布するカテゴリーも上位語嚢 (23分野)、中間語嚢 (30分野)のいずれよりも
多い。
表 7 Ii窓ぎわ の トット ちゃ ん
』 度数 l語葉部門別構造
部門
2
3
4
5
6
7
8
9
1
0
1
1
1
2
1
3
1
4
1
5
1
6
1
7
1
8
1
9
20
2
1
22
23
24
2
5
26
27
28
29
30
3
1
32
90 (
2
4
7)
1
.
1
1
.3
2.
3
2.
1
1
.
4
1
.2
3
.
1
1
.5
1
5.
2
3.
3
4
.
3
3
.
5
2.
5
8.
0
1
5.
3
4.
1
1
0
.
1
1
5
.
5
1
5.
4
7
.
1
7
.
2
3.
2
1
3.
0
1
0.
3
20.
1
9.
0
8
.
1
5
.
3
6.
1
7.
0
7.
3
20.
5
語数度数
344
327
239
224
203
1
7
4
1
4
9
1
4
4
1
1
8
1
1
1
3
8
36
2
3
1
0
9
6
4
4
3
2
2
2
2
語数度数率
1
5フ5
1
4.
97
1
0.
94
1
0.
26
9
.
2
9
7.
97
6
.
8
2
6.
59
5.
40
5.
08
1
.74
1
.6
4
1
.0
5
0.
45
0.
41
0
.
2
7
0
.
1
8
0.
18
0.
13
0.
09
0.
09
0.
09
0
.
0
9
0
.
0
4
0.
04
0.
04
0
.
0
4
0.
04
0.
04
0.
04
0
.
0
4
0
.
0
4
語数度数順
累積語数度数率
1
5
.
7
5I
3
0
.
7
3
41
.6
8
51
.9
4
61
.24
6
9
.
2
1
7
6
.
0
4
8
2
.
6
3
8
8
.
0
4
9
3.
12I
9
4
.
8
6
9
6
.
5
1
97.
57
9
8
.
0
3
98.
4
4
98.
7
1
9
8
.
9
0
99.
0
8
99.
31
99.
40
99.
49I
99.
5
8
99.
6
3
99.
67
9
9
.
7
2
99.
77
99.
8
1
99.
8
6
9
9
.
9
0
9
9
.
9
5
99.
99
『窓ぎわのトットちゃん』語葉 1
4(
田
島)
順位をみると、1.1 [抽象的関係(体 )
J、1.3 [人間活動(体)、
]2
.
3 [人間活動(用 )
J、
2
.
1 [抽象的関係(用 )
J の順で、この 4項目で、 52%弱
、
5位の1.4 [生産物と道具]
までは、 200語以上、次に1.2 [人間活動の主体]、 3
.
1 [抽象的関係(相 )
J、1.5 [自然及
び自然現象(体)
、
] 1
5.
2 [固有人名]、 3
.
3 [人間活動(相)]までは 1
0
0語以上有り、こ
こまでで 93%を超える。1.2と1
5.2を加えると第 3位になる。 1
1位からは位は、 4
.
3[
感
動
]
、 3
.
5 [自然及び自然現象(相)
、
] 2
.
5 [自然及び自然現象(用 )
J、8.0 [助詞]で、
38語から 1
0語である。
1
5位から 2
3位の 9項目は、 9語から 2語、全部で 34語、僅かに 1.5%を占めるに過ぎ
ない。 1
5.
3
、 1
5
.
5、 1
5.
4 [固有名詞(人名以外)
、
] 4.
1 [接続]、 1
0
.
1 [補助用言]、 7
.
1、
7.
2 [接尾辞]、 1
3
.
0 [冠詞] 3
.
2新設項目である。
以下 9項目は全て 1語だけ、 1
0.
3 [補助用言]、 2
0
.
1、2
0
.
5 [縮約語]、 9
.
0 [助動詞]、
8
.
1 [助詞]、 5
.
3 [接頭語]、 6
.
1 [接中辞]、 7
.
0、 7
.
3 [接尾辞]である。全部で 0.4%に
すぎない。
ここで少し興味を引くことがある 。 1位から 5位の項目の順序である 。 この順序は、
全体の語数順の排列と完全に一致する。 6位の1.2と 7位の 3
.
1を逆にすると、 1
2位まで
一致し、更に 1
3位の 2
.
5と1
4位の 8
.
0を入れ替えると、 1
4位まで、全体の語数順の順位
と一致するのである 。 2箇所の入れ替えはともかくとして、 5位までは完全に一致す
る。他にどの表でもこのようなことはない 。僅かに中間語嚢の語数順の表が、 3位と 4
位を入れ替えると一致するだけである 。
つまり度数 l語嚢の上位語群は全体の上位語群と語数率の面では一致するということ
である 。 2箇所の入れ替えを認めるとすれ ば、度数 l語嚢ではその 98%弱、全体では
96%強の語嚢が語数の面ではパラレルになるということ、度数 1語嚢によって、全体の
異なり語の縮図が描けるということを意味する。入れ替えを認めないとしても、 5位ま
でで全体の 58%弱、度数 l語葉の 6
1%強の語群の部門別意味分野が一致するのである。
もっと大雑把に言うならば、度数 1語嚢は、異なり語の面では、全語嚢の縮図になっ
ているということである。このことは、語嚢 を考えていく上では大変重要な手がかりに
なると思う。但し、これは『窓 』語嚢を分析した結果であり、 他に及ぼせるかどうか
は、他の語嚢によって検証する必要があることは、言 うまでもない 。
1
.
1
.
2 部門別意昧分野構造の比較
部門別意味分野構造の、全体と上位語裳のそれを比較してみるとどうか、全体と中間
語嚢と比較したらどうか、全体と度数 1の語嚢との比較はどうか、これについて、次に
検討する。
1
.
1
.2
.
1 全体と上位語量の意昧分野別構造の比較
語数、度数について、全体ではどうか、上位語嚢の中ではど うか、ということを基準
に考えてみよう。それぞれにおける比率を算出した上で、その差と比を基準にして観察
(
2
4
6
)9
1
人 間 文 化 第2
4号
する。既に、述べた点もあるが、もう少し詳しくみてみよう。〔この差というのは、全
体の語数率一上位語棄の語数率。比は、上位語嚢の語数率÷全体の語数率〕
全体と上位語葉とを語数の観点、で比べてみる。その語数の比率を比較して、大きな差
がある分野は、1.3 [人間活動(体)
、
] 1.
4 [生産物と道具]、 3
.
3 [人間活動(相)]、1.5
[自然及び自然現象(体)
、
] 2
.
1 [抽象的関係(用)]
。比率の差は 2
.5
%
'
"
'
'
8
.
2
%で全体の
方が大きい。逆に上位語嚢の方が大きい物もある(後述)。
比率の差だけでなく、それぞれの語数率の比を比べてみる。上位語嚢の語数率が全体
のそれの 5倍以上になる項目は、助詞・助動詞・補助動詞と縮約語の 7項目である(表
8の「比 1J
)。これは、多くの助詞・助動詞 ・補助動詞が上位語裳として出 現してお
り、全体でもさほど増えないからである。従って、上位語嚢中に集中することになり、
比率の上で大きな開きが出るのである 。ただ、度数の比率を比べると、語数で見るのと
同様な順位であるが、倍率は小さい。助詞・助動詞でも1.24倍、1.23倍である(表 8の
「
比 2J
)。この原因は、上位語嚢は語数では全体の 7.5%にしかならないのに対して、度
数では 80%にもなるので、上位語嚢での語数率は全体に比べて非常に大きくなるが、
度数率は上位語葉でもさほど大きくはならないということである。つまり、分母が大き
くなるからである。この助詞・助動調・補助動詞に関する比較は上位語嚢と全体との大
きな違いを表していることを確認できる。
上記の語数率の差の大きい項目について
語数率の比でみると 0.
33から 0
.
5
9であり、
度数率の比でも、 0.
29から 0
.
5
0といずれも、最低のところにある(但し、 2
.
1は 0
.
7
2と
0
.
7
6と少し大きい)。つまり、語数率でも、度数率( =使用率)でも、全体のそれと比
べてほぼ半分以下である事を示している。
上位語嚢は全体と比べてみると、こういう、実質的な意味を担う語が少ないことを示
している。
逆に、差のマイナスの数値が大きい項目(つまり、上位語嚢の語数率の高い項目)は
最大が 8
.
0 [助詞]で、 9.19%である 。これは度数率の差でも 7
.
9
1であり、比の面でも、
最大ではないが、語数率で、 6
.
7
8倍、度数率では1.23倍である。これは特別である。
あと、語数率で差の大きいのは 3
.
1[
抽象的関係(相)]が 7
.
0
7で、比は1.87倍である 。
その他は 8
.
1 [助詞]、 9
.
1、9
.
0 [助動詞]、 1
0
.
3 [補助用言]、 4
.
1 [接続]などである 。
この中で 3.
1 [抽象的関係(相)]はかなり目立つ項目で、注目しておく必要がある。全
体に比べ語数率がかなり高く、その比率も 2倍近い。典型的文法機能語以外でそれに近
い働きをする語嚢として目立つ存在で、
ある 。
以上が、語数率からみた上位語嚢と、全体との違いである。
度数率からみるとどうか。1.3 [人間活動(体 )
J、1.4 [生産物と道具]、 2.1 [抽象的
関係(用)]、1.5 [自然及び自然現象(体)]
、1.1 [
抽象的関係(体)]が全体の方が多
い。しかし余り大きな差ではない。これらを比でみると、1.1 [抽象的関係(体)
、
] 2
.
1
9
2(
2
4
5
)
『窓ぎわのト ッ トちゃん』語嚢 1
4(
田
表 8 1窓ぎわのトットちゃん」上位語嚢と全体の比較
部門
-A1
23456789012
345678901234567L
8q9
012345
67009
A
h 吋ムウ
3 3 3 3 3
1 A 1 A 1 a 1 A I l - - 1且 IA
ヴん司ム守ムウ
- qh
ウ&今
血 勾
3
3
弓 1J
々
今
今
勾
勾
3
今
3
今
9.
1
9.
3
8.
1
9
.
0
8
.
0
2
0
.
0
1
0
.
3
20.
3
1
0
.
1
4
.
1
20.
1
3.
1
1
5
.
5
1ユ
2
.
3
1
.
1
2.
1
1
5.
2
1
.5
4
.
3
1
.4
1
.3
3
.
3
3.
5
2
.
5
1
5.
3
7
.
1
1
5.
1
7
.
2
1
5.
4
3
.
2
1
3
.
0
8.
3
2.
4
5.
3
6.
1
7.
0
7.
3
20.
5
差l 差2
1
.8
8
0.
5
1
-2.
3
1
1
.7
5
-9.
1
9
0
.
2
4
1
.6
6
-0.
22
1
.0
1
-1
.5
3
0
.
36
7
.
0
7
0
.
0
4
-0.
5
4
-0.
46
1
.8
1
2.
5
6
1
.2
7
2
.
8
3
1
.0
2
4.
35
8.
2
3
2.
9
5
1
.8
5
1
.
17
0.
24
0
.
0
8
0
.
0
6
0.
06
0
.
0
6
0.
0
4
0.
04
0.
0
2
0
.
0
2
0.
02
0
.
0
2
0
.
0
2
0
.
0
2
0.
0
2
31
-0.
0
.
0
3
-0.
6
3
-2.
27
7
.
9
1
-0
.
0
1
0.
20
0.
0
0
0
.
2
8
0
.
0
0
0
.
0
3
0
.
5
2
0
.
0
0
0.
39
0
.
8
0
1
.2
0
1
.5
6
0.
3
0
1
.3
0
0.
47
1
.5
7
1
.9
1
0
.
8
4
0.
4
2
0
.
2
6
0.
0
2
0.
0
1
0.
02
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0.
0
0
0.
0
2
0.
00
0.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0.
00
0
.
0
0
語数
全
度数
全
7 79
4
3 1
2
2
1
4 1
6
7
2
1
3 5766
7
22
0
4
9
1
2 1
1
8
1
7 7
7
1
3
7
0
20 1
1
0
1
3
6 756
1
0 268
366 4304
1
1
1
1
1
3
4
5 3166
494 4380
6
6
3 5
0
7
3
486 3497
203 1
8
7
0
3
1
3 1
5
9
8
9
9 414
3
9
5 1
6
4
4
584 1
9
0
7
200 736
8
4 260
5
3 1
6
0
1
1
1
4
4
1
0
3
1
5
3
4
3
3
2
2
2
2
1
8
2
1
語数
上
度数
上
7 794
2 1
1
7
9 1
6
5
3
7 5742
3
72
0
3
2
5
1
0
4
7 720
60
5 1
0
2
4
8 6
0
3
2 2
3
1
5
2 3
1
9
5
8
5
2
8 2348
39 31
22
44 3482
2
8 2037
1
1 1
3
5
3
1
4 642
4 1
0
1
1
5 5
4
8
1
6 589
5 1
7
4
比と差(比 1降順)
語数
率全
語数
率上
0
.
1
5
0
.
0
6
0.
30
0.
28
1
.5
9
0.
04
0.
37
0.
0
6
0.
4
4
0.
7
9
0
.
2
2
8.
0
8
0.
24
7
.
6
1
1
0.
9
0
1
4
.
6
4
1
0.
7
3
48
4.
6.
9
1
2.
1
8
8.
7
2
1
2
.
8
9
4.
41
1
.8
5
1
.
17
0
.
2
4
0
.
0
8
0
.
0
6
0.
0
6
0.
0
6
0
.
0
4
0.
04
0.
02
0.
0
2
0.
0
2
0.
0
2
0.
0
2
0
.
0
2
0.
02
2
.
0
4 1
.2
9 1
.61
0
.
5
8 0.
1
9 0
.
2
3
2
.
6
2 2.
7
3 3.
37
2.
04 9.
43 1
1
.7
0
1
0.
7
8 3
3
.
5
1 41
.4
3
0
.
2
9 0
.1
9 0.
2
1
2
.
0
4 1
.2
6 1
.4
6
0.
29 0.
1
1 0
.
1
2
1
.4
5 1
.8
0 2.
0
8
2
.
3
3 1
.2
3 1
.2
2
0.
5
8 0.
43 0.
47
1
5.
16 7
.
0
4 6
.
5
1
0.
29 0.
1
8 0
.
1
7
8
.
1
6 5.
1
7 4.
7
8
1
1
.3
7 7.
1
6 6.
3
6
1
2.
8
2 8.
30 7.
09
8.
16 5.
7
2 4.
15
3.
20 3
.
0
5 2
.
7
5
4
.
0
8 2
.
6
1 1
.3
0
1
.1
6 0.
6
7 0
.
2
0
4
.
3
7 2.
6
8 1
.
11
4
.
6
6 3.
1
2 1
.20
1
.4
5 1
.20 0
.
3
5
0.
00 0.
4
2 0.
00
0.
00 0
.
2
6 0
.
0
0
0.
00 0.
02 0.
0
0
0
.
0
0 0
.
0
1 0.
0
0
0.
0
0 0.
0
2 0.
00
0.
0
0 0.
0
0 0.
00
0
.
0
0 0.
00 0
.
0
0
0.
00 0.
00 0.
00
0.
00 0
.
0
0 0.
0
0
0.
0
0 0
.
0
2 0.
0
0
0
.
0
0 0.
0
0 0
.
0
0
0.
0
0 0.
0
0 0
.
0
0
0.
0
0 0.
0
0 0.
00
0.
0
0 0
.
0
0 0.
00
0.
00 0.
00 0.
00
0
.
0
0 0
.
0
0 0
.
0
0
。。
。。
。。
。。
。。
。。
。。
。。
。。
。。
。。
。。
。。
。。
。。
。。
島)
度数
率全
度数
率上
比l
1
3
.
2
0
8.
8
0
8.
48
7
.
1
0
6
.
7
8
6.
60
5.
43
4.
40
3.
30
2
.
9
3
2
.
6
4
1
.8
7
1
.2
0
1
.0
7
1
.0
4
0
.
8
7
0
.
7
6
0.
7
1
0.
5
9
0.
5
3
0.
5
0
0.
36
0
.
3
3
0
.
0
0
0.
0
0
0.
0
0
0.
00
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0.
0
0
0.
00
0.
00
0
.
0
0
0.
0
0
0
.
0
0
0.
0
0
0.
0
0
比2
1
.2
4
1
.
19
1
.2
3
1
.2
4
1
.2
3
1
.0
9
1
.
16
1
.0
6
1
.
15
0
.
9
9
1
.0
7
0
.
9
2
0.
9
5
0.
9
2
0.
8
8
0.
8
5
0.
7
2
0.
90
0.
5
0
0.
30
0.
41
0
.
3
8
29
0.
0.
00
0.
00
0.
00
0
.
0
0
0.
00
0.
00
0.
00
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0.
00
0
.
0
0
0.
00
0.
00
0
.
0
0
[抽象的関係(用)]が 0.
85、0
.
7
2とやや大きいが、他は 0
.
5以下である 。上位語嚢 の方
が差が大きい項目は 8.0 [助詞]、 9.0 [助動詞]でもう少し小さいのも 8
.
1 [助詞]、 9
.
1
[助動詞]などやはり助詞・助動詞である 。その他、僅かであるが上位語嚢の方が率が
高いのは、 10.1、 10.
3 [補助用言]、9.
3 [助動詞]、 20.
0、20.
1 [縮約語]である 。比で
はさほど注目すべき事はない 。
(
2
4
4
)93
人 間 文 化 第2
4号
1
.
1
.2
.
2 全体と中間語量の意味分野別構造の比較
前項と同様に、中間語嚢と全体について、その意味分野別構造を観察してみよう。
語数率に関して言えば、その差は概して大きくない(表 9の「差 3J
)。最大 0
.
9
0から
-0.95の範囲にある 。大半の項目 2
1項目(内、
8項目は中間語嚢 は語数 0) が 0
.
1から
-0.1の間にある。つまり、語数率の上で全体と、中間語嚢は割合よく似ていると言え
よう 。その中で、1.1 [抽象的関係(体 )
J、1.3 [人間活動(体)、
] 1
5.
2 [固有人名]、1.2
[人間活動の主体]はやや全体に比べて語数率が低く、逆に 2.
1 [抽象的関係(用)]、1.5
[自然及び自然現象(体)
、
] 4.
3 [感動]、 3
.
5 [自然及び自然現象(相 )
J、2.5 [自然及び
自然現象(用 )
J、4.1 [抽象的関係] [接続]の各項目は中間語嚢の語数率が比較的に高
くなっている 。比から言うと 、前者(全体の方が高い項目)は、 0
.
9
3倍から 0
.
7
8倍、後
者は1.0
1倍から1.30倍である 。いずれも余り問題にはならない 。
一方、度数率(使用率)でみると、全体に比べ、極めて顕著に小さいのが、 8
.
0[
助
詞]である 。 これは、前項で 述べたことに関 連するが、全体 の方には多数の 助詞があ
る。中間語嚢には助詞は僅少であるということである 。9
.
0 [助動詞]についても差は
助詞ほどではないが、かなり小さい。同様の理由である。助調や助動詞は中間語嚢に出
現しても、それは稀なものである 。度数率の差が全体の方が大きいのは、この他全て助
詞・助動詞或い は補助動詞・縮 約語である 。つまり中間語 嚢では、こういう類の語は
あっても少数であるということである 。
逆に、度数率の上で中間語嚢が全体より大きくなっているのは、1.3 [人間活動(体 )
J、
2.
1 [抽象的関係(用)]
、1
.4 [生産物と道具]、1.5 [自然及び自然現象(体)]、1.1 [
抽
象的関係(体)
、
]3
.
3 [人間活動(相)
、
] 2.
3 [人間活動(用 )
J、3.1 [抽象的関係(相 )
J、
4.
3 [感動]である 。 この中で、語数率では低かったのが、1.3 [人間活動(体)]、1.1
[抽象的関係(体 )
J、3.
3 [人間活動(相)
、
] 2.
3 [人間活動(用 )
J であった 。要するに、
中間語嚢では実質的な意味を担う語嚢の使用率が高く、文法的機能を担う語葉が全体に
比べてかなり小さな使用率 しか持っていないとい うことである。このことは、中間語嚢
の性格を考える上で重要な事である 。表 8と同じように、中間語嚢について表示する。
中間語嚢 における語数率と全体における語数率の比 3と度数率の比 4をみると、比の
大きい上位 3項目はいずれも語数は僅少で、中間語嚢にある語が全てであるというもの
である。度数率の比で目立つのが、 3
.
5 [自然及び自然現象(相 )
J、2.5 [自然及び自然
現象(用)
、
] 4
.
3 [感動]、 3.
3 [人間活動(相 )
J、1.4 [生産物と道具]、1.3 [人間活動
(体)]、1.5 [自然及び自然現象(体 )
J、2.1 [抽象的関係(用)]などの項目で、いずれ
も 2倍以上、1.1 [抽象的関係(体 )
J、2.
3 [人間活動(用 )
J、 3
.
1 [抽象的関係(相)
、
]
1
5
.
2 [固有人名]も1.5
1倍から1.3
1倍でやや目立つ 。いずれも全体に比べて、中間語嚢
が多い項目である。逆に比の小さい項目、つまり、全体に比べて使用率の小さい項目は
前述のように、 9
.
0 [助動詞]が 0
.
0
2、 8
.
0 [助詞]が 0
.
0
4と極めて小さい。 8
.
0、9
.
0以外
9
4(
2
4
3
)
田
4(
『窓ぎわのトットちゃん』語黛 1
表 9 Ii窓ぎわのトットちゃん』中間語葉と全体の比較
差4
うh
。
。
Q ノ ハ U 1 且 qh 3
勾 A ﹃ , 、J 五 U
1 d A ﹃ ζ J 4 U 7・ 0 0 Qノ ハ υ 1 且 司 4 1 d A ﹃ 戸 コ ぷ U 7 '
JH
h 守ゐウ白守ムウ血今
- A 1 A T A E且 1 A 1 A ' 1 1 1 1且 1 且 ﹁ , ゐ 司 J
U
J
今
勺f
3 A ﹃ F3ζU 寸' o o Q ノ
h 弓
,
Q O Q ノ ハ リ 1A 司
3
3 3
吋
31d 3
今
3
弓
今
弓
内
3
吋
3
今
B 弓・4 3
J
司
勾
部門
差3
4
2.
3
.
8
1
.
5
1
l
20.
3
.
0
2
1
.
4
3
4.
5
.
3
5
.
2
1
.
0
1
5
.
5
1
3
0.
1
1
7.
0
.
0
2
.5
1
1
.
2
1
.
3
.4
1
3
.
2
3
3.
.1
1
.2
1
.3
1
0
.
9
2
.
5
1
0
8.
2
7.
3
9.
1
.
8
3
.
5
1
3
5.
1
.
6
0
7.
3
7.
5
.
0
2
2
.
3
0
.
3
1
4
5.
1
1
.
9
1
0
.
0
2 0
.
0
l5
2 -0.
0
-0.
2
1
.
0
8 0
-0.
2 0
1
.
0
7
0
.
1
0
.
3 0
0
.
0
30 -0.
4
2
.
0
0
1
.
2
6 6
.
0
4 5
.
0
3
.8
1
32 -0.
2
.1
1
.06
0 1
1
-0.
4
0
.
0
5 0
-0.
7 0
0
.
0
5
7
.
6
0
.
0
1 0
-0.
5
0
.
0 0
0
.
0
59
5.
2 8
.
0
5 9
.
0
7
7
.
6
6
6
.
2
5 1
-0.
3
3
.
6
1 1
-0.
3
1
12 -3.
0.
2 3.
2
.
0
35
0
3
.
4
0 9
.
0
3
.3
1
47 0.
9
8
.
6
5 8
.
0
0
2
.
3 9
0
.
0
7
9
.
0
8 7
.
0
.94
34 31
0.
1
0
.
0
1 0
.
0
14
1 0.
0
.
0
5
5
.
10 2
0.
2
0
.
0
14 0.
0
0
.
2 0
0
.
0
0
0
.
2 0
0
.
0
2 0
0
.
0
0
0
.
0
0
.
2 0
0
.
0
00
2 0.
0
.
0
0
0
.
04 0
0.
0
0
.
4 0
0
.
0
0
0
.
6 0
0
.
0
.29
5 1
1
.
0
語数
全
度数
全
2
8
1
3
5
1
0 268
1
3
0
7
6 756
3
9 414
9
4 260
8
3 1
5
0
6
20 1
1
0
1
1
1
1
1
1
7 7
1
1
7
4
0
1
2 1
8
1
313 1
8
9
5
486 3497
366 4304
5 1
9
3
4
4
6
494 4380
200 736
3
7
0
3 5
6
6
5 3166
4
3
7
0
9
584 1
3 5766
1
203 1
0
7
8
1
9
4
0
22
7
4
3
3 1
2
2
4 1
1
2
7
6
1
1
4
1
2
2
3
7
2
2
3
794
語数
中
3
7
2
2
2
7
5
8
4
0
3
1
1
6
9
2
5
5
1
234
5
6
1
7
7
1
216
4
8
274
3
4
1
1
4
2
5
74
5
2
4
2
度数
中
2
8
1
5
1
6
3
0
1
7
4
1
275
224
7
3
1
3
7
22
0
5
8
4
1
2
1
8
6
3
2
1
960
3
9
8
9
1
0
1
1
5
4
8
4
2
1
644
1
9
9
3
2
399
6
5
1
2
5
8
1
5
比と差(比 3降順)
語数
率全
語数
率中
度数
率全
度数
率中
2
0
.
0
2
0
.
0
6
0
.
0
22
0.
6
0
.
0
9
7
.
0
8
1
.
2
5
.8
1
17
.
1
4
4
0.
24
0.
37
0.
8
0
.
0
4
0
.
0
1
9
6.
3
7
.
0
1
8
0
8.
2
7
8.
0
9
.
0
1
41
4.
4
6
.
4
1
1
6
.
7
9
8
.
2
1
8
2
.
0
48
4.
.59
1
6
0
.
0
06
0.
0
3
.
0
4
2
.
0
2
0
.
0
2
0
.
0
2
0
0.
2
0
.
0
2
0
.
0
4
0
.
0
04
0.
6
0
.
0
5
1
.
0
4
0
.
0
4
0
.
0
4
1
.
0
34
0.
9
0
.
0
.09
1
4
8
.
2
39
2.
.49
1
4
5
0.
9
2
0.
44
0.
9
0
.
0
4
0
.
0
4
7
.
7
.68
1
1
4
2
.
8
4
8
.
8
8
7
.
0
1
19
4.
3
7
.
3
1
4
1
.
7
3
0
2.
1
24
0.
9
6
.
3
.24
1
4
0
.
0
04
0.
9
1
0.
09
0.
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
00
0.
0
0
.
0
0
0
.
0
2
0
.
0
2
0
0.
3
4
0.
1
1
.
0
3
.2
1
7
6
.
0
42
0.
26
0.
.80
1
8
1
0.
.26
1
1
0
.
0
19
0.
1
6
2.
2
7
5.
4
0
.
7
8
6
2.
6
1
7.
.20
1
30
8.
7
1
5.
2
1
.
3
43
9.
5
0
.
3
1
5
.
3
3
0
0
.
0
19
0.
3
7
.
2
2
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
0.
0
0
.
0
.29
1
2
0
0.
8
1
.
0
15
0.
36
0.
0
1
.
0
.48
1
8
7
.
2
6
2
.
2
.38
1
3
7
.
0
2
2
.
0
0
5
.
0
8
0
.
0
14
0.
0
2
.
8
49
2.
1
0
7
.
9
02
9.
30
0.
1
5
5
.
4
0
6
.
2
1
51
6.
1
0
.
0
1
23
0.
3
0
.
4
.57
1
2
0
.
0
5
0
.
0
18
0.
5
0
.
0
0
0
.
0
0
0
0.
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
。。
。。
。。
。。
。
。。
。
。。
。。
。。
島)
比3
6
2
.
2
6
2
.
2
6
2
.
2
8
.5
1
0
.5
1
8
.3
1
.30
1
.29
1
.28
1
.24
1
3
.2
1
19
.
1
13
.
1
13
.
1
12
.
1
.08
1
1
.0
1
1
.0
1
8
9
.
0
4
9
.
0
3
9
.
0
3
9
.
0
3
9
.
0
6
8
.
0
2
8
.
0
8
7
.
0
5
7
.
0
5
7
0.
4
6
.
0
41
0.
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
00
0.
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
0.
比4
7
1
.
6
7
1
.
6
7
1
.
6
2
8
.
0
8
8
.
0
.20
1
10
4.
2
3
.
5
9
2
.
5
40
0.
.22
1
40
0.
4
9
.
4
3
7
0.
3
1
.
3
18
2.
.37
1
35
3.
.43
1
8
7
.
3
1
.5
1
5
.2
1
1
2
.
3
2
0
.
0
1
.3
1
4
0
.
0
8
0
3.
5
2
.
0
6
0
.
0
0
2
.
2
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
L ーーーーーー
の助詞、助動詞を含めても僅かである。他に、補助用言、縮約語も小さな比率である。
前 述 の 通 り 、 こ れ が、中間語嚢の意味分野別構造の 大きな特徴と言える。
語量の意味分野別構造の比較
3 全体と度数1
.
.2
1
.
1
度 数 1の 語 嚢 と 、 全 体 の 意 味 分 野 別 構 造 の 比 較 を 試 み る 。
J、1.1 [抽象
語 数 率 の 比 較 で 、 度 数 1語集の方が大きい項目は、1.3 [人間活動(体 )
5
)9
2
4
2
(
人 間 文 化 第2
4号
的関係(体)
、
] 1
5.
2 [固有人名]、 3
.
3 [人間活動(相 )
J、1.4 [生産物と道具]、1.2 [人
間活動の主体]などである。中でも1.3 [人間活動(体)]は他の項目より若干差が大き
く、特に、度数率ではかなり大きな差がある。逆に、全体の方が大きい項目は、 3
.
1[
抽
象的関係(相 )
J、 8
.
0 [助詞]、 4
.
1 [接続]、 2
.
1 [抽象的関係(用 )
J、4
.
3 [感動]などの
項目である。他は、その差が 0
.
3
2から -0.16の範囲にある。
一方度数率(使用率)の比較では、度数 1語葉の方が大きいのは1.3 [人間活動(体)]
が前述の如くかなりの差で大きく、1.1 [抽象的関係(体 )
J、1.4 [生産物と道具]、 2
.
1
[抽象的関係(用)]、1.5 [自然及び自然現象(体 )
J、3.
3 [人間活動(相 )
J、2.
3 [人間
活動(用 )
J、1.2 [人間活動の主体]、 1
5.
2 [固有人名]が、 2 %以上の差を付けている。
逆に、全体の方が大きいのは、 8
.
0 [助詞]、 9
.
0 [助動詞]が大きな差を付けており、他
に
、 8
.
0、9
.
0以外の助詞、助動詞と、補助用言が度数 l語嚢に差を付けている。 4.
1[
接
続]は全体の方が大きい。あとの 20項目は 0.
39からー 0.
38の範囲にある。
また、 2
.
5 [自然及び自然現象(用)]は余り頻度の高い語群ではなく目立たないが、
語数率では全体の方で高く、度数率では度数 1語葉の方に高くなっているこのように、
語数率と度数率とでねじれ現象が見られる 。 こういう項目は他にも、 2
.
1 [抽象的関係
(
用)
J、1.5 [自然及び自然現象(体 )
J、3.5 [自然及び自然現象(相)、
] 4.
3 [感動]な
どの項目にみられる 。上位語葉と全体、中間語嚢と全体の比較においてもこういう現象
はあったが、 これほど多くなかった 。 また、逆の場合、語数率が全体で低く、度数率で
は高いという項目も当然ある。この、ねじれ現象は、異なりと延べという語嚢の両側面
が別々のものであることを示すのはもちろんであるが、全体と部分を考える上で、一つ
のヒントを与えていると思われる。
これらの項目のねじれが何を示すか具体的に考えてみよう。
2
.
5 [自然及び自然現象(用 )
J は全体で 53語 160度数、度数 l語嚢で 23語、語数率の
差は全体が、 0
.
1
1%高く、度数率は全体が、0.79%低い 。 このカテゴリーの語は度数 1
語裳以外で、 30語 1
3
7度数使われている計算であるが、この数字からは頻用される語群
ではないことを示す(一語平均の使用回数は全体では 1
3
.
5
0、この語群では全体で 3
.
0
1、
度数 1語嚢の分を除くと 4
.
5
6である)。何処にでも使われる語群ではなく、題材の叙述
に関して必要な場合に限り用いられる語群だという事を示す。因みに、上位語棄にはこ
のカテゴリ ーの語は出現しない 。
他の場合も同様に言えるか 。
2.
1 [抽象的関係(用)]はどうか。 全体で 486語 3497度数、度数 1語嚢で 224語。語
数率で、全体が 0.
47%高く、度数率では 4.53%も全体の方が低くなっている 。全体の度
数率 5.72%、語数率 1
0.
74%、度数 1語嚢では共に 1
0.
27%。語数率は大差ないが、度数
率は倍近い差がある 。大して頻用する語群ではなく、度数 1語嚢に多数有るということ
である 。 これだけでは、余りはっきりしない。上位語嚢と中間語嚢の様子を見ると、中
9
6(
2
4
1
)
『窓ぎわのト ッ トちゃん』語嚢 1
4(
田
島)
間語嚢では 2
.
1 [抽象的関係(用)]は全体に比べ両率とも最も全体より大きい。上位語
嚢では、逆に全体の方が共に上位語嚢より大きい。つまり、上位語嚢的性格の語群では
ない。中間語嚢以下に割合使われるというものであることを示 す。NK値も平均 1
3
.
5
0
に比べ 7
.
1
9と小さい(自立語だけの全体の NK値 7.
32よりも小さい)。
2
.
5の場合とは事情が異なることが分かる 。 こういう、逆転現象のあるところについ
ては、検討してみると色々の問題が浮かび、
上がって来るであろう。
次に、前項同様、各々の語数率、度数率の比率で観察してみよう。
度数 1語嚢においては、語数と度数は同じである 。比率の高い項目は、 1
0位までは
全く同じ 。その上、 8位までは、度数 1語嚢の語数がそのまま全体の語数である 。語数
の小さなもので、全体でも、度数 l語嚢でも、例えば、共に語数(度数) 1の場合、度
数 1語嚢では分母が全体より当 然小さいので、 その差が大きく出て、比が 2
8
.
0
1にもな
るのである 。 これは、度数 1語棄の度数と、全体の度数の比に等しい (
6
1
1
2
4
;
2
1
8
2=
2
8
.
0
1
)0 3
3位以下は度数 1語実は度数 0なので、比較は 32位までである。語数率の比
で、度数 1語嚢が大きいのは、語数の少ない 1
0位までのものは除けば、 1
5
.
2 [固有人
名] 1
.3 [人間活動(体 )
J、3.3人間活動(相)くらいである。これも1.20倍から1.15倍
である 。逆に度数 1語嚢で比の小さいのは、 1
0
.
3, 8
.
0、9
.
0、 8
.
1、20.3などの助詞・助
動詞・補助用言、縮約語など、 一般によく使われる語群である 。それが偶々、度数 l語
嚢に出現するものが有ったということで、 8
.
0 [助詞]以外はいずも 1語 l回の使用で
ある。語数の多い項目では、1.07倍か ら0
.
7
9倍の範囲にある 。 これは、文法機能語では
なく、まさに実質的意味を担う語群である 。
度数率の比をみると若干異なる 。比の大きい 1
0位までは語数率の場合と変わらない。
ところが、1.3 [人間活動(体)]は語数率で1.1
6倍でしかなかったのが、度数率では
4.
8
0倍
、 3
.
3 [人間活動(相 )
J は語数率 1
.1
5倍が度数率では 4.
22倍、更に 2
.
5 [自然及び
自然現象(用)]は語数率では 0
.
9
0倍なのに、度数率では 4.
02倍であり、 3
.
5 [自然及び
自然現象(相)]も 0
.
8
8倍が、 3
.
8
7倍、1.
4 [生産物と道具]は1.06倍が 3.
45倍
、 4.
3[
感
動]は 0
.
7
9倍が 2
.
5
6倍、1.5 [自然及び自然現象(体 )
J は0.95倍が 2.52倍、となってい
る。他にも 、1
.1 [抽象的関係(体 )
J、2.1 [抽象的関係(用 )
J、 15.
2 [固有人名]、1.
2
[人間活動の主体]、 2
.
3 [人間活動(用 )
J などが度数率からみると全体を上回っている 。
これは、語数率で、実質的意味を担 う語群が平均的に出現していたことをもう少し、
詳しく示しているのである 。 これを表 1
0に比 5 (度数 1語嚢語数率÷全体の語数率)
の降順に示す。
1
.
1
.2
.
4 小結
今回は、意味分野別構造 につい て、部門別に、全体、上位語葉、中間語葉、度数 1語
葉を観察した後、それぞれを 全体 との比較において分析してみた結果を述べた 。
その結果、上位語葉、中間語嚢、度数 l語棄のそれぞれの意味分野別構造の特徴を見
(
2
4
0
)9
7
人 間 文 化 第 24号
表1
0 i
I
窓ぎわのトットちゃん』度数 l語嚢 と全体の比較
- A 1 A 1 A 1 A 1且 1 A 1且 1 且 1 且 1A
23456789012345678901234567890123456789
司, h フ - ヲ 面 司 , h 司
4
うん今ゐ司ヰ吋ゐ司
4 2J 3
弓
3
弓 1d1d
3
3
今 1J
勾
勾 1d
3
部門
差5 差6
5.
3
6
.
1
7.
0
7.
3
20.
5
3
.
2
1
3.
0
1
5.
4
1
5.
3
7
.
2
7.
1
1
.3
3
.
3
2.
5
3
.
5
1
.4
4.
3
1
.5
1
.
1
2.
1
1
5
.
2
1
.2
2.
3
1
5
.
5
3.
1
4.
1
20.
1
1
0
.
1
1
0.
3
8
.
1
8.
0
9.
0
2.
4
8.
3
9
.
1
9.
3
1
5.
1
20.
0
20.
3
-0.
0
2 -0.
0
4
-0.
0
2 0
.
0
4
0
.
0
2 -0.
04
0
.
0
2 -0.
04
.
0
4
-0.
0
2 -0
-0.
04 -0.
0
8
-0.
04 -0
.
0
8
-0.
0
7 -0.
1
3
-0.
1
60
.
38
0
.
0
2 -0
.
0
8
0
.
0
0 -0.
0
7
-2.
0
811
.8
5
-0
.
6
6 3.
8
8
0
.
1
1 0
.
7
9
1.
22
0
.
2
0 6
0
-0.
5
7 -6.
0.
4
4 1
.0
6
9
8
0.
31 -3.
45
1
.
11 -7.
5
3
0.
47 -4.
-0.
9
2 -2.
34
-0.
3
5 -2.
79
.
7
8
-0.
0
3 -3
0.
0
5 0
.
0
0
1
.2
5 0
.
2
1
0
.
5
2 0.
96
0
.
1
7 0.
3
9
0
.
2
5 1
.6
1
0.
32 1
.2
1
0
.
2
6 2.
6
8
1
.1
3 3
3
.
0
6
0
.
2
4 9.
38
0
.
0
2 0.
00
0.
0
2 0
.
0
2
0
.
1
5 1
.2
9
0
.
0
6 0.
19
0
.
0
6 0.
0
2
0.
04 0.
1
9
0
.
0
6 0
.
1
1
語数
全
度数
全
2
2
2
2
3
3
1
1
1
4
3
4
4
1
0
584 1
9
0
7
200 736
5
3 1
6
0
8
4 260
6
4
4
3
9
5 1
9
9 414
3
1
3 1
5
9
8
6
6
1 5
0
7
3
486 3497
203 1
8
7
0
3
4
5 3166
494 4380
1
1 1
1
1
366 4304
36 756
1
0 268
20 1
1
0
1
1
7 7
7
1
1
4 1
6
7
2
0
4
9
1
7
22
1
3 5766
2
1
8
7 794
3 1
2
2
3
1
5
2 1
1
8
3
70
語数
下
度数
下
2
2
3
9
2
2
327
1
1
1
2
3
3
6
203
3
8
1
4
4
3
4
3
224
1
1
8
1
7
4
239
4
1
4
9
6
2
2
3
9
2
2
3
2
7
1
1
1
2
3
3
6
203
3
8
1
4
4
3
4
3
224
1
1
8
1
7
4
239
4
1
4
9
6
4
4
1
0
1
0
比と差(比 5 ・6降順)
語数
率全
語数
下率
0
.
0
2
0
.
0
2
0.
02
0.
0
2
0.
02
0
.
0
4
0
.
0
4
0
.
0
6
0
.
2
4
0
.
0
6
0.
0
8
1
2
.
8
9
4.
41
1
.
17
1
.8
5
8
.
7
2
2
.
1
8
6
.
9
1
1
4.
64
1
0.
7
3
4.
48
7.
6
1
1
0.
90
0
.
2
4
8.
0
8
0
.
7
9
0
.
2
2
0.
4
4
0.
3
7
0
.
3
0
1
.5
9
0
.
2
8
0.
02
0.
0
2
0.
1
5
0
.
0
6
0
.
0
6
0.
04
0
.
0
6
0.
04 0
.
0
0
1
6
3
0
.
0
4 0
.
0
0
1
6
3
0.
0
4 0
.
0
0
1
6
3
0.
04 0.
00163
0
.
0
4 0.
00163
0.
09 0.
00327
0.
09 0
.
0
0
3
2
7
0.
1
3 0.
0049
0.
41 0.
0229
0
.
0
9 0.
00654
0
.
0
9 0
.
0
1
6
3
6
1
4
.
9
7 3.
1
2
0
0
9
5
.
0
8 1
.2
0418
1
.0
5 0
.
2
6
1
7
8
1
.6
4 0.
42539
9.
29 2.
68979
1
.7
4 0
.
6
7
7
3
5
6
.
5
9 2.
61452
1
5.
7
5 8.
30
006
1
0
.
2
6 5.
7
2
1
5
3
5.
40 3
.
0
5
9
5
5
7
.
9
7 5
.
1
7
9
9
7
1
0.
94 7
.
1
6
6
2
3
0.
1
8 0
.
1
8
1
6
6.
8
2 7
.
0
4
1
8
8
0
.
2
7 1
.2
3
6
9
1
0
.
0
4 0.
43848
0
.
1
8 1
.8
0137
0.
0
4 1
.2
6145
0.
04 2
.
7
3
5
6
0.
45 3
3
.
5
1
9
3
0.
04 9.
4339
0.
00 0
.
0
0
3
2
7
0
.
0
0 0.
0
2
9
4
5
0
.
0
0 1
.
29908
0
.
0
0 0
.
1
9
9
6
0
.
0
0 0.
02454
0.
00 0
.
1
9
3
0
6
0.
00 0
.
1
1
4
5
2
。。
。。
。。
。。
。。
。。
。。
度数
率全
度数
下率
比5 比6
0
.
0
4
0
.
0
4
0
.
0
4
0.
04
0
.
0
4
0
.
0
9
0.
0
9
0.
1
3
0.
41
0.
0
9
0
.
0
9
1
4
.
9
7
5
.
0
8
1
.0
5
1
.6
4
9.
29
1
.7
4
6.
5
9
1
5.
7
5
1
0
.
2
6
5.
4
0
7
.
9
7
1
0.
94
0
.
1
8
6
.
8
2
0
.
2
7
0.
04
0.
18
0.
04
0
.
0
4
0.
45
0.
04
0.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0.
0
0
0.
00
2
.
07
2
.
0
7
2
.
0
7
2.
07
2.
07
2
.
07
2.
0
7
2.
0
7
1
.6
9
1
.3
8
1
.0
3
1
.
16
1
.
15
0.
90
0
.
8
8
1
.0
6
0
.79
0
.
9
5
1
.0
7
0.
9
5
1
.2
0
1
.0
4
1
.0
0
0
.
7
5
0
.
8
4
0
.
3
4
0
.
2
0
0.
41
0.
1
2
0.
14
0.
2
8
0.
1
5
0.
00
0
.
0
0
0.
00
0.
00
0.
00
0
.
0
0
0.
00
27.
9
9
27.
99
2
7
.
9
9
2
7
.
9
9
2
7
.
9
9
27.
99
2
7
.
9
9
2
7.
99
1
7.
99
1
3
.
9
9
4
.
8
0
4
.
2
2
4.
0
2
3
.
8
7
3.
45
2
.
5
6
2.
52
1
.8
9
1
.7
9
1
.7
6
1
.5
3
1
.5
2
1
.0
0
0.
96
0.
2
2
0
.
1
0
0.
1
0
0
.
0
3
0.
0
1
0
.
0
1
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0
.
0
0
0.
00
0
.
0
0
0
.
0
0
出すことが出来た 。 これは、『窓』語嚢の観察か ら得た結果なので、他に適用でき るか
どうかについては、今後の検討が必要である 。
ひき続いて、最初に述べたよ うに、中項目別の分析、コード別の分析、他語嚢のーっ
として『南』語嚢との比較などを 行って い くが、本稿で得られた
て、摘記しておこう 。
98(
239)
めぼしい点につい
『窓ぎわのトットちゃん』語輩 1
4(
田
島)
1 全体では .
1 [抽象的関係]語嚢が一番多い。 .
3 [人間活動]、 .
2 [人間活動の主体]
と続く
o
.
4 [生産物と道具]、 .
5 [自然及び自然現象]は少ない。
助詞・助動詞は語数は少ないが、使用率は高い。
2 上位語嚢は、全体 39カテゴリー中、 23カテゴリーに出現する。語数は、 3.
1 [抽象
J、1.1 [抽象的関係(体)]が多い。1.2 [人間活動の主体]は 15.
2 [固有
的関係(相 )
.
3 [人間活動(用)]と並ぶ。 1.
4 [生産物と道具]、1.5 [自然
人名]と合わせると、 2
及び自然現象(体)]は少ない。 2
.
5 [自然及び自然現象(用 )
J、3
.
5 [自然及び自然現
象(相)]に属する語は上位語嚢に出現しない。
.
3 [人間活動(相)]、1.5自然及び自
1
.3 [人間活動(体)]、1.4 [生産物と道具]、 3
然現象、 2.
1 [抽象的関係(用)]は全体と比べると少ない。 8
.
0 [助詞]、 9
.
0 [助動詞]
は 5割を超える使用率を持つ。逆に、実質的意義を担う語は少ない。
3 中間語嚢は度数順と語数順がよく似ている。突出したものがないのが特徴。全体と
語数率ではよく似ている。文法機能語は少ない。 2.
1 [抽象的関係(用 )
J、1.5 [自然
.
3 [感動]、 3
.
5 [自然及び自然現象(相)
、
] 2
.
5 [自然及び自
及び自然現象(体)
、
] 4
然現象(用)
、
] 4
.
1 [接続]などは多い。
4
度数 1語嚢は全体の異なり語数の意味分野別構造の縮図である。1.3 [人間活動
(体)]の多さが目立つ、 3
.
1 [抽象的関係(相 )
J の少なさも目につく。
5 上位の項目は語数でも、度数でも大きな比率を持ち、逆に、下位の半数は僅かな率
しか占めない。
6 語数率と度数率を全体と比べてみる場合、一方は大であるが他方は小、またはその
逆になるねじれ現象がある。その持つ意味を検討する必要がある。
附記
データに若干の訂正が生じたので附記する。
5
5
1語
全体 4
中間語嚢
7
8
2
6
3度数
2
0
0
1語 9
8
9
3度数
上位語嚢
度数 1語嚢
3
4
3語 4
9
0
4
9度数
2
1
8
2語
なお、用語についても、上位語→上位語葉下位語→度数 1語葉とした。
(
2
3
8
)9
9
ダウンロード

『窓ぎわのトッ トちゃん』 語彙ー4