ネットワーク上のリアルタイム遠隔授業に
おけるコミュニケーション非対称性の是正に
関する研究
福田剛士
[email protected]
現在のリアルタイム遠隔授業に
おける問題点
講師が授業の全体像を把握できない
授業の全体像を把握している進行役が実
質的な授業運営を行っている
授業の質は進行役の力量に依存
遠隔受講者の発言機会が限られている
本研究の目的
これらの問題点を解決する授業運営モデ
ルと、それを支援するシステムが必要
アウェアネスの欠如による質疑応答局面
における問題を解決する授業運営モデル、
及びそれを支援するシステムの提案
現在のリアルタイム遠隔授業の構成
場(教室)
遠隔受講者
通常の
参加者
RerlVideo
(一方向、遅延あり)
講師
DVTS
(双方向、遅延なし)
進行役
主チャンネル(口頭)
副チャンネル(IRC)
場(教室)
講師からみた世界
通常の
参加者
講師
DVTS
(双方向、遅延なし)
場(教室)
進行役
主チャンネル(口頭)
場(教室)
講師の立場
以下のエンティティの動向を把握し、かつ働きか
けることができる


進行役
通常の受講者
以下のチャンネルにおいてその動向を把握し、
発言できる

主チャンネル
遠隔受講者と副チャンネルの存在は認識してい
るが、その実状は把握できず、働きかけることも
できない
進行役からみた世界
場(教室)
遠隔受講者
通常の
参加者
講師
DVTS
(双方向、遅延なし)
進行役
主チャンネル(口頭)
副チャンネル(IRC)
場(教室)
進行役の立場
以下のエンティティの動向を把握し、かつ働きか
けることができる



講師
通常の参加者
遠隔受講者
以下のチャンネルにおいてその動向を把握し、
発言できる


主チャンネル
副チャンネル
授業にかかわるすべての参加者、すべてのチャ
ンネルの動向を把握し、働きかけることができる
通常の受講者からみた世界
場(教室)
遠隔受講者
通常の
参加者
講師
DVTS
(双方向、遅延なし)
進行役
主チャンネル(口頭)
副チャンネル(IRC)
場(教室)
通常の受講者の立場
以下のエンティティの動向を把握し、かつ働きか
けることができる



講師
通常の参加者
遠隔受講者
以下のチャンネルにおいてその動向を把握し、
発言できる


主チャンネル
副チャンネル
授業にかかわるすべての参加者、すべてのチャ
ンネルの動向を把握し、働きかけることができる
遠隔受講者からみた世界
場(教室)
遠隔受講者
通常の
参加者
RerlVideo
(一方向、遅延あり)
講師
進行役
主チャンネル(口頭)
副チャンネル(IRC)
場(教室)
遠隔受講者の立場
以下のエンティティの動向を把握できる

講師
以下のエンティティの動向を把握し、かつ働きか
けることができる


進行役
通常の参加者
以下のチャンネルの動向を把握できるが、発言
はできない

主チャンネル(配信による遅延あり)
以下のチャンネルの動向を把握し、かつ発言で
きる

副チャンネル
参加者相互のアウェアネスの
欠如
アウェアネス=「ひとやものがそこに存在
すること、ならぎにその状態を周囲から知
ることができる状態にあること」
現在の遠隔授業では、参加者相互のア
ウェアネスが不完全
特に講師と遠隔受講者の間のアウェアネ
スが阻害されている
リアルタイム遠隔授業において参加者
相互のアウェアネスを促進するための
コミュニケーション手段の要件
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
実時間性
非同期性
質問状況の相互把握の容易さ
発言内容の識別性
議論の整理しやすさ
質問の強調の明示
進行役への依存度の低さ
既存のコミュニケーション手段の
比較評価
実時間性
非同期性
質問状況の相互把
握
発言内容の識別性
議論の整理しやす
さ
質問の強調の明示
進行役への依存度
の低さ
IRC
○
×
○
掲示板
△
○
○
電子メール
△
○
○
△
×
○
△
△
×
×
×
×
○
×
○
進行役の補佐による授業運営
授業の全体像を把握でき、かつ運営に関
する権限をもつエンティティは進行役のみ
授業の運営を進行役に依存している



授業の進行
講師と遠隔受講者との橋渡し
質疑での質問の採用
進行役に依存した授業運営の
問題点
情報と権限が進行役一人に集中する

負荷が大きく、高度な判断力が求められる
進行役の力量と意図に授業の品質が左右
される
誰が授業の品質に責任をもつのか?



進行役は本来主役ではないはず
本来の主役は講師と受講者
講師が責任をもつ
現在のリアルタイム遠隔授業に
欠けているもの
参加者間のアウェアネスの欠如



講師と遠隔受講者
進行役と遠隔受講者
通常の受講者と遠隔受講者
遠隔受講者が他の参加者と対等に発言で
きる場がない
望ましいリアルタイム遠隔授業
のモデル
講師が運営の実権と責任をもつ
すべての参加者が相互に相手の状態を把
握できる

参加者間のアウェアネスが確保されている
すべての参加者が対等な発言権をもつ
どのようにして実現するか
質疑応答の場面に注目


遠隔受講者は副チャンネルを通じて進行役に仲介し
てもらっている
講師は全体像を把握している進行役の判断に依存し
ている
すべての参加者が質問に関する情報を共有し、
対等な発言権を持てるシステムが必要
講師と参加者が直接つながった上で、講師が授
業を運営できるシステムが必要
システムの概要
遠隔受講者
通常の
参加者
講師
場(教室)
進行役
場(教室)
システムの要件
システムの設計
システムの実装
既存のコミュニケーション手段と
の比較評価
IRC
掲示板
電子メール
本システム
実時間性
○
△
△
○
非同期性
×
○
○
○
質問状況の相互
把握
○
○
○
○
発言内容の識別
性
△
○
△
○
議論の整理しやす
さ
×
△
×
○
質問の強調の明
示
×
×
×
○
進行役への依存
度の低さ
×
○
○
○
テストの説明
テストで確認できたこと
まとめと今後の課題
質疑応答において受講者が質問を発する
機会を均等にし、全参加者間で質問情報
を共有する仕組みを作った
質疑の局面において講師が直接参加者か
らの質問状況を把握し、授業運営を行うこ
とを可能にした
遠隔受講者の質問を採用した後のインタラ
クションも支援できるようにする必要がある
現在のリアルタイム遠隔授業の構成
遠隔受講者
通常の
参加者
RerlVideo
(一方向)
講師
DVTS
(双方向)
場(教室)
進行役
口頭
IRC
場(教室)
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