鹿 児 島 県 護 憲 平 和 フ ォ ー ラ ム
情
報
第 28 号
NO―28
発行:鹿児島県護憲平和フォーラム
連絡先:鹿児島市鴨池新町 5-7
TEL
2013 年8月 29 日発行
(1 面)
2013.8.29
Email:[email protected]
099-252-8585
FAX099-258-4560
護憲・平和の現在とフォーラムの任務
鹿児島県護憲平和フォーラム
代 表
(井之脇寿一代表)
共同通信社が7月22・23の両日実施した
電話での世論調査によると安倍内閣の支持率が
6月調査の時より11.8ポイント下落して5
6.2%、不支持率は16.3%から31.7%と
倍増したという。自民党が大勝した参議院選挙
の翌日である。自民党に投票した多くの有権者
は、改憲や原発のことよりも経済政策を念頭に
おいて投票したと思われる。他方、不支持の理
由の最多29.6%が「経済政策に期待が持てな
い」(7月24日付南日本新聞)としているのは
肯けるとしても、不支持率の増加は結果に反映
されなかった。
大勝に気が緩んだのか、麻生副総理は7月2
9日、都内の集会で「(ドイツでは)ある日気づ
いたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲
法に変わっていた。誰も気づかないで変った。
あの手口を学んだらどうかね」と発言した。内
外からの批判にさらされ、8月1日には撤回し
井
之
脇
寿
一
たものの、改憲に対する本音と意欲が露わにな
った。
8月3日の新聞によれば、安倍首相は内閣法
制局長官に小松一郎駐仏大使をあてる方針であ
る、という。同氏は集団的自衛権容認論者であ
り、かつ「憲法の番人」とされる法制局長官に
外務省出身者が起用されるのは異例とのことだ。
いよいよ9条の外堀が埋まってきた。前任者が
最高裁判事となり、就任会見で、憲法の枠内で
集団的自衛権の行使を認めるのは困難としたこ
とに少しだけ救いを感じる(21日付朝日)。世
論調査を信じているのではないものの、これま
での憲法解釈を変えて集団的自衛権を行使でき
ることに反対が59%で、賛成の27パーセン
トを大きく上回った(26日付同紙)。護憲側に
とっては、活用できる数字であろう。
自公の圧勝によって、国会では護憲が危機に
あるが、その中で沖縄 での社大党の勝利に護
憲・平和についての県民の意思が表明されてい
ること、また、東京で反原発の候補が当選した
ことは、大きく評価されるべきである。
宮崎駿監督が「風立ちぬ」の公開に際して、
96条を改正しようというのは詐欺だとある冊
子に書いていた(世界9月号メディア批評)の
も大いに心強い。
選挙結果がどうあれ、護憲・平和そして反原
発を志向するのが多数派であることに確信を持
ちたいものである。
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第 28 号
2013 年 8 月 29 日発行
(2 面)
700 個の風船、北東の空へ ―風船とばそうプロジェクト―
7 月 28 日、『風船を飛ばそうプロジェクト』
らの勧告で、
『過酷・過激な事故を想定して対策
(九州川内訴訟弁護団主催)が、川内原発があ
る薩摩川内市久見崎海岸で行われました。県内
はもとより九州各地からの参加もあり、300 人
余が結集。13 時からは川内原発と川内川河口に
が完全にできることを規定している』が、日本
の規制委員会は防災・避難など、それは電力会
社、設置県、自治体がやることだとしている。
賠償も電力会社や県、そして設置自治体が負う
またがる砂浜の海岸にウミガメの産卵状況の観
察会も行われ、観察会にはこの地域の海亀パト
ロール監視員の中野行男さんや鹿児島大学「海
亀研究会」のメンバーも参加し、参加者への説
明風景がありました。
べきだと、早くも再稼働ありきの姿勢が見えて
いることが報告されました。
最後に、柳田真さん(再稼働阻止全国ネットワ
ーク共同代表/たんぽぽ舎:東京)から、全国の原
発で「再稼働反対」で頑張っている仲間 12 人
と一緒に川内に来ました。」「今日の行動の意義
は大きい、秋の再稼働阻止へ向け頑張る! 」
「規
制委員会は「北海道・泊原発、愛媛・伊方原発、
そして川内原発」の再稼働を急いでいる」
「規制
委員会が再稼働の推進機関になっている感じさ
え受ける」と厳しい口調で訴えました。
ゼロノミクマくん(原発ゼロダンス)
集会は 13 時 50 分に開始、「風船プロジェク
ト実行委員会」の橋爪健郎代表が、
「川内原発の
放射性物質がどのように飛散するかの、その具
体化であり、この秋にも再稼働を目論む川内原
発へ関心を持っていただくことだ」と述べられ
ました。また、当日は、玄海原発の地元でも集
会が開催され、同時刻に風船が飛ばされること
が報告されました。
続いて、九州川内原発訴訟の森雅美弁護士(弁
それぞれのあいさつや報告の後、最後に“ゼ
ロノミクマくん”(緑色のぬいぐるみ:少年とい
うことらしい?)の原発ゼロのダンスが紹介され
参加者も全員で踊ろう!」と?(でもついていけ
ず!)。
「風船とばそう!」は、川内川河口の河川敷に
参加者全員並んで、佐賀・玄海原発の集会と同
じ時刻にカウント・ダウンして、14 時 35 分、
約 700 個の風船は、参加者の手から一斉に放た
れました。
護団長)は、先般フクシマを訪問し「駅前に多
くの自転車が放置されていて、それは通学の高
校生などが、事故により帰れず放置されている
ものだと聞かされた」、そして「住宅地は荒れ放
題だった」と報告があり、原発は廃炉にしまし
ょうと訴えられました。
玄海原発訴訟弁護団の東島浩幸事務局長(弁
護士)は、
「過酷事故が起これば避難はできない、
それに対応する計画もできない状況にある。福
大空に舞い上がる風船
島では 400 台から 500 台の車が動いただけで渋
滞が起こったことが語られ、玄海・川内訴訟を
放たれた 700 個の風船は緩やかな「南西の風」
に乗って、北東の空へ(多分、川内市街地から出
頑張ろう!」と訴えました。
続いて、玄海原発訴訟原告団の長谷川照さん
(前佐賀大学学長)は、IAEA(国際原子力機関)か
水市~伊佐市方面へ)、高く舞い上がった風船は
5 分程度で見えなくなった(後日、3 時間後に
は宮崎まで飛んでいたとの報告がありました)。
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第 28 号
2013 年 8 月 29 日発行
(3面)
被爆 68 周年原水爆禁止長崎大会へ 51 人が参加
長崎大会にバスで参加した原水禁鹿児島県民会議の皆さん
車(バス)中で事前学習
大会へは 8 月 7 日鹿児島市をバス 1 台 40 人
(自家用車などで 11 人が別参加・総数 51 人)
で出発、車中では荒川譲・団長(原水禁県民会議
議長)から「学習資料」『原子力発電所のある地
域・鹿児島に住んで』と、第 2 分科会で報告す
ることになっている『川内原発再稼働阻止のと
りくみ』について話していただきました。そし
て、今年の大会は 2005 年から続いていた「連
合・原水禁・核禁会議」三者による統一大会と
ならなかったこと。それは〔3.11 フクシマ〕後
に「原子力の平和利用」を掲げる核禁会議との
溝が埋まらず、原水禁独自の大会開催となった
ことの経過なども報告頂きました。引き続き、
被爆者である久保清子さん(当時 6 歳・小学 1
特別ゲストのオリバー・ストーン監督(左)
ーン氏(米・アカデミー賞受賞映画監督)が、「広
島・長崎への原爆投下は必要なかった、ただソ
連の参戦による、米側の優位性をつくるために
投下したのだ」と、そして「日本国民は(昨今の
政治情勢をも含め)もっと怒るべきだ」とも語ら
れました。
年/県被爆協)から、被爆当時の自らの体験を約
2 日目は分科会やひろばフィールドワークに
40 分にわたり話していただき、当時の壮絶な生
参加。3 日目は参加者全員で三菱電機慰霊碑墓
き方に、車中もしばらくは沈黙する状況でした。
参をして、閉会総会(会場:県立総合体育館)、こ
特別ゲストにオリバー・ストーン監督参加
大会 1 日目は、長崎ブリックホールで開会総
会。特別ゲストのスピーチではオリバー・スト
の後、爆心地公園までの 1,2Km を平和行進。
原爆投下時刻 11 時 2 分(サイレンを合図に)1 分
間の黙とうをし、12 時 30 分まで「長崎原爆資
料館」を見学し帰路となりました。
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2013 年 8 月 29 日発行
(4面)
帰りのバスでは参加者から感想を報告いただき
という声と同時に、若い人たちへ運動の輪は広
ました。特に多くの皆さんから聞かれたのは「高
がっているのを感じた、との感想。フクシマの
校生 1 万人署名活動」と「高校生平和大使」の
現状を聞いて、「やっぱり川内原発が気になる」
活動、広がりに「鹿児島でもできないだろうか」
と言った不安も語られました。
≪参加しての感想≫
今回7人の方から長崎大会に参加しての感想(文)を頂きましたので、以下に掲載します。
吉之元海有さん(中学 1) ⑧分科会 『見て・聞いて・学ぼう「ナガサキ」』に参加して
私は、映像を通して原子爆弾のこわさをしりま
私たちはこれから未来を受けつぐ人間となりま
した。最初、原爆がおちた直後の写真がでてきま
す。核も原爆も「もたない・つくらない」そんな
した。道にゴロゴロと死んでいる、たおれていた
ことを世界中が守ることで少しでも平和が生まれ
り、必死になって水をのむ人の姿が目にやきつき
ると思います。また、世界でゆいいつの被爆国で
ました。皮ふがまっ赤になり、手がなくなってい
ある日本がこれから原爆のおそろしさを伝えてい
る人々もいました。すごく心が痛みました。自分
くことも必要だと思います。そしてこれから平和
がもしここにいて家族をなくし、自分がボロボロ
な日本を築くために、自分も日本国民の一人とし
になるのならば、はじめから生まれなかった方が
て原爆についてもっと深く学んでいきたいです。
良かったかもと思うかもしれません。子どもたち
(原文のまま)
はまだ生まれて数年なのに命をおとしていました。
大宮司道彦さん(かごしまフォーラム) ③分科会『平和と核軍縮 1 』に参加して
4 年ぶりの参加。若い仲間が「3 日連続年休は
と人類は共存できない」、現在ある核廃棄物・プ
厳しい」ということで参加することになった。高
ルトニウムをどうすれば良いのか? 学習の場にな
校生 1 万人署名活動・平和大使の活動を見て運動
った。結論、これ以上作らなければよいのだ! (要
が確実に引き継がれていることを実感した。「核
旨)
北
靖恵さん(県職労) ⑥分科会/ヒバクシャ 2・『学習・交流編~強制連行と被爆を考える』
被爆者の約 1 割は強制連行された朝鮮人である。
さん(カク・キフン)の話には圧倒された。高實康
長い間、日本政府からの被爆者援護は除外された
稔さん(長崎大学名誉教授)は、
「被爆者への差別、
「差別の歴史」を知った。在外被爆者排除通達の
戦争責任を認めない日本政府の姿勢」を厳しく糾
廃止を訴え裁判闘争をたたかい、勝利した郭貴勲
弾されたのが印象に残った。(要旨)
大山正一さん(二世の会会長) ⑦分科会╱ヒバクシャ 3『学習・討論編~被爆二世・三世問題を
考える』
二世組織が広がらない? 「差別・偏見」に親が
たい。今回は、二世と被爆者との共同行動の重要
懸念を示していることもあるが、援護施策がない
性の意見が多く出されたことは大きな前進と思う。
のも大きな要因である。厚労省交渉・院内学習会
(要旨)
等を継続していくなど着実な歩みを継続していき
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西上床キヨ子さん(県被爆協・会長)
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2013 年 8 月 29 日発行
(5面)
『被爆者との交流・施設訪問(かめだけ)』
被爆者特別養護ホーム「かめだけ」訪問で、鹿児
らず、アジア諸国を含め多くの国の人々を殺し、
島からも持参した慰問品の贈呈、入所者 3 人から
傷つけておきながら、原発の再稼働や原発輸出と、
被爆当時の状況が克明に語られ、改めてその後を
利潤追求のためには性懲りもなく、・・・私は「平
含めた苦労を知りました。 先の大戦で国内のみな
和の灯」を消さないでいきたいです。(要旨)
鹿児島市立病院労組 大田竜士 『原水禁世界大会 長崎大会に参加して』
10 人増え 25 人になったことを発表しました。
市立病院としても青年女性部を中心に毎年参
このような患者はこれからも増えると考え、新
加をし、今年も2名の参加をしてきました。
68年前、非人道的兵器・原子爆弾による惨
たな基準での認定と支援が必要です。
このような状況の中、新たな被ばく者や悲劇
劇は、言葉で表すことができないほど人間の尊
を生まないためにも原発の即時停止と廃炉へ向
厳を奪い尽くし、ヒバクシャは、生涯にわたっ
けた取り組み、再生可能エネルギーへの転換が
て肉体的に、精神的に、社会的に塗炭の苦しみ
を強いられています。
必要だと思います。
今回で第 16代 となっ た高校生 平和大 使も
そして、2年5ヵ月前の東日本大震災で私た
ちは自らの手で新たな被ばく者を生み出してし
「私たちは微力ではあるが無力ではない」とい
まいました。その事故の収束に携わる労働者の
う思いで核廃絶へ向けた取り組みを続けていま
被曝も深刻です。内部被ばくは目に見えず、放
す。
射線に起因する発症なのかの判断が難しく、審
被爆者が平均75歳と高齢になり、少なくなっ
査にあたっては、高度の医学・放射線学上の知
てきている中、私たち 青年女性部としても見
識が必要になります。「福島県県民健康管理調
て・聞いて学び、核も戦争もない社会を目指し
査」検討委員会は、子どもの小児甲状腺がんの
た取り組みをしていかなければならないと思い
患者が 6 人増え 18 人に、小児甲状腺がん疑いが
ます(要旨)。
鹿児島市立病院労組 助産師 久保綾乃 『原水禁世界大会・長崎大会に参加して』
鹿児島市立病院に入職し、ハイリスクの妊産
によって被災した方の体験、原発震災によって
褥婦や新生児へ看護を提供する中で日々医療機
被災した方たちの実情を聞くことや脱原発を目
器を扱っています。特に3階東病棟・MFIC
指して世界ではたくさんの活動が行われている
Uは緊急入院や母体搬送が昼夜問わずあり、搬
ことを知ることができました。開会総会では、
送到着時には、妊産褥婦の現在の状態を知るた
原爆被災したことで放射能による身体障害が日
めに、検査や処置などで患者の安全を確保しな
常生活に強く影響を与えていることや、被爆者
がら、多くの医療機器を同時に扱います。その
から原爆投下の日のことや、当時の実害写真を
ため、安定した電力供給は必須であり、電力が
見ることができ、原爆がいかに恐ろしいもので
不足しては、安全な医療を患者へ提供すること
あるかを感じました。
が困難となると感じていました。
大会の分科会では、日本は広島・長崎へ原爆
しかし、2011 年福島県で起きた福島第一原発
を投下された唯一の被災国であり、福島第一原
事故をきっかけに原子力発電による電力発電は
発事故による放射能の環境汚染によって事故か
とても危険なものであると再認識され、他の代
ら2年経った現在も除染作業が滞っているにも
替可能なエネルギーによる電力発電が求められ
かかわらず、海外へ原発を輸出するために奔走
ています。でも、それらだけでは電力不足にな
しているということにとても驚きました。また、
るのではないか、原発に頼らざるを得ないので
福島原発事故前から自然エネルギーによる電力
はないかと考えていました。
発電へ向けた動きがみられ、2010 年の時点で世
今回、原水禁長崎大会に初めて参加し、原爆
界では原発による発電量と、風力・太陽光・水
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力などの自然エネルギーによる発電量はほぼ同
報
量の発電を行っていることを知り、今後の電力
供給の安定化は自然エネルギーの利用だけで可
第 28 号
2013 年 8 月 29 日発行 (6面)
さないために脱原発を訴え、節電や自然エネル
ギーや自家発電から得られた電力を利用しなが
ら、今後も患者様へ安心・安全な医療を提供し
能であることを学びました。原発震災を繰り返
ていきたいと思います(要旨)。
§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§
≪8.15 不戦を誓う日の集会≫
日
米
同
盟
と
主
権
ー日本国主権の欠如に沖縄が犠牲にー
や
ら
ともひろ
講師:屋 良 朝 博 さん(元沖縄タイムス編集委員)
参院選の自民・公明の圧勝を受けての「8.15
不戦を誓う日の集会」は、8 月 15 日に鹿児島
市・黎明館で開催されました。講演は元沖縄タ
イムス編集員・屋良朝博さんをお迎えし「日米
同盟と主権」と題してお話しいただきました。
冒頭に主催者を代表して、荒川譲(県護憲平
和フォーラム)代表は、
「戦後の講和条約は中国
を除外し、きわめて不十分なかたちで結ばれま
した。その裏側には日米地位協定のためにアメ
リカ主導でサンフランシスコ講和条約が結ばれ
たという事実があります。外国の軍隊が国内に
いるという意味をまず考えなければなりません
が、いまの政府は『日本の防衛』を真っ先に考
えてしまっているようです。日本の本当の意味
での『主権』の問題は考えられていません。さ
らに安倍首相はあまり 96 条・9 条改憲をいわな
くなりましたが、集団的自衛権を認め、なし崩
し的に憲法 9 条を死文化させようとしているの
日本にとって沖縄っていったいなんでしょうか。
沖縄に米軍基地が集中するのは差別というより、
むしろ民意がまったく無視されていることの現
われなのです。私が取材したベテランの記者は
語りました。オスプレイの問題、ひいては沖縄
の米軍基地の問題は日本が戦争に負けたことに
行き着きます。そこにはどこにも責任の所在が
ありません。
はご存じの通りです。この様な情勢に抗する気
持ちを本日は新たにしなければなりません」と
アジア太平洋配備の米兵力10万人のうち、
何%が沖縄にいるのでしょうかと問い、25%
挨拶されました。
(以下が講演の要旨)
はじめに 私は昨年50を機に沖縄タイムス
を辞め、フリーになりましたがなかなか厳しい
(2.5 万人:日本国内では 3.6 万人)が正解で
す。これは韓国の米軍とほぼ同じです。日本へ
の集中が際だっています。世界一の属国といえ
るかもしれません。面積で比べれば五千台のト
状況です。また同様に沖縄もオスプレイが新た
に12機配備されるなど、過酷さが増しつつあ
ラックのたった一台に4分の1を詰め込んでい
るという状況です。ところが沖縄の基地の具体
ります。沖縄の全市町村長が東京でデモをし、
的な中身については、不思議なくらい議論にな
オスプレイ配備に反対しても安倍首相には届き
ませんでした。
りません。沖縄の米軍基地は大事だ、という人
も他国の脅威を述べるだけでとても抽象的です。
いしずえ
沖縄への軽視が米軍基地の 礎
沖縄の基地の米軍は多くが海兵隊ですが、そも
そも海兵隊は元から沖縄にいたのではありませ
ん。もともと岐阜と山梨にいたのですが高度経
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済成長期の1956年に、沖縄の田畑や街をつ
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第 28 号
2013 年 8 月 29 日発行
(7面)
は成り立たないことが分かります。このような
ぶしながらやってきました。沖縄に安全保障の
矛盾点が集中したのです。
理屈で沖縄に米軍基地を縛り付けているのが日
本という国の状況なのです。
米軍が民衆のために?
沖縄の海兵隊は6ヶ月のローテーションでフ
ィリピンやグァムを回っていることもご承知お
き下さい。フィリピンやタイで行う歯科検診な
基地問題は国内政治問題
軍隊の責任は政治の責任です。これが国内で
は全く議論されていません。外国の軍隊をいつ
までも日本国内に置いておくのかということに
どの民生支援を海兵隊は「テロとの戦い」と呼
んでいます。この様な医療ボランティアによっ
て「テロリスト」にリクルートされそうな若者
を引き留めようとしているのです。インドネシ
アはイスラム圏なのでアメリカには厳しい見方
関しても全く議論はありません。実際にはアメ
リカと中国は軍事的にも、そして経済的にも強
く結びついています。本当の意味での対立など
あり得ません。2009年に中国漁船との衝突
問題がありましたが、アメリカの高官は「日中
があるのですが、アチェ州の地震のとき災害支
援を行った結果、アメリカへの好感度が大きく
上昇しました。
の武力衝突などあり得ない。双方熱くならない
よう願っている」とコメントしました。このよ
うな状況ですが、一つ解決策を提示したいと思
在日米軍の抑止力はあるか
さて先ほどの海兵隊のローテーションですが、
実際にはフィリピンやオーストラリアをぐるぐ
っています。先に述べたように、海兵隊はアジ
ア太平洋地域をローテーションして訓練を行い、
プレゼンスを明らかにしていますが、このロー
る廻っているわけですから、沖縄に常にいると
は限りません。つまり海兵隊はいないのだから
日本の防衛には役立たないことが多いといえま
す。それなのになぜ沖縄なのでしょうか。沖縄
が中国の南洋進出を抑える位置にあると自民党
はいっています。しかし海兵隊は海の上では戦
争しませんので、中国の海洋進出を抑える力は
ありません。最近はオスプレイが尖閣防衛に役
立つという話があります。しかしオスプレイ 24
機が運べる兵士は 576 人に過ぎず、尖閣諸島防
衛に役立つかわかりません。しかもオスプレイ
の航続距離を考えると、むしろ沖縄に駐留する
より九州のいずれかにおいたほうが、中国や北
テーションにおいて沖縄を中心にしないで欲し
いと思います。
イタリアは主権侵害を許さない
もう一つ、主権をはっきりさせ、アメリカ軍を
駐留させている国のことをお話ししたいと思い
ます。イタリアもバルカン半島を臨むアヴィア
ーノという地区に米軍を駐留させています。こ
の航空基地の司令官の一人はイタリア人です。
沖縄では 米軍ヘリが墜落すると米軍が大学キャ
朝鮮への抑止力になるのではないでしょうか。
抑止力がいわれます。抑止力は戦争になったそ
しています。イタリア人は主権が侵される行為を
のときだけ効果のほどが分かるといいます。そ
して相手が冷静であることが必要です。相手が
訳の分からない状態で抑止できるわけがありま
せんので。そう考えると「北朝鮮は何をやるか
かねあいで、首相が替わっています。この違い
は何でしょうか。このような他国との比較で日
本、沖縄の米軍基地の問題をみなさんにも考え
ていただきたいと思います。
ンパスを占拠する事態が起こりました。同じ敗戦
国イタリアも戦後、米軍が駐留し、軍用機の事故
が起きると、イタリア当局は証拠品である米軍機
を差し押さえ、パイロットを尋問し、独自に捜査
許しませんでした。翻って 日本では米軍基地との
わからないから、抑止力が必要だ」という議論
講演会の全体風景
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第 28 号
2013 年 8 月 29 日発行
(8面)
≪第 19 回脱原発講座≫
川内原発は再稼働しても大丈夫なのか?
講座は 8 月 24 日(土)薩摩川内市〔川内まごこ
ろ文学館〕で伴英幸氏(原子力資料情報室共同代
表)を迎えて、市民・労組員など 75 人が参加す
する地下貯水槽やタンク貯蔵の限界(2~5 年使
用で劣化)、建屋への地下水の流入による汚染水
等など、トラブル続き。40 年以上にわたる廃炉
るなかで開催されました。
作業での労働者の被曝、それは今後に作業員の
確保の困難さを語られた。また、いまだに 15
万人が避難生活を余儀なくされ、生活基盤の破
壊、土地の汚染、精神の破壊・分断、健康破壊・
関連死など、これらを考えるだけでも「原発の
廃止」しかないことが語られた。
九電は 7 月 8 日再稼働へ向けた審査申請をし
たが、地震・津波規模への想定や火山(桜島や霧
島、阿蘇火山など)への影響、断層評価への対応
などで、7 月 16 日原子力規制委員会との質疑の
中で「規制委が例示した事故ケースしか想定せ
講師の伴英幸さん
冒頭に伴氏のプロフィールを紹介しておきま
す。伴氏は内閣府原子力委員会「原子力政策大
綱」新大綱策定会議委員・経済産業省総合資源
エネルギー調査会基本問題委員会委員そして総
合資源エネルギー調査会電気事業分科会原子力
部会放射線廃棄物ワーキンググループ委員など
歴任。
伴氏は、講演の冒頭に東電・福島第一原発の
現状に触れ、いま問題となっている「汚染水」
は 2011 年の事故後から続いており、一時保管
ず、影響評価を検討していない」と厳しく批判
されています。
結論として、原発の再稼働は事故の再来を招
く恐れが高く、危険であり、廃炉しかないとい
うことです。
講演の後、会場の 3 人の方から質問があり、
①活断層の捉え方も 2006 年以降に基準が見直
されていること、②火山性震動と低周波振動・
長周波振動の原発への影響、③六ケ所・再処理
稼働と規制委員会の対応について、などへの簡
潔な説明がなされました。
§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§
『自然エネルギーを考える講演会』
講師:高橋正樹さん(ノンフィクションライター)
8 月 25 日(日)、15 時 30 分から、鹿児島県労働者福祉会館 7 階ホールに
て、
『自然エネルギーを考える講演会』が開催されました。この講演会は多
くの脱原発の運動をとりくんでいる市民団体などで実行委員会を組織しと
りくまれました。講師に『自然エネルギー革命をはじめよう』
(地域でつく
るみんなの電力)の著者の高橋正樹さん(ノンフィクションライター)を
招き開催。東日本大震災での福島第一原発事故から、原発に頼らない自分
たちの地域で使う電力は自分たちでつくるという「市民エネルギー」運動
をとりくんでいる全国の事例で講演いただきました。私たちも自然エネル
ギーについて考えさせられました。参加者は約 110 人の参加でした。
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第 28 号
2013 年 8 月 29 日発行 (9面)
9月の主な行事予定
9月1日(日)13 時
九州勤労協・第 26 回交流研究集会(8 月 31 日~)(宮崎県)
13 時
「9.1 さようなら原発講演会、つながろうフクシマ!くりかえすな原発震災」
(日比谷公会堂)
9月 7 日(土)13 時 15 分 第 12 回川内原発増設反対鹿児島県共闘会議役員会(労館 3 階)
15 時 第 2 回県護憲平和フォーラム・県原水禁合同拡大幹事会(労館 3 階)
16 時 30 分 第 14 回県護憲平和労組連絡会拡大幹事会(労館 3 階)
9月 14 日(土)11 時 「再稼働反対!9.14 さようなら原発大集会 in 亀戸」(亀戸中央公園)
9月 18 日(水)18 時 不戦を誓う日の集会(教育会館)
テーマ『日本の戦争責任とわたしたちの課題』(仮題)
講 師:渡部美奈さん(女たちの戦争と平和資料館事務局長)
9月 21 日(土)14 時
『憲法を考える市民の集い』(鹿児島県弁護士会館)
講師:半田滋(東京新聞編集委員)テーマ:「憲法改正と平和について考える」
9月 25 日(水)13 時 30 分~26 日 12 時 各団体・都道府県組織責任者会議(横須賀市)(~26 日 12 時)
18 時 横須賀米空母母港化 40 周年、原子力空母 5 周年抗議・全国集会(ヴェルニー公園)
9月 28 日(土)18 時 30 分 いのちと 9 条(九条医療者の会かごしま)(よかセンター)
講師:小森陽一さん、テーマ:「平和といのちを尊重する社会をつくるために」
9月 29 日(日)13 時 30 分 JCO 事故 14 周年集会(茨城)
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10 月 1 日~31 日まで、『平和フォーラム憲法月間』!
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2013 年 10 月 1 日~31 日の間、「平和フォーラム憲法月間」です。安倍政権の憲法 9 条改正
や集団的自衛権の行使容認の動きを許してはなりません!
各地域(ブロック)での大衆行動の組織化へ、下記の行動をとりくみましょう。
① 集会(10.21 国際反戦デーなど)
② 憲法講演会又は学習会
③ 街頭宣伝行動(街頭チラシ入れや街宣行動など)
各ブロック幹事会で出来ることを企画し、具体的に行動しよう!
≪集団的自衛権をめぐる背景≫
同盟国への武力攻撃があった場合、自国が直接攻撃を受けていなくても、その攻
撃を実力で阻止する権利。国連憲章51条は、自国への侵害を排除する個別的自衛権
とともに集団的自衛権を主権国の「固有の権利」と規定している。
これまで日本政府は「国際法上有していることは当然」としながらも、戦争放棄、
戦力不保持を明記する日本国憲法 9 条に照らし、「国を防衛するための必要最小限度
の範囲を超える」と解釈し、行使を禁じてきた。
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鹿児島県護憲平和フォーラム情報 第28号