新聞記事データに基づく
リスクシナリオ発見支援システム
静岡大学工学部システム工学科 4年 前田研究室
豊田 純一
研究背景
 リスクの種類
 既知のリスク
• BSE問題
• 残留農薬
• 遺伝子組み換え
• ノロウイルス 等…
 新規のリスク
• 一般にはあまり知られていないリスク
研究背景
 新規のリスクに対しては…
 リスクが問題となる前に適切な処置を行い
 早期警告を促すこと
 リスクの低減・回避につながる
食品安全リスクに関するリスクシナリオ
発見支援システムを構築することを目指す
先行研究
 松平(2005年度)
 DualNAVIを用いた支援システムの有用性
 汎用連想計算エンジンGETAを用いた
新しい支援システムの構築(未完)
※ DualNAVIの連想計算エンジン部がGETAである
予防原則(Precautional Principle)
「深刻な、あるいは不可逆的な被害のおそれのある場合には、
完全な科学的確実性の欠如が環境悪化を防止するための費
用対効果の大きな対策を延期する理由として使われてはなら
ない」 (UNCED, 1992)
リスクの予兆の早期発見が必要
リスク事象の経路を発見することが重要
リスクシナリオ発見支援の概念
 リスク事象の連鎖
B
A
C
結果 D
原因Aから結果Dに至る経路が存在したとする
経路ABCDの存在への気付きを支援する
汎用連想計算エンジンGETA
 文書中の単語頻度から文書間および単語間の
類似度を高速計算するツール
 連想検索は文書-単語連想と単語-文書連想を
合成して実現する。
• 単語連想検索=単語-文書連想×文書-単語連想
• 文書連想検索=文書-単語連想×単語-文書連想
 大規模データベースでも短時間で計算が可能。
TouchGraph
 ノード間の関係を視覚的に表示するツール
GETAの計算結果のうち、単語間の関係を表示するのに利用
リスクシナリオ発見支援システム
 主な機能
 連想検索
• 単語を入力し、その単語を含む記事のリストと関連
する単語群を表示する
• 記事を選択し、記事内の特徴語と関連する記事の
リストを表示する
 単語群のグラフから単語を選択し、検索が可能
 検索結果の記事リストから新聞記事の閲覧が可能
リスクシナリオ発見支援システム
 利用データベース
 朝日新聞記事データ集
• 2002年~2004年の記事データのうち
• 総合・家庭・政治・社会・科学・外報・地方・経済面
を利用する
• 記事件数は147,696件となった
 過去の出来事から時系列に沿った検証を行う
検証
 ノロウイルス
 日本では2005年1月に集団感染により死亡者がでて
問題視される。
 それまで死亡者が出ることが少なかった為か、世間で
はあまり注目されていなかった。
 集団感染が起こった老人福祉施設の感染管理対策が
不足していた。
検証
 感染 冬 の検索結果
検証
 感染 冬 の検索結果
検証
 文書連想検索 の検索結果
検証
 文書連想検索 の検索結果
考察
 検証結果
 ここで示した記事
• 食事を通して口に入り、重症化して死亡した例も
• 吐物から集団に空気感染したケース、万一感染して
も症状は軽い
 集団感染のおそれがあり、抵抗力の低い人には危険
老人福祉施設では注意したほうが良い
 リスクが問題となる前に早期警告を促すことは可能で
あったかもしれない。
課題
 改良できる点
 時系列に沿った検証ではリスクシナリオ発見への支援
はでき得ると考えられる
 今回は朝日新聞記事データのみを利用しており、他の
情報媒体のデータベースも利用することでよりよい結
果が得られると考えられる
ダウンロード

presentation