変貌する美術館
1DS04178T 佐伯 絵里加
1DS04189P 田丸 藍子
1DS04204R 宮原 春香
1NC04010M 久保 綾子
担当教員 石川 幸二
目次
1. 美術館の歴史
2. 日本の美術館
どのように変貌しているか
何が変貌しているか
3. 世界の美術館との比較
4. 提案
5. 参考文献
1.美術館の歴史
美術品強奪の歴史
富裕な王侯貴族が遠征で美術品を強奪し、王家の財宝
としていた。
1793年 フランス共和国美術館
(現ルーブル美術館)開館
フランス革命以降に、
王室収集品を収容し
一般公開したもの。
世界最初の
大衆のための
美術館誕生
2.日本の美術館
日本における美術館の誕生
博覧会において美術品展示スペースが設けられる
実質的美術館の誕生
1889年 帝国博物館(現東京国立博物館)発足
初の公立美術館誕生
1926年 東京府立美術館(現東京都美術館)創設
私立美術館の起源
実業家たちによる趣味での個人のコレクション形成
→後に(戦後)一般公開 → 現在の私立美術館に結びつく。
美術館の抱える問題
美術館の普及→やがて飽和へ・・・
大都市圏から地方へ、美術館の全国的拡大。
美術館設立ピーク!!・・・美術館の大々的普及に
伴い、美術館は飽和状態となっていった。
美術館をもっと変えようとする
取り組みが始まる!!
磯崎新の提案
第1世代の美術館
植民地や遠征で略奪収集してきた物品を
並べたもの。
第2世代
移動可能な美術を掛け替えていく
展示場所としての美術館。
第3世代
場所の固有性を回復する美術館
建物と一体化
どのように変貌しているか
A) 建物の変化
B) 町おこし
C) 作品規模の変化
D) 教育
建物の変化
1)美術館という存在の変化
人々の癒しの場所に!
ある種のテーマ・パーク化
例)直島コンテンポラリーアートミュージアム
テーマ:リゾート
2)美術館の外観的変化
芸術作品の展示場所
美術館建築的アート
建築家と美術館側の意思の疎通が大切!
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
アーティストと建築家のコラボレーションが
美しくまとまった例。
市ゆかりの猪熊弦一郎画伯の全面的協力で開館
した当美術館の建築は、猪熊画伯と建築家の谷
口吉生氏の共同作業で進められた。
3)美術館の内観的変化
空間と作品の関係
ホワイトキューブ
作品以外の要素をなくすことで
作品自体の価値だけを見る。
しかし、作品の存在感を奪ってしまう恐れがある!
サイトスペシフィック
作品と建築が一体化した空間
青森県立美術館
中世的なホワイトキューブと、サイトスペ
シフィックな作品を生み出す可能性のある空間
高さ8.5メートルもある巨大な作品
「あおもり犬」
美術館のシンボル的(?)作品
豊田市美術館
作品鑑賞の邪魔にはならないような展示空間の
固有性(場所の特性)
・独特な半透明の
ガラスの仕掛け
豊田市美の個性
B)町・村おこし
町・村に美術館を作る
美術館に来るため、訪れる人が増加
それをバネに、町・村を活性化させる
◎町を活性化させるための要素として
美術館を設ける
町おこし対象美術館
①
②
③
直島
金沢21世紀美術館
徳川美術館
① ベネッセアートサイト直島
直島・・・かつては小さいながらも栄えた城下町
問題:古い伝統的な民家が消滅・空き家化
「直島・家プロジェクト」
・・・家は原型を活かしつつ
家そのものを作品化
町の活性化
② 金沢21世紀美術館
アートアベニュー:駅から美術館までの道
市街地に建設(←市民の支援を受ける)
古くからある美術館と共生
eAT-KANAZAWA
→話題性
美術館周辺・町の活性化
③ 徳川美術館
特徴:
徳川家の重宝をおさめる → 話題性
地元の人々のボランティア活動
地域開発の一環として建設(募金による)
交通への配慮
→
町の活性化
観客動員
C)作品形態の変化
昔は美術作品があって、それを入れる収
蔵庫として美術館がある考え方だった。
展示空間の変化
《インスタレーション》
1970年代以降に一般化。
ある特定の室内や屋外
など、場所や空間全体
を作品として体験させ
る現代芸術。
《ベネッセアート直島》
直島の自然や、地域固有の文化の中に、現代
アートや建築を置くことで、どこにもない特別
な場所と経験を創造しようとする試み。
・ベネッセハウス
・地中海美術館
・家プロジェクト
・本村ラウンジ&アーカイブ
奈義町現代美術館
3組の芸術家が、巨
大作品を制作し、そ
の作品と全体の空間
を建築家と共同で演
出した美術館。
作品に屋根をつけた
ような感覚で、一般
の美術館とは役割が
少し違う。
ヴァーチャルミュージアム
芸術作品をネット上で観るだけではなく、
幅広いものとなってきている。
《国立科学博物館》
博物館の展示室
や筑波実験植物
園などを仮想的
に体験できる。
《原美術館》
Door to Art
美術館のもうひとつ
の部屋、と称して、
展覧会の舞台裏や、
アーティストの貴重
なことば、現代美術
を楽しむための案内
などを紹介している。
つまり・・・
今は美術作品が美術館(部屋全体や、屋
外、サイトなど)に合わせた作品づくり
をすることもある!
D)教育
美術館側から、地域の人々やアーティスト
に対して、様々なイベント等を働きかける
ようになった。
アーティストインレジデンス制
国内外からアーティストを一定期間招待し、
活動を支援する事業。
(1) 滞在制作の成果を発表する展覧会の開催
(2) 市民などを対象にしたワークショップの開催
(3) 連続講座、アーティスト・トークや
ギャラリー・トークの実施
(4) 公開制作
・福岡アジア美術館
・国際芸術センター青森
子どもへの教育
《ビュフェこども美術館》
肖像画にでてくるピエロの
衣装を着たりすることがで
きる。
ワークショップでは、親子
で作品を模写したり、顔に
ペイントし合う講座など。
《金沢21世紀美術館》
『ミュージアムクルーズ』
・児童が10~20名程度のグ
ループに分かれ、学校教員
と美術館教育担当学芸員に
より共同開発された様々な
プログラムコースに参加。
・開館時には、3万8千人
を招待。
何が変貌しているのか
紹介したもの・・・
取り組みや特徴など
A)建物の変化
B)町おこし
C)作品形態の変化
D)教育
結局、何が変わっているのかというと!
何が変貌しているのか
① アート
: 技術の進歩などにより、
展示の方法やジャンルも変わった。
② ひと
: 生じた問題点を解決しようという、
新しい取り組みが始まっていった。
③ 美術館
: 美術館側も考え方が変わり、
参加型になったり、
来館者や地域のひとを教育する
ようになっていった。
世界の美術館との比較
海外の優れた美術館の特徴
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専門性の高いスタッフ
理論に基づいた大衆参加
バリアフリー、快適性の重視
歴史建築を生かした美術都市計画
外国人を想定した施設と対応
提案
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幅広い年齢層、外国人までをターゲットに
話題性のある企画、広報の工夫
専門家の養成
教育の中にアートを
今、私たちにできることは?
まず美術館へ行こう!
福岡近辺の美術館
・福岡アジア美術館
ベトナム近代絵画展 花と銃―インドシナ・モダンの半世紀
■期間:2006年6月3日(土)~2006年7月23日(日)
■会場:企画ギャラリー(7F)
光を求めて-ミャンマーの近現代美術
■期間:2006年3月30日(木)~2006年7月10日(月)
■会場:アジアギャラリーA
・下関市立美術館
ベルギー近代の美
■期間:2006年6月10日(土)~2006年7月23日(日)
・長崎県美術館
没後20年 鴨居玲展 -私の話を聞いてくれ-
■期間:2006年5月20日(土)~2006年7月17日(月・祝)
■会場:企画展示室
参考文献
• 各美術館のホームページ
• 「Remain in Naosima Contemporary Art Museum」
ベネッセコーポレーション
• 変貌する美術館
昭和堂
• 美術手帖 2004年版
• アンタイトルド・ミュージアム
• 新しい美術館学
など
おわり
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