第14回大阪府市統合本部会議資料
資料3-10(2)
天王寺動物園
~これまでの検討状況~
2012年6月19日
文化施設TF(A項目・動物園WG)報告資料
目次
1.天王寺動物園の現状分析と課題
・天王寺動物園の概要
・入園者数
・収支
・職員
・飼育・展示
・サービス
・課題と取組のまとめ
1
4
6
10
14
16
19
2.課題への対応
・収支の改善
・職員数の検討
・管理維持費の検討
・入園者数増加の検討
・入園料収入の検討
・寄付広告等収入の検討
・経営形態の検討
20
21
23
24
27
29
30
3.まとめ
32
4.参考資料(公園関係)
33
【1】
天王寺動物園の概要
動物園の使命、天王寺動物園の法的位置づけを踏まえ、下記の運営方針を定めている。
動物園の使命
・「教育・レクリエーション・自然保護・研究」の4つの社会的機能(社団法人 日本動物園水族館協会)
・環境保全センターとして「野生動物保全のための研究と実践・環境教育」を行う
(IUCN 国際自然保護連合/ WAZA 世界動物園水族館協会)
・「動物を飼育管理し展示することで教育およびレクリエーションに貢献するとともに動物
に関する調査研究を行う機関」(博物館法)
・「野生動物の生息域外保全施設」(生物多様性国家戦略(環境庁))
天王寺動物園の位置づけ
動物園は・・
博物館法により博物館施設(教育委員会に所管されるべき社会教育施設)と規定
都市公園法により都市公園に設置できる施設であると規定
天王寺動物園は・・
博物館法に基づき1955年に大阪府教育委員会より博物館相当施設の指定を受けた
大阪市公園条例により公園施設として設置および管理運営が定められている
天王寺動物園の運営方針 ①都市魅力を高める施設としてレクリエーションの場を提供する
②社会教育施設として教育、研究を推進する
③環境保全センターとして環境や生物多様性の維持に貢献する
天王寺動物園の概要
~組織概要~
日本で3番目にできた都市型総合動物園で、公共施設としての運営が行われてきた。
開
園 : 1915年(大正4年)1月1日
指
定 : 博物館相当施設
面
積 : 110,000 m2
飼育動物数 : 208種 880点 (H23.3.31時点)
職 員 数 : 58人 ( H23.3.31時点)(動物園管理に要する職員のみの人数を算出)
入 園 者 数 : 1,202,142人 (内、有料入園者 632,864人) (H22年度実績)
開 園 日 数 : 311日
(H22年度実績)(原則として毎週月曜日と年末年始は休園)
開園時間:
午前9時30分~午後5時
(入園は午後4時まで、5月と9月の土日祝日は1時間延長)
入
園 料
特色
:
500円 (中学生以下と市内在住65歳以上は無料)
・都心に位置する都市型動物園
・幅広い動物種を有する総合動物園
・生態的展示により、来園者に憩いを提供し、環境教育を推進している
・希少動物の保全や調査研究、国際貢献など公共的な事業に取り組んでいる
【2】
【3】
天王寺動物園の概要 ~周辺状況~
近畿地区の動物園の分布
天王寺動物園は
公立動物園の無い周辺地域か
らの利用者も多い
天王寺動物園・天王寺公園の関係
近
鉄
阿
倍
野
橋
駅
天王寺動物園と天王寺公園は市の同一部署で一体的に
管理されている
JR・地下鉄
天王寺駅
天王寺動物園
慶沢園
利用者内訳
市内・府下・府外がほぼ均等
(日本庭園)
茶臼山古墳
公立動物園
民間動物園
(小規模施設を除く)
天王寺動物園近隣地域の状況
温室・映像館
上町台地
新世界
通天閣等独自色
の強い観光地
天
王
寺
動
物
園
天王寺公園
美術館
天王寺動物園
寺社仏閣等歴史
文化資源が多い
天
王
寺
公
園
天王寺公園
阿倍野・天王寺
天王寺動物園は商業地や観光地に隣接
大型商業
施設が集中
・ターミナル駅に接する、都心の貴重な緑地である
・有料公園で、イベント時以外の利用者数は多くはない
・史跡、日本庭園、温室、映像館など様々な要素がある
・広いオープンスペースがある
・敷地内に美術館がある
動地
物下
園鉄
前
駅
【4】
7
入園者数 ~推移~
6
90
入園者数は長期的には減少傾向であるものの、新施設の開設に伴い増加していることから、入園者
数の増加には、定期的な投資による施設の改修と魅力度の維持・向上が必要である。
80
全国動物園
70
入園者数
100
7 100
5
4
100
3
6
90
60
天王寺動物園
入園者数
2
5
10080
50
全国動物園数
入
園
0
者
数
1990
H2
1
5
7
(千万人)
4 90 70
3 80 60
1995
50
2 70 H7
全国動物園
入園者数
天王寺動物園
爬虫類生態館
入園者数 2005
2000
オープン
全国動物園
H17
H12
全国動物園数
入園者数
(園)
90
80
40
70
30
アジアの熱帯雨林
2010
オープン
アフリカサバンナ
グランドオープン
H22
60
50
(百万人)
1 60 40
天王寺動物園
入園者数
40
0 50 30
20101990
H22
40H2
全国動物園数
1995
H7
30
30
2010
2000
H12
2005
H17
2010
H22
施
設
数
【5】
入園者数 ~主要公立動物園との比較~
入園者数は国内有数で有料入園者比率も平均的であり、さらなる入園者数の増加、特に有料入園
者比率の改善努力が求められる。
年間総入園者数
3,000,000
(平成22年度)
2,677,372
2,500,000
2,180,296
2,061,519
2,000,000
1,500,000
1,000,000
1,202,142
978,791
711,688
629,788 659,759
470,732
500,000
(人) 0
1,269,091
920,223
832,419
506,863
平均
105万
729,957
札幌
旭川
仙台
東京
東京
千葉
横浜
横浜
名古屋
京都
神戸
広島
福岡
大阪
円山
旭山
八木山
上野
多摩
千葉
野毛山
よこはま
東山
京都
王子
安佐
福岡
天王寺
有料入園者比率
(平成22年度)
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
無料入園者
有料入園者
札幌
旭川
仙台
東京
東京
千葉
円山
旭山
八木山
上野
多摩
千葉
横浜
横浜
野毛山 よこはま
名古屋
京都
神戸
広島
福岡
大阪
東山
京都
王子
安佐
福岡
天王寺
収支
【6】
~現況~
入園料収入及び寄付等の入園料外収入が3割強しかなく、純行政コストが7割弱を占めている。コスト
の削減と収入に占める入園料比率の改善及び入園料外収入の確保が必要である。
収支構成(H22年度)
改修整備費:16百万円
入園料:
301百万円
人件費:
458百万円
31.4%
長期占有料:32百万円
雑収、サポーター:9百万円
ユーカリ栽培費:
91百万円
68.6%
差引:純行政コスト
747百万円
施設管理費:
524百万円
支出:1,089百万円
収入:342百万円
=
純行政コスト:747百万円
収支
【7】
~支出の推移~
経常経費は削減されてきているが、近年施設整備などへの投資が行うことができていない。
千万円
経常経費の推移
投資的経費の推移
160
140
千万円
130
60
120
110
100
70
60
50
40
30
18
16
14
12
10
8
0
(新施設建設費など)
アジアの熱帯雨林
2003.10.完成
150
アフリカサバンナ
2006.8.完成
53.2
50
50.2
経常経費総額
40
人件費
光熱費
44.0
33.3
30.7
30
平均額:21.3
20
10
0
委託費
飼料費
0.2
0.2
0.8
0
0.2
H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
年度
H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
年度
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
収支
【8】
~主要公立動物園との経常経費比較~
経常経費は平均レベルであるが、他園の取組みを参考に、更なる経費削減努力が必要である。
2,500
入園者1人あたりにかかる経費
(H22年度)
2,085
2,000
1,653
1,485
1,500
1,000
(主要公立動物園での比較)
デ
ー
タ
未
公
開
878
635
619
(経常経費のみ)
1,742
500
1,052
平均1,123
1,046
791
753
959
907
0
0
(円)
1,200
札幌
旭川
仙台
東京
東京
千葉
横浜
横浜
名古屋
京都
神戸
広島
福岡
大阪
円山
旭山
八木山
上野
多摩
千葉
野毛山
よこはま
東山
京都
王子
安佐
福岡
天王寺
所在地住民1人あたりにかかる持ち出し経費
(経常経費-入園料収入)÷人口
989
1,000
810
800
(市が所有する動物園での比較)
574
600
400
(H22年度)
452
270
415
273
200
342
414
平均 458
296
200
0
(円)
札幌
旭川
仙台
千葉
横浜
名古屋
京都
神戸
広島
福岡
大阪
円山
旭山
八木山
千葉
よこはま
東山
京都
王子
安佐
福岡
天王寺
収支
【9】
~収入の状況(他園比較等)~
収入に占める入園料の比率が低く、市税等の投入比率が高くなっている。他園との差が大きいのは、寄付
や付帯事業(売店・駐車場等)の差であり、入園料外収入の確保も重要である。
<支出に占める各収入項目の割合比較
(H22年度)>
指定管理施設
直営施設
主な寄付支援
動物
動物
輸送
物品
収受年
平成23年
平成20年
平成23年
平成20年
平成21年
平成21年
平成21年
平成22年
平成24年
過去5年の主な内容(動物導入関係以外については100万円以上)
寄付内容
ケープハイラックス3頭 (雄1, 雌2)
コアラ2頭 (雄1, 雌1)
ホッキョクグマ1頭 (雌)
ライオンズ像 時計塔 一式
来園者貸出用傘
ドライ型ミスト装置
サイ舎背景描画(高速道路遮音壁塗装)
コアラ行動観察録画ビデオ一式
白雪姫時計台 改修工事一式
金額(円)
400,000
1,077,050
294,000
9,619,048
1,259,800
1,190,476
15,124,823
4,000,000
9,500,000
職員
【10】
~現況と推移~
職員数は近年大幅に減少しているが、人事異動による職員の交代もあり、教育や研究、営業や広報等
の分野の専門的な職員を擁していないため、サービスや教育普及活動の水準維持向上が課題。
動物園の維持管理に関わる職員数
職員数
58
動物飼育担当
獣医
行催事担当
ほか(庶務、工事・営繕、植栽管理 等)
合計
(H22年度)
人(整数値)
32 人
9 人
2.4人
14.8人
58.2人
74人
32 人
9 人
4 人
29 人
74 人
公園との兼務者については、仕事量の比率により動物園管理に必要な実質人数を
算出した。再任用職員等は就労時間数をもとに正職員の人数に換算した。
部門と機能
現在、以下のような部門・機能が存在している
部門
機能
管理担当
庶務、経理、行催事、施設・設備維持管理、植栽管理(技能職)
飼育担当
臨床、飼育事務、教育普及、動物飼育(技能職)
外部委託
清掃、警備、売改札、施設・設備維持管理の一部業務
職員数の推移
組織図
80
75
70
77
76
73
65
60
管理担当
組織体制変更
77
動
植
物
公
園
事
務
所
と
し
て
の
人
数
出改札
業務委託
73
71
組織体制変更
入園者比率変化
70
所長
園長
庶務、経理 事務職
行催事
技術職
施設
植栽管理 技能職
(2号職)
64
58
55
(人) H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
(年度)
飼育担当
飼育事務
動物病院
動物飼育
獣医
技能職
(2号職)
職員
【 11】
~動物飼育の業務~
動物飼育の業務は大きく4つに分類され、3グループ7班の体制で実施している。
飼育班編成
飼育員の業務内容
飼育展示
展示・収容
清掃・施設管理
飼料確保・分配・調製・給餌
馴致・トレーニング
観察・記録
付帯設備の維持管理
技能統括主任
部門監理主任
A
健康管理
B
調査研究
C
教育普及
来園者・団体向けの情報提供
(動物講話、ガイドなど)
1
ゾウ、鳥の楽園、ペリカン、キジ舎
4
2
サル・ヒヒ舎、チンパンジー、リス・ヌートリ
ア舎、キジ舎、オランウータン、シカ、クマ
舎、ホッキョクグマ、フクロウ舎、ツル舎
4
1
3
爬虫類生態館、ペンギン、アシカ、コウノト
リ、シギ、フラミンゴ
4
4
コアラ、レッサーパンダ、夜行性動物舎
4
部門監理主任
行動の観察・記録の蓄積
⇒データ整理⇒発表
1
1
部門監理主任
観察(行動、採餌状況、排泄物など)
健診・治療・解剖の補助
捕獲・保定・運搬
人数
1
5
サバンナ草食舎、ダチョウ、ハゲコウ、コフ
ラミンゴ、マングース、サイ、カバ
4
6
トラ、ヒョウ舎、ヤマネコ舎、ライオン、ハイ
エナ、ハイラックス、ラクダ、オオカミ、野間
馬
4
7
調理場、入院動物、猛禽、カンガルー、
ウサギ、ヤギ、ヒツジ、ミニブタ
※飼育1~6班については4人体制、7班については5人体制で編成し、最低限2名の出勤を確保している。
下線部の業務については、熟練を要しない。
5
再任用
職員
【12】
~職種ごとの業務実態~
動物飼育に関する業務内容は専門性が非常に高い部分が多いが、一部業務にはさほど専門性が要求
されないものも存在する。同様に、行催事等の業務についても、その性質により委託による強化、効率化
が図れる部分が存在する。
動物飼育職員の業務実態
(2号職員)
動物飼育職員の年齢区分
再任用職員
60-64
・ゾウや類人猿等、飼育個体との関係構築や技術習得に10年単位の長期間を要する。 55-59
50-54
・危険動物を安全に飼育するために専門性が要求される。
45-49
・年中対応を行うため、同等レベルの職員が複数でローテーション勤務を行っている。
40-44
・経験の異なる職員で作業班を構成することで、人材の育成も進めている。
35-39
・作業が集中する時間帯に合わせ労働力を確保する必要があり、他の時間帯には
30-34
動物の状態確認や来園者へのガイドなどを行っている。
25-29
20-24
・再任用職員は、家畜を中心とした難易度の低い動物の飼育作業と、飼料の検収、
保管、分配を担当している。
行催事・植栽管理・工事・営繕担当職員の業務実態
・行催事の企画運営は、小規模かつ手作りのものが多く、来園者には概ね好評
であるが、大幅な集客力向上にはつながりにくい。
・植栽管理は、日常業務と緊急時対応業務がある。生態的展示の施設管理とも
密接に結びついている。
・工事・営繕は、動物ないし来場者の安全に関わる緊急修繕が多く、大規模な施
設建設も手掛ける必要があるため、幅広い業務が発生している。
按分
実数
年齢(歳)
0
2
4
6
専門職員(有資格者)
獣医師免許保持者
専門医資格保持者
博士号取得者
学芸員資格保持者
8
人数(人)
9人
1人
1人
7人
職員
【13】
~主要公立動物園との比較~
正規職員数は平均以下であるが、より効率的な体制構築には、職員が行う必要のある業務分析が必
要。
入園者10万人あたりの正規職員数 (H22年度)
12
11.05
10.87
10.11
10.06
10
8
6.85
6
3.78
5.21
4.82
3.07
1.46
2
0
平均 6.43
5.46
4.00
4
(人)
6.46
6.83
札幌
旭川
仙台
東京
東京
千葉
円山
旭山
八木山
上野
多摩
千葉
横浜
横浜
野毛山 よこはま
名古屋
京都
神戸
広島
福岡
大阪
東山
京都
王子
安佐
福岡
天王寺
飼育動物種数・点数あたりの職員数 (H22年度)
25
(哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類の合計で比較)
22.92
動物10種あたりの職員数
動物100点あたりの職員数
20
15
10
9.72
12.69
7.86
6.29
5
0
人/100点
人/10種
4.3
4.14
7.52
5.61
5.46
3.37
2.38
3.51
2.28
3.05
札幌
旭川
仙台
東京
東京
千葉
円山
旭山
八木山
上野
多摩
千葉
5.96
5.15
2.61
4.00
横浜
2.12
横浜
野毛山 よこはま
6.55
6.59
平均
7.04
3.29
3.15
3.22
3.27
2.88
2.97
名古屋
京都
神戸
広島
福岡
大阪
東山
京都
王子
安佐
福岡
天王寺
平均
3.88
飼育・展示
【14】
~展示方法と施設~
生態的展示手法による特徴ある動物展示は、教育やレクリエーションに役立っており、集客にも結び
付いている。老朽化施設の改修が課題である。
アジアの熱帯雨林ゾーン
生態的展示手法の導入
1995年に策定した「ZOO21計画」により、生息地を再現
した施設で野生動物を飼育展示する生態的展示手法を導入
・「緑多く憩える場」「環境教育ツール」として機能する展示
・これまでに「爬虫類生態館アイファー」「アフリカサバンナゾーン」
「アジアの熱帯雨林ゾーン」を完成させている。
アフリカサバンナゾーン
展示手法の比較
生態的展示
行動展示
形態展示
課題展示
動物の生息地環境を再現し、生息地に入り込んだ錯覚を起こさせる展示(当園)
動物が行動を発現しやすい構造とし、行動を見せる展示(旭山動物園など)
動物の大きさや外貌等の外観的な特徴を比較観察させる展示(従来型の展示)
明確なテーマに沿って課題を絞り込んだ展示(家畜原種展示など)
生態的展示
行動展示
形態展示
課題展示
旧来施設
動物の
見やすさ
行動の
誘因効果
環境教育
効果
緑の充実度
斬新性
△
○
◎
○
○
◎
△
△
◎
○
△
-
◎
△
△
△
○
○
×
△
旭山動物園 オランウータン舎
行動展示の例
天王寺動物園 オオカミ舎
形態展示の例
園内に残る旧来からの飼育施設は形態展示手法をとるものが多いが、統一されていない。
これらの施設には戦前の建築物も含まれるなど老朽化が進んでおり、安全対策の面からも早急な
建て替えが必要となっている。
飼育・展示
【15】
~飼育動物数の推移と分析~
飼育動物数は減少傾向にあり、動物確保のために繁殖や交換を促進する必要に迫られている。
飼育動物数:208種 880点
希少動物飼育数:50種 152点(H23.3.31時点)
飼育動物 種数・個体数の推移
各種動物の一般的な寿命
個体数(頭)
種数(種)
1800
350
1600
300
飼育動物種数
1400
250
1200
200
1000
800
150
飼育動物個体数
600
100
400
50
200
0
0
H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 (年度)
飼育動物の種数、個体数ともに減少傾向にあり、安定的
に確保することが課題となっている。
レッサーパンダ
ライオン
トラ
シマウマ
キリン
ウズラ
ワライカワセミ
コウノトリ
出典
14
12-15
12-18
20
25
7.6
12.3
26.2
年
年
年
年
年
年
年
年
哺乳類:Grzimek’s Encyclopedia of Animals
鳥 類:The Illustrated Encyclopedia of BIRDS
すべての飼育動物に寿命が存在するため、
どの種も定期的に個体の死亡が生じる。
飼育動物を維持するためには、繁殖ならびに導入による継続的な補充が必要
・野生動物の生息地からの導入は困難
⇒「繁殖促進は動物園の最重要課題の一つ」
・一施設で繁殖強化が可能な種数に限界あり
・施設間の個体の遣り繰りにより、より多くの種の維持が可能
⇒ 「飼育動物の維持にはネットワークの一員となることが重要」
・繁殖の促進、ネットワークの構築のためには、調査研究や国際交流、血統登録など様々な取り組みが必要。
【16】
サービス ~教育普及実施実績の推移~
教育普及事業については、飼育担当職員による短時間ガイドや学生実習件数は増加傾向にあるが、専
従職員の撤廃により団体対象プログラム等は大幅に減少し、広く浅い取組みに変化している。集客にも
繋がるため、改善が必要である。
主なプログラム
一般来園者対象
団体対象(事前予約)
学生実習
:動物舎前ガイド 、ガイドウォーク、動物のお話、企画展、ステージイベント・・など
:動物のお話、体験学習、教員研修、出張イベント、サマースクール・・など
:飼育実習、獣医実習、学芸員実習、動物園学実習 、インターンシップ・・など
70000
教育普及プログラム実施件数・参加者推移
2500
(人)
60000
(件)
250
2000
200
ワンポイントガイド実施件数※
50000
実施件数
団体対象
150
1500
40000
30000
1000
企画展来場者数
20000
100
H13
12000
(件)
500
10000
0
6000
H22 (年度)
4000
0
H17
H18
H19
10000
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
参加者数
H21
H22
(年度)
団体対象
8000
動物相談件数
H16
一般来園者対象
50
H20
H21
一般来園者対象
2000
35
(人)
学生実習受入数
0
30
(人)
25
3
2
20
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H17
H18
H19
H20
H21
H22(年度)
(年度)
教育普及専従職員数
1
15
0
10
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
(年度)
(人)
H13
H14
H15
H16
【17】
サービス ~企業・市民との連携~
民間連携による情報発信は一定効果を上げているが、食堂・売店の満足度が低く、ボランティア組
織の活動が低迷しているなど、改善すべき点は多い。
民間企業による情報発信
民間企業から提案を募り、双方にメリットある事業の創出を目指す
ビジネスパートナー制度により、民間のノウハウと資金を用いて
フリーペーパーの発行やホームページの開設などを行っている。
食堂・売店
外部事業者が経営している食堂や売店
の来園者満足度が、動物園全体への評
価に比べ極端に低い。提供内容や施設
の老朽化によるものと考えられる。
天王寺動物園応援
ホームページの開設
フリーペーパー
”Together”発行
平成23年度 来園者アンケート調査結果
⑩動物園全体
⑩動物園全体
⑨園内の案内板の分かりやすさ
⑨園内の案内板の分かりやすさ
⑧入園ゲートの場所
⑧入園ゲートの場所
⑦休憩スペース
⑦休憩スペース
⑥売店
⑥売店
⑤食堂・レストラン
⑤食堂・レストラン
④アジアの熱帯雨林ゾーン(ゾウ)
④アジアの熱帯雨林ゾーン(ゾウ)
③アフリカサバンナゾーン(キリン・ライオン等)
③アフリカサバンナゾーン(キリン・ライオン等)
②園内の雰囲気、動物の展示方法
②園内の雰囲気、動物の展示方法
①動物の種類
①動物の種類
ボランティア組織
ボランティア組織も来園者サービスを提供して
いるが、活動が停滞している。動物園に組織を
支援できる人的余裕が無いことも原因である。
大阪動物園ボランティアーズ(OZV)
1976年設立
登録者数 約15人
活動内容 毎週日曜に動物のガイドを実施
絵本読み語りサークル「ZOO人」
2005年活動開始
登録者数 約10人
活動内容 月2回の動物絵本の読み語り
0%
0%
20% 20%
非常に満足
非常に満足
(人)
40%
40%
60%
やや満足
やや満足 普通
60%
80%
普通やや不満
80%
100%
やや不満
不満
ボランティアの年間延べ活動人数
800
600
OZV
ZOO人
400
200
0
H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
(年度)
サービス ~ディベロッパーによる現状評価~
【18】
動物園に隣接するショッピングモールを管理運営している東急不動産グループによる現状評価
動物園の現状に対する感想
・ショッピングモール等と比較して競合が少ない業種である。
・コンテンツ(飼育動物)やアクセスなどの認知度が低い。
・経費削減のみが重視されて、集客やサービス向上にむけた投資という考え方が無い。
・施設マネジメントや広報のプロが不在で、頻繁な人事異動によりノウハウも蓄積されない。
集客・収益を向上させるための考え方
・「投資」と「集客・収益」をサイクルとして回す (投資により集客促進⇒収益を得て投資を回収⇒新たな投資に)
・資金と労力の投資無しに、集客・収益の向上は見込めない (売り上げの一定割合を投資に充てる仕組みが必要)
・新規顧客の獲得・リピーターの獲得の2方面からの検討が必要
・混雑している休日の利用者を平日に流すといった、「スキマ」を埋め回転率を向上させる検討が必要
現在の動物園に求められる集客戦略例
・みんなが知っている「名物」が必要 (ホッキョクグマ“ゴーゴ”も周知不足、名物飼育員などでもよい)
・飲食サービスの充実 (値段に応じた内容の提供、チェーン店で良い)
・より多く人の集まる周辺施設(ショッピングモール等)で広報・イベントを展開
動物園の運営への提案
・民間の広報専門家への広報事業依頼(電通など専門業者に依頼することが効果的)
・民間のサービスマネージャーによる施設管理
(警備、清掃等の委託においても、経費のみ重視せずサービスとのバランスを考慮する必要があり、対応には専門性が求められる)
動物園は集客・収益において伸びる余地はあるが、投資や効果的な戦略が考えられていないため、
一部の業務に民間の人材や手法を導入することで、より向上させることができるのではないか。
【19】
現状分析からみた課題
現状分析から導かれる課題は、以下のようにまとめることができる。
課
題
これまでの取組み
収
支
・経常経費の圧縮
・民間から動物や物品の寄付収受
・人件費の削減
・民間から動物や物品の寄付収受の促進
集
客
・新施設の開設による集客
・共催企業等によるスタンプラリー等の実施
・施設、設備等への継続的な投資
・周辺企業やビジネスパートナー等を活用し
た園内イベント等の開催
職
員
・大幅な職員数の削減による事業展開への
悪影響
・体制の効率化や部分的な民間委託の導入
・営業、広報、研究等の専門家の確保
・生態的展示の手法による新施設整備
・飼育施設でのレクリエーションや環境教育
の提供
・高齢化傾向にある動物のQOLの向上
・動物の繁殖や交換の促進
・教育普及活動の充実
飼育展示
様々な立場からの動物園に対する意見
利用者
有識者会議
食堂、売店、獣舎等の老朽化、案
内板、休憩所等の不備など、施設
や設備が不満
・「学びの場」としての教育普及
活動の充実が必要
・民間連携により園や周辺地域の
集客増を図る必要あり
これからの取組み
・施設の改善
・民間企業との連携
・教育普及に資するプログラム
・繁殖促進
民間経営者
・民間の人材や手法を導入する
ことが必要
・施設管理や企画の柔軟性を高
めることが必要
飼育担当者
・研修等の増加による専門性の向
上が必要
・動物の繁殖促進が重要
・明確な方向性を持った運営が必要
課題への対応
【20】
~収支改善の視点から~
最優先課題である収支改善の視点からみると、現状の運営体制の下で取り組むことができるもの
は、おおむね次のとおり整理できる(課題相互間の関連あり)。
①職員業務の
機能と役割の分析
人件費の減
コストを下げる
(支出減)
②施設管理維持費の
低減方策の検討
施設管理費
(光熱水費)の減
収支改善
入園料収入の増
自主財源の確保
(収入増)
有料
入園者数
③総入園者数
増加方策の検討
(広報、魅力向上等)
④有料の対象範囲の
検討
×
入園料
入園料外収入の
確保
⑤値上げした場合の
シミュレーション
⑥寄付広告等の収入
積極確保策の検討
課題への対応
【21】
~①職員業務の機能と役割の分析~
業務実態を踏まえ、効果的な人事を図ると同時に、人件費の縮減と民間のノウハウの導入をめ
ざして委託が有効な業務を見極める必要がある。飼育担当の一部及び行催事を含む広報部分を
中心に、委託化を検討することが適切であると考えられる。
効果的な人事の推進
○教育普及等、強化が必要な事業に重点配置を行うなど、業務をより効率化させる体制の構築が必要。
○飼育担当職員の一般専門職員化などで、園内での業務範囲拡大による効果的な配置の実施が必要。
民間委託の推進
○飼育担当業務では、再任用職員の担っている餌の検収・仕分けや家畜の飼育については、専門性や
危険度が相対的に低いため、一般的な動物取扱業者等での代用が検討可能。
○広報、企画を手掛けている行催事担当業務については、戦略的な展開により集客向上を目指す
必要があることから、民間の専門的スキルの導入を検討。
業務内容の分類と委託検討
分類
総務
内容
庶務、経理、人事、管財、美化、安全管理
経営企画 営業、広報、売改札、案内、食堂・売店管理、行催事企画、協働事業管理、商品開発
施設
施設・設備維持管理、施設・設備計画、植栽維持管理
教育普及 教育普及、学校連携、ボランティア管理
動物
飼育、展示、コレクション維持、保全、調査研究、
:委託済み
:一部委託済み
:今後委託検討
:今後一部委託検討
課題への対応
【22】
~①職員業務の機能と役割の分析~
これまで、作業体制の見直し等により総数の削減を図るとともに、一部の業務を民間へ委託してきた
が、今後も、これらの視点からさらなる取組みを進める必要がある。
(単位:人)
将来の職員数については精査検討中
飼育担当削減分4
出改札の委託、
組織管理体制
見直し等による減
▲14人
班体制の見直しに
よる減▲4人
飼育担当削減分4
行催事及び植栽管
理の一部民間委託
化や執行体制の見
直しによる減
再任用職員の
業務の民間委託に
よる減
課題への対応
【23】
~②施設管理維持費の低減方策の検討~
これまで、支出の大部分を占める光熱水費や委託費等の削減に取組んでおり、今後、大幅な削減
が難しいため、日常的な節減や見直しを中心に取組みを進める必要がある。
○これまでの削減内容
平成13年度: 1,564百万円 ⇒ 平成22年度:1,090百万円 (▲474百万円の削減)
<主な取り組み>
削減額
平成13年度→平成22年度
備考
人件費
▲182百万円
640百万円→458百万円
人員の削減(71人→58人)
委託費
▲63百万円
174百万円→111百万円
・電気機械設備管理業務の見直し
・動物データ整理等業務の廃止 など
光熱水費
▲58百万円
370百万円→312百万円
水道代 ▲42百万円など
その他
▲55百万円
145百万円→90百万円
ユーカリ栽培管理費の見直し
○今後のコスト削減案
これまでの取組から今後は大幅な削減が難しいため、消耗品や資機材等の購入見直しなど
日常的な節減や見直しを中心に取組みを進める。
課題への対応
【24】
~③総入園者数増加方策の検討~
入園者数の増加に向けては、施設の魅力をより一層高めるとともに、その魅力を売り出すことが必
要であることから、これらの視点により取組みを進める。
昨年度、極地海洋ゾーン整備による投資
効果を調査したが、今年度改めて詳細な
効果分析を行う予定。
Ⅰ.魅力を高める取組み
1.生態的展示による動物舎の建て替え
①極地海洋ゾーン
北極から南極へ地球を縦断
する旅のように、海洋動物が観
察できる三次元回廊の生態的
展示
【事業費(概算):30億円】
1期 ホッキョクグマ舎
平成27年度(予定)
2期 アシカ舎
平成30年度(予定)
3期 ペンギン舎
平成32年度(予定)
②南アメリカの熱帯降雨林ゾーン、オーストラリアの温帯降雨林ゾーンなど
豊かな緑のジャングルの樹上と林床
それぞれに暮らす動物(ジャガー,ブ
ラジルバク等)や、ユーカリを中心とす
るオーストラリア特有の疎林空間に暮
らす動物(カンガルー,エミュー等)を
生態的に展示
南アメリカの熱帯降雨林ゾーン
平成32年度以降
オーストラリアの温帯降雨林ゾーン
平成32年度以降
課題への対応
~③総入園者数増加方策の検討~
2.バス駐車場の整備や園内設備等の改修
動物園・新世界ゲート周辺にバス駐車場を整備
するほか、安全で快適な観覧のため、老朽化した
園路の舗装や園内設備等の改修を行う。
工期:平成23年度~27年度
【事業費(概算):11億円】
3.売店・レストランの再整備
民間活力を導入し、動物園にマッチした来園者
以外の方や夜間も 利用できる魅力あるレストラン・
売店を平成25年度開業に向け新たに設置する。
(人を呼び寄せるおしゃれなレストランをイメージ)
4.ボランティアを活用した案内サービスの強化
民間のノウハウを活かし、ボランティアの募集から指導、運用までを
一括して行える体制を整える。
また、体制の構築と合わせて、随時の園内ガイドや多言語案内サー
ビスの実施などを検討していく。
【25】
課題への対応
~③総入園者数増加方策の検討~
Ⅱ.魅力を売り出す戦略
1.営業戦略等に精通した人材の配置
民間集客施設等における業務経験が豊富な人材を、営業・企画部門に配置することにより、
従来の枠組みを超えた民間ならではの営業戦略を展開する。
2.観光客誘致に向けたプロモーションの展開
中国をはじめ成長著しい東アジアから観光客の大幅な増加が予測されるため、市場ごとに応
じたきめ細やかな観光プロモーションを展開し、旅行商品化(オプショナルツアー,パック商品の
開発・販売への取り組み)を促進する。
また、多くの外国人観光客でにぎわう難波・ミナミと「近さ」「つながり」を示し誘客を図るととも
に、大阪フィルムカウンシルと連携したロケ地の誘致やメディア露出の機会増加を図る。
3.IT等を活用した情報発信機能の強化
スマートフォン等を活用して園内の施設案内や動物情報の発信を
行うとともに、インターネット上での動画の提供など、ITを活用した
広報を検討していく。
また、民間企業や周辺地域と連携した魅力あるイベントを、さらに
実施することにより、来園の促進を図る。
【26】
課題への対応
【27】
~④有料の対象範囲の検討~
現在の無料対象者のうち、その他の区分を除き、割合の高い市内65歳以上及び市外小中学生
について、受益と負担のあり方や他園の状況を踏まえ、有料化を検討する。
○入園者数の構成(平成22年度)
(単位:人)
※無料入園者数の内訳は、団体入園届による構成
按分率から推計。
※「その他」については、未就学児及び障害者など。
※有料入園者数の内訳は不明。
○他園との入園料金比較
上野
(東京都)
よこはま
(横浜市)
旭山
(旭川市)
東山
(名古屋市)
京都市
(京都市)
王子
(神戸市)
(単位:円)
天王寺
(大阪市)
都内
都外
市内
市外
市内
市外
市内
市外
市内
市外
市内
市外
市内
市外
高齢者
300
300
600
600
―
800
100
500
―
600
―
600
―
500
大人
600
600
600
600
580
800
500
500
600
600
600
600
500
500
中学生
―
200
200
200
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
小学生
―
―
200
200
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
課題への対応
~⑤値上げした場合のシミュレーション~
入園料金の改定等を行った場合、一定の収支改善を見込むことができる。
○シミュレーション(概算)
想定ケース
効果見込額
備考
①大人料金を600円とした場合
63百万円
@100円×626,000人(3ヵ年平均有料入園者数)
②市外小中学生を200円とした場合
20百万円
@200円×99,000人(2ヵ年平均総入園者数×8.2%)
③市内65歳以上を300円とした場合
37百万円
@300円×124,000人(2ヵ年平均総入園者数×10.2%)
※増額に伴う減員は未反映。
○値上げした場合の市税負担率の変化
※22年度の収支状況をもとに各収入効果を反映。
【28】
課題への対応
~⑥寄付広告等収入積極確保策の検討~
【29】
入園料外収入の増加策についても、今年度より経営計画策定調査等において専門的な調査機関
等を利用して以下のような内容を含め検討を行う。
項
目
検 討 内 容
ネーミングライツ
スポーツ施設等に比べ、動物園はマスコミ等への露出度が著しく低いこ
とから、人気のある動物舎あるいは園全体に対してネーミングライツ企
業を募集する等の実現策を探る
サポーター
(動物園運営寄付)
現行制度を見直し、個人、法人共に寄付金額に応じた様々な特典や優
待制度を設定し、メニュー化したものを提供し、寄付収入の増収を得る
方法を検討する
屋外広告
外周柵、通天閣などから見下ろすことのできる動物舎等の屋上等に広
告スペースを設置し、屋外広告収入を得る手法の可能性を検討する
その他
現状、無償配付しているゾウ糞堆肥やサバンナ堆肥の有料販売、資料
写真や標本等の貸出やガイドツアー等の有料化の可能性について検
討を行う
課題への対応
【30】
~望ましい経営形態の検討~
天王寺動物園に適した経営形態を比較検討すると、法人による自主的運営が適しており、次いで直営、
指定管理者制度の順に望ましいと考えられるが、実現性を考慮する必要がある。
比較要件
地方独立行政法人もしくは
財団法人による自主的運営
効果的な
事業実施
料金や開園日時設定など、法人が
独自判断で柔軟・迅速に決定でき、
効果的な事業実施が可能
柔軟かつ
効率的運営
内容や
専門性の確保
財団法人による
指定管理者制度
◎
施設管理に関する決定には自治体
の承認が必要だが、法人内部での
対応は比較的柔軟
動物の状態や事業展開に応じ、法
人が主体性をもって人事や予算の
決定が可能
法人が動物管理の専門的技術や知
識を持った職員を雇用、養成でき、
専門性を高められる
・法人の設立、維持のための費用が
経営形態変更によ
必要
るコスト変化 ・運営コストの低減は可能
○
施設管理事項は条例の定めによる
ため柔軟性は低く、職員の勤務条
件等の影響も受けやすい
△
◎
法人内での人事や予算の自由度は
高いが、施設管理などに制限があ
る
○
公務員人事や官庁会計に拘束され、
効率的運営は他の制度との比較に
おいて劣る
△
◎
指定期間を長期化したとしても、指
定期間が限られるため、法人の専
門的職員の確保が困難
△
現行体系では長期雇用を前提とし
ており、専門的職員の確保は可能
○
△
・現存法人への編入の場合、初期
投資は低額 (法人新設の場合は設
立、維持の費用発生)
・運営コストの低減も可能
○
○
運営は自治体の管理代行料に左右
され、設備投資は自治体に委ねら
れる
△
◎
指定期間を長期化したとしても、運
営者の交代があり得るので継続性
は保証されず、動物の維持管理に
適していない
△
自治体が運営するため、事業の継
続性は確保される
◎
△
財団法人による場合には、法人の
新設もしくは現存法人の組織改変
による編入が必要である
△
現状の経営形態であり、すでに実現
している
◎
動物園の独立採算は困難なため自
運営・投資資金の
治体の交付金等に影響されるが、
確保
設備投資を含め自主対応が可能
継続性の確保
運営者が一定であるため、生きた動
物を安定的に飼育するための継続
性は確保される
実現性
地方独立行政法人化には政令改正
が必要であるほか、財団法人の新
設は市の方向性に抵触
直営
・初期投資は不要
・組織維持費用は不要だが、運営コ
ストの低減には業務と人のあり方の
大幅な見直しが必要
自らの判断で運営費や設備投資費
の予算化が可能であるが、投資を
行うには一定の収支改善と確実な
投資効果が必要
△
○
将来的な経営形態の変更の余地はあるが、直営体制でも業務見直しや民間委託化による改善余地は
あると考えられ、当面、直営体制による運営効率化を追求するのが実現性の観点からも現実的
課題への対応
【31】
~国内主要公立動物園の経営形態~
国内の主要公立動物園は、直営体制もしくは指定管理者制度で運営されている。
動物園
設置者
経営形態
指定管理者
札幌市立円山動物園
札幌市
直営
売改札、清掃、警備、芝生維持、ボ
イラー
旭川市立旭山動物園
旭川市
直営
売改札、清掃
仙台市八木山動物公園
仙台市
直営 (※)
東京都恩賜上野動物園
東京都 指定管理者制度 東京動物園協会
東京都多摩動物公園
東京都 指定管理者制度 東京動物園協会
千葉市動物公園
千葉市
横浜市立野毛山動物園
横浜市 指定管理者制度 横浜市緑の協会
(公財)
(公財)
公募の有無と期間
随意契約 10年
(4施設一括)
随意契約 10年
(4施設一括)
委託(再委託)事業
売改札、清掃、売店、食堂、駐
車場
警備、清掃(一部飼育施設も含む)、
造園植栽管理の一部
警備、清掃(一部飼育施設も含む)、
造園植栽管理の一部
売改札、清掃
直営
(公財)
(公財)
横浜市立よこはま動物園 横浜市 指定管理者制度 横浜市緑の協会
随意契約 5年
(3施設一括)
随意契約 5年
(3施設一括)
警備(売改札、駐車場含む)、清掃、
電気設備保守点検
警備(売改札、駐車場含む)、清掃、
電気設備保守点検
名古屋市東山動物園
名古屋市
直営
売改札、清掃
京都市動物園
京都市
直営
売改札、清掃
神戸市立王子動物園
神戸市
直営
協会に委託(清掃、警備、ふれあい
動物園、資料館)、売改札
広島市安佐動物公園
広島市 指定管理者制度
福岡市動物園
福岡市
(公財)
直営
広島市みどり
生きもの協会
公募 4年
売改札、清掃、警備
売改札、清掃、警備
売改札、警備、清掃、設備保守
点検、売店、食堂
※ : 仙台市八木山動物公園は、平成10~13年度に管理運営委託を導入し、平成14年度に直営に戻している。
天王寺動物園
大阪市
直営
まとめ
【32】
・現状としては、経常経費のさらなる削減や営業収入・入園料収入等の確保による収支
の改善、総入園者数(特に有料入園者数)の増加、営業・広報等における専門的な職員
の配置、老朽化した施設の魅力向上や飼育動物の確保などの課題がある。
・その課題解決に向けては、地方独立行政法人や指定管理者など経営形態を変更する
ことが選択肢として考えられるが、法令改正や団体設置、動物飼育に関する専門性や継
続性の確保などの課題があることから、引き続き最適な経営形態についての検討を行
う。
・なお、今後、施設の魅力を高めるために必要な投資は実施する必要があり、当面直営
体制を維持するにあたっては、人件費の削減や入園料収入の確保など投資に見合った
収支改善に努め、経営の合理化を進める。
【33】
参考資料:公園関係
○公園事務所(10ヵ所) 従事職員数
職員内訳
職員数
公園事務所
413人
事務・
技術職員
業務内容
技能職員
96人
・公園・公園施設の補修・修繕、樹木管理、公園使用
許認可、市民苦情・要望対応、ホームレス対策
317人
・公園建設及び整備工事の施工監督
・街路樹維持管理監督、緑化普及啓発、緑化相談など
○政令指定都市における公園管理系の財団
全20政令指定都市中、18都市に公園管理系の財団が設置されている(無⇒静岡市、熊本市)。
<主な都市の状況>
都市名
財団名
都市名
財団名
札幌市
(財)札幌市公園緑化協会
京都市
(公財)京都市都市緑化協会
仙台市
(財)仙台市公園緑地協会
大阪市
(財)大阪市スポーツみどり振興協会
千葉市
(財)千葉市みどりの協会(※)
神戸市
(公財)神戸市公園緑化協会
横浜市
(公財)横浜市緑の協会
広島市
(公財)広島市みどり生きもの協会
名古屋市
(公財)名古屋市みどりの協会
福岡市
(公財)福岡市緑のまちづくり協会
※(財)千葉市みどりの協会…公園内施設の管理運営のみ。
【34】
参考資料:公園関係
○大公園の経営形態の状況
市内の大公園13ヵ所(府営含む)のうち、9ヵ所が直営、4ヵ所が指定管理となっている。
<直営>
公園名
面積(ha)
公園名
面積(ha)
公園名
毛馬桜之宮
29.71 鶴見緑地
119.87 南港中央
中之島
10.57 大阪城
105.56 千島
城北
10.33 靭
9.67 天王寺
<指定管理>
公園名
面積(ha)
公園名
八幡屋
12.44 住吉(府営)
長居
65.71 住之江(府営)
面積(ha)
8.0
15.1
面積(ha)
20.88
11.2
26.0
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文化施設 - 大阪府