し ま だ
① 農事組合法人 ファーム島田
(徹底した農業機械のコスト削減と行政機関のサポートによる法人運営)
法人の概要
代表者:代表理事 北原 良輝 さん
設立年月日:平成22年12月2日
構成員数:53人(農家22戸、土地持ち非農家31戸)
オペレーター:20人 経理担当:5人
経営面積:32.3ha
作付面積:水稲16.4ha、麦27ha、大豆13.5ha、
WCS用稲2ha、キャベツ0.5ha、
福岡県筑後市
オクラ15a、スイートコーン5a、さつまいも5a
作業受託面積:田植え・稲刈り0.91ha、大豆刈取り0.75ha
法人設立の経緯
平成7年に干拓地等農地整備事業(土地改良事業)の
実施に合わせ、農業機械の共同利用による生産コスト
削減を目的に22戸で島田機械利用組合を設立。
品目横断的経営安定対策に対応するため平成18年11
月に島田生産組合を設立。
平成22年に農地集積交付金の活用を契機に法人化。こ
の時期に実施した組合員に対する経営意向アンケートで
は、5年で農業をやめるものが半数あり、このままでは10
年はもたないという危機的状況が 見えてきたことにより、
雇用ができる組織作りをしようと法人化に至る。
意見交換に参加いただいた法人の皆さん。
前列左が北原代表理事。
(法人の野菜調整庫の前で)
組織構成は、代表理事、理事5名、監事2名とその下に「庶務・会計部」「営農部」「機械管理部」
を設置。経理については、「庶務・会計部」の中に事務局員を3名置いている。この事務局員は、
地域に居住する市や農協の職員等が担っており、法人の運営や会計などの事務処理をサポー
トしている。
筑後市では、県単事業を活用して農業機械を導入しており、市独自の裏負担をすることで、市
が法人組織を優先して事業採択することにしている。また、市内の24集落営農組織を対象とし
た筑後市生産組合連絡協議会を設立し、収穫等の情報交換、野菜苗の定植機械の共同化等
を行っている。
リーダーの確保
現在の代表理事は法人化して2代目であり、元JA職員。
JA職員時代は農機センターの担当を行い、生産組合
の農業機械の共同化によるコスト削減に尽力された。
市や農協の職員が自分の住む集落の法人の世話を長
年行っており、ボランティアの部分も大きいが、法人役
員からは非常に期待されており、今後の担い手や役員
の後継者として退職組に期待している。
島田公民館での意見交換の様子
1
合意形成のポイント
機械利用組合を設立する際に、機械の共同利用によるコスト低減のため、個人の機械の処分
を積極的に行った。「まだ機械が使えるので組合に入らなくていい」と考える農家もあり、利用
組合には当初22名が参加した。
法人化の際は、これまで機械利用組合での十数年間の実績があったので、構成員からは安
心して農地を任せられるという感謝の気持ちばかりであった。
経営安定のための工夫
土地利用型作物の他に、加工用キャベツの契約栽培
やオクラ等の野菜栽培による経営の安定を図っている。
また、今年、市の新規作物導入推進事業により、さつま
いも(紅はるか)を導入。さらに、白ネギを試験栽培中で
ある。
新規作物の導入で儲かっていくには、売り先が一番大
事であるとともに、栽培初年度の栽培管理等の指導が
重要であるので、農協に法人の野菜担当を置いて指導
を行っている。
法人のキャベツ畑。苗の定植は、筑後市生産
組合連絡協議会が保有する共同利用機械を
活用し、コスト低減に繋げている。
また、地元の農業に関心を持ってもらいたいと、ス
イートコーンを小学生に栽培体験をさせるなど、食育
や地産地消の推進に寄与している。
今後の課題と経営展開の方向
市では各組織でエリア取りをしているため、今後の法
人の面積の増加は見込まれないため、野菜栽培の拡
大や加工を積極的に進めていく。そのため、市の「元
気な農業担い手施設整備事業」や県事業等を活用し、
周年栽培できるように雨よけハウスの導入や加工所
等を整備予定である。
法人化を目指す組織への
アドバイス
法人になる時に3年後、5年後の法
人の姿を描いて、自分たちの法人は
こういう体制を作っていく、作物展開
はどうするなど、集落説明会などでの
説明しておかないと、設立したはいい
が、どうしていいか分からなくなる。法
人になることがゴールではなく、法人
を設立した時点がスタートなんだとい
うことを十分認識してやっていくことが
大切である。それと、先進の法人の
意見等を聞いたり、運営などを参考
にすることにより大変役にたった。
収穫されたさつまいも(紅はるか)
法人化によるメリットを伺いました
安心して農地を任せられる。
野菜の栽培を取り入れたことにより、女性を中心と
して雇用の場ができたことと同時に、加工も取り組
もうというやる気が出てきている。さらに、大きなメ
リットとして、朝早く起きて健康になった。
〔意見交換会開催日:平成24年10月25日〕
2
ダウンロード

スライド 1