●テーマ②「街並み形成と再開発」
再開発で「らしさ」のある街並みを実現する
■は じ めに
テーマ②「街並み形成と再開発」チームでは、近年、街の個性(街並み)が再評価されてきている中で、
周辺地域との調和・共存・発展を図っていくために、再開発事業をどのように推進すればよいか、街並み
の観点から研究しました。16名のメンバーは、多忙な業務の中、視察を含む全 11 回のワーキングに熱
心に参加し、議論が深夜に及ぶこともありました。
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■研 究 会の 検討 経 過
(1) 街 並み を形 成 する 要素 の 抽出
まずは各メンバーが好きな街や街並みとその理由を挙げ、
街並みを形成する要素を整理しました。目に映るハード面
については各メンバーで意見が分かれる一方で、ソフト面
の賑わい、生活感、コミュニティなど「人が街(並み)の中で
活動している」こと、街の「らしさ」を大切にしている街
については、各メンバー共通で評価していることが判りま
した。
第1回
グループスタディ風景
(2) 現 状の 課題 の 共有
日々の業務を振り返り、街並みを形成する取り組みを実行しているか、議論を行いました。そこでは、
①事業成立性が第一であるため、街並み形成は後回しになっている。
②制度要件だから仕方ないと考え、例えば「空地」を街並み形成に活用していない。
等の意見が出され、
「つくる」=事業を前に進めることに注力している現状が認識されました。
(3 )「 らし さ 」の ある 街 並み 形成 への 仮 説
(1)で整理した要素を基に「らしさ」のある街並みがどのように形成されていくかを議論しました。
「らしさ」のある街には、街を「つくる」だけではなく、地域の人々と共に「つくる→使う→愛着が湧く」
というサイクルがあるのではないか、また、その街の「らしさ」は時の経過や時代の要請を受けて更新さ
れ、循環しているのではないか、という仮説を立てました。この仮説を踏まえ、高松丸亀視察、街並み・
景観研究会との意見交換に臨みました。
(4) 高 松丸 亀視 察 会
「目標は再開発ビルをつくることではなく 100 年後もお客様に必要とされる街になること」を目標に、商
店街の機能強化を実現する開発コンセプトとゾーンコンセプトの設定、小規模連鎖型スキームの導入等、
メンバーが経験したことのない街づくり活動、街並み形成活動を実施されており、大変研究の参考になり
ました。また、初動期の検討より行政や学識経験者の力・知恵を借り進めたこと、街を運営するマネジメ
ント会社や人材の重要性、さらに権利者が自主的・連鎖的に開発を進める意識の高さ等にも驚かされまし
た。
視察会①
講演会の様子
視察会②
施設見学の様子
(5) 街 並み ・景 観 研究 会と の 意見 交換
当日は、街並み・景観研究会より、パンフレット「再開発が景観をつくる」における提言の内容、およ
び芦花公園、六甲道の二つの事例をご紹介いただき、実務的なアドバイス等も頂きました。
・景観自身が価値をつくっていく=『景観価値』
・景観は形・色等だけでなく街の中身が表出したもの
・「設計ごころ」「デザインごごろ」を持ちつつ初動期のコーディネートを実施できることが望ましい
・街の中身が表出するという観点では、街の必要機能を再開発事業で再整備することで景観形成への力と
なれる
お時間を頂戴しました梅澤隆様(株式会社アール・アイ・エー)、遠藤薫様(東京大学)
、三浦哲之様(株
式会社竹中工務店)には心より御礼申し上げます。
意見交換会を終えて懇親会・・・
(6) まとめ
以上により仮説が実証され、続いて再開発事業をキッカケとして「らしさ」のある街並みを実現するた
めの組織と仕組みづくりを議論し、まとめとしました。
①組織づくり:事業初期から街づくりのビジョンを共有し、「らしさ」を設定・継承していくには、従来の
事業関係者(権利者・行政・各事業者)だけではなく、初期段階から周辺住民や地元企業、教育機関、学
識経験者などを巻き込んだエリアマネジメント組織を立ち上げて、再開発街区だけではなく、周辺地区を
含めた将来像を共有する街づくり議論が必要。
グループスタディの様子
②仕組み創り:竣工後の街や街並みを運営し、サイクルを回すための人材を育て、運営費を賄う仕組みを
事業計画に取り入れる等、事業初期段階から運営視点を取り入れる。
②
⑤ 次の再開発や既存施設に波及。
? まち/通り全体がビジョンに近づいていく
まち単位/通り単位で、
エリアビジョンを定める。
Vision
●子どもの溢れる
まち/みちづくり
●祭りに使いやすい
まち/みちづくり・・・等
ハード面に限らず、まちの雰囲気・ブランド
や市民生活のあり方について語る!
④
受け皿団体がエリアビジョンに沿った
活用や、その後の更新を行っていく。
●地域らしい街並み
●コミュニティガーデン
●祭・地域イベント支援
●市民活動スペース
・・・などの形成促進。
■最 後に
∼若 手の 我々 が やる べき こ と∼
多様な社会的要請を街づくりに取り込み、これまで以上に多くの人が関わる再開発事業を推進していく
ために、メンバーは、以下を今後の目標とする確認を行い、活動を終了しました。
①知 恵と ネ ット ワー クの
バン ク
機 能を 担 おう !
多様化への対応は、様々な知恵と人材で対応する必要がある。
⇒豊富な経験と、様々な人とのつながりを活かしたバンク機能
②多 様な 価 値観 に対 する ア ンテ ナ感 度 を高 め る!
人の価値観への多様性を敏感に捉え、事業へ繋げていく努力が必要
⇒業務範囲や、既成のやり方に捉われず多様な人材と交流し、刺激と知恵をキャッチアップできるよう
な場作りを積極的にTRYする。
③組 織を 束 ねる ファ シリ テ ート 能力 の 向上 !
これまで以上に多くに人が関わる事業となる為、根気強く、意識高く事業推進に向けたファシリテート
能力を高めていく不断の努力が必要
【メ ンバ ー 】
井上
千恵
荒川区都市整備部再開発課
大友
佑介
大成建設株式会社
岡本
知樹
東京ガス株式会社
小松
芳樹
株式会社新日鉄都市開発
瀬野
太郎
清水建設株式会社
武末
三津子
安藤建設株式会社
栩木
繭子
清水建設株式会社
仲村
健
株式会社 NTT ファシリティーズ
安留
瑞木
株式会社タカハ都市科学研究所
山内
菜都海
大成建設株式会社
山下
恒
株式会社新日鉄都市開発
【実 行委 員 】
飯田
勉
株式会社新日鉄都市開発
河野
良彦
株式会社シティコンサルタンツ
藤原
亮
大成建設株式会社
山田
洋平
清水建設株式会社
【事 務局 】
荒井
美鈴
東京ガス株式会社
発表風景
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第2班 発表資料