平成 17 年度山梨県公立高等学校教育課程実施状況調査
Ⅰ
報告
調査の概要
1
調査の趣旨
高 等 学 校に お け る 学 習 指 導 要 領 に 基 づ く 教 育 課 程の 実 施 状 況 に つ い て , 学 習 指 導 要
領における 各教科の目標や 内容に照らした学習の 実現状況と生徒の学習 に対する意識
の把握を通 して,今後の指導上の課題を明らかにして,学習指導の改善 に役立てる。
2
調査の内容
1の 趣旨に基づき,平成 14年11月に国立教育政策研究所が全国の 高等学校を対
象に実施した「教育課程実施状況調査」を使用して実施した。
併せ て,生徒の学習に対 する意識を明らかにするために質問紙調査も 実施した。調
査日は、平 成17年5月1 2日∼6月3日の期間 の内当該校で設定した 1日とした。
問題は、国 語Ⅰ、数学Ⅰ及 び英語Ⅰ履修終了程度 のものであり、旧学習指導要領に準
拠している。調査対象生徒は 新学習指導要領で学習している。
準拠 する学習指導要領が 異なっていること、次 項に述べるように実施対象学年が国
立 教 育 政 策 研 究 所 で は 3 学 年 ( 1 1 月 )、 本 調 査 で は 2 学 年 ( 5 、 6 月 ) で あ る こ と
から、本 調 査では通過率を 単純に比較することはできない。全国の通 過 率を基準にし
て、本県の 2年生の学力の 現状を、観点や内容・ 領域から把握し、指 導 上の課題を明
確にして、今後の指導の改善 に役立てる。
3
調査対象学年・教科
高等学校2学年 国語・ 数学・英語・質問紙
( 国 立 教 育 政 策 研 究 所 の 「 教 育 課 程 実 施 状 況 調 査」 は 高 等 学 校 3 学 年 の 生 徒 を 対 象
に 1 1 月 に 実 施 し て い る 。)
4
調査対象生徒数
国 語
数
学
英 語
質問紙
856
852( 689)
852
858
数学の689は全ての 内容・領域の問題に解答した生徒数
5
調査結果の表し方
(1) 国 の 調 査 結 果 と の 有 意 差
統 計 的 な検定により, 危険率1%で国の通 過 率と有意な差が あ る も の を 「国を有
意 に 上 回 る も の 」「 国 を 有 意 に 下 回 る も の 」 と 表 現 し た 。
(2) 設 定 通 過 率 と 差 が あ る 問 題
国 が設定した「設定通過率」と比較して,上 下5%を超える通過率 であった問題
を「設定通過率と差がある 問題」と表現した。
※国の「設定通過率」のもつ意味
学習指導要領に示 された内容について, 標準的な時間をかけ, 学習活動が行
わ れ た場合,個々の 問題ごとに正答,準 正 答の合計である通過率 がどの程度に
なると考えられるかということを示した数値である。
(3) 百 分 率 の 表 し 方
百 分 率 は , 小 数 点 以 下 第2 位 を 四 捨 五 入 し て , 小 数 点 以 下 第 1 位 ま で で 示 し て い
る 。 そ の た め , 百 分 率 の 合 計 が 100.0 % に な ら な い 場 合 が あ る 。
本 文 中 で は , 百 分 率 の 差 を 比 較 す る 場 合 , 例 え ば ,「 12 ポ イ ン ト の 差 」 と い う よ
うに表現している。
(4) 得 点 の 標 準 化
個 人の実現状況の分布 や個々の質問紙の回答状況とペーパーテスト からうかがえ
る 全 般 的 な 学 習 の 実 現 状 況と の 関 連 を 把 握 す る た め に は 、 教 科 単 位 で の 学 習 の 実 現
状況を何 らかの形で表すことが必要となる。このため全問題に対する 正答又は準正
答を解答 した問題数の割 合を基に平均点を5 0 0点、標準偏差を1 0 0点とする得
点の標準化を行った。
-1-
(5) 国 語 科 及 び 英 語 科 の 概 要 に つ い て
国 語 科 に つ い て は 、 今 回 の 調 査 問 題 に は ,「 書 く 能 力 」 の 観 点 を 見 る 問 題 は な い
ので,その観点についての 分析はしていない。
英 語 科 に つ い て は 、 今 回 の 調 査 問 題 に は 、「 話 す こ と 」に 関 す る 問 題 は な い の で 、
その内容についての分析はしていない。
6
調査結果の概要
(1) 教 科 別 通 過 率 の 国 の 調 査 結 果 と の 差
年度
国 語 科
数 学 科
英 語 科
16
17
16
17
16
17
問題数 国を有 意に 上回 国 と有意 に差 が 国を有意に下回
るもの
ないもの
るもの
23
0 < 0.0 % > 1 4 < 60.9 % >
9 < 39.1 % >
21
5 < 23.8 % > 1 0 < 47.6 % >
6 < 28.6 % >
15
2 < 13.3 % > 1 1 < 73.4 % >
2 < 13.3 % >
15
5 < 33.3 % >
7 < 46.7 % >
3 < 20.0 % >
26
1 < 3.9 % >
7 < 26.9 % >
1 8 < 69.2 % >
26
2 < 7.7 % >
1 9 < 73.1% >
5 < 19.2 % >
(2) 評 価 の 観 点 別 に 見 た 概 要 ( 教 科 別 )
<国語>
評価の観点
関心・意欲
表現の能力
理解の能力
知識・理解
<数学>
評価の観点
関心・意欲
見方考え方
表現・処理
知識・理解
<英語>
評価の観点
関心・意欲
表現の能力
年度
16
17
16
17
16
17
問題数 国を有 意に 上回 国 と有意 に差 が 国を有意に下回
るもの
ないもの
るもの
2
0 < 0.0 % > 0 < 0.0 % >
2 < 100 % >
2
1 < 50.0 % > 0 < 0.0 % >
1 < 50.0 % >
2
0 < 0.0 % > 0 < 0.0 % >
2 < 100 % >
2
1 < 50.0 % > 0 < 0.0 % >
1 < 50.0 % >
11
0 < 0.0 % > 8 < 72.7 % >
3 < 27.3 % >
9
2 < 22.2 % > 6 < 66.7 % >
1 < 11.1 % >
16
10
0 < 0.0 % >
6 < 60.0 % >
4
< 40.0 % >
17
10
2 < 20.0 % >
4 < 40.0 % >
4
< 40.0 % >
年度
16
17
16
17
16
17
問題数 国を有 意に 上回 国 と有意 に差 が 国を有意に下回
るもの
ないもの
るもの
6
0 < 0.0 % > 5 < 83.3 % >
1 < 16.7 % >
5
1 < 20.0 % > 4 < 80.0 % >
0 < 0.0 % >
3
0 < 0.0 % > 3 < 100 % >
0 < 0.0 % >
4
1 < 25.0 % > 2 < 50.0 % >
1 < 25.0 % >
6
1 < 16.7 % > 4 < 66.6 % >
1 < 16.7 % >
8
4 < 50.0 % > 2 < 25.0 % >
2 < 25.0 % >
16
6
1 < 16.7 % >
4 < 66.6 % >
1 < 16.7 % >
17
3
0 < 0.0 % >
3 < 100 % >
0 < 0.0 % >
年度
16
17
16
17
問題数 国を有 意に 上回 国 と有意 に差 が 国を有意に下回
るもの
ないもの
るもの
1
0 < 0.0 % > 0 < 0.0 % >
1 < 100 % >
1
0 < 0.0 % >
1 < 100 % >
0 < 0.0 % >
7
0 < 0.0 % > 0 < 0.0 % >
7 < 100 % >
7
1 < 14.3 % >
5 < 71.4% >
1 < 14.3 % >
-2-
理解の能力
16
17
19
19
1 < 5.3 % > 7 < 36.8 % >
1 < 5.3 % > 1 4 < 73.7% >
1 1 < 57.9 % >
4 < 21.0 % >
知識・理解
16
8
0 < 0.0 % >
0 < 0.0 % >
8 < 100 % >
17
7
0 < 0.0 % >
4 < 57.1% >
3 < 42.9 % >
(3) 内 容 ・ 領 域 別 に 見 た 概 要 ( 教 科 別 )
<国語>
内容・領域
A
表現
B
理解
言語事項
<数学>
内容・領域
二次関数
個数の処理
確率
図形と計算
<英語>
内容・領域
聞くこと
読むこと
書くこと
年度
16
17
16
17
問題数 国を有 意に 上回 国 と有意 に差 が 国を有意に下回
るもの
ないもの
るもの
2
0 < 0.0 % > 0 < 0.0 % >
2 < 100 % >
2
1 < 50.0 % > 0 < 0.0 % >
1 < 50.0 % >
11
0 < 0.0 % > 8 < 72.7 % >
3 < 27.3 % >
9
5 < 55.6 % > 3 < 33.3 % >
1 < 11.1 % >
16
10
0 < 0.0 % >
6 < 60.0 % >
4 < 40.0 % >
17
10
8 < 80.0 % >
1 < 10.0 % >
1 < 10.0 % >
年度
16
17
16
17
16
17
問題数 国を有 意に 上回 国 と有意 に差 が 国を有意に
るもの
ないもの
下回るもの
4
0 < 0.0 % > 4 < 100 % >
0 < 0.0 % >
5
2 < 40.0 % > 2 < 40.0 % >
1 < 20.0 % >
4
1 < 25.0 % > 3 < 75.0 % >
0 < 0.0 % >
4
1 < 25.0 % > 2 < 50.0 % >
1 < 25.0 % >
4
0 < 0.0 % > 3 < 75.0 % >
1 < 25.0 % >
3
2 < 66.7 % > 1 < 33.3 % >
0 < 0.0 % >
16
3
1 < 33.3 % >
1 < 33.4 % >
1 < 33.3 % >
17
3
0 < 0.0 % >
2 < 66.7 % >
1 < 33.3 % >
年度
16
17
16
17
問題数 国を有 意に 上回 国 と有意 に差 が 国を有意に下回
るもの
ないもの
るもの
10
1 < 10.0 % > 4 < 40.0 % >
5 < 50.0 % >
10
1 < 10.0 % >
7 < 70.0% >
2 < 20.0 % >
9
0 < 0.0 % > 3 < 33.3 % >
6 < 66.6 % >
9
0 < 0.0 %. > 7 < 77.8% >
2 < 22.2 % >
16
7
0 < 0.0 % >
0 < 0.0 % >
7 < 100 % >
17
7
1 < 14.3 % >
5 < 71.4% >
1 < 14.3 % >
(4) 各 教 科 別 の 結 果 及 び 今 後 の 指 導 の 改 善 の 概 要 【(
) 内 は 16年 度 の 数 値 】
◇高等学校2年国語科
○
国の調査結果を有意に 上回るものと、国 の調査と有意に差がないものとを
合 わ せ る と 、 71.4 % ( 60.9 % )と な る 。
○ 内 容 ・ 領 域 別 で は 、「 A 表 現 」領 域 に お い て 国 を 有 意 に 下 回 る も の が 50.0
% ( 100 % )あ り 、 や や 長 い 質 問 文 に 対 し て 、 題 意 の 把 握 も 含 め て 、 普 段 か ら
じっくり答える習慣作 りが、今後の課題である。
○ 今 後 古 典 学 習 に つ い て は 、正 し く 理 解 し た 内 容 を 自 分 の 知 識 と 対 比 し た り 、
-3-
ものの見 方や感じ方、考 え方を広くするような学習を組み立てるなど、一層
の工夫が必要である。
◇高等学校2年数学科
○
国 の 調 査 結 果 を 有 意 に 上 回 る も の と 有 意 に 差 が な い も の を あ わ せ る と 80
% ( 86.7 % )と な り 、 全 体 的 に は 国 の 調 査 結 果 と 同 程 度 と 考 え ら れ る 。
○ 個 々 の 問 題 に お い て は 、「 数 学 的 な 見 方 や 考 え 方 」 を 問 う 問 題 に お い て 、
課 題 が 認 め ら れ る 。 ま た 、「 表 現 処 理 」 を 問 う 問 題 の 一 部 に も 課 題 が 認 め ら
れる。
○ 生徒の 考えを活かしながら数学的活動を 重視し,基礎的・基本的な概念を
確 実 に 定 着 さ せ 、 正 確 に 処 理 す る こ と が で き る よ う に す る た め の指 導 が 求 め
られる。
◇高等学校2年英語科
○
国 の 調 査 結 果 を 有 意 に 上 回 る も の と 有 意 に 差 が な い も の の 合 計 は , 80.8 %
( 30.8 % ) と な っ て い る 。
○ 内容・領域別に見る と,
「 読 む こ と 」に つ い て は 国 の 調 査 結 果 を 22.2 % ( 66.6
% )下 回 っ て お り 、 今 後 の 課 題 と い え る 。 ま た 、 観 点 別 に は 、「 知 識 ・ 理 解 」
で 、 国 の 調 査 結 果 を 有 意 に 下 回 る も の が 42.9 % ( 100 % ) で 他 の 観 点 よ り も 高
くなっている。
○ 「 知 識 ・ 理 解 」 の 一 層 確 実 な 定 着 を 目 指 す た め 、「 表 現 の 能 力 」 及 び 「 理
解の能力 」を視野に入れ た指導を行い、知 識を活用するなかで 、コミュニケ
ーション能力の向上を 目指すことが求められる。
(5) 質 問 紙 調 査 結 果 の 概 要 【(
) 内 は 16年 度 の 数 値 】
◇勉強に対する意識
○
「 勉 強 が 好 き だ 」 に 肯 定 的 な 回 答 を し た 生 徒 の 合 計 の 割 合 は 13.9 % (1 4.8
% )で 、 全 国 平 均 の 20. 0% に 比 べ 低 い 。
○ 「 勉 強 は 大 切 だ 」 に 肯 定 的 な 回 答 を し た 生 徒 の 合 計 の 割 合 は 86.3 % (8 4.4
% )で 、 全 国 平 均 79.0% を 上 回 っ て い る 。
◇授業の理解についての 状況
○
学 校 の 授 業 の 理 解 度 に つ い て は 、「 よ く 分 か る 」、「 だ い た い 分 か る 」 を あ
わ せ た 割 合 は 、 50.1% (46.8% )で 、 全 国 平 均 39.5% よ り 高 い 。
○ 「 分 か ら な い こ と が 多 い 」、「 ほ と ん ど 分 か ら な い 」 を あ わ せ た割 合 は 11.
5% (11.9% )で 、 全 国 平 均 19.7% を 下 回 っ て い る 。
◇学習にかかわる態度等
○
授業の中で分からないことがあったとき、
「その場で先生にたずねる」
、
「授
業 が 終 わ っ て か ら 先 生 に た ず ね に 行 く 」 と 答 え た 生 徒 の 合 計 の 割 合 は 29.9
% ( 35.6 % )で あ り 、 全 国 平 均 46.3 % よ り も 低 い 。 ま た 、「 そ の ま ま に し て お
く 」 生 徒 の 割 合 は 17.0 % ( 21.0 % )で 、 全 国 平 均 35.7 % を 下 回 っ て い る 。
○ 平日における学校の授業以外の学習時間 (塾や家庭教師に教 わっている時
間 を 含 む ) に つ い て は、 20.4 % ( 18.6 % ) の 生 徒 が 2 時 間 以 上 勉 強 す る と 回 答
し て い る 。 こ の 数 値 は 全 国 平 均 の 33.6 % を 下 回 る 。 ま た 、「 全 く 、 ま た は 、
ほ と ん ど し な い 」 生 徒 の 割 合 は 22.3 % ( 29.7 % )で 、 全 国 平 均 41.0 % よ り 低
い。
-4-
◇基本的な生活習慣等
○
学 校 に 行 く 前 に 朝 食 を 「 必 ず と る 」、「 た い て い と る 」 生 徒 の 合 計 の 割 合
は 86.8 % ( 83.4 % )で 、 全 国 平 均 80.7 % を 上 回 っ て い る 。
○ 1 日 の 睡 眠 時 間 が 7 時 間 以 下 の 生 徒 の 割 合 は 66.8 % ( 68.0 % )で 、 全 国 平 均
の 73.5 % よ り 低 い 。
◇知的好奇心を満たす方 法と読書
○
世の中 のいろいろな出来事を知ったり、 情報を得たりするために、普段行
っ て い る こ と と し て 、「 テ レ ビ の ニ ュ ー ス 番 組 を 見 る 」 が 81.4 % ( 82.8 % )、
「 新 聞 を 読 む 」 が 21.1 % ( 21.9 % ) 、「 本 や 雑 誌 を 読 む 」 が 17.8 % ( 21.7 % )で
あ っ た 。 全 国 平 均 は そ れ ぞ れ 、 85.3 % 、 47.4 % 、 38.6 % で あ っ た 。
○ 教 科 書 や 参 考 書 、 マ ン ガ や 雑 誌 を 除 い た 平 日 1 日 の 読 書 時 間 は 、「 全 く 、
ま た は 、 ほ と ん ど し な い」 生 徒 が 50.6 % ( 43.4 % )で あ り 、 全 国 平 均 62.5 %
を下回っている。
-5-
Ⅱ
教科別調査結果の概要と指 導 上の改善点
【高等学校2年国語科】
1 国調査結果との比較
全問題数 国 を有意 に上回 る 国と有 意に 差がな 国 を有意 に下回 る
もの
いもの
もの
21
5 〈 23.8 % 〉
1 0 〈 47.6 % 〉
6 〈 28.6 % 〉
○
2
国を有意 に上回るものと有 意に差がないものを 合わせると ,21問中 15問
〈 71.4 % 〉 あ り , 有 意 に 下 回 る も の が 6 問 〈 28.6 % 〉 あ る 。
前回調査との比較
前 回 ( H16 )
今回
全問題数 国 を有 意に 上回
るもの
23
0〈 0 %〉
21
5 〈 23.8 % 〉
国と 有意 に差が 国 を有 意に下 回
ないもの
るもの
1 4 〈 60.9 % 〉
9 〈 39.1 % 〉
1 0 〈 47.6 % 〉
6 〈 28.6 % 〉
○ 国 を 有 意 に 上 回 る も の と 有 意 に 差 が な い も の を 合 わ せ る と , 前 回 の 60.9 %
に 対 し , 今 回 は 10.5 ポ イ ン ト 増 加 し , 71.4 % で あ っ た 。
前 回 は 有 意 に 上 回 る も の は 皆 無 で あ っ た が , 今 回 は 5 問 あ り , 23.8 ポ イ ン ト
の 増 加 を み た 。 逆 に 有 意 に 下 回 る も の は 10.5 ポ イ ン ト 減 少 し た 。
3
評価の観点別に見た概要
評価の観点
国を有意に上回 国と有意に差が 国 を有意に下回
るもの
ないもの
るもの
関心・意欲
2( 2 )
1 〈 50.0 % 〉
0〈 0 %〉
1 〈 50.0 % 〉
表現
2( 1 )
1 〈 50.0 % 〉
0〈 0 %〉
1 〈 50.0 % 〉
理解
9( 1 )
2 〈 22.2 % 〉
6 〈 66.7 % 〉
1 〈 11.1 % 〉
知識・理解 10
2 〈 20.0 % 〉
4 〈 40.0 % 〉
4 〈 40.0 % 〉
※( )は内数で,複 数の観点で作成された問題数である 。
※評価の観点は次のとおりである。
関 心 ・ 意 欲 :「 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 」
表現
:「 表 現 の 能 力 」
理解
:「 理 解 の 能 力 」
知 識 ・ 理 解 :「( 言 語 事 項 に つ い て の ) 知 識 ・ 理 解 」
○
4
問題数
観 点 別 に 見 る と ,「 関 心 ・ 意 欲 」 や 「 表 現 の 能 力 」 の 問 題 に , 国 の 調 査 結 果
を 有 意 に 上 回 る も の が そ れ ぞ れ 2 問 中 1 問 あ り ,「 理 解 の 能 力 」 や 「 知 識 ・ 理
解 」の 問 題 で は ,有 意 に 上 回 る も の が そ れ ぞ れ 9 問 中 2 問 ,1 0 問 中 2 問 あ る 。
一 方 , 有 意 に 下 回 る も の は ,「 関 心 ・ 意 欲 」 や 「 表 現 の 能 力 」 の 問 題 に , そ
れ ぞ れ 2 問 中 1 問 あ り ,「 理 解 の 能 力 」 や 「 知 識 ・ 理 解 」 の 問 題 で も , そ れ ぞ
れ9問中1問,10問 中4問ある。
内容・領域別に見た概要
内容・領域
問題数
A 表現
B 理解
言語事項
2
9
10
A
○
B
○
国を有意に上回 国と有意に差が 国 を有意に下回
るもの
ないもの
るもの
1 〈 50.0 % 〉
0〈 0 %〉
1 〈 50.0 % 〉
2 〈 22.2 % 〉
6 〈 66.7 % 〉
1 〈 11.1 % 〉
2 〈 20.0 % 〉
4 〈 40.0 % 〉
4 〈 40.0 % 〉
表現
「A 表現」の問題で は,国の調査結果 を有意に上回るものと 有意に下回る
ものがそれぞれ2問中 1問ある。
理解
「B 理解」の問題で は,国を有意に上 回るものは9問中2問 あり,有意に
下回 るものが1問あ る。国を有意に上回るものと有意に差がないものを合わせ
る と 88.9 % に 達 す る 。
-6-
言語事項
○ 言 語 事 項の 問 題 で は , 国 を 有 意 に 上 回 る も の が 2 問 あ り , 有 意 に 下 回 る も の
が4問あ る。ただし,全 10問中,設定通過率を下回ったものは 1問だけであ
った。
5
全国通過率と有意差が認 められる問題・設定通過率と差がある問題についての考察
と指導上の改善点
[内容・領域別に見た設定通過率と5%を超える差がある問題数]
内容・領域
問題数
上回るもの
差がないもの
下回るもの
A 表現
2
1〈 0 %〉
0〈 0 %〉
1 〈 100 % 〉
B 理解
9
5 〈 55.6 % 〉
3 〈 33.3 % 〉
1 〈 11.1 % 〉
言語事項
10
8 〈 80.0 % 〉
1 〈 10.0 % 〉
1 〈 10.0 % 〉
A
表現
[取り上げた問題の設定通過率・全国通過率・本県通過率]
問 題
問 1二
問3四
設定通過率
50 %
50 %
全国通過率
68.9 %
27.1 %
本県通過率
77.0 %
18.0 %
○
問 1 二 は , 日 本 中 心の 見 慣 れ た 世 界 地 図 ( A ) と , 上 下 が 逆 で 日 本 が 左 端 に
置 か れ て い る 別 の 世 界 地 図 ( B ) と を 見 比 べ さ せ て ,「 こ の 二 枚 の 世 界 地 図 を
見 て 自 分 の 考 え る こ と を ,『 常 識 ・ 国 際 化 ・ も の の 見 方 』 の 語 句 を す べ て 使 っ
て,解答欄 に三行以上,七 行 以 内 で書か せ る問題」であるが,国 を有意に上回
る 77.0 % の 高 い 通 過 率 で , 設 定 通 過 率 も 27 ポ イ ン ト 上 回 っ た 。 前 回 は 記 述 式
の 全 3 問 す べ て が 国 を 有 意 に 下 回 っ て い た だ け に ,一 定 の 指 導 成 果 が 得 ら れ た 。
○ 問 3 四 は , 唐 の 文 人 , 韓 愈 の 『 雑 説 』 の 漢 文 訓 読 ( 訓 点 ) 文 を 読 ま せ て ,「 文
章 中 の『 伯 楽 』の 語 に 関 わ っ て ,現 在 で も ス ポ ー ツ ・ 芸 術 な ど の 世 界 で『 伯 楽 』
と い わ れ る 人 は『 千 里 の 馬 』に 相 当 す る 人 を ど の よ う に 扱 っ て い る と 考 え る か ,
これらの世 界から例を一つ 取り上げ,本文 の内容を参考にして解答欄に書かせ
る 問 題 」 で あ る が , 本 県 通 過 率 18.0 % と 低 く , 全 国 通 過 率 を 9.1 ポ イ ン ト , 設
定 通 過 率 を 32 ポ イ ン ト も そ れ ぞ れ 下 回 っ た 。
本 問 に 限 っ て い え ば , 漢 文 解 釈 力 を 絶 対 と し て お ら ず , 質 問 文 で ,「 伯 楽 」
が 「 馬 の 能 力 を 正 し く 見 分 け , 引 き 出 す こ と の で き る 人 」 を ,「 千 里 の 馬 」 が
「一日に千 里を走る能力のある馬」を指すことをそれぞれ説明しており,現代
文 と し て 十 分 答 え ら れ る 配 慮 が な さ れ て い る。 そ れ に も か か わ ら ず, 多 く の 生
徒の解答欄が白紙の状 態であり,全く記されていないのである。
本問の よ う に 質問文が や や長く複雑になってくると,題意の把 握にある程度
時間がかかるため,普段からじっくり答え る習慣がない生徒にとっては,この
段 階 で 解 答 を 諦 め が ち で あ る。 ま し て , 古 典 文 と も な れ ば な お さ ら で あ ろ う 。
とにかく, この種の問題の 解答には論理的思考力をフル稼働させ ,書き上げよ
うとする強 い意欲を前提とするが,本格的 な記述問題にあっては ,論理的思考
力は「書く 意欲・関心」と も深く結び合っていることを再認識してほしいもの
である。
なお, この傾向は,前 回の古文記述問題 にもうかがえたのであるが,漢文,
古 文 を 問 わ ず , 過 去 を と お し て 逆 に 現 実 認 識を 高 め る と い う 「 今 を 今 以 上 に 照
らす」古典文の持つ魅 力もきちんと指導すべきではないだろうか。
あるいは ,例えば,漢文 であれば,その 論理性・格調高さにおいて,元来の
日本語文にない特質を持っており,現代の 日本語や日本語文の形 成に深く関わ
ってきたことをもっと指導 すべきである。 漢語や古語の魅力,それらの造語性
に触れることは,明日 の日本語を豊かにすることにもつながるはずである。
B
理解
[取り上げた問題の設定通過率・全国通過率・本県通過率]
問 題
問1一
問2二
問3三
設定通過率
80 %
70 %
55 %
全国通過率
87.9 %
76.7 %
62.9 %
本県通過率
97.2 %
86.1 %
56.7 %
○
問 1 一 (「 A 表 現
問 1 二」 と 同 一 出 題 文 ) は ,「 世 界 地 図 ( A ) と 世 界
地図(B) を比べて,両者 の地図に見ら れ る違いを,空欄の書き 方に従って二
-7-
つ 書 か せ る 問 題 」 で あ る が ,本 県 通 過 率 97.2 % と 極 め て 高 く , 全 国 通 過 率 を 9.3
ポ イ ン ト , 設 定 通 過 率 を 17.2 ポ イ ン ト も そ れ ぞ れ 上 回 っ た 。
見慣れている日本中心 の世界地図と上下逆転し日本が左端に寄 った世界地図
の違いを, 先ず視覚的に二 分して捉え,次 にそれぞれの書き方に 合わせて文章
化 し て い け ば容 易 に 答 え ら れ る 問 題 で あ る 。 と は い っ て も , ほ ぼ 全 員 に 近 い 通
過率は大変好ましい状 況である。また,問 1 一から問 1 二 へ誘導されている問
題であるだけに,問 1 二 の良好な通過率と相関関係を持つ。
○ 問 2 二 は , 小 説 『 姉 妹 』( 室 生 犀 星 ) の 一 部 分 を 読 ま せ て ,「 特 定 の 文 章 範
囲 内 で ,『 知 ら な い わ 。 い じ わ る 。』 と い う 妹 の 一 言 の 前 と 後 で , 妹 に 対 す る
姉の気持ちがどのように大 きく変化しているかを,空欄の書き方 に従って書か
せ る 問 題 」 で あ る が , 本 県 通 過 率 86.1 % と 高 く , 全 国 通 過 率 を 9.4 ポ イ ン ト ,
設 定 通 過 率 を 16.1 ポ イ ン ト も そ れ ぞ れ 上 回 っ た 。
「 妹 の 一 言 」 の 前 後 の 姉 の 心 情 表 現 に 着 目 す れ ば ,「 気 遣 い 」 か ら 「 冷 淡 」
という心情変化を捉えた解 答は容易である 。また,それぞれの気 持ちに相当す
る本文引用 でも可であり, 前後どちらかの 気持ちが示されれば準正答として扱
われている。
小 説 の 読 解 ポ イ ン ト は , 主 人 公 の 心 情 変 化を 表 現 に 即 し て き ち ん と た ど り ,
そ の 心 情 を 捉 え る こ と に あ る。 本 問 は 確 か に 容 易 で は あ っ た が , 準 正 答 率 を 差
し 引 い て も 61.9 % の 高 い 正 答 率 で あ っ た 。 こ の こ と は , 生 徒 の 基 本 的 な 理 解
・読解ができていることを 示し,それは日 ごろの指導の成果とみてよい。
○ 問 3 三 (「 A 表 現 問 3 四 」 と 同 一 出 題 文 ) は ,「『 雑 説 』 の 文 章 中 の 反 語
文 『 安 ( ク ン ゾ ) ∼ 也 』 の 表 現 は ,『 千 里 の 馬 』 が ど の よ う に な る こ と を い っ
て い る の か を , 選 択 さ せ る 問 題 」 で あ る 。 こ れ は , 本 県 通 過 率 56.7 % で , 設
定 通 過 率 を 約 2 ポ イ ン ト 上 回 っ た も の の , 全 国 通 過 率を 有 意 に 下 回 り , 6.2 ポ
イ ン ト 低 か っ た 。「 A 表 現 問 3 四 」 と 同 じ く , 漢 文 へ の 抵 抗 感 が 全 国 平 均
以上に強いことをうかがわせる。
漢文の 読解では,句法理解がポイントになるが,ここでは,先 ず,文脈から
反語文であることを見抜き ,肯定文の反語 は感情のこもった(強 い)否定文に
なることを 押さえて,適切 な内容を選択することが求められる。 さらに,反語
の本質が一見疑問の形を取 ってはいるが, 自分で答えを用意し, 相手に答えを
求めていないものであることも理解させる必要がある。
漢文に限 らず,古典学習一般にいえることだが,自然や生活の 環境・生活習
慣 ・ 読 書 傾 向・ 遊 び の 形 態 等の 変 化 に よ り , 生 徒 を 包 む 古 典 的 雰 囲 気 が 急 速 に
失われつつある現況にあっては,従来の暗記中心の古典(特に, 文法)学習を
脱却して音 読や朗読を重視 したり,古文や 漢文を正しく理解してそれを利用し
たり , 自 分の持 っている 知識と の対比を 行うなど, ものの 見方や感 じ方, 考
え方を広くするような 学習を組み立てることが大切である 。
言語事項
[取り上げた問題の設定通過率・全国通過率・本県通過率]
問 題
問 4 一 ( 1 ) 問 4 一 ( 3 ) 問 4 二 (イ) 問 4 三 (イ) 問 4 四 (ア)
設定通過率
75 %
70 %
65 %
55 %
75 %
全国通過率
80.7 %
67.0 %
71.1 %
52.7 %
88.7 %
本県通過率
85.2 %
56.9 %
66.1 %
61.6 %
84.2 %
○
「漢字 を正しく読む こ と」については, 全2問とも全国通過率 と設定通過率
を 上 回 っ た が , 特 に , 問 4 一 ( 1 ) 「 敬 ( う )」 の 読 み に つ い て は , 国 を 有 意 に
上 回 り , 設 定 通 過 率 を 10.2 ポ イ ン ト も 上 回 っ た 。
○ 「漢字 を正しく書く こ と」については, 全2問とも国を有意に 下回った。特
に , 問 4 一 ( 3 ) 「 述 ( べ る )」 の 書 き 取 り に つ い て は , 設 定 通 過 率 を 13.1 ポ イ
ントも下回っている。
本 問 の 無 答 率 は 23.2 % , 誤 答 率 は 19.9 % と そ れ ぞ れ 高 く , 誤 答 で は ,「 延 」
や「途」が 多かった。前者 については語義 の取り違いから,後者 については字
形の相似から書き誤ったものと想像される。
字 訓 に つ い て は , 例 え ば ,「 述 」 と 「 延 」 の 違 い を ,「 陳 述 ・ 述 語 ・ 著 述 」
と「延長・ 延期・延命」などの熟語群に置 き換え,その対比をとおして理解さ
せるような帰納的・論理的な指導が望まれる。
○ 問 4 二 (イ)は ,「 語 句 の 意 味 に つ い て ,『 伯 父 が 数 え の 六 十 一 歳 に な っ た の で ,
( ) の お 祝 い が 行 わ れ た 。」 の ( ) に 入 る 適 切 な 語 句 を ,『 古 希 ・ 還 暦 ・
喜寿・米寿 』の語群から選 ばせる問題」である。設定通過率をわずかに上回っ
たが,国を有意に下回 った。
年 齢 を 表 す 言 葉 は , 社 会 常 識 に 属 し , 豊 か な 言 語 環 境 や 読 書 体 験と 深 い 関 わ
りを持つ。
-8-
○
問 4 三 ( イ)は ,「 文 語 の き ま り に つ い て ,『 た だ 三 人 ば か り ぞ , こ の 道 は 知 り
た り ( け り )。』 の ( ) 内 の 『 け り 』 を ,『 ぞ 』 に 注 意 し て 文 法 的 に 適 切 な 形
に 直 し て 書 か せ る 問 題 」で あ る が ,全 国 通 過 率 を 有 意 に 上 回 り ,設 定 通 過 率 も 6.6
ポイント上回った。
係り結び の法則という最 も文語を特徴付 けるきまりについては ,概ね良好な
定着と評価できよう。
○ 問 4 四 (ア )は ,「 敬 語 表 現 に つ い て ,( お 客 か ら の 電 話 に 出 た 社 員 が ,)『 そ の
件 に つ き ま し て は ,当 社 の 社 長 の( ) が ,明 日 そ ち ら へ ご挨 拶 に … 』の ( )
に 入 る 適 切 な 語 句 を ,『 佐 藤 ・ 佐 藤 さ ん ・ 佐 藤 君 ・ 佐 藤 様 』 の 語 群 か ら 選 ば せ
る 問 題 」で あ る 。 設 定 通 過 率 を 9.2 ポ イ ン ト 上 回 っ た が ,国 を 有 意 に 下 回 っ た 。
敬 語 表 現に つ い て は , 今 の 若 者 に と っ て 最 も 苦 手 と す る と こ ろ で あ る が , 国
語 表 現 等 の 授 業 を と お し て ,「 敬 語 は 相 手 へ の 思 い や り の 発 露 で あ り , 人 間 関
係の潤滑油」との観点 で,きちんと指導する必要がある。
なお,語彙力は知性・教 養の証であり, コミュニケーション能 力とも密接な
関係を持つ。ゆえに語彙力を豊かにすることこそ, 考え る力を育成することに
つながる, このことをしっかりと見据えるべきである。
語彙力の 育成には,重要語句の取り立て 指導や文脈上での理解指導などの基
本 的 な 指 導 以 外 に ,特 に 読 書 に あ ず か る 力 が 大 き い の で ,小 説 や 教 養 系 の 新 書 ,
新 聞の 社 会 文 化・ コ ラ ム ・投 書 欄 等 を 毎 日 少し で も読 む習 慣 付け が必 要で あ
る。
6
質問紙調査結果(教科別) についての考察と指導上の改善点
国語の学習に 対する意識調査 では,12問中「国 語の勉強は,私の入学試験や就職試
験 に 関 係 な く て も 大 切 だ 」「 国 語 の 勉 強 を す れ ば ,私 の 好 き な 仕 事 に つ く こ と に 役 立 つ 」
「 お 互 い の 思 い や 考 え を う ま く 伝 え 合 う こ と が で き る よ う , 国 語 を 勉 強 し た い 」「 国 語
の 勉 強 は 大 切 だ 」「 入 学 試 験 や 就 職 試 験 に 役 立 つ よ う , 国 語 を 勉 強 し た い 」 な ど 1 0 問
が ,「 そ う 思 う 」「 ど ち ら か と い え ば そ う 思 う 」 を 合 わ せ た 割 合 に お い て 全 国 の 平 均 を
上回っている。
試
験
に
役
立
つ
よ
う
勉
強
し
た
い
く
こ
と
に
役
立
つ
入
学
試
験
や
就
職
好
き
な
仕
事
に
つ
27.2
全 国
28.0
33.6
高 2
24.6
21.0
高 2
0%
20%
20.1
30%
ど ち ら か と い え ば そ う思 う
7.0
24.2
20.9
40%
6.2
13.8
31.2
10%
そ う思 う
20.8
40.7
18.1
全 国
17.4
50%
60%
ど ち ら か と い え ば そ う思 わ な い
12.6
12.4
70%
4.8
14.5
80%
そ う思 わ な い
90%
100%
分 からない
「 国 語 の 勉 強 が 好 き だ 」「 国 語 を 勉 強 す れ ば , 私 の ふ だ ん の 生 活 や 社 会 に 出 て 役 立 つ 」
の 2 問 が 「 そ う 思 う 」「 ど ち ら か と い え ば そ う 思 う 」 を 合 わ せ た 割 合 に お い て 全 国 平 均
を下回った。
国
語
好
の
き
勉
だ
強
が
活
や
役 社
立 会
つ に
出
て
私
の
ふ
だ
ん
の
生
15.6
全 国
29.6
11.5
高 2
23.8
27.6
全 国
30.1
34.4
高 2
そ う思 う
10%
10.1
42.6
20%
30%
ど ち ら か と い え ば そ う思 う
40%
50%
5
24.6
39.8
31.2
0%
25.6
12.3
60%
70%
ど ち ら か と い え ば そ う思 わ な い
80%
そ う思 わ な い
6.1
5.6
9.0
6.3
7.5
90%
100%
分 からない
「 国 語 の 勉 強 が 好 き だ 」「 国 語 の 勉 強 が 大 切 だ 」 の 設 問 で 「 そ う 思 う 」「 ど ち ら か と い
-9-
えばそう思う」と答えた生徒の 得点が高い傾向にある。
国語の勉強が好きだ
国語の勉強は大切だ
高校国語 の 平均
分からない
分からない
480
そう思わない
どちらかといえばそう思う
そう思う
470
490
510
530
499
そう思う
543
450
462
どちらかといえばそう思う
524
430
441
どちらかといえばそう思わない
491
410
486
そう思わない
483
どちらかといえばそう思わない
高校国語 の 平均
550
400
526
420
440
460
480
500
520
540
(注 ) 数 値 は, 標 準 化 した 得 点 。 以 下 同 じ
「 国 語 の 授 業 が ど の 程 度 分 か り ま す か 」 に つ い て は ,「 よ く 分 か る 」「 だ い た い 分 か
る 」 を あ わ せ た 割 合 が 5 4.9 % で 全 国 平 均 の 52 .0 % を 上 回 っ て い る 。「 よ く 分 か る 」「 だ
いたい分かる」と答えた生徒の 得点が高い傾向にある。
国
語
の
授
業
が
分
か
る
全 国
9.2
高 2
42.8
6.1
48.8
0%
10%
よ く分 か る
20%
だいたい分 か る
国語の授業がどのていど分かるか
ほとんど分からない
30%
11.3
33.6
40%
50%
60%
分 かることと分 からないことが 半 分 くらいずつある
70%
8.8
80%
分 からないことが 多 い
90%
4.0
2.5
100%
ほとんど分 からない
高校国語 の 平均
448
分からないことが 多い
466
半分くらい
481
だいたい分かる
526
よく分かる
430
32.0
524
450
470
490
510
530
550
生 活 の 中 で の 国 語 に 関 す る 調 査 で は ,「 漢 字 を し っ か り 身 に 付 け る よ う に 努 力 し て い
ま す か 」「 言 葉 の き ま り に 注 意 し て , ふ だ ん の 言 葉 の 使 い 方 を 考 え る よ う に し て い ま す
か 」「 学 校 の 図 書 館 な ど を 利 用 し て , 読 書 を し て い ま す か 」 の 設 問 で 肯 定 的 な 回 答 を し
た 割 合 が 全 国 平 均 を 上 回 っ た 。「 自 分 の 思 い や 考 え を 文 章 に 書 く こ と が 好 き で す か 」「 自
分 の 思 い や 考 え を 積 極 的 に 話 し て い ま す か 」「 正 し く 整 っ た 文 字 を 書 く 努 力 を し て い ま
すか」の設問で全国平均を下回 った。
「 国 語 の 勉 強 は 大 切 だ 」 に つ い て ,「 そ う 思 う 」「 ど ち ら か と い え ば そ う 思 う 」 を 合
わ せ て 82.4 % の 生 徒 が 肯 定 的 に 回 答 し て い る 。 他 教 科 と 比 較 す る と 数 学 の 66.3 % や 英
語 の 81.6 % よ り 高 い 数 値 で あ る 。「 国 語 の 勉 強 は , 入 学 試 験 や 就 職 試 験 に 関 係 な く て も
大 切 だ 」 に つ い て も 合 わ せ て 77.1 % と 国 語 へ の 意 識 は 高 い 。
し か し ,「 大 切 だ 」 と 思 う 割 合 に 対 し て ,「 国 語 の 勉 強 が 好 き だ 」 と 思 う 割 合 は 「 そ
う 思 う 」「 ど ち ら か と い え ば そ う 思 う 」 を 合 わ せ て 39.1 % と ほ ぼ 半 減 し て い る 。 授 業
も 「 よ く 分 か る 」「 だ い た い 分 か る 」 を 合 わ せ て 54.9 % と 低 下 し て い る 。
ま た , 小 学 6 年 生 や 中 学 2 年 生 , 中 学 3 年 生 と 比 較 す る と 「 好 き だ 」 が 23.6 ポ イ ン
ト ・ 12.6 ポ イ ン ト ・ 7.8 ポ イ ン ト ,「 分 か る 」 が 24.5 ポ イ ン ト ・ 8.8 ポ イ ン ト ・ 4.4 ポ イ ン
トといずれも逓減している。
以上の特徴 や傾向を踏まえると,青年期を本格的 に迎え,最も論理的探求心が高まる
年 齢 だ け に , 学 ぶ 意 義 を よ り 深 く 理 解 さ せ る と と も に, 理 論 的 ・ 体 系 的 に 分 か る 喜 び を
味 わ わ せ , 古 典 も 含 め 国 語 の 授 業 を よ り 一 層 魅 力 あ る も の に し て い く必 要 が あ る 。
- 10-
ま た , 生 徒 の 実 態 や 多 様 な 教 材 に 応 じ て , 授 業 形 態を 工 夫 し , グ ル ー プ 学 習 ・ 話 し 合
い学習・調べ 学習・プリント 学習・発表会等を積 極 的に導入し,変化に富 んだダイナミ
ックな授業展開をより一層図る 必要がある。
「国語を勉強 すれば,私は, お互いの思いや考えをうまく伝え合うことができるよう
に な る 」 に つ い て ,「 そ う 思 う 」「 ど ち ら か と い え ば そ う 思 う 」 を 合 わ せ て 66.4 % ,「 お
互 い の 思 い や 考 え を う ま く 伝 え 合 う こ と が で き る よ う, 国 語 を 勉 強 し た い 」 に つ い て も
合 わ せ て 65.3 % が 肯 定 的 に 回 答 し て い る 。 つ ま り , 7 割 近 く が コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能
力を身に付ける上で国語学習の 必要性を認め,学習意欲を見せているのだ。
と こ ろ が ,「 自 分 の 思 い や 考 え を 積 極 的 に 話 し て い ま す か 」 に つ い て は ,「 そ う し て
い な い 」「 ど ち ら か と い え ば そ う し て い な い 」 を 合 わ せ て 51.5 % が 否 定 的 に 回 答 し て い
る 。 ま た ,「 人 前 で ス ピ ー チ や 説 明 , 報 告 や 発 表 」 が 「 き ら い だ っ た 」 と 約 5 割 が 回 答
している。
社 会 生 活で の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能力 の必 要 性 を認 識 し な が ら も婉 曲 表 現 を美 徳と
し,主張・理屈 を避けたがる日 本 人 の民族特性に加 えた青春期特有の羞 恥 心や傷付きや
すさからか,主体的に話したり 発表したりすることを嫌がる傾向が 見られる。
国 際 化 時 代 を 迎 え , 伝 統 的 美 徳と ど う 調 和 さ せ る か の 課 題 を 残 し つ つ も , い や お う な
く プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 能 力 も 含 め ,コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 向 上 を 目 指 す 指 導 が 今 後 ,
より一層求められる。
なお,思考力向上に関する発達心理学の見地からいえることだが,学習 の理解や分か
る喜びを得る上で,生徒同士の 対話や発表が果たす役割を再認識す る必要があろう。
高 校 で は 古 典 学 習 が 本 格 化 す る が ,「 古 文 は 好 き だ 」「 漢 文 は 好 き だ 」 に 対 し て ,「 そ
う 思 わ な い 」「 ど ち ら か と い え ば そ う思 わ な い 」 を 合 わ せ て そ れ ぞ れ 74.7 % , 72.9 % が
否定的に回答している。
古典を単に日本文化の伝統・ 国民共通の文化遺産 とだけ見るのではなく ,国語史的な
視点から日本語 の深い理解,豊 饒な言語生活をもたらす意味でも,その学 習の意義を再
確認させる必要がある。
また,注目したいのは「文語文法を理解すること 」について,本県の生 徒は「よくわ
か ら な か っ た 」「 き ら い だ っ た 」「( ふ だ ん の 生 活 や 社 会 生 活 の 中 で ) 役 に 立 つ と 思 わ な
か っ た 」 と 否 定 的 に 回 答 す る も の が , 前 回 よ り 減 っ て は い る が , そ れ ぞ れ 42.3 % , 52.6
% , 26.0 % と 高 い 点 で あ る 。
古 典の 文 法 指 導で 棒 暗 記を 強い る 学習 が成 り立 た な く な っ て い る こ と を 暗 示し て お
り,今後,漢 文 法も含め,古 典 文 法 をどう生き生き と指導するか古典指導 で最大の課題
といえる。
なお,一方 で,出会いの意 味を考えさせ,友情・ 恋愛などを主題とする 青年期に合わ
せた古典教材の開発も急務で あ る。
「 学 校 の 図 書 館 な ど を 利 用 し て , 読 書 を し て い ま す か 」 に つ い て ,「 そ う し て い る 」
「 ど ち ら か と い え ば そ う し て い る 」 を 合 わ せ て 24.6 % が 肯 定 的 に 回 答 し て お り , 全 国
と 比 べ て 4.7 ポ イ ン ト 高 い 。 こ れ は 日 ご ろ の 図 書 館 指 導 ・ 読 書 指 導 の 成 果 と し て 誇 っ て
よい。
- 11-
Ⅱ
教科別調査結果の概要と指 導 上の留意点
【高等学校2年数学科】
1 国調査結果との比較
全問題数
15
○
2
国 を 有 意 に 上 回 る 国と有 意に差 がない 国 を 有 意 に 下 回 る
もの
もの
もの
5 〈 33.3 % 〉
7 〈 46.7 % 〉
3 〈 20.0 % 〉
国 の 調 査 結 果 を 有 意 に 上 回 る も の と 有 意 に 差 が な い も の を 合 わ せ る と, 1 5 問 中
1 2 問 〈 80% 〉 で あ る 。
前回調査との比較
前 回 ( H16 )
今回
○
3
全問題数 国 を有 意に上 回 国と 有意に 差が 国 を 有 意 に 下 回
るもの
ないもの
るもの
15
2 〈 13.3 % 〉 1 1 〈 73.4 % 〉
2 〈 13.3 % 〉
15
5 〈 33.3 % 〉
7 〈 46.7 % 〉
3 〈 20.0 % 〉
国 の 調 査 結 果 を 有 意 に 下 回 る も の が 前 回 に 比 べ 1 問 多 く な っ て い る が, 有 意 に 有
意に上回るものも3題増えている。
評価の観点別に見た概要
評価の観点
国 を有 意に上 回 国と 有意に 差が 国 を 有 意 に 下 回
るもの
ないもの
るもの
関心・意欲
5 (5)
1 〈 20.0 % 〉
4 〈 80.0 % 〉
0〈0 %〉
見方考え方
4 (2)
1 〈 25.0 % 〉
2 〈 50.0 % 〉
1 〈 25.0 % 〉
表現・処理
8 (3)
4 〈 50.0 % 〉
2 〈 25.0 % 〉
2 〈 25.0 % 〉
知識・理解
3
0 〈0 %〉
3 〈 100 % 〉
0〈0 %〉
※( )は内数で,複数 の観点で作成された問題数である。
※評価の観点は次のとおりである。
関 心 ・ 意 欲 :「 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 」
見 方 考 え 方 :「 数 学 的 な 見 方 や 考 え 方 」
表 現 ・ 処 理 :「 表 現 ・ 処 理 」
知 識 ・ 理 解 :「 知 識 ・ 理 解 」
○ 「関心・ 意欲・態度」の 観点の問題は,国の 調査結果を有意に上回 るものが1題
である。他の 4題は有意に差 はないが,国の調査結果を上回るものが 2題,下回る
ものが2題である。
○ 「数学的 な見方や考え方 」の観点の問題は, 国の調査結果を有意に 上回るものと
下回るものがそれぞれ1題あ る。他の2題は有 意に差はないが,1題 は国の調査結
果 を 0.1 ポ イ ン ト 上 回 り , 1 題 は 3.5 ポ イ ン ト 下 回 っ て い る 。
○ 「表現・ 処理」の観点の 問題は,8題中4題 が国の調査結果を有意 に上回ってい
る 。 ま た , 有 意 に 下 回 る も の も 2 題 あ り , そ れ ぞ れ 4.7 ポ イ ン ト , 6.1 ポ イ ン ト 国 の
調査結果を下回っている。
○ 「知識・ 理解」の観点の 問題は,すべての問 題が国の調査結果と有 意に差はない
が , 2 題 は 1.9 ポ イ ン ト ,0.7 ポ イ ン ト 国 を 上 回 っ て お り , 1 題 は 1 ポ イ ン ト 下 回 っ
ている。
4
問題数
内容・領域別に見た概要
内容・領域
二次関数
個数の処理
確率
図形と計量
問題数 国 を有 意に上 回 国 と 有 意 に 差 が 国 を有 意に下 回
るもの
ないもの
るもの
5
2 〈 40.0 % 〉
2 〈 40.0 % 〉
1 〈 20.0 % 〉
4
1 〈 25.0 % 〉
2 〈 50.0 % 〉
1 〈 25.0 % 〉
3
2 〈 66.7 % 〉
1 〈 33.3 % 〉
0〈0 %〉
3
0 〈 0 %〉
2 〈 66.7 % 〉
1 〈 33.3 % 〉
○
内 容 ・ 領 域 別 に 見 る と ,「 二 次 関 数 」「 確 率 」 の 領 域 は 国 の 調 査 結 果 を 上 回 っ て
お り ,「 個 数 の 処 理 」「 図 形 と 計 量 」 の 領 域 も 同 程 度 の 状 況 で あ る 。
○ 出 題 形 式 別に 見 る と , 1 5 問 中 9 題 が 記 述 式 の 問 題 で あ り , そ の う ち 国 を 有 意 に
上回るものは 3題,国と有意 に差がないものは 4題,国を有意に下回 るものは2題
である。
- 12-
二次関数
○ 二次関数 の値の変化をグラフと対応させて理 解することについては ,国の通過率
と有意に差はないがやや上 回っている。
○ 関数のグラフを利用して 方程式や不等式の解 を求めたり,考察したりすることに
つ い て は , 国 の 通 過 率 を 有 意 に 上 回 っ て い る も の が 多 い が , 設 定 通 過 率を す べ て 下
回っている。
個数の処理
○ 旧学習指導要領では数学 Ⅰで扱ったが,現行 の指導要領では数学A で扱う内容で
ある。起こり 得る場合の数や 数の並びの規則性 を見出すことは中学校 で学習してい
るので,これをもとに考えることもできる内容である。
○ 順 列 の 総 数 を 求 め る こ と に つ い て は , 通 過 率 が 69.5 % で , 設 定 通 過 率 を 14.5 ポ
イ ン ト , 国 の 通 過 率 を 17.1 ポ イ ン ト 上 回 っ て い る 。 し か し , 具 体 的 な 場 面 で 順 列
を 活 用 し て 場 合 の 数 を 考 え る こ と は, 通 過 率 が 24.6 % で , 設 定 通 過 率 よ り 20.4 ポ
イ ン ト , 国 の 通 過 率 よ り 4.5 ポ イ ン ト 下 回 っ て い る 。
○ 数の並びの規則性を見出 して考えることは,国の通過率と有 意に差はない。
確率
○ 「個数の 処理」同様,旧学習指導要領では数 学Ⅰで扱ったが,現行 の指導要領で
は数学Aで扱う内容である 。
○ 独 立 試 行 の 確 率 を 求 め る こ と は , 通 過 率 が 45.1 % で , 国 の 通 過 率 を 5.6 ポ イ ン ト
上 回 っ て い る が , 設 定 通 過 率よ り 4.9 ポ イ ン ト 下 回 っ て い る 。
○ 余事象の 確率を求めることは,国の通過率と 有意に差はないが,設定通過率より
下回っている。
○ 与 え ら れ た 条 件 か ら 期 待 値 を 求 め る こ と に つ い て は , 通 過 率 が 49.5 % で , 国 の
通 過 率 を 10.2 ポ イ ン ト 上 回 っ て い る が , 設 定 通 過 率 よ り 10.5 ポ イ ン ト 下 回 っ て い
る。
図形と計量
○ 三角比の 相互関係を用い て三角比の値を求めることや鈍角の三角比 の理解につい
て は , 通 過 率 が 30 % 前 後 で , 設 定 通 過 率 60 % よ り 大 き く 下 回 っ て い る 。
○ 身 近 な 問 題 を 三 角 比 を 活 用 し て 考 え る こ と に つ い て は , 通 過 率 が 27.5 % で , 国
の 通 過 率 と は 有 意 に 差 は な い が , 設 定 通 過 率 よ り 17.5 ポ イ ン ト 下 回 っ て い る 。
5
国の調査結果と有意に差 が認められる問題,設定通過率と差がある問 題についての
考察と指導上の改善点
二次関数
[取り上げた問題の設定通過率・全国通過率・本県通過率]
問題
問 1 (1)
問 2 ( 1)
問 2 ( 2)
問 2 ( 3)
設定通過率
70 %
75 %
65 %
65 %
全国通過率
63.0 %
71.2 %
52.0 %
40.2 %
本県通過率
64.9 %
66.5 %
58.7 %
57.0 %
○
問 1 ( 1 )は , 4 つ の グ ラ フ の の 中 か ら , x = 0 の と き y = 0 で , x > 0 の 範 囲 で y
の 値 は 常 に 正 の グ ラ フ を 選 ぶ 問 題 で あ る 。 国 の 通 過 率 よ り 1.9 ポ イ ン ト 上 回 っ て い
る が , 設 定 通 過 率 よ り 低 い 。 原 点 を 通 る と い う 条 件 を 落 と し た 誤 答 が 約 23 % あ る 。
式変形やグ ラ フの移動などを 丁寧に指導するだけでなく,グラフから 様々な情報を
読み取ることに対する指導 の充実が望まれる。
○ 問2は関 数のグラフと方程式や不等式の解の 関係についてで,設定通過率よりす
べて下回っている。
(1) は , 1 次 関 数 の グ ラ フ を 利 用 し て 1 次 不 等 式 − 2 x + 6 ≧ 0 を 解 く 問 題
で あ る 。 通 過 率 は 66.5 % で , 国 の 通 過 率 よ り 有 意 に 下 回 っ て い る 。
( 2 )は , 2 次 不 等 式 x 2 − 4 x + 2 ≧ 0 の 解 の 表 し 方 を 選 ぶ も の で あ る が , 通
過 率 が 58.7 % で , 国 の 通 過 率 を 6.7 ポ イ ン ト 上 回 っ て い る 。 誤 答 の 中 で 最 も 多 い の
が a ≦ x ≦ b を 選 ん だ も の で , 全 体 の 約 25 % い る 。
( 3 )は , 2 次 関 数 と x 軸 の 交 点 を さ が す た め , 2 次 方 程 式 x 2 − 4 x + 2 = 0
を 解 く 問 題 で あ る 。 通 過 率 は 57.0 % で , 国 の 通 過 率 を 16.8 ポ イ ン ト 上 回 っ て い る 。
関 数 の グ ラ フを 活 用 す る に は, 変 域 を 常 に 意 識 さ せ る こ と や 問 題 ( 式 ) と グ ラ フ
の 関 係 を し っ か り 理 解 さ せ る こ と が 大 切 で あ る 。 ま た , ( 3 )は 解 の 公 式 を 用 い て 二
- 13-
次方程式を解 くことであるが ,公式は単に覚えるものでなく,使えるようにしなけ
れ ば な ら な い 。 そ の た め に はド リ ル 的 な 練 習 も 必 要 で あ る 。
個数の処理
[取り上げた問題の設定通過率・全国通過率・本県通過率]
問題
問 3 (1)
問 3 ( 2)
問 4 ( 2)
設定通過率
55 %
45 %
55 %
全国通過率
52.4 %
29.1 %
41.6 %
本県通過率
69.5 %
24.6 %
38.0 %
○
問3は, 赤,青,緑,茶 ,黄の5色の色鉛筆 を使って,地図や図形 を塗り分ける
方 法 を 考 え る 問 題 で あ る 。 (1) は 地 図 上 の 5 県 に 異 な る 色 を 塗 る 方 法 は 全 部 で 何 通
り か を 求 め る も の で , 通 過 率 が 69.5 % で , 設 定 通 過 率 や 国 の 通 過 率 を 大 き く 上 回
っ て い る 。 ( 2 )は , 次 の よ う な 問 題 で あ る 。
具 体 的 な 場 面 で 順 列 を 活 用 し て 場 合 の 数 を 考 え る も の で あ る が , 通 過 率 は 24.6
風車を モ デ ルに し た 右 下の 図形の 5つ の部分 に色 を塗り ま す 。 図の 中央の 円に
は 赤 を塗 る こ と に し ま す。 こ の と き, 残り の青 , 緑,
茶 , 黄の 4色 す べ て を 使っ て, 羽 根に あ た る4 つ の部
分 に 異な る色 を 塗る 方 法は 全部 で 何通 り あ り ま す か。
求 め 方と 答え を
の中 に書 き な さ い。 た だ し ,回
転 し て一 致す る 塗り 方 は, 同じ 塗 り方 と し て数 え る も
のとします。
% で , 設 定 通 過 率 や 国 の 通 過 率 を 下 回 っ て い る 。 4 P4 や 4! , 2 4 と 解 答 し た も
の が 28 % い る 。 単 純 な 順 列 の 総 数 を 求 め る こ と は で き る が , ( 2 )の よ う に 回 転 す る
( 円 順 列 ) な ど 数 学 的 な 考 え 方 を 必 要 と す る と 通 過 率 は 下 が っ て し ま う。 学 習 の 過
程で,樹形図 をかき並び方を 図に当てはめるなどの操作的活動を取り 入れ,見方や
考え方を重視した指導を行 いながら一般化していく必要がある 。
○ 問4は,下の図のように ●を正三角形に並べる。
(1) は , 三 角 形 の 最 も 外 側 に あ る ● の 個 数 を 数 え る 問 題 で あ る 。 1 番 目 は 9 個 ,
2 番 目 は 1 2 個 , 3 番 目 は 1 5 個 あ る こ と か ら 1 5 番 目 の 個 数 に つ い て求 め 方 と 答
え を 書 く も の だ が , 通 過 率 は 69.2 % で , 設 定 通 過 率 及 び 国 の 通 過 率 を 上 回 っ て い
る。
( 2 )は ,三 角 形 に 並 べ た す べ て の ● の 個 数 を 数 え る 問 題 で あ る 。1 番 目 は 1 0 個 ,
2番目は15 個,3番目は2 1個あることから 15番目の個数を求めものである。
通 過 率 は 38.0 % で , 国 の 通 過 率 と は 有 意 に 差 は な い が , 設 定 通 過 率 を 17 ポ イ ン ト
下 回 っ て い る 。 図 を も と に し て数 の 並 び の 規 則 性 を 見 つ け , さ ら に ● の 総 和 を 求 め
る問題である 。見つけた規 則 性を元に,与え ら れ た 図の一つ一つを式 に表すことで
帰納的に考えられる。実際にかいたり,並べたりするなど操作活動を 取り入れるこ
とで規則性が見つけやすくなる。
確
率
[取り上げた問題の設定通過率・全国通過率・本県通過率]
問題
問 5 (1)
問 5 (2)
問6
設定通過率
50 %
45 %
60 %
全国通過率
39.5 %
37.1 %
39.3 %
本県通過率
45.1 %
39.6 %
49.5 %
○
問5は, 1枚の硬貨を何 回か投げ,ルールにしたがって,1回投げることに点を
座標平面上で移動させ得点 するゲームである。
- 14-
( 1 )は , 独 立 試 行 の 確 率 を 求 め る 問 題 で あ る が , 通 過 率 は 45.1 % で , 国 の 通 過 率
を 5.6 ポ イ ン ト 上 回 っ て い る 。
(2) は , 余 事 象 の 確 率 を 求 め る 問 題 で あ る が , 国 の 通 過 率 よ り や や 上 回 っ て い る
が,設定通過率より5ポイント以上下回っている。
確率の指導 においては,起 こり得る場合の数 を整理して数え,事象 の起こる場合
の 数 を 確 実 に 把 握 す る が 基 本 に な る 。事 象 の 起 こ る 場 合 の 数 を 数 え る 場 面 に お い て ,
樹形図をかかせるなどして事 象を分析する時間 をしっかりとることが 大切である。
○ 問 6 は , 1000 本 の く じ の 中 に , 1 等 か ら 3 等 ま で の 当 た り く じ が 3 , 1 0 , 2
0 本 入 っ て い る 。 賞 金 は そ れ ぞ れ 10000 円 , 5000 円 , 1000 円 で あ る 。 1 本 の く じ を
引 く と き の 賞 金 の 期 待 値 を 求 め な さ い と い う 問 題 で あ る 。 通 過 率 は 49.5 % で , 国
の 通 過 率 を 10.2 ポ イ ン ト 上 回 っ て い る が , 設 定 通 過 率 よ り 下 回 っ て い る 。 無 解 答
も 23.5 % あ る 。 具 体 例 を 通 し て 期 待 値 の 意 味 の 理 解 を 定 着 さ せ な け ら ば な ら な い 。
図形と計量
[取り上げた問題の設定通過率・全国通過率・本県通過率]
問題
問 7 (1)
問 7 (2)
問8
設定通過率
60 %
60 %
45 %
全国通過率
34.9 %
33.4 %
31.0 %
本県通過率
28.8 %
32.4 %
27.5 %
○
問 7 ( 1 )は , 0 °< θ < 90 ° で , cos θ = 2/3 の と き , tan θ の 値 を 求 め る 問 題 で
あ る が , 通 過 率 は 28.8 % と 国 の 通 過 率 を 有 意 に 下 回 っ て い る 。 三 角 比 の 相 互 関 係
の 最 も 基 本 的 な 問 題 で あ る が , 無 解 答 が 26.8 % と 多 か っ た 。 三 角 比 の 定 義 や 相 互
関係の意味について,直角三角形の角と辺の関 係を通じて確実に理解 させる必要が
ある。
( 2 )は , 右 の 図 の よ う に , 原 点 O を 中 心 と す る 半 径 5 の 半 円 を か き , そ の 周 上 に
2 点 A( 5 , 0 ), B( − 3 , 4 ) を と り , ∠ A O B =
θ と し , 90 °< θ < 180 ° , sin θ = 4/5 の と き , cos θ
の値を求 める問題である。鈍 角の三角比 の定義に関 わ
る 問 題 で あ る が , 通 過 率 は 32.4 % で 国 の 通 過 率 と は 有
意 に 差 は な い 。 図 が 与 え ら れ て い る た め か , ( 1 )に 比
べ る と 通 過 率 が 上 が っ て い る 。 し か し , 無 解 答 も 30.9
% と 多 く な っ て い る 。 ま た , 3/5 と マ イ ナ ス の 符 号 が
な い 誤 答 が 12.8 % あ る 。 鈍 角 へ の 三 角 比 の 定 義 の 拡 張
に つ い て は , 有 名 角 に 偏 る こ と な く 生 徒 に 実 際 に 図 を か か せ る な ど し て, 定 義 を 確
実に理解させ定着させることが大切である。
○ 問 8の 問題の 概要は ,右の 図のように 写真の パネル
を 壁 に 掛 け る 。 A B = 100 ㎝ , A C = 80 ㎝ , B C = 40
㎝ の と き , ∠CAB の 大 き さ は お よ そ 何 度 に な る か を
正 弦 定 理 ま た は 余 弦 定 理を 参 考 に , 三 角 比の 表 を 用 い
て 求 め る も の で あ る 。 通 過 率 は 27.5 % で 大 変 低 く な っ
て い る 。 無 解 答 も 39.0 % で 非 常 に 多 か っ た 。 定 理 を 身
近な 問題でどう 活用するか分 からない生 徒が多 い。具
体的 な場面 を図 形と し て抽 象 化し て見る 見方や ,いろ
い ろ な位置 に あ る三 角 形の辺 と角 の関係 の把握 のしか
たについて 習熟 させ, 適切に 判断 して定 理を活 用でき
るように指導することが必 要である。
6
質問紙調査結果についての 考察
数 学 の 学 習 に 対 す る 意 識 調 査 で は , 12 問 中 「 数 学 の 勉 強 が 好 き だ 」「 数 学 の 勉 強 は
大 切 だ 」「 数 学 の 勉 強 は , 入 学 試 験 や 就 職 試 験 に 関 係 な く て も 大 切 だ 」「 数 学 を 勉 強
す れ ば , 私 の 好 き な 仕 事 に つ く こ と に 役 立 つ 」「 数 学 を 勉 強 す れ ば , 私 は , 論 理 的 に
考 え る こ と が で き る よ う に な る 」「 数 学 を 勉 強 す れ ば , 私 の ふ だ ん の 生 活 や 社 会 に 出
て 役 立 つ 」「 入 学 試 験 や 就 職 試 験 に 役 立 つ よ う , 数 学 を 勉 強 し た い 」 な ど の す べ て の
設 問 で 「 そ う 思 う 」「 ど ち ら か と い え ば そ う 思 う 」 を あ わ せ た 割 合 に お い て 全 国 の 平
- 15-
均を上回っている。
数
学
の
き
勉
だ
強
が
好
14.2
全 国
高 2
23.1
15.1
職
試
験
つ
に
役
立
入
学
試
験
や
就
事
に
に
勉
つ
強
け
し
る
た
よ
い
う
自
分 全 国
の
好
き 高 2
な
仕
0%
17.6
40.7
26.6
21.1
29.9
全 国
18.0
18.4
18.6
17.5
20%
30%
40%
ど ち ら か と い え ば そ う思 う
7.1
10.2
11.5
6.6
37.8
29.1
10%
5.4
32.5
30.1
30.9
そ う思 う
30.0
12.0
40.3
高 2
3.9
7.3
15.6
50%
60%
15.8
70%
ど ち ら か と い え ば そ う思 わ な い
7.3
80%
90%
そ う思 わ な い
100%
分 からない
「 数 学 の 勉 強 が 好 き だ 」「 数 学 の 勉 強 が 大 切 だ 」 の 設 問 で は 「 そ う 思 う 」「 ど ち ら か
といえばそう思う」と答えた 生徒の得点が高い傾向にある。
数学の勉強が好きだ
数学の勉強は大切だ
高校数学 の 平均
分からない
495
そう思わない
分からない
459
どちらかといえばそう思わない
そう思う
549
470
490
510
530
485
どちらかといえばそう思う
536
450
452
どちらかといえばそう思わない
どちらかといえばそう思う
430
455
そう思わない
487
高校数学 の 平均
550
500
そう思う
570
540
410
430
450
470
490
510
530
550
(注 ) 数 値 は, 標 準 化 した 得 点 。以 下 同 じ
「 数 学 の 授 業 が ど の 程 度 分 か り ま す か 」 に つ い て は ,「 よ く 分 か る 」「 だ い た い 分 か
る 」 を あ わ せ た 割 合 が 42.8% で 全 国 の 35.3% を 大 き く 上 回 っ て い る 。
数
学
分
の
か
授
る
業
が
全 国
7.0
高 2
28.3
9.2
0%
よ く分 か る
30.1
33.6
1 0 %
20%
だいたい 分 か る
22.0
33.7
30%
40%
50%
60%
分 かることと分 からないことが 半 分 くらいずつある
- 16-
11.6
18.0
70%
80%
分 からないことが 多 い
4.9
90%
100%
ほ と ん ど 分 か ら な い
学習への取組に関する調査では,
数学の授業がどの程度分かるか
高校数学 の 平均
「考え方を発表し合うのが 楽しい」
「前
に勉強したこととどのような関係が
ほとんど分からない
442
あ る か 考 え よ う と し て い る 」「 自 分 が
な ぜ 解 け な か っ た を ふ り返 っ て 考 え
分からないことが 多い
468
よ う と し て い る 」「 新 し い 内 容 や 考 え
方などを勉強したら, 自分の身のま
495
半分くらい
わりの場面などに使う 」の4問で肯
定的な回答をした割合 が全国平均を
530
だいたい分かる
上 回 っ た 。「 前 に 解 い た 問 題 と に て い
るところやちがっているところがど
よく分かる
561
こ か な ど を 考 え よ う と し て い る 」「 問
410
430
450
470
490
510
530
550
570
題が解けたとき,別な 解き方を考え
よ う と し て い る 」「 解 き 方 が 分 か ら な
い と き ,あ き ら め ず に い ろ い ろ と 考 え よ う と し て い る 」の 3 問 が 全 国 平 均 を 下 回 っ た 。
本調査で, 数学の学習に対 する意識調査はすべての項目で全国の平均 を上回ってい
る 。 中 で も ,「 入 学 試 験 や 就 職 試 験 に 役 立 つ 」 や 「 自 分 の 好 き な 仕 事 に つ け る よ う に
勉強したい」 は,肯定的な回 答が全国の平均を大 きく上回っている。自 分の進路選択
に数学が必要 であるという考 えであると思われる 。また,学習への取り 組みに関する
調 査 で は 過 半 数 が 全 国 を 上 回 っ て い る が ,「 い ろ い ろ な 解 き 方 を 考 え る 」 や 「 既 習 の
問題と類似点 や相違点を考え る」などが全国を下 回っている。数学科の 目標「数学的
活動を通して 創造性の基礎を 培う」や「数学的な 見方や考え方のよさを 認識し,それ
ら を 積 極 的 に 活 用 す る 態 度 を 育 て る 」 に 迫 る た め に, 生 徒 が 自 ら 課 題 を 発 見 し , 主 体
的に問題解決に取り組めるような授業展開が望まれる。
7
今後の指導上の改善点
ア
二次関数 の領域では,問題解決のために二次関数を利用するという 考え方が定着
していない。 関数は,式や表 ,グラフを生徒が 実際に作ったりかいたりするなどの
数学的活動を 通して,その意 味や関係について 理解を深めさせ,グ ラ フから必要な
情報を読み取ることができるようにすることが重要である。
また,具 体 的な問題の解決 にあたっては,そ の方法を教師が最初か ら指導するの
ではなく,生徒に気づかせ 発見させるような指導の工夫も必要 である。
イ 個数の処 理の領域では, ものの個数を過不足 なく能率的に数えあげることが基本
で あ る こ と か ら, 生 徒 の 興 味 ・ 関 心 に 応 じ た 身 近 な 問 題 に つ い て , 操 作 的 ・ 実 験 的
な活動を取り 入れ,条件に応 じた数えあげの方 法が考えられるような 学習の場を充
実させていくことが大切で あ る。その際,順列 ,組合せといった基 本 的な事項を単
に知識や技能 としてとらえるだけでなく,その 裏付けとなる数学的な 見方や考え方
を重視し,充分な具体例か ら一般化していくような指導を行う 必要がある。
ウ 確 率 の 領 域 で は , 事 象 を 分 析 す る 力 , 思 考 過 程を 表 現 す る 力 を 育 て る た め , 自 分
の考えと他者 の考えとを比 較 検 討 させるなどの 指導の工夫が大切に な る。また,具
体 的 な 問 題 の 解 決 を 通 す こ と で, 現 実 感 を 伴 っ た 確 率 の 意 味 を 理 解 さ せ る こ と が 可
能 と な る 。 個 数 の 処 理 と 同 様 に , 生 徒 に と っ て は取 り 組 み や す い 領 域 で あ る の で ,
身近な事象を 例に取り,生 徒 個々の思考過程を 大切にする指導を行う こ と が 必要で
ある。
エ 図 形 と 計 量 の 領 域 で は , 生 徒 は , 定 義 や 定 理 を 別 の 問 題 を 解 く た め の公 式 と し て
単 に 記 憶 す れ ば よ い と 思 い が ち で あ る 。 定 義 を 確 実 に 把 握 し , そ れ か ら導 か れ る 公
式や定理に至 るまでの考え方 をしっかりと捉えさせることが,定理や 公式を様々な
場面で活用するための基礎となる。定義や定理 ,公式の意味理解を促 進し,三角比
の 持 つ 有 用 性 を 生 徒 に 実 感 さ せ る た め に は , 有 名 角 に の み 偏 る こ と な く, 様 々 な 角
度を積極的に 教材の中に取りれたり,具体的な 場面を教材化して指導 することが必
要である。
以上,領域 ごとに改善点をまとめたが,質問紙調査結果をも踏まえて ,日頃の数学
の授業においては,次の3点 に特に留意しながら指導することが 大切である。
① 授業の中での生徒の数 学 的 活 動 を充実させるための手だ て を工夫する。
② 生徒か ら多様な考えを 引き出し思考を深めさせるような発問や, 発問に対する
応答を工夫するなどの生 徒に対する働きかけを充実する。
③ 生 徒 の 「 な ぜ 」「 ど う し て 」 を 大 切 に し て , 基 礎 的 ・ 基 本 的 な 概 念 の 理 解 や 定
理などの意味理解の定着 を図る。
- 17-
Ⅱ
教科別調査結果の概要と指 導 上の改善点
【高校2年英語科】
1 国調査結果との比較
全問題数 国を有意に上回るもの
国と有意に差がないもの
国を有意に下回るもの
26
2< 7.7 %>
19< 73.1 %>
5< 19.2 %>
○ 国 の調査結果を有 意に上回るものと有意 に差がないものを合わせると,26
問 中 2 1 問 < 80.8 % > で あ っ た 。
2
前回調査との比較
全問題数 国を有意に上回るもの 国と有意に差がないもの 国を有意に下回るもの
前回(H16)
26
1 < 3.9 %>
7 < 26.9 %>
18 < 69.2 %>
今回
26
2 < 7.7 %>
19 < 73.1 %>
5< 19.2 %>
○ 国 の調査結果を有 意に上回るものと有意 に差がないものを合わせると,前回
の 8 問 < 30.8 % > に 対 し , 今 回 は 2 6 問 中 2 1 問 < 80.8 % > で あ っ た 。
3
評価の観点別に見た概要
評 価 の 観 点 問題数 国を有意に上回るもの 国と有意に差がないもの 国を有意に下回るもの
関心・意欲
1(1)
0<
0 %>
1 < 100 %>
0<
0 %>
表現
7(4)
1 < 14.3 %>
5 < 71.4 %>
1< 14.3 %>
理解
19(4)
1 < 5.3 %>
14 < 73.7 %>
4< 21.0 %>
知識・理解
7(7)
0<
0 %>
4 < 57.1 %>
3< 42.9 %>
※( )は内数で,複数 の観点で作成された問題数である。
※評価の観点は次のとおりである。
関 心 ・ 意 欲 :「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン へ の 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 」
表現
:「 表 現 の 能 力 」
理解
:「 理 解 の 能 力 」
知 識 ・ 理 解 :「 言 語 や 文 化 に つ い て の 知 識 ・ 理 解 」
○ 観 点 別 に 見 る と ,「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン へ の 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 」 の 問 題 は 国
の 調 査 結 果 と 差 が な い 。「 表 現 の 能 力 」 の 問 題 は 国 の 調 査 結 果 を 有 意 に 上 回 る
も の と 有 意 に 差 が な い も の が 7 問 中 6 問 で あ る 。「 理 解 の 能 力 」 の 問 題 で は ,
有 意 に 上 回 る も の と 有 意 に 差 が な い も の が 1 9 問 中 1 5 問 < 79.0 % > で あ る 。
「知識・理解」の問題 では,7問中3問が有意に下回っている。
4
内容・領域別に見た概要
内容・領域
話すこと
聞くこと
読むこと
書くこと
A
○
B
○
C
○
問題数 国を有意に上回るもの
0
10
1< 10.0 %>
9
0<
0 %>
7
1< 14.3 %>
国と有意に差がないもの 国を有意に下回るもの
7< 70.0 %>
7< 77.8 %>
5< 71.4 %>
2< 20.0 %>
2< 22.2 %>
1< 14.3 %>
聞くこと
1 0問中、国の調査結果を有意に上回っているものと有意に差 がないものと
の合計が8 問,有意に下回 るものが2問であった。英語での話しかけに応答す
る こ と は あ る程 度 で き る が 、 英 語 を 聞 い て 詳 細 を 理 解 す る こ と や 英 語 を 聞 い て
概要・要点を理解する 力が十分ではない。
読むこと
9問中,有意に差 がないものが7問,有 意に下回るものが2問 であった。英
語を読んで 文章の流れを理 解したり書き手 の意図を正確に読み と る力が弱い。
書くこと
7問中,国を上回 っているものが1問, 差がないものが5問, 下回っている
ものが1問 である。与えられた英語を用い て正しい語順で書く力 が十分ではな
い。
- 18-
5
国の 調査結果と有意差 が認められる問題・設定通過率と差がある問 題についての
考察と指導上の改善点
A「聞くこと」
[取り上げた問題の設定通過率・全国通過率・本県通過率]
問 題
問 1 (2)
問 3 (2)
設定通過率
65
55
全国通過率
51.4
43.4
本県通過率
47.5
26.6
○ 問1は、英語の話 しかけを聞いて,そ れ に適切に応答できるかをみる問題で
あ る 。応 答 問 題 の 3 問 中 ,国 の 調 査 結 果 と 有 意 に 差 が な い も の が 3 問 で あ っ た 。
し か し , 問 1 ( 2 )で は , 通 過 率 が 47.5 % で 国 の 設 定 通 過 率 を 17.5 % 下 回 っ て い
る 。 誤 答 率 は , 選 択 肢 1 が 15.7 % , 選 択 肢 3 が 18.3 % , 選 択 肢 4 が 18.1 % と
平 均 し て い る 。こ れ は ,場 面 設 定 を 正 確 に 把 握 で き て い な い た め と 考 え ら れ る 。
今後も継続 して,場面に応 じた適切な応答表現の学習を進めていくことが望ま
れる。
○ 問 2は,絵や図表 を見ながら英文を聞い て,絵や図表の内容とあった英文を
選択できるかどうかをみる 問題である。詳細理解問題の3問中、 国の調査結果
と有意に上 回るものが1問 ,有意に差がないものが2問であった 。今後は,複
数の情報を 持った会話の流 れに一層慣れさせるために,具体的な 場面での会話
練習や「聞くこと」の 言語活動を増やしていく必要がある 。
○ 問3は,英文を聞 いて,その概要や要点 をとらえることができるかどうかを
みる問題である。概要・要点理解問題の4 問中,国の調査結果を 有意に差がな
い も の が 2 問 , 下 回 る も の が 2 問 あ る 。 特 に , 問 3 ( 2 )で は , 国 の 通 過 率 を 16.8
% 下 回 っ た 。 選 択 肢 1 が 31.3 % , 選 択 肢 2 が 14.2 % , 選 択 肢 4 が 27.6 % , と
誤 答 が 多 い 。 こ れ は , 選 択 肢 3 の A fire drill の 意 味 が 理 解 で き て い な い た め ,
音 声 中 の classes や school , classroom な ど か ら 安 易 に 類 推 し て し ま っ た た め と 考
え ら れ る 。キ ー ワ ー ド を 逃 さ ず 正 確 に 聞 き 取 り ,複 数 の 情 報 を 繰 り 返 し 聞 い て ,
その要点を把握する指 導が必要である。
B「読むこと」
[取り上げた問題の設定通過率・全国通過率・本県通過率]
問 題
問 6 (1)
問 7 (1)
設定通過率
55
65
全国通過率
42.3
79.8
本県通過率
24.4
81.2
○ 問4は,英語の文 章を読んで,正しい選択肢を選ぶ問題である 。詳細理解問
題の2問とも国の調査結果と有意に差がない。
○ 問5は,ある程度 のまとまりのある長さ の英文を読んで,その 概要や要点を
とらえることができるかどうかをみる問題 である。概要・要点理解問題の3問
とも国の調査結果と有 意に差がない。
○ 問6は,英文を読 んで,前後の文脈から 欠落した語句や文を選 択することが
で き る か ど う か を み る問 題 で あ る 。 談 話 構 造 理 解 問 題 の 問 6 ( 1 )は 17.9 % 国 の
調 査 結 果 を 下 回 っ て お り, 有 意 に 差 が あ る の で , そ れ を 取 り 上 げ る 。
6
次 の (1 )(2 )の 英 文 を 読 み , そ れ ぞ れ の 問 い に 答 え な さ い 。
(1 ) 次 の 英 文 の (
)に 入 れ る の に 最 も 適 切 な も の を 1 ∼ 4 の 中 か ら 一 つ
選び,その番号を
の中に書きなさい。
About a hundred years ago, writing a letter was the most popular way to communicate
with people faraway. But today modern science has developed,andmoreandmorepeopleuse
other ways to communicate.
Some people still like to write letters by hand, (
) using a cell phone or the
Internet may be much easier. They believe that writing each word by hand is a warmer and
more personal way of communication.
(注 ) cell phone : 携 帯 電 話
1
3
for
so
2 because
4 though
問 6 ( 1 )は ,「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 」 に つ い て の 説 明 文 の 後 , (
- 19-
)内に 適当
な 語 句 を 選 ば せ る 問 題 で あ る 。 誤 答 は , 選 択 肢 1 が 16.3 % , 選 択 肢 2 が 39.2 % ,
選 択 肢 3 が 19.7 % , で あ っ た 。 選 択 肢 の 4 つ の 接 続 詞 の 中 で は , though の 意 味
と用法が十分定着していないと考えられる 。今後の指導として, 文脈の中で接
続 詞 の 用 法 を 定 着 さ せ る と と も に , 語 彙 や 文 法 事 項 に 留 意 し な が ら指 導 す る 必
要がある。
○ 問7は,英文を書 いた目的として最も適 切なものを選択することができるか
ど う か を み る問 題 で あ る 。 言 語 使 用 に 関 す る 知 識 理 解 問 題 の 2 問 中 , 1 問 は 国
の 調 査 結 果 と 有 意 に 差 が な く , 1 問 は 有 意 に 下 回 っ て い る 。 問 7 ( 1 )は 国 , 設
定通過率ともに上回っ た。
C「書くこと」
[取り上げた問題の設定通過率・全国通過率・本県通過率]
問 題
問8
問 9 (3)
問 10 ( 1 )
設定通過率
45
50
55
全国通過率
20.2
38.5
42.7
本県通過率
19.5
40.7
37.0
○ 問 8 は , 与 え ら れ たト ピ ッ ク に つ い て , 内 容 を 自 分 で 考 え て 書 く こ と が で き
る か ど う か を み る 問 題 で あ る 。 こ の 問 題 の 通 過 率 は 19.5 % で , 国 の 調 査 結 果
を 有 意 に 下 回 っ て い る 。 さ ら に , 国 の 設 定 通 過 率 と 比 べ る と , 25.5 % 低 く , 有
意に下回っているので ,これを取り上げる。
こ の 問 題 で は ,「 高 校 生 活 で 最 も 楽 し か っ た こ と 」 に つ い て I enjoyed に 続 け
て 4 文 以 上 の ま と ま り の あ る文 章 を 書 く こ と が 求 め ら れ て い る 。 4 文 以 上 書 い
た 生 徒 は 解 答 類 型 1 ∼ 4 を 合 計 し て 47.5 % で あ る ( 類 型 1 「 5 文 以 上 書 い て
あ り , 文 章 の 構 成 が 良 い も の 」, 類 型 2 「 5 文 以 上 書 い て あ る が , 文 章 の 構 成
が 悪 い も の 」, 類 型 3 「 4 文 書 い て あ り , 文 章 の 構 成 が 良 い も の 」, 類 型 4 「 4
文 書 い て あ る が ,文 章 の 構 成 が 悪 い も の 」)。誤 答 例 に つ い て は ,
「 無 解 答 」が 27.2
% ,「 3 文 以 下 し か 書 け て い な い も の 」 が 25.2 % ,「 4 文 書 い て あ る が , 文 章
の 構 成 が 悪 い も の 」 が 14.3 % ,「 5 文 以 上 書 い て あ る が , 文 章 の 構 成 が 悪 い も
の 」 が 13.7 % の 順 で あ っ た 。こ の こ と か ら ,「 ト ピ ッ ク 指 定 問 題 」に お い て は ,
生徒は何を 書いていいのか ,いざ書こうとしても適当な語句が浮 かばない,ま
た書き始めても文章の構成 が悪いことが伺 われ,文を書くことがいかに苦手で
あるかということが分かる 。トピック指定問題のように自分で内 容を考えて書
く力を伸ばすためには,自 分の考えなどを 実際に書く機会をより 多く設定する
こ と が 大 切 で あ る 。 自 己 紹 介 や Show & Tell の よ う な 「 話 す こ と 」 の 活 動 と 関
連させた「 書くこと」の指 導を通して,表現力を高めていく指導 の工夫が必要
である。
○ 問9は,指定さ れ た内容を,英語で書くことができるかどうかをみる問題で
あ る 。 具 体 的に は , 絵 か ら 想 像 で き る 内 容 の 文 を 作 っ て 埋 め さ せ る問 題 で , 問
9 ( 3 )の 通 過 率 は 40.7 % で , 国 の 調 査 結 果 を 有 意 に 上 回 っ て い る 。 し か し , 国
の設定通過率と比べ る と有意に下回っており,これを取り 上げる。
「 無 解 答 」 が 最 も 多 く 33.3 % で あ っ た 。 続 い て ,「 内 容 的 に も 文 法 的 に も 理
解 で き な い も の 」 が 24.5 % で あ っ た 。 具 体 的 に は , had や got 等 1 語 の 解 答 が
多 か っ た 。 問 い に は 「 ( 1 ) ∼ ( 3 )に 適 す る 英 語 を 補 い , (中 略 )。 な お , 使 用 語 数
に 制 限 は あ り ま せ ん 。」 と 書 い て あ る が , 問 題 文 を 最 後 ま で 読 ま ず に 、「 英 語 」
を「英単語 1語」と理解し た可能性もある 。問題文をよく読むことや,英文の
語順を正し く理解すること ,英文を作る力 が不足しているのではないかと思わ
れ る 。 条 件 指 定 問 題 の よ う な 英 作 文 の 力 を 身 に 付 け さ せ る た め に は ,「 手 紙 を
書 く こ と 」「 招 待 状 を 書 く こ と 」「 日 記 を 書 く こ と 」 な ど の よ う に , 書 く 目 的
と具体的な 読み手を設定し た上で書く活動 をくり返し行うことが 必要である。
○ 問10は,与えられた単語で語順正しく 書くことができるかどうかをみる問
題 で あ る 。文 構 造 理 解 問 題 3 問 中 ,1 問 が 国 の 調 査 結 果 を 有 意 に 下 回 っ て お り ,
それを取り上げる。
10
次 の 対 話 を 完 成 す る た め に 、(
) 内 に 与 え ら れ た語 を 並 べ か え て ,
の中に書きなさい。
( 1 ) A: I heard yougot several books onyour birthday.
B: Yes. And I like ( gave , the , you , book , me ) very much.
問 1 0 ( 1 )が 通 過 率 で 国 を 5.7 % 下 回 っ て い る 。 こ こ で は 誤 答 が 63.0 % あ り ,
そ の う ち 語 順 が 違 っ て い る も の が 55.9 % で あ っ た 。 the book you gave me と す べ
- 20-
き で あ っ た が , 誤 答 の 主 な も の と し て は , you gave me the book と か , you gave the
book me が 目 立 っ た 。 こ れ は , you gave と い う 語 順 は 分 か っ て い る が , 後 置 修 飾
の 構 文 や SVOO の 構 文 の 用 法 が 十 分 理 解 で き て い な い た め と 考 え ら れ る 。 基 本
的な文型・ 文法事項の定着 は,書くことに 限らずコミュニケーション活動に必
要 不 可 欠 の も の で あ る 。タ ー ゲ ッ ト 構 文 を 用 い た「 書 く こ と 」の 指 導 を 通 し て ,
表現する能 力を高める指導 の工夫・改善が 必要である。単なる知 識・理解の段
階から実際 の使用場面を通 して運用できる 段階までに高めていくためには,英
語を読ん だ り書いたりする 言語活動を行い な が ら ,言語使用の知 識,文と文と
のつながり ,文構造などに 関する文型・文法事項の定着を図るための指導の充
実が必要である。
6
質問紙調査結果(教科別 )についての考察と指導上の改善点
○ 英 語 の 学 習 に 対 す る 意 識 調 査 で は , 14問 中 「 英 語 の 勉 強 が 好 き だ 」「 英 語 の
勉 強 は , 入 学 試 験 や 就 職 試 験 に 関 係 な く て も 大 切 だ 」「 ふ だ ん の 生 活 や 社 会 に
出 て 役 立 つ よ う , 英 語 を 勉 強 し た い 」「 英 語 を 勉 強 す れ ば , 私 は , 英 語 で 自 分
の 考 え や 気 持 ち を 伝 え る こ と が で き る よ う に な る 」な ど 12問 が「 そ う 思 う 」「 ど
ち ら か と い え ば そ う 思 う 」を あ わ せ た 割 合 に お い て 全 国 の 平 均 を 上 回 っ て い る 。
つ
く
立 こ
つ と
に
役
好
き
な
仕
事
に
よ
う
た に
い 勉
強
し
仕
事
に
つ
け
る
17.5
32.1
全 国
33.2
10%
17.6
29.1
30%
4 0 %
8.0
10.8
16.1
28.5
2 0 %
13.3
22.9
28.7
ど ち ら か と い え ば そ う思 う
11.3
11.0
19.1
39.0
0 %
17.5
22.8
高 2
高 2
24.9
27.5
26.8
全 国
そ う思 う
○
21.3
28.6
高 2
生
活
や
社
会
生
活
の
中
で
役
立
つ
24.5
全 国
5 0 %
16.2
14.5
6 0 %
7 0 %
ど ち ら か と い え ば そ う思 わ な い
9.0
5.0
10.8
80%
5.9
9 0 %
そ う思 わ な い
1 0 0 %
分 か ら な い
「 英 語 の 勉 強 は 大 切 だ 」「 英 語 を 勉 強 す れ ば , 国 際 的 な 視 野 を 広 げ る こ と が
で き る 」 の 2 問 が 「 そ う 思 う 」「 ど ち ら か と い え ば そ う思 う 」 を 合 わ せ た 割 合
が全国平均を下回った 。
が
で
き
る
を
広
げ
る
こ
と
英
語
の
切
勉
だ
強
は
大
国
際
的
な
視
野
全 国
高 2
全 国
高 2
0%
そ う思 う
49.4
29.1
40.7
7.9
33.7
53.0
54.1
10%
20%
30%
ど ち ら か と い え ば そ う思 う
8.9
11.1
6.8
30.1
6.3
27.5
5.7
40%
50%
60%
70%
80%
ど ち ら か と い え ば そ う思 わ な い
そ う思 わ な い
4.4
6.1
7.4
7.2
2.9
3.7
90%
100%
分 からない
○ 「 英 語 の 勉 強 が 好 き だ 」「 英 語 の 勉 強 が 大 切 だ 」 の 設 問 で 「 そ う 思 う 」「 ど ち
- 21-
らかといえばそう思う 」と答えた生徒の得点が高い傾向にある。
英語の勉強が好きだ
分からない
英語の勉強は大切だ
高校英語 の 平均
分からない
465
そう思わない
どちらかといえばそう思わない
どちらかといえばそう思う
518
560
470
490
510
530
431
どちらかといえばそう思う
そう思う
450
421
どちらかといえばそう思わない
492
430
428
そう思わない
462
高校英語 の 平均
550
477
そう思う
570
410
536
430
450
470
490
510
530
550
( 注) 数 値 は ,標 準 化 し た得 点 。 以 下 同 じ
○
「 英 語 の 授 業 が ど の 程 度 分 か り ま す か 」 に つ い て は ,「 よ く 分 か る 」「 だ い
た い 分 か る 」 を あ わ せ た 割 合 が 48.1% で 全 国 の 37.6% を 大 き く 上 回 っ て い る 。
「 よ く 分 か る 」「 だ い た い 分 か る 」 と 答 え た 生 徒 の 得 点 が 高 い 傾 向 に あ る 。
○ 英 語 の 活 用 に 関 す る 調 査 で は ,「 外 国 の 生 徒 と 英 語 で メ ー ル 交 換 が で き る よ
分
か
る
か
英
語
の
授
業
が
全 国
7.5
30.1
10.7
高 2
31.6
20%
だいたい 分 か る
40%
ほとんど分からない
14.5
80%
分 からないことが 多 い
5.0
100%
ほ と ん ど分 か ら な い
高校英語 の 平均
419
459
分からないことが 多い
492
半分くらい
だいたい分かる
525
よく分かる
410
60%
分 かることと分 からないことが 半 分 くらいずつある
英語の授業がどの程度分かるか
10.0
20.8
37.4
0%
よ く分 か る
31.0
549
430
450
470
490
510
530
550
570
う に な る と の紹 介 が あ っ た ら ど う す る か 」 の 1 問 だ け 肯 定 的 な 回 答 を し た 割 合
が 全 国 平 均 を 上 回 っ た 。「 外 国 人 が 英 語 で 話 し か け て き た ら ど う す る か 」「 テ
レビやラ ジ オから,英語の 番組,歌,ス ポ ー ツ 中継などで英語が 流れてきたら
ど う す る か 」「 英 語 の 新 聞 や 雑 誌 な ど に , あ な た の 興 味 の あ る 記 事 が 書 か れ て
いると教えられたらどうするか」の設問では全国平均を下 回った。
以上の 結果から,生徒 の英語に対する関 心・意欲・態度を大切 にしながら,
「 知 識 ・ 理 解 」 を 確 実 に 定 着 さ せ , 実 際 に 「 使 え る 英 語 」 と し て の伝 達 能 力 を
備えた指導 の工夫・改善を 図っていく必要 がある。具体的には, 訳読式の「知
識集積型」 の授業から様々 な工夫を凝ら し た「知識活用型」の授 業への速やか
な 転 換 で あ る 。 こ の た め に は, ① コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 育 成 を ふ ま え た 授
業の目標の 一層の明確化, ②多様な工夫を 凝らした授業実践,③ 事後における
指導内容・ 目標の適切な評 価といった一連 の指導サイクルの確立 が求められて
いる。
- 22-
Ⅲ質 問 紙 調 査 結 果 の 分 析
学校に対する 意識,勉強に対 する意識,一日の時間 の使い方などについて 質問した。調
査 項 目 数 は , 共 通 34項 目 , 国 語 40 項 目 , 数 学 30項 目 , 英 語 24項 目 の 全 128項 目 で あ る 。
(1)学校に対する意識
「 学 校 が 好 き だ 」( 図 1 ) に 対 し て は ,「 そ う 思 う 」 と 「 ど ち ら か と い え ば そ う 思 う 」
を 合 わ せ た 「 学 校 が 好 き 」 と 回 答 し た 児 童 生 徒 の 合 計 の 割 合 は , 小 学 校 6 年 生 で 79.7% ,
中 学 校 2 年 生 7 8.7% , 中 学 校 3 年 生 77.3% で 全 国 平 均 を 上 回 っ て い た が , 高 校 で は 62.7%
で 全 国 平 均 65 .9% を 下 回 っ て い る 。 ま た ,「 学 校 が 好 き と は 思 わ な い 」 児 童 生 徒 の 割 合 は
小 学 校 6 年 生 で 4.4 % , 中 学 校 2 年 生 5. 9% , 中 学 校 3 年 生 が 7 .2% で 全 国 平 均 を 下 回 っ て
い る が ,高 校 で は 14.0 % と 中 学 校 3 年 生 の 約 2 倍 と な り ,全 国 平 均 13.3% を 上 回 っ て い る 。
(図 1)学 校が 好 きだ
学
校
が
好
き
だ
学
校
が
好
き
だ
学
校
が
好
き
だ
学
校
が
好
き
だ
全 国
29.3
高 校
36.6
21.4
41.3
30.7
全 国
14.5
15.1
38.1
中 3
全 国
小 6
10%
そ う思 う
20%
10.5
40.0
30%
ど ち ら か と い え ば そ う思 う
40%
50%
60%
ど ち ら か と い え ば そ う思 わ な い
7.2
8.8
9.0
37.0
39.7
0%
12.4
37.0
39.2
6.2
10.6
37.6
41.7
中 2
7.7
11.0
35.9
34.7
6.0
14.0
13.7
41.4
全 国
13.3
70%
そ う思 わ な い
8 0 %
6.4
5.9
6.2
6.1
7.0
10.7
4.7
4.4
9 0 %
4.9
100%
分 からない
(2)勉強に対する意識
「 勉 強 が 好 き だ 」( 図 2 ) に 対 し て は ,「 そ う 思 う 」,「 ど ち ら か と い え ば そ う 思 う 」( 以
下 双 方 を 合 わ せ ,「 肯 定 的 な 回 答 」 と す る 。) と 回 答 し た 生 徒 の 合 計 の 割 合 は 13. 9% で ,
全 国 平 均 20.0 % を 下 回 っ て い る 。 個 別 の 教 科 名 を 挙 げ て 質 問 し た 場 合 , 各 教 科 と も 肯 定 的
な 回 答 割 合 が 約 40% へ と 大 幅 に 増 加 し , 数 学 41.7% , 英 語 42.6% は 全 国 平 均 を 上 回 っ て い
る が , 国 語 39.1% は 全 国 平 均 45.2 % を 下 回 っ て い る 。
- 23-
(図 2)勉 強が 好 きだ
国
語
が
好
き
だ
数
学
が
好
き
だ
英
語
が
好
き
だ
勉
強
が
好
き
だ
だ
15.6
全 国
11.5
山 梨 県
山 梨 県
山 梨 県
4.6
1.8
22.4
10%
20%
5.4
32.8
25.5
4.5
24.1
5.0
43.8
33.4
そ う思 う
3.9
30.0
29.7
12.1
0%
21.1
25.4
15.4
6.1
40.7
23.5
17.2
山 梨 県
5.0
24.6
17.6
26.6
16.5
25.6
30.1
23.1
15.1
全 国
23.8
27.6
14.2
全 国
全 国
29.6
6.0
46.3
30%
40%
ど ち ら か と い え ば そ う思 う
50%
6 0 %
6.1
70%
ど ち ら か と い え ば そ う思 わ な い
80%
90%
そ う思 わ な い
100%
分 か ら な い
「 勉 強 は 大 切 だ 」( 図 3 )に 対 し て は , 肯 定 的 な 回 答 し た 生 徒 の 合 計 の 割 合 は 86.3% で ,
全 国 平 均 79.0 % を 上 回 っ て い る 。 ま た , 個 別 に 教 科 名 を 挙 げ た 場 合 , 肯 定 的 な 回 答 割 合 が
国 語 82.4% , 数 学 66.3% と 全 国 平 均 を 上 回 っ て い る が , 英 語 は 81.6% で 全 国 平 均 83.1% を
わずかに下回っている。
(図 3)勉 強は 大 切 だ
国
語
は
大
切
だ
数
学
は
大
切
だ
英
語
は
大
切
だ
勉
強
は
大
切
だ
全 国
40.4
41.5
山 梨 県
40.2
42.2
19.5
全 国
山 梨 県
34.0
8.1
9.3
19.7
29.0
15.7
53.0
山 梨 県
54.1
0%
そ う思 う
10%
20%
30%
40%
50%
7.2
9.2
40.4
ど ち ら か と い え ば そ う思 う
7.4
5.7
41.1
45.9
山 梨 県
60%
ど ち ら か と い え ば そ う思 わ な い
5.3
6.3
27.5
37.9
全 国
6.5
11.5
30.1
7.2
4.9
70%
80%
そ う思 わ な い
3.7
4.8 3.4
19.8
37.3
全 国
6.0
4.9
90%
2.9
3.7
4.0
3.7
100%
分 か ら な い
「 勉 強 は 大 切 だ 」 の 設 問 で 「 そ う 思 う 」「 ど ち ら か と い え ば そ う 思 う 」 と 答 え た 生 徒 の
得 点 は 高 い 傾 向 に あ る ( 図 4 )。 ま た , 個 別 に 教 科 名 を 挙 げ た 設 問 で も , 国 語 ・ 数 学 ・ 英
語 と も 「 そ う 思 う 」「 ど ち ら か と い え ば そ う 思 う 」 と 答 え た 生 徒 の ペ ー パ ー テ ス ト の 得 点
は 高 い 傾 向 に あ る ( 図 5 )。
- 24-
(図 4)勉 強 が 大 切 だとペ ー パ ー テ ス トとの 関 係
(図 5)英 語 の 勉 強 が 大 切 だとペ ー パ ー テ ス トとの 関 係
高校英語 の 平均
高校数学 の 平均
高校国語 の 平均
勉強は大切だ
英語の勉強は大切だ
439
441
そう思わない
分からない
高校英語 の 平均
428
433
そう思わない
450
どちらかといえばそう思わない
421
463
454
どちらかといえばそう思わない
493
495
502
どちらかといえばそう思う
どちらかといえばそう思う
525
520
520
そう思う
410
430
450
470
490
510
431
530
477
そう思う
536
410
550
430
450
470
490
510
530
550
(注 ) 数 値 は, 標 準 化 した 得 点 。以 下 同 じ
「 学 校 の 授 業 が ど の 程 度 分 か り ま す か 」( 図 6 ) に 対 し て は ,「 よ く 分 か る 」,「 だ い た
い 分 か る 」 を 合 わ せ た 割 合 は 50. 1% で あ る 。 こ の 数 値 は , 全 国 平 均 39.5% よ り 高 い 。 個 別
の 教 科 名 を 挙 げ て い っ た 質 問 に 対 す る 「 よ く 分 か る 」,「 だ い た い 分 か る 」 を 合 わ せ た 割
合 も , 国 語 54 .9% , 数 学 42 .8% , 英 語 48 .1% で , 3 教 科 と も 全 国 平 均 よ り 高 い 。「 分 か ら
な い こ と が 多 い 」,「 ほ と ん ど 分 か ら な い 」 を 合 わ せ た 割 合 は 11 .5 % で 全 国 平 均 1 9.7 % を
下回っている。
(図 6)学 校の 授 業 がどの 程 度 分 かりますか
の
程
度
分
か
る
か
学
校
の
授
業
が
ど
の
程
度
分
か
る
か
国
語
の
授
業
が
ど
の
程
度
分
か
る
か
数
学
の
授
業
が
ど
程
度
分
か
る
か
英
語
の
授
業
が
ど
の
全 国
4.2
山 梨 県
3.7
全 国
35.3
40.2
46.4
9.2
山 梨 県
6.1
全 国
7.0
山 梨 県
0%
よ く分 か る
30.1
33.6
22.0
10%
20%
だいたい 分 か る
30%
31.6
40%
50%
4.9
20.8
37.4
60%
分 かることと 分 からないことが 半 分 く ら い ず つ あ る
10.0
14.5
70%
80%
分 からないことが 多 い
2.5
11.6
18.0
31.0
4.0
8.8
33.7
30.1
2.0
11.3
33.6
28.3
10.7
山 梨 県
9.5
32.0
48.8
7.5
4.3
37.9
42.8
9.2
全 国
15.4
90%
5.0
100%
ほ と ん ど分 か ら な い
「 学 校 の 授 業 が ど の 程 度 分 か り ま す か」 で 「 よ く 分 か る 」「 だ い た い 分 か る 」 と 回 答 し
た 生 徒 は ペ ー パ ー テ ス ト の 得 点 が 高 い 傾 向 に あ る ( 図 7 )。「 分 か る 」 と い う 意 識 を 持 っ
ている児童生徒 は小学校・中 学 校の調査でも得点が高 い傾向にあり,勉強の 楽しみや学ぶ
ことの意義や, 生徒が勉強して 分かったという喜びが 得られるような「分か る授業」を目
指した教材の開発や指導方法の工 夫が望まれる。
- 25-
(図 7)学 校の 授 業 がどの 程 度 分 か る か とペーパーテストとの関 係
高 校 英 語 の 平均
高 校 数 学 の 平均
高 校 国 語 の 平均
授 業 がどの 程 度 分 かるか
ほ と ん ど分 からない
470
426
460
468
467
分 からないことが 多 い
479
482
483
489
半 分 くらい
524
523
524
だ い た い分 か る
497
よく分 か る
528
503
410
430
450
470
490
510
530
550
授業の中で分 からないことがあったときの対応と し て図8の通り「その場 で先生にたず
ね る 」,「 授 業 が 終 わ っ て か ら 先 生 に た ず ね に 行 く 」 の 合 計 の 割 合 は 29 .9% で あ る 。 こ れ
は 全 国 平 均 46.3% 及 び 本 県 中 学 校 3 学 年 の 51.9% と 比 べ て も 低 い 。
「 そ の ま ま に し て お く」
生 徒 の 割 合 は 17.0% で , 全 国 平 均 35.7% よ り は 下 回 っ て い る 。
(図 8)授 業の 中 で分からないことがあったら,どうすることが 多 い で す か
そのままにしておく
35.7
17.0
自分で調べる
45.3
26.0
10.3
塾や家庭教師の先生にたずねる
全 国
15.6
7.5
6.5
家族の人にたずねる
山梨県
友人にたずねる
71.1
59.3
授業が終わってから先生にたずねに行く
25.7
16.3
その場で先生にたずねる
20.6
13.6
%
0
10
20
30
40
50
60
70
80
図9のように ,授業の中で分 からないことがあったとき,先生にたずねるなど何らかの
手だてを講じる 生徒は,そのままにすることがある生 徒に比べ得点が高い傾 向にある。教
師と生徒の信 頼 関 係 を築き,教 師に質問しやすい雰 囲 気や環境を醸成していくことが大切
である。
(図 9)分 からないことがあったらどうするかとペーパーテストとの 関 係
高校英語 の平均
高校数学 の平均
高校国語 の平均
分からないことがあったらどうするか
分 からないことがあったらどうするか
484
484
そのままにすることがある
そのままにすることがある
高校英語 の 平 均
高校数学 の 平 均
高校国語 の 平 均
474
473
474
473
510
509
513
先 生 以 外にたずねる
505
だれかにたずねる
506
512
先生 ににたずねる
509
410
430
450
470
490
510
505
514
430
530
450
470
490
510
530
(3)1日の時間の使い方
平 日 に お け る 学 校 の 授 業 以 外 の 学 習 時 間 ( 塾 や 家 庭 教 師 に 教 わ っ て い る 時 間 を 含 む 。)
で は 図 10の 通 り 学 校 の 授 業 以 外 に , 20.4% の 生 徒 が 2 時 間 以 上 勉 強 す る と 回 答 し て お り ,
- 26-
そ の う ち 4 .7 % の 生 徒 が 3 時 間 以 上 勉 強 す る と 回 答 し て い る 。(「 2 時 間 以 上 」 に は ,「 3
時 間 以 上 」 の 生 徒 を 含 む )。 こ の 数 値 は , 全 国 平 均 の 3 3.6 % (「 3 時 間 以 上 」 22 .6% ) を
下回る。
一 方 ,「 全 く , ま た は , ほ と ん ど し な い 」 生 徒 の 割 合 は 22 .3% で , 全 国 平 均 41. 0% よ
り 低 い も の の , 本 県 中 学 校3 学 年 14. 3% よ り 8 ポ イ ン ト 増 加 し て い る 。 ま た ,「 30 分 よ り
少 な い 」と「 全 く ,ま た は ,ほ と ん ど し な い 」 の 合 計 の 割 合 は ,本 県 で は 34.3% で あ る が ,
全 国 に お い て は 48.6% で 「 勉 強 し な い 生 徒 層 」 が 増 加 し つ つ あ る 傾 向 を 顕 著 に あ ら わ し て
いる。
(図 10)学校 の 授 業 時 間 以 外 に,1日にだいたいどのくらい 勉 強しますか
3時間以上
22.6
4.7
11.0
2時間以上,3時間より少ない
15.7
全 国
9.8
1時間以上,2時間より少ない
30分以上,1時間より少ない
7.4
30分より少ない
7.6
28.7
山梨県
16.6
12.0
全く,または,ほとんどしない
41.0
22.3
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
%
「 学 校 の 授 業 以 外 の 1 日 の 家 庭 学 習 時 間 」 と ペ ー パ ー テ ス ト の 関 係 で は ( 図 11 ), 小 ・
中学校では発達段階と集中可能 な時間の関係で,学習時間の長さが得点に反 映しないこと
が あ る が , 高 等 学 校 で は 学 習 時 間が 多 い ほ ど , ペ ー パ ー テ ス ト の 得 点 が 高 く な る 傾 向 が は
っ き り あ ら わ れ て い る 。 生 徒 が 興 味 や 関 心 を 抱 く よ う な, 良 質 な 課 題 や 宿 題 を 適 量 与 え る
ことによって, 学ぶことの楽し さ を 体験させながら, 家庭学習の習慣を小 学 校・中学校・
高等学校の各段階で育成していくことが必要である。
(図 11)学校 の 授 業 以 外 の 勉 強 時 間 とペーパーテストとの 関 係
高校英語 の 平均
高校数学 の 平均
高校国語 の 平均
学校の授業以外 の勉強時間
全く,または,ほとんどしない
420
426
442
443
448
3 0分より少ない
466
506
500
508
30分∼1時間
534
531
529
1時間∼2時間
2時間∼3時間
544
571
583
3時間以上
410
556
562
430
450
470
490
510
530
550
570
590
611
610
ふ だ ん 家 庭 で し て い る勉 強 は 図 12 の 通 り で あ る 。「 宿 題 が 出 れ ば , 宿 題 を や る 」 生 徒 が
一 番 多 く 70. 1% ,「 試 験 が あ れ ば , そ れ に そ な え て 勉 強 す る 」 は 56 .4% で こ れ は 全 国 平 均
を 大 き く 下 回 っ て い る 。「 興 味 が あ る こ と に つ い て 自 分 で 調 べ た り , た し か め た り す る 」
10.3 % で 全 国 平 均 26 .7% の 半 分 以 下 で ,「 予 習 や 復 習 を す る 」 33.6% は 全 国 平 均 26. 4% を
上回っている。
- 27-
(図 12)ふだん 家庭 でしている勉強 は ,次のうちどれに近 いか。(あてはまるものすべて選 ぶ。)
79.8
試 験 が あ れ ば ,そ れ に そ な え て 勉 強 す る
56.4
全 国
26.7
興 味 があることについて 自 分 で調 べ る
10.3
山梨県
26.4
予習 や 復 習を す る
33.6
59.2
宿 題 が 出 れ ば ,宿 題 を す る
70.1
0
10
20
30
40
50
60
70
80
%
90
「 予 習 や 復 習 を す る 」 生 徒 は 「 宿 題 が 出 れ ば , 宿 題 を や る 」「 試 験 が あ れ ば , そ れ に そ
な え て 勉 強 す る 」 生 徒 よ り ペ ー パ ー テ ス ト の 得 点 が 高 く な る 傾 向 が あ る ( 図 13 )。
(図 13)ふだん 家庭 で予 習や 復 習 をするかとペーパーテストとの 関係
高 校 英 語 の 平均
高 校 数 学 の 平均
高 校 国 語 の 平均
ふ だ ん 家 庭 でしている勉 強
474
予習や復習以外の勉強
477
483
556
予 習 や 復 習 をする
547
544
430
450
470
490
510
530
550
570
教 科 書 や 参 考 書 , マ ン ガ や 雑 誌 を 除 い た 平 日 1 日 の 読 書 時 間 ( 図 1 4) は ,「 全 く , ま た
は , ほ と ん ど し な い 」 5 0.6 % で 全 国 平 均 62 .5% よ り 下 回 っ て い る 。 し か し ,「 30分 以 上 1
時 間 よ り 少 な い 」 と 「 1 時 間 以 上 」 を 合 わ せ る と 14.6 % で , 全 国 平 均 17.7% よ り 下 回 っ て
いる。
(図 14)学校 の 授 業 以 外 で1日 にだいたい,どのくらい読 書をしますか
7.6
6.5
1時間以上
10.1
8.1
30分 以 上 ,1時 間より少 ない
全 国
山梨県
10.6
10分以上,30分より少 ない
21.1
8.7
10分より少 ない
13.4
62.5
全 く,または ,ほとんどしない
50.6
0
10
20
30
40
50
60
70
%
世 の 中 の い ろ い ろ な で き ご と を知 っ た り , 情 報 を 得 た り す る た め , ふ だ ん , 行 っ て い る
こ と と し て ( 図 15 ),「 テ レ ビ の ニ ュ ー ス 番 組 を 見 る 」 が 81.4% ,「 新 聞 を 読 む 」 21 .1% ,
「 イ ン タ ー ネ ッ ト を 利 用 す る 」 20.5 % ,「 本 や 雑 誌 を 読 む 」 17.8 % で あ る 。 こ の 数 値 は ,
それぞれの全国平均を下回り, 特に「新聞を読む」と 「本や雑誌を読む」は 全国平均の半
分以下である。
- 28-
(図 15)世の 中 のいろいろなできごとを 知 ったり,情 報を得たりするため ,ふ だ ん ,行 っていることは 何 か
8.3
8.1
特 に何 もしない
38.6
本 や 雑 誌 を読 む
全 国
山梨県
17.8
23.1
20.5
インターネットを利 用 する
新 聞 を読 む
47.4
21.1
85.3
テレビの ニュース番 組 を見 る
81.4
0
10
20
30
40
50
60
70
80
%
90
学校教育全体 を通して,社会 に対する知的好奇心を 喚起するとともに,多 様なメディア
を 駆 使 し て 情 報 を 集 め , そ れ ら を判 断 ・ 処 理 し て 「 確 か な 情 報 」 を 得 る 情 報 活 用 能 力 を 育
成 し て い か な け れ ば な ら な い 。 そ の 中 で も 読 書 は , 国 語 力 を 構 成 し て い る「 考 え る 力 」「 感
じ る 力 」「 想 像 す る 力 」「 表 す 力 」 の 基 盤 と な る 「 国 語 の 知 識 」 や 「 教 養 ・ 価 値 観 ・ 感 性
等 」 を 身 に つ け る こ と に つ な が る。 朝 読 書 の 実 施 , 図 書 館 の 整 備 や 学 級 文 庫 の 設 置 な ど 読
書 環 境 の 整 備 , 図 書 委 員 会 な ど を 中 心 に し た 読 書 会 の 実 施 , 国 語 科 だ け で な く他 教 科 に わ
た る 取 り 組 み な ど 学 校 教 育 活 動 全 体を 通 し て 読 書 活 動 を 推 進 し い く こ と が 必 要 で あ る 。
(4)
基本的な生活習慣
1 日 の 睡 眠 時 間 ( 図 1 6) が 「 6 時 間 以 上 , 7 時 間 よ り 少 な い 」「 6 時 間 よ り 少 な い 」 を
合 わ せ た の 生 徒 の 割 合 は , 66.8% で , 中 学 校 3 学 年 の 41.7% か ら 大 幅 に 増 加 し て い る が ,
全 国 平 均 の 73.5% よ り 下 回 っ て い る 。
(図 16)1日ど の くらい睡 眠 時 間 をとりますか
6時間より少ない
34.4
23.2
39.1
6時間以上,7時間より少ない
18.5
7時間以上,8時間より少ない
43.6
全 国
25.3
5.5
5.3
8時間以上,9時間より少ない
山梨県
1.2
1.5
9時間以上,10時間より少ない
0.9
0.9
10時間以上
%
0
10
20
30
40
50
「 1 日 ど の く ら い 睡 眠 時 間 を と り ま す か 」 と ペ ー パ ー テ ス ト の 関 係 で は ( 図 1 7 ), 小 ・ 中
学 校 で は 発 達 段 階 の 関 係 で , 睡 眠 時 間 の 長 さ が 得 点 に 反 映 し な い こ と が あ る が, 高 等 学 校
では睡眠時間が短いほど,ペーパーテストの得点が高くなる傾向が あ る。
- 29-
(図 17)1日の 睡 眠 時 間とペーパーテストとの 関 係
高校英語 の 平均
高校数学 の 平均
高校国語 の 平均
1日の睡眠時間
6時間より少ない
523
510
512
504
506
508
6時間∼7時間
493
496
500
7時間∼8時間
463
468
464
8時間∼9時間
404
9時間∼10時間
427
437
422
427
10時間以上
400
420
452
440
460
480
500
520
540
学 校 に 行 く 前 に 朝 食 を 「 必 ず と る 」 ま た は ,「 た い て い と る 」 生 徒 ( 図 1 8) を 合 わ せ た
割 合 は , 86.8% で あ る 。 こ の 数 値 は , 全 国 平 均 80.7% を 上 回 る 。
(図 18)学校 に行 く前 に朝 食をとりますか
9.4
全く,または,ほとんどとらない
6.1
全 国
9.5
とらないことが 多い
6.3
山梨県
18.7
16.2
たいていとる
62.0
必ずとる
70.6
0
10
20
30
40
50
60
70
80
%
「 学 校 に 持 っ て い く も の を , 確 認 し ま す か 」( 図 19) で は ,「 必 ず 確 認 す る 」「 た い て い 確
認 す る 」 を 合 わ せ た 割 合 は 78.4% で 全 国 平 均 の 73.3% を 上 回 っ て い る 。
(図 19)学校 に持 っていくものを,確 認 しますか
13.0
全く,または,ほとんど確認しない
7.4
全 国
13.4
13.8
確認しないことが多い
山梨県
40.9
たいてい確認する
36.3
32.4
必ず確認する
42.1
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
%
図 20 ・ 21の よ う に 「 学 校 に 行 く 前 に 朝 食 を と る 」「 学 校 に 持 っ て い く も の を , 前 日 か そ
の日の朝に確認 しますか」の質 問で基本的な生活習慣 が身に付いていることがうかがえる
- 30-
生徒はどちらもペーパーテストの 得点が高い傾向がある。
(図 20)朝食 をとるとペーパーテストとの 関 係
(図 21)持 ち物を確認 するとペーパーテストとの 関 係
高校英語 の 平均
高校数学 の 平均
高校国語 の 平均
学校に行く前に朝食をとりますか
高校英語 の 平 均
高校数学 の 平 均
高校国語 の 平 均
学校に持っていくものを確認するか
417
全く,または,ほとんどとらない
429
430
全 く,または,ほとんど確 認しない
433
434
449
とらないことが多い
474
460
463
477
確認 しないことが多 い
488
484
487
493
たいていとる
518
513
516
必ずとる
497
498
494
たいてい確 認する
532
必 ず確 認する
522
530
400
420
440
460
480
500
520
540
- 31-
430
450
470
490
510
530
550
ダウンロード

教育課程実施状況調査報告書( 高等学校)