★リレートーク詳報
しまね 19 市町村リレートーク(安来会場)
『観光まちづくりと住民参加』
日時:平成 26 年 2 月 16 日(日)
17:00~19:00
会場:安来節演芸館
【講演】「地域振興における観光協会の役割」
講師:斉藤謙一氏((一社)津和野町観光協会事務局長)
【講演要旨】
・これまでは不特定多数を追いかける〝総花的〟な観光戦略だっ
たが、これからは同じ価値観を共有できる特定の人々に選ばれる
観光地を目指し、経済効果を重視した観光戦略を練る必要がある。
・観光協会はパンフレットを作製したり、イベントを開催したり、
個人商店などの会員の営業をサポートしたりと地域の観光振興の
受け皿組織となっている。今後 3 年間で、現在 3 万 5000 人の年間
宿泊者数を 5 万人まで増やし、個々の商店の売上を 3 倍にする目
標を掲げ、事業を行っている。
・津和野町観光協会は平成 22 年度から人員を増やし、生産性を上
げる機構を構築するなどして、刷新を図ってきた。予算において
もかつては町などからの補助金に頼る割合が多かったが、次第に
自分たちの収益が占める割合が増えるようになりつつある。
・町並みや宿泊施設、飲食店や土産点などは「観光力」に含まれる。
「観光力」とは経済効果を生み出す力といえる。
・近年は観光客の求めるレベルが上がってきた。空き屋や空き地
が増えた町並みやマンネリ化した飲食店や土産物などが観光力の
低下の要因になってきた。観光力を再生させるためには、人材や
実際の行動は観光協会、お金や施設などは行政というようにソフ
トとハードを区別した役割分担が必要になる。
・地域住民とのかかわりについても、法人化前までは、町民や関
係機関が提案・相談しても返答が遅れる場合が多い傾向にあった
が、法人化後は回答を早め、人や予算を付けるなどして、人と情
報が集まるようになった。
・事業の進め方としては、今ある素材をいかに工夫するかが基本
となる。商店でいえば、少しでも多くの事業者が参画している企
画を作ったり、他店の取組みを紹介しあうことがポイントとなる。
・津和野は小規模のお店が多いので、個々ができることを実行し
て一歩一歩前進していくことが大切だ。大きく括った集合体では
機能しない。個を輝かせるための燃料になるのが、津和野町観光
協会の役割だ。
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【事例発表①】
○山本智明氏(比婆山再生活性化協議会事務局長)
【主な発言】
・出雲国と伯耆国の中間にある比婆山にはイザナミノミコ
トが祭られた久米神社があり、多くの参拝者が訪れる。山
中には島根県の天然記念物・陰陽竹が群生するなど、貴重
な自然と風景にあふれている。
・古事記 1300 年事業や来訪者へのおもてなし、地域振興や
後世への伝承などを目的に、当初 12 人で協議会を立ち上げ
た。現在、登山道、案内看板の整備、まつりやコンサート
の開催などの活動をしている。
・5 月のイザナミ祭では、実行委員会を立ち上げた。その
後、婦人部や青年部ができるなどの地元の住民が交流する
機会が生まれるなどの効果もあった。
・今後はイベントを継続させたり、案内ガイドを確保した
りといった課題の解決に取り組んでいきたい。情報発信に
も注力したい。
【事例発表②】
○田辺大輔氏(さぎの湯温泉根っこの会事務局長)
【主な発言】
・さぎの湯温泉根っこの会は「ふるさとの宝を磨き、次世
代に受け継ぐ」ことを基本理念に掲げ、旅館の若旦那、果
樹生産者、伝統芸能家などで構成している。2008 年度に発
足し、国の補助事業に採択された。途中、事業廃止という
憂き目にもあったが、お金の有無にかかわらず自活する道
を選んだ。
・レンタサイクル事業や、清水観光協会と連携した湯めぐ
り券の発行、お福分け市の開催などを行っている。
・少子高齢化、若者の田舎離れによる地方の商工業への影
響など問題意識を共有し、連携して前に進みたい。来訪さ
れるお客様はもちろん、地域のため、自分たちや子どもた
ちのために、さぎの湯温泉から地域活性化を模索したい。
・現在は個人旅行が主流となり、有名観光地以外を求める
観光客も増えている。そのためには、地元の人しか知らな
い情報を発信し、提案していきたい。
「何もないところだか
ら…」とはなるべく言わないようにしたい。
・地元の商店や農業者とも連携し、観光客と地元住民が交
流できる場を作っていきた。次世代へのステップとなる取
り組みにも注力したい。
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