工学教育プログラム基準強化活動(第4報)
ー達成度判定基準ー
高橋英明(北大院工)
池田雅夫(阪大院工)
大城 理(阪大院基礎工) 工藤和彦(九大院工)
調麻佐志(東工大院工)
日下部治(東工大院工)
8大学工学教育プログラム基準強化委員会
(平成15年度 - 平成16年度)
委員長 水谷惟恭(東京工大)
第一分科会:大学院教育課程分科会
第二分科会:国際競争力ある人材育成分科会
第三分科会:達成度判定基準分科会
第三分科会:達成度判定基準分科会
主
査:日下部 治
委
員:小久保尚躬(デンソー) 高橋英明(北大院工)
阿曽弘具(東北大院工) 宮下精二(東大院工)
鉾井修一(京大院工)
池田雅夫(阪大院工)
大城 理(阪大院基礎工)工藤和彦(九大院工)
支援委員:小林 彬(東京工大院工)
中山 実(東京工大院工)
水本哲弥(東京工大院工)
調麻佐志(東京工大院工)
達成度(Outcomes)って何?
1) 研究におけるOutput と Outcomes
Output: 論文数、特許数
Outcomes: 社会に対する貢献度 (引用、実用)
2) 教育における Output と Outcomes
Output: 出席、レポート、期末試験で試される知識量
Outcomes:〜できる能力 (能動的応用力)
ABET
(Accreditation Board for Engineering and Technology)
工学教育における一般的目標
1. 数学、科学、工学の知識を応用する能力
2. 実験を計画し、実施し、同時にそのデーターを解析し
解釈する能力
3. 要求されるニーズに適したシステム・要素プロセスを
設計する能力
4. 学際的なチームで役割を果たせる能力
5. 工学の諸問題を見極め、定式化して解析する能力
6. 専門的・倫理的責任を理解する能力
7. 効率的にコミュニケーションする能力
8. 世界的/社会的背景の中で工学的な解決のインパクト
を理解する能力
9. 生涯学習に携わる必要性を認識し、実行する能力
10. 現代の諸問題を理解する能力
11. 工学の実務に必要な技術・技能・最新の工学ツール
を使用する能力
JABEE
( Japan Accreditation Board for Engineering Education)
1. 人類の幸福・福祉とは何かについて考える能力と素養
2. 技術の社会および自然に及ぼす影響・効果に関する理解力や責任
など、技術者として社会に対する責任を自覚する能力(技術者倫理
3. 日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議などのコミュニケー
ション能力および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力
4. 数学、自然科学および技術(情報技術(IT)を含む)に関する基礎知
識とそれらを応用できる能力
5. 変化に対応して継続的、自律的に学習できる生涯自己学習能力
6. 種々の科学・技術・情報を利用して社会の要求を解決するためのデ
ザイン能力
7. 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力
達成度評価は何の目的で行うの?
教育目的
すばらしい
技術者・
研究者
工学教育プログラム
教育目標
改善
達成度評価
教員
学生
卒業生
社会人
達成度評価の方法
(試験では評価できない)
アンケート調査(卒業生に対して)
人間力: 8大学共通設問。学生がそれぞれの大学のホーム
ページへアクセスしてコンピュータ上で回答し、回答は幹事
校へ直接送られる。
専門力: 学科ごとに100語のキーワードを設定。大学ごとに
回答結果を解析し、評価結果を幹事校で集計する。
人間力アンケート回答者数(2087名)
大学
回答者人数
回答者割合
北海道大学工学部
246
11.8
東北大学工学部
215
10.3
東京工業大学工学部
327
15.7
名古屋大学工学部
281
13.5
京都大学工学部
152
7.3
大阪大学工学部
310
14.9
大阪大学基礎工学部
187
9.0
九州大学工学部
366
17.6
質問項目(65項目)
Q1. 大学で学ぶべき(やりたい)目標を入学時点ではっきり持っていました
か?
Q2. 入学時点での全般的な学習目標は、現在ほぼ達成できたと思います
か?
Q3. 専門領域に関して、入学時に持っていた目標はほぼ達成されたと思
いますか?
Q4. 所属する学部、学科の教育目標を知っていますか?
Q5. 今後社会で活躍するために必要な数学の基礎学力は充分身につい
たと思いますか?
Q6. 今後社会で活躍する上で、数学の基礎学力はどの程度重要と思いま
すか?
Q7. 今後社会で活躍するために必要な物理、化学などの基礎学力は十分
身についたとおもいますか?
Q8. 今後社会で活躍する上で、物理、化学などの基礎学力はどの程度重
要と思いますか?
Q9. 今後社会で活躍するために必要と考えられている、未踏の課題を自ら
発掘する力(問題発見能力)はついたと思いますか?
Q10.今後社会で活躍するために必要と考えられている、未踏の課題を自ら
発掘する力(問題発見能力)はどの程度重要と思いますか?
Q11. 未踏の課題を自ら発掘する力(問題発見能力)はどのような学習・活動
によって主に磨かれたと思いますか?(複数選択可)
Q12. 今後社会で活躍するために必要と考えられている、未踏の課題を自ら
解決する力(問題解決能力)はついたと思いますか?
Q13.今後社会で活躍するために必要と考えられている、未踏の課題を自ら
解決する力(問題解決能力)はどの程度重要と思いますか?
Q14. 未踏の課題を自ら解決する力(問題解決能力)はどのような学習・活動
によって主に磨かれたと思いますか?(複数選択可)
Q15. 自分の専門分野以外の分野に対する理解力(学際力)はついたと思い
ますか?
Q16. 今後社会で活躍する上で、自分の専門分野以外の分野に対する理解
力(学際力)はどの程度重要と思いますか?
Q17. 課題目標に合致する解決法を考え、最適な解を見つけ出す力はつい
たと思いますか?
Q18. 今後社会で活躍する上で、課題目標に合致する解決法を考え、最適
な解を見つけ出す力はどの程度重要と思いますか?
Q19. チームの一員として自分の能力を発揮できるようになったと思います
か?
Q20. 今後社会で活躍する上で、チームの一員として自分の能力を発揮する
ことは、どの程度重要と思いますか?
Q21. チームの一員として自分の能力を発揮することは、どのような学習・活
動によって主に磨かれたと思いますか?(複数回答可)
Q22. 英語によるコミュニケーションの基礎は身についたと思いますか?
Q23. 今後社会で活躍する上で、英語によるコミュニケーション力はどの程度
重要と思いますか?
Q24. 国際的能力(国際チームで活躍できる能力、異文化への対応力)は身
についたと思いますか?
Q25.今後社会で活躍する上で、国際的能力(国際チームで活躍できる能力、
異文化への対応力)はどの程度重要と思いますか?
Q26. 国際的能力は、どのような学習・活動によって主に磨かれたと思います
か?(複数回答可)
Q27. 日本語による文章表現力は身に付きましたか?
Q28.今後社会で活躍する上で、日本語による文章表現力はどの程度重要
と思いますか?
Q29. 口頭発表や討論などの日本語のコミュニケーション力は身につきまし
たか?
Q30.今後社会で活躍する上で、口頭発表や討論などの日本語のコミュニ
ケーション力はどの程度重要と思いますか?
Q31. 日本語でのコミュニケーション力は、どのような学習・活動によって主
に磨かれたと思いますか?(複数回答可)
Q32. プレゼンテーションの技能(人に理解させる効果的なプレゼンテーショ
ンの技能)は身につきましたか?
Q33.今後社会で活躍する上で、プレゼンテーションの技能はどの程度重要
と思いますか?
Q34. 日本語でのプレゼンテーションの技能は、どのような学習・活動によっ
て主に磨かれたと思いますか?(複数回答可)
Q35. 情報技術(パソコン)や種々の機器を使いこなしていく自信が身につき
ましたか?
Q36. 問題解決のための情報収集能力が身につきましたか?
Q37.今後社会で活躍する上で、問題解決のための情報収集能力はどの程
度重要と思いますか?
Q38. 情報収集能力は、どのような学習・活動によって主に磨かれたと思いま
すか?(複数回答可)
Q39. 工学系技術者として社会に対する責任を自覚する能力(技術者倫理)
は身についたと思いますか?
Q40. 今後社会で活躍する上で、工学系技術者として社会に対する責任を
自覚する能力(技術者倫理)はどの程度重要と思いますか?
Q41.技術者倫理は、どのような学習・活動によって主に磨かれたと思います
か?(複数回答可)
Q42. 自己研鑽・自己啓発が継続的にできるような学習の習慣は身についた
と思いますか?
Q43.今後社会で活躍する上で、自己研鑽・自己啓発が継続的にできるよう
な学習の習慣はどの程度重要と思いますか?
Q44.自己研鑽・自己啓発が継続的にできるような学習の習慣は、どのような
学習・活動によって主に磨かれたと思いますか?(複数回答可)
Q45.自己研鑽・自己啓発が継続的にできるような学習の習慣が、一番身に
ついたのは、何学年の時でしたでしょうか。
Q46. 未習の学習内容についても自力で学習可能な総合的な基礎知識や、
基礎学力は取得できたと思いますか?
Q47.今後社会で活躍する上で、総合的な基礎知識や、基礎学力はどの程
度重要と思いますか。
Q48. 自分自身の4年間の学生生活の満足度を採点すると何点でしょう
か?100点満点で評価して下さい。
Q49. 教養科目(語学、数学・物理・化学・生物科学・地学、文系科目など)
に対する満足度は何点ですか。100点満点で評価して下さい。
Q50. 今後社会で活躍する上で、教養科目(語学、数学・物理・化学・生物
科学・地学、文系科目など)はどの程度重要と思いますか?
Q51. 大学での教養科目(語学、数学・物理・化学・生物科学・地学、文系
科目など)の講義内容は、おおよそ何%くらい理解できましたか。
Q52.大学での教養科目(語学、数学・物理・化学・生物科学・地学、文系科
目など)における講義内容の難易度は平均的にどの程度でしたか?
Q53. 専門科目(所属学科の講義)に対する満足度は何点ですか?100点
満点で評価して下さい。
Q54. 今後社会で活躍する上で、専門科目(所属学科の講義)は、どの程度
重要と思われますか。
Q55.専門科目(所属学科の講義)の講義内容はおおよそ何%くらい理解
できましたか?
Q56.専門科目(所属学科の講義)における講義内容の難易度は平均的に
どの程度でしたか?
Q57. あなたは学科・コース内での成績は、以下のどれに該当しますか?
Q58. あなたの卒業後の進路は、以下のどれですか?
Q59-1. あなたは将来どのような職種につこうと考えていますか?
Q59-2. あなたは将来どのような職種につこうと考えていますか?
Q60. あなたは将来どのような地位を目指しますか?
Q60-1. あなたが在籍している大学・学部・学科・コースはあなたの第一希望
ですか?(大学)
Q60-2. あなたが在籍している大学・学部・学科・コースはあなたの第一希望
ですか?(学部)
Q61. あなたが在籍している大学・学部・学科・コースはあなたの第一希望
ですか?(学科・コース)
Q62. 大学入学から自分を総合的に自己評価すると何点ですか?100点満
点で評価して下さい。
Q63. あなたは、自分の大学にプライドを持っていますか?
Q64. あなたは、そのプライドに見合う実力を持っていますか?
Q65. あなたは自分の大学に入学して、社会からの期待を感じますか?
人間力向上に関する質問
基礎学力(数学、物理、化学など)、問題発見能力、問題
解決能力、学際力、最適解を見出す能力、チームでの活
躍能力、英語によるコミュニケーション、プレゼンテーション
能力、日本語による文章表現能力、情報収集能力、技術
者倫理、継続的学習習慣、総合的基礎学力
意識に関する質問
目標、目標達成、学生生活の満足度、教養科目の満足度・
理解度・難易度、専門科目の満足度・理解度・難易度、卒
業後の進路、大学生活の自己評点、大学に対するプライド、
プライドに見合う実力、社会からの期待、大学志望
学生が、「学生生活により向上した」と強く認識する人間力
1. パソコン等技能(29.8 %) > 2. 情報収集能力(22.6 %) > 3. チームで活
躍する能力(15,5 %) > 4. 日本語によるコミュニケーション力(12.4 %) > 5.
プレゼンテーション技能 (11.9 %) > 6. 技術者倫理 (10.9 %) > 7. 問題発
見能力 (10.7 %) > 8. 継続的学習習慣 (10.0 %)>>>>>2.英語によるコ
ミュニケーション力 (5.0 %) > 1. 国際的能力 (4.6 %)
学生が、「将来の社会活動にいて必要」と強く感じる人間力
1. 問題発見能力 (75.3 %) > 2. 問題解決能力 (73.9 %) > 3. プレゼンテー
ション技能 (71.4 %) > 4. 日本語によるコミュニケーション力 (70.3 %) > 5.
英語によるコミュニケーション力 (65.4 %) > 6. 情報収集能力 (62.9 %) >
7. チームで活躍する能力 (57.4 %) > 8. 日本語による文章表現 (51.6 %)
> 9. 国際的能力 (51.2 %) >>>>>2. 技術者倫理 (40.4 %) > 1. 継続的学
習習慣 (38.5 %)
学生の意識
大学生活に対する満足感:60 点以上 76.7 %
教養科目に対する満足感:60 点以上 53.0 %
専門科目に対する満足感:60 点以上 75.5 %
自己評点
:60 点以上 74.8 %
プライド
:持っている 57.0 %
プライドに見合う実力 :持っている 40.9 %
社会からの期待
:感じる
54.9 %
比較的まじめ
エリート意識
社会に対する責任感
専門力アンケート
100項目のキーワードについて質問し、五者択一で回答
例
エントロピー:1. 応用できる程度の学力は身につけた
2. 用語の内容をよく理解している
3. 用語の内容をほぼ理解している
4. 用語の内容は余り理解していない
5. 用語の内容は理解していない
キーワードの選定
1. 第三部会の委員が手分けして標準キーワードを選定
2. 各大学・学科ごとでキーワードを選定
アンケートの集計
1. アンケート回答結果を各大学で集計・解析し、解析
概要(どのように授業改善に役立ったか)を報告
2. 選定キーワードを大学別・学科別に比較し、授
内容の改善に役立てる
8大学工学教育プログラム基準強化委員会第3回セミナー
達成度評価法の新しい試み
人間力と専門力の向上を目指して
〜なにを身につけさせたいのか?
なにが身についたのか?〜
日 時:平成16年9月10日(金) 9:30〜17:30
会 場:東京工業大学 大岡山西9号館
(東急目黒線・大井町線 大岡山下車)
参加費:無料
9:30- 9:40 「開催の挨拶」
水谷惟恭 委員長 (東京工業大学 大学院理工学研究科教授)
9:40-10:00 「8大学工学系アンケート趣旨説明」
日下部 治 主査 (東京工業大学 大学院理工学研究科教授)
10:00-10:30 「8大学工学系アンケート結果報告」
中山 実 氏 (東京工業大学 教育工学開発センター助教授)
10:30-10:45 「北大工学部土木工学科におけるポートフォリオの活用
事例」
佐伯 昇 氏 (北海道大学 大学院工学研究科教授)
10:45-11:00 「学習等達成度記録簿の導入と実施体制」
阿曽弘具 氏 (東北大学 大学院工学研究科教授)
11:00-11:30 「デンソーの継続的人材育成の評価について(仮)」
小久保尚躬 氏 (デンソー技研センター 専務取締役技術研修所
所長)
11:30-12:00 「企業が求める人材ニーズと人材評価」
角方正幸 氏 (リクルート ワークス研究所 主幹研究員)
13:30-14:30 基調講演「教育 尽くせぬ課題」
末松安晴 氏 (国立情報学研究所 所長)
14:30-15:30 基調講演(講演題目未定)
大輪武司 氏 (日本機械学会工学教育センター長)
15:40-17:10 パネルディスカッション
パネリスト:講演講師、分科会委員
司会:日下部 治 主査
17:10-17:20 「閉会の挨拶」
三木千壽 幹事校代表 (東京工業大学 大学院理工学研究科長
(工学系))
皆様のご来場をお願い致します。
ダウンロード

できる能力 - 北海道大学工学部