総合学科への改編の経緯等について
(1)総合学科設置校へ
平成 3年
平成 5年
平成 7年
平成11年
平成12年
平成15年
平成16年
平成18年
平成19年
農業 畜産 林業
農業 畜産 林業
林業
林業
2学期制導入
単位制導入
生活(2) 農業土木
生活(2) 農業土木 生産技術(2)
生活(1) 農業土木 生産技術(2) 生産工学
生活
農業土木 生産技術(2) 生産工学 総合学科(3)
生産技術(2) 生産工学 総合学科(3)
生産技術(2) 生産工学 総合学科(5)
総合学科(5)
総合学科(4)
総合学科(4)
平成6年 文部省の高等学校教育改革推進研究協力校の指定を受け
「総合学科における教育課程の編成と実施の在り方」及び
「単位制における教育課程の編成と実施の在り方」について研究。
平成8年 県教委の指定を受け、
「総合学科における科目『産業社会と人間』の指導の在り方」について研究。
・地元中学生2、000名及び本校卒業生の就職関連企業86社へのアンケートを実施。
【総合学科のクラス数と系列の変遷】
専門学科
新設系列
平成11年
3クラス 5系列 文理
情報
農業土木
生活
林業
農業土木
生活
環境
生産技術 生物工学
生活
環境
動植物 食品 機械
平成15年
5クラス 8系列 文理
情報
土木
平成18年
4クラス 8系列
平成19年
①
②
③
4クラス 5系列 文理 情報ビジネス 土木工学
農業
畜産
統合して
④
生活
⑤
食と環境
農業 畜産 林業 農業土木 生活 生産技術 生物工学
の学科が過去に設置されていた。
施設設備と蓄積されたノウハウが受け継がれた。
総合学科
文理・情報は,アンケートなどの調査より新設された系列
食と環境・土木工学・生活は,専門学科からの資産を受け継ぐ
(2)単位制導入について
平成6年度 文部省の高等学校教育改革推進研究協力校の指定を受け
「総合学科における教育課程の編成と実施の在り方」及び
「単位制における教育課程の編成と実施の在り方」について研究に取組
研究結果
*系統的学習を必要とする科目・・・・・・・・・総合選択科目(系列)
*系統的学習を必要としない科目・・・・・・・ 自由選択科目(2・3年次枠なし)
選択幅の拡大を図るとともに学習の順序性、 系統性を確保
単位制導入の課題として、
①各教科の学習展開場所と所属するホームルームの集団が異なるため
生徒指導上、ホームルームの編成や運営の在り方に工夫が必要である。
②特別活動や生徒指導上の諸問題について具体的な研究が必要である。
(3)本校総合学科の現状について
○卒業認定に必要な単位数
80単位
○卒業認定単位に学校外の学修を認めている。
(知識及び技能審査等の成果、ボランティア活動、就業体験)
○原級留置はなく、3年次までは、単位修得に関係なく所属年次が上がっていく。
○在学期間
6年間
学習意欲や学習態度に問題がある場合、指導に苦慮する。
平成19年度は、4年次生が7名在籍し、ホームルーム担任2名を配置している。
4年次以降は、学級数として認められない。
(4)2学期制の導入について
平成12年度から2学期制を導入した。
2学期制導入の目的は、次の3点である。
① 授業時数の確保と充実した授業の展開
② 特色ある学校行事の展開と実施時期の適正化の推進
③ 柔軟な時間割編成による選択幅の拡大と履修形態の弾力化
2学期制の課題
①前期の途中で夏季休業日が入る。
②試験範囲が広くなる。
③夏季休業日前では暑く授業の実施が困難である。
④9月に発送する就職用調査書の評価が直近のものでない。
総合学科設置を契機に新タイプ校として、
地域の期待に応え、信頼される学校として発展するため2学期制を導入した。
○平成13年度から、就職希望者が6割を超えるため、定期考査を5回とした。
○夏季休業日前1週間の授業は、特別日課編成(午前中)とした。
2 本校の概要と教育活動
校地・実習地等
校地は、建物敷地2.9ha、グランド2haの4.9haである。
また、実習地は、学校に隣接する天王原農場(2.8ha)、
水田(1.1ha) 、 学校から3㎞離れた愛宕農場(2.9ha)
一念坊演習林(12.3ha)及び学校から12km離れた梅ヶ瀬
演習林(41.2ha)など合わせて65.2ha以上保有している。
学校教育目標
① 知・徳・体の調和のとれた人格の陶冶と個性の伸長を
図り、心豊かで逞しく生きる力を身に付けた生徒の育成。
② 平和で豊かな社会の形成者としての資質・能力を育み、
次代の地域社会を担い、その発展に寄与できる有為な
人材を育成する。
平成19年度の重点目標
① 総合学科の教育システムを積極的に活かし、丁寧な学習指導を通して、生徒の基礎学力
の確実な定着に努める。 ・
② 基本的な生活習慣や規範意識の確立のため、学校と家庭の連絡を密にし、全職員が一体
となって生徒指導に努める。
③ 自己の夢や希望に向かって、能力や適性を十分発揮し、進路の実現に最後まで努力する
生徒の育成に努める。
指導目標値
①
②
③
④
⑤
基本的生活習慣の確立
学習する習慣の確立
資格取得の奨励
進路希望の実現
登下校時の交通事故防止
(目標:出席率98%以上)
(目標:クラス平均点65点以上)
(目標:一人一資格以上取得)
(目標:進路決定100%)
(目標:交通事故ゼロ)
具体的な教育活動
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
自らを律し主体的に取り組む学習態度と意欲を育てる。
授業を大切にし、基礎学力の向上に努める。
学校生活・社会生活で必要となるマナーやルールを身に付ける指導を徹底する。
就業体験学習を重視し、1年次からインターンシップの拡充に努める。
地域連携、ボランティア活動などの推進に取り組む。
進路指導を計画的に実施し、自己理解を深め、進路目標の実現を図る。
交通安全教育を充実させ、交通事故防止の徹底を図る。
部活動を活性化し、体力向上及び心身の健康の保持増進を図る。
学校ミニ集会等を開催し、地域からの意見・要望を聞く場を設定する。
生涯学習の場として学校施設の開放に努める。
学習指導、生徒指導、進路指導の状況と課題
●学習指導
①授業中の携帯電話禁止
②授業を大切にする啓発ポスターの掲示
③資格取得年間指導計画の配布など
学習意欲を喚起する指導に心がけている。
「だめなものはだめ」という毅然とした指導
その結果、本年度前期の授業評価では、中学生時代に比べ
大変意欲的になったが8%、
全く意欲がわかない17%、
少し意欲的になったが51%
あまり意欲がわかない24%
また、授業はわかりやすいかについては、
大変わかりやすい2%、
少わかりづらい51%、
わりとわかりやすい30%、
全くわからない17%という結果であった。
●生徒指導
必要性のない欠席・遅刻・早退が極めて多いことである。
そこで、本年度からゼロトレランス指導を導入その結果、欠席・遅刻は昨年度より
約70%も減少した。
●進路指導
「だめなものはだめ」という毅然とした指導
本校の進路状況は、就職が約70%、進学30%(専門学校18% 大学・短大12%)程度である。
そこで、夏季休業中に、進路対策講座(小論文作文講座、面接講座、適性検査講座、数学講座、英
語講座、化学講座、生物講座等)を各講座5日間程度実施し、生徒の進路希望実現を支援している。
魅力ある高等学校づくりチャレンジ支援事業の取組
平成18年度から、千葉県教育委員会で実施している魅力ある高等学校づくりチャレンジ
支援事業の指定校である。事業名は「心のふれあいと学ぶ喜びを目指した地元小・中学
校及び地域との連携」である。
〔具体的な活動内容は、次の3つである。〕
① 小・中学校・高等学校の連携(小・中学校との相互連携授業・農業体験学習の実施)
② 望ましい勤労観・職業観育成のためのキャリアガイダンスの実施
・職場体験学習、学校見学、就業体験の実施
・地域の有識者、篤農家、起業者による進路講演会
・卒業生による進路座談会
③ 奉仕活動・ボランティア活動の向上を図るための取組
・学校外の学修「ボランティア活動」の指導体制及び指導計画作成
・地域の社会福祉協議会職員等による講演会
・地域の福祉関係事業所等へのボランティア活動の実施
・全校生徒による通学路や利用駅等の清掃活動の実施
・体験発表会の実施
生徒会ボランティア活動
平成18年度に、
千葉県青少年総合対策本部から「ライトブルー少年賞」を受賞した。
表彰理由
○ 23年間、学園祭に独り暮らしのお年寄りを招待し、学園祭の展示、
催し物等の案内や食事会の実施
○ 週2回程度、朝、駅から学校までの通学路のゴミ拾い
○ 地域の方々とあいさつを交わす、心のふれあい運動
(本年度は、全校生徒・職員に呼びかけるなど活動を充実)
この取組は、地域からの信頼を高め、自分たちの行動が評価・感謝され、
生徒の主体的な活動が活発化
3 教育課程の編成と実施について
(1)教育課程編成の基本理念と方針
これまでの本校のよさを生かし、地域の要望を踏まえ、進学・就職に対して
進路保証のできる教育システムの実現を目指した。
ア 本校総合学科設置のねらいを再確認する。
イ 学校改善の視点を明確にする。
ウ 本校総合学科の教育課程編成の基本方針を明確にする。
エ 本校ならではの教育
オ 教育課程実施上の留意点を十分検討し、具体的な手だてを考える。
(2)平成19年度入学生用教育課程編成における改善
(2)教育課程の改善
ア 1年次科目「産業社会と人間」の指導体制の充実と基礎選択科目の開設
● 「産業社会と人間」の指導は、教務主任、第1学年主任、ホームーム担任
及び系列担当等多くの教員で取り組み、学年・HR・系列との連係・協力
強化している。
● 基礎選択科目として「農業科学基礎」「環境科学基礎」「測量」を導入し、
体験を通して農業や自然環境の大切さの理解や専門教育を学ぶ心がまえ
を身に付けさせる。
イ 「総合的な学習の時間」の充実
● 専門学科の「課題研究」の指導方法等を生かし、3年間の学習の集大成と
して位置づけ、各系列学習の深化・総合化を図る。
(3)教育課程実施上の課題と方策
① 柔軟な教育システムの活用(総合学科の特色)
② 幅広い選択(普通教科・科目から農業・工業・商業・家庭(福祉)まで)
及び、系統的学習の充実
③ 少人数授業の展開と教員の確保
④ 小規模校における設置系列の検討
4 総合学科充実に向けた具体的な取組
総合学科は、普通科目と専門科目を幅広く開設し、生徒が自らの興味・関心や
進路希望に応じて、主体的に科目を選択しながら学習できる単位制の学科である。
(1)総合学科の抱える教育システム上の課題解決に向けて
専門学科ではないので中途半端である。(宿命)
① 系列重視だけでなく新たな視点からの検討
② 1年次から3年次を見通した進路を考える教育課程及び指導体制づくり
・「産業社会と人間」と「基礎選択科目」及びLHR等の連動
・学校外の学修「就業体験」・「ボランティア活動」の積極的な導入
・学校設定教科「進路」科目「進路学習」等の導入(安房拓心高校)
・3年間の進路指導計画の立案と実践
(2)総合学科ならではの教育を目指して
①
②
③
④
魅力ある教育課程の編成 〔総合学科4学級の教員配当数を踏まえて〕
1年次からの教育相談及び進路ガイダンスの充実
徹底した少人数授業と補習指導 (放課後・長期休業中) の実施
設置系列の精選と充実
(3)志願者確保に向けた積極的な取組
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
地元中学校との積極的な連携組織づくり
中学生の高校授業への参加、教員の出前授業、部活動・学校行事等の交流
長期休業中のサマースクール等公開授業の実施
ITを活用したわかりやすい積極的な情報発信(わかりやすい学校HPづくり)
系列学習と資格取得指導の充実
部活動の充実(部活動の精選・指導者確保)
生徒の研究活動等の積極的な発表
(指導者の意識と指導力向上と各種大会等での発表、研究集録)
5 まとめ
設置された当初は、
生徒の個性を生かし、伸長するため多数の自由選択科目と総合選択科目が用意され、
生徒が自由に自分自身の時間割を作れることが脚光をあびた。
数年経つと、
自由さが一種の弊害をもたらし、単位取得の容易なものなどに偏るなどの状況が出現
そこで、
このような諸課題を解決し、さらに、専門学科で培ってきた実験・実習を通した
教育方法を生かすため
アラカルト(バイキング)方式の教育課程
系列(専門教育)を重視 した教育課程
しかし、総合学科の宿命として専門高校に比べ、1年次の専門教科・科目の学習時間が
少なく、3年間の系統的な学習の確保が困難である(中途半端)。
専門性を求めれば、専門高校にかなわない、教育システム上の宿命
が明確になった。
そこで
普通科でもなく
専門性を求めれば、専門高校にかなわない
1年次 科目「産業社会と人間」の指導体制の充実と基礎選択の充実
勤労観・職業間の育成
夢や希望をしっかり持つ
2・3年次 系列(専門教育)を重視 した教育課程
本校が創設以来受け継いでいる、
施設・設備と蓄積されたノウハウを有効に活用すること
農業科 林業科 生活科 畜産科
生産技術科 農業土木科 生物工学科
立地環境と施設設備を生かした授業を展開する
自信と誇
夢や希望
意欲や情熱
を持った生徒
特色ある学校となり、活気あふれる学校となる
学校改善のポイント
~学校改善が出来なければ、学校の存在意義が問われる~
○
○
○
○
○
○
○
○
校長のリーダーシップ
明確な学校改善方針の決定
職員の意識改革
授業改善
生徒の成長
地域の信頼
県教委との緊密な連携・支援
学習成果等を県民に発表・公開する
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総合学科への改編の経緯等について