地球温暖化と私たちの暮らし
静岡大学人文学部准教授
水谷 洋一
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美しい私たちの星・地球、で
も・・・
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《1》 もう始まっている温暖化
氷の融解
異常高温
熱波
異常高温
干ばつ
洪水
熱波 ハリケーン
洪水
熱波
洪水
干ばつ
洪水
干ばつ
台風
熱波 干ばつ
洪水
大雨 洪水
南太平洋の島
国
大潮で冠水
干ばつ
棚氷の崩壊
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《南アジア》
たび重なる大雨・洪水
《ヨーロッパ》
(2003年夏)
熱中症で3万5千人が死亡
2003年8月、
異常高温が欧州
全土を襲った。
ロンドンでは8月
10日に37.9℃
(平年21℃)、
パリでは12日に
40.0℃(平年は
24℃)を記録。
《アメリカ》 ハリケーンの強大化
(2005年8月)
《北極》 崩壊するの氷河
北極圏の海氷が最も少なくなる
9月、近年観測される氷は1979
年から2000年までの平均量に
比して約20%減少している。
2050年頃にはほぼ完全に消滅
すると予測されている。
ド《
グ
》
リ
ー
ン
ラ
ン
グリーンランド
の陸氷は
年間約250km3
融解している。
これだけで全世
界の海面を年間
0.5mm上昇さ
せている。
《南極》 氷河の大崩壊
融けゆく山岳氷河
《世界的な山岳氷河の減少》
アルゼンチン ペルー
アラスカ
アイスランド ノルウェー
ヨーロッパアルプス
ケニア
ヒマラヤ インドネシア
ニュージーランド
ヒマラヤ(東ネパール)の氷河 1978年
過去100年間で世界の海面
推移は10~25cm上昇した
が、そのうち山岳氷河の消
失によるものは2~5cmを
占める。
2004年
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海に沈む島国
ツバル
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海に沈むツバル
ツバルのフナフチ島(首都)2002年
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静岡市における年間平均気温の推移
℃
18.0
平均気温は
過去66年間で
1.4℃上昇
17.5
17.0
16.5
16.0
15.5
80年代以降の
上昇速度は
それ以前の2倍
15.0
14.5
14.0
1940
1945
1950
1955
1960
1965
1970
1975
1980
1985
1990
1995
(出所)気象庁・気象統計情報より作成(http://w w w .jm a.go.jp/jm a/m enu/report.htm l)
2000
2005
年
《2》 地球温暖化はなぜおこる?

温室効果ガス
二酸化炭素
メタン
一酸化二窒素
フロン
代替フロン
↓

日本からの排出の
約90%は二酸化炭
素
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増え続ける二酸化炭素
(百万トン)
世界のCO2の排出量の推移
25,000
世界全体
20,000
15,000
西側先進国
10,000
開発途上国
5,000
旧ソ連・東欧
0
1950
1960
1970
1980
1990
2000
(年)
過去50年間で約4倍
100年間で12倍
過去50年間で
315ppm→370ppm
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《3》 このままいけば地球はどうな

る?
〔異 常
気 象〕1年の半分が真夏日に! 乾季には100日以上
も降らず、雨季には大雨が降る。7月の台風は常識に。


〔国 土 消 失〕世界平均で最大59㎝上昇。日本の砂浜が消
える! 南太平洋、インド洋、カリブ海などの小島しょ国が沈没!
〔生態系の破壊〕サンタがトナカイに乗れない! 北極圏の北極
グマ、セイウチ、アザラシをはじめ、世界の動植物の20~30%(約
75万種)が絶滅の危機に。

〔農業への影響〕日本でお米(ジャポニカ米)がつくれない! 静
岡名産のお茶、みかん、わさびも。

〔感染症の増大〕日本でマラリア! 西日本一帯がマラリア流行
危険地域に。コレラやサルモネラ感染症の増加も確実。
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地球の気温は上がり続け
る
6.4
℃
20世紀に地球の平均気温は0.74度上昇
2100年までにさらに1.1~6.4度上昇
IPCC第4次
評価評報告書
(2007.2)
1850年以降もっとも温暖な12年
1.1
℃
0.74℃上昇
2050年頃には真夏日が年間100日程度
2100年には130日を越える
国立環境研究所と東京
大学・気候システムセン
ターの共同研究による
1年のうち
7ケ月が夏
乾季には
100日以上も
雨が降らず
雨季には
大雨が降る
砂浜の約7割がなくなる
世界平均で最大59㎝
上昇。日本の砂浜の
70%が消える!
南太平洋、インド洋、カ
リブ海などの小島しょ
国が沈没!
北極圏の白グマやアザラシをはじめ
世界の動植物の20~30%(約75万種)が
絶滅の危機に
《4》 日本は世界の排出大国

日本は、世界の約5%の
二酸化炭素を排出する
世界第4位の排出大国。

南米大陸(約4%)やアフリ
カ大陸(約3.5%)の国々か
らの排出量より多い!!
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温暖化防止に向けた日本の約束
1997年12月
京都会議
欧州
8%削減
日本 6%削減
米国
7%削減
→先進国全体で5%
(2008年~12年の温室効果ガス平均
排出量の1990年レベルからの削減率)
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排出増が止まらない日本
日本における温室効果ガス排出量の推移
2005年度
1,400
(
単
位 1,200
百
万
ト 1,000
ン
C
O
2 800
換
算
±0%
7.8%増
CO2は
13.1%増
PFCs
HFCs
N2O
CH4
CO2
(
年度)
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
京都議 定書
の基準年
1990
)
600
SF6
先進国における温室効果ガス排出増減量
(1990年-2004年,千t
)
ウクライナ
-511,951
ロシア
-950,634
ル ー マ ニア
-107,655
オ ー ス トラ リア カナダ
1 0 6 ,1 5 6 1 5 9 ,1 5 6
アメリカ
964,287
1
イギリス
-110,812
-3,000,000
-2,000,000
ホ ゚ー ランド
-176,345
ドイツ
-211,023
-1,000,000
日本 スペイン
83,080 1 4 0 ,7 5 3
-
1,000,000
2,000,000
先進国の中で排出量を大きく増大させているのは、
アメリカ、カナダ、スペイン、オーストラリア、日本の5カ国。
二酸化炭素濃度の安定化のためには
50%以上の削減が必要
自然吸収量31億t/年
排出量63億t/年
世界第4位の排出大国が
このまま排出量を増やし続けていて
地球温暖化は防止できるのだろうか?
NO
!
でもなぜ、どこで
そんなに増えているのだろう?
《5》 家庭は大きな排出源
分野ごとのCO2排出シェア

日本の二酸化炭素排出
の約5分の1は家庭から
廃棄物
2%
家庭
12%
工場など
42%
家庭生活関連

タイ(22位)や台湾(23位)
一国の排出量に匹敵!!
交通・運輸
19%
20
%
《2004年度》
12億
8581万トン
工業プロセス
オ フィス ・店舗
5%
など
発電所など
7%
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13%
家庭からの排出が急増
二酸化炭素排出量の推移 《日本全体》
(
1990年度~2004年度)
(
1990年度=0)
40%
35%
生活関連の排出量の増大は、1990年以降の日本全
体の排出量の増大分のうち50%以上を占めている。
30%
オフィス・店舗
等
生活関連排出
38.1%増
25%
運輸部門
20%
15%
発電所
等
10%
5%
0%
1990
1992
-5%
-10%
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1994
1996
1998
2000
2002
2004 (年度)
工場等
自動車からのC O 2排出量の推移
(1990年度~2004年度)
300,000
250,000
自家用乗用車
200,000
85百万t
→ 129百万t
(52.6%増)
150,000
自家用トラック 6 0 百万t
→ 4 7 百万t
(2 1 .6 %減)
100,000
営業用トラック 3 4 百万t
→ 4 4 百万t
(3 0 .0 %増)
50,000
0
1990
1992
1994
1996
1998
2000
2002
とくに急速に増大しているのは、自家用
車からの排出。1990年比で56%も増大。
2004
家庭のどこからCO2が出ているのか
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電気はどこで使っているのか?
エアコン、冷蔵庫、照明、
テレビで 65%
家庭における電力消費の内訳
(2003年度推定実績)
その他
20.2%
エアコン
(冷房)
10.6%
エアコン
(暖房)
14.6%
食器洗浄乾燥機
1.6%
衣類乾燥機
2.8%
温水洗浄便座
3.9%
電気カーペット
4.3%
冷蔵庫
16.1%
テレビ
9.9%
照明
16.1%
各機器の待機電力計 9.7%
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地球温暖化と私たちの暮らし
私たちが「ふつう」の暮らしの中で、 「ふつう」にエ
アコンや冷蔵庫を使い、 「ふつう」に自家用車を乗
り、 「ふつう」にお風呂に入っている。その「ふつう」
の積み重ねが、地球温暖化につながっている。
「ふつう」の暮らしや機器の買い方を見直すこと
が、
地球温暖化の防止につながる。
ちょっと「ふつう」ではないことをやってみよう !
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おわり
静岡大学人文学部准教授
水谷 洋一
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ダウンロード

地球温暖化と私たちの暮らし - 静岡県地球温暖化防止活動推進センター