野村ホールディングスのリーマン
欧州・アジア事業買収について
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松江沙織
2010/06/11
リーマン・ブラザーズの部門
継承
・ワールドクラスの人材
・広範な顧客基盤
・ITプラットホーム
補完関係
両
相互の補完関係により
 リーマンを買収するのにはこんなメリットがあった!
海外投資家
日本国内投資家
社
シナジー効果が得られる!
に対して
に対して
の
また、初期投資にかかる費用は
顧
国債引き受け1位
国債引き受け1位
莫大であったが、
客
アジア・欧州で
インドや東欧など
欧州・アジア地域基盤を
に
広範な顧客基盤
国内・アジアで
エマージング市場
重
ゼロから築くよりはよい!
リーマンの
を持つ
富裕層を含む
複
顧客基盤は
は
リテールビジネスで
ホールセールにある
少
強固な顧客基盤
な
い
最近の人事
 リーマンの事業と社員を継承するにあたって、元リーマ
ン社員の給与水準を2年間保証
キャリア・アップや報酬改善の為の
旧約聖書『出エジプト記』より
移籍を厭わない傾向にあり、
“大量の国外脱出”を意味する
 期限が切れつつある・・・
海外の投資銀行業界では
当たり前の人事の風景である!
 エクソダス
 2010年3月から、リーマン出身の幹部が相次いで退社表
*共通点*
明
ライバル関係にある外国人
•
•
•
•
•
サディック・サイード(欧州CEO)
シガービョルン・ソーケルソン(アジア株式部門ヘッド)
コリン・バンフィールド(アジア投資銀行部門共同ヘッド)
トーマス・ジークムント(アジア債券部門共同ヘッド)
クリスチャン・マイズナー(欧州投資銀行部門共同ヘッド)
幹部が必ず近くにいる!
収益
 2010年3月の連結決算は最終損益677億円
黒字転換要因

 投資信託の販売回復
3期ぶりの黒字転換
 企業の増資特需に伴う引受業務による手数料収入
 部門別損益
営業部門 税引き前利益1134億円
インベストメント・バンキング部門 税引前利益17億円
グローバル・マーケッツ部門 税引前利益1720億円
アセット・マネジメント部門 税引前利益186億円
マーチャント・バンキング部門 税引前利益14億円
収益
リーマンのシェア 08年初頭17%
 海外収益の追い上げ
 ロンドン証券取引所での株式売買シェア
• 6月 6.27%(3位)
• 7月 7.45%(1位)⇒以後連続首位
※リーマン買収前の
昨年9月時点 0.1%以下(151位)
3つの武器
 独立系のつよみ
•
•
利益相反の恐れがない
独立系の希少さによる存在価値の高まり
日本を含んだアジアで
 公的資金注入がないつよみ
圧倒的な顧客基盤をもった

 その資金を国外に投資することは憚られるため、国内に
経済のグローバル化の中で、投資銀行業務の足かせ
グローバルな金融機関への成長を目指す
国民の税金
投資せざるを得なくなる
になる
 レバレッジに依存しないモデル
 野村のビジネス展開の主眼は顧客基盤の充実
 継承した資源を利用し、従来のビジネスモデルを強化
増資とその影響
リーマン吸収以降に行った増資は3回
 1回目(2008.12):劣後債4100億円
*増資のデメリット*
1. 一株当たりの価値の希薄化
 3回目(2009.10):公募増資4350億円
2. 海外募集による円高誘発
3. 市場の需給悪化を招く
 2回目(2009.3):公募増資2761億円
増資とその影響
リーマン吸収以降に行った増資は3回
 株式価値の希薄化を懸念し、翌日の株価は下落する傾向
not前向き

調達資金の使い道・・・
 しかし企業が投資家に向けて・・・
事業拡張のために調達資金を使うことが大前提。
•• 公募増資が必要な理由
劣後債・公募増資1回目:巨額の赤字補填のため
•• 調達資金の使い道(前向きなものであればあるほどよい)
公募増資2回目:米国の成長投資のため
来期以降の1株当たり利益が希薄したままかどうかは事業次
を明確に説明すれば株価上昇の可能性がある!
第であり、株価が一向に回復しないのであれば、事業戦略が
(ex.マツダなど)
評価されていないと認めざるを得ない!
増資とその影響
リーマン吸収以降に行った増資は3回
 2回目の公募増資は国内:海外=1:1で募集された
年金基金・投資信託会社・長期保有目的
の機関投資家による大口注文が見られた
海外投資家による円買い
円高誘発
増資とその影響
収益黒字要因の“増資特需”到来
 今年度の日本企業の公募増資の額は5兆6000億円を超えた
シェアは一位
• この内、野村の株式引き受けシェアは35%に達した
• 3メガバンクの大型増資などをはじめ、大半の案件で引受主
幹事を獲得
今後の課題
事業継承をしなかったアメリカへの進出
 四半期ベース(2010年1~3月期)で純利益をみると・・・
利益水準の
大きな隔たり
全世界で約50%
野村:184億円
のシェアを占め
ゴールドマン・サックス:3200億円
る
米国市場で出遅
モルガン・スタンレー:1600億円
れていることが
原因
※株式・債券・投資銀行部門の合計の世界市場シェアは5.2%
今後の課題
事業継承をしなかったアメリカへの進出
 アメリカで欧州の金融機関を中心に撤退の動き
 アメリカの支店開設
 サンフランシスコ、シカゴ、ボストン、アトランタ、ロ
リーマンから事業を継承しなかった
サンゼルスの5支店体制でアメリカでの取引拡大を目指
アメリカにおいて自前でビジネスを構築中
す
今後の課題
内なる国際化
 外国人幹部の採用
 ホールセール部門(グローバル・マーケッツ部門とインベ
ストメント・バンキング部門を統括)を設立、最高執行責
任者にジャスジット・バタール(元リーマン、アジア・パシ
フィック地域のトップ)を起用
◎グローバルな投資銀行を目指すためには、人材の徹底的な国
際化が必要
今後の課題
内なる国際化
 早期退職制度の導入
 定年を待たずに新たな人生へと転身したい社員を支援
海外と戦っていくためには、
グローバルな土俵の上で相対化せざるを得ない
ストの社員は対象外)
 状況に追い込み、実力を高めていく必要がある
基本給の最大2年分を退職金に上乗せする
50歳以上の希望者かつ勤続5年以上の社員が対象(部店長、中核のポ
論点
米国進出の代替案としての
アジア事業強化について
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リーマン吸収以降に行った増資は3回