「体外受精培養液が汚染」との報道に対する当院の見解
2011年末に新聞などに掲載された「体外受精培養液が化学物質で汚染されている」と
の報道記事に対し、当院の見解並びに、体外培養における当院の考えについてお知らせ
します。
新聞報道で取り上げられたフタル酸エステルは様々な分野で使用されている化学物質
で、生活するうえで空気や食品を通じ体内に取り込まれています。その結果として血中
に検出されたと推測され、「培養液が汚染された」と考えるよりも、通常の生活で現代
人が暴露されていることが問題かもしれません。
また、遺伝子に関する記事に関しては、現時点で約30年の間に全世界で500万人以上生
まれているARTの歴史の中、その因果関係は不明で、現時点で重篤な異常が発生したと
の報告はありません。しかし今後の更なる検討が必要でしょう。
ここで体外培養における当院の基本的考えを示します。
私は福岡大学での体外受精治療開始以来、培養液の安全性に関し研究し、博士号をと
りました。その基本理念は、「より安全な培養環境を」ということです。この中でも最
も重要な位置づけとなる卵(受精卵)を体外培養するために使用する培養液の研究に力
を入れてきました。培養液には様々な種類や組成がありますが基本的には人の体内に存
在していない物質は使用せず、できるだけシンプルな組成(成分)の物を使用するとい
う基本理念は現在も変わりません。
医療法人アイブイエフ詠田クリニック
院長
詠田 由美
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