アイデア発想促進のための智慧カード
~TRIZを手軽に体験できるカードツール~
宮城TRIZ研究会
会長 石井力重
rikie.ishiiあっとまーくdunamis.jp
自己紹介
06-09
04-06
99-04
97-99
04-06
創設・代表
創設・会長
• NEDOフェローとして
• 事業・技術アイデア創造の支援
→ 独自ツール開発も
目次
• 創造の面からみたTRIZ
• TRIZのユーザはだれ?
• 魅力はあるが難しいTRIZ。突破口は?
• アイデア発想促進ツール「智慧カード」
創造の面からみたTRIZ
根底にある思想
発明には、時折、
似た「問題解決の構造」が見られ
る。
6
根底にある思想
発明には、時折、
似た「問題解決の構造」が見られ
る。
↓
優れた特許を大量に集めて分析
し、
技術的ブレークスルーのパターン
を
7
• アルトシュラーは、それに取り組んだ。
• 優れた40万件(~200万件)の特許を集め、
ブレークスルーのエッセンスを抽出、
40のパターンにした。
「技術的ブレークスルーのパターン集」が誕生
• それは「発明的・問題・解決・理論」
TRIZ(トゥリーズ)と名付けられた。(TRIZはロシア語表記の頭文
字)
※注:TRIZには、これ以外にも複数のコンテンツがあります。
非常に膨大な特許から抽出された
ブレークスルーのエッセンス。
そのほとんど(99%)が、
40のパターン
(もしくは、その組み合わせ)で
表現できた。
※40パターン:付録1「発明原理名称リスト」
創造の定義との類似点
創造の定義との類似点
アイデアの定義(ジェームス・w・ヤング)
「アイデア=既存の要素の新しい組み合わ
せ」
イノベーションの定義(シュンペータ―)
生産要素の全く新たな組み合わせ
「イノベーション=新結合」
• 技術的ブレークスルーも、
既存のブレークスルーのパターンの組み合わせで
表現できることに納得がいく
しかし、興味深い相違点もある
• ヤング、シュンペータ
• 「創造」=新しい組み合わせ
• アルトシュラー
• 「創造の99%」=パターン、および、その組み合わ
せ
• 「創造の1%」=?
– 既存パターンや組み合わせでは
表現できないもの(1%)が存在する」
可能性を示唆している、ともとれる。
創造というものの研究は近年進んでいますが、
手法や理論を越えて
“才能や知恵を絞るしかないものが存在する”
という可能性の解明には、
まだ時間が必要です。
この「1%」という数字は、
人間の知性の深い可能性を
示唆するのかもしれません。
では、TRIZの効能は?
• TRIZの賢明なユーザたちは、こう
考える。
• 目の前の100の課題に対して、
この40個のパターンを使えば、
ほとんど(99%)、何かしらの
解決コンセプトが発案できる。
• 解ける問題は効率的にどんどん発
案し、人間の知恵を絞るしかない
こと(1%)にぜいたくに時間を使う。
まとめ(1)
• 特許から問題解決のエッセンスを抽出
• 技術的ブレークスルーの40パターン
• 99%の問題には、発想促進ツールになる
TRIZのユーザはだれ?
TRIZの活用者(業界別)
• 企業
• 大学&シンクタンク
– 電機メーカ
• 日立、松下、東芝、NEC・・・
– 自動車
• 日産
– 輸送機器
– 大阪学院大学
– 京都大学
– 産業能率大学
– 三菱総研
• 川崎重工
– 精密機械、他
•
富士ゼロックス、コニカミノルタ、富士フイル
ム
TRIZシンポジウム2006、2007の
アンケート結果の公表データより
一部抜粋(順不同)
組織内での活用のされ方
• 具体的な技術課題への適用
• 問題分析
• 特許関連
• VEへの適用
• 創造性教育
TRIZシンポジウム2006、2007の
アンケート結果の公表データより
一部抜粋
個人レベルで取り組むなら
• 「改善アイデア」を出す。
• 「発展の方向性」を予想する。(※)
• 「新製品」のコア・アイデアを出す。(※)
(※)は、今回の講演では割愛します。
個人レベルで取り組むなら
• 「改善アイデア」を出す。
–
–
–
–
現場課題に対し、解決コンセプト(コアアイデア)を。
製品改良の依頼に対し、改良アイデアを。
職場のアイデア・ノルマ(改善提案制度)に。
(技術的ブレークスルーの40パターン、発明原理)
• 「発展の方向性」を予想する。
– 製品のモデルチェンジの検討の際に、具体的指針として。
– 次世代技術の予測に。
– (技術進化トレンド)
• 「新製品」のコア・アイデアを出す。
– 多様なメンバーで効果的な手順でブレインストーミングをする。
– (優れた発明家たちの思考パターン、9windows)
個人レベルで取り組むなら
• 「改善アイデア」を出す。
–
–
–
–
現場課題に対し、解決コンセプト(コアアイデア)を。
製品改良の依頼に対し、改良アイデアを。
職場のアイデア・ノルマ(改善提案制度)に。
(技術的ブレークスルーの40パターン、発明原理)
発明原理
• 「発展の方向性」を予想する。
– 製品のモデルチェンジの検討の際に、具体的指針として。
– 次世代技術の予測に。
– (技術進化トレンド)
• 「新製品」のコア・アイデアを出す。
– 多様なメンバーで効果的な手順でブレインストーミングをする。
– (優れた発明家たちの思考パターン、9windows)
まとめ(2)
• TRIZの活用者は、技術系企業、大学など
• TRIZの用途は、問題解決、開発、創造性教
育
• 個人レベルでは「改善アイデアの発案」など
に使える。
魅力はあるが難しいTRIZ
突破口は?
TRIZは、難しいのでは?
• 意外と、コンパクトにやる方法もあります。
• TRIZで改善アイデアを出す5ステップを、
モデル課題で具体的にご紹介します。
• 後半はTRIZを手軽に体験できるカードツール
で、直感的に発想していく手順をご紹介します。
モデル課題
たとえば、こんな無理難題・・・
営業「あの製品、電池がすぐなくなるから
消費電力をもっと小さくしてくれよ。
あと、ディスプレーの輝度が低くて見えにくいよ。
何とか改良してよ。」
設計「輝度を上げるなら、
消費電力が増えるもんだよ。
そんな矛盾した要求、されても困るよ・・・」
営業「そうはいっても、お客さんは、望んでいるんだ!」
モデル課題
省電力
高輝度
まずどっちかに、
絞ってよ・・・。
いや、待てよ、
TRIZで両方良くするアイデアに
トライしてみるか
モデル課題
TRIZユーザは、これをどう解く?
• TRIZは、この問題に、ブレークスルーのヒント
を与えてくれます。
– その前に、どんな解決策がありますか?
– アバウトなアイデアで結構ですので、
ちょっと考えてみてください。(10秒)
TRIZのピンポイントの活用
• 技術課題を整理
– 「輝度は明るくしたいが、
消費電力はもっと抑えたい」
• TRIZの本を用意する
発明原理
をつかう
30
解決案の発想、
5つのステップ
1
3
5
消費電力はもっと小さくしたい。
輝度はもっと大きくしたい。
困ったな。
マトリックス
を見ると、
発明原理の
19,2,35,32
と書いてあるぞ。
4
2
発明原理
本によると、TRIZの定義で言う
「静止物体の使用エネルギー(20)」
と「照度/輝度(18)」の問題だ。
解決には以下の発明原理を使うのか。
19:周期的作用
(繰り返しを取り入れよ)
2:分離
(離せ)
35:パラメータの変更(温度や柔軟性を変えよ)
32:色の変化
(色を変えよ)
じゃあ、その方向でアイデアを出してみよう。
「最高輝度は高くして、その代わり間欠的に暗くする。それで発熱が抑えられて
ファン電力が抑制できないかな。」
31
「発熱部分を使用時に本体から引き出せる構造にできないかな。」
どう使うか?
1
発明原理
消費電力はもっと小さくしたい。
輝度はもっと大きくしたい。
困ったな。
32
どう使うか?
2
発明原理
本によると、TRIZの定義で言う
「静止物体の使用エネルギー(20)」
と「照度/輝度(18)」の問題だ。
拡
大
33
どう使うか?
3
発明原理
マトリックス
を見ると、
発明原理の
19,2,35,32
と書いてあるぞ。
(18)
(20)
拡大
34
発明原理
どう使うか?
4
解決には以下の発明原理を使うのか。
19:周期的作用
(繰り返しを取り入れよ)
2:分離
(離せ)
35:パラメータの変更(温度や柔軟性を変えよ)
32:色の変化
(色を変えよ)
TRIZの本
35
意訳した発想トリガーのカード(智慧カード)
どう使うか?
5
発明原理
じゃあ、その方向でアイデアを出してみよう。
「最高輝度は高くして、その代わり間欠的に暗くする。それで発熱が抑えられて
ファン電力が抑制できないかな。」
「発熱部分を使用時に本体から引き出せる構造にできないかな。」
36
発明原理
全体像
1
3
5
消費電力はもっと小さくしたい。
輝度はもっと大きくしたい。
困ったな。
マトリックス
を見ると、
発明原理の
19,2,35,32
と書いてあるぞ。
4
2
本によると、TRIZの定義で言う
「静止物体の使用エネルギー(20)」
と「照度/輝度(18)」の問題だ。
解決には以下の発明原理を使うのか。
19:周期的作用
(繰り返しを取り入れよ)
2:分離
(離せ)
35:パラメータの変更(温度や柔軟性を変えよ)
32:色の変化
(色を変えよ)
じゃあ、その方向でアイデアを出してみよう。
「最高輝度は高くして、その代わり間欠的に暗くする。それで発熱が抑えられて
ファン電力が抑制できないかな。」
37
「発熱部分を使用時に本体から引き出せる構造にできないかな。」
まとめ(3)
• 課題を、矛盾する2つの要求の形に整理する
• マトリックス(表)の交点の数字を拾う
• そのナンバーの発明原理をヒントに、
解決策を発想する
実は、これが、3大コンテンツのひとつです
TRIZの3大コンテンツ
• 発明原理(ブレークスルーのパターン)
• 技術進化トレンド(技術の進化発展の具体的
パターン)
• イフェクト(「あの部品を冷やし続けたい」など
効能ベースの法則・技術のDB)
「一点突破、全面展開」は戦略の基本ですが、TRIZのほんの小さな突破口は
これで、開きました。
この突破口を、もうすこし広く、いつでも利用できるものにしてみましょう。
アイデア発想促進ツール
「智慧(ちえ)カード」
理論のもつ難しい印象を逆さにする
・楽しく
・手軽に
・TRIZの本格的な知識を持たなくても
使えるカードツール
「智慧カード」をご紹介します
現場課題の解決案出しに
手軽に使えればいい方
本格的に、
知識を学習したい方
必要な時に、単純な発想
ツールとして使ってください
本格知識への敷居を下げる
ファーストステップになります
智慧カード
43
TRIZの高いハードルを、低くする道具
経 緯
• 「TRIZが創造作業を促進するとはどういうこと
なのかを周りの人に理解してもらいにくい」と
いう声。
• TRIZのエッセンスにあるものを使って、楽しく、
手軽に、一定量の発想が体験できるツール
の開発に着手。
開 発
↓
• 40の発明原理を大きく意訳し「智慧カード」
44
ツールの用途
• チームでアイデア出しをするツールとして。
• 楽しくアイデア出しをする
カードゲームとして。
接するところに
強いものを使え
内部に
入り込ませよ
内部に
入り込ませよ
短時間で終えよ
振動を加えよ
ツールの効果
• 企業研修で、用いた感想
– 「苦労した」が圧倒的に多く、ついで多いのが
「使いやすかった・楽しかった」であった。
– 一方で、7割以上が「TRIZは自分の職務に
使えそうだ・使える」と感じた。
– このツールが向いていると感じたのは「製品企画や開
発、新しいアイデアを得る場面」など。
45
ショートムービー
(まずは、使っている様子を)
使い方(A) 『一人で使う』
• 自分の抱えている技術課題に対して、多
面的に解決アイデアを出す必要がある時
に、使う。
• 40枚の智慧カード次々にめくり、カードの
文を発想の切り口にして、解決アイデアを
考える。一枚あたり10秒程度。全てをめく
る所要時間はおよそ7分。
• 途中で着想の得られるカード(着想のトリ
ガー)が見つかれば、立ち止まりそこから
にアイデアを拡げる。
• 最後までめくっても、とっかかりが一枚も
ない場合、再度めくり、少しでも解に関係
しそうなカードを4枚選ぶ。無理にでも解
決策へ結びつけようと考えることで、新し
い解決策を発想する。
細かいフィルターは
詰まって困る。
だが、チリを取るには、
細かい方がいい。
なにか工夫できないかな・・・
技術課題の例
振動を加えよ
内部に
入り込ませよ
智慧カードを次々めくる
47
補足
• Q:課題を「39の技術特性の矛盾問題」に追い込ま
ないの?
• A:はい。対象の持つ矛盾構造を見つけることは、や
や高度であり時間がかかります。その時間を省きま
す。
• Q:適する4つの原理を、マトリックスから見つけない
の?
• A:はい。4つの原理に絞らず、40全てを当てはめる
ことで、より広い可能性を探索します。全部をめくっ
ても数分間で終わるように、アイテムが設計されて
います。
48
使い方(B) 『複数人で使う』
• 抱えている技術課題に対して、複数のメンバーの力
で、多面的に解決アイデアを出す必要がある時に、
使う。人数は2人から8人程度。
• まず、話し合いアイデア出しのテーマを定める。
• 次に40枚の智慧カード全てを、全員に分配する。
• その手元のカードを発想のきっかけにして、おのお
の解決アイデアを考える。時間は3分。各自、ペンと
メモを使うと良い。
• 時間が来たら、一人1分でアイデアを発表していく。
最大で一人3つまで。アイデアをホワイトボードなど
に書きながら説明するとよい。
• なお、説明する際には、ヒントとなったカードを皆に
見せ紹介する。
• 聞いている人は、誰かの説明に着想を得た場合、そ
れを手元のメモに書きとめて、発言者の区切りよい
ところで、「派生アイデア」を発言する。なるべく早い
ほうが良い。
• 順番の遵守よりもアイデア会議の活発化を重視する。
(全員が発表し、まだ、時間があれば、智慧カードを
シャッフルして、再分配し同様に発想・発表を行う。)
接するところに
強いものを使え
内部に
入り込ませよ
内部に
入り込ませよ
短時間で終えよ
振動を加えよ
智慧(ちえ)カードを全て分配する
ホワイトボードに
アイデアを描きつつ説明
49
使い方(C) 『発想ゲームを楽しむ』
• 複数人で使う(アイデア出しのカードゲームと
して使う)
携帯電話の、
表現する情報量を、
もっと増やしたい、
しかし、使っていない時には
もっと小さくしておきたい
個体を
内部に
気体・液体に
入り込ませよ
変えよ
内部に
入り込ませよ
伏せて積んだ
智慧カード
アイデア出しのテーマ例
三
一
二
智慧カードを一枚引く
ブレスター
一
6枚
赤
ヨリヨクさんカード
役カード(伏せて積む)
黄
緑
青
ブレスター
役カード(黄)
ブレスター
役カード(緑)
ブレスター
役カード(黄)
トッピさんカード
リョウさんカード
ビンさんカード
20min
win
三
6枚
7枚
二
20分後で終了、
カードの最も多い人が勝ち
伏せて積んだ
智慧カード
智慧カード(伏せて積む)
★カードは全て伏せて積みます。
★30秒以内に指示の行動が出来ない
場合は、カードを山の下に戻します。
★出た目のカードが既に無い時は、
好きなカードを引きます。
★ 全員モード というカードは全員が
指示に従います。30秒以内に指示の
行動が出来なかった人は、手元の
カードを一枚場に戻します。
「シート」の上に各種カードを準備
※ブレスターが必要
50
事例
事例
• ある産業用プラント、海水による蒸気冷却装
置
• 「微小な海水漏れを検知する」というテーマで、
智慧カードを使ってトライした事例
– (※ アイデアは、石井が発想しなおしたものです)
事例
1.状況
• 水蒸気を純水に戻すための工程
– 水蒸気の流路の中に、流れと垂直方向に冷水細管が渡
されている。中には海水が流れている
• 細管の中を流れる海水は、細管の壁を徐々に侵食
– 最終的には、目に見えない程度の小さな孔をあけてしま
う
– そこから海水がもれ、水蒸気に混ざる
• 混ざったことをセンサーが検知、設備を部分停止
– 短時間で、孔あき細管を見つけたい
– 細管は数が非常に多く、管の長さは非常に長い
– 孔は目視では分からない
(細管は奥行きが深い、孔はとても小さい)
事例
2.現状の課題解決法
• 大きなフィルムを細管入口に貼り、その吸引
を目視で確認している。(※蒸気側は負圧)
– 孔のあいた細管は確実に検出したい。
– 一方、設備停止時間は最短にとどめたい。
(現在の検出方法では、
小さな孔の短時間検出は難しい)
事例
3.発想の準備
アイデア出しテーマの整
理
• 「多数の細管(奥行きが長い)の
口が壁面に並んでいる。問題の
ある管は、細管壁の微小な孔か
ら僅かに空気が吸い出されてい
る。これを短い時間で検知した
い」
• なお、細管の始点と終点の両方
の壁面に作業員は配置可能
事例
4.カードを使う
• 問題を紙に書き出す
写真
• カードをめくる
• 解決案が思いつくもの、少しでも関係しそうな
ものを抜き出す
– 写真と動画をごらんください
事例
事例
4.カードを使う
• 問題を紙に書き出す
• カードをめくる
写真
• 解決案が思いつくもの、少しでも関係しそうな
ものを抜き出す
– 写真と動画をごらんください
事例
事例
4.カードを使う
• 問題を紙に書き出す
• カードをめくる
• 解決案が思いつくもの、少しでも関係しそうな
ものを抜き出す
写真
– 写真と動画をごらんください
事例
事例
• ビデオ 3分
• (写真のカードピックアップ作業)
事例
発案(1)
• 『一部を変えよ』か・・・
– じゃあ、シートを全体的に硬くし
て、まだらに、柔らかい部分を作
り、吸引圧でその部分だけ凹む
ようなシートを作ろう。
– “柔軟性スポット付きシート”方
式
事例
発案(2)
• 『色を変えよ』か・・・
– じゃあ、圧力で敏感に色が変わ
る素材を使おう。
– “変色シート”方式
事例
発案(3)
• 『バランスを崩させよ』か・・・
– 細管の肉厚にあえて薄いところを
作ろう。たとえば入口近く。そうする
と最初にそこに孔があくだろう。入
口近くならば、目視でも見つけられ
るかもしれない。
– “入口の肉厚が薄い配管”方式
• ただし、これは平均故障時間を短くし
てしまうので、実現には多くの考慮が
必要。
事例
発案(4)
• 『振動を加えよ』か・・・
– 細管の入口部分に振動を加えて
共鳴振動数の違いをみてよう。
– 肉厚の薄くなった管は、新品とは
違った特徴があるかもしれない
• ただし
– 必ずしも、孔の検出ではない
– 他の構造物の影響も拾う可能性があ
る
– “固有振動数測定”方式
事例
発案(5)
何か発想が出そうになったもの
• 『固体を気体・液体に変えよ』
• 『良くない状況から何かを引き出し利用せよ』
• 『内部に入り込ませよ』
• 『大雑把に解決せよ』
• 『吸いつく素材を加えよ』
• 『組み合わせたものを使え』
• う~ん、何かアイデアが出せそうだな。「内部に入り込ませよ」か。
そうだ、線香のような煙をたこう。
• どの細管にも少しは入り込むだろうが、穴のあいた細管には、ずっとたく
さん煙が入るだろう。細管の反対側の口から光を差し込んで、こちら側に
到達する光量をはかろう。減衰量の多さ(∝煙の入った量)を測定するこ
とで、孔のあいた細管を判断できる。
• “煙流入・光減衰”方式
事例
詳細は「発明原理」へ
• もっとヒントが欲しいカードは、詳細情報へ
– カード番号→「発明原理の番号」
一例
智慧カード7「内部に入り込ませよ」
↓
発明原理7 「入れ子原理」
~本の説明文(20行程度)
事例
5.発想をまとめる
• カードから思い浮かぶアイデアをメモする。
• 大きい紙へ文や絵でアイデアを書き出す。
道具や手順も。
• 懸念事項をリストアップ、対策を検討する。
まとめ(4)
• 問題を整理する
• 智慧カードをどんどんめくり、“気になるカー
ド”
“問題解決につながりそうなカード”を抜き出
す
• 選んだカードで、アイデアを出す
このカードで実際に発想を行うには
ネットで見る(全カードがあります)
http://triz.sblo.jp/
「智慧カード」を手に入れる
http://braster.ocnk.net/product/10
※付録2:智慧カード全てのフレーズリスト
TRIZのフルコンテンツを学ぶには
ネットで見る
http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/
本格的な書籍を手に入れる
『TRIZ実践と効用(1)体系的技術革新』
質疑応答
• 特にご質問がなければ、TRIZの3大コンテン
ツの残りの2つについて、簡単な紹介をいた
します。
質疑応答用
シート
3大コンテンツ
TRIZの3大コンテンツ
• 発明原理(ブレークスルーのパターン)
• 技術進化トレンド(技術の進化発展の具体的
パターン)
• イフェクト(「あの部品を冷やし続けたい」など
効能ベースの法則・技術のDB)
質疑応答用
シート
個人レベルで取り組む
• 「改善アイデア」を出す。
–
–
–
–
現場課題に対し、解決コンセプト(コアアイデア)を。
製品改良の依頼に対し、改良アイデアを。
職場のアイデア・ノルマ(改善提案制度)に。
(技術的ブレークスルーの40パターン、発明原理)
• 「発展の方向性」を予想する。
– 製品のモデルチェンジの検討の際に、具体的指針として。
– 次世代技術の予測に。
– (技術進化トレンド)
• 「新製品」のコア・アイデアを出す。
– 多様なメンバーで効果的な手順でブレインストーミングをする。
– (優れた発明家たちの思考パターン、9windows)
ありがとうございました
ご質問・ご相談、お気軽にメール下さい
石井力重(りきえ)
rikie.ishiiあっとまーくdunamis.jp
(もしくは rikie.ishiiあっとまーくgmail.com)
所在地:
宮城県仙台市
青葉区北目町4-7
電話:
022-721-6180
(株式会社デュナミス内 宮城TRIZ研究会事務局)
このスライド・ファイルは、
一定期間、WEB上にアップしておきます
http://ishiirikie.jpn.org/article/16502312.html
76
付録1
「発明原理」名称リスト
発明原理 1.分割
発明原理 2.分離
発明原理 3.局所的性質
発明原理 4.非対称
発明原理 5.併合
発明原理 6.汎用性
発明原理 7.入れ子
発明原理 8.釣り合い(カウンタウェイト)
発明原理 9.先取り反作用
発明原理10.先取り作用
発明原理21.高速実行
発明原理22.災いを転じて福となす(あるいは「レモンをレモネードにする」)
発明原理23.フィードバック
発明原理24.仲介
発明原理25.セルフサービス
発明原理26.コピー
発明原理27.高価な長寿命より安価な短寿命
発明原理28.メカニズムの代替/もう一つの知覚
発明原理29.空気圧と水圧の利用
発明原理30.柔軟な殻と薄膜
発明原理11.事前保護
発明原理12.等ポテンシャル
発明原理13.逆発想
発明原理14.曲面
発明原理15.ダイナミックス
発明原理16.部分的な作用または過剰な作用
発明原理17.もう一つの次元
発明原理18.機械的振動
発明原理19.周期的作用
発明原理20.有用作用の継続
発明原理31.多孔質材料
発明原理32.色の変化
発明原理33.均質性
発明原理34.排除と再生
発明原理35.パラメータの変更
発明原理36.相変異
発明原理37.熱膨張
発明原理38.強い酸化剤
発明原理39.不活性雰囲気
発明原理40.複合材料
引用:『TRIZ 実践と効用(1) 体系的技術革新』
付録2
意訳した
発想トリガーのリスト
発明原理 1.分けよ
発明原理 2.離せ
発明原理 3.一部を変えよ
発明原理 4.バランスをくずさせよ
発明原理 5.2つをあわせよ
発明原理 6.他にも使えるようにせよ
発明原理 7.内部に入り込ませよ
発明原理 8.バランスを作り出せ
発明原理 9.反動を先につけよ
発明原理10.予測し仕掛けておけ
発明原理21.短時間で終えよ
発明原理22.良くない状況から何かを引き出し利用せよ
発明原理23.状況を入り口に知らしめよ
発明原理24.接するところに強いものを使え
発明原理25.自ら行うように仕向けよ
発明原理26.同じものを作れ
発明原理27.すぐ駄目になるものを大量に使え
発明原理28.触らずに動かせ
発明原理29.水と空気の圧を利用せよ
発明原理30.望む形にできる強い覆いを使え
発明原理11.重要なところに保護を施せ
発明原理12.同じ高さを利用せよ
発明原理13.逆にせよ
発明原理14.回転の動きを作り出せ
発明原理15.環境に合わせて変えられるようにせよ
発明原理16.大雑把に解決せよ
発明原理17.活用している方向の垂直方向を利用せよ
発明原理18.振動を加えよ
発明原理19. 繰り返しを取り入れよ
発明原理20.よい状況を続けさせよ
発明原理31.吸いつく素材を加えよ
発明原理32.色を変えよ
発明原理33.質をあわせよ
発明原理34.出なくさせるか出たものを戻させよ
発明原理35.温度や柔軟性を変えよ
発明原理36.固体を気体・液体に変えよ
発明原理37.熱で膨らませよ
発明原理38.そこを満たしているもののずっと濃いものを使え
発明原理39.反応の起きにくいものでそこを満たせ
発明原理40.組み合わせたものを使え
出展:http://triz.sblo.jp/
ダウンロード

石井力重