“札幌発”生ごみ水切り器
モニター調査結果報告
[調査実施機関]札幌市環境局環境事業部ごみ減量推進課
[業務受託機関]総合商研株式会社地域新聞ふりっぱー事業部
(平成26年10月)
Ⅰ調査の目的
札幌市が産官学共同研究により開発した“札幌発”生ごみ水切り器を使用し、一般家
庭で生ごみの「水切り」を実践してもらうことにより、生ごみの減量意識を醸成するととも
に、水切り効果の検証・データ収集を行い、その調査結果を今後の生ごみ減量普及啓
発に活用する。
Ⅱ調査概要
1) 内容
協力世帯に水切り器とデジタルはかり等の物品を配付し、水切り前後の生ごみの
重さの計測を依頼。また、モニター調査前後の生ごみ減量に対する意識変化をアン
ケート調査により検証。
2) 期間
平成26年8月1日から9月5日まで
※協力世帯は実施期間の中で可能な日に計測を実施する。記録回数は問わないが目安として、
14回以上の記録を依頼。
3) 対象
札幌市内に居住する300世帯
268名
報 告
268
名(回収率 89.3%) ※うち3名は調査票のみ返送。
32名
未提出
32
名
4) 協力世帯への配布物
・“札幌発”生ごみ水切り器 1個
・生ごみ水切り器用袋 1袋(50枚入)
・デジタルはかり 1個
・調査実施要領 1部
・調査依頼書 1部
・調査票 1部
・アンケート用紙 1部
・返信用封筒 1部
Ⅲ実施スケジュール
[1] 7月15日~7月27日:モニター募集
[2] 8月1日~9月5日:モニター実施期間
1
■計測方法について
計測の手順は以下の通り。※[資料]調査実施要領「達人の手引き」より抜粋。
[資料]調査実施要領「達人の手引き」
2
調査結果
調査 結果
【モニター属性】
【モニター属性】
■調 査 結 果 回 答 者 数 268名
■アンケート(属性含む)回答者数 266名
性別
女性
男性
回答数(人) 割合(%)
227
85.3 %
39
14.7 %
年代
20 代
30 代
40 代
50 代
60 代
70 代以上
回答数
24
68
89
54
24
7
職業
主婦
会社員
アルバイト
無職
割合(%)
9.0 %
25.6 %
33.5 %
20.3 %
9.0 %
2.6 %
回答数
129
60
32
28
フリー・自営業 8
公務員
4
学生
3
その他
2
割合(%)
48.5 %
22.6 %
12.0 %
10.5 %
3.0 %
1.5 %
1.1 %
0.8 %
家族構成
回答数
141
割合(%)
53.0 %
夫婦のみ
63
23.7 %
一人暮らし
23
8.6 %
その他
23
8.6 %
親子二世帯 15
5.6 %
無回答
1
0.4 %
住居形態
集合住宅
回答数
137
割合(%)
51.5 %
一戸建て
118
44.4 %
その他
9
3.4 %
無回答
2
0.8 %
夫婦と子ども
のみ(核家族)
居住区
中央区
北区
東区
白石区
厚別区
豊平区
清田区
南区
西区
手稲区
回答数
27
21
38
29
19
40
12
18
45
17
割合(%)
10.2 %
7.9 %
14.3 %
10.9 %
7.1 %
15.0 %
4.5 %
6.8 %
16.9 %
6.4 %
※割合は小数第2位を四捨五入している。このため、合計が 100.0%にならない場合がある。
3
【調査結果数値】
【調査結果数値】
モニター数
記録回数
減少率
268 世帯
4,610 回
8.0%
※1 世帯あたりの減少率の平均
【減少率について】
減少率
8
20%以上
19%
3
18%
2
17%
2
16%
7
15%
3
14%
5
13%
10
12%
12
11%
19
10%
9
9%
22
8%
27
7%
19
6%
33
5%
24
4%
19
3%
21
2%
17
6
1%以下
0
5
10
15
20
25
30
35
世帯数
本調査での268世帯の水切りにより、およそ1ヶ月で94.5kg の生ごみ減量につながっ
た。1 世帯あたりの減少率は平均8.0%であった。
減少率の最高値は29.4%、最小値は0.4%であった。アンケートの結果から、しぼる
生ごみの種類や水をしぼるタイミングなどが減少率の差に関係していると考えられる。
しぼった生ごみの種類を分類すると、減少率の高い回は、お茶がら(調査期間が夏だったた
め麦茶のパックが多かった)や果物などをしぼっており、減少率の低い回は卵の殻やとうもろ
こしの芯、魚の骨などが混入していた。また、減少率の高い世帯は生ごみを細かくする、何回
もしぼるなどの工夫を行っていた。逆に減少率の低い世帯は、野菜の皮は始めからぬらさない、
ごみの日にまとめてしぼるなどの回答があり、ある程度乾燥したものを水切りしていたと考え
られる。
いずれの世帯においても「水を切るだけでこんなに生ごみが減ると思わなかった」「一回り
小さいごみ袋を使うようになった」など減量効果を実感した声が多く聞かれた。
さらに、家庭でのごみの排出量を記録することで、どう処理すればごみを減らせるかを考え、
ごみ減量への意識が芽生えた、または再確認できたという声も多く寄せられた。
4
【記録回数について
記録回数について】
について】
記録回数
14
30回以上
29回
28回
27回
26回
25回
24回
23回
22回
21回
20回
19回
18回
17回
16回
15回
14回
13回
12回
11回
10回
9回
8回
7回
6回
5回以下
1
1
5
1
2
9
10
7
11
14
3
17
23
41
36
27
8
9
6
2
3
8
1
5
4
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
世帯数
記録回数の最多は35回で、30回以上(約1ヶ月間)取り組んだ世帯が、14世帯あった。
最も多かったのは16回で、14回(2週間)以上取り組んだ世帯が80%以上を占めた。
【世帯構成別の平均値】
夫婦と子どものみ(核家族)
夫婦のみ
一人暮らし
親子二世帯
世帯数(割合) 記録回数(回)
141(58.3%)
17.2
63(26.0%)
18.7
23 (9.5%)
15 (6.2%)
13.8
17.1
減少率
7.8%
7.0%
9.3%
8.6%
世帯構成別で見ると、「一人暮らし」と「親子二世帯」で特に減少効果が見られ、全体より
高い値を示している。
5
アンケート結果
アンケート結果
・回 答 者 数 266名
Q1.モニター参加以前、生ごみの水切りに取り組んでいましたか?
.モニター参加以前、生ごみの水切りに取り組んでいましたか? [回答者数=266]
]
[回答者数
回答数(人)
割合(%)
取り組んでいた
142
53.4 %
取り組んでいなかった
121
45.5 %
無回答
3
1.1 %
]
Q2.どのような方法で水切りを行っていましたか?(複数回答)
.どのような方法で水切りを行っていましたか?(複数回答) [回答者数=142]
[回答者数
回答数(人)
割合(%)
三角コーナー
72
50.7%
水に濡らさない
39
27.5%
新聞紙などに吸わせている
29
20.4%
水切り器
8
5.6%
その他
39
27.5%
無回答
1
0.7%
■その他・・・手で絞る、乾燥させる、堆肥化など
三角コーナー
50.7%
⽔に濡らさない
27.5%
新聞紙などに吸わせている
20.4%
⽔切り器
5.6%
その他
無回答
27.5%
0.7%
6
Q3.生ごみ水切り器を使ってみて良かったところは何ですか?(
.生ごみ水切り器を使ってみて良かったところは何ですか?(複数回答
]
.生ごみ水切り器を使ってみて良かったところは何ですか?(複数回答)
複数回答) [回答者数=266]
[回答者数
回答数(人)
割合(%)
生ごみの量が減った
129
48.5%
手を汚さずに水切りができた
91
34.2%
生ごみの臭いが減った
48
18.0%
その他
24
9.0%
特になし
38
14.3%
無回答
1
0.4%
■その他・・・コバエが減った、水が良く切れた、使いやすかったなど
⽣ごみの量が減った
48.5%
⼿を汚さずに⽔切りができた
34.2%
⽣ごみの臭いが減った
18.0%
その他
9.0%
特になし
無回答
14.3%
0.4%
7
Q4.生ごみ水切り器での水切りに向いている生ごみは?(複数回答)
.生ごみ水切り器での水切りに向いている生ごみは?(複数回答)
全体[回答者数=266]
減少率 10%以上[回答者数=75]
全体の回答数に
減少率 10%以上の
回答数
回答数
対する割合
回答数に対する割合
お茶がら
129
48.5%
39
52.0%
果物
69
25.9%
17
22.7%
野菜
62
23.3%
19
25.3%
残飯
58
21.8%
16
21.3%
排水口
30
11.3%
8
10.7%
魚のわた
13
4.9%
0
0.0%
その他
11
4.1%
6
8.0%
無回答
4
1.5%
4
5.3%
60.0%
50.0%
52.0%
48.5%
全体(266名)
40.0%
減少率10%以上(75名)
30.0%
25.9%
22.7%
25.3%
23.3%
21.8% 21.3%
20.0%
11.3% 10.7%
8.0%
10.0%
4.9%
4.1%
5.3%
1.5%
その他
無回答
0.0%
0.0%
お茶がら
果物
野菜
残飯
排⽔口
魚のわた
水切りによる減量効果が高い生ごみの種類は、モニター世帯全体と減少率 10%の世帯では特に差は
なかったが、お茶がらや水分を多く含んだ果物・野菜という回答が多かった。
[減少率10%以上のモニターの回答(一部抜粋)]
■
水分を多めに含んでいる野菜、排水口のネットにたまった生ごみ。
■
排水口のごみを水切りネットごと水切り器にはさむと効果があった。
■ ブドウやプラムなど皮の柔らかい果物、スイカやメロンの皮を小さく切ったもの、さんまやさ
ばの内臓。
■ 日々麦茶のティーバッグを使用しているので水分をたっぷり含んでいてとても絞ることができ
ました。
■ コーヒー(粉)【抽出前 26g→抽出後 74.1g→水切り後 67g】
■ 麺類は水を含んでしまうことが多いのでその分水切りでの減量効果が多かったです。
■ 山菜の水切り処理。量は入らないけど、小分けにすればつぶしやすいし、ヤニやアクでべとつ
いても洗いやすいので。
■ 残飯の水切りは良かったが、スイカやメロンはなかなかしぼれなかった。
■ キャベツの外葉など水分少ないものは向いていないのでは。
8
Q5.生ごみ水切り器で水切りをする際に工夫したことは何ですか?(複数回答)
.生ごみ水切り器で水切りをする際に工夫したことは何ですか?(複数回答)
全体[回答者数=266]
減少率 10%以上[回答者数=75]
全体の回答数に
減少率 10%以上の
回答数
回答数
対する割合
回答数に対する割合
しぼり方
74
27.8%
26
34.7%
量の工夫
36
13.5%
5
6.7%
前処理
25
9.4%
3
4.0%
分別
24
9.0%
9
12.0%
袋の工夫
17
6.4%
5
6.7%
汚さない
13
4.9%
2
2.7%
頻度
7
2.6%
4
5.3%
その他
29
10.9%
6
8.0%
無回答
45
16.9%
16
21.3%
40.0%
34.7%
35.0%
30.0%
全体(266名)
27.8%
減少率10%以上(75名)
25.0%
21.3%
20.0%
16.9%
13.5%
15.0%
12.0%
9.4%
10.0%
9.0%
6.7%
6.4%
4.0%
5.0%
10.9%
8.0%
6.7%
4.9%
2.7%
5.3%
2.6%
汚さない
頻度
0.0%
しぼり方
量の⼯夫
前処理
分別
袋の⼯夫
その他
無回答
全体と比較して、減少率が10%以上の世帯で多く見られた水切り実践時の工夫は「しぼり方(+6.
9%)」「分別(+3.0%)」「頻度(+2.7%)」。各世帯で、さまざまな視点からの効果的な水切り
への工夫が見られた。
[減少率10%以上のモニターの回答(抜粋)]
■ なるべくこまめに水切りするようにした。スイカやメロンの皮と果実を分けるとしぼりやすか
った。水切りすると思うと自然とごみが減った。
■ 少し長めに色々な側面から押す。ブロッコリーの芯や貝類、スイカやとうきび等は水切りした
後に入れる。
■ 卵の殻は上部において絞りながら砕く。一度絞った後更に力を加えなおすとよく水が切れた。
■ 水切りを使用する以前の手順としてなるべく野菜は不可食部分を切って洗う。コーヒーは時間
を置いてから片付ける。
■ あまりたくさんになると水切りしにくくなるのである程度で次の袋をセットした。ぬめり対策
のため、除菌洗剤で洗いそのまますすがず使用した。
■ 風通しのよいところに絞ったごみごとぶら下げた。使用後、洗った後も外にぶら下げて干した。
■ 一気にしぼらず少しずつ何度も水切りすることで、水分が出やすかった。
■ 生ごみの量が多いとしぼるときに力がいるのであまり多くならないうちにしぼった。
9
Q6.生ごみ水切り器の調査前後で意識が変わったと思いますか?
.生ごみ水切り器の調査前後で意識が変わったと思いますか?
回答数(人)
[回答数=266]
]
[回答数
割合(%)
思う
216
81.2%
思わない
49
18.4%
無回答
1
0.4%
思う
最初はやらなきゃと言う気持ちでしたが、水切りをすると明らかにごみの重さが違い、ごみ捨てが楽になったの
20 代
女
で今はして当たり前になりました。
20 代
女
道具を使えば今までよりずっと楽に片付けられる。
30 代
女
量るのが楽しくて子どもたちも一緒にやってくれた。食べくずが出ないように残さず食べるようになった。
30 代
女
ごみに意識が向いていたので自然と以前よりごみが減ったように思う。何よりも意識することで変わるんだ!と
思った。
水切り器を使うと重さも軽くなる上に手の汚れも少ないので重宝します!水切りがしっかりできているので、コ
30 代
女
ンポストも順調です。
40 代
女
40 代
女
水を切ることが大事なんだと思った。水切り器を使用することでシンクもすっきり清潔に保ててよかったです。
少しでも工夫すればごみのかさが減ると測って実感できた。乾燥させるとより減るし「もっと何かできないか」とい
うマインドになれた。
水分がごみ処理工場でごみを燃やす時の発電量に大きく関わるということに興味を持った。今まで知らなかっ
40 代
女
たのでもっと広まってほしい。
水切りすると生ごみの量がコンパクトになり有料の指定袋の大きさも小さなものですむようになったのでこれか
50 代
女
らも続けていきたいと思います。
1 回はわずかであっても、考えると5Kg以上の減量になると思う。これが全世帯になったら。小さくても大きい
50 代
女
ひとしぼりだと思う。
50 代
男
60 代
女
以前から水切りを行っていたが実際に数字を見てあらためてその効果を確認することができた。
ちょっとした工夫でごみ減量はできるんだという自信と、食品をムダにしない使い切ることがエコだし、お財布に
もやさしいと思った。
60 代
男
60 代
男
毎日の水分は少しだが1ヶ月で見るとすごいなと思う。
家庭で発生する生ごみの堆肥化や少量化を安価で簡単に出来ないかなと思っています。市の購入補助制
度の活用し生ごみ処理機も使用したい。
70 代
男
水切りをするのが楽しくなった。水切り効果は大きかったときは驚きもありずっと続けようと思った。
思わない
もともと意識していたので。ただ実行に便利な道具を知らなかったので今回は良い商品に出会えてうれしく思
30 代
女
っています。
普段どおり。形が変わっただけなので特に気持ちの変化は無い。この商品の便利さがよくわかり使ってきた穴
40 代
女
あきボウルを変えました。
以前から必要以上濡らさないようにして捨てていたし、今回自分が出している生ごみからはそれほど水が出な
40 代
女
いことが分かったため。
生ごみ処理器やコンポストを利用するにしても水分が多いとうまくいかないのでやはり水切りは大切だと再確
40 代
女
認しました。
50 代
男
コンポストを使っているから。
60 代
女
以前からごみ(特に生ごみ)処理に関心がありましたので、意識は変わりません。
10
Q7.生ごみの水切り以外に生ごみ減量のために取り組んでいることは?
.生ごみの水切り以外に生ごみ減量のために取り組んでいることは?(
.生ごみの水切り以外に生ごみ減量のために取り組んでいることは?(複数回答)
複数回答)
[回答者数=266]
[回答者数
]
回答数(人)
割合(%)
食材を使い切る、食べきる
116
43.6%
堆肥化、乾燥する
54
20.3%
分別、ごみ処理方法を工夫
34
12.8%
食材を買いすぎない
33
12.4%
その他
10
3.8%
無回答
49
18.4%
⾷材を使い切る、⾷べきる
43.6%
堆肥化、乾燥する
20.3%
分別、ごみ処理方法を⼯夫
12.8%
⾷材を買いすぎない
12.4%
その他
3.8%
無回答
18.4%
食材を使い切る、食べきる
野菜の皮は極力捨てずに料理に使うようにしている。魚の骨も生ごみとして捨てず、焼いて食
20 代
女
べるようにしている。
生ごみを減らすためにおかずが残ったとしてもリメイクして次の食卓に出すようにしています。残さ
30 代
女
ず食べるよう子どもにもしつけています。
50 代
女
野菜の皮は良くこすっておけば削らなくてもまるごと食べられ生ごみを出さずに済みます。
堆肥化、乾燥する
野菜くずや果物の皮は刻んで乾燥させ家庭菜園に。コーヒーがらは乾燥させ菜園や消臭剤
30 代
女
に。野菜は皮ごと調理(人参、ごぼう等)。食べ残さない。
40 代
女
冬になるとコーヒーがらはストーブの上で乾かして集め、春になると畑の肥料にしています。
50 代
男
今後は次のステップとして乾燥させることを日常にしたいと考えております。
分別、ごみ処理方法を工夫
30 代
女
30 代
男
ごみの分別をちゃんとする(特に紙ごみ)。
スーパーなどで購入する際、不要部分は除いてくる。生ごみ減量をしていると皮や芯がある食
材を選ぶ際にためらってしまう。
食材を買いすぎない
40 代
女
50 代
男
使い切る量しか買わない。
一番重要なのは不要なものは買わないことだと思う。買った物は使い切る。間接的かもしれな
いが買い物の仕方でごみの減量ができると思う。
その他
三角コーナーに入れて絞り捨てていたが、今回これまでのやり方を反省。改めて分別が大事と
50 代
女
思いました。
11
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