本音でトーク
オーストラリアのホスピスとボランティア
畠 淳子
日本とオーストラリアの
概 要
日本とオーストラリア比較表
日 本
人口(2006)
オーストラリア
127,000,000人
20,630,000人(1/6)
377,000
7,682,000(約20倍)
人口密度 人/㎞2
336人
2.4人
人口増 %
0.3%
1.2%
高齢化率 2000
17%
12%
高齢化率 2020
27%
17%
平均寿命 男性
78.9才
78.3才
平均寿命 女性
86.1才
83.3才
面積 ㎞2
年齢別参加割合
年齢別・性別参加割合(2000)
週あたりの平均ボランティア活動時間
年齢別活動時間
表1 家族環境別ボランティア参加割合(2000)
男性
女性
(%)
全体
子どものいる夫婦
37.6
45.4
41.6
子どものいない夫婦
29.4
27.5
28.5
片親
30.9
33.0
32.6
独立していない子ども
26.5
44.0
36.8
独立した子ども
24.3
25.8
24.9
その他家族の一員
12.6
15.5
14.0
家族の一員の計
31.8
34.4
33.1
表2 就労環境別ボランティア活動(2000年)
ボランティア参加割合(%)
男性
女性
全体
フルタイムで働く人
33.9
30.5
32.8
パートタイムで働く人
31.3
44.4
40.9
失業者
21.1
33.6
27.0
労働市場にいない人
23.0
27.2
25.6
全体
30.5
33.0
31.8
活動時間(週平均・時間)
男性
女性
全体
フルタイムで働く人
1.1
1.0
1.0
パートタイムで働く人
1.2
1.4
1.4
失業者
1.2
1.5
1.4
労働市場にいない人
2.4
2.0
2.1
全体
1.2
1.4
1.4
表3 年間平均活動時間(分野別/性別、時間:2000年)
男性
9.2
14.1
80.5
女性
24.4
3.9
100.7
教育青少年健全育成
防災
環境保全
30.7
18.1
4.4
69.0
4.4
4.4
国際交流
健康
法律サービス
宗教
1.8
12.7
4.8
45.0
1.3
24.3
3.4
72.5
スポーツやレクリエーション
その他
91.9
4.5
55.8
15.6
芸術文化
専門職・組合
地域コミュニティや福祉
ボランティア活動の種類と参加割合(2000年)
活動の種類
組織運営・募集
世話人・コンサルティング
スポーツのコーチ・審判
(%)
男性
42.2
19.3
28.5
女性
39.5
28.3
16.4
合計
40.8
24.0
22.1
資金集め
活動の調整
広報
49.6
50.3
10.0
61.9
40.9
9.9
56.1
45.4
9.9
介護
給食サービス
修繕・ガーデニング
教育・指導
13.5
22.6
38.1
40.2
15.0
47.4
13.9
48.2
14.3
35.7
25.3
44.4
運輸サービス
その他
27.9
12.3
25.8
10.4
26.8
11.3
表5 現在ボランティア活動している理由
他人や地域社会に貢献するため
個人的な満足を得るため
知人・家族がかかわっているから
価値のあることをするため
社会と接点を持つため
技術や経験を活かすため
宗教的事由
活動的な生活を送るため
新しい能力を身につけるため
職業経験を得るため
その他
複数回答可
(%)
47.0
42.7
31.3
29.5
17.9
12.7
11.9
10.8
6.7
3.9
12.5
表6 始めてボランティア活動をしたときのきかっけ (%)
誰かに頼まれたから
31.7
知人・家族がかかわっているから
28.6
自分が活動の組織を立ち上げたから
21.9
自分探し
8.4
メディアを通じて広告などを見たから
4.0
その他
5.5
Welcome to
Ipswich Hospice Care
Commitment Statement


熟達したケアと親愛のパ^-トナーシップ”



哲学
理想像
コミュニティホスピスケアと死別に対するサー
ポートのリーダーとなること
 使命
コミュニティホスピスにおいて,末期患者やそ
の家族が及び死別した人々のために高い水
準のケアを提供すること
Commitment Statement (2)
中心となる価値観・行動

思いやり
ケアにたいして,聞き取りを十分に個人を重視

尊敬

チームワーク
コミュニケーション・柔軟性・責任・誠実・信頼

プロ意識 -
守秘義務・能力の向上 (革新)
リーダーシップ・説明責任
調査・教育
忍耐・尊厳・評価
Hospice Overview






コミュニティホスピスの設立目的
末期ケアやショートスティへの入院患者への6つ
のベッド提供.
在宅ケア
ブリーブメントサポート(死別の支援).
カウンセリング
補完セラピー.
What is Palliative Care?
“治療処置の効果のない
病気を持つ患者への積
極的な総合ケア”
(World Health rganisationー
世界保健機関)
The Aims of Palliative Care
 尊厳・平和と安楽
 肉体的・心理的・感情的・精神的ニーズの充
足すること.
 痛みの軽減・防止や症状を緩和すること.
 一団となって患者や家族を支援すること.
 ブリーブメントカウンセリングを提供すること.
Principles of Volunteering

ボランティア活動は無報酬である.

ボランティアを行うか否かはいつでも選択できる.

ボランティアを行うものは.報酬を受け取る立場に代
わらない。

ボランティア活動は,営利目的のみでは行うことは
できない.
The Australian Volunteer
Contribution

15歳以上の270万人を越えるオーストラリア人が,
ボランティアを行っている。ボランティアを行う者のう
ち,30%が福祉分野である。

これは,総人口の19%を占めている.

各人は,年間に平均して1,644時間貢献している.
総合して444,000,000時間がボランティアに当
てられている.
 これは,116,000回の全時間労働と評価できる.

(J. Rifkin, The End of Work)
The Volunteer Contribution
イプスウィッチ地域(190,000人):




19,000人がボランティアに従事.
年間総合3,123,000時間
これは,43,000,000オーストラリアドルの経済価値を持つ,
1580回の全時間労働と評価できる。
イプスウィッチホスピスケア(2005-2006):
- 243 人のボランティア
- 年間22,812時間
Organisation Responsibilities
ボランティアプログラムの策定
 採用・インタビューや適切なボランティアを選択する仕事
 組織やその目的・設備・プログラム・信条や手続きといっ
た情報をボランティアに提供するための説明会の開催
 適切な職務内容説明書,信条,手続きの提供
 初期及び継続した訓練の提供.
 ボランティアを含んだ方針決定
 ボランティア時間・トレーニング・意見等の記録の保存.

What we ask our Volunteers
 なぜボランティアをやりたいか.
 何を得たいのか.
 どのような技能及び経験を有しているのか
 ボランティアへの意欲を,どうやって継続させ
るつもりか.
 どのような知識を得たいのか
What we look for in a
Volunteer
 思いやりのある人
 守秘義務を理解し遵守する人
 末期患者のそばで働く能力のある人
 柔軟性
 優れたコミュニケーションスキル
 情動成熟
 ユーモラス
 信頼性
What we look for in a
Volunteer
 偏見のない態度
 チームの一員として働く能力
 自発性を発揮する能力
 指示に従う能力
 ホスピスの仕事の限界を理解する能力
 患者の日常的な死について対処する能力
How do we value our
volunteers?
 感謝のイベント
 方針決定過程の関与
 訓練(在宅・外部・協議会)
 景品
 パーティ(バーベキュー)
 個人への感謝
 賞へのノミネート
Areas of Volunteering
at Ipswich Hospice










コミュニティの管理
ホスピスや在宅での患者のケア
キッチン
経営
庭修繕
資金集め
ブリーブメントサポート(遺族の支援)
補完セラピー
バーゲンセール
ホスピスの後援者(本屋・工芸展)
Role of Coordinator of
Volunteers








ボランティアの採用・インタビュー・訓練・指導・評価
すべてのホスピスボランティアの弁護
すべての地域のボランティアを名簿に登録
ベーシックなボランティアコースの計画と提出
月例の会報(ニュースレター)の執筆
年1回の勤務中でのトレーニング
チームの手助けやコミュニティ会合のホスピスボラ
ンティアに対する奨励
“オープンドア”の信条を有すること
Training for Ipswich Hospice
Volunteers
新人のボランティアの訓練として,年間を通じて2日間ベーシックボラ
ンティアコースを開催している。
 イプスウィッチホスピスの歴史や業務
 緩和ケアとは何か
 悲しみと喪失・・死前後の家族のサポート
 ストレス管理・・末期患者と共に働くこと
 ボランティア精神・・歴史と価値
 イプスウィッチホスピスの信条と手続き
 反人種差別・・チームで働くこと
 守秘義務とプライバシー
 健康と安全・・火気安全・取り扱いマニュアル・攻撃の最小化
感染対策・物の取り扱い
 多文化主義・・すべての宗教や文化の受け入れ
Yearly Mandatory Training
for Volunteers
ボランティアのための年1回の義務的なトレーニング
火気安全 –避難・設備
 取り扱いマニュアルー患者の対応・設備
 物の取り扱い –物の移動・・たとえば家具や箱
 感染対策 – B型肝炎のワクチン接種 ・安全性を保
つための事前説明

ボランティアは,他の組織によって提供される違う形
態での訓練や教育に参加することも奨励される
Ipswich Hospice Care
“Touch ,
not only
with your hands
but also
with your heart.”
あなたの手だけではなくあな
たの心でふれて下さい
Hilda des Arts
Community Centre
an initiative of Ipswich Hospice Care
BEREAVEMENT SUPPORT
Hilda des Arts コミュニティセ
ンターは,イプスウィチホスピ
スケアのイニシャチブ(先駆
け)であり,ホスピス患者や家
族を含む死を通じて愛した人
を失ったイプスウィッチコミュニ
ティの成人に対して死別への
支援をしている。
Bereavement Support
死別への支援業務
 一対一の支援
 突然死への悲しみへのカウンセリング
 最近死別を経験した人々が集まる支援グループの結成
 電話によるサポート
 7週間,死別仲間支援プログラム
 悲しみに対する教育
 補完セラピー
Bereavement Support
The 7 week Peer Support Program is:



最大10人の患者が同時に
週に2時間,7週間にわたって
下記のような話題についてディスカッションを行う。
a)“異常”を感じることが普通
b)悲しむという反応に対する理解
c)生存している事へのストレス
d)拒絶感と罪悪感
e)怒りと憂鬱感
f)悲しみを構成する精神的要素
g)思い出の価値
Bereavement Support
・依頼者と医療従事者との
・下記のような話題についての教育活動
悲しみを背負ったこども達への手助け
 特別な日々を暮らすこと
 2人が1人になるとき(もう一度,自身で生きること
を学ぶ)
 家族の悲しみ
 突然死に対する危機への支援
 職場における悲しみへの支援

Bereavement Support
全ての死別サービスは,訓練されたボラン
ティアによって行われている。
彼らは引退した,社会福祉指導員,カウンセ
ラー,看護師,もしくは悲嘆・死に関する分野
における経験を有する人達である。
Bereavement Support
新規支援ボランティアのための訓練プログラム:
ホスピスへの紹介及びその業務
末期症状の患者やその家族に対する支援法
期待的悲嘆
悲嘆理論
家族や子供の悲嘆
遺族とのコミュニケーション・・何を話すべきか,何を話さざ
るべきか
g) 告別式の手配
h) 電話での遺族に対する支援法
i) 随反省悲嘆の死別危険評価
j) 集団の円滑化
k) 共感疲労,ストレス対策,及び自己認識
l) 悲嘆支援における精神的問題
a)
b)
c)
d)
e)
f)
Complementary Therapies
補完セラピーは,ホスピスへの来院者及び家族に,
有資格の医者によって,無料で提供されている。
セラピーの内容:




マッサージ
リフレクソロジー
アロマテラピー
レイキ
ダウンロード

Ipswich Hospice Care Inc