長崎大学教育学部
PATプログラムによる地域共生力の育成
-学校発!学生の学びを活かした心の過疎化地域の活性化-
平成19年度
現代的教育ニーズ取組支援プログラム
採択
概要
■本事業の概要
近年の少子化と地方の過疎化は、物理的な過疎に加
えて人々の心の過疎化を招き、それが地域活性化への
意欲を喪失させるという負のスパイラルの形成を促進
している。この流れを止め、地域を活性化させるため
には、地域文化の核としての学校からの発信が重要と
なる。
本取組では、学生自身が自己向上を目指して取り組
むPATプログラム(Personal Advancement Training
Program)を構築して、教員養成カリキュラムのフィー
ルド化を図る。ここでは、過疎化する地域と共生でき
るタフな教員を養成すると共に、学校を学生と地域住
民との相互学習の場としてのソーシャル・キャピタル
醸成センターとして活用し、教育格差や心の過疎化の
解消及び地域の活性化を図る。
■PATプログラムについて
PATプログラムとは、「教育的体験」で学んだことを
積み重ねて、社会の変化に柔軟に対応できる幅広い人
材(教員)を養成するために設定された実習であり、
下記に示す6つの区分から成り立っている。これらの
実習で、学生は自
らが設定した課題
を受入施設との協
議や実習活動によ
り解決することで、
職業意識、地域文
化や生涯学習の重
要性を理解する 。
負のスパイラル
地域活性化に対する取組不足
教
育 地域イベント・教育相談等
タフな
学 に教員・学生が個人対応
地域の
部 (学校・公民館など)
教員の
の ・心の過疎化・離島化地域
活性化
地 の支援活動の活発化
養成
域 ・子どもの学力
的 ・特殊教育への対応
・ ・タフな教員の養成
組
織
的
学校を 核と し た 地域社会
の再生
課 継続的な地域との連携、
地域社会の再生
題 システム化が必要
ソ ーシャ ル・ キャ ピ タ ルの醸成・ 蓄積
フィールド型教育への転換
教育カリキュラム
としてのシステム化
(必修2単位)
教員
高齢社会の出現
青年の流出 子ども人口
の減少
家庭・産業
創出困難
心の過疎化
地域社会の崩壊
学校を核とした地域文化の再生
とそれを支える人材の育成
閉鎖的思考からの開放
学生
学校の
縮小・消滅
各
自
治
体
の
行
政
政
策
課
題
実行型市民の育成
(技術進歩と
豊かな心の調和)
地域住民
共学できる協働の場の創出(コミュニケーション・問題解決能力等の育成)
PATプログラム
(フィールド型教育への転換)
学習支援実習
教育関連施設実習
イベント支援実習
子ども理解,
コミュニケーション能力の向上
課外活動支援能力の向上
企画・運営能力の育成
離島実習
ボランティア活動
企業実習
僻地教育の現状把握
ソーシャル・キャピタルの醸成
社会規範の涵養
社会力の育成
人材バンク
PATプ ロ グラ ム企画・ 運営協議会
【平成19年度構成員】
①広報
② 学生の
要望の収集
PATプ
PATプ ロ グラ ム
企画・ 運営
学生部会
④学生配属
学生代表
長崎県教委(1)、長崎市教委(1)
公立小学校長(1)、公立中学校長(1)
長崎県社会福祉協議会(1)、企業(1)
商工会議所(1)、学部教員(6)、学生部会(2)
体験の場の確保
③ 協議
学部教員
要望の伝達
サポート 教員組織
(各講座・
⑦成績評価 センター教員) 受入機関・ 施設と の連絡調整
各種支援
附属学校・園
長崎大学教育学部
⑤実施
⑧事業評価
教育分野
県・市町村教育委員会
公立小・中学校
県・市教委
国立少年自然の家
など
地域社会分野
地域社会
コミュニティーセンター
子ども会・老人会
施設代表
社会福祉施設
NPO法人など
団体代表
商工会議所
経済分野
商工会議所・企業など
地域社会
平成19年度 実施状況
実習区分
受入校 実習生数 実習期間
学習支援実習
53校
191名
5月~3月
離島実習
7校
38名
9月~11月
企業実習
10社
14名
8月~10月
教育関連施設実習 7施設
27名
8月~3月
12企画
138名
5月~3月
ボランティア実習 16事業
121名
4月~3月
イベント実習
毎日新聞
H20.1.19
20面
本プログラムに対する評価(アンケート調査)
■学生
■実習受入機関・施設
実施者:学生部会、調査期間:平成19年12月~20年1月
回答数:166名、回収率:85%
<学習支援実習>
実施者:サポート教員、調査期間:平成20年1月
回答数:77機関、回収率:79%
<学習支援実習>
①大学の対応に
満足できた
①大学から説明・
対応は十分だった
2%
②実習先の対応に
満足できた
11%
11%
③実習を通して
教職に魅力を感じた
2%
5%
2% 2%
9% 7%
4% 2%
28%
23%
40%
②教員養成に
③実習の受入を
役立つ実習である
継続したい
39%
41%
43%
35%
46%
49%
43%
55%
55%
44%
<その他の実習>
①実習内容に満足
できた
<その他の実習>
②実習に自己の
要望が反映された
10%1%
12% 1%
31%
20%
21%
③この実習を今後に
生かすことができる
①大学からの説明・
対応は十分だった
11% 1%
9%
13%
②教員養成に
③実習の受入を
役立つ実習である
継続したい
3% 3%
13%
36%
23%
39%
35%
26%
59%
48%
38%
43%
強くそう思う
19%
42%
43%
そう思う
そう思わない
全くそう思わない
無回答
■成果と課題
①全ての実習分野において、実習内容の満足度は高く、多くの学生が実習の意義を認めている。
②本実習の主目的である学生の企画・調整能力の育成の成果を見取るためには、詳細なプロセス調査が必要である。
③大学への運営上の満足度は学生・受入機関共に低く、オリエンテーション・事前指導・説明等が不十分である。
運営の成果と課題及び今後の計画
■運営上の成果
1.
2.
3.
運営組織が整備され、実施フローの評価が成された。
実習支援ツールとして、Webシステムが開発された。
これは、PATプログラムの円滑な運営と実習成果の
管理及びステークホルダー間での成果の共有化を図
ることを目的として製作された。このシステムによ
り、アンケート調査の成果と課題で問題提起された
②~③の内容が改善される。(4月より本稼働)
次年度以降、学生自身が立案する実習計画から実習
中の報告、実習の進捗状況、事後報告がWeb上で行
える。
■運営の課題
1.
2.
3.
運営組織の人員が不足し、役割分担も不明確な部
分が存在したために、スケジュール管理が不十分。
成果目標である以下の内容の検証が不十分。
「学生自身が設定した目的・計画の達成度」
「交渉術やコミュニケーション能力の育成」
PATプログラムの実施による地域活性化への寄与
度の検証と、地域ニーズの調査とそれへの対応策
の立案と実施が必要。
■今後の計画
1.
2.
3.
HPの活用と人員増強によるサポート体制の確立
・事前指導を徹底し、実習の目的・計画の明確化
・学生、受入機関、大学の三者による実習目的・
計画の共有化
・実習記録を用いたプロセス調査の実施
地域活性化や教員養成にもたらす効果の検証
・卒業生(平成19年度実習生)追跡調査
・受入機関や地域に対する調査
地域ニーズに対応するための人材バンクの運用
長崎大学教育学部学務係 〒852-8521 長崎市文教町1-14 TEL:095-819-2266
[email protected]
URL:http://tech.edu.nagasaki-u.ac.jp/edu/PAT_gp.html
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ポスター - 長崎大学