2012.9.30
立命館大学
支援のこれから研究会議 2
1人ひとりの存在の価値に基づく
新たな地域生活支援の展開を!
ー 西宮市における重症心身障害者の地域生活展開状況報告 ー
西宮市社会福祉協議会 青葉園・のまネット西宮
清水 明彦
1
西宮市における重症心身障害の市
民の地域生活展開の経過と現状
2
西宮での、重症心身障害の人たちの地域生活展
開運動から生まれた、「 西宮市のたいへん障
害の重い市民の活動拠点『青葉園』 」
・就学前の通園施設設立運動→就学運動
→地域生活拠点「青葉園」設立運動
3
青葉園の発足 地域活動拠点
1981年 地域活動拠点づくりの運動の中
で、青葉園発足「私たちは青葉園している」
/1982年 青葉園基本理念 青葉園は生
活拠点的場、主体的に生き合う暮らしの創造
の場 /1982年 「青葉のつどい」発足、
ケアワーカーそしてコミュニティーワーカー
として本人のねうちを伝える支援を /19
90年代 地域社会参加活動の展開 本人を
地域の変革の主体者に
4
暮らしの場の展開・構築
1992年 あおば生活ホームの発足
生活の主体者として住民中の住民として
/1990年代後半~ 地域自主生活
(ひとりぐらし)の展開 本人中心の
「支援の輪」の構築 /2000年代~
次々と共同地域自立生活(ケアホーム)
も拡がる /地域自立生活(ひとりぐら
し)の展開が拡がる /2002年 障
害者生活相談・支援センター「のまネッ
ト西宮」発足 /西宮市における重症心
身障害者の地域自立生活展開構造の構築
5
『支援』の確立に向けて
1990年代~ 個人総合計画づくり、本人
中心計画に向けて /2000年代~ 相互
主体に基づく個人支援計画の改革 職員エン
パワーメントプログラム(職員個人成長計
画)の模索 工房等、脱青葉園(?)の取り組
み /2004年~ 北部展開はじまる /
2010年~ 西宮市社協第7次地域福祉推
進計画 障害をもつ人と一緒につくるまちづ
6
くり /2011~ 権利擁護支援センター
発足 権利擁護支援システム推進
青葉園基本理念
1982.12.23
1.青葉園は、重度障害者の生活拠点的場であり、またその場作りをめざし続ける。
2.生活拠点的場とは、重度障害者一人ひとりが豊かに自己を実現し、いきいきと
くらしていく為の土台となる場であり集団である。
3.生活拠点的場であるためには
①まず、通所者自身の健康管理・増進がはかられていなければならない。
②園内の様々なきめこまかなとりくみによって、個性や可能性を見い出し、
のばし、十分に自己を実現していなければならない。
③園が地域に開かれており、多くの人々とかかわりがもて、様々な機会が
用意されるという、自由と豊かさがなければならない。
7
4.青葉園のとりくみは、生産性・効率や、単なる身辺自立のみを追求す
る活動とは根本的に異なり、通所者や職員・親など園にかかわる全ての
人たちが一体となって共に考え、悩み、理解し合い、そして主体的に生
き会うくらしを創造していくことを基本目標にしている。
5.青葉園は、重度障害者の生活拠点を作りあげていくことを通し、ひい
ては、一般の人にとっても、一人ひとりが人間のあるべき姿を問い続け、
失いかけている生活拠点を取り戻し、より豊かなくらしを作り上げてい
くための重要な公共的・社会的資源である。
6.自己を十分に実現できる場をもち、いきいきと暮らしていくこと、ま
たそれをめざし続けることは、人間として当然の姿であり願いである。
それはどんなに障害が重くとも追求され続けるべきであり、基本的人権
のひとつである。
8
本人と支援者が共に創り出し
ていく青葉園の「活動」
「活動」の中で生まれてくる
1人ひとりの「物語」
・青葉園の「活動」プログラム
自己実現プログラム
社会参画プログラム
自立プログラム
9
青葉園における「自立プログラム」か
ら生まれた障害の重い人たちを生活主
体者とした「あおば福祉会」による
「あおば生活ホーム」
青葉園の「生活応援所」の活動から生
まれた障害の重い人たちのパーソナル
な支援の供給を進めるNPO「かめのす
け」
10
内発的に必要となってきた一人ひとり
の活動と支援の「個人総合計画」
地域自立生活(一人暮らし)の始まり
とその「支援の輪」づくり
11
「支援の輪」が常に本人中心に稼動す
るようメンテナンスする障害者生活相
談・支援 センター「のまネット西
宮」 →市内相談支援体制の構築(あ
んしん相談窓口連絡会)
どうしても必要となってきた権利擁護
支援機能の実体化 → 「PASネッ
ト」 発足
権利擁護支援システム構
築に向けて展開
12
障がい者制度改革推進会議総合福祉部会への意見書(清
水)
西宮市での重症心身障害の人たちの地域生活展開の経過に
共に身を置かせてもらって36年が経過しました。そんな中
で、私は以下のような確信を持つに至っています。
重症心身障害の人は、「何もできない人」ではない。日々
自己実現を目指し、自分として自分らしく自分の人生を生き
ていこうとしている存在である。
重症心身障害の人が地域社会との関わりの中で、一人の市
民として生きていこうとすることから、様々な市民の営みに
参画していく、あるいは地域を巻き込み新しい営みを生み出
す創造的な本人の「活動」が、地域の中で多様に展開されて
いくことになる。
重症心身障害の人の地域における「活動」は、地域社会の
中に新たな価値観をもたらし、地域に連帯と活力を生む。こ
13
のことは、重症心身障害の人の社会的「はたらき」でもある。
重症心身障害の人の「地域自立生活」の展開は、単に介護
をつなぎ合わせるというような、平板なものとは本質的に異
なる。本人中心に展開される支援の輪の構築は、その背景に
暮らしの基盤づくりをもたらす。「活動」の展開と呼応して、
介護支援、医療支援、権利擁護支援等々、そして地域社会に
よる包みこむ展開が、重層的立体的に本人中心に構造化され
ていく。
重症心身障害の人の「地域自立生活」は、重症心身障害者
の人が主体者として、“住民中の住民”として尊重されて暮ら
していくことであり、そんな「居場所」を創り出していくこ
とは、また、まちの誰もの「居場所」を再構築していくこと
にも連動し、新たな地域連帯を実体化していく。
重症心身障害の人の地域生活展開は、それが「活動」で
あっても、「地域自立生活」であっても、一人ひとり本人中心
に創り出されていくものであり、「本人の計画」に基づいて
進められる価値観変革を伴う創造的営みである。
こういった実感に基づき、重症心身障害の人の存在の価値
14
のままに、その地域生活展開が進められることを切に願いま
す。
1人ひとりの存在の価値に基づく
新たな地域生活展開
15
計画づくり
立ち上がってきた主体
に基づいた「個人総合
計画」づくり。
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『本人中心主義』『本人計画主義』
による支援の再構築
*内発的に必要となってきた青葉園の『個人総合計画』
*『活動』と『支援の輪』の『本人の計画』にもとづく
支援の仕組みの再構築
*一人ひとりの存在の価値にもとづく、支援の思想の確立
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青葉園 個人総合計画
・本人を中心として支援する関係者皆で描き出す計画
・将来を共感的に描き出し、そして現在、本人と
支援者が力を込めて行う活動の計画
・一人ひとりが、地域社会での生活・活動において
自己実現を図る計画
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意思決定支援に向けて 【活動】 と 【支援の輪】 の 《本人の計画》 ~青葉園・西宮市の場合~
たいへん障害の重い市民の活動拠点
『青葉園』
青葉園 【個人総合計画】
(日中活動事業所の個人支援計画)
障害者生活相談・支援センター『のまネット西宮』
- 西宮市障害者あんしん相談窓口 -
のまネット西宮 【本人中心計画】
(相談支援センターの総合的個人支援プラン)
一人ひとりの日々の活動の展
開について、望む暮らしの意
向について明記。互いに実践
する中で、模索し見出してきた
希望や展望を文書化。
権利擁護支援機関
後見人等
関係諸機関
担当者
本人の計画
本人を囲んで
青葉園
個人支援会議
本人中心計画
本人の
活動
相互主体レポート
表面的な現状記述でなく、
本人と支援者が共に関係
を 広げ 、共感し てきたそ
のプロセスの支援者側の
つづり。関係性・共感性の
レポート記述。
支援プラン
事業者として責任を持ち、
遂行するための本人の
希望に基づくプラン。支
援の内実を支援目標・内
容等詳細に明記し、それ
を元に事業展開を評価・
点検。
西宮市 地域福祉計画・障害福祉推進計画
西宮市社会福祉協議会
地域福祉推進計画
推進計画推進会議 ・
施策推進懇談会
○○○生活
ホーム職員
西宮市の支給決定に先
立って本人と市へ提示
市ケース
ワーカー
等
居宅介護事
業所○○○
スタッフ
支給決定後の継続的
モニタリングとして
西宮市地域自立支援協議会・西宮市あんしん相談窓口連絡会
自立支援法でいう「個別支援計画」
は本人中心の「個人総合計画」に、
「サービス管理責任者」は「本人中
心支援責任者」に読み替え、「相談
支援事業」の本人中心の支援展開も
含め、本人とともに活動をすすめて
きた。
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活動づくり
コミュニティの中で共に
すすめる新たな価値作り
の起業としての「活動」
拠点づくり
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「活動」の中で立ち上がってくる主体
● 「相互主体」という考え方
● ともにつくり出していく「活動」
● 「本人の計画」に基づく「活動」
→「活動」の中から「本人の計画」が見えてくる
→「本人の計画づくり」こそが「活動」
22
地域の方々と共にすすめる地域活動
「青葉のつどい」、市民と共につく
る環境等のサークル活動、商店型活
動、社会教育的活動、住民と共につ
くる交流活動拠点づくり、地域みん
なの居場所づくり、などなどに拡
がっていければ。
23
くらしづくり
1人ひとりのその人らし
い暮らしを実現する、
わがまちの「地域自立
生活支援構造」づくり。
24
◎このまち(西宮市)で、自宅でもアパー
トでもグループホームでも、1人ひとり
が生活主体者としてそれぞれの支援
の輪のもとで、暮らしていく地域自立生
活を確たるものに。
◎障害の重い方の地域での暮らしの支
援は、本人中心の支援の輪として、一
人ひとりに対応した、生活支援チーム
で支援することとなる。
25
26
地域生 活と 健康・医療支 援ネットワ ー ク
総合病 院
かかり つ け 医
検診機 関
尼崎医療生協病院
総合病院
地域の 医療機 関
グ ルー プ 職員・担当に
よ る コー デ ィネー ト
地域生活支援
あおば生活ホーム
本人
介護供給事業所
訪問看護事業所
家族
自立体験ハウス
看護スタッフ
嘱託医
わかば園
27
どんなに障害の重い方であっても、
地域での暮らしは本人が生活の主
体者であることが実現しなければ、
まったく意味がない。
そのことを実体化する仕組みこそ
が必要。
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多様な事業者との本人中心ネット
ワークにより、1人ひとりの支援の
輪を生み出しながら、相談支援体制、
権利擁護支援体制、地域自立支援協
議会などを大きな力として、わがま
ち(市全体)での 「地域自立生活
支援構造」づくりを目指していきた
い。
29
まちづくり
1人ひとりを市民として含
み込みながらすすめる、
「障害のある人もない人も
共に暮らしやすい西宮市」
づくり。
30
・ 一人ひとりの存在の価値にも
とづき市民を巻き込んでの協
議を展開し、私たちのまちの
共に生きる社会づくりをすす
めていければ。
31
西宮市地域自立支援協議会
★誰もが安心して地域で自分らしく暮らせ
るために、様々な立場や役割の人と話し
合い、新たな仕組みや支援資源基盤を
生み出していく「西宮市地域自立支援協
議会」づくり。西宮市の支援費制度構築
の展開をさらに発展させ、西宮市の障害
者計画・障害者福祉計画とも連動し、地
域全体で協働していく実効的な構築の
場、まちづくりの源泉を目指す。
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西宮市地域自立支援協議会システム図 2010年度
西 宮 市 地 域 自 立 支 援 協 議 会
運営委員会
事
務
(各部会長+西宮市障害者あんしん相談窓口)
・協議会の運営に関すること
局
あんしん相談窓口
障害福祉課・健康増進課
・権利擁護委員会
・(各部会から+西宮市障害者あんしん相談窓+
地域包括支援センター+追加委員)
・権利擁護に関する課題整理
・権利擁護に関する事例検討
(仮称)
西宮市権利擁護支援委員会へ
こども部会
しごと部会
開催(意見聴取)
障害福祉施策推進懇談会
市民(障害者団体、関係機関等)が
参加し、意見交換
参画
(意見・
利
用
課題の提起)
関 係 者 等
くらし部会
地域生活
移行部会
北部地域
連絡会
相談
計画への提言
ガイドラインに伴う
委員の選出
意見・課題の提起
西宮市障害福祉推進会議
障害福祉推進計画策定委員
地域福祉計画策定委員
その他、西宮市が策定する
諸計画へリンクしていく
者
計画への
提言
西宮市障害福祉
サービス等評価調整
会議
・ガイドラインへの提言
・課題に対する
整理・分析
・障害福祉施策
システムの検証・助言
協議会の
運営に参画
ガイドラインに
西宮市障害者あんしん相談窓口
伴う意見・課題
西宮市障害者あんしん相談窓口連絡会
の提起
運営評価
・困難事例の検討
・情報の共有
・広報・啓発
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[全市的な権利擁護支援の仕組みイメージ図]
地域おける地
域による権利
擁護支援活動
34
本人中心の地域生活展開イメージ
ソーシャルインクージョンルのまちづくり
活動支援
このまちで
暮らす私
通所施設・
支援事業所
キーパーソン
サービス管理責任者
【各施設・事業所の
個別支援計画
個人支援計画】
・就労
・活動参加
生活支援
地域福祉
計画
ノーマライゼーションの
まちづくり
・家族と
・グループホーム
・1人暮らし(2人暮らし)
障 害 者
計 画
障害福祉計画 事業者・
権利擁護支援構造構築
当事者・各機
関ネットワーク
相談支援事業
障害者ケアマネージメント
あんしん相談窓口(連絡会)
個人支援会議
サービス担当者会議
(ケア会議)
本人中心に
コーディネーター
相談支援専門員
(ケアマネージャー)
キーパーソン
関係支援事業者 施設
ケースワーカー などなど
サービス利用計画作
個人プラン作成
成
支 援 費制 度の み
にとどまらない本
人 中 心の 支援 計
画づくりとモニタリ
ング
本人中心の
ケアマネージ
メント
小さなケアマネ
【策定委員会】
【推進懇談会】
(すすめるネット 等)
地域自立支援協議会
連絡調整会議
【サービス調整会議】
支援費サービス調整会議
基盤整備課
題
支援開発創
意見書の取り
造
まとめ
相談現場からの
課題整理・提言
コーディネート
ソーシャル
ワーク
大きなケアマネ
行政と関係機関の
ネットワーク会議
必要な資源の開発
地域総合
支援システム
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地域密着実体化展開
西宮市のまちづくり
西宮市地域自立支援協議会
西宮市の相談支援の仕組み
西宮市あんしん相談窓口
青葉園での活動から地域へ展開
青葉園の個人総合計画
北部の地域づくり
地域自立支援協議会 北部地域版
住民による北部地域活動展開
西宮北部障害者のつどい「た
けのこくらぶ」
・「のまネット西宮」の
地域展
開プログラム
・北部相談支援展開
個人総合計画
地
域アクションプラン
36
※図は、西宮市社協第7次地域福祉推進計画より抜粋
37
本人と支援者が市民を
巻き込んで一緒になっ
て展開するわくわくす
る企てとしての
「地域生活支援」
38
地域生活展開の方法①
・個別給付
(パーソナルな支援・エンパワメント契約)
・個人支援計画づくり
(本人が今を生きる計画・社会へのアクショ
ンプラン)
・デイアクティビティセンターを拠点に活動展開
(本人が主体的に自己実現と社会参画をすす
める多様で創造的な活動プログラムを展開)
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地域生活展開の方法②
・相談支援の展開
立ち上がってくる主体に基づいて個人支援会議・個人支援計画
本人とともにうちだすソーシャルアクションの展開
・「支援の輪」の構築
ひとりひとりのその人らしいくらしづくり
本人の生きる力のベクトルに基づいて構築
・地域自立支援協議会の展開
本人中心のネットワーク形成と資源開発
本人の存在の価値に基づく市民を巻き込んだまちづくり運動
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地域生活展開の方法③
・障害福祉計画づくり(地域福祉計画
づくり)
・高齢・こどもも含めた地域に根ざした
権利擁護支援システムづくり
・各自治体における行政との双方向・
協働構築型運動
・小地域社協活動、新たな市民活動と
の連携
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今後に向けて 本人中心支援の展開
●本人中心の支援 その主体をはずすな!
(主体の排除に対する抵抗としての
本人中心の支援)
●本人中心に生み出されてくる展開を!
(一人ひとりを主人公にした本人の
物語が展開)
●地域の中で本人中心で支援を!
(その人の存在が持ついくつもの社会的
役割を共に果たしていく)
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横から見ると、立ちあがっていくベクトルたち
市民みんなのエンパワメント(ベクトル)
まわりの人たち(親・家族・地域の人)
のエンパワメント(ベクトル)
支援者のエンパワメント(ベクトル)
本人のエンパワメント(ベクトル)
本人中心で(本人の希望に基づいて)支援展開するこ
とによるエンパワメント連鎖(地域社会再生への希望)
43
揺れる主体に基
づいて共に立ち
上がっていくこと
(一緒に喜んだり、
悲しんだり、悩ん
だりして、一緒に
希望を持ってやっ
ていくこと)
【 障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言 】
平成23(2011)年8月30日 より抜粋
◆ はじめに
・・・・・・・・・・・・・
私たちのこうした思いが、国民や世論の理解と共
感を得て、それが政治を突き動かし、障害者一人ひ
とりが自身の存在の価値を実感し、様々な人と共に
支えあいながら生きていくことの喜びを分かち合え
る社会への一歩になることを信じて、ここに骨格提
言をまとめました。
今、新法への一歩を踏み出すことが必要です。
45
【 障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言 】
平成23(2011)年8月30日 より抜粋
◆ おわりに
・・・・・・・・・・・・・
「推進会議」と「総合福祉部会」は、「障害の有無
にかかわらず国民が分け隔てられることのない共
生社会」の実現とそのための制度改革を目指して
います。それは、とりもなおさず、「弱くもろい社会」
から、一人ひとりの存在が心より大切にされ、誰も
が排除されることなく社会的に包摂される、本当に
豊かな社会づくりに寄与するものであると確信して
います。
・・・・・・・・・・・・・
46
西宮市青葉園清水 の意見書より
• 障害者基本法改正に基づく理念、目的の変
更に対応するならば(そのことをもって法律名
を変更するのであれば)、そして骨格提言を
段階的に実体化していくのであれば、当然必
要なことは「アクティビティセンターの創設に
向けてのモデル事業展開や多様な働きかた
についてのパイロット・スタディーをすぐさま展
開」し、本人が主体となって地域生活を進め
ていくことから、新たな支援体系を構築してい
くことが必要。その上で法施行後3年をめど
に見直しを行うことが不可欠。
選択と決定
by清水
• 西宮市の中で「青葉園」の人たちのように、どんなに障害が重く
ても主体者として、市民として必死で生きていこうとする人たち
の存在があったからだと思うのです。そして、一人ひとりの存在
が本当に大切にされる共生社会の実現に向かわせていったの
です。
私たちは、この障がい者制度改革において、また、総合福祉法
づくりにおいて、根本から本人主体に変わっていこうとしている
わけです。私たちは、変わっていくための論議をしてきたわけで
す。西宮市では、支援費制度の構築に取り組む中で一人ひとり
の当事者と出会い、当事者の主体に向き合うことにより市行政
職員が育ち、私たち事業者も育ち、市民が意識変革されていく
、そんな本人中心の変革連鎖の可能性が見えてきていると申し
上げたいのです。そして、それは西宮市のことだけではなく、こ
の国の全ての自治体にもある可能性だと思われるのです。
支援(サービス)体系
by清水
今回の改革では権利条約を踏まえ、援護の客体から権利の主体へ、そし
てそのことによる共生社会の実現であることは何度も述べられ広く認識され
てきたことです。まず大切なことは、本人の意志を尊重し意思決定を支援す
る選択と決定(支給決定)の仕組みとそれと呼応した意志決定したことを共
に実行していく支援を共に進め、主体的社会参画を進めていく(より主体化
していく)支援を本人が得ていくこと、そして一人ひとりの存在の価値をみん
なが実感していくということで、共生社会の実現へ向かっていくということで
あったはずです。
取り急ぎ必要なことは、「自立支援給付」をその「体系」「名称」「目的定義」を
根本的に改めていくことにより、共生社会の実現に向けた新たな仕組みとす
るということであります。私ども「青葉園」の人たちは30年にわたって、この
西宮市で主体的に生き、共生社会の実現に向けてその役割を果たし続けて
います。もちろん「青葉園」だけでなく全国のいたる所で重症心身障害の人
たちの地域生活展開がたいへん厳しい状況の中進められ、そのことが確実
に共生社会の実現に向かっていることはいくらでも証明できることです。こう
いった地域生活展開をあと後押ししていく仕組みの提示こそが求められてい
ます。
重症心身障害の人がその存在の
価値を発揮し、その役割をはたし
ていくことが、誰もが自身の存在の
価値を実感できる本当の共生社会
の実現へと導いていく。
50
ひとりひとり、今ここで自分らしく
自分の物語を生きていく主体者
主体存在と主体存在の間でいや
おうなく立ちおこる価値的創造
的変革的「共振」
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