薬理学PBL
-かぜ症候群-
第7班
24で割って6余り
6阿部・30河口・54田中・78林・102山本
かぜ症候群
症状
1.鼻汁, 咽頭痛, 咳嗽,痰などの呼吸器症状
2.発熱,頭痛などの全身症状
3.嘔吐,下痢などの消化器症状
・通常1週間程度で治癒、対症療法が中心となる
・90%がウィルス感染であるため、抗生物質は効かない
ことが多い
かぜ症候群
治療薬
基本は総合感冒薬
・咳嗽が強い
→ 鎮咳薬
・鼻汁や膿性淡や咽頭発赤腫脹など、
細菌感染が疑われる → 抗生物質
・咽頭痛,頭痛,関節痛や発熱が強い
→ 解熱鎮痛抗炎症薬
・インフルエンザが疑われる場合
→ 抗インフルエンザ薬
PL顆粒(総合感冒薬)
・成分
1.サリチルアミド
→サリチル酸系解熱鎮痛薬(NSAIDs)。発熱・腫れ・痛みの緩和
2.アセトアミノフェン
→非ピリン系解熱鎮痛薬。同上
3.メチレンジサリチル酸プロメタジン
→抗ヒスタミン剤。アレルギー症状(鼻づまり・くしゃみ等)の改善
4.無水カフェイン
→メチルキサンチン系薬剤。鎮痛作用増強
サリチルアミドとアセトアミノフェン
COX(シクロオキシゲナーゼ)阻害薬
サリチルアミドとアセトアミノフェン
COX阻害薬
COX(シクロオキシゲナーゼ)阻害
→PG(プロスタグランジン)産生阻害
1.抗炎症作用
2.鎮痛作用
3.解熱作用
メチレンジサリチル酸プロメタジン
(抗ヒスタミン剤)
H1受容体拮抗
アレルギー症状(鼻汁、くしゃみ等)の緩和
中枢神経抑制 →眠気
抗コリン作用
分泌腺の抑制 →鼻汁,鼻づまり緩和を増強
血管拡張
血管透過性亢進
気管支収縮
無水カフェイン
(メチルキサンチン系薬剤)
無水カフェイン
(メチルキサンチン系薬剤)
cAMP PDE(phosphodiesterase)阻害
小胞体からのCa2+の動員
アデノシン受容体の競合阻害
↓
中枢興奮作用
気道拡張
脳細動脈収縮作用
骨格筋収縮力増強
心臓の陽性変時・変力作用 胃酸分泌
利尿作用
末梢血管拡張
PL顆粒には鎮痛補助薬として含まれ他の薬剤
の作用を増強する
副作用 (PL顆粒)
主な副作用
眠気・口渇・胃障害
他に……
喘息・消化管潰瘍の悪化
肝・腎障害(→血圧調節機能障害)
血小板機能障害
ショック・アナフィラキシー様症状etc
禁忌
慎重投与
1.消化性潰瘍
2.アスピリン喘息(既往含む) 1.妊婦
→サリチルアミドにより悪化 2.肝・腎障害
3.出血傾向
3.昏睡状態または中枢神経 4.気管支喘息
抑制剤の影響下
4.緑内障
5.尿路閉塞
→プロメタジンにより悪化
6.過敏症
7.二歳未満の乳幼児
併用注意 (PL顆粒)
1.クマリン系抗凝結剤 (ワルファリン)
→サリチル酸系製剤による作用増強
2. 中枢神経抑制剤・アルコール
→プロメタジンによる作用増強
3. 抗コリン作用薬
→プロメタジンによる作用増強
4. 糖尿病用剤
→サリチル酸系製剤による作用増強
5.降圧剤
→プロメタジンによる作用増強
鎮咳薬
麻薬性鎮咳薬
eg. リン酸コデイン
中枢性鎮咳薬
非麻薬性鎮咳薬
鎮咳薬
eg. メジコン
咳嗽中枢の抑制:
咳嗽中枢の求心性インパルスに対する閾値を上昇させて咳反射を抑制
末梢性鎮咳薬
eg. ベンゾナテート
気管支平滑筋の弛緩:
気道粘膜における求心性インパルスの生成を抑制
リン酸コデイン
効
用
鎮咳作用 延髄の咳嗽中枢のμ2受容体に作用
鎮痛作用 代謝によりモルヒネに変換⇒モルヒネ様作用
下痢止め 神経終末からのアセチルコリン遊離の抑制
副
作
用
呼吸抑制
悪心,嘔吐
多幸感
便秘:副作用として生じた場合は酸化マグネシウム
を服用
禁
忌
呼吸抑制のある患者
肺性心の患者
細菌性下痢のある患者(症状の延長のおそれ)
酸化マグネシウム
効
用
緩下作用
制酸作用
副
作
用
高マグネシウム血症:呼吸抑制,意識障害,不整脈,心
停止
下痢症状
腸内で難吸収性の炭酸塩を形成
制酸作用:中和反応 MgO + 2HCl → MgCl2 + H2O
水分
MgCO3
MgCO3
MgCO3
メジコン
一
般
名
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
効
用
鎮咳作用
副
作
用
呼吸抑制ショック, アナフィラキシー様症状
眠気
禁
忌
MAO阻害剤投与中の患者:セロトニンの濃度上昇
延髄にある咳中枢に直接作用,咳反射を
抑制
膿性鼻汁や膿性痰や
咽頭発赤腫脹の強い場合
クラリス錠(200mg) 2錠 分2
抗生物質
• かぜと診断され、処方されることも多い
– 実際はウイルス性のものがほとんどであり、大半の場合で抗生物質
が回復を早めることはない。
• かぜ症候群のガイドラインによると
– 副作用の発現
– 耐性菌の出現
などを懸念するため使用は推奨されていない。
• 適用となるケース
– 細菌の感染が確認される
– 二次感染が容易に起こりうる患者(免疫不全など)
クラリス錠(クラリスロマイシン)
• 作用機序
– マクロライド系の抗細菌薬であり、リボソーム50Sサブユニットに結合
し、タンパク合成を阻害する
• 適応
– グラム陽性菌
– マイコプラズマ肺炎、新生児クラミジア、百日咳、レジオネラなどの第
一選択薬
• 副作用(基本的には稀)
– 消化器症状(腹痛・下痢など)
– 肝機能低下
• 禁忌
– 過敏症の既往歴のあるもの
クラリス錠(クラリスロマイシン)
• 併用禁忌
– ピモジド
– エルゴタミン含有製剤
– タダラフィル
• その他
– 酸に対して安定で、経口投与可能
– バイオアベイラビリティーは50%程度
– ペニシリンやセフェムにアレルギーがある場合でも使用可能
咽頭痛、頭痛、関節痛や
発熱の強い場合
• カロナール錠(200mg) 2.5錠
– 疼痛時または38度以上の時の頓服薬
• ボルタレンサポ(25mg)
• アンヒバ坐薬(100~200mg)
どちらか一方
シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害
アラキドン酸
• 作用
リポキシ
ゲナーゼ
COX
– 解熱
– 鎮痛
• 副作用
– 胃粘膜びらん、胃粘膜出血
– アスピリン喘息
– 出血傾向
PGI2
PGG2
5-HPETE
PGH2
LTA2
PGE2
TXA2
アラキドン酸代謝経路図
カロナール錠(アセトアミノフェン)
• 作用機序・薬理作用
– シクロオキシゲナーゼ阻害(COX3特異的?)→解熱・鎮痛作用
• 副作用(比較的少ない)
–
–
–
–
–
消化器症状(嘔吐、嘔気、食欲不振、下痢)
アナフィラキシー
皮膚症状( Stevens-Johnson症候群、Lyell症候群など)
喘息発作
肝機能障害
重篤な副作用
• 禁忌
–
–
–
–
消化性潰瘍のある患者
重篤な血液異常、肝障害、腎障害、心機能不全のある患者
過敏症の既往歴のある患者
アスピリン喘息のある患者
カロナール錠(アセトアミノフェン)
• 併用注意
–
–
–
–
リチウム製剤:リチウム中毒
サイアザイド系利尿薬:サイアザイド系利尿薬の効果減弱
アルコール:肝不全
クマリン系抗凝血剤:抗凝血作用増強
• その他
– 比較的作用が穏やかであるため、NSAIDsに含まれない。
– インフルエンザの解熱によく用いられる(特に小児)。
坐薬
• 飲み薬と比べて一般的に体内での薬の分解が少なかったり
、体内への吸収が早い。
• 直腸粘膜から吸収されるため、肝臓を経ずに全身循環に入
ることで初回通過効果を回避できる。
• 飲み薬と比べて胃腸の障害が発生しにくい。
• 経口困難な患者(意識喪失、小児)に使用可能である。
• 冷所に保存し、なるべく排便後に使用する。
ボルタレンサポ(ジクロフェナクナトリウム)
• 作用機序
– シクロオキシゲナーゼ阻害
→解熱・鎮痛作用(強い)
• 副作用
–
–
–
–
消化器症状
肝機能低下
腎機能低下
発疹
• 重篤な副作用
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
ショック、アナフィラキシー
消化管潰瘍
血液異常
皮膚症状
急性腎不全
アスピリン喘息
間質性肺炎
心筋梗塞
肝障害
急性脳症
横紋筋融解症
ボルタレンサポ(ジクロフェナクナトリウム)
• 禁忌
–
–
–
–
–
–
–
消化性潰瘍
重篤な血液異常・肝障害・腎障害・高血圧症・心機能不全
過敏症の既往歴
痔疾・直腸炎・直腸出血
アスピリン喘息
インフルエンザ脳炎・脳症
妊婦
アンヒバ坐薬(アセトアミノフェン)
• 作用機序
– シクロオキシゲナーゼ阻害→解熱・鎮痛
• 副作用
–
–
–
–
–
消化器症状(下痢、便意、嘔気、食欲不振)
アナフィラキシー
皮膚症状
重篤な副作用
喘息発作
肝機能障害、黄疸
• 禁忌
– 重篤な血液異常、肝障害、腎障害、心機能不全
– 過敏症の既往歴
– アスピリン喘息
アンヒバ坐薬(アセトアミノフェン)
• 併用注意
–
–
–
–
リチウム製剤:リチウム中毒
サイアザイド系利尿薬:サイアザイド系利尿薬の効果減弱
アルコール:肝不全
クマリン系抗凝血剤:抗凝血作用増強
インフルエンザと診断した場合
•
•
•
•
•
飛沫感染
潜伏期間は1~3日
高熱で突然発病
独特の咳が出て、鼻水が少ない
初感染では1週間、再感染では2~3
日の発熱
• 胃腸炎症状、筋肉痛、関節痛、全身
倦怠感を伴う
インフルエンザウィルスの性状
①エンベロープ内の核蛋白質(NP)
②膜蛋白質M1の抗原性の違い
によってA、B、C型に分類
膜蛋白
亜型
A型
HAとNA
多数
B型
HAとNA
一種
C型
HE
一種
•
•
•
HA:ヘマグルチニン
NA:ノイラミニダーゼ
HE:ヘマグルチニン-エステ
ラーゼ
インフルエンザウイルスの感染、増殖
HA:細胞内への侵入に必要
NA:細胞外への遊出に必要
HE:HAとNAの両方の役割を
担う
処方される抗ウィルス薬
・ノイラミニダーゼ阻害薬
リレンザ(ザナミビル水和物)
タミフル(リン酸オセルタミビル)
・M2イオンチャネル阻害薬
シンメトレル(アマンタジン塩酸塩)
ノイラミニダーゼ阻害薬
(リレンザとタミフル)
◎効能効果
A型又はB型インフルエンザ感染症および予防
◎作用機序
NA(ノイラミニダーゼ)を阻害
シアル酸とHA(ヘマグルチニン)の結合の分解が阻害
ウィルス感染細胞表面からの遊離を阻害
ノイラミニダーゼ阻害薬
(リレンザとタミフル)
◎用法•用量
Ⅰ.治療に用いる場合
タミフル → 1回75mg1日2回
リレンザ → 1回10mg1日2回
5日間
5日間
※インフルエンザ様の症状の発現から2日以内に投与開始
Ⅱ.予防に用いる場合
タミフル → 1回75mg1日1回
リレンザ → 1回10mg1日1回
7〜10日間
10日間
※インフルエンザウィルス感染症患者に接触後、タミフルは2日以内、
リレンザは1.5日以内に投与を開始
※予防効果は本剤を連続して服用している期間のみ持続
※予防目的の投与は保険適用外
ノイラミニダーゼ阻害薬
(リレンザとタミフル)
◎副作用
リレンザ:気道攣縮、呼吸困難
タミフル:消化器症状、精神•神経症状など
◎注意
リレンザ:気管支喘息•慢性閉塞性肺疾患の患者
タミフル:腎排泄型の薬剤なので、高度の腎機能障害患者
には慎重に投与する
M2イオンチャネル阻害薬
(シンメトレル)
• 効能効果
A型インフルエンザの治療及び予防
• 作用機序
ウィルスのM2イオンチャネルを阻害
ウィルスの脱殻、RNPの核以降を阻害
M2イオンチャネル阻害薬
(シンメトレル)
◎用法•用量
1日100mgを1〜2回に分割経口投与(発症48時間以内が望ましい)
◎副作用
中枢神経系の副作用(睡眠障害•幻覚•めまい•ふらつき など)
◎禁忌
透析を必要とするような重篤な腎障害がある患者
妊婦•授乳婦
過敏症の既往歴のある患者
M2イオンチャネル阻害薬
(シンメトレル)
◎慎重投与
心血管疾患又は抹消性浮腫のある患者
肝障害のある患者
腎障害のある患者
高齢者
低血圧を呈する患者
精神疾患のある患者
◎併用注意
レボドパ等の抗パーキンソン剤
メタンフェタミン等の中枢興奮剤
マジンドール(食欲抑制剤)
サイアザイド系利尿剤
中枢興奮作用の増強
腎機能低下による薬物血中濃度上昇
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PL顆粒(総合感冒薬)