飯能市図書館サービス・運営計画
平成 25 年度~平成 27 年度
飯能市立図書館
目
1.はじめに
次
................................................................................................. 1
2.図書館サービス・運営の課題 .................................................................. 1
3.図書館の業務 ............................................................................................ 4
(1)資料の提供
..............................................................................................4
(2)情報の提供
..............................................................................................5
..................................................................................5
(3)文化・人材の育成
4.サービス計画 ............................................................................................ 5
(1)開館時間・休館日 ....................................................................................5
...............................................................................6
(2)資料提供機能の充実
(3)情報通信技術を導入したサービス
(4)図書館オリジナルコンテンツの作成
.......................................................6
....................................................7
(5)図書館からの情報発信
...........................................................................7
(6)不用図書等の有効活用
...........................................................................7
......................................................................................7
(7)イベントの実施
5.運営計画
................................................................................................. 8
(1)ネットワークと分担 .................................................................................8
(2)図書館協議会
..........................................................................................8
(3)ボランティアの組織化
(4)学校との連携
..........................................................................................8
(5)関係機関との連携
(6)職員
...........................................................................8
..................................................................................9
..........................................................................................................9
(7)蔵書点検
..................................................................................................9
6.評価指標とサービス目標値の設定
........................................................ 9
1.はじめに
飯能市では、現市立図書館が老朽化、狭隘化したため、新図書館の建設に向
け準備を進めてきました。
平成16年には有識者、利用者等により「飯能市新図書館懇話会」を組織し、
「飯能らしい未来の図書館像調査研究報告書」をまとめました。更に「飯能市
新図書館建設基本構想策定庁内連絡会議」を設置し検討を進め「飯能市新図書
館建設基本構想」を策定しました。それらを基に平成20年には、市民の懇談
会等を開催し、
「飯能市新図書館基本計画」(以下「基本計画」)をまとめ公表し
ました。
市立図書館ではこれまでに、蔵書をデータベース化し、コンピュータシステ
ムを利用してインターネット(パソコン及び携帯電話)上でも資料の検索や予
約ができるようにしました。また、県立図書館や県内の公立図書館、市内の学
校図書館、近隣の大学図書館との連携を行ない、こども図書館を開館する等、
読書普及のためのサービスを実施してきました。
しかし、社会環境は、国際化、高度情報化の進展、尐子高齢化の進行、産業
構造の変革、就業形態の多様化、環境・資源問題の広がりなど、常に様々な面
で変化をしています。
飯能市教育振興基本計画(平成22~27年度)には生涯学習機会の充実の
取り組みとして図書館活動の充実について定めていますので、新しい飯能市立
図書館ではそれらの取り組みを実現していきます。また、
「基本計画」の理念で
ある、
「市民に愛される図書館」として、学習活動や文化活動、交流やくつろぎ
の場を創る図書館になるために、
「基本計画」を発展させ、ここに「飯能市立図
書館サービス・運営計画(平成25年度~平成27年度)」を策定します。
2.図書館サービス・運営の課題
旧市庁舎の跡地に昭和49年に建設された市立図書館は、年月の経過ととも
に施設の老朽化、狭隘化が進み、バリアフリーの問題や駐車スペースの問題な
ど、たいへん利用し難い施設になってきました。平成9年にはこども図書館が
サービスを開始し、子どもたちへの読書サービスの充実をはかるとともに、市
民の要望により中核となる新市立図書館の建設が進められてきました。
新しい市立図書館の開館により施設面での問題点は解消されますが、市立図
書館が生涯学習の拠点として発展するためには施設面のみならず、施設にふさ
わしいサービスの充実が必要となります。
-1-
近年の図書館に関する法令や指針では、平成13年7月に文部科学省によっ
て示された「公立図書館の設置及び運営上望ましい基準」
(以下「望ましい基準」
という)が市町村立図書館に対して次の点に配慮するよう求めています。
①資料の収集、提供等
②レファレンス・サービス等
③利用者に応じた図書館サービス
④多様な学習機会の提供
⑤ボランティアの参加の促進
⑥広報及び情報公開
⑦職員
⑧開館日時等
⑨図書館協議会
⑩施設・設備
また、平成18年4月に文部科学省生涯学習政策局に設けられた「これから
の図書館の在り方検討協力者会議」から「これからの図書館像 ~地域を支える
情報拠点をめざして~(報告)」が発表され、求められる新たな視点として、こ
れからの図書館サービスを次のとおりまとめています。
①図書館活動の意義の理解促進
②調査相談業務の充実と利用促進
③課題解決支援機能の充実
④紙媒体と電子媒体の組合せによるハイブリッド図書館の整備
⑤多様な資料の提供
⑥児童・青尐年サービスの充実
⑦他の図書館や関係機関との連携・協力
⑧学校との連携・協力
⑨著作権制度の理解と配慮
同報告ではこれからの図書館経営に必要な視点として、
①図書館の持つ資源の見直しと再配分
②図書館長の役割
③利用者の視点に立った経営方針の策定
④効率的な運営方法
⑤図書館サービスの評価
⑥継続的な予算の獲得
⑦広報
⑧危機管理
⑨図書館職員の資質向上と教育・研修
⑩市町村合併を踏まえた図書館経営
-2-
⑪管理運営形態の考え方
を挙げています。
最近では平成20年6月に図書館法が改正され、「望ましい基準」の対象が私
立図書館にも拡大されました。図書館の運営状況についても規定が新設され、
図書館の評価とそれに基づく運営改善、運営状況の公表が努力義務化されまし
た。
このことを受けて平成24年12月に改正された「望ましい基準」では、市
町村立図書館に関する規定が、
1 管理運営
2 図書館資料
3 図書館サービス
4 職員
に整理されると共に、
・基本的運営方針・年度事業計画の策定
・地域の課題に対応したサービス
などが新たに盛り込まれました。
以上の諸点を鑑み、現在飯能市で行われている図書館サービスと比較検討す
ると、これからの市立図書館における主なサービス・運営の課題として次のこ
とが挙げられます。
・資料の貸出を重視する貸出型図書館から調査・学習・相談を重視する課題
解決型図書館へ転換すること。
・紙媒体資料以外にもさまざまな形態の資料を収集すること。
・市販資料だけでなく地域独自の情報を収集し提供すること。
・文化の保存に加えて文化の創出を行う拠点となること。
・図書館による一方的なサービスの提供から、市民・利用者と共に創ってゆ
く図書館へ転換すること。
・専門性の高い職員を配置し、その質を維持すること。
・期待される図書館サービスの質・量が提供できているか評価するしくみを
設けること。
これらの課題を解決するため、次章では図書館業務の概要を述べ、次々章以
降に具体的な事業計画を定めます。
-3-
3.図書館の業務
飯能市立図書館の基本的な業務を以下に列記します。
(1)資料の提供
◇ 貸出、予約サービス
幅広い情報要求に応えられるように、豊富な資料を準備すると共に、図
書館が所蔵していない資料は県内・県外の図書館ネットワークを活用して
提供します。
◇ 児童サービス
子どもと本を結び付け、子どもに読書の楽しさを伝えるために資料の貸
出、催し物、本の紹介、調べ学習への協力などを実施します。
◇ ヤングアダルトサービス
10代の利用者を主たる対象として読書案内や資料の提供をするほか、
進学・就職に関する資料を提供して、小中高生の進路選択を援助します。
◇ 高齢者・障害者サービス
通常の活字資料では読書が困難な方を対象として、大活字本や録音資料
などの収集、作成、提供などを行います。また、拡大読書器の設置など、
読書補助機器の充実、対面朗読などによる人的な読書援助をします。
◇ 多文化サービス
日本語以外で書かれた本や、日本の文化や生活の理解に役立つ資料を幅
広く収集・提供します。
◇ 資料選定・収集・整理・保存
飯能市図書館資料収集方針及び同選定基準(仮称)に基づき、一般資料、
児童資料、郷土行政資料、視聴覚資料など、幅広い分野の資料を計画的に
収集し、保管します。郷土行政資料については永年保存の必要性を考慮し、
デジタル化などによるメディア変換を推進します。
◇ 団体貸出
学校その他の団体を対象に必要とする資料の貸出しを行い、読書普及や
調べ学習等に役立ててもらいます。
◇ 学校図書館への支援
「飯能市子ども読書活動推進計画」に基づいた学校への訪問や図書館見
学の受け入れ、団体貸出の充実を図りながら学校図書館支援を行います。
◇ 移動図書館巡回サービス
市立図書館のサービス拠点から離れた地域の学校や公民館などに移動
図書館の駐車場を設定し、定期的に巡回して資料の貸出サービスを行いま
す。
-4-
(2)情報の提供
◇ 調査相談業務
利用者の身近な疑問や様々な相談に対し、図書館の所蔵する資料やオン
ラインデータベースなどの情報源を活用して援助します。
◇ 情報発信
紙媒体や電子媒体を用いて、図書館に関する情報や図書館が作成した情
報を広く発信します。
(3)文化・人材の育成
◇ 文化活動の実施
講座、講演会、映画会、演奏会、展示会など各種集会・行事を開催し、
図書館を文化の伝承、創出の拠点にします。
◇ ボランティアの育成
図書館の活動をバックアップするボランティアの育成を行い、利用者に
図書館への理解と愛着を深めてもらうようにします。
飯能市立図書館では、これらの業務を行う中で、
「基本計画」の理念を実現し
てゆくために、次章に定めるサービス計画を実施します。
4.サービス計画
(1) 開館時間・休館日
開館時間・休館日は以下のとおりとします。
開館時間
(市立図書館)
平日
午前9時半から午後7時まで
土日祝日 午前9時半から午後6時まで
(こども図書館、名栗分室)
午前9時から午後5時まで
(富士見分室)
正午から午後5時まで
休館日
(市立図書館、こども図書館)
毎週月曜日(祝日の場合は開館)
月末整理日(毎月最終金曜日 祝日の場合は開館)
年末年始(12月29日から1月4日)
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特別整理期間(年1回 5日間)
(名栗分室、富士見分室)
祝日
毎週月曜日
月末整理日(毎月最終金曜日)
年末年始(12月28日から1月4日)
特別整理期間(年1回 5日間)
平成25年4月から6月の間は新館へ移転準備のため市立図書館が休館し
ます。その間は市立図書館の蔵書が利用できなくなりますが、富士見分室の開
室時刻を午前10時にするとともに、市立図書館で購入した図書はこども図書
館と富士見分室に新着資料コーナーを設けて提供します。
(2)資料提供機能の充実
◇ 視聴覚資料サービスの開始(市立図書館)
CDやDVD等の視聴覚資料を収集して提供するほか、音楽配信サービ
スを導入します。
◇ 森林・木材関連資料の充実(市立図書館)
森林文化都市の図書館として森林や木材に関する資料の収集に加え、関
連する冊子やパンフレットを収集して西川材や林業のPR・調査研究に役
立つコーナーを設置します。
◇ 郷土資料の充実(市立図書館)
飯能に関する資料を網羅的に収集し、飯能に関連の深い人物の著作を展
示するコーナーを設置します。
◇ 地方行政資料の充実(市立図書館)
地方自治や選挙制度に関する資料など、市民が地域行政について学習で
きる資料を網羅的に収集します。
◇外国語図書コーナーの充実(市立図書館)
英語のほか、フランス語、ドイツ語、中国語、韓国朝鮮語、ポルトガル
語等の資料を収集します。
(3)情報通信技術を導入したサービス
◇ オンラインデータベースの提供
新聞、辞書、官報などのオンラインデータベースを導入して、情報検索
の効率を飛躍的に向上させます。
◇ ICタグを活用した資料管理(市立図書館)
ICタグを使用した蔵書管理を行い、貸出手続の効率化、防犯機能の強
-6-
化、蔵書点検期間の短縮などを実現します。また、自動貸出機を導入して
図書・雑誌の貸出手続きを利用者自身でもできるようにします。
◇ インターネット利用環境の提供(市立図書館)
学習席に電源および通信回線を備え、パソコンの持込み及び貸出しによ
るインターネット利用ができるようにします。
(4)図書館オリジナルコンテンツの作成
◇ 飯能関連新聞記事索引の作成
飯能市に関する新聞見出し記事の索引を作成し、地域に関する情報を探
す手助けをします。
◇ イメージキャラクターの活用
森林文化都市イメージキャラクター「夢馬」の図書館オリジナルデザイ
ンを作成し、図書館キャラクターとして図書館PRに活用します。
◇ 図書館グッズの作成
読書記録通帳などの読書に役立つオリジナルグッズを作成配布して、図
書館を利用する楽しみを増やします。
(5)図書館からの情報発信
各種資料リストや新聞記事索引などの図書館が作成した情報や要覧、サ
ービス・運営計画など、図書館に関する情報をインターネット上に公開し
ます。
(6)不用図書等の有効活用
リサイクルコーナーの設置やボランティアの協力を得て、図書のリサイ
クルを推進します。
(7)イベントの実施
◇ 市立図書館で実施するもの
現在実施している「図書館のつどい」に加えて、新規に「文学講座」
「映
画上映会」
「音楽コンサート」
「図書館ツアー」などの定例行事を開催しま
す。また、新たな文化の発信拠点として、新進気鋭の講師により特定のテ
ーマについて継続して学習する講座を実施するほか、地元の人材を講師と
する講座・講演会や芸術作品展示などを企画します。
◇ こども図書館で実施するもの
さまざまな年齢を対象にした定例行事として、
「ちびくまちゃんタイム」
「こぐまちゃんタイム」「おはなしのじかん」「おはなし会」「小学生のた
めのおはなし会」
「ケロケロクラブ」などを開催しています。また、
「こど
も図書館まつり」
「人形劇を楽しむ会」
「こども図書館であそぼ!」などの
-7-
多様なイベントも開催しています。「夏休み工作教室」「手作り絵本講座」
「児童文化講座」などの講座も充実していますので、今後も引き続き開催
します。
5.運営計画
(1) ネットワークと分担
◇ サービス拠点
予約した資料の受け取りや返却ができる施設・場所の拡充をし、分室連
絡便や移動図書館によるネットワークを整備して効果的な運営を図りま
す。
◇ 新図書館とこども図書館の役割分担
こども図書館は、児童サービスの中心館として児童資料の網羅的な収集
と貸出、こども向け行事の開催、児童文学の研究・解説書の収集、学校図
書館の支援を行います。
新図書館は、児童コーナーを設置し、児童サービスの拠点館として貸出
を中心としたサービスを行います。総合保育施設と隣接することから、子
育て支援のための資料収集も行います。保存書庫として、利用頻度の低く
なった児童書を保管します。
(2) 図書館協議会
飯能市図書館協議会は、図書館運営に関する重要事項の審議機関として
年3回開催しています。委員は各方面から多彩な人材に委嘱し、審議内容
は逐次図書館運営に反映させます。
(3) ボランティアの組織化
読書関連団体に所属する方に加え、図書館に興味や関心のある方に広く
呼び掛けて、図書館ボランティアを目的とする友の会(仮称)を作ります。
友の会は、返却本の書架への排架、図書の整理や補修など、図書館業務
に応じてグループ化し、各グループにボランティアリーダーを選任するこ
とで図書館との連携を図ります。
(4)学校との連携
中高生の職場体験や大学生の図書館実習、教員の研修を積極的に受け入
れて図書館の活用方法について学んでもらい、図書館への理解を深めても
らいます。また、調べ学習に使える本のリスト化を進め、効率よく授業が
進められるようにサポートします。
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(5)関係機関との連携
図書館にはない資料を調べたい利用者に郷土館等の類縁機関を紹介し
ます。郷土館の企画展に関連する資料を展示するほか、資料の収集と提供
について庁内の部局と幅広く協力して、イベントへの参加や情報提供をし
ます。
(6) 職員
より質の高い図書館サービスを提供できるように、組織的な専門分野の
研修や外部研修などを積極的に活用し、図書館員の知識や技術及び市民へ
の応対の向上を目指します。
(7) 蔵書点検
市立図書館にICタグを導入することにより、蔵書点検の効率を向上さ
せます。
6.評価指標とサービス目標値の設定
図書館法では図書館が運営の状況について評価を行うとともに、その結果に
基づき運営の改善を図るよう努めることを定めています(第7条の3)。
また、「望ましい基準」においても市町村立図書館はサービスその他図書館
の運営に関する適切な指標を選定し、これらに係る目標を設定するとともに、
事業年度ごとに事業計画を策定し公表するよう努める旨を定めています。
このことを受けて、本計画ではサービス及び運営において重視する項目を指
標化し、その達成度を評価するための目標値を別表のとおり設定します。
目標値は、達成すれば一定水準以上のサービスが提供できている、または図
書館がその努力をしていると評価できるという観点から設定するものです。こ
れまで一般的な指標として採用されてきた貸出冊数のように、単純に数値を右
肩上がりに増加させることだけが目的ではなく、質の高いサービスを提供する
ための人的資源の充実についても指標を設けています。
平成26年度以降は25年度目標値の達成状況をふまえ、事業計画立案の中
で年度毎の目標値を設定し公表することで図書館運営の改善を図ります。
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