2006.04.15 @科学教育ゼミ
地域と連携した天文学普及活動
高梨 直紘(東京大学)
www.tenpla.net
【 天プラとは? 】
目標:最新の天文学をより多くの人へ
・2003年に高梨&平松(当時M1)が立ち上げた組織
・天文学の普及を目指し、メーリングリストを中心に活動
・メンバーは現在160名超
・学生や科学館・プラネタリウムのスタッフが初期メンバー
(当初は、プラネタリウムと協力した天文学普及を想定)
【 天プラのメンバー 】
• 「天文学とプラネタリウム」ML
加入者:158名
内訳:大学生・大学院生:79名
科学館・プラネタリウム関係者、その他:79名
メンバー分布:学生
メンバー分布:科学館関係者その他
他、イタリア、ハワイに各1名。
【 天プラの活動方針 】
[基本方針] 新しい普及ルートを切り拓く
・
・
・
・
様々な専門性を持った人間のコラボレーション
既存の概念にとらわれない発想
学生にしか出来ない活動を
やってて楽しい活動を ← かなり重要
与えられた条件下で、いかに活動するか
与えられた条件/環境を活かし、上記の方針に沿った活動を展開
【 天プラの3活動 】
• 交流活動
天文学の普及に興味を持つ学生・科学館関係者などが
互いに交流を深めることで、活発な普及活動の土台を
形成する。
• 天文学の普及活動
学生と科学館などの協力により、講演会/天文教室や
展示・グッズ開発など様々な活動を展開する。
• 普及活動の普及活動
様々な普及活動を展開すると同時に、参加者の興味に
応じた普及活動の提案を行い、天プラの輪を広げる。
【 交流活動 】
• 天文学とプラネタリウム ML
天プラの活動の核となるメーリングリスト。
活動の紹介、意見交換など
• プラネタリウム見学会
実際のプラネタリウム番組・
科学館展示を見学。そもそも
プラネになじみのない学生に
現場を知ってもらい、意見交換
とアイディアの醸成を図る。
右:葛飾区郷土と天文の博物館での
見学を終えて。このような席から
驚異的(?)なアイディアが生まれる!
【 天文学の普及活動 】
講演会・天文教室・観望会への協力
相模原市立博物館(D)・明石市立天文科学館(M)
葛飾区郷土と天文の博物館(M)・さいたま市宇宙劇場(M)
江東区文化センター(M)・小平市公民館(M)・中野星の会(D)
入間市児童センター(M)・高井戸第二小学校(D・M・B)
済美小学校(D)・八王子第一小学校(D) ・永野小学校(D・B)etc
学生だからこそ伝えられる天文学
例えば・・・
「ハワイ観測体験記」「チリ・ASTE観測」「天文進路相談室」
「Ia型超新星で探る宇宙膨張の謎」
【 天文学の普及活動 】
天文系イベントの開催
“サイエンスカフェ”
・ 国立天文台定例観望会(天塾と共催)
・ 札幌紀伊國屋(CoSTEPと共催)
・ レストラン“みんたる”@札幌市
・ (計画中) レストラン“雑多楽”(子育てコンビニと共催)@三鷹市
・ (計画中) 大原美術館(日本学術会議、JST、倉敷市科学館と共催)
→ 大学院生のゲスト、人海戦術、天文業界との太いパイプが特徴
“観望会+サイエンスカフェ”
・ プロペラ星空観望会(調布飛行場内プロペラカフェと共催)
→ 滑走路に寝ころんで流れ星を見よう!
【 天文学の普及活動 】
各種グッズ・ソフトウェアの提案・作成
• 天文タイピングゲーム 「宇宙打(ソラウチ)」の開発・公開
プロジェクトリーダー:清水 隆史(元日本大学)
・ 関連画像・イラストを表示し、遊びながら
天文用語に触れる。
・ ランキング機能/単語ゲット機能を付加し、
遊び要素も重視。
・ 単語に関する簡単な解説と関連ウェブページ
へのリンクも用意し、自発的なさらなる探求も
促すことができる。
公開から13ヶ月で17万アクセス突破
天プラ ウェブページ内で公開中。
【 天文学の普及活動 】
各種グッズ・ソフトウェアの提案・作成
• Astronomical Toilet Paper (ATP) の開発
・ トイレットペーパーに天文情報を印刷。
・ 科学館等のトイレに設置、お土産にも。
・ 試作品第1刷 100ロール→配布&反響を回収
・ 製品版 10000個 販売完了。追加発注。
→ 科学館、オンラインショップで販売。
ついに完成した ATP 第1号。
分子雲から星が誕生し、惑星を作り、ガスを放出して
死に至る過程をイラストと文章で解説し、輪廻する
星の一生をトイレットペーパー上に再現。
*ATP試作品は、日産科学振興財団 理科・環境教育助成 による助成事業です。
【 普及活動の普及活動 】
学校
学生
天文教育普及研究会
地域
あつまろ!ネット
夏の学校
科ボ研
天文学会
日本プラネタリウム協会
学会
IAUアジア太平洋地域会議
世界
科学館
【 活動の成果 】
◆ 新聞・TVなど
毎日新聞、毎日小学生新聞、毎日中学生新聞
産経新聞、読売新聞、東京新聞、朝日新聞
NHK首都圏ネットワーク、武蔵野三鷹ケーブルTV
三菱電機DSPACE、Yahoo! Japanなど
◆ 雑誌など
子供の科学、DIME、マンモス、サイゾー、Cabiネットなど
アウトリーチ手法として一定の成果あり
(特に、一般層に効果あり)
2006/2/11現在、googleの「天文学」で2位!
【 将来展望 】
活動の対象の拡大
天文講演会
天体観望会
天文グッズ
サイエンスカフェ
幼老障
2003
2004
2005
2006
小学校での観望会、シニア向け天文講座、病院での天文教室
【 将来展望 】
活動の主体を市民へ
・ 天文業界に閉じた活動から、市民の中での活動へ
・ 必要なサービスは、当事者こそが知っている
・ 地域力を活用した無理のない活動を
三鷹地区でモデルケース作りに挑戦
【 将来展望 】
地域の力を活かした科学普及
子育て支援NPO
三
鷹
地
域
学校教育支援NPO
シニア支援NPO
【 将来展望 】
例)小学校への出張観望会の場合
小学校との連携
学校教育支援NPO
打ち合わせ
学校教育支援NPO
子育て支援NPO
【 将来展望 】
例)小学校への出張観望会の場合
機材の運搬
天体観望会
子育て支援NPO
子育て支援NPO
シニア支援NPO
シニア支援NPO
【 将来展望 】
例)サイエンスカフェの場合
子育て支援NPO
シニア支援NPO
・ ママさん情報に敵うもの無し
・ 自分で店を持っている人も
・ 話しやすい(特に参加者 → 研究者)
・ “親”を対象にしたサイエンスカフェ
【 将来展望 】
例)科学館見学会の場合
子育て支援NPO
学校教育支援NPO
・ 子どもの面倒を見るという子育て支援
・ 学校教育支援の一環
・ 子どもはお姉さんお兄さんと
遊べて楽しい
・ 保育系ボランティアとの協力も
・ 天文以外の科学普及団体との協力
【 地域との連携例 】
例)バスカード計画
・ 天体画像をバスカードに
・ 観光資源?としての天文学
【 地域との連携例 】
例)天文絵本計画
・ 絵本(紙芝居)の製作
・ 地域の親子による評価
・ 読み聞かせ
【 地域との連携例 】
例)天文お菓子
・ 天文な感じのするかわいいお菓子
・ イベントなどで配布
【 地域との連携例 】
例)サイエンス銭湯
・ 科学の権威性を完全に除去
・ 日本の伝統に則った手法
【 地域との連携例 】
例)天文タクシー
・ タクシー+天文学
・ 最新の天文の話題をタクシー内で
【 地域との連携例 】
例)サイエンス・ギャラリートーク
・ 各地の天文台の写真展
・ 院生がトーク
【 ミタカ星空プロジェクト 】
天体観望会
天文教室
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…
…
教育機関
メディア
A
学校教育支援NPO
シニア支援NPO
研究機関
子育て支援NPO
行政
地域経済
【 天文講座 】
教室の概要
・
・
・
・
全6回講座 * 2期(5~7月、8~10月)
場所:三鷹市社会教育会館(予定)
講師:大学院生中心
対象:市民(特にシニア層、親)
自分が天文学を楽しむ方法を知る場
【 天文講座 】
教室のプログラム
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
「夜空に星を探す」(星座)
「太陽系の仲間たち」(太陽系天体)
「銀河系の星々」(銀河系内天体)
「銀河の世界」(銀河宇宙)
「望遠鏡を使ってみよう その1」(望遠鏡操作)
「望遠鏡を使ってみよう その2」(望遠鏡操作)
→ 実践的な知識を中心に
→ 天文学入門講座@葛飾区郷土と天文の博物館
→ 観望会スタッフ養成のノウハウの利用
【 天文講座 】
教室のユニークな点
・ 子育て中の親を対象に
→ 子どもにもっとも影響力があるのは“親”
→ 子育て支援NPOとの協力
・ 大学院生が講師を務める
→ 専門性を持った人間
→ 話しやすさ
→ 大学院生にも勉強に
・ 自分で宇宙を楽しむ方法を学ぶ
→ 望遠鏡の使い方
→ インターネットソースや天文台の使い方
→ 自分だけでなく、周囲にも
【 天体観望会 】
天体観望会の概要
・ 12回 + α の活動を予定
みんなで天文学を楽しむ方法を知る場
【 天体観望会 】
天体観望会のユニークな点
・ 完全な地域密着型
→ 小学校、幼稚園、公園、高齢者施設などへの出張
→ 調布飛行場などとの連携も
→ 地域住民である受講生が望遠鏡操作
・ 最新の天文学を、より魅力的に
→ 単なる月見、星見に留まらせない
→ 最新の研究成果を伝える場
→ 宇宙ビュワー“Mitaka”を用いたプレゼンテーション
【 期待される成果 】
教育機関
メディア
三鷹地域
学校教育支援NPO
シニア支援NPO
研究機関
子育て支援NPO
地域経済
行政
・ 科学普及ネットワークの構築
→ 様々な活動の苗床に
→ 研究機関のバリアフリー化
・ 市民が科学コミュニケータに
→ 地域/家庭/生活の場で
→ 自主的な活動の開始
・ 学生のスキル向上
→ 将来の研究者予備軍
→ ボトムアップでの意識向上
・ 地域力による普及モデルの確立
→ さらなる課題の発見
→ 全国への波及
科学を楽しむ文化の成立
【 活動の評価 】
活動成果をいかに評価すべきか?
・ 活動評価の必要性
→ 有効性の客観的実証
→ 自己診断用資料
・ 評価方法は?
→ アンケート調査・聞き取り調査・・・
→ より適した手法はないか?
・ 定点観測(会話中のキーワード出現頻度を測定)
・ ブログ解析(ブログ中のキーワード出現頻度を測定)
→ 負の成果の可能性
→ 大学生/院生の研究対象にならないか?
【 今後の予定 】
今年の天プラも、ひと味違う
04/23 サイエンスカフェ@大原美術館
04/27 三鷹第四小学校観望会
07/29 天文講演会@さいたま市宇宙劇場
(活動中プロジェクトWG)
ATPWG、かるたWG、カフェWG、NPOWG
病院WG、地域WG、PodWG etc
ダウンロード

科学教育ゼミ 発表資料(pptファイル)