日本と東アジアの成長と貿易
日本経済入門(二)
アジア研究所
小山直則
1
コースの定理 例
私的限界純便益(工場)
●環境汚染
⇒工場は生産過程で環境汚
染物質を排出する。
⇒漁師は環境汚染によって漁
業被害を受ける状況を考え
る。
*私的限界純便益:工場の追
加的な生産量1単位あたり
の利潤。
*限界外部費用:追加的な生
産量1単位あたりの環境汚
染の費用。
限界外部費用(漁師)
35
20
45
25
1
2
3
15
5
4
5
生産量
2
コースの定理 例
私的限界純便益(工場)
●工場の利潤
⇒工場は1単位生産するとき、
45万円の利潤を得る。
⇒さらに、一単位増やして2単
位目を生産すると35万円
の利益を得る。
20
⇒…。5単位生産すると合計
125万円の利潤を得る。
*私的限界純便益:工場の追
加的な生産量1単位あたり
の利潤。
限界外部費用(漁師)
45
35
25
1
2
3
15
5
4
5
生産量
3
コースの定理 例
私的限界純便益(工場)
●漁師の被害
⇒工場の生産量が1単位
以下ならば被害を受け
ないが、
⇒2単位を超えると生産量
20
が1単位増えるごとに
外部費用が20万円ず
つ発生する。
限界外部費用(漁師)
45 35
25
1
2
3
15
5
4
5
生産量
4
コースの定理 例
私的限界純便益(工場)
●社会的便益
⇒社会的便益
=Σ私的限界純便益
ーΣ限界外部費用
●各生産量の社会的便
益はいくらですか?
限界外部費用(漁師)
20
45 35
25
1
2
3
15
5
4
5
生産量
5
コースの定理 例
私的限界純便益(工場)
●社会的便益が最大となる生
産量はいくらですか?
1単位:45-0=45万
2単位:45+35-20=60万
3単位:45+35+25-20-20
=65万
4単位:45+35+25+15-20-2020
20
=60万
5単位:45+35+25+15+5-2020-20-20
=45万
限界外部費用(漁師)
35
45
25
1
2
3
15
5
4
5
生産量
6
コースの定理 例
私的限界純便益(工場)
45
社会的便益
●所有権の配分
⇒社会的便益が最大とな
る生産量3単位が実
現されるような所有権
の配分を考える。
20
⇒所有権の配分の仕方
(1) 排出権
(2) 漁業権
60
65
45 35
60
25
1
2
3
45
15
5
4
5
生産量
7
コースの定理 例
私的限界純便益(工場)
●所有権の配分
45
社会的便益
(1) 排出権
60
⇒工場に環境汚染を排出
する権利が与えられ
65
ている状況を考える。
⇒工場は私的純便益が
45 35
最大となる生産量5単 20
60
位を生産したい。
25
45
⇒漁師は交渉して2単位
15 5
生産量を減らしてもら
う。
4
5
1 2
3
生産量
8
コースの定理 例
私的限界純便益(工場)
●所有権の配分
45
社会的便益
(1) 排出権
60
⇒漁師は交渉して2単位
生産量を減らしてもら
65
う。
⇒そのためには2単位生
45 35
産量を減らした分の
20
60
補償金を漁師は工場
25
45
に支払わなければな
15 5
らない。
⇒その額はいくらです
4
5
1 2
3
生産量
か?
9
コースの定理 例
私的限界純便益(工場)
●所有権の配分
45
社会的便益
(1) 排出権
60
⇒その額はいくらです
か?
65
⇒生産量が5単位のとき
の私的純便益は( )
45 35
万、3単位のときの私 20
60
的純便益は( )万だ
25
45
から、
15 5
⇒漁師が支払うべき補償
金は( )万である。
4
5
1 2
3
生産量
10
コースの定理 例
(1) 排出権
私的限界純便益(工場)
45
⇒生産量を3単位の減ら
社会的便益
したときの漁師の純便
60
益は、
(外部費用の減少分40)ー
65
(補償金20)
35
45
=20万円
20
60
⇒生産量が3単位になる
25
45
と5単位のときよりも
15 5
20万分余剰が拡大す
るから、65万分の社
4
5
1 2
3
生産量
会的余剰が実現でき
る。
11
コースの定理 例
私的限界純便益(工場)
●財産権の配分
45
(2) 漁業権
社会的便益
60
⇒漁師に汚染ゼロの漁業
権を認める場合を考
65
える。
⇒このときの工場と漁師
45 35
60
の補償金の交渉を考 20
25
45
えてください。
1
2
3
15
5
4
5
生産量
12
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補助資料