日本家庭医療学会
第1回 後期研修プログラム構築のためのワークショップ
2005年10月15-16日
全共連ビル
日本家庭医療学会認定
後期研修プログラム作成へ向けて
北海道家庭医療学センターからの提案
医療法人 社団 カレス アライアンス
北海道家庭医療学センター
葛西龍樹
後期研修プログラム
ワーキング・グループ
<メンバー>
葛西龍樹(所長)、山田康介*(チーフ)、
佐藤健一*、草場鉄周*、富塚太郎*、
助川隆士、鈴木瑞恵、田中啓広、八藤英典、
中川貴史、安藤高志、小倉和也、江口幸士郎、
北村 大、小嶋秀治、滝吉優子、中川久理子
*HCFMフェロー(家庭医療学専門医コース修了・認定試験合格者)
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
大きな目標
日本に住む人たちが
より良い家庭医療を利用できるように
日本で家庭医を目指す人たちが
より良い教育を受けれるように
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
目標設定に必要なこと


日本に住む人たちにとっての
「より良い家庭医療」とは?
日本で家庭医を目指す人たちにとっての
「より良い教育」とは?
 現在ある内外の研究結果を「良心的、明示的、
かつ思慮深く」利用
 単なるニーズ調査ではなく、「共通の理解基盤」
を見出すためのプロジェクトが必要
 <定義に基づく診療・教育→評価とフィードバッ
ク→定義の改訂>を継続
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
「家庭医療」とは?<社会的定義>
どのような問題にもすぐに対応し
家族と地域の広がりの中で
疾患の背景にある問題を重視しながら
病気を持つひとを人間として理解し
からだとこころをバランスよくケアし
利用者との継続したパートナーシップを築き
そのケアに関わる多くの人と協力して
地域の健康ネットワークを創り
十分な説明と情報の提供を行うことに責任を持つ
家庭医によって提供される
医療サービスです
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
家庭医療とは
<教育・学究的定義>
家庭医が向上させるアウトカム
家庭医に必須のアプローチ法
Common Problems をマネージする能力
家庭医に必要とされる基礎的な知識・技術・態度
家庭医に必要とされる
基礎的な知識・技術・態度





職業意識・倫理観
情報処理に関する能力
 臨床決断
 Evidence-based medicine
 情報技術(IT)に関する能力
 診療情報の記録と活用
コミュニケーションスキル
国内・地域のヘルスケアシステムの理解
生涯学習
 日常診療を基礎にした学習と改善 reflective learning
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
Common Problemsを
マネージする能力
1.小児・思春期のケア
2.高齢者のケア
3.終末期のケア
4.女性の健康問題
5.男性の健康問題
6.健康増進と疾病予防
7.リハビリテーション
8.救急医療
9.メンタルヘルス
10.臓器別問題*
11.その他
* <臓器別問題>
心血管系
神経系
皮膚
代謝・内分泌・血液系
呼吸器系
泌尿器・生殖器系
リウマチ疾患・筋骨格系
外傷
耳・鼻・のど
眼
消化器系
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
家庭医に必須のアプローチ法




患者中心の医療の方法
家族志向型の医療
地域包括プライマリ・ケア
家庭医療に特異的な問題解決技法
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
家庭医に必須のアプローチ法




患者中心の医療の方法
家族志向型の医療
地域包括プライマリ・ケア
家庭医療に特異的な問題解決技法
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
患者中心の医療の方法
Patient-centered clinical method
(Stewart M, Brown JB, Weston WW, McWhinney IR, McWilliam CL, Freeman TR. 2003)
(2)地域・家族を含め全人的に理解する
(1)疾患と病気の経験両方を探る
てがかり・きっかけ
疾患
病気
病歴・診察
検査
解釈・期待
感情・影響
疾患
人間
病気
(3)
共通の理解基盤
を見出す
Proximal context
Distal context
問題・ゴール・役割
(4)診療に予防
健康増進を
取り入れる
(6)実際に
相互意志決定
(5)患者-医師関係を 強化する
実行可能
であること
患者中心の医療の方法
Patient-centered clinical method
(Stewart M, Brown JB, Weston WW, McWhinney IR, McWilliam CL, Freeman TR. 2003)
(2)地域・家族を含め全人的に理解する
(1)疾患と病気の経験両方を探る
てがかり・きっかけ
疾患
病気
病歴・診察
検査
EBM
解釈・期待
感情・影響
NBM
疾患
人間
病気
(3)
共通の理解基盤
を見出す
Proximal context
Distal context
問題・ゴール・役割
(4)診療に予防
健康増進を
取り入れる
(6)実際に
相互意志決定
(5)患者-医師関係を 強化する
実行可能
であること
患者中心の医療の方法
Patient-centered clinical method
(Stewart M, Brown JB, Weston WW, McWhinney IR, McWilliam CL, Freeman TR. 2003)
(2)地域・家族を含め全人的に理解する
(1)疾患と病気の経験両方を探る
てがかり・きっかけ
疾患
病気
病歴・診察
検査
EBM
解釈・期待
感情・影響
NBM
疾患
人間
病気
(3)
共通の理解基盤
を見出す
Proximal context
Distal context
問題・ゴール・役割
(4)診療に予防
健康増進を
取り入れる
(6)実際に
相互意志決定
(5)患者-医師関係を 強化する
実行可能
であること
HCFM: Kassai 05
The paradigm shift
パラダイムの転換

新しいパラダイム










問題を定義するのは患者
患者固有の苦しみがある
自覚的側面を重視
不確かな状態でもケアする
個別の対応が必須
生物・心理・社会的モデル
多因子の関わり合い
複数の原因を考慮
システム理論
古いパラダイム









問題を定義するのは医師
疾患は科学的に解明できる
客観的側面を重視
診断がつけば治療は自明
マニュアルが有効
生物・医学モデル
リニアな因果関係
単一の原因で説明
二元論
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
なぜ日本では家庭医療の価値が
広く知られていないのか?
<家庭医療先進国>
1800’s
<日本>
General practice(古典的)
パラダイムの転換
家族・地域・行動
その他多くの特徴
教育プログラム
1970’s
総合診療
General practice(現代的)
1980’s
ll
Family practice
臨床研究の発展
学問の深まり
Family medicine
厚生省と
日本医師会
1985-87
との確執
かかりつけ医
総合医
プライマリ・ケア医学
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
The paradigm shift (education)
パラダイムの転換(教育)

新しいパラダイム










課題を定義するのは学習者
学習者の自覚的満足重視
学習者の発展を保証
脅威の無い学習環境
教育はプロセスである
形成的評価
個別の対応が必須
心理・社会・行動的モデル
カリキュラム・アプローチ
古いパラダイム









課題を定義するのは指導者
指導者側の条件で規定
放任主義
徒弟的学習環境(下積み)
教育はアウトカムである
判定的評価
平等主義
「背中を見て学べ」
シラバス・アプローチ
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
大きな目標
日本に住む人たちが
より良い家庭医療を利用できるように
日本で家庭医を目指す人たちが
より良い教育を受けれるように
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
EBMとは何か

(Sackett, 1996)
EBMとは、個々の患者のケアについての
意思決定過程に、現在得られる最良の根拠を
良心的、明示的、かつ思慮深く利用すること
である。
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
研修プログラムの「標準化」
とは何か

研修プログラムの「標準化」とは、
自らの強みを活かしつつ、
改善のために必要なことを
良心的、明示的、かつ思慮深く
取り入れることである。
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
WONCA 2004
17th World Conference of Family Doctors
October 13-17, 2004
Orlando, Florida, USA
PLENARY
Starting Family Medicine in a Country: Stories from the Front Line
Why developing family medicine
is
so difficult in Japan?
Ryuki KASSAI, MD, PhD (DClSc)
The Hokkaido Centre for Family Medicine
Muroran, Hokkaido, Japan
“The Day After Tomorrow”
Tasks ahead of us in Japan





Found residency programs
Call residency reviewing committee
Organize certifying body of specialty
Make sound CPD programs
Change our mindsets/value system




Quality vs. discrimination
Honor vs. labor
Process vs. outcome
Sincere planner/negotiator/coordinator vs. NATO
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
日本家庭医療学会への期待

研修プログラム立ち上げを支援


研修プログラムの評価・認定


家庭医療専門医認定試験
家庭医療専門医の継続的発展を支援


プログラム評価委員会
研修修了者の評価・専門医認定


プログラム・ディレクターの会
生涯教育プログラム
社会に対する責任

市民のニーズ、医療制度改革、諸団体との調整
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
大事なこと
日本での家庭医療システム構築へ
参加すること
日本・地域のローカル・コンテクスト
を大事にすること
大きな目標を共有すること
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
大きな目標
日本に住む人たちが
より良い家庭医療を利用できるように
日本で家庭医を目指す人たちが
より良い教育を受けれるように
The Hokkaido Centre for Family Medicine: R Kassai 2005
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