平成 26 年度老人保健事業推進費等補助金
老人保健健康増進等事業
介護人材確保のために事業者等が行う
効果的な取組みに関する調査研究事業
【報告書】
平成27年3月
株式会社 日本総合研究所
目次
要約 ......................................................................................................................................... 0
第1章 本調査研究の目的と概要 ......................................................................................... 1
1.目的 ................................................................................................................................ 1
(1)背景 ...................................................................................................................... 1
(2)本調査研究の目的................................................................................................. 1
2.実施方法 ......................................................................................................................... 2
(1)調査研究委員会の設置 ......................................................................................... 2
(2)事業者支援研修プログラムの開発 ....................................................................... 2
(3)事業者支援研修プログラムの試行 ....................................................................... 3
第2章 介護人材確保に係る現状と事業者支援研修の方向性 ............................................. 4
1.現状認識 ......................................................................................................................... 4
(1)介護人材確保を強化するために必要な視点 ........................................................ 4
(2)介護人材確保のための事業者に期待される取組みと課題................................... 7
2.事業者支援研修の方向性................................................................................................ 8
第3章 介護人材確保に向けた事業者支援研修プログラムの開発 .....................................11
1.研修プログラムの狙い ..................................................................................................11
(1)狙い .....................................................................................................................11
(2)受講による期待成果 ............................................................................................ 11
2.研修プログラムの企画内容 ........................................................................................... 11
(1)全体概要 ..............................................................................................................11
(2)本研修の企画内容............................................................................................... 14
(3)コーディネーター研修の企画内容 ..................................................................... 17
第4章 介護人材確保に向けた事業者支援研修の実施内容 ............................................... 19
1.コーディネーター研修の実施状況 ............................................................................... 19
(1)コーディネーター研修の開催日時、場所 .......................................................... 19
(2)コーディネーター研修の受講者 ......................................................................... 19
(3)コーディネーター研修のカリキュラム .............................................................. 20
2.本研修の実施状況 ........................................................................................................ 20
(1)本研修の開催日時、場所.................................................................................... 20
(2)本研修受講者の参加状況.................................................................................... 20
(3)受講者の概況 ...................................................................................................... 21
(4)本研修のカリキュラム ....................................................................................... 25
i
第5章 介護人材確保に向けた事業者支援研修プログラムの効果測定 ............................. 32
1.効果測定の視点 ............................................................................................................ 32
2.効果測定 ....................................................................................................................... 34
(1)研修企画の評価 .................................................................................................. 34
(2)学習到達度の評価............................................................................................... 38
(3)意識・行動変化の評価 ....................................................................................... 41
(4)具体的成果の評価............................................................................................... 43
第6章 今後期待される取組み ........................................................................................... 49
1. 事業者支援研修プログラムの試行成果と課題 ........................................................... 49
(1)事業者支援研修プログラムの試行成果 .............................................................. 49
(2)事業者支援研修プログラムの課題 ..................................................................... 50
(3)総括 .................................................................................................................... 51
2.今後期待される取組み ................................................................................................. 52
付属資料 ............................................................................................................................... 56
Ⅰ.第 1 回本研修資料 ........................................................................................................ 56
Ⅱ.第 2 回本研修資料 ........................................................................................................ 68
Ⅲ.第 3 回本研修資料 ........................................................................................................ 78
Ⅳ.コーディネーター研修資料 .......................................................................................... 85
Ⅴ.事前アンケート原票 ................................................................................................... 106
Ⅵ.終了時アンケート原票 ............................................................................................... 108
Ⅶ.本研修募集パンフレット............................................................................................. 111
ii
要約
第1章 本調査研究の目的と概要
(該当頁:P2~ 本調査研究事業の目的と実施方法について記載)
目的:「主として採用に携わる人事担当者が、採用を効果的に進めるための人材確保戦略構築ノウハウを獲
得する研修プログラムの開発と検証を行う」
実施方法:①調査研究委員会の設置、②事業者支援研修プログラムの開発と試行
第2章 介護人材確保に係る現状と事業者支援研修の方向性
(該当頁:P5~ 介護人材確保を強化するために必要な視点を踏まえた事業者支援研修の方向性と、
ワークショップ型集合研修の有効性について記載)
<要約>
人材確保は場当たり的な取組みではなく、全社視点による経営全般に係る取組みが求められている。しかし、
改善手法がわからない、機会が無いといった懸念がある。課題解決に向けた知見の獲得や、意識・行動改革に
効果があるワークショップ型の導入が効果的と想定。
第3章 介護人材確保に向けた事業者支援研修プログラムの開発
(該当頁:P12~ 研修プログラムの狙いと企画内容について記載)
<要約>
人材確保の解決方法の考え方等を身に付け、自発的・継続的に人材確保戦略に取組むことが促される研修
開発を狙う。
「人材確保戦略検討研修」(以下本研修)と、本研修においてファシリテーションを担うコーディネーターを養成
するための「コーディネーター研修」の二つの研修を企画。
第4章 介護人材確保に向けた事業者支援研修の実施内容
(該当頁:P20~ 「本研修」と「コーディネーター研修」の実施状況について記載)
<記載事項>
各研修の開催日時・場所、参加状況、受講者の概況、カリキュラム内容。
第5章 介護人材確保に向けた事業者支援研修プログラムの効果測定
(該当頁:P27~ アンケート等による実施研修プログラムの効果測定結果を記載)
<要約>
効果測定結果から、人材確保の解決方法の考え方を身に付けて自発的な経営改善を促していく研修プログラ
ムの狙いは、概ね実現できたものと評価
第6章 今後期待される取組み
(該当頁:P41~ 今後期待される取組みと、取組みの際の留意点等について記載)
<要約>
今後期待される取組みとして、「事業者団体主催による地域開催」「ターゲットを多様化したワークショップ型集
合研修の開発」「業界内・事業者内におけるコーディネーターの育成」
巻末参考資料
第1章 本調査研究の目的と概要
1.目的
(1)背景
今後増大する介護需要に対し、ケアの提供方法が抜本的に変わらなければ、10 年間にさ
らに約100 万人の介護人材を確保する必要があるとされる。一方で、我が国の総人口の減
少と合わせて労働人口全体の減少が見込まれており、他の産業分野との間で人材獲得の競
争が激化すると予想される。介護業界における人材確保は、早急かつ継続的に取り組むべ
き課題である。
これまでの先行研究から、人材確保を効果的に行うためには、経営と密接に関連した採
用や定着促進に関する人材確保戦略を構築することが必要と示されている。例えば求職者
にとって魅力的な職場作りや、求職者に対する効果的な広報戦略について、場当たり的な
対応ではなく、全社的な経営マネジメントの一環として戦略的に位置づけて実践すること
が求められている。
しかしながら事業者においては、経営全体を見渡して、採用の工夫、定着促進、業務改
善といった様々な領域の中から「自社がまず優先的に解決すべき課題が何か」「課題解決の
ためにどのような方法があるか」を、人事(採用)担当者が理解していない、または何ら
かの要因でその方法が推進されていないことが想定される。その為、人材確保戦略を構築
するには、まず、人事担当者が経営を俯瞰するように視点を高くし、問題発見・優先順位
付けの考え方を身に付けて、自発的な経営改善を促していくことが必要である。人事担当
者が、視点の変革や考え方を身に付けるためには、いわゆる座学的な研修では効果が限定
的である。また、人材確保のための取組みを持続的に推進させるためには、
「人事担当者が
自ら考えて実行する」といった行動変革を促すことが鍵となり、そのための事業者支援研
修プログラムの開発が必要となる。
(2)本調査研究の目的
上記背景を踏まえて、以下の調査研究を行う。
主として採用に携わる人事担当者が、採用を効果的に進めるための人材確保戦略構築ノ
ウハウを獲得する研修プログラムの開発と検証を行う。人材確保戦略構築ノウハウを獲得
する為には、まず人事担当者が経営全体を見渡して問題を把握する視点を養う事が重要で
ある。また、問題点に優先順位をつけ、解決に向けた取組みを検討する方法を身に付ける
事が求められる。このような視点を養うことや、問題解決に向けた取組みを自発的・継続
的に取組むための研修プログラムを開発して、その効果について検討しとりまとめる。
また、今回検討した研修プログラムの普及展開における課題について、検討して取りま
とめる。今後の普及展開の形体として、事業者の自主的な取組みに活用されることや、事
業者団体等の主催によって実施されることを想定する。
1
2.実施方法
(1)調査研究委員会の設置
有識者から成る調査研究委員会「介護人材確保の推進に向けたワークショップ型集合研
修のプログラム開発と効果検証に関する調査研究委員会」を組成した。委員会では事業者
支援研修プログラムのコンセプトの取決めや、コンセプトに基づいた具体的な研修プログ
ラムを開発した。委員会の構成員は以下のとおり。
【図表 1】委員会の構成員(敬称略、50 音順、座長に◎印)
氏名
◎駒村 康平
橋本 正明
菱田 淳
所属
慶應義塾大学経済学部教授
社会福祉法人至誠学舎立川常務理事高齢事業本部至誠ホーム長
株式会社リクルートキャリア
雇用創出支援グループシニアソリューションプランナー
福田 啓造
国際医療福祉大学大学院非常勤講師
藤井 賢一郎
上智大学総合人間科学部社会福祉学科准教授
町
フリーアナウンサー
亞聖
オブザーバー: 吉岡 英幸
株式会社ナレッジサイン代表取締役
(2)事業者支援研修プログラムの開発
委員会は全 3 回実施した。各回の実施概要と主な検討事項は以下のとおり。
【図表 2】委員会実施概要と主な検討事項
日時、場所
第1回
第2回
第3回
主な検討事項
平成 26 年 10 月 6 日(月)
1.
調査研究事業の背景と目的の共有
17:00~19:00
2.
研修プログラムの検討
TKP 虎ノ門ビジネスセンター
3.
今後のスケジュール確認
平成 26 年 12 月 2 日(火)
1.
第一回調査研究委員会の振り返りと進捗状況
16:00~18:00
2.
研修プログラムの効果測定
TKP 虎ノ門ビジネスセンター
3.
今後のスケジュール確認
4.
コーディネーター・調査研究委員会委員の懇談会
平成 27 年 3 月 26 日(木)
1.
プログラム実施結果と効果測定結果の確認
10:00~12:00
2.
課題、期待される取組みの検討
TKP 虎ノ門ビジネスセンター
3.
報告内容の検討
2
(3)事業者支援研修プログラムの試行
調査研究委員会で策定した研修プログラムの効果検証を行うため、試行事業を実施した。
試行事業では実際に受講者を募集し研修プログラムを実施して、研修プログラムの効果や
課題の検証を行った。試行事業の詳細は、第 4 章以降で記述する。
3
第2章 介護人材確保に係る現状と事業者支援研修の方向性
1.現状認識
(1)介護人材確保を強化するために必要な視点
平成 25 年度 老人保健事業推進費等補助金 老人保健健康増進等事業「介護人材確保の推
進に関する調査研究事業報告書」では、介護人材確保の一層の推進のため、介護分野の事
業者全体の意識改革や事業所間の連携も含めた自主的な取組みの重要性が指摘された。そ
の際に介護人材確保を強化するために事業者に求められる視点として、「参入の促進」「定
着の促進」
「多様な介護人材の活用と生産性向上・イノベーションの創出」の 3 点が挙げら
れた。
それぞれの視点を実現するための取組みと、その取組みにつながる具体的な活動例を以
下に示す。
①参入の促進
参入の促進とは、介護業界での就職を希望する求職者を増やす取組みを意味する。参入
の促進に資する取組みとして、イメージアップの推進と採用戦略の充実、すそ野を広げる
取組みが考えられる。イメージアップの推進として、介護業界のイメージを正しく伝えて
介護業界についての認識を変えてもらう活動や、求職者が期待する情報発信を強化する活
動が考えられる。また、採用戦略の充実として、福祉系大学以外の新たな採用市場を開拓
する活動が考えられる。すそ野を広げる取組みとしては、非正規雇用の活用や復職支援を
前提とした休職中の介護職への働きかけなどの活動が考えられる。これらの活動はいずれ
も一例であって、具体的な活動は個々の事業者の置かれた環境によって変化する。
【図表 3】参入の促進のポイント
人材を確保する
参入の促進
イメージアップの推進
○介護業界がどのようなイメージを伝えた
いのかの議論し具体的にする
○職場の魅力を高めた上で、求職者が期
待する情報発信を強化する
・ターゲット人材だけではなく、保護者や教
育者にもイメージアップをはかる
・求職者属性に合わせたきめ細やかな
メッセージを発信する
・将来の担い手となる子供に対する仕事
の魅力を伝える
定着の促進
採用戦略の
充実
○新たな採用プール(福祉系大学以外
等)の開拓する
○チューター制度など働く不安を減らす
仕組みの構築と発信をする
4
多様な介護人材の活用と生産性
向上・イノベーションの創出
すそのを広げる
○非正規雇用や復職支援を前提としたケ
ア体制の構築(例:フレキシブルな労働
時間にする)
○高齢者や、子育て・介護の終えた人材
の参画を促す
○介護以外の業務従事者を増やし、介
護職員の介護業務を増やす(≒人材確
保と同効果)
○家族介護を経験したことのある人達で
構成されるNPOを活用する
②定着の促進
定着の促進とは、採用した人材が定着するための取組みを意味する。定着の促進に資す
る取組みとして、事業所の意識改革と自主的な取組みの推進、事業所の連携強化の推進、
専門性の高い人材の確保の取組みが考えられる。
事業所の意識改革と自主的な取組みの推進として、まずは魅力ある職場づくりの必要性
や組織マネジメントの重要性を、事業者が感じる事が必要となる。その上で、チェックリ
ストを活用して取組みを点検する事や、点検した結果を公表することなどを通じて、経営
改善に取り組むことが望まれる。経営改善の取組みの例として、職場環境作りの改善やキ
ャリアの明確化等の活動が考えられる。
事業所の連携強化の推進とは、異なる事業所が連携して人事制度や研修制度の充実を図
るなどの活動を意味する。定期昇給やキャリアパスモデルの策定等人事制度の充実は、規
模が一定程度の事業所でないと難しい部分があるが、複数の事業所が連携することでこの
課題を克服することが出来る。このような事業所の連携強化の推進が期待される。
また、専門性の高い人材を確保する取組みも重要である。特に介護業界では一定の資格
が施設要件として要求されることもあり、専門性の高い人材の確保は喫緊の課題である。
専門性の高い人材の確保のためには、資格保有者でなくては実施できない専門の知識・技
術が要求される業務と、資格保有者でなくても行える業務を整理して適切に分配する事が
必要となる。これによって、資格保有者の業務不可を減らして職場全体の効率性を高める
ことが重要である。また、高い専門性を認定する仕組みも利用して意欲の高い人材を獲得
することも重要な活動と位置づけられる。
【図表 4】定着の促進のポイント
人材を確保する
参入の促進
事業所の意識改革と
自主的な取り組みの推進
○まずは、魅力ある職場づくりの必要性や、
組織マネジメントの重要性を感じることが
重要
○人材確保は事業者自らが主体的に取
組むべき課題であることを率直に捉えて
取組むことが重要
・取り組みの点検できるチェックリストの活
用と結果の公表
○気持ちよく働ける職場環境づくり
・声掛け運動等
○キャリア段位制度をOJTのツールとして
活用し、キャリアアップをはかる
定着の促進
事業所の連携強化の推進
○事業所が連携することで、規模が一程
度ないと難しい定期昇給の仕組みや研
修制度を充実させる
○複数の法人がキャリアパスシステムを
統一したり、共同で研修を実施するなど
の仕組みづくり
5
多様な介護人材の活用と生産性
向上・イノベーションの創出
専門性の高い人材の確保
○専門性の必要な業務とそれ以外で整
理し適切に振り分けることで、各業務負
荷を減らし職場全体の効率性を高める
○高い専門性を認定する仕組みが検討
されており、意欲の高い人材を新得する
ことが重要
○セクター全体の資格構成を継続的に発
展させる
③多様な介護人材の活用と生産性向上・イノベーションの創出
多様な介護人材の活用と生産性向上・イノベーションの創出は、多様な介護人材の活用
と効率的なビジネスモデルの検討の取組みが必要となる。
多様な介護人材の活用として、高齢者や子育て・介護を終えた人材の参画を促す活動が
考えられる。多様な介護人材が就労するためには、フレキシブルな労働時間を認めるなど、
環境作りが欠かせない。
生産性の向上とイノベーションの創出には、効率的なビジネスモデルの検討が必要であ
る。例えば非正規雇用や復職支援を前提としたケア体制の構築や、労働生産性が高いビジ
ネスモデルの検討、業務プロセスイノベーションの実現による本来の仕事に使う時間の確
保等の活動が考えられる。
【図表 5】多様な介護人材の活用と生産性向上・イノベーションの創出
人材を確保する
参入の促進
定着の促進
多様な介護人材の活用
多様な介護人材の活用と生産性
向上・イノベーションの創出
効率的なビジネスモデルの検討
○非正規雇用や復職支援を前提としたケ
ア体制の構築(例:フレキシブルな労働
時間にする)
○高齢者や、子育て・介護の終えた人材
の参画を促す
○介護以外の業務に従事し、介護職員
の介護業務を増やす(≒人材確保と同
効果)
○家族介護を経験したことのある人達で
構成されるNPOを活用する
○労働生産性が高いビジネスモデルの検討
○複数サービスの一体的な提供の促進
○事業者どうしの連携による経営の効率化の
促進
○経営状況の見える化の推進
○業務プロセスイノベーションによる介護に従
事できる時間を確保する
6
(2)介護人材確保のための事業者に期待される取組みと課題
人材確保においては、求職者に自社が就職先として選ばれるため、事業者による自発的
な取組みが求められる。平成 25 年度 老人保健事業推進費等補助金 老人保健健康増進等事
業「介護人材確保の推進に関する調査研究事業報告書」で示された介護人材確保のために
事業者に期待される自主的な取組みは以下のとおり。
【図表 6】事業者に期待される自主的な取組み

経営・運営方針の明確化と、職員への普及定着

業務の効率化や職員どうしの関係性の構築支援、職場環境の改善などによる職場の魅力の
向上

専門性の高い人材のキャリアパスの構築

(専門性の高い介護業務を担う人材だけでなく、サポート的な業務を行う業務を担う人材
も含め)多様な人材の採用と活用の推進

介護能力に応じた業務内容や役割の整理の推進、および多様な働き方の推進

新たに採用した職員を支える職場環境の構築(特に入職してから一人前になるまでに身に
付けるべき知識・技術の体系化とそれに基づく OJT 等の研修の実施)

人事・研修担当者が人事制度・採用・研修等に関する知識・技術、関係機関等とのネット
ワークを構築することの支援

(事業所の規模が小さいために十分な取組みを実施することが困難である場 合)他の事
業所との連携による取組みの検討・推進
(出所)平成 25 年度 老人保健事業推進費等補助金 老人保健健康増進等事業
「介護人材確保の推進に関する調査研究事業報告書」より
いずれも、場当たり的な人材確保の取組みではなく、全社視点による経営全般に係る取
組みが求められていることがわかる。
しかしながら現状においては、事業者は人材確保のための経営改善の必要性に気付きな
がらも、その改善についての知見の欠如や、経営改善に取り組む機会の欠如が原因で、経
営改善に向けた取組みが進んでいないといったことが懸念される。
また、経営改善のためには、改善を進めるためのマネジメントスキルの習得が求められ
るが、介護業界では介護技術を習得するといった座学的な研修機会が多く、マネジメント
スキルを身につけるための研修機会は限定的と想定される。
7
2.事業者支援研修の方向性
これまでの問題認識に基づき、本調査研究事業では事業者支援研修のプログラム開発の
検討とその効果検証を実施した。
人材確保に向けた事業者支援研修において、求められる視点は以下のとおりである。
○事業所固有の課題に対する有効な解決策が提供されること
人材確保が重要な経営課題として認識され、様々な人材確保のための施策が広く知られ
るようになった。しかしながら、人材確保のための課題と解決策は、事業所固有の事業環
境や経営資源によって大きく異なる。特に、介護業界においては、事業所によって規模、
地域性、経営方針等が非常に多様であり、成功事例がそのまま適用できるわけではない。
事業所固有の課題把握と解決策を得るには、結局のところ事業所が自ら考え、解決策を
探っていくことが求められる。この試行錯誤は非常に大変なプロセスではあるが、マネジ
メントスキルを取得することで、効果的・効率的に進めることが期待される。
○人材確保に向けた意識・行動変革を促すこと
前述のように、人材確保に向けた必要取組みは、経営全般に関与することであり、全社
的な取組みが求められている。しかしながら、介護業界においては専任の人事部門や担当
者が配置されていない事業所が多い。人材確保担当者は、人事業務以外にも様々な業務を
兼務しており、人材確保に向けた業務に集中できていないことが想定される。
これはまず、事業所の経営者が人材確保の重要性を認識し、経営資源を優先的に配分す
るような意識変革が求められる。また、人材確保に向けた全社取組みを推進する上で、管
理職やスタッフを巻き込むことが求められるため、従業員の意識変革も求められる。そし
て、人材確保担当者においても、人事確保業務に集中できない状況の中、行動へのチャレ
ンジを促すことが必要とされる。
このように、人材確保を推進するには、知見の獲得だけではなく、人材確保に向けた意
識・行動変革を促すことが重要であり、そのきっかけを提供することが事業所支援研修と
して求められる。
以上のことから、事業者が事業所固有の課題を自発的に解決するためには、マネジメン
トに関する座学的な研修ではなく、課題整理の効果的な考え方や、打ち手を行うきっかけ
を提供し、受講者が主体となって議論や実践を重ね答えを導き出していくワークショップ
型集合研修が効果的である。
ワークショップ型集合研修の一般的なプロセスは以下のとおりである。
8
【図表 7】ワークショップ型集合研修の一般的なプロセス
事業所の
手を打つべき 対策を
問題の要因を
実行プランを
検討する
問題事象を
問題を
検証する
描く
(絞り込む)
洗い出す
絞り込む
実行する
実行した
成果/課題
を検証する
プラン・実行を
継続的
な取り組み
として
位置づける
ワークショップ型集合研修では、受講者自らが考え行動の変革を促すために、受講者が
自社の課題について考え、他のグループメンバーから質問や意見をもらうような進行を行
う。受講者は、ワークショップ型集合研修の受講を通じて、自社固有の問題点の把握や、
課題解決の方法などを、他の受講者からの意見を受けながら自ら考えて実行する。実行の
際には、自法人の経営者や担当者を巻き込むことで、組織的な意識・行動改革を促してい
くことが期待される。
なお、ワークショップ型検討プログラムは、課題解決やリーダー育成、組織変革やチェ
ンジマネジメントを目的として、民間企業や様々な団体で取り入れられている。以下は、
民間企業と自治体におけるワークショップ型検討プログラムの実践例である。
【図表 8】民間企業におけるワークショップ型検討の実施テーマ例
(1)課題解決・リーダー育成
○日産自動車:業務改革プロジェクト
〇NTTデータ:管理職育成プログラム構築
〇パナソニック:中期経営計画策定
(2)組織変革・チェンジマネジメント
〇トヨタ自動車:レクサスのブランド理念浸透
〇富士ゼロックス:将来ビジョン浸透
〇キリンビール:組織文化変革運動
(出所)株式会社日本総合研究所調べ
9
【図表 9】自治体におけるワークショップ型検討プログラムの実施例
【背景】
A自治体では、財政状態の厳しい状況の中、人員削減のため一人当たりの業務量が増加
し、業務改善が必至の状況となっていた。
【取組み】
部門責任者の参加によるワークショップ型検討を実施。
(外部ファシリテーターを招聘)
【効果】
・業務の異なる部門責任者の参加により、これまで発想もしなかった業務改善策が次々
と出され実行に移された。
・施策の具体例として、職場単位の業務マニュアルが有効とわかり、作成・運用するこ
とで、ある業務の業務量を 20%削減することが出来た。
(出所)株式会社日本総合研究所調べ
【図表 10】中小企業におけるワークショップ型検討プログラムの実施例
【背景】
技術者派遣企業(売上 20 億円)では、ハードとソフトの両面の技術者を保有するといっ
た特色のある事業形態により、問題なく人材の採用はできていた。しかし、一人前にな
りそうな技術者やリーダークラスの技術者の退職者が相次ぐようになり、定着をはかる
ことが重要な経営課題となりつつあった。
【取組み】
受託強化の取組みと共に、複数の事業所の管理職を中心としたマネジメント教育を強
化。その一環として、ワークショップ型検討プログラムを開催。
(外部ファシリテーター
を招聘)
【効果】
・各管理職が気づかなかった課題・対応策に関する質問を受けることで、これまでとは
異なる発想のもと行動化が促進された。
・人材の定着のための行動策を具体化したため、成果の上がる実践報告が共有された。
・異なる事業者間の人材交流により、参加管理職間の関係性が高まることに寄与した。
(出所)株式会社日本総合研究所調べ
10
第3章 介護人材確保に向けた事業者支援研修プログラムの開発
1.研修プログラムの狙い
本事業にて開発する事業者支援研修プログラムの狙いや期待成果を以下とした。
(1)狙い
開発する事業者支援研修プログラムは、主として採用に携わる人事担当者が、採用を効
果的に進めるための人材確保戦略構築ノウハウの獲得に向けて、経営全体を見渡して問題
を把握する視点、問題点の優先順位やその解決方法の考え方等を身に付け、自発的・継続
的に人材確保戦略に取組むことが促されるワークショップ型集合研修とする。
加えて、今後、ワークショップ型課題解決が事業者の自主的な取組みとされることや、
ワークショップ型集合研修が事業者団体等による主催で開催されるといった継続的な取組
みとなるようにする。
(2)受講による期待成果
受講によって受講者が享受する期待成果を以下とした。
①「経営全般を俯瞰して人材確保に関する問題を把握する視点」、「問題点の優先順位
づけや打ち手の考え方」といった、人材確保に向けたマネジメントの基礎的な考え方
を身につけられること
②自法人固有の人材確保に関する課題と打ち手について、受講者同士による課題の共
有・検討や打ち手を試行することで、新たな気づきと、人材確保に向けた具体的成果
を得られること
③中長期的な必要取組みを整理することで、人材確保に向けた継続的な取組みの契機
となること
2.研修プログラムの企画内容
(1)全体概要
事業者の自発的かつ継続的な取組みを促すために、「人材確保戦略検討研修」(以下本研
修)と、本研修においてファシリテーションを担うコーディネーターを養成するための「コ
ーディネーター研修」の二つの研修を企画・実施した。
11
【図表 11】研修プログラムの構成
Ⅱ:コーディネーター研修
「人材確保戦略検討研修」を円滑にコーディネートでき
る人材を育成するために、専任講師が講義する集合研修
H26年12月2日
コーディネーターがファシリテーションを行う
第1回目
第2回目
第3回目
(H27年1月17~18日)
(H27年2月14~15日)
(H27年3月14日~15日)
Ⅰ:人材確保戦略検討研修(本研修)
継続的に人材確保戦略構築ができるためのノウハウ獲得に向けた
ワークショップ型集合研修
1)人材確保戦略検討研修(本研修)
継続的に人材確保戦略構築ができるためのノウハウ獲得に向けたワークショップ型集合
研修とする。
2)コーディネーター研修
本研修を円滑にファシリテーションできる人材を育成するために、専任講師が講義する
集合研修とする。
【図表 12】研修推進の全体概要
Ⅱ:コーディネーター研修
コーディネーター研修の
受講者が各グループの
ファシリテーターを担う
コーディ
ネーター
Ⅰ:人材確保戦略検討研修(本研修)
コーディネーター研修講師 兼
受講者
チーフファシリテーター
コーディ
ネーター
(全体統括)
コーディ
ネーター
受講者
議論が円滑に進むよう
コーディネーター研修講
師/チーフファシリテー
ターが全体の進捗を統
括する
12
通常、ワークショップ型集合研修におけるファシリテーターは外部から招聘することが
多い。しかし、ワークショップ型集合研修を継続的に開催する場合、外部講師を都度招聘
しなければならず、持続的な観点から制約を残すことになる。そこで、介護業界の人材に
対してファシリテーションスキル等を伝えるコーディネーター研修を企画した。
近年の民間企業では、プロジェクトなど組織を横断して協働していく際に、さまざまな
ステークホルダーと議論を通して問題解決、合意形成していく役割を「社内ファシリテー
ター」として 1 つの専門職務と位置づけ、資質のある人材を育成し、キャリアパスの1つ
としているケースが多くなってきている。
本事業においても、今後、事業所内または事業所間を横断した業界の取組みとして、ワ
ークショップの運営、ファシリテーションの実践を通じた経営改善の促進を期待するとこ
ろであり、これらの役割を担う人材を“コーディネーター”として本事業では位置づけ育
成することとした。
なお、本研修の議論が円滑に進むよう、コーディネーター研修の専任講師が、引き続き
本研修のチーフファシリテーターとして進捗を統括し、コーディネーターをサポートする。
【図表 13】コーディネーターの定義
名称
定義
今後、業界内や自法人内において、ワークショップの運営や、ファシリテ
コーディネーター
ーションの実践を通じて経営改善を促進していくことを期待する人材。
(本
事業において命名)
会議等において中立的な立場で議論の介入や促進を行い、メンバーの有用
(ファシリテーター)
な考えを引き出す人材。
【図表 14】本研修とコーディネーター研修の差異
Ⅰ:本研修
研修のタイプ
Ⅱ:コーディネーター研修
・ワークショップ型の集合研修 (能動型)
・専任講師による集合研修 (受動型)
・介護事業者の人事採用責任者
・事業者団体、介護事業者の人事採用責任者で人材確保に
取り組んでおり、人材確保に特に意識の高い人材
・今後引き続き、自発的にワークショップ型集合研修を自法人
(自事業所)内で開催することに加え、事業者団体や自治体
主導の同様な取組みに協力してもらえる人材を期待
・35~40名
・10~15名
・計3回 (毎回同一の受講者が継続参加)
・1泊2日 (遠方からの受講者に配慮。1日目午後~
2日目午前まで)
・1回
・1泊2日 (遠方からの受講者に配慮。1日目午後~2日目午
前まで)
※本研修にコーディネーターとして参画するため、本研修と合
わせ全4回の研修に参画
受講者像
人数
開催回数・日
数
13
(2)本研修の企画内容
1)対象受講者の設定
研修においては、対象とする受講者を定義することが研修効果を踏まえると大変重要と
なる。本事業の場合、
「研修による支援といった少しの後押しで人材確保の取組みを底上げ
できる事業者」が、最も研修効果への高い期待があるとし、正規雇用職員 200 名前後の介
護事業者を対象受講者とした。
対象受講者は以下の方法でスクリーニングを行い、DM 発送による募集を実施した。
【図表 15】対象受講者のスクリーニング方法
多
全介護事業者
(※企業・団体単位)
1.従業員数上位
2,000団体の
ロングリスト入手
従
業
員
数
(
正
規
雇
用
)
(ロングリスト状況)
例)従業員数上位
1,000団体目の
事業者従業員数
⇒160名
2.従業員数の分布を鑑みて
ターゲットとなる事業者を
スクリーニング
3.ターゲット事業者に
研修案内DMを発送
(約1,700通)
4.受講者35~40名の確保
少
①事業種別、法人種別、エリア別を問わず全介護事業者の正規雇用職員上位 2,000 団
体のロングリストを入手1。
②正規雇用職員 200 名前後の事業者群を中心に、正規雇用職員数上位下位を除くスク
リーニングを実施。
③スクリーニング後の事業者に研修案内の DM を発送し、35~40 名の受講者を確保
1
事業者の正規雇用職員数を把握するため、事業所単位ではなく事業者単位でリストを作成。
ただし、帝国データバンクに基づくリスト作成のため、グループ全従業員数の正確な把握
には一部制約がある。
14
2)カリキュラムの方針
研修プログラムの狙いである「経営全体を見渡して問題を把握する視点、問題点の優先
順位やその解決方法の考え方等を身に付け、自発的・継続的に人材確保戦略に取組む」た
め、本研修では以下の考えを基にカリキュラム内容を構築した。
①受講する各事業者の個別の問題点を扱い、個別の問題解決策を考え、実行する
②フレームワークを活用して、本研修の議論を円滑に進めるとともに、問題解決の手
法を学ぶ
上記アプローチにおいては、問題解決が他責とならずに受講者自身が自発的に解決する
意識を持てること、及び具体的なアクションが実行され成果を実感できることが本研修の
成功要因となる。
そこで、本研修は実践期間を含め 2 ヵ月間 3 回構成の研修とし、以下の方針でカリキュ
ラム内容を構築した。
【図表 16】本研修のカリキュラム方針
本格的行動の実践
(
意
識行
・
行動
動の
の促
変進
化
)
少しハードルを
上げた行動への
チャレンジ
第2回
スタート時点
シンプルな行動の
実践
第1回
終了時点
何か始めよう
という意識
第1回
スタート時点
課題を漠然と
捉えている
第3回
スタート時点
第3回
終了時点
具体的な解決策が
考えられている
より本質的な
問題解決策が
考えられている
最終ゴール
第2回
終了時点
取り組むべき
課題がフォーカス
されている
より有効な解決策の知識
(問題解決手法の習得)
上記方針を推進していく上でワークショップは、①他の受講者との協働による気づきと
学びを促す、②コーディネーターの関わりによって問題解決の精度を高める、③実践→反
省→実践を繰り返す PDCA サイクル、といった機能を果たす。
各回の研修内容は第4章に掲載しているが、各回の実施概要と各回の成果を以下のよう
に考え、カリキュラム内容を設計している。
15
【図表 17】本研修各回の設計方針
研修回
第1回
第2回
実施概要
各回の成果
漠然とした課題認識で良いので、まずはア
アクションすることで成功体験を得る。アク
クションしてみる
ションすることで新たな課題に気づく
アクションを実行する過程で生じる実行課
実行課題の代表的なものを各グループで手
題を突破する策を考える
分けして考えることで、実行課題解決の参照
可能な具体的なモデルがいくつも出来上が
る
第3回
複合的な課題に対して1年がかりで取り組
人材確保において本質的な課題を解決して
むプランを考える
いくプランが明確になっている
3)研修運営上のポイント
研修運営については、以下の点に留意し実施内容や支援策に取組んだ。
①ワークショップにおけるグループ分けの工夫
まず、採用市場で競合する、つまり事業エリアの近い事業者が同じグループにならない
ように配慮しグループ分けを行っている。この結果、自法人の状況を包み隠さず共有する
ことができ、また他の受講者への積極的な助言を促進させることが可能となる。
次に、事業者規模、今回の場合は正規雇用職員数の近い事業者を、可能な限り同じグル
ープに配置する。これは、事業環境や経営状況が似ている事業者間で共感を高め、同様に
意見交換を促進させるとの考えによる。
なお、今回は上記 2 段階のグループ分けの考え方により、ほぼグループが確定してしま
うため、事業種別や法人種別については特に優先的に配慮していない。
②シンプルなフレームワークの採用
課題解決に用いられるフレームワークには、シンプルなものから高度なものまで様々な
種類が存在するが、今回は可能な限りシンプルなフレームワークを採用している。これは、
コーディネーターを含めた研修の全参加者が漏れなく理解することが求められるためであ
る。
③コーディネーターへの支援
本プログラムの特徴であるコーディネーターを全面的にバックアップするため、以下の
施策や支援ツール等を提供している。
○各回にグループワークを円滑に進めるための進行マニュアルを作成し事前に提供
○本研修前後にコーディネーターミーティングを実施。各回の進行内容打合せと振り返
16
りを行う
○各受講者のアウトプットを整理できるようシートを提供し、担当グループの受講者の
落としどころを考える材料にしてもらう
○課題解決アイデアがなかなか出ないときに、問いかけながらアイデアを促す問いかけ
集を提供
なお、今回はコーディネーターの専任講師がチーフファシリテーターとしてサポートし
ており、全体進行の統括、各グループの進行に介入しコーディネーターにアドバイス、各
グループの進行に介入し各グループの議論を直接ファシリテーションするなどの支援を行
っている。
(3)コーディネーター研修の企画内容
1)対象受講者の設定
今回の研修プログラムでは、本研修のグループワークについて実質的に議論を進行し、
時間内にアウトプットを整理するコーディネーターを配置した。前述のとおり、外部の専
任ファシリテーターを招聘しなかったのは、持続的な研修プログラムの実施を勘案したこ
とによる。
また、ファシリテーターではなくコーディネーターと名付けたのは、今後、事業所内、
または事業所間を横断した業界の取組みとして、ワークショップの運営や、ファシリテー
ションの実践を通じた経営改善の促進を期待して“コーディネーター”と名付けた。
研修プログラムの企画時には、コーディネーターとなる人材像を以下のように設定した。
○介護事業者の人事採用責任者、事業者団体で人材確保に取組んでおり、人材確保に特に
意識の高い担当者。
○今後引き続き、自発的にワークショップ型集合研修を自法人内で開催することに加え、
事業者団体や自治体主導の同様な取組みに協力してもらえる人材。
○相応の人材確保に関する経験を有している人材。
今回は、上記受講者像を事業者団体に提示し、事業者団体からの紹介によって募集する
こととなった。
結果、法人種別、年齢性別、役職も様々な 9 名2のコーディネーター候補者が参加し、コ
ーディネーター研修を受講後、本研修にコーディネーターとして参画している。
なお、本研修においては、コーディネーターの欠席時への対応や相互にサポートを行う
ことを想定し、グループ数より多いコーディネーターを募集している。
コーディネーター研修受講者のうち 1 名が、所用により本研修に参加できなかったため、
本研修は 8 名のコーディネーターで進行している。
2
17
2)カリキュラム方針
コーディネーターに求められるスキルは以下のとおりである。
①問題を論理的・構造的にとらえるスキル
②参加メンバーの創造的な議論を促すためのフレームワークの知識
③議論の参加メンバーに意見を出させ、創造的な雰囲気を作るための対人関係スキル
④利害が混在する難しい議論を円滑にし、参加メンバーの協調を促すための対人関係ス
キル
コーディネーター研修では、上記スキルを補うカリキュラムを設計し、専任講師による
集合研修を開催した。
3)コーディネーター研修専任講師及び本研修チーフファシリテーターの委託
本研修プログラムにおけるコーディネーター研修の専任講師、及び本研修チーフファシ
リテーターは株式会社ナレッジサインに委託した。また、研修内容についても同社と協業
して企画し、調査研究委員会のオブザーバーとして参画している。
18
第4章 介護人材確保に向けた事業者支援研修の実施内容
1.コーディネーター研修の実施状況
(1)コーディネーター研修の開催日時、場所
コーディネーター研修は全 1 回、1 泊 2 日の構成とし、遠方からの受講者の移動時間に配
慮して、1 日目午後~2 日目午前を実施時間帯とした。
【図表 18】コーディネーター研修実施日時
第 1 日目
第1回
第 2 日目
12 月 2 日(火)13:00~17:00
12 月 3 日(水) 9:00~12:30
会場は、TKP 虎ノ門ビジネスセンター(東京都港区)の 20 名程度収容可能な貸し会議室
を使用。
(2)コーディネーター研修の受講者
コーディネーターは、複数の事業者団体の紹介により受講者を募った。各事業者団体に
は、事業者団体あるいは介護事業者の人事採用担当者として人材確保に取り組んでおり、
人材確保に特に意識の高い人材の紹介を依頼し、以下の 9 名がコーディネーター研修を受
講した。
【図表 19】コーディネーター研修参加者リスト
氏名
所属
(敬称略、
50 音順)
浅沼 智比古
社会福祉法人至誠学舎
有賀 和敏
株式会社やさしい手
執行役員管理本部長
石川 昭夫
社会福祉法人蓬愛会
特別養護老人ホームケアプラザ而今施設長
稲富 由美子
社会福祉法人
加藤 伸二
一般社団法人 全国特定施設事業者協議会理事
別所 浩樹
株式会社ニチイ学館
丸山 実智瑠
アースサポート株式会社
野中 久美子
社会福祉法人青森社会福祉振興団
米川 京子
株式会社チェリーコート
(講師)
吉岡 英幸
立川至誠ホーム統括事務局総務主任
明照会
経営管理本部人事部
人事部採用グループ主任
デイサービス管理者
チェリーコート四街道施設長
株式会社ナレッジサイン
19
(3)コーディネーター研修のカリキュラム
前述のカリキュラム方針に従い、以下のカリキュラムを設計し実施した。
【図表 20】第 1 回カリキュラム
第1回
1日目午後
(13:00~
18:00)
アジェンダ
◇ファシリテーションの基本の学習
①講義:ファシリテーションの基本的な考え方
ファシリテーションスキルの概要、ファシリテーターに求められる役割について解説
②グループワーク:フレームワークを使った議論の進め方
本研修で実際に議論するテーマのフレームワークに沿って、意見を表出し、整理していくプロセスを体験する
③グループワーク:対人アプローチについて
議論を進めていく過程で発生する対立の解消や、問題人物に対するアプローチなど、主に対人スキルについて学ぶ
◇調査研究委員・コーディネーター懇談会 (17:00~18:00)
①調査研究委員会の委員とコーディネーターが参加する委員・コーディネーター懇談会を開催
人材確保に関する経営現場の悩みや工夫等に関する実態を把握するとともに、今後の介護人材確保に関する
方向性等について相互に情報共有をはかり、本事業における今後の取組みを促進させる
2日目午前
(9:00~12:00)
アジェンダ
◇本研修のファシリテーションのシミュレーション
①本研修全3回の議論のフレームワークの理解
本研修の全3回で実際に使う議論のフレームワークを解説し、内容を理解する
②ファシリテーション実習
本研修で使用する議論のフレームワークを使って、議論を進める演習。実際に議論を進めながら、タイムマネジメント
や議論の整理、メンバーの意見の引き出しを体験し、本研修に備える
◇質疑応答と気づきの共有
①質疑応答
コーディネーター研修全体を通じた質疑応答を実施。コーディネーターの気づきを共有。
2.本研修の実施状況
(1)本研修の開催日時、場所
本研修は全 3 回、6 日のプログラム構成とし、各回は遠方からの受講者の移動時間に配慮
して、第 1 日目は午後から、第 2 日目は午前から昼食までの時間帯で実施した。
【図表 21】研修の実施日時
第 1 日目
第 2 日目
第1回
1 月 17 日(土)
14:00~17:30
1 月 18 日(日)
9:00~12:00
第2回
2 月 14 日(土)
14:00~17:30
2 月 15 日(日)
9:00~12:00
第3回
3 月 14 日(土)
14:00~17:30
3 月 15 日(日)
9:00~12:00
会場は、株式会社日本総合研究所 東京本社(東京都品川区)の 150 人収容可能なセミナ
ールームを使用した。
(2)本研修受講者の参加状況
本研修では 34 法人、37 名が受講した。各回の参加状況は以下のとおり。
20
【図表 22】受講者の参加状況
第 1 日目
第 2 日目
第1回
34 法人、37 名参加
33 法人、36 名参加
第2回
30 法人、31 名参加
30 法人、31 名参加
第3回
26 法人、27 名参加
25 法人、26 名参加
(申込み)
34 法人、39 名の申込み
(第1回直前にキャンセル)
1 泊 2 日の研修時間と、
年度末の 2 ヵ月間で 3 回開催するといった拘束時間の長さにより、
当初想定はしていたものの、急な業務等を理由とした欠席者が生じた。連絡をいただいた
欠席理由は以下のとおり。
・介護報酬改定に関連する会議、研修のため
・採用業務のため
・インフルエンザに罹患 等
連絡をいただいた欠席理由からは、研修内容に起因する理由は確認しておらず、年度末
開催の時期的な理由によるものと想定している。
(3)受講者の概況
1)受講者事業所の規模
受講者の出自である事業所グループにおける正規雇用職員数は以下のとおり。バラつき
はあるものの、受講対象事業所として概ね想定していた正規雇用職員 200 名前後の事業所
からの受講者が多く集まった。
【図表 23】受講者事業所グループの正規雇用職員数
900
800
700
単位:人
平均値:230人
中間値:170人
600
500
400
300
200
100
0
21
2)受講者事業所の所在地
受講者の出自である事業所の所在地状況は以下のとおり。日帰りによる本研修参加が可
能な首都圏所在の受講者と、同出張圏となる受講者が半々となっており、遠隔地からも多
数受講したことがわかる。
なお、本事業では受講者に対する交通費等の支給は行っていない。
【図表 24】受講者事業所の所在地
地域3
法人数
首都圏(1 都 3 県)
16
東北
1
関東信越
4
東海北陸
6
近畿
3
中国
3
四国
1
九州
1
3)受講者事業所の法人種別
受講者の出自である事業所グループの法人種別は以下のとおりであった。
【図表 25】受講者事業所の法人種別
3
株式会社
社会福祉法人
9
26
地域分類は地方厚生支局の定義による。
22
4)受講者事業所の主要事業
受講者の出自である事業所グループの主要事業は以下のとおりであった。
【図表 26】受講者事業所グループの主要事業
介護老人福祉施設
介護老人保健施設
有料老人ホーム
訪問介護
通所介護
その他
5.7% 5.7%
54.3%
0%
20%
20.0%
40%
14.3%
60%
80%
100%
5)受講者事業所における人事専任組織と専任担当者の有無
受講者事業所における専任組織としての人事部の有無と、他業務を兼任しない人事責任
者の有無は以下のとおり。いずれも専任組織、専任担当者を配置していない事業所が過半
数を超えている。
【図表 27】受講者事業所における人事専任組織の有無
ある
ない
28.6%
0%
20%
無回答
62.9%
40%
60%
23
8.6%
80%
100%
【図表 28】受講者事業所における他業務を兼任しない人事専任担当者の有無
いる
いない
22.9%
0%
無回答
68.6%
20%
40%
60%
8.6%
80%
100%
6)受講者の所属、役職の状況
受講者の所属別役職の状況は以下のとおりであった。
【図表 29】受講者の所属別役職の状況
管理職4
管理職以外
未回答
(合計)
本部
13
12
5
30
施設
2
3
0
5
(合計)
15
15
5
35
7)受講者の主要業務の状況
受講者の主要業務別役職の状況は以下のとおりであった。
【図表 30】受講者の主要業務別役職の状況
管理職
管理職以外
未回答
(合計)
人事業務中心
8
7
4
19
上記以外5
7
8
1
16
(合計)
15
15
5
35
4
管理職は部長職以上、施設長と定義。課長、主任、グループ長は管理職以外とした。
「上記以外(人事業務中心以外)」とは、人事業務だけではない、企画、統括、管理等の
業務が中心となっている受講者。例)管理本部長、施設長や、人事関連以外の課長職、ケ
アマネ、生活相談員等
5
24
(4)本研修のカリキュラム
前述のとおり、本研修では、問題解決が他責とならずに受講者自身が自発的に解決する
意識を持てること、及び具体的なアクションが実行され成果を実感できることを期待成果
とし研修カリキュラムを設計した。
1)全体構成
全体構成としては、以下のように少しずつステップを踏みながら、受講者の意識・行動
の変化と有効な解決策の知識獲得を狙った。
課題を漠然として捉えている状態から、まずは行動に移すことで本質的な課題に気づき、
取組むべき課題と解決策についてグループメンバーと学び合い、より本質的な課題の解決
に向けて助言を得ながら本質的な行動へ移すことへ結び付けていく。
【図表 31】本研修の全体構成概要
第二回本研修
第一回本研修
アプローチ
得られるもの
ワークショップの
効用
漠然とした課題認識で
良いので、まずは
アクションしてみる
アクションすることで
成功体験を得る
アクションすることで
新たな課題に気づく
アクションを実行する
過程で生じる実行課題を
突破する策を考える
第三回本研修
複合的な課題に対して
1年がかりで取り組む
プランを考える
実行課題の代表的なもの
を各グループで手分けし
て考えることで、実行課
題解決の参照可能な具体
的なモデルがいくつも出
来上がる
人材確保において重要な
複合的な課題が解決
していくプランが
明確になっている
学び合う
励まし合う
刺激し合う
25
本研修は、全3回6日間の開催で以下の流れで実施している。
GW1:自法人における人材確保の課題を挙げる
GW2:課題解決策のアイデアについてグループメンバー全員で
考える
第一回
本研修
GW3:短期的に取組める解決策のアクションプランを考え、グ
ループ内でブラッシュアップする
GW4:長期的に取組む解決策のアクションプランを考え、グ
ループ内でブラッシュアップする
自法人内でアクションプランを実行
GW1:実行したアクションプランの成果について共有する
GW2:実行の際に障害・制約となったことについて、グループ
内で検討する
第二回
本研修
GW3:障害・制約となったことについて、グループ内でブレー
クスルー策を考え、結果を全員に発表する
GW4:グループや全体のブレークスルー策を参考に、改めて自
法人の短期・中期のアクションプランを考える
自法人内でアクションプランを実行
GW1:実行したアクションプランの成果について共有し、最も
大きな成果と、気づき・学びについて共有する
第三回
本研修
GW2:自法人の1年後の目指すべき姿に向けたシナリオマップ
を作成し、キーファクターを設定する
GW3:各自のキーファクターを実現するために、どのようにす
ればよいのかグループ全員で考える
GW4:キーファクター実現のための自法人のアクションプラン
を考える
課題の認識やアクションプランについては、各受講者法人それぞれについて考えること
とし、グループメンバーは個々の課題解決やアクションプランについてアイデアを提供す
ることとしている。このように、個々の受講者法人について全員で考えることにより、各
法人の個別事情を鑑みたより効果的な人材確保施策が考えられることを期待している。
また、各研修の間は受講者が考えたアクションプランの実行期間とし、実行後の研修内
にて成果や新たな気づきなどの共有機会を設定することで、必ず行動に移すモチベーショ
ンへと寄与させている。
なお、各研修の詳細な実施内容については、巻末参考資料「各回本研修資料」に記され
ているので参考にしていただきたい。
26
2)第一回本研修
第一回本研修では、何か始めようという意識からシンプルな行動の実践を促すカリキュ
ラムとしている。ここでは、漠然とした自法人の課題認識で良いのでまずはアクションを
おこし、アクションすることで新たな課題に気づくことを狙っている。
【図表 32】第一回本研修の研修カリキュラム
1日目
全体ワーク1
14:00~14:30
●オリエンテーション
・本研修の内容紹介
・各グループ内自己紹介
グループワーク1
14:30~16:00
●課題の整理
・グループワークで議論する際のフレームワークの紹介
・フレームワーク①に沿って、人材確保を難しくしている原因と思われることを、4つの改善領域ごとに、「~が不
足している」という視点で挙げていきます
・挙げた原因(課題)に対して、フレームワーク②に沿って影響度、解決の難易度の視点で分類してみます
グループワーク2
16:00~17:30
●課題の解決策についてアイデア出し
・分類した課題の中で「すぐに何か手が打てそう」なものについては、何ができそうか、具体的な解決策のアイデ
アを全員で考えます
・ 「時間がかかる、難しい」としたものについては、フレームワーク③に沿って、「経営者にできること」、「担当者に
できること」と分類し、自分で働きかけられることがないか考えてみます
全体ワーク2
17:30~18:00
・各グループのファシリテーターから今日1日のディスカッション内容を発表いただき、全員で共有します
・2日目に向けての宿題の内容を確認します
2日目
グループワーク3
9:00~10:30
●短期的課題に対する1か月のアクションの検討
・前日からの宿題として、各自が取り組むべきことを短期・中長期各1つずつ選びます
・まずは短期的な課題に取り組むアクション(対策)の案をグループで共有し、一緒にプランを考えます
グループワーク4
10:30~12:00
●中長期的課題に対する1か月のアクションの検討
・中長期的な課題に取組む準備プランとしてのアクション(対策)をグループで共有し、一緒にプランを考えます
全体ワーク
12:00~12:30
研修2日間を通した気づきについて全員で共有します
27
3)第二回本研修
第二回本研修では、アクションを実行する過程で生じる実行課題を突破する策(ブレー
クスルー策)を考えるカリキュラムとしている。実行課題の代表的なものを各グループで
手分けして考えることで、実行課題解決について参考となる具体的なモデルがいくつも出
来上がり、自法人の本質的課題と解決策の獲得に寄与することを狙っている。
【図表 33】第二回本研修の研修カリキュラム
1日目
全体ワーク1
14:00~14:30
●オリエンテーション
・前回のふり返り、前回のワークショップでわかったこと
・第2回の進め方
グループワーク1
14:30~16:30
●成果の共有
・フレームワーク⑤に沿って第1回~2回での取組み成果を共有し、うまくいったこと、うまくいかなかったこと、難しかったこと、
気づき、学びを共有します
グループワーク2
16:30~17:30
●実行のための課題の分類
・実行のための課題として、どのようなことがあるのか「障害/制約」、「技術/ノウハウ」、「次のステップ」に分類します
・分類した結果を見ながら実行課題の難易度や、テーマの重要性なども考慮に入れ、ブレークスルー策を考えるべきテーマを
短期と中長期で1つずつ選びます
全体ワーク2
17:30~18:00
・各グループのファシリテーターから今日1日のディスカッション内容を発表いただき、全員で共有します
・2日目に向けての宿題の内容を確認します
2日目
グループワーク3
9:00~10:30
●実行課題を乗り越えるブレークスルーの検討
・1日目のグループワークで選んだ短期と中長期のテーマに対して、確実に実行していくうえでのブレークスルー策を考えます
全体ワーク3
10:30~11:00
●全体ワーク 発表
・各グループワークが考えたブレークスルー策を発表します
グループワーク4
11:00~12:15
●今後1ヶ月のアクションプラン共有
・グループワーク3での、自分のグループや他のグループのアイデアを生かしながら、本研修第1回と同じように短期と中長期
で3ステップのアクションプランを考えます
全体ワーク4
12:15~12:30
各グループのシェアすべきナレッジを全員で共有します
28
4)第三回本研修
第三回本研修では、本質的な課題に対して1年がかりで取り組むプランを考えるカリキ
ュラムとしている。研修全体の成果として、各法人の人材確保において、本質的な課題を
解決していくプランが明確になっていくことを狙っている。
【図表 34】第三回本研修の研修カリキュラム
1日目
全体ワーク1
14:00~14:30
●オリエンテーション
・前回のふり返り、前回のワークショップでわかったこと
・第3回の進め方
グループワーク1
14:30~15:30
●成果の共有
・フレームワーク⑤に沿って第2回~3回での取組み成果を共有し、「もっとも大きな成果」、「気づき/学び」を共有します
・特に1ヶ月間での「気づき/学び」を多く共有してください
グループワーク2
15:30~17:30
●1年後のめざす姿へのシナリオマップづくり
・フレームワーク⑨に沿って、各自1年後のめざす姿に向けてのシナリオマップをつくります
・まだできていない要素の中での重要なキーファクターを1つ決めます
・キーファクターをいつまでに実現するのかを決めます
全体ワーク2
17:30~18:00
・各グループのファシリテーターから今日1日のディスカッション内容を発表いただき、全員で共有します
・2日目に向けての宿題の内容を確認します
2日目
グループワーク3
9:00~10:30
●キーファクターを実現させるためのスパイスを考える
・1年後のめざす姿に対して、もっとも重要な要素となるキーファクターを実現するために、どのようにすれば良いのか、実現の
ためのアイデアを「スパイス」として、グループメンバー全員について考えます
グループワーク4
10:30~11:30
●キーファクター実現のアクションプランを考える
・グループワーク3で共有したスパイスをうまく活かして、キーファクター実現のためのアクションプランを3ステップで考えます
全体ワーク4
11:30~12:30
・各グループのシェアすべきナレッジを全員で共有します
・エンカレッジ・メッセージ交換
29
【図表 35】本研修の様子_オリエンテーション
【図表 36】本研修の様子_グループワーク
30
【図表 37】本研修の様子_全体ワーク
【図表 38】本研修の様子_グループワークアウトプット例
31
第5章 介護人材確保に向けた事業者支援研修プログラムの効果測定
1.効果測定の視点
本プログラムが介護人材確保に向けて効果的であったかどうかを測定するため、以下の
視点で効果測定を行った。
【図表 39】効果測定の視点
効果測定の
概要
方法
・研修内容や実施方法に対する受講者の満足度
・研修終了後の受講者アンケー
視点
研修企画
トの実施
・人材確保に有効な知識や、課題抽出や解決の
・研修終了後の受講者アンケー
考え方などマネジメントスキルについての理
学習到達度
解度
トの実施
・コーディネーターを対象とし
・コーディネーターのファシリテーションスキ
たグループインタビューの実
ルの理解度
施
・意識が変わったか、また実際に行動したのか
意識・行動変化
といった意識・行動変化への影響度
・具体的な業績(人材確保)への影響度。定量
具体的成果
・研修終了後の受講者アンケー
トの実施
・研修カリキュラムにある「取
的に現れていなくても、人材確保にむけたプロ
組み成果」から把握
セスの構築状況等を把握
まず、「研修企画」についてであるが、研修内容や実施方法といった研修企画について、
受講者が満足を得られなければ、本プログラムの継続的な実施は困難となるため、受講者
の満足度や意見を把握しプログラムの課題として示唆を行う。
「学習到達度」については、ワークショップ型集合研修ゆえに知見を直接講師から提供
する座学的な研修ではないものの、グループワークによる受講者同士の助言が得られたか
どうか、また、研修で用いたフレームワークによって人材確保に係る課題解決方法といっ
たマネジメントスキルを得られたかどうかを把握する。
コーディネーターについては、ファシリテーションスキルを習得し、適切なファシリテ
ーションを行えたかどうかを、受講者からの評価やグループインタビュー等で把握する。
「意識・行動変化」は、ワークショップ型集合研修の大きな狙いの一つであり、本プロ
グラムに参加したことによって新たな気づきを得て、実際に現場で有効な行動を起こした
32
かどうかを把握する。
「具体的成果」については、本研修を受講したことで人材確保にどれだけ寄与できたか
の評価を行う。しかしながら、人材確保は 2 ヵ月間で多大な成果を挙げられるほど易しい
課題ではないため、受講者が認識した 2 ヵ月間の具体的成果と、ロードマップ作成といっ
た人材確保に向けた取組みプロセスの構築状況等を整理する。
【図表 40】効果測定の方法
<効果測定の方法について>
【受講者アンケートの実施状況】
・第三回本研修終了後に研修会場にてアンケート用紙を配布
・回答数は n=26
(第三回本研修終了時の参加者のみを対象とした)
【効果測定の留意点】
本研修は、全国の事業者が参加した研修の為、効果測定について以下の制約がある。
・アンケートの回収率を高めることを勘案し、第三回本研修終了直後の限られた時間に受
講者アンケートを実施したため、10 分程度で記入可能なボリュームとした。
・そのため、設問の量や内容が限定的となったため、多面的な分析には制約がある。
・研修効果の測定において重要なのは、最終的に業績(人材確保)にどれだけ寄与したか
という点にあるが、来年度以降の継続的な評価はできないため定量的な最終成果の把握ま
でには至っていない。
33
2.効果測定
(1)研修企画の評価
研修企画の評価については、受講者の満足度や研修内容に対する意見について、研修後
の受講者アンケートから評価する。
受講者にとっての本研修の有用性については、ほとんどの受講者が認めており、人材確
保のための研修として満足度は高かったものと評価される。
【図表 41】受講者にとっての本研修の有用性
[設問] 総じて、本研修は人材確保に向けて有意義な研修となりましたか?
あまりそう思わ
ない
0%
そう思わない
0%
どちらともいえ
ない
0%
どちらかとい
えばそう思う
28%
そう思う
72%
研修ツールについても、研修内容を理解する上で効果的なツールであったと概ね評価さ
れている。
【図表 42】研修ツールの評価
[設問] 本研修で使用した教材は、研修内容を理解する上で効果的な
ツールでしたか?
そう思わない
0%
どちらともい
えない
4%
どちらかとい
えばそう思う
28%
そう思う
68%
34
あまりそう思わ
ない
0%
研修企画の改善に関する受講者意見では、研修内容についての意見は概ね好意的にとら
えられている。特に、グループメンバーから有意義なアイデアや自法人に対する意見を得
られたことや、受講をきっかけに受講者自身に新たな気づきがあったことなどが評価され
ている。研修中の受講者コメントでも、普段同じ立場で相談する機会が非常に少ないため、
本研修のような情報・意見交換の場は貴重との声が多く聞かれた。
一方で、意見交換は主にグループワークの中で行われていたため、他グループの受講者
意見の交換といった場を求める声も多く、グループワークを越えた交流の機会を追加設定
するとなお満足度が高まるものと考えられる。
【図表 43】研修企画の改善点(研修内容)
[設問] 本研修の研修企画の改善すべき点についてご記入ください。
改善に関する受講者意見
・
「良かったと思う」
「違うテーマでまたやって下さい」
「特にありません」
「ありがとう
ございました」
「適当だと思う」「もう少し継続しても良いのでは」等、多数
・ワークショップ中心で各事業所、参加者の様々な考え方や意見を聞けたのが良かった。
・人材確保に関する気付きの場として、さらに今後進めていく上で有効と思いました。
・フレームワークのもっと具体的な内容、ねらい等、もっと説明がほしかった。
・第一回本研修グループワーク1の「○○できない」で書き出すことに戸惑いがありま
した。第三回本研修の「スパイス」は効果がありますね。役立てます。第一回、第二
研修内容
回本研修で互いの状況が共有できている成果だと考えます。
・全体の成果物を参加者全員で共有できるとなお良い。ノウハウ、知識の蓄積となりま
すので。
・やはり同じ悩みを抱えている者同士、話し始めると色々な意見が出て止まらなかった。
フリーで話せる時間(雑談タイム)がもう少しあってもいいかなと思いました。
・ファシリテーターによって大きく影響が出ると思った。他グループとの情報交換がも
っとしたかった。
・他チームが話している内容をもう少し分かるプログラムであればよい。
35
研修企画に関する否定的な受講者意見のほとんどが、開催時期についてであり、年度末
である 3 月開催について厳しいとの声が多い。特に介護報酬改定の時期と重なったため、
第三回本研修時において不参加が増えてしまった6ことは今後の企画に十分に反映すべき点
である。
【図表 44】改善に関する受講者意見
改善に関する受講者意見
・年度末はやはりきつかったです。場所はよいかと思いました。
・時期的に 3 月はきつかったので、12 月~2 月くらいにしていただくか、別の 3 ヶ月
間を検討してもらいたい。
・全 6 回に参加するためにも、各地域での身近な場面で受講できればと思います。しか
し身近すぎると内部の課題をさらけ出してしまうので、都道府県を越えるか、都道府
県の中でも競合しない地域との組み合わせにする等の工夫は必要かと思います。
実施時期
/場所
・全国の方が集まる形なので仕方がないと思うが、今後地域ごとに同様の研修が開催さ
れれば、一日(AM、PM)×3 日で行え、より参加しやすくなると思う。
・2 月、3 月の都内は宿泊施設の予約が困難なため、もう少し前倒しをお願いします。
また年度末で今回は介護報酬の改正が重なったのも参加に労力が必要でしたが、大変
勉強になりました。
・3 月はやめてほしい。場所は最高に良かったです。
・年度末、制度改正直前であったため、取組みが思ったようにできなかった。
・年度末はさけてほしい。
・開催は 3 月にかからない方が参加しやすいと思います。
6
不参加の理由として、別件業務予定のためという事由を、事前の欠席連絡及び第三回研修
後の連絡により受講者から確認している。(無回答除く)
36
期間及び時間については、今回の 1 泊 2 日×3 回構成で良いとの意見がある一方で、2 回
構成、または 1 泊 2 日ではなく 1 日に集中したほうが良いとの意見もあり様々であった。
今回は、遠方からの受講者に配慮した形としたが、2 回構成とするか 3 回構成とするかにつ
いては、カリキュラム内容を変えることで対応可能である。例えばまずはワークショップ
型集合研修に触れてもらう目的であれば、1 日×2 回構成のカリキュラムも用意することも
適当と考える。
【図表 45】改善に関する受講者意見
改善に関する受講者意見
・正直なところ、各回の課題を達成するためには各回の間隔が短いと感じました。また
各回が 2 日間だったのですが、1 日に集約してもらえると良かったかなと感じました
(遠方の方もいますが)
。
・2 日目はもう少し時間を延長して 16 時頃までしていただきたい。
・進行のタイムスケジュールがやや調整不足のように感じた。
期間/
・今回のように間隔をあけて 3 回というのはとても適切だったと思います。
時間
・時期は OK。日程は 2 日間でなく 1 日で集中的に行っていただきたい。
・取組みを進めるために 2 ヶ月くらい期間をあけるといいのでは。
・計 3 回を 2 回でもいいのでは。
・土曜の午後、日曜の午前と移動の配慮がされていると思いました。1 ヶ月の間を置く
ことで、課題取組みがし易かったです。
・1 日のボリュームがもう少し長い方がよいと感じます。
その他に、前述にもあるような自由な意見交換ができた背景として、同一県内の受講者
を同じグループとしないグループ分けの配慮が効果的との意見も多くあった。
【図表 46】改善に関する受講者意見
改善に関する受講者意見
・グループの割り振りの意図の有無は分かりませんが、近隣県、関東圏で分けられてい
その他
たので、よい情報収集の場があった。
・当グループは男性ばかりだったので、女性が 1 名でも入ればもう少し違う意見が出た
かもしれません。
以上のことから、実施時期については課題を残したものの、研修内容及び実施時期以外
の企画については受講者の満足度が高く、受け入れられる内容であったと評価される。
37
(2)学習到達度の評価
学習到達度については、受講者同士の助言等による人材確保のための新たな知見を得ら
れたかどうかといった視点と、研修で用いたフレームワーク等によって人材確保に係る課
題解決方法といったマネジメントスキルを得られたかどうかについて、研修後のアンケー
トによって把握する。
人材確保の知見獲得の有無については、前項の研修の満足度にもあったように、受講者
同士の意見交換等により非常に得るものが多かったとの受講者評価を得ている。元々、本
研修参加において期待している事として、他法人との意見交換を挙げる受講者も多く、期
待を満たす結果となった。
さらに、本研修では、互いの法人の事情を把握した上でアドバイスの相互提供機会をカ
リキュラムに盛り込むこんだことも効果的に寄与したものと考えられる。
【図表 47】人材確保の知見獲得の有無
[設問] 受講者同士の助言等により、人材確保のための効果的な施策
等といった知見を得ることができましたか?
どちらかとい あまりそう思わ
ない
そう思わない
えばそう思う
0%
0%
8%
どちらともいえ
ない
0%
そう思う
92%
マネジメントスキル獲得の有無については、企画段階で企図した問題点の把握や課題解
決の考え方等について概ね得られたものと評価される。
特に、自法人内でワークショップ型課題解決の手法を取入れたり、その際に本研修で用
いたフレームワークを活用しているとの声も多く聞かれており、今後の経営課題に対する
取組み手段として機能することが期待される。
38
【図表 48】マネジメントスキル獲得の有無
[設問]
本研修を受講したことで、問題点の把握や優先順位のつけ
方、課題解決の考え方等を身に付けることができましたか?
あまりそう思わ
ない
0%
そう思わない
0%
どちらともいえ
ない
0%
どちらかとい
えばそう思う
36%
そう思う
64%
【図表 49】学習到達度に関する受講者の感想
[設問] 本研修を受講することで、貴方や貴団体で変化のあったこと
についてご記入ください
アンケート結果
・多くの知識・情報・方法を得る事ができました。持ち帰って活かします。
・他法人の取組みや実行している内容の話が聞けたので、取り入れられそうなもの等の
情報収集ができた。外部からの情報でひらめきがあった。
・ワークショップ形式の研修の手法を取り入れた。
・他者の発想から広がること
・全国の人事担当の方とグループワークをしてきたことで、問題点の共有化や新たな取
組みの発見など法人に持ち帰ることができた。
学習到達度
・現場の人が考えていることを知ることができた。
・理念研修のやり方にワークショップ形式を取り入れることにした。
・ここで得たワークショップを見よう見まねで真似をさせてもらいワークをすると、有
効な解決策を共有することができた。今後も、この方法を取り入れたいし、このスキ
ルを職場内で広めていきたい。
・大きな問題を大きいまま考えがちだったことが、解決可能なレベルまで細分化でき、
具体的に行動におこせるものにできるようになった。
・手法が理解できた→実践できるかが課題。
・ワークショップ形式での進め方を取り入れたいと感じている。
39
本事業において要となるコーディネーターのファシリテーションスキルの獲得状況につ
いては、受講者から円滑なグループワークを促していたとの評価であり、チーフファシリ
テーターから見てもレベルの高いファシリテーションを行っていたとの評価であった。
【図表 50】コーディネーターのファシリテーションスキル獲得の有無
[設問] 担当コーディネーターは、適切なファシリテーションを行い
円滑なグループワークを促していましたか
あまりそう思わ
ない
0%
そう思わない
0%
どちらともいえ
ない
0%
どちらかとい
えばそう思う
24%
そう思う
76%
コーディネーター自身が認識したファシリテーションスキル獲得については以下のとおり。
【図表 51】コーディネーター研修終了後のアンケート結果
[設問] 今回の研修を通してあなた自身が学んだことは何ですか
・対人コミュニケーションの幅広さやテクニックなど、ファシリテーターとしての部分とそれ以外の部分
でも学ぶことができました。
・目的と目標は違うということ。会議の目的は明確にしていても、目標をきちんと設定していなかったこ
とに気づいた。
・ファシリテーションでは、相手の話をさえぎるのではなく、受容して本来の議論に戻すことを学んだ。
・ファシリテーションとしての人物スキルが大切であることを知りました(態度であったり言葉遣い)
。
・時間管理のポイント、予めの時間設定やストップウォッチ等の活用。対人応用について学んだ。
・対人という場面での相手の気持ちを考慮した様々なコミュニケーションスキルの存在を知る機会を頂け
ました。自身の会議対での言葉、言動について反省することもできました。
・グループ全体で議論が円滑にまわせるよう、誰も話さない場はこのようにアプローチする等のノウハウ
・課題を意識するだけでなく、解決するために自分でアクション、ツール、ゴールまで考えることが大切
と学んだ
・ファシリテーションのテクニック、まとめ方を学んだ
40
(3)意識・行動変化の評価
意識・行動変化については、受講後のアンケートから、本プログラムに参加したことに
よって新たな気づきを得て、実際に現場で有効な行動を起こしたかどうかを把握する。
ワークショップ型集合研修の最大の特徴として、問題点把握や、自法人固有の課題解決
の方法などを、他の受講者からの意見を受けながら、自ら考え、実行することにある。し
たがって、人材確保のための新たな取組みを推進するきっかけや、本研修で計画したアク
ションプランの実行を自法人内で継続して取組むことに関しては、多くの受講者が本研修
について意義のあったものと評価している。
【図表 52】人材確保に向けた行動変化の有無
[設問] 本研修を受講したことで、人材確保のための新たな取組みを
推進するきっかけとなりましたか?
あまりそう思わ
ない そう思わない
0%
0%
どちらともいえ
ない
4%
どちらかとい
えばそう思う
16%
そう思う
80%
【図表 53】持続的活動への意識変化の有無
[設問]
今後も、本研修で計画したアクションプランの実行を、自
法人内で継続して取組もうと思われますか?
どちらかとい
えばそう思う
8%
あまりそう思わ
ない
そう思わない
0%
0%
どちらともいえ
ない
0%
そう思う
92%
41
特に、本研修を受講することで、目標や必要な具体的取組みが明確になり、人材確保に
向けた具体的なアクションへの移行が推進されたものと想定される。
【図表 54】行動・意識変化に関する受講者の感想
[設問] 本研修を受講することで、貴方や貴団体で変化のあったこと
についてご記入ください
アンケート結果
・目標が明確になった。
・自分の考えがまとまってきて具体的な行動を取る見通しが立ちました。
行動・
意識変化
・期日を決めて具体的に行動すること。
・すべきことが明らかになった。
・多くの知恵の貴さ、行動することの重要性
・何となく感じていた問題点をじっくりワークショップで考えることができ、今後の取
組みが明確となった。
42
(4)具体的成果の評価
「具体的成果」については、本研修を受講したことで人材確保にどれだけ寄与できたか
の評価を行う。しかしながら、人材確保は 2 ヵ月間で多大な成果を挙げられるほど容易い
課題ではないため、受講者が認識した 2 ヵ月間の具体的成果と、シナリオマップ作成とい
った人材確保に向けた取組みプロセスの構築状況等を整理する。
具体的成果については、事業者によってアクション内容や成果レベルは様々であるが、
概ね、
「新たな気づき:スタッフの潜在的な意見や意識、または状況等を知り得た」、
「新た
な行動:最初の一歩が踏み出せた」、「制度の整備:組織の創設や各種制度の立案等」など
に大別され、人材確保に向けた着実な一歩を踏み出している。また、達成すべき目標とシ
ナリオマップ及びキーとなるアクションプランが明確になっており、持続的な活動が推進
されれば人材確保に向けたより大きな成果が期待される
【図表 55】具体的成果に関する受講者の感想
[設問] 本研修を受講することで、貴方や貴団体で変化のあったこと
についてご記入ください
アンケート結果
・人事として施設管理者にアプローチすることができた。
・SNS を利用することができて、HP 等が充実してきている。
具体的成果
・職員に対するアンケート(意識調査)を実施した。
・求人案内の文面を変えた。
・研修の宿題のために他のスタッフも巻き込んで行動したら、思った以上に協力もあり、
実際の採用にもつながった。
43
【図表 56】受講者が認識している研修期間内の成果
(第三回本研修のグループワーク内にて整理)
・人就業中のパートタイマーは、フォロー体制に魅力を感じて入社した方が多かったことがわかった
・シミュレーションを勤務表作成者と実施
・アクションが実際の採用につながった
・「採用」「育成」「定着」という一般職員が普段あまり意識しなかった(頭では分かっていても片手間だ
った)部分にアクションを起こせた
・中年の現場職員に求人広告に登場してもらった。狙った年齢層からの問い合わせがあった
・現場のリーダーもそれぞれ考え試行錯誤していることが分かった
・職員の本音が分かった
・アンケートにより、職員の意見、意識等を把握することができた
・問題の洗い出し、職員の希望や目標を理解することができた
・理念研修のやり方と内容がほぼ固まった
・将来のコア人材候補を 1 人採用することができた(インターンシップ利用)
・老舗法人且つ採用条件も当法人よりいいところと競合して勝てた
・各職種の主任に協力してもらうことができた
・管理職が弱いことが分かった
・理念研修の実施(アクティブ・ラーニングでの計画化)
・人財育成課(人事課)の創設
・会社に対する信頼が上がったと思う
・昇格の評価項目が明確になってきた
・退職を決めたあとに面接しても十分な話し合いはできないことがわかった
・報告や情報が以前より入ってくるようになった
・仕事がしやすくなった
・以前はあまり出てこなかった情報が共有できるようになった
・事業所を客観的に見る視点が得られた
・興味を引くトピックスを考えるようになった
・職員の思いを知ることができた
・一年間の研修のテーマを決めることができた。
・対話の機会を多く持ち、知らなかったことを知れた
・コア人材の抽出を人事課で行ったが、各人の考えるコア人材にかなり違いがあったが、それでも共通す
る人材が 3 名いた
・人事異動の素案を作成し、本部長・専務理事・理事長と協議。人事異動計画が作成できた(昇任・昇格
含む)
・一職種は給与テーブルができた
44
アクションプラン
第三回本研修のグループワークにおいて、1 年後のめざす姿に到達するために、
もっとも影響力のあるキーファクターを確実に実現するステップを受講者それぞ
れが整理した。
1年後のめざす姿
例)職員が安心して働
き、家族に誇れる職場
になっている
ステップ1
ステップ3
ステップ2
×月まで
職員目線での
理念のキーワードを
募集する
(経営理念の解釈)
×月まで
職員有志で職員理
念を決定し、浸透の
ためのワークショッ
プの企画をつくる
経営理念で
はなく、
職員理念を
作る
キーファクター実現
×月まで
職員理念浸透のた
めのワークショップ
を実施する
浸透のため
のワークョッ
プを実施する
××ヶ月後
経営理念の現場へ
の浸透ができてい
る
スパイス
キーファクター実現のた
めのグループメンバーが
考えたアイデア
【図表 57】第三回本研修時に設定されたアクションプランの実例7
1年後の目指す姿
介護職・看護職を5名採
用、定着して派遣を使わ
なくなっている。
ステップ1
4月末まで職員から
ホームページリ
ニューアルを募る
個人のWebデザイ
ナーに頼む
理想の他事所の
ホームページを公表
し担当者を募集する
安定した新卒採用
ができている
(3~5名)
ステップ2
6月まで(3か月)
業務の洗い出し
役割分担
ホームページ運
営のプロを導入す
る
8月まで(2か月)
人事担当候補を選
ぶ
業務内容を
洗い出し、
役割を分担する
「育成」「定着」が今よりも
レベルアップしている
他社の計画サン
プルを集める
13名の新卒採用が
できている
事業所内で適任者
がいるかリサーチ
する。(適任者は経
験年数・現場を分
かっている人)
キャリアパスの他社
サンプル集め
4月まで
各人の業務の見直し
分担・引き継ぎ
実情分析をする
6月まで
採用担当職員を決
める
選任と配置を
交渉する
キーファクター
適任は法人内
からとしたい。
適任者の人選
→必要であれば増員
7
ホームページを
リニューアルする
6か月
8・9月
素材あつめ、制作、
完成
更新基準の
明確化
定期化
11月まで(3か月)
人事担当候補の研
修などの実施
人事の研修を
受けスキルを養
う
職業別、階層
別、経験年数
別の研修。
育成計画作成
研修・育成計画がある
6か月
キャリアパス制
度を連動させた
研修制度
来年3月まで
法務事務局内で
採用担当職員の職務分掌
をつめていく
各事務所に採用専
任担当に研修に行
かせ現場を知って
もらう
専任の人事担当がいる
8か月
各事務所に何日か
人事担当になる人
に実習に行ってもら
う
9月まで
キャリアパス作成
6月まで
実績評価
他社を参考に
作成する
5月まで
法人事務局の業務
洗い出し、役割分担を決める
ステップ3
就職活動の会社がホームページ作成につい
て提案してくれたことがあります
5・6月 ホーム
7月 制作会社・プ
ページの構成を話
ロに入ってもらい
し合う。合せて会
構成を確定する
社の選定
採用専任担当の法務事
務局にいる
3か月
職務分掌
掲載したアクションプランは、設定者やスパイス記入者の氏名、及び法人固有の記述内容
等、参加者情報が明らかになる記述内容については削除している。
45
1年後の目指す姿
潜在的介護人材の掘り
起こしができている
ステップ1
ステップ2
ステップ3
5月までに対象とするカ
テゴリを整理する
8月までにカテゴリ別の
プログラム概要を組み立
てる
10月までに1つのカテゴ
リに絞り企画(人選、広
報)12月でに試行→2月
まで効果のカクニン
講師陣に体験するこ
とで介護の魅力を伝
えられるようポイント
を考えてもらう
登録型ヘルパーの採用
人数年間200名超
5月末まで登録型ヘル
パー意識調査(アンケー
ト)、意識調査(聞き込
み)を実施する
介護職の良い面・悪
い面をあげてもらい
今の認識を確認する
ワークライフバランスが
採用活動の強みになっ
ている
有休を取ることのス
タッフ側の利点(意見
を聞く)
介護体験会を実施でき
ている 試行12月
カテゴリ別
人選
ただ上の人を出すのではなく介護
職へのあこがれを引き出せる人
・輝きが感じられる人
・ミリョクが伝わる人
実験的事例と
効果を示し、
皆の協力を
得て実行
公共性の高い媒体
を効果的に利用・広
報する
サービス提供責任者と
ヘルパーとの信頼関係
ができている12月末まで
6月末までサ責と登録型
ヘルパーとの信頼関係
を作り出している好事例
を集約する
8月末まで登録型ヘル
パーと信頼感関係を築
けるサ責とはどのような
サ責かを明確にする
うまくいっている事業
所をモデルケースに
して“なにがよい”か
を分析
能力考課で課題を明
確に!
7月より実施、9月に進捗
管理を行い、見直しと改
善を図る
1月末の時点で50%達成
し次年度計画策定を実行
してとりまとめる
3月末に60%達成と来年
の計画ができている
第1回目の会社説明会
の開催や学校訪問 5月
人事・採用を担当する人の
チームができる
(総務、スカウト、教育担当)
拠点ごとに何ができ
て何ができていない
のか分析を行う
3月末までに有休取得数
値目標を提示
キーファクター
G(ゴール)P(プラン)
O(目的)C(確認)
A(改善)
導入実績・効果の
法人内水平展開
スタッフに有休を皆
が取れるようになれ
ばどうなるかを想像
し言葉にしてもらう
新卒採用復活。目標大・
専3人、高2人
各役割を・・・に採用計画
に分担を組み込む
チームを集めてミーティ
ング 4月中に
・方向性を明確にする
・目的・目標確認しよう
採用計画人分担
(リーダー、作業担当
を組み込む)
現在活躍中の新卒の
好事例を伝えて興味
を持たせる
トップダウン
任意のグループ作成
ボトムアップ
1年後の目指す姿
ステップ1
ステップ2
所属長から採用
の動向をみてま
新卒者15名の とめたレポート
FB担当を決める の提出
FMの作成
(4月上旬)
優秀な人材が集ま
る組織となっている
定期的な
訪問計画
を作成
永く働きたいと思う
職場である
人事FB担当者がFB内容
をまとめたツールをたず
さえて報告(10月)
FBする内容をFMした
ものを配属先の部門
長へ伝達
(4月末まで)
~9月末
割話集を自身の言葉に
してもらう
1か月後(4月までに)
現任担当者の業務分析
(業務量の把握)
採用担当者の業務の洗い出し
を行う(現状に対して不足してい
る点)
春採用から幹部候補
5名の新卒採用ができ
ている
管理者の方針検討会を
行う(4/末)
主任特定の
model人材の
インタビュー
管理者の役割が明文化
ている。人を育てるため
の教育指導ができてい
る
5月末までに
役割の大まかな項目をあ
げ、上席の意見を聞く
モデル人材から導き出す
対話から導き出す
理念が浸透している
1年後 Key
7月までに
専任採用担当者候補の
決定
採用担当の専任がいる
外部人材の採
用
育成プログラムの年度ご
とのフレームを作る(5/
末)
3か月の研修中の評
価基準及びミッション
を明確にする
7月までにやるべきこと
求められるレベルを決
める(たたき台)
管理者の業務マニュア
ルを作成し、新任管理者
研修を行う
確認するポイント
①具体的な行動になっているか
②期限は明示されているか
46
学校職員へ紹介された
学生の動向についての
フィードバックを定期的
に行っている
Key 1年後
~3月末
何回かの月次割話を
行っている
採用担当者人数を
確定する
新卒・中途採用の統一
が良いのか、わかれた
ままでよいか分析
人事FB担当者が
学校先を訪問
(3月末)
現場経験者
の登用を検
討する
連名課業の覧を
創ってTOPに説明
する
全ての施設で職員が
充足している
1年後
キーファクター
OB・OG伴っての
学校訪問
卒業生や紹介者
とのコミュニケー
ションをしっかり取
る
~5月末
理念を創る決意をしても
らう
ステップ3
外部セミナー
の活用・調査
育成研修に必要な
外部セミナー・外部講師
の検討(6/末)
部門別の役割を整理す
るためのインタビュー
求める管理
者像を決め
る(誰がどう
やって)
3年後の研修計画
育成プログラム
Key 3か月後(6月)
似た役割をグ
ループでくくる
管理者の役割が
明文化されてる
9月 例えば 人事・
ケア質向上・研修な
ど役割をグループ化
する
10月 権限・決裁権
を明文化する
権限を明確に
する
確認するポイント③
「キーファクター」と「1年後の姿」スケ
ジュールはどうか
ステップ1
1年後の目指す姿
職員が定着している
(離職者が減っている)
ステップ2
現行の項目
について取
捨選択する
業務の
棚卸を行う
ステップ3
考課者研修
を実施する
業務計画を作成する
12月末まで
理念を伝えられる職員が
増えている
階層別に実施する
若手・ベテラン・
管理職、各々の
層にあるべき姿
を考えさせる
選ばれる会社になってい
る
みんなの成長が
法人の成長につ
ながる
←各管理者がど
のように職員に
伝えるかが重要
魅力をリスト
アップする
キャリアパス浸透のため
のワークショップを実施
H28.7月末まで
実態にあったキャリア
パス制度が運用されて
いる
賃金テーブルが出来て
いる
プロジェクトチー
ムのリーダー決定
しノルマを明確に
する
就業規則が整備されて
いる
7月までに
アンケート結果から法人
の魅力をまとめ職員に周
知する
魅力を確立する
→強い認識(自
覚)を周知の場
を設ける
魅力がやりが
いや具体的な
恩恵につなが
るような整理を
する
ステップ1
1年後の目指す姿
キャリアデザインが構
築されている
(キャリアパスの整理)
あるべき姿像
職員の成長が法人の成
長につながることがイ
メージできるツール、管
理者研修
コンプライアンス
(内部点検監査
の実施)
労通・雇用契約
書をスタッフに
私「就業規則に
準ずる」とする
人事考課制度が
できている
平成28年3月までに
人材育成計画(キャリア
ビジョンとの連動)を作成
する
人事考課システム確立
H27.12月末まで
5月までに
採用チーム会合で
「魅力」アンケートの内容
を決定する <聞き方>
長く働いている
人に「あなたが
働き続ける理
由をきく」
→PRする
キャリアビジョ
ンを示し、それ
を実現できる効
果を研修にとり
こむ
12月までに
キャリアビジョン
作成する
キャリア・ステッ
プを作成し、成
長段階の視え
る化する(キャ
リアビジョン)
就業規則の確立
H27.8末まで
現在の就業
規則で不足
している職業
共通のもの
を規定
新卒者を10名採用できる
キャリア研修を
(ワークショップ
形式)行う
仮運用を行う
2月まで
評価者の育成
評価の適正化
職能要件が
評価基準と
なる
階層別にあるべき
姿を当事者に考え
させる
キーファクター
9月までに
採用パンフレット・HPに
「魅力」を反映する
法人の魅力が
確認できる
これだけは他
にはないとい
うものを打ち
出す
ステップ2
ステップ3
キーファクター
時間外労働の多い部署を統括し
ている管理職は時間労働につい
てどう思っているかを探る
魅力ある
職場になっている
6月まで
NO残業Dayを週1回取り
入れ上司からも通達する
嘱託職員の評価
用紙を回収する
(4月)
4月末までに昨年度の実
績内容を差し込み、年間
の仕事を整理する
(採用に関する動き)
採用担当者の仕事
の内容を書き出して
必要な時間と能力を
予想する
職員が生き生きと働く姿
を見て人が集まってくる
職場になっている
(3月)
評価シートの項目および
目標設定シートの内容を
改訂する
法人の理念に対して職員は
どんな行動基準と思ってるの
か面接してその行動を承認
するため後押しをする面接を
行う
時間外労働など、
どんな仕事をして
いるのか?を探る
キャリアパス制度に基づい
て評価の分析を行う
5~7月
5月までに
具体的な仕事を落とし込
み、採用担当者としての
動きを明確にする
採用担当者のブ
レーン(頭脳の部
分)とルーチン(一
般事務)をわけて
業務を考える
6月末までに
経営者にプレゼンを行い
採用担当者の選任が必
要なことを伝える
採用担当者の選任が
できている 10月
(キーファクター)
(6月)
面談・アンケート・ワーク
ショップなどを通して職員
の声を吸い上げる仕組
みを作る
職員の意欲を引き出
し活用する仕組みが
出来ている
9月まで
職員アンケートの実
施を行う。結果を分
析してフィードバック
する
47
年間の経営状態に
応じて次年度の食卓
比率を決める
常時雇用されている
労働者のうち嘱託職
員の割合が経営状態
に対応することができ
ている
担当者の業務内容
(仕事)を組み、人数
(かかわる)を決める
(4月)
給与テーブルを昇格基
準手当などを再検討する
面談や評価シートで
目標(年間)を立てる
時間外労働が
削減できている
12月まで
時間外労働を
減らしたいと皆
が思っている
か?
業務評価と嘱託職員
の勤続年数の分析を
行う
7~9月
職員の労務管理を行
い、常勤職員の定数
の把握を行う
嘱託職員の比率が
それぞれの立場の
人の気持ちにどうい
う影響を与えるかを
考える
年間の採用計画を基に
行動ができている
10月まで
時間外の仕事内容や
管理職の思いを探る
各書類や書
式の整備を
行い書類を
減らす
早く帰りなさい!と
いう通達を出す。
職場にポスターを
はる
NO残業Day
を設定する
週1回取り入
れる
嘱託職員の正社員への
昇格ルールを再検討し、
人材が流出しない仕組
みができている
8月まで
書類の整備をして
整理する
1年後の目指す姿
ステップ1
ステップ2
ステップ3
面談の機会を増や
す
職員が働き続けたいと思
える職場になっている
6月まで
自己申告書を作成し、配
布する
自己申告制度の実施
問題をとらえる職員への
面接
人員不足なく
サービスの質向上に
集中できている
4月末日までに
現在の業務内容・担当
者とすべて洗い出す
各職員の
具体的な職務内
容を文書で提示
する
離職人数が減少し
職員が安心して働ける職
場になっている
5月まで
各種制度の周知
各種制度・福利厚
生を一覧表にし、
表示する
離職率が低くなっている
職務分掌を
整理する
福利厚生の
説明会を開く
6月
主任・副主任以上に法人
の運営状況について理
解させる
職場へ顔をだし、職
員とのコミュニケー
ションをとる
10月まで
相談窓口を設置する
・担当職員の決定
・担当職員に対する研修
どこに相談したら良
いかルートを考え
る
6月末日までに
業務内容・担当部署を再
構築した職務分掌の作
成
キーファクター
定期的な職員面談
を実施する
2月まで
別の上長が面談を実施
する
相談しやすい環境に
なっている ☆
他部署からのFB
(直属でない上司が
職員の意見を聞く)
9月末日までに
社長へプレゼンし
職務分掌の承認
人員配置の承認を得る
職務分掌の
明確化 ☆
担当は人より
部署に付けた方が
良い。
7月まで
利用者からの良い評
価の公表
利用者・家族から
の良い評価を全職
員に公表する
10月
リーダー会議の幹部の
参加により法人の考え方
を浸透・理解を促す
経営者と職員が直
接話せる場を作る
48
10月まで
交流研修等の実施
職員に魅力的な職場
であることが
理解されている
法人の魅力を感じ
られるよう、他法人
での研修を行う
3月
各職員が法人の経営方針
について理解できている
スタッフとの共同作
業を行う
経営者(上層部)と職
員に信頼関係が出来
ている
第6章 今後期待される取組み
1. 事業者支援研修プログラムの試行成果と課題
(1)事業者支援研修プログラムの試行成果
前章の「介護人材確保に向けた事業者支援研修プログラムの効果測定」において、試行
成果ついて整理すると以下のとおりとなる。
【図表 58】事業者支援研修プログラムの試行成果
効果測定の
試行成果
視点
・受講者の評価として、人材確保のための研修としての満足度は高い
研修企画
・特に、普段同じ立場で相談する機会が非常に少ないため、本研修のような
情報・意見交換の場は貴重と感じられていた。
・人材確保の知見獲得については、受講者同士の意見交換等により非常に得
るものが多かったとの受講者評価。
・マネジメントスキル獲得については、問題点の把握や課題解決の考え方等
について概ね得られたものと受講者評価。
学習到達度
・特に、受講を機に自法人内でワークショップ型の検討を実践しているなど、
今後の経営課題に対する取組み手段として機能することが期待される。
・コーディネーターのファシリテーションスキルの獲得状況については、受
講者から円滑なグループワークを促していたとの評価を得ている。
・人材確保のための新たな取組みを推進するきっかけとなったことや、本研
修で計画したアクションプランの実行を自法人内で継続して取組むことに
意識・行動変化
関しては、多くの受講者が本研修について意義のあったものと評価。
・特に、本研修を受講することで、目標や必要な具体的取組みが明確になり、
人材確保に向けた具体的なアクションへの移行が推進されたものと想定さ
れる。
・事業者によって具体的な成果レベルは様々であるが、人材確保に向けた着
具体的成果
実な一歩を踏み出している。
・達成すべき目標とキーとなるアクションプランが明確になっており、持続
的な活動が推進されれば人材確保の成果が期待される。
49
(2)事業者支援研修プログラムの課題
事業者支援研修プログラムの課題についても、試行成果と同様の視点で整理すると以下
のとおりとなる。
繁忙期を避けた開催時期を設定することは当然として、実施期間や研修時間については
受講者状況に応じた柔軟な企画とすることが必要であり、カリキュラムも柔軟に対応させ
る必要がある。
また、継続的な受講者間関与の有効性や、アクションプランのローリングの必要性から、
フォローアップ研修を設定することが更なる効果を挙げるためには必要と考える。
【図表 59】事業者支援研修プログラムの課題
効果測定の
課題
視点
・当然ではあるが、研修の開催時期については年度末の繁忙期を避けること
が必要である。
研修企画
・実施期間と研修時間については、研修目的や受講者状況によって要望が
様々であるため、1 日×2 回構成のカリキュラムも用意することも適当と思
われる。
・受講者によっては、フレームワークの考え方等について更に詳しく知りた
学習到達度
いとの要望もあり、ターゲット受講者に応じてマネジメントスキル等につ
いてもう一段レベルの高いカリキュラム等を用意することも想定される。
・本研修に参加している間は受講者のテンションが持続しているが、研修が
終わってグループメンバーとの交流がなくなる時点でいかにテンションを
意識・行動変化
維持させられるかが課題である。
・受講者の上司等から「受講者がどう変わったか」の評価をフィードバック
させるなどして、受講者のモチベーションを更に向上させるといった仕掛
も想定される。
・本研修時点で設定したアクションプランも、進捗状況によってローリング
具体的成果
が必要となる。現状においては、フォローアップの仕掛けが無いため、半
年~1 年に 1 回といった頻度でフォローアップすることが望まれる。
50
(3)総括
人材確保に向けた意識・行動の変革については、本研修を受講したことによって目標や
必要な具体的取組みが明確となり、人材確保に向けた具体的なアクションへの移行が推進
されたものと考える。実際に、ワークショップで使用したフレームワークを職場で使用し、
さまざま形でワークショップを実際にやってみたという報告や、ワークショップを実施す
ることで職場が改善に向けて動き出している事例が数多く寄せられた
これは、本研修全3回を通じて、シンプルなフレームワークを用いて、実際に行動して
みることにこだわり、反復してプロセスチェックをしたことによって、意識・行動の変化
を定着させることに寄与したと考えられる。
このように、人事担当者が経営を俯瞰するように視点を高くし、問題解決の考え方を身
に付けて、自発的な経営改善を促していく研修プログラムの狙いは、概ね実現できたもの
と考える。
また、今回検討した研修プログラムの普及展開については、短期間で養成したコーディ
ネーターが十分に機能したことにより、ファシリテーターの都度召集といった推進上の制
約は取り払われたものと考える。今回のような取組みを通じてコーディネーターを各地で
養成することができれば、介護業界における経営改善が推進されるものと期待される。
一方で、本研修に参加している間は受講者のモチベーションが持続しているが、研修が
終わってグループメンバーとの交流がなくなる研修以降に、いかにモチベーションを維持
させられるかが課題である。
また、本研修時点で設定したアクションプランも、進捗状況によってローリングが必要
となることが十分に予想される。現状においては、フォローアップの仕掛けが無いため、
半年~1 年に 1 回といった頻度でフォローアップすることが望まれる。
上記を解消させる方法としては、コーディネーターを各地域で養成し、本研修をより身
近なところで実施することが考えられる。受講者と本研修開催地が近くなれば、定期的な
フォローアップ研修も可能となり、モチベーションの維持やアクションプランのローリン
グに寄与することが期待される。
51
2.今後期待される取組み
1)事業者団体主催による地域開催
今回検討した研修プログラムは、問題解決の考え方を身に付けて自発的な経営改善を促
すことに一定の効果が合ったものと認められ、今後は様々な地域で展開されることが望ま
れる。
また、前述のとおり、受講者に近いところで開催されることにより、ワークショップ型
集合研修への継続的な参加がしやすくなり、受講者の高いモチベーションの維持やアクシ
ョンプランのローリングも実現可能となる。
ワークショップ型集合研修を様々な地域で継続的に展開するには、各介護事業者団体が
研修主催者となって推進することが相応しいと考えられる。
また、現状の地方部における事業者支援の取組みとして、以下のような課題が想定され
る。
・都市部に比べて研修テーマの選択肢が少ない。特にマネジメントに関する研修テーマが
少ない。
・研修の提供団体が限定的であり、先進的、専門的な研修が実施されづらい。
・経営者を対象とした懇談会等の交流機会はあるが、今回のような人材確保責任者といっ
た担当者レベルの交流機会は少ない
以上のような地方部における事業者支援の取組み課題を踏まえても、各介護事業者団体
がワークショップ型集合研修の主催者となって、様々な地域で継続的に推進することで、
これらの課題について解消されることが期待される。
今後、事業者団体が事業者団体会員に提供している研修・セミナーのメニューに、ワー
クショップ型集合研修を加えることを想定し、以下に研修企画・開催の際の留意点を整理
する。
① 研修の収益性
人材確保に効果的な研修であっても、主催の際の収益性が著しく悪ければ開催や継続
は非現実的なものとなってしまう。そこで、主な費用や受講料について整理する。
(研修講師委託費用)
本研修プログラムでは、コーディネーターを養成することで外部の専任ファシリテー
ターへの恒常的な費用支払いは見込んでいない。ただし、導入時のコーディネーター研
修、初回本研修におけるチーフファシリテーターへの委託費用、そして研修企画料は必
要となる。なお、今回設計したカリキュラムやフレームワークを活用することや、コー
ディネーターが熟度を高めることで今回のチーフファシリテーター役として機能すれば、
これらの費用は初期導入時に限定される。
52
(会場費)
今回は約 40 名の受講者に対し 150 名収容のセミナールームを会場として使用した。広
めの会場を要したのは、グループワークの際に壁に模造紙等を貼るスペースの確保が必
要なためである。今回の会場ほど広い必要性はないが、40 名を十分に収容できる会場費
が必要となる。
(受講料)
受講料については費用を積み上げた上で価格を設定することが考えられるが、高額な
受講料負担となると多くの受講者募集は望めない。事業者におけるこれまでの研修予算
額をある一定度反映させる必要がある。
上記より、小規模で単発のワークショップ型集合研修の開催では、収益的に採算が厳し
くならざるを得ない。ただし、費用の多くは導入時のコーディネーター研修等が中心のた
め、コーディネーターを養成し継続的な開催を実施することで、収益性を高めることが可
能となる。
② 受講者の募集
一般的にマネジメント研修の募集状況はあまり芳しくないと言われている。また、ワー
クショップ型集合研修はあまり認知されていないため、募集の際に苦労することが懸念さ
れる。したがって、訴求するポイントに工夫の必要があるものと想定される。
今回の本研修開催にあたって改めて認識したことは、人事担当者が普段、同じような立
場の人達との交流が少ないことであり、悩みの相談や情報交換を非常に欲していることで
あった。今回の本研修募集の際には特にこの点を訴求してはいないが、継続的な開催を前
提とした場合、ワークショップ参加による情報交換機会の提供といった価値を訴求するこ
とで関心が持たれ、募集がはかどることが期待される。
また、コーディネーターついては、自己の成長に役立つことを訴求して募集することが
効果的と考えられる。今回も、本研修終了後のコーディネーターへのグループインタビュ
ーの中で、ワークショップのファシリテーションを経験することで、さまざまな気づきが
あり、各社の取組みの内容も共有し、問題解決の引き出しが増えたことや、自分の職場で
ファシリテーター役を実践するなど、ファシリテーションを自分の仕事に取り入れるよう
になったといった、自己の成長に役立つことを認識したコーディネーターが非常に多かっ
た。
53
【図表 60】本研修終了後のコーディネーターインタビュー結果
<感想>
・ファシリテーションをしながらも、一受講者として参加していた一面もあり、多くのアイデアを得るこ
とができ、有意義であった。
・様々な意見をもらう機会があって非常に良かった。もっと触れられるよう、地域で同じような機会があ
れば良いと思う。
・受講生としても参加したい。同じ立場のメンバーと交流ができて良かった。
・具体的な解決策を身近に触れることができて良かった。
・自分が気づかされることも非常に多かった。戻ってもマネジメントに活かしたい。このチームが自法人
にいれば最強だと思う。
<仕事への反映>
・早速、自法人の社内研修で用いた。メンバーのコミュニケーションが高まり、その後のチームビルディ
ングに役立った。
・会議やディスカッション等において「意見の具体性」に留意するようになった。また、計画についても
「期日」を意識するようになった。
・ファシリテーションノウハウを意識して会議体に臨めるようになった。円滑な進行とアウトプットの質
が良くなった。
上記、①研修の収益性や、②受講者の募集における留意点については、複数の事業者団
体が連携して地域開催することで、ワークショップ型集合研修の開催が円滑に推進される
ことが期待される。事業者団体の連携によりターゲット受講者の母数が増え、安定的な受
講者確保による継続開催の維持、多様な受講者参加による議論や助言の深まりが想定され
るからである。
2)ターゲットを多様化したワークショップ型集合研修の開発
今回の研修プログラムでは、最も研修効果が高いと想定される正規雇用職員 200 名前後
の事業者をターゲットとし、研修内容を企画している。
しかしながら、介護業界においては小規模の事業者が多くを占めており、同様に介護人
材確保の問題は深刻である。したがって、小規模事業者向けのワークショップ型集合研修
の開発も必要となる。
また、大規模事業者においては、法人内研修としてワークショップ型課題解決の手法を
浸透させ、経営課題解決を促進させるといった展開方法も考えられる。
一方で、ターゲットが異なれば研修内容も変える必要がある。現状小規模事業者向けの
研修として想定されるポイントとして、受講者を人事担当者ではなく経営者を対象とする
ことである。この場合、より戦略的な視点を盛り込んだフレームワークを用いたり、経営
54
者の意識改革を促すための座学的な講義を盛り込む等が考えられる。
大規模事業者向けの社内研修の場合は、継続開催を前提としたカリキュラムの変更や、
問題解決のためのフレームワーク等をステップアップ的に高度化させるといった研修企画
が考えられる。
いずれにしても、研修のターゲットを多様化することは、業界全体の人材確保に寄与す
ることにつながるため、研修内容の進化が求められるところである。
3)業界内・事業者内におけるコーディネーターの育成
ワークショップ型問題解決が広く実施されるトリガーとなるのは、コーディネーターの
存在である。近年の民間企業では、プロジェクトなど組織を横断して協働していく際に、
さまざまなステークホルダーと議論を通して問題解決、合意形成していく役割を「社内フ
ァシリテーター」として 1 つの専門職務と位置づけ、資質のある人材を育成し、キャリア
パスの1つとしているケースが多くなってきている。
介護業界においても、コーディネーターを育成し、自立的に問題解決を推進する人材が
増えることで、一層の経営改善が進むものと期待される。
【図表 61】民間企業におけるコーディネーター育成の例
<参考>日産自動車の事例
日産自動車では、経営再建中の 2001 年から V-up プログラムといった独自の業務改革手法を導入し、社
内の改革会議でさまざまな業務改革を進め、5 年間で数百億円の財務効果を生んだ。V-up プログラムの手
法の一つに、1 カ月以内に改善策を考え出す「V-FAST」があり、V-FAST チームのリーダーを「ファシリ
テーター」と呼ぶ。
この V-FAST を進めるために、社内の準課長クラスにファシリテーション教育を実施し、認定社内ファ
シリテーターとして業務改革会議を推進させた。2006 年までの5年間、グループ全体で約 3000 人の社内
ファシリテーターを養成した。
55
付属資料
Ⅰ.第 1 回本研修資料
本研修 第1回 資料
ワークショップ方式による
人材確保戦略検討研修 第1回
2014年1月17日・18日
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
1
本研修 第1回 資料
■講師プロフィール 吉岡 英幸(よしおか ひでゆき)
株式会社ナレッジサイン 代表取締役 プロ・ファシリテーター
1963年神戸市生まれ。1986年,神戸大学経営学部卒業。リクルートを経て2003年株式会社ナレッジサイン設立。
IT業界を中心に、企業のCIOや人事部門リーダーを対象にしたラウンドテーブルトークや、経営幹部を対象にした
組織変革のファシリテーションなど、さまざまな場のファシリテーションを手がける。プロのファシリテーターとして、
400件以上の議論の場をファシリテーションした経験を持つ。
【著書】
○会議でヒーローになれる人、バカに見られる人
○人見知りは案外うまくいく
○大喜利式発想脳トレーニング
○“アタマがいい”のに結果がついてこない人の逆転仕事術
■株式会社ナレッジサイン会社概要
●設立 2003年4月
●資本金 1,600万円
●本社 東京都中央区
●代表取締役 吉岡英幸
●事業内容
①ITベンダーの営業支援事業
②ファシリテーションを活用した教育事業
③グローバルファシリテーション/グローバル人材育成事業
http://www.k-signs.co.jp/
●主要取引先
株式会社アイ・エム・ジェイ、アルファテック・ソリューションズ株式会社、株式会社NEC情報システムズ、株式会社NTTデータソルフィス、株式会社大塚商会、
キーウェアソリューションズ株式会社株式会社サンライズ・テクノロジー、株式会社CIJ、株式会社シーエーシー、セイコーエプソン株式会社、NEC、
株式会社日経BPマーケティング、JBCC(日本ビジネスコンピューター株式会社)、パナソニックネットワークサービシズ株式会社、
株式会社日立ソリューションズ、富士ゼロックス株式会社、株式会社富士通ビジネスシステム、プルデンシャル生命保険株式会社、日本ユニシス株式会社、
他(順不同)
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56
2
本研修 第1回 資料
本研修のねらい
ワークショップ方式の研修は、企業や組織の問題解決を行う際に
グループでディスカッションしながら課題を共有し、
全員で知恵を出し合って解決策を考えていくやり方です。
今回は、人材確保に悩む介護業界の方々が集まり、
人材確保をテーマに、それぞれの参加者の課題を共有し合い、
どのようにすれば優秀な人材を採用し、定着してもらえるのか
そのために、組織としてどう取り組むべきかを
全員で考えていきます
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3
本研修 第1回 資料
人材確保において必要な視点と、具体的に改善すべき領域
人材確保を考えるうえでの視点(アプローチ)
新規採用の促進
定着の促進
業務効率化の
促進
改善すべき領域
採用活動の改善
人事・労務活動の改善
経営の改善
業界環境の改善
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57
4
本研修 第1回 資料
それぞれの問題の関連性
介護人材確保が確保できていない
新規採用ができていない
人材が定着しない
効果的な採用アプローチ
ができていない
改善領域
採用活動ノウハ
ウがない
自法人の情報が
伝わらない
採用活動の改善
入所前の印象と職場の実態
のギャップが激しい
HPなどが充実していない
説明会などを活
用できていない
採用広報ノウハウがない
伝えるべき情報が少ない
人事専任者がいない
職場の魅力が無い
人事制度設計ノウ
ハウがない
人事・労務活動の改善
キャリアに不安がある
教育ノウハウ
がない
労務ノウハウ
がない
キャリアパスが
用意されていない
仕事の質・量に対して
賃金水準が低い
研修制度が充実
していない
長時間労働が多い
悩みをフォローする
しくみがない
業務プロセス改革
意識/ノウハウがない
経営の改善
管理職のマネジメント
スキルが低い
人材に経営資源を投入できない
経営者の改革意識が低い
労働集約型の
収益構造
業界環境の改善
大きなビジネスモデルの
転換が難しい
研修といった外部交流等に
よる啓蒙機会が少ない
イノベーションの
風土/ノウハウがない
介護保険制度に依存するビジネスモデル
5
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本研修 第1回 資料
ワークショップ方式研修全3回を通してめざすもの
問題解決にはステップが必要です。ワークショップ方式研修を全3回実施することで、少しずつステップを踏み、
より本質的な問題解決の実現に結びつけていきたいと思います
本格的行動の実践
行
動
の
促
進
少しハードルを
上げた行動への
チャレンジ
第2回
スタート時点
シンプルな行動の
実践
第1回
終了時点
何か始めよう
という意識
第1回
スタート時点
課題を漠然と
捉えている
第3回
スタート時点
第3回
終了時点
具体的な解決策が
考えられている
より本質的な
問題解決策が
考えられている
最終ゴール
第2回
終了時点
取り組むべき
課題がフォーカス
されている
より有効な解決策の知識
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58
6
本研修 第1回 資料
研修 全3回の流れ
回
※第2回および第3回のプログラム内容は変更される場合があります
第1回(1月17-18日)
第2回(2月14-15日)
第3回(3月14-15日)
・変革のために具体的な行動を起こしてい
く意識へ転換している
・明日から取り組めるシンプルなアクション
が決まっている
・第2回までに取り組んだアクションによって
変革行動への自信がついている
・本格的な変革に向けた中長期的な課題に
ついて絞り込まれている
・第1~3回までのアクションによって、得
られた具体的な成果を共有できている
・1年後に向けた具体的なロードマップが
明確になっている
1日目午後
アジェンダ
14:00~17:30
予定
●オリエンテーション
●グループワーク1 課題の整理
1.5h
人材確保の点で不足している面をすべて
挙げていく
●グループワーク2 課題の解決策についてア
イデア出し1.5h
解決可能なもの、自分たちだけでは解決
不可能なもの、時間のかかるものに分類
取り組むべき課題をいくつかに絞り込み、
どのようなアクション(対策)が考えられる
かブレスト
●グループワーク1 成果の共有 2.h
・フレームワーク⑤に沿って第1回~2回で
の取組み成果を共有し、うまくいったこと、う
まくいかなかったことについて共有する
・うまくいくためには、どのような工夫が必要
かを考える
●グループワーク2 課題の構造化 1.5h
フレームワーク⑥に沿って、グループで挙げ
た課題を「課題の階層モデル」に落とし込み、
それぞれの課題の結びつきを整理してみる
●グループワーク1 成果の共有 2h
・フレームワーク⑤に沿って第2回~3回
での取組み成果を共有し、うまくいったこ
と、うまくいかなかったことについて共有
する
・うまくいくためには、どのような工夫が
必要かを考える
●グループワーク2 1年後のなりたい姿検
討 2h
・フレームワーク⑧に沿ってキーファク
ターに対して解決のアクションを行うこと
で、1年後にどのような姿になりたいか、
考える
・そのために乗り越えるべき壁について
考える
2日目午前
アジェンダ
9:00~12:00
●グループワーク3短期的課題に対する1か
月のアクションの検討 1.5h
・短期的な課題の中から、各自が取り組む
べきことを1つずつ選び、その課題に取り
組むアクション(解決策)を考え、その内容
をグループで共有し、ブラッシュアップして
いきます
●中長期的課題に対する1か月のアク
ションの検討 1.5h
●全体ワーク 各グループ発表
●グループワーク3 キーファクターに対するア
クションプラン 2.5h
・グループワーク2で構造化した課題の中から、
各受講者がもっとも重要だと思う「キーファ
クター」を1つ選ぶ。
・フレームワーク⑦に沿ってキーファクター
に対する第3回までのアクションプランを考
える
●全体ワーク 各グループ発表
●グループワーク3 1年後に向けたアクショ
ンプラン 2h
・フレームワーク⑧に沿って1年後に向け
てステップを3つに分けてアクションプラ
ンを考え、全員で共有しながらブラッシュ
アップする
●全体ワーク まとめ
各グループのロードマップ策定の取組み
を全員で共有し、決意表明
ねらい
(終了時の成果)
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7
本研修 第1回 資料
研修第1回のプログラム
1日目
全体ワーク1
14:00~14:30
●オリエンテーション
・本研修の内容紹介
・各グループ内自己紹介
グループワーク1
14:30~16:00
●課題の整理
・グループワークで議論する際のフレームワークの紹介
・フレームワーク①に沿って、人材確保を難しくしている原因と思われることを、4つの改善領域ごとに、「~が不
足している」という視点で挙げていきます
・挙げた原因(課題)に対して、フレームワーク②に沿って影響度、解決の難易度の視点で分類してみます
グループワーク2
16:00~17:30
●課題の解決策についてアイデア出し
・分類した課題の中で「すぐに何か手が打てそう」なものについては、何ができそうか、具体的な解決策のアイデ
アを全員で考えます
・ 「時間がかかる、難しい」としたものについては、フレームワーク③に沿って、「経営者にできること」、「担当者に
できること」と分類し、自分で働きかけられることがないか考えてみます
全体ワーク2
17:30~18:00
・各グループのファシリテーターから今日1日のディスカッション内容を発表いただき、全員で共有します
・2日目に向けての宿題の内容を確認します
グループワーク3
9:00~10:30
●短期的課題に対する1か月のアクションの検討
・前日からの宿題として、各自が取り組むべきことを短期・中長期各1つずつ選びます
・まずは短期的な課題に取り組むアクション(対策)の案をグループで共有し、一緒にプランを考えます
グループワーク4
10:30~12:00
●中長期的課題に対する1か月のアクションの検討
・中長期的な課題に取組む準備プランとしてのアクション(対策)をグループで共有し、一緒にプランを考えます
全体ワーク
12:00~12:30
研修2日間を通した気づきについて全員で共有します
2日目
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8
本研修 第1回 資料
本研修の進め方
・最初の全体ワークでは、講師が本研修全体の進め方や、グループワークの
進め方を解説します
・グループワークでは、グループ単位でディスカッションしながらワークを進めます
・各グループには、ファシリテーターが付き、グループディスカッションの進行役を
務めます
・グループワークでは、どのような視点で議論を進めていけばいいのか具体的に
示すフレームワークを活用します
・ファシリテーターの進行のもとフレームワークをうまく活用しながら議論を進めて
ください
・1日目と2日目の最後の全体ワークでは、各グループのディスカッションの内容
や気づきを共有します
9
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本研修 第1回 資料
グループワークでのディスカッションのルール
・全員が平等に発言の機会を有し、平等な立場で発言する
・他者の発言にはじっくりと耳を傾ける
・他人の発言を批判したり、個人攻撃をしたりしない
・グループの全員が必要なメンバーと考え、全員で問題解
決の知恵を出し合う
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60
10
本研修 第1回 資料
グループワーク1 課題の整理 前半
人材の新規採用、定着を推進していこうとする際に
それを難しくしているもの、原因となるものには
どんなものがあるのか、まずは全員で共有してみます
●このワークの進め方 40分
○ステップ1 個人作業 10分
・まずは個人作業で、「~がない」あるいは「~ない」という風に、必ず最後に「~ない」を
つけた表現で、以下の①~④の領域ごとに人材確保を難しくしている原因となる障害、
問題などをポストイットに書き出してください
①採用活動の改善
②人事・労務機能の改善
③経営の改善
④業界の改善
・ポストイットは、1人何枚使ってもかまいませんが、必ず1枚に1つの項目だけ書いてください
○グループディスカッション 30分
・各自のポストイットを模造紙に貼り、ポストイットに書かれた内容についてグループで共有し、
上記の①~④の分類でうまくグルーピングできているか議論し、必要があればグルーピング
し直してください
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11
本研修 第1回 資料
グループワーク1のアウトプット例 フレームワーク①
名前A
求職者が求め
る情報が分か
らない
採用活動の改善
名前C
名前B
良い媒体がな
い
人事制度が
古い
人事専任職
がおけない
人間関係が
良くない
経営者の
意識が低い
経営の改善
業界環境の改善
経営資源が
割けない
事業者連携が
難しい
伝えたい情報
が届かない
採用ノウハウ
がない
何を訴求す
れば良いか
わからない
労務ノウハウ
がない
人事・労務活動の改善
名前D
長時間労働
が多い
研修制度が
充実していない
キャリアパス
がない
管理職のレベル
が低い
賃金が
低い
支援が期
待できな
い
労働生産性
が低い
イノベーション風
土が無い
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61
12
本研修 第1回 資料
グループワーク1 課題の整理 後半
全員で共有した課題を、マトリクスに分類して整理してみます
●このワークの進め方 40分
・グループワークの前半で模造紙に貼ったポストイットを、2つの軸のマトリクスを描いた別の模造紙
に貼り換えます
・模造紙(フレームワーク②)には次頁のように、影響度、解決難易度で4つにゾーンを分類した
マトリクスが描かれていますので、グループメンバーで議論しながら、前半に挙げた課題をその
マトリクスの中にマッピングしていきます
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13
本研修 第1回 資料
グループワーク1のアウトプット例 フレームワーク②
短期的な対応
中長期的な対応
影
響
度
高
い
賃金が
低い
人事専任
職がおけな
い
採用ノウハウ
がない
経営者の
意識が低い
キャリアパス
がない
経営資源
が割けな
い
人間関係
が良くな
い
事業者連
携が難しい
人事制度が
古い
労働生産
性が低い
影
響
度
低
い
求職者が求
める情報が
分からない
管理職のレベル
が低い
何を訴求
すれば良
いかわか
らない
伝えたい情
報が届かな
い
長時間労働
が多い
研修制度が
充実していない
労務ノウハウ
がない
支援が
期待で
きない
イノベーション
風土が無い
解決難易度 高い
(難しい、時間がかかる)
解決難易度 低い
(すぐに何か手が打てそう)
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62
14
本研修 第1回 資料
グループワーク2 課題の解決策についてアイデア出し 前半
グループワーク1で挙げた、すぐに何か手が打てそうな課題
に対して、解決策としてどのようなものがあるか、考えてみます
●このワークの進め方 40分
・ワークショップの後半のマトリクス分類で「すぐに何か手が打てそう」かつ「影響度が高い」
に分離したものの中から1つ~2つを選んで、どのような解決策があるか全員でアイデアを
出し合います
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15
本研修 第1回 資料
グループワーク2 課題の解決策についてアイデア出し 後半
グループワーク1で挙げた、難しい、時間がかかる課題
に対して、解決策としてどのようなものがあるか、考えてみます
●このワークの進め方(前半) 40分
・ワークショップの後半のマトリクス分類で「難しい、時間がかかる」かつ「影響度が高い」
に分離したものの中から1つ~2つを選んで、フレームワーク③に沿ってどのような解決策が
あるか全員でアイデアを出し合います
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63
16
本研修 第1回 資料
グループワーク2のアウトプット例 フレームワーク③
課題
担当者にできること
経営者にできること
人事専任職配置のための経営資源を確保する
人事専任職の必要性を経営者に理解してもらう
ための機会を設定する
経営者に“人材確保に関する経営者セミナー”
の受講を促す
人事専任職
がおけない
組織改定をする
他好事例等を収集し、必要性を啓蒙する
人事専任職を任命する
人事専任職配置のための職務分掌案を作成す
る
連携先のネットワークを確保する
他好事例等を収集し、必要性を啓蒙する
事業者連携
が難しい
連携候補先リストの作成と下打合せを行う
連携のための経営資源を確保する
etc
連携策の具体案を練り、必要な経営資源を明確
にする
・
・
・
・
・
・
・
・
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17
本研修 第1回 資料
研修2日目に向けて
研修2日目に向けて、各受講者への宿題です
今日議論した人材確保に関する課題のうち、
自分が改善に取り組むべきテーマを
・短期的対応策(「すぐに何か手が打てそう」かつ「影響度が高い」)
・中長期的対応策(「難しい、時間がかかる」かつ「影響度が高い」)
それぞれ1つずつ選んでください
明日のグループワークで、各自選んだテーマについて
具体的なアクションプランを考えていきます
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64
18
本研修 第1回 資料
グループワーク3 短期的課題に対する1か月のアクションの検討
各グループメンバーが選んだ短期的な対応策のテーマについて、
アクションプランを考え、グループメンバー全員で知恵を出し合って、
内容をブラッシュアップします
●このワークの進め方 80分
○個人作業 20分
各グループメンバーそれぞれ、自分の選んだ短期的なテーマについて、フレームワーク④に沿って
解決策、キーパーソン、アクション(ステップ1~3)の内容を考え、アクションプランを作ります
○グループディスカッション 60分
各自アクションプランをグループ内で発表し、全員でアクションプランをより良いものにブラッシュ
アップしていきます
19
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本研修 第1回 資料
グループワーク3のアウトプット例 フレームワーク④ アクションプラン
1か月のアクション(行動)
課題
解決策
キーパーソン
ステップ1
ステップ2
ステップ3(1ヶ月後のゴール)
2/14
短
期
的
課
題
伝えたい情報
が届かない
SNSによる情報
発信をする
社内でSNS
などに
詳しい若手
SNSに詳しい
若手をSNS
担当に任命する
投稿するテーマ
だけ決めて
SNSを
オープンさせる
SNSがスタートして
投稿が
アップされている
本
研
修
第
2
回
アクションしているかどうか、
はっきりと判別がつくものにする
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65
20
本研修 第1回 資料
グループワーク4 中長期的課題に対する1か月のアクションの検討
各グループメンバーが選んだ中長期的な対応策のテーマについて、
アクションプランを考え、グループメンバー全員で知恵を出し合って、
内容をブラッシュアップします
●このワークの進め方 80分
○個人作業 20分
各グループメンバーそれぞれ、自分の選んだ中長期的なテーマについて、フレームワーク④に沿って
解決策、キーパーソン、アクション(ステップ1~3)の内容を考え、アクションプランを作ります
○グループディスカッション 60分
各自アクションプランをグループ内で発表し、全員でアクションプランをより良いものにブラッシュ
アップしていきます
21
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
本研修 第1回 資料
グループワーク4のアウトプット例 フレームワーク④ アクションプラン
1か月のアクション(行動)
課題
中
長
期
的
課
題
解決策
キーパーソン
ステップ1
ステップ2
ステップ3(1ヶ月後のゴール)
2/14
休日がとれな
い
有休消化率を
上げる
各部署の
マネージャー
各部署別に
有休消化
状況を整理する
各部署の
マネージャーと
その内容を
共有する
経営者とマネージャー
との有休消化の
ための議論が
始まっている
本
研
修
第
2
回
・アクションしているかどうか、
はっきりと判別がつくものにする
・受講者自身で実行可能なものにする
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66
22
本研修 第1回 資料
全体ワーク
・本研修2日間を通した気づき
・明日から実行していきたいこと
・その他、ファシリテーターへの質問
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67
23
Ⅱ.第 2 回本研修資料
本研修 第2回 資料
ワークショップ方式による
人材確保戦略検討研修 第2回
2015年2月14日・15日
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1
本研修 第2回 資料
本研修第2回のプログラム
1日目
全体ワーク1
14:00~14:30
●オリエンテーション
・前回のふり返り、前回のワークショップでわかったこと
・第2回の進め方
グループワーク1
14:30~16:30
●成果の共有
・フレームワーク⑤に沿って第1回~2回での取組み成果を共有し、うまくいったこと、うまくいかなかったこト、難しかったこと、気
づき、学びを共有します
グループワーク2
16:30~17:30
●実行のための課題の分類
・実行のための課題として、どのようなことがあるのか「障害/制約」、「技術/ノウハウ」、「次のステップ」に分類します
・分類した結果を見ながら実行課題の難易度や、テーマの重要性なども考慮に入れ、ブレークスルー策を考えるべきテーマを
短期と中長期で1つずつ選びます
全体ワーク2
17:30~18:00
・各グループのファシリテーターから今日1日のディスカッション内容を発表いただき、全員で共有します
・2日目に向けての宿題の内容を確認します
グループワーク3
9:00~10:30
●実行課題を乗り越えるブレークスルーの検討
・1日目のグループワークで選んだ短期と中長期のテーマに対して、確実に実行していくうえでのブレークスルー策を考えます
全体ワーク3
10:30~11:00
●全体ワーク 発表
・各グループワーク考えたブレークスルー策を発表します
グループワーク4
11:00~12:15
●今後1ヶ月のアクションプラン共有
・グループワーク3での、自分のグループや他のグループのアイデアを生かしながら、本研修第1回と同じように短期と中長期
で3ステップのアクションプランを考えます
全体ワーク4
12:15~12:30
各グループのシェアすべきナレッジを全員で共有します
2日目
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
68
2
本研修 第2回 資料
全体ワーク1 オリエンテーション
●前回のふり返り
・どのような課題が出てきたのか
・どのような解決策/アクションが考えられたのか
●今回の研修でめざすこと
・アクションすることによって得た気づきを共有する
・アクションを実行していくうえでの課題について突破口を考える
・課題を点ではなく、線、構造として複合的にとらえることを理解する
3
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本研修 第2回 資料
ワークショップ方式研修全3回を通してめざすもの
問題解決にはステップが必要です。ワークショップ方式研修を全3回実施することで、少しずつステップを踏み、
より本質的な問題解決の実現に結びつけていきたいと思います
本格的行動の実践
行
動
の
促
進
少しハードルを
上げた行動への
チャレンジ
第2回
スタート時点
シンプルな行動の
実践
第1回
終了時点
何か始めよう
という意識
第1回
スタート時点
課題を漠然と
捉えている
第3回
スタート時点
第3回
終了時点
具体的な解決策が
考えられている
より本質的な
問題解決策が
考えられている
最終ゴール
第2回
終了時点
取り組むべき
課題がフォーカス
されている
より有効な解決策の知識
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
69
4
本研修 第2回 資料
ワークショップ方式研修各3回で得られるもの
第2回
第1回
取り組む
アプローチ
得られるもの
漠然とした課題認識で
良いので、まずは
アクションしてみる
第3回
アクションを実行する
過程で生じる実行課題を
突破する策を考える
複合的な課題に対して
1年がかりで取り組む
プランを考える
課題を構造化して複合的
にとらえ、取り組むべき
全体像が見えてくる
アクションすることで
成功体験を得る
人材確保において重要な
複合的な課題が解決
していく
アクションすることで
新たな課題に気づく
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5
本研修 第2回 資料
第1回で出てきた共通する課題
介護職を希望
する人材が
少ない
影
響
度
高
い
管理職の意識、
マネジメントスキル
が低い
賃金水準が
低い
福祉系の学生
が少ない
業界に対する
イメージが
良くない
介護報酬の
上限改訂が
臨めない
人事(採用)の
専任担当、部署が
ない
採用活動に
人員、リソース
を避けない
研修制度が
充実していない
将来のキャリアが
描けない
管理職への教育
が十分ではない
有給が取れない
労働時間が長い
求職者が何を
求めているのかが
わからない
(中長期的な)
採用計画がない
経営理念が浸透
していない
HPなどの情報が
充実していない
(訴求すべき)
自社の良いところ
がわからない
採用活動の
ノウハウがない
人材に使える
資金が少ない
経営者の経営や
改革に対する意識
が低い
影
響
度
有効な求人
媒体がない
評価・処遇の基準、
制度が整って
いない
事業者連携が
できていない
低
い
解決難易度 高い
(難しい、時間がかかる)
解決難易度 低い
(すぐに何か手が打てそう)
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70
6
本研修 第2回 資料
第1回の短期・中長期のアクションプランから
■中長期の課題に対する解決アプローチ
■短期の課題に対する解決アプローチ
自社の長所をうまく打ち出す採用広報内容作成
研修/教育制度の整備
SNS、ブログなどでの発信
HPの内容充実
採用計画策定
残業の削減
面接/ヒアリングによるモチベーションアップ
採用に関する社内の情報共有強化
採用説明会の導入・工夫
求める人材像の明確化
新しい採用マーケットの開拓
賃金制度の改定
採用活動改善アイデアの実施
媒体戦略の工夫(ケーブルTVを使った広報)
経営理念の浸透
表彰制度によるモチベーションアップ
勉強会の開催によるリーダー育成
インターンシップの導入
求職者の要望の調査
計
6
4
3
3
2
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
35
離職理由の調査
評価制度(キャリアパス)の整備
賃金制度の改定
採用計画策定
人事(採用)専任担当の設置
研修/教育制度の整備
有給取得推進策
管理職への教育
新しい採用マーケットの開拓
採用説明会の導入・工夫
自社の長所をうまく打ち出す採用広報内容作成
収益の改善
実習先の充実
学校とのリレーション強化
初任者研修の開講
SNS、ブログなどでの発信
経営理念の浸透
残業の削減
計
4
4
3
3
3
3
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
35
7
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
課題を点ではなく、線、構造で複合的にとらえる
ある課題は、他の課題の原因となっており、ある解決策を
実行することで、その次のステップの課題解決がしやすくなる
フレームワーク⑥
介護人材確保が確保できていない
新規採用ができていない
人材が定着しない
効果的な採用アプローチ
ができていない
改善領域
採用活動ノウハ
ウがない
自法人の情報が
伝わらない
採用活動の改善
入所前の印象と職場の実態
のギャップが激しい
HPなどが充実していない
説明会などを活
用できていない
採用計画がない
伝えるべき情報が少ない
人事専任者がいない
人事・労務活動の改善
本研修 第2回 資料
職場の魅力が無い
人事制度設計ノウ
ハウがない
キャリアパスが
用意されていない
仕事の質・量に対して
賃金水準が低い
研修制度が充実
していない
長時間労働が多い
キャリアに不安がある
労務ノウハウ
がない
教育ノウハウ
がない
悩みをフォローする
しくみがない
業務プロセス改革
意識/ノウハウがない
経営の改善
管理職のマネジメント
スキルが低い
人材に経営資源を投入できない
経営者の改革意識が低い
業界環境の改善
•介護職を希望する
人材が少ない
•業界に対するイメージが
•良くない
研修といった外部交流等に
よる啓蒙機会が少ない
•介護報酬の上限改訂が
•臨めない
介護保険制度に依存するビジネスモデル
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
71
8
本研修 第2回 資料
グループワーク1 成果の共有
前回のワークショップ研修の2日目に決定した
短期と中長期のアクションプランに取り組んだ結果を共有します
●このワークの進め方 120分
○ステップ1 個人作業 20分~30分
・まずは前回のフレームワーク④に書いた短期・中長期のアクションプランを見ながら、アクションがステッ
プ1~3のどこまで実行できたか○印をつけてください。
・次にフレームワーク⑤に沿って、「うまくいったこと/工夫したこと」、「うまくいかなかったこと/難しかった
こと」、「1ヶ月の気づき/わかったこと」をポストイットに書き出してください
○グループディスカッション 90分~100分
・各自のポストイットを模造紙に貼り、1カ月のアクションで気づいたことをグループ全員で共有してください
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9
本研修 第2回 資料
グループワーク1のアウトプット例 フレームワーク⑤
・下記のように第1回のフレームワーク④とフレームワーク⑤を横に並べます
・結果については、フレームワーク④のステップ1~ステップ3のできたところに○印をつけます
・フレームワーク⑤に沿って、アクションプランへの取り組みの結果から、「うまくいったこと/工夫したこと」
「うまくいかなかったこと/難しかったこと」、「1ヶ月の気づき/わかったこと」をポストイットに書いて、貼りだします
・その内容について、グループで互いに質問をするなどして、内容を共有してください
・これを、短期と中長期の両方で行ってください
フレームワーク④アクションプラン
名前
課題
解決策
キーパーソン ステップ1
フレームワーク⑤ 成果の共有
ステップ2
ステップ3
うまくいったこと
/工夫したこと
うまくいかなかったこと
/難しかったこと
1ヶ月の気づき
/わかったこと
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72
10
本研修 第2回 資料
グループワーク2 実行のための課題の分類
グループワーク1で共有した、アクションを実行していくうえで課題と
なるものについて、分析をしていきます
フレームワーク⑤における「うまくいかなかったこと/難しかったこと」
を実行課題として、以下の3つに分類します
・抵抗する人
・リソースの制約
どうやって障害、制約を
取り除くか?
技術/ノウハウがない
・実務的なノウハウがない
・ノウハウを持っている人がいない
・データ、情報がない
どうやってノウハウや情報、
あるいはノウハウを持つ人を
獲得するか?
次のステップが見えない
・あるステップまで来たけれど、
次のステップが思い描けない
次のステップをどう描くか?
障害/制約が取り除けない
●このワークの進め方 60分 グループディスカッション
・フレームワーク④の「課題」、「解決策」に対して、フレームワーク⑤で議論した「うまくいかなかったこと/
難しかったこと」を実行課題として、グループ全体で議論しながらフレームワーク⑥に沿って上記の3つに
分類します
・研修2日目では、その実行課題の中から重要と思われるものについて、グループ全員でブレークスルー
策(突破口)を考えていただきます
・グループワーク2の最後に、実行課題のブレークスルー策を考えるテーマを短期・中長期の1つずつ選ん
でください
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本研修 第2回 資料
グループワーク2のアウトプット例 フレームワーク⑥
・フレームワーク⑤の
「うまくいかなかったこと/難し
かったこと」 から転記
・フレームワーク④から転記
・同じテーマを挙げている人も
いるので、テーマ別に統合
課題
中長期視点の
採用ができていない
管理職のマネジ
メントスキルが低い
解決策
採用計画を
立てる
管理職の研修制度
を充実させる
技術/ノウハウがない
次のステップを描けない
・実務的なノウハウがない
・ノウハウを持っている人がいない
・データ、情報がない
・あるステップまで来たけれど、
次のステップが思い描けない
障害/制約が取り除けない
・抵抗する人
・リソースの制約など
時間がない
採用計画に
盛り込む内容が
決まらない
必要な項目は明確
になったが、どう
やって計画に落とし
込むかわからない
予算が出ない
研修の目的を
明確にできない
いろいろな情報は
収集したが、
その先が進まない
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12
本研修 第2回 資料
研修2日目
課題を複合的な構造としてとらえる
これまで、人材確保に関する具体的な課題一つ一つに対して解決のアクションを
考えてきました
全受講者35名の課題を合わせると、35通りの課題解決があります
人材確保のための課題は1つだけではありません
複合的な課題に取り組んでいかなくてはなりません
ただ、一つ一つは完全に切り離された課題ではなく、
すべてが連動している課題になります
したがって、有効な課題解決のためには、
ご自身の組織の課題を複合的な課題の構造でとらえる必要があります
13
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課題を点ではなく、線、構造で複合的にとらえる
ある課題は、他の課題の原因となっており、ある解決策を
実行することで、その次のステップの課題解決がしやすくなる
フレームワーク⑥
介護人材確保が確保できていない
新規採用ができていない
人材が定着しない
効果的な採用アプローチ
ができていない
改善領域
採用活動ノウハ
ウがない
単独の課題ではなく
連動している
自法人の情報が
伝わらない
採用活動の改善
入所前の印象と職場の実態
のギャップが激しい
HPなどが充実していない
説明会などを活
用できていない
採用計画がない
伝えるべき情報が少ない
人事専任者がいない
人事・労務活動の改善
本研修 第2回 資料
職場の魅力が無い
人事制度設計ノウ
ハウがない
仕事の質・量に対して
賃金水準が低い
研修制度が充実
していない
長時間労働が多い
キャリアに不安がある
~ができると
××ができる
キャリアパスが
用意されていない
労務ノウハウ
がない
教育ノウハウ
がない
悩みをフォローする
しくみがない
業務プロセス改革
意識/ノウハウがない
経営の改善
管理職のマネジメント
スキルが低い
人材に経営資源を投入できない
経営者の改革意識が低い
業界環境の改善
•介護職を希望する
人材が少ない
•業界に対するイメージが
•良くない
研修といった外部交流等に
よる啓蒙機会が少ない
•介護報酬の上限改訂が
•臨めない
介護保険制度に依存するビジネスモデル
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74
14
本研修 第2回 資料
グループワーク3 実行課題を乗り越えるブレークスルーの検討
グループワーク2で選んだ短期・中長期のテーマに対する
重要な実行課題をつぶすためのブレークスルー策(突破口)を
各グループで考え、全体ワークでグループ間で共有します
●このワークの進め方 90分
・グループワーク2で選んだ短期・中長期のテーマのもっとも重要な実行課題を確実に解決するための
ブレークスルーアイデアをフレームワーク⑦に沿って、グループ全員で考えます
・そのアイデアについて、具体的にどうアクションしていくかを議論し、具体的で実現可能な3つの
ステップを考えます
・各グループで考えたブレークスルーの3ステップは、他グループも活用可能な課題解決モデルとなります
・ですから、次の全体ワークで各グループで考えたブレークスルー策について発表し、全員で共有します
15
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本研修 第2回 資料
グループワーク3のアウトプット例 フレームワーク⑦
・短期と中長期で1つずつ選んだテーマに対して実行課題の突破口となるアクション(ブレークスルーアイデア)を全員で考え、
挙げていきます
・そのアイデアについて、具体的にどうアクションしていくかを議論し、具体的で実現可能な3つのステップを考えます
実行課題に対しての
突破口
課題
短
期
的
課
題
解決策
中長期視点の
採用ができていない
採用計画を
立てる
フレームワーク④から
そのまま転記しても良いし、
新しい表現に置き換えても可
中
長
期
的
課
題
管理職のマネジ
メントスキルが低い
管理職の研修制度
を充実させる
ステップの検討
突破口となるアクション
(ブレークスルーアイデア)
実行課題
採用計画に
盛り込む内容が
決まらない
ステップ1
ステップ2
ステップ3
ステップ1
ステップ2
ステップ3
フレームワーク⑥から
もっとも重要と思われる
実行課題に絞る
いろいろな情報は
収集したが、
その先が進まない
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75
16
本研修 第2回 資料
全体ワーク ブレークスルーアクションの共有
グループワーク3で各グループはテーマを自由に選びました
他のグループと重なるテーマもあるでしょうが、解決のアプローチは、
各グループで異なるものが出てきていると思います
7グループが、それぞれ2つずつテーマを選んで有効性の高い
ブレークスルー策を考えることで、7×2=14の
有効な課題解決モデルが研修全体で共有されることになります
各グループの良いアイデアは他のグループも活用することができます
そして、それらは共通する構造的な課題の多く部分をカバーすることに
なるでしょう
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本研修 第2回 資料
グループワーク4 今後1か月のアクションの検討
第1回目の2日目のように、各自短期および中長期でテーマを
1つずつ選び、解決策と1カ月のアクションプランを考えてください
●このワークの進め方 75分
○個人作業 15~20分
・各グループメンバーそれぞれ、自分の選んだ短期および中長期のテーマについて、フレームワーク④に
沿って解決策、キーパーソン、アクション(ステップ1~3)の内容を考え、アクションプランを作ります
・第1回で選んだテーマが未達成の方や、達成したものの同じテーマをさらに掘り下げていきたい方は、
同じテーマについて次の1か月でどのようなアクションをしていくのか、プランを考えていただきます
・第1回で選んだテーマが達成し、解決し終わった方は、新たなテーマを選んでいただいてけっこうです。
・グループワーク3の議論や、その発表で出たアイデアで活用できそうなものがあれば積極的に活用して
ください
○グループディスカッション 55~60分
各自アクションプランをグループ内で発表し、全員でアクションプランをより良いものにブラッシュ
アップしていきます
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76
18
本研修 第2回 資料
グループワーク4のアウトプット例 フレームワーク④
1か月のアクション(行動)
課題
解決策
キーパーソン
ステップ1
ステップ2
ステップ3(1ヶ月後のゴール)
3/中旬
短
期
的
課
題
伝えたい情報
が届かない
SNSによる情報
発信をする
社内でSNS
などに
詳しい若手
SNSに詳しい
若手をSNS
担当に任命する
投稿するテーマ
だけ決めて
SNSを
オープンさせる
SNSがスタートして
投稿が
アップされている
本
研
修
第
3
回
第1回とテーマは同じでも
アクションのステップは
変えても良い
第1回のままでもいいし、
解決し終わった場合は、
新しいものに更新しても良い
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本研修 第2回 資料
全体ワーク
・本研修2日間を通した気づき
・明日から実行していきたいこと
・その他、ファシリテーターへの質問
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77
20
Ⅲ.第 3 回本研修資料
本研修 第3回 資料
ワークショップ方式による
人材確保戦略検討研修 第3回
2015年3月14日・15日
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1
本研修 第3回 資料
第3回のプログラム
1日目
全体ワーク1
14:00~14:30
●オリエンテーション
・前回のふり返り、前回のワークショップでわかったこと
・第3回の進め方
グループワーク1
14:30~15:30
●成果の共有
・フレームワーク⑤に沿って第2回~3回での取組み成果を共有し、「もっとも大きな成果」、「気づき/学び」を共有します
・特に1ヶ月間での「気づき/学び」を多く共有してください
グループワーク2
15:30~17:30
●1年後のめざす姿へのシナリオマップづくり
・フレームワーク⑨に沿って、各自1年後のめざす姿に向けてのシナリオマップをつくります
・まだできていない要素の中での重要なキーファクターを1つ決めます
・キーファクターをいつまでに実現するのかを決めます
全体ワーク2
17:30~18:00
・各グループのファシリテーターから今日1日のディスカッション内容を発表いただき、全員で共有します
・2日目に向けての宿題の内容を確認します
グループワーク3
9:00~10:30
●キーファクターを実現させるためのスパイスを考える
・1年後のめざす姿に対して、もっとも重要な要素となるキーファクターを実現するために、どのようにすれば良いのか、実現の
ためのアイデアを「スパイス」として、グループメンバー全員について考えます
グループワーク4
10:30~11:30
●キーファクター実現のアクションプランを考える
・グループワーク3で共有したスパイスをうまく活かして、キーファクター実現のためのアクションプランを3ステップで考えます
全体ワーク4
11:30~12:30
・各グループのシェアすべきナレッジを全員で共有します
・エンカレッジ・メッセージ交換
2日目
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78
2
本研修 第3回 資料
ワークショップ方式研修全3回を通してめざすもの
共通的な課題の
解決ナレッジを
多く共有
本格的行動の実践
行
動
の
促
進
少しハードルを
上げた行動への
チャレンジ
第2回
スタート時点
シンプルな行動の
実践
第1回
終了時点
何か始めよう
という意識
第1回
スタート時点
課題は既に
見えていた
課題を漠然と
捉えている
第3回
スタート時点
第3回
終了時点
具体的な解決策が
考えられている
より本質的な
問題解決策が
考えられている
最終ゴール
第2回
終了時点
取り組むべき
課題がフォーカス
されている
より有効な解決策の知識
3
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本研修 第3回 資料
本研修に参加することの成果
第2回
第3回
アクションを実行する
過程で生じる実行課題を
突破する策を考える
複合的な課題に対して
1年がかりで取り組む
プランを考える
第1回
ワークショップの果たす機能
漠然とした課題認識で
良いので、まずは
アクションしてみる
他者との協働による
気づき/学び
知識
×
知識
行動
×
行動
知識
×
行動
ファシリテーターの関わり
による問題解決の精度向上
実践⇒反省⇒実践に
よるPDCAサイクル
アクションすることで
成功体験を得る
実行課題の代表的なものを
各グループで手分けして
考えることで、
実行課題解決の参照可能な
具体的なモデルが
いくつも出来上がった
アクションすることで
新たな課題に気づく
人材確保において重要な
複合的な課題が解決
していくプランが
明確になっている
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79
4
本研修 第3回 資料
第2回のグループワーク3で取り上げたテーマについてふり返り
テーマ
採用活動の改善
人事・労務活動の
改善
対象となる課題
共有されたナレッジ
解決アプローチ
・不安を払しょくする事実や
打ち消す強みは多い
・表現の工夫がされていないので
伝わらない
・求職者の求めているものとこちら
の意識は微妙に異なる
新しい採用市場
からの採用
・訴求内容の検討
・効果的な採用広報の仕方
・新しい採用マーケットへのリーチ
・求職者(職員)意識のリサーチ
・不安要素の特定
・不安を払しょくする事実の検証
・実感を持たせる表現の検討
研修のしくみの
充実
・離職率が高い
・社員が研修に満足していない
・キャリアパスがない
・OJTツールを充実させる
・パート職員の声を反映する
・リーダークラスを巻き込む
・パート職員など現場の声が
OJTツールに反映されていない
・効果的なOJTツールの作成
・パート職員の意見の反映
・協力しないリーダークラスの
巻き込み
・協力しないリーダークラスを
キーパーソン化
・キーパーソンとなり得る
リーダークラスがいる
・リーダークラスと他の職員との
距離がある
リーダークラスの
巻き込み
コア人材育成のしくみ
管理職の理解・
協力の促進
・離職率が高い
・キャリアパスがない
・コア人材の定義、しくみを
明確にする
・人材要件を明確にする
・選び方を明確にする
・選んだ後を明確にする
・中長期的な課題全般
・理解しない理由の掘り下げ
・理解させる説明力、プレゼン
力をつける
・理念が浸透しない
・働きがいがない
・浸透しない理由の検証
・誰が?何に対して?なぜ?
・企業によって意味合い、
位置づけはさまざま
・選んだ後にどうするかが
明確になっていない
・管理職の問題だけでなく、
説明する側の問題もある
・相手によって説明の仕方が
異なるはず
・データが不足している
経営の改善
経営理念の
浸透
・職員にとっての嬉しいことが
明確になっていない
・嬉しいことを作り出すしくみ
がない
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5
本研修 第3回 資料
第2回のグループワーク3で取り上げたテーマの
マッピング
採用活動の改善
新しい採用市場に
リーチできている
介護人材が確保できている
新規採用ができている
人材が定着している
新しい採用市場
から採用できている
職員が安心して働ける
職場になっている
採用広報の
ノウハウがある
採用専用のHPが
できている
イキイキとした
職員のロール
モデルがある
訴求すべき自社
の強みの分析が
できている
職員の声を聞く
体制ができている
求職者に魅力的
な待遇がある
中長期の採用計画
ができている
職員の給与の実態が
見える化できている
リーダークラスの
巻き込みができている
人事・労務活動の
改善
人事専任担当者
がいる
研修のしくみが
充実している
能力ある人材の
登用ができている
キャリアパス
がある
業務プロセス改革
のノウハウがある
公平な給与テーブ
ルができている
長時間労働の削
減ができている
経営の改善
現場の業務改革
ができている
経営者に説明する
材料やスキルがある
管理職の理解・
協力がある
コア人材育成のしく
みを導入している
経営理念の
浸透ができている
経営理念が明文化
されている
変革に対する経営
者の理解がある
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80
6
本研修 第3回 資料
グループワーク1 成果の共有
前回のワークショップ研修の2日目に決定した
アクションプランに取り組んだ結果を共有します
●このワークの進め方 60分
○チェックイン
・最初の10分間で、フレームワークを使った議論に入る前に、少し場の空気をつくります
・前回の研修に参加して、今日までの中で感じたことをなんでも自由に話し合って共有してください
○ステップ1 個人作業 10分
・まずは前回のフレームワーク④に書いたアクションプランを見ながら、アクションがステップ1~3のどこ
まで実行できたか○印をつけてください。
・次にフレームワーク⑤に沿って、「この1か月でのもっとも大きな成果」を何か一つだけポストイットに
書き出してください
・そして、次に「1ヶ月の気づき/わかったこと」をポストイットに思いつくだけ書き出してください
○グループディスカッション 40分
・各自のポストイットを模造紙に貼り、1カ月のアクションでの「もっとも大きな成果」、「気づき/わかっ
たこと」をグループ全員で共有してください
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7
本研修 第3回 資料
グループワーク1のアウトプット例 フレームワーク⑤
・下記のように第3回のフレームワーク④とフレームワーク⑤を横に並べます
・結果については、フレームワーク④のステップ1~ステップ3のできたところに○印をつけます
・フレームワーク⑤に沿って、アクションプランへの取り組みの結果から、「この1か月でのもっとも大きな成果」、
「1ヶ月の気づき/わかったこと」をポストイットに書いて、貼りだします
・その内容について、グループで互いに質問をするなどして、内容を共有してください
・特に「1ヶ月の気づき/わかったこと」が重要になりますので、グループ内で掘り下げて共有してください
フレームワーク④アクションプラン
名前
課題
解決策
キーパーソン ステップ1
フレームワーク⑤ 成果の共有
ステップ2
この1か月での
もっとも大きな成果
ステップ3
1ヶ月の気づき
/わかったこと
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81
8
本研修 第3回 資料
グループワーク2 1年後のめざす姿に向けてのシナリオマップづくり
自身の組織が1年後にめざす姿にたどり着くまでのシナリオを
マップ形式に作り、キーファクターを明確にします
●個人作業
・フレームワーク⑨に沿って、ポストイットに「~ができている」「~になっている」という表現で1年後
のめざす姿を書き、マップの一番上に貼り付けます
・その下の部分を、おおまかに「採用活動の改善」,「人事・労務活動の改善」,「経営の改善」というカテゴ
リーに分けて、めざす姿に必要な要素を「~ができている」、あるいは、「~がある(いる)」という表現
で、ポストイットに書き出して貼り付けます
・この際に、今既に実現できていることはブルーのポストイット、まだ実現できていないことは、オレンジ
のポストイットを使ってください
・「~ができる」ことで、結果として「~ができる」という風に、それぞれの要素の関連性を考え、カラー
マーカーでそれぞれのポストイットを結びつる⇒を描いていきます
・それぞれの結びつきを考えていくと、要素は複合的に結びつくと思われますので、1つのポストイットか
ら何本もの⇒が出ている、あるいは、1つのポストイットに何本もの⇒が結びついている、という状態にな
る思われます
●グループディスカッション キーファクターの決定
・各受講者のシナリオマップの内容を共有します
・各受講者のシナリオマップのオレンジのポストイットに書かれた、まだ実現できていない要素の中で、
めざす姿を実現するうえで、「これを実現すれば、1年後姿にうんと近づく」と言える、もっとも根源
的要素、もっとも影響力のあるも要素を「キーファクター」とし、グループ全員で議論しながら、各受
講者のキーファクターを決めていきます
・最後の、そのキーファクターをいつまでに実現するかを決めます(1年以内)
9
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本研修 第3回 資料
グループワーク2のアウトプット例 フレームワーク⑨
吉岡
めざす姿
~ができることで
~ができる
採用活動の改善
山田
新しい採用市場から
5名の新卒採用ができている
新しい採用市場に
リーチできている
訴求すべき自社
の強みの分析が
できている
職員が安心して働き、家族
に誇れる職場になっている
採用専用のHPが
できている
採用広報の
ノウハウがある
採用広報の
ノウハウがある
職員の声を聞く
体制ができている
キーファクター
イキイキとした
職員のロール
モデルがある
求職者に魅力的
な待遇がある
中長期の採用計画
ができている
経営者に説明する
材料やスキルがある
人事・労務活動の
改善
研修制度が充実
している
人事専任担当者
がいる
職員の給与の実態が
見える化できている
キャリアパス
がある
業務プロセス改革
のノウハウがある
長時間労働の削
減ができている
管理職が採用活動
強化に理解がある
能力ある人材の
登用ができている
公平な給与テーブ
ルができている
研修制度が充実
している
コア社員の制度案
ができている
現場の業務改革
ができている
キーファクター
制度整備に対する管
理職の理解がある
経営理念の現場へ
の浸透ができている
経営の改善
経営理念が明文化
されている
変革に対する経営
者の理解がある
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
82
10
本研修 第3回 資料
グループワーク3 キーファクターを実現させるためのスパイスを考える
グループワーク2で明確にしたキーファクターを実現させるためのアイデアを
グループ全員が互いに考えます
●個人作業
・グループワーク2で明確にしたキーファクターを実現するために、効果的と思われるアクション、アプ
ローチ、ツールなど、取り入れると良いと思われるアイデアを1つだけ考えます
(第2回の研修で「ブレークスルー策」と呼んでいたものとほぼ同じ概念です)
・このアイデアを、キーファクター実現のための「スパイス」と呼びます
・このスパイスは、自分自身のキーファクターに対してだけでなく、他のグループメンバーのキーファク
ターに対しても考えます
・つまり、5人のグループであれば、自分も含めて5つのキーファクターに対して、1つずつ、計5つの
スパイスを考えます
●グループディスカッション
・各受講者には、自分の考えたものと、他のグループメンバーの考えたものも含めて、キーファクター
に対するスパイスが5~6明示されています
・グループでディスカッションしながら、各スパイスの意味や、具体的な取り組み方などを理解し、各
受講者が、これらのスパイスをどう取り入れるのか、方針を明確にしていきます
・取り入れられるスパイスは全文取り入れてもいいですし、何か1つに絞ってもかまいません
・また、取り入れることが難しいスパイスは取り入れなくてもかまいません
・スパイスをどう取り入れるかを決め、最終的にキーファクター実現までの期間を再度確認します
(1年以内の期間の中で、キーファクター実現までの期間を変更してもかまいません)
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11
本研修 第3回 資料
グループワーク4 キーファクター実現のアクションプランを考える
1年後のめざす姿を実現するために、もっとも影響力のある
キーファクターを確実に実現するステップを考えます
●個人作業
・フレームワーク⑩に沿って、キーファクターを実現するためのアクションを3つのステップで考えます
・キーファクターは、あくまで「実現した姿」なので、それを実現するための具体的なアクションを考えて
ください
・アクションのステップを考えるうえでは、グループワーク3でグループメンバーからもらったスパイスを
うまく活かしてください
・フレームワークポストイットを貼るうえで、どこにスパイスが活かされたのか、わかるようにしてくださ
い
●グループディスカッション
・各自のアクションプランを共有し、グループ全体で「承認」します
・このときに、「アクションが具体的なものになっているか?」、「実現可能か?」、「スパイスがうまく
活かされているか?」を特に意識して議論してください
・最後に一人ずつエンカレッジ・メッセージ(自分を応援するメッセージ)をA4の紙に書いていただきます
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
83
12
本研修 第3回 資料
グループワーク4のアウトプット例 フレームワーク⑩
スパイス
1年後のめざす姿
ステップ1
×月まで
職員目線での
理念のキーワード
を募集する
ステップ3
ステップ2
経営理念ではなく、
職員理念を作る
職員が安心して働き、
家族に誇れる職場に
なっている
スパイス
キーファクター実現
浸透のための
ワークショップを
実施する
×月まで
職員有志で
職員理念を決定し、
浸透のためのワーク
ショップの企画をつくる
×月まで
職員理念浸透のため
のワークショップを
実施する
××ヶ月後
経営理念の現場への
浸透ができている
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
13
本研修 第3回 資料
全体ワーク
・各グループの発表
・エンカレッジ・メッセージ交換
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
84
14
Ⅳ.コーディネーター研修資料
1
ワークショップ方式による
人材確保戦略検討研修に向けた
ファシリテーター研修
2014年12月2日・3日
株式会社ナレッジサイン
1
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
2
ワークショップ形式研修のねらい
ワークショップ型の研修は、企業や組織の問題解決を行う際に
グループでディスカッションしながら課題を共有し、
全員で知恵を出し合って解決策を考えていくやり方です。
今回は、人材確保に悩む介護業界の方々が集まり、
人材確保をテーマに、それぞれの参加者の課題を共有し合い、
どのようにすれば優秀な人材を採用し、定着してもらえるのか
そのために、組織としてどう取り組むべきかを
全員で考えていきます
ファシリテーターの役割
ワークショップ研修のグループワークで各グループが効率的で創造的な
ディスカッションができるように、進行役を担います
具体的には、ワークショップ研修で活用するフレームワークの活用の仕方を
グループメンバーに示し、タイムキーパー役を果たします
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
85
■講師プロフィール
3
吉岡 英幸(よしおか ひでゆき)
株式会社ナレッジサイン 代表取締役 プロ・ファシリテーター
1963年神戸市生まれ。1986年,神戸大学経営学部卒業。リクルートを経て2003年株式会社ナレッジサイン設立。
IT業界を中心に、企業のCIOや人事部門リーダーを対象にしたラウンドテーブルトークや、経営幹部を対象にした
組織変革のファシリテーションなど、さまざまな場のファシリテーションを手がける。プロのファシリテーターとして、
400件以上の議論の場をファシリテーションした経験を持つ。
【著書】
○会議でヒーローになれる人、バカに見られる人
○人見知りは案外うまくいく
○大喜利式発想脳トレーニング
○“アタマがいい”のに結果がついてこない人の逆転仕事術
■株式会社ナレッジサイン会社概要
●設立 2003年4月
●資本金 1,600万円
●本社 東京都中央区
●代表取締役 吉岡英幸
●事業内容
①ITベンダーの営業支援事業
②ファシリテーションを活用した教育事業
③グローバルファシリテーション/グローバル人材育成事業
http://www.k-signs.co.jp/
●主要取引先
株式会社アイ・エム・ジェイ、アルファテック・ソリューションズ株式会社、株式会社NEC情報システムズ、株式会社NTTデータソルフィス、株式会社大塚商会、
キーウェアソリューションズ株式会社株式会社サンライズ・テクノロジー、株式会社CIJ、株式会社シーエーシー、セイコーエプソン株式会社、NEC、
株式会社日経BPマーケティング、JBCC(日本ビジネスコンピューター株式会社)、パナソニックネットワークサービシズ株式会社、
株式会社日立ソリューションズ、富士ゼロックス株式会社、株式会社富士通ビジネスシステム、プルデンシャル生命保険株式会社、日本ユニシス株式会社、
他(順不同)
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研修プログラム
時間
内容
セション1 講義
1日目午後
13:00~14:00
①オリエンテーションとファシリテーションの基本的な考え方
・ファシリテーションスキルの概要
・ファシリテーターに求められる一般的な役割
②今回のファシリテーターの役割
・タイムマネジメント
・フレームワークの活用
・意見を引き出す
セション2 グループワーク
1日目午後
14:00~16:00
③フレームワークを使った議論の進め方
・本研修で実際に議論するテーマのフレームワークに沿って、意見を表出し、整理していくプロセスを体験
する
・フレームワーク①、②、③を使った議論
セション3 グループワーク
1日目午後
16:00~17:00
④グループワーク:対人アプローチについて
・議論を進めていく過程で発生する対立の解消や、問題人物に対するアプローチなど、主に対人スキルに
ついて、ロールプレイング形式で学ぶ
・意見の出ないときの参加者への質問のテクニック
・対立や問題人物への対処テクニック
調査研究委員との懇談会
17:00~18:00
調査研究委員会との情報交換
セション4 講義
2日目午前
9:00~10:00
⑤本研修全3回の議論のフレームワークの理解
・本研修の全3回で実際に使う議論のフレームワークを解説し、内容を理解する
セション5 グループワーク
2日目午前
10:00~12:00
⑥ファシリテーション実習
・本研修で使う実際のフレームワークに沿って議論を進めてみる演習
・フレームワーク⑥、⑦に沿った議論のコーディネートの演習
・自ら議論を進めながら、タイムマネジメントしていくこと、意見を引き出していくことを理解する
セション6 まとめ
2日目午前
12:00~12:30
⑦質疑応答と気づきの共有
・コーディネーター研修全体を通しての質疑応答
・各コーディネーターの気づきの共有
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86
【セッション1】
5
ファシリテーションとは
客観的な視点に立ち、
ひたすら議論を
“見える化”することで、
場に参加するメンバーの力を引き出し、
場の創造性を高めること
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【セッション1】
ファシリテーターに求められる6つの基本機能
会議をデザインする
・デザインするフレームワーク
・事前の作業
メンバーの参加を促進する
・参加を促進するアプローチ
理解する
・論理的な思考力、理解力
・理解を深めるための問いかけ
わかりやすく伝える
・論理的な思考力、表現力
議論を見える化する
・論理的な思考力、構造化する力
・グラフィカルな表現力
ゴールに導く
・プロセスをマネジメントする実行力
・プロセスに対して意思決定するリーダーシップ
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87
【セッション1】
議論のプロセスにおける6つの基本機能
発散プロセス
収束プロセス
論理的にアイデアや意見を
絞り込み,結論に至る
(左脳的思考)
イマジネーションを膨らませて
アイデアや意見を出す
(右脳的思考)
議論でやりとりする
アイデアや情報の
広がり
場を
デザインする
メンバーの参加を
促進する
時間
議論を
見える化する
ゴールに
導く
理解する/わかりやすく伝える
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【セッション1】
ファシリテーターの支援とコントロール
コントロール
支援
議事進行
議論の内容
結論の選択/合意
議事進行案を
考える
進捗管理する
状況を見える化する
判断して
方針を示す
切り口を提示する
メリット/デメリット
を整理する
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88
【セッション1】
9
本研修 全3回の流れ
回
第1回(12月中旬)
第2回(1月中旬)
第3回(2月中旬)
・変革のために具体的な行動を起こしていく
意識へ転換している
・明日から取り組めるシンプルなアクション
が決まっている
・第2回までに取り組んだアクションによっ
て変革行動への自信がついている
・本格的な変革に向けた中長期的な対策
への意識と行動計画が明確になっている
・第1~3回までのアクションによって、得
られた具体的な成果を共有できている
・中長期的なアクションに対して、具体的
なロードマップが明確になっている
事前学習
・簡単なチャートで自社の人材確保におけ
る課題の優先度を整理しておく
第1回で実行すると約束したアクションに
対しての実行経過報告
第2回で実行すると約束したアクションに
対しての実行経過報告
オリエンテーション
2013年度の調査研究事業の成果報告をも
とに、今回の研修で議論する対象を解説
1日目午後
アジェンダ
14:00~17:30
予定
セッション1 課題棚卸し
人材確保の点で不足している面をすべて挙
げていく
セッション2 課題の分類とアクション(対策)
のブレスト
解決可能なもの、自分たちだけでは解決不
可能なもの、時間のかかるものに分類
セッション3 課題のフォーカス
取り組むべき課題をいくつかに絞り込み、ど
のようなアクション(対策)が考えられるかブ
レスト
セッション1 成果の共有
第1回~2回での取組み成果を共有し、実
際に進めていく際の留意点を考える
セッション2 中長期的ビジョンを描く
問題を探して解決する思考から、中長期
的な「ありたい姿」を考え、そこに至る課題
を考える
セッション1 成果の共有
第2回~3回での取組み成果を共有し、
実際に進めていく際の留意点を考える
セッション2 ブレークスルー検討
中長期的アクションを劇的に進めていくた
めの突破口となる戦略、アクションを全員
で考える
2日目午前
アジェンダ
9:00~12:00
セッション4
短期アクション(対策)の具体的な検討
・前日からの宿題として、各自が取り組むべ
きことを短期・中長期各1つずつ選び、短期
的な課題に取組むアクション(対策)の案を
グループで共有し、ブラッシュアップするセッ
ション5
中長期アクション(対策)の具体的な検討
中長期的な課題に取組む準備プランとして
のアクション(対策)をグループで共有し、ブ
ラッシュアップする
セッション3 課題のフォーカス
中長期的な「ありたい姿」に向けて、短期、
中長期のどのような課題があるのかを俯
瞰してとらえ、短期的な課題と中長期的な
課題でフォーカスすべきものを決める
セッション4 アクションプランの策定
第3回までの短期、中長期のアクションプ
ランを策定する
セッション3 ロードマップ検討
ブレークスルーを軸に中長期的アクショ
ンにどのように取り組んでいくのか、各自
のロードマップを全員で共有しながらブ
ラッシュアップする
セッション4 まとめ
各グループのロードマップ策定の取組み
を全員で共有し、決意表明
ねらい
(終了時の成果)
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【セッション1】
10
今回のファシリテーターの3つの重要な役割
①タイムマネジメント
・本研修における各グループワークの進め方と時間割はチーフファシリテーターが
方針を示しますが、各グループワークの中で実際に時間の進捗管理をするのは、
ファシリテーターです
②フレームワークの活用支援
・各グループワークで議論する際に活用するフレームワークを理解し、フレームワーク
の考え方に沿って、うまく議論を導きます
③意見を引き出す
・まずは全員が均等に発言することに配慮し、発言の少ない方には指名して発言を
促すようにしてください
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89
【セッション1】
11
本研修のテーマである「介護業界における人材確保」
についての論点の整理
今回の本研修では、「介護業界における人材確保」
について、どのような視点で議論していけばいいのか、
切口を皆さん自身に理解していただきます
それでは介護業界の
人材確保について
考えてください
どこから考えて
いけばいいのか・・
そうか、それなら
考えやすい
こんな切口で
考えてみてください
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【セッション1】 介護業界における人材確保の論点の整理
12
STEP1:昨年度調査の提言事項を基に、個々の事業所の問題点を洗い出し、改善する領域の視点で分類
大項目
H25年度における提言事項
中項目
個別提言
イメージアップの推進 職場の魅力を高める
介護業界をどのようなイメージを伝
えたいのか議論し具体化する
求職者が期待する情報発信を強化
する
参入の促進
求職者属性に合わせたきめ細やか
なメッセージを発信する
将来の担い手となる子供に対する
仕事の魅力を伝える
採用戦略の充実
新たな採用プールを開拓する
働く不安を減らす仕組みの構築と発
信
⇒
経営現場における想定課題
分類
対策例
事業所の魅力度を把握できていない
職場環境の問題を把握できていない
(キャリアパスがない)
(人事・労務等の諸制度が整備されていない)
(職場の人間関係に問題がある)
(経営方針が明らかになっていない)
改善方法はあるが実現するための経営資源がない
改善方法はあるが経営者の理解が足りない
社内PJ等による検証。利用者アンケートの活用等
モラルサーベイ等の実施
キャリアパスの仕組み構築。他事業者との連携模索
外部専門家、研修等の活用
カウンセリング等の仕組み導入。マネジメントの改善
経営方針の策定・開示。経営者との対話の機会づくり
重要性の啓蒙。予算の見直し
重要性の啓蒙。経営者の意識改革
有効性
難易度
改善領域分類
人事・労政活動の改善
人事・労政活動の改善
人事・労政活動の改善
人事・労政活動の改善
人事・労政活動の改善
経営の改善
経営の改善
経営の改善
事業所内では議論できていない
社内PJ等による議論の機会の設置
採用活動の改善
一社では実現できない
事業所間、または事業所団体との連携策の検討
業界取組みの改善
求職者が期待する情報を把握していない
調査・分析・検証。社内ヒアリング等
採用活動の改善
労働条件等が分かり易く整理されていない
職場の雰囲気等を伝える方法がわからない
働く不安を払しょくする方法がわからない
仕事の具体的な内容がわかる情報がない
有効な情報発信の手段がわからない
HPが充実していない
会社説明会が充実していない
募集情報に処遇などの情報が不足している
仕事、会社のイメージを向上するような表現が不足
情報発信に必要な経営資源が足りない
情報開示状況の見直し
他事例調査。動画、社員インタビュー掲載の検討
コミュニケーション方法の見直し
記載内容の見直し。他事例調査等。社員インタビュー等
有効媒体に関する調査。SNSの活用等
記載内容の見直し。他事例調査等。社員インタビュー等
企画内容の見直し。他事例調査等
記載内容の見直し。他事例調査等
記載内容の見直し。他事例調査等
SNSの活用等。スキルを有した社内人材の調査等
採用活動の改善
採用活動の改善
人事・労政活動の改善
採用活動の改善
採用活動の改善
採用活動の改善
採用活動の改善
採用活動の改善
採用活動の改善
経営の改善
求職者属性を把握していない
情報の分析
採用活動の改善
きめ細やかなメッセージが分からない
求職者家族に対する有効なメッセージが分からない
有効な情報発信の手段がわからない
情報発信に必要な経営資源が足りない
期待する情報の検証。社内ヒアリング等
他事例調査。社内ヒアリング等
有効媒体に関する調査。SNSの活用等
SNSの活用等。スキルを有した社内人材の調査等
採用活動の改善
採用活動の改善
採用活動の改善
経営の改善
何を伝えれば良いのかわからない
他事例調査。社外インタビュー等
採用活動の改善
子供への訴求手段がわからない
求める人材スペックが固定化されている
採用チャネルが固定化されている
リーチできていない採用マーケットがある
採用活動のための経営資源が足りない
上記について経営者の理解がない
他事例調査。社外インタビュー等
再検証。経営者・管理者による検討
再検証。経営者・管理者による検討
他事例調査。社外インタビュー等
他社・人物からの紹介等の模索
経営者に対する啓蒙方法の検討・準備・実践
採用活動の改善
人事・労政活動の改善
採用活動の改善
採用活動の改善
経営の改善
経営の改善
働く不安を減らす方法がわからない
他事例調査。社内ヒアリング等
人事・労政活動の改善
未経験者のための教育制度がわからない
制度構築のための経営資源が足りない
有効な情報発信の手段がわからない
他事例調査。社外ヒアリング等
社内人材の有効活用。(業務の見直し等含め)
他事例調査。リクルーター制度等の導入
人事・労政活動の改善
経営の改善
採用活動の改善
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90
【セッション1】 介護業界における人材確保の論点の整理
13
STEP2:4つの改善領域の相互的な関連性を検討する
改善領域
効果的な採用アプローチ
ができていない
うまく伝わらない
採用活動の改善
HPなどが充実していない
C
C
伝えるべき魅力が少ない
広報ノウハウがない
短
期
的
課
題
説明会などを活用できていない
採用活動ノウハウがない
キャリアに不安がある
明確なキャリアパスが
用意されていない
人事・労務機能の改善
研修制度が充実
していない
悩みをフォローする
しくみがない
労政ノウハウがない
人事制度設計ノウハウがない
教育ノウハウがない
働く環境が厳しい
中
長
期
的
課
題
仕事の質・量に対して
賃金水準が低い
経営の改善
人材に経営資源を投入できない
飛躍的な生産性向
上は難しい
業界の改善
管理職のマネジメント
スキルが低い
業務プロセス改革
意識/ノウハウがない
長時間労働が多い
経営者の改革意識が低い
イノベーションの
風土/ノウハウがない
大きなビジネスモデルの
転換が難しい
自治体などの
経営指導/支援が不足
労働集約型の
業界特有の低収益構造
介護保険に依存する
ビジネスモデル
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【セッション1】 介護業界における人材確保の論点の整理
14
STEP3:4つの改善領域を有効性と難易度で分類し、本研修で議論すべき対象を、有効性の高い2象限に
フォーカス。短期的な対応策については具体的なアクションを行い、中長期的な対応策についてはマイルス
トーン定義を行い準備プランをたてることを本研修の目的とする
短期的な対応策
中長期的な対応策
有
効
性
高
い
業
界
の
改
善
人
事
・
労
務
機
能
の
改
善
経
営
の
改
善
有
効
性
採
用
活
動
の
改
善
低
い
難易度 高い
難易度 低い
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91
【セッション1】 介護業界における人材確保の論点の整理
15
STEP4:4つの改善領域ごとに理想とする最終ゴールを想定し、そこに至るマイルストーンを設定してみる。
そして、本研修における制約条件を鑑み、各領域におけるフェーズ3までを本研修のゴールとする
本研修において実現を目指す状態
フェーズ1
採
用
活
動
の
改
善
広報戦略、採用
アプローチなど短期的
に解決可能な施策
の実施
人
事
の・
改労
善務
機
能
問題点の把握、
不足するノウハウ、
リソースの把握
経
営
の
改
善
会社全体としての
課題を抽出
業
界
の
改
善
業界全体の課題
を抽出
フェーズ2
フェーズ3
フェーズ4
短期的な施策の
効果検証と
順次新しい施策の
実施
短期的な施策の
PDCAサイクルに
が定着
短期的な施策の
PDCAサイクルに
が定着
経営や制度の変革
を反映した広報戦略
採用活動における
継続的改善が
定着している
労務的なアプローチ
で短期的に解決
可能なものへの
取り組み
制度改革を伴う
ものの企画と
経営への提言
制度改革に向けた
各種人事制度設計
新しい人事制度
の試行と運用
働きやすい環境が
実現できている
経営自身の意識
改革と現場からの
経営への啓蒙
経営の改善に
対する具体的な
意思決定
経営改善のために
必要な経営資源の
投入
働きやすい環境を
実現するための経営
改革が進んでいる
業界全体、行政、
などからの必要な
経営への支援の
検討
業界全体としての
取り組み、行政への
働きかけの実行
業界全体や行政
の支援の取り組み
を実行
各社の経営を
支援する業界全体や
行政の取り組みの
整備が進んでいる
経営の改善マター、
人事・労務マター
の切り分け
業界全体
の課題を抽出
フェーズ5
ゴール
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15
【セッション2】
本研修の内容に沿ってフレームワークを活用しながら
実際の議論を体験してみましょう
まずは実際の議論をどのように進めるのか、
本研修で使うフレームワークを使いながら
自分自身がディスカッションを体験してみましょう
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92
16
【セッション2】 本研修1日目のプログラム
1日目
全体ワーク1
14:00~14:30
●オリエンテーション
・本研修の内容紹介
・各グループ内自己紹介
グループワーク1
14:30~16:00
●課題の棚卸し
・グループワークで議論する際のフレームワークの紹介
・各グループで、フレームワークに沿って4つの改善領域ごとに人材確保の点で不足していること、問題をすべて挙げ
ていきます
・挙げた問題点に対して影響度、解決の難易度の視点で分類してみます
グループワーク2
16:00~17:00
●課題の分類とアクション(対策)の議論
・分類した課題の中で「すぐに何か手が打てそう」なものについては、何ができそうかアイデアを全員で考えます
・ 「時間がかかる、難しい」としたものについては、難しい要因を考えながら、自分で働きかけられることがないか考え
てみます
全体ワーク2
17:00~18:00
・今日1日のディスカッション内容を各グループごとに発表し、共有します
・2日目に向けての宿題の内容を確認します
グループワーク3
9:00~10:30
●短期アクション(対策)の具体的な検討
・前日からの宿題として、各自が取り組むべきことを短期・中長期各1つずつ選びます
・まずは短期的な課題に取り組むアクション(対策)の案をグループで共有し、一緒にプランを考えます
グループワーク4
10:30~11:30
●中長期アクション(対策)の具体的な検討
・中長期的な課題に取組む準備プランとしてのアクション(対策)をグループで共有し、一緒にプランを考えます
全体ワーク
11:30~12:00
今日1日のディスカッション内容を各グループごとに発表し、共有します
2日目
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【セッション2】
18
本研修の進め方
・全体ワークでは、講師が本研修全体の進め方や、グループワクの進め方を
解説します
・グループワークでは、グループ単位でディスカッションしながらワークを進めます
・各グループには、ファシリテーターが付き、グループディスカッションの進行役を
務めます
・グループワークでは、どのような視点で議論を進めていけばいいのか具体的に
示すフレームワークを活用します
・ファシリテーターの進行のもとフレームワークをうまく活用しながら議論を進めて
ください
・1日目と2日目の最後に全体ワークで、各グループの代表に、ディスカッションの
内容を発表していただきます
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93
【セッション2】
19
グループワークでのディスカッションのルール
・全員が平等に発言の機会を有し、平等な立場で発言する
・他者の発言にはじっくりと耳を傾ける
・他人の発言を批判したり、個人攻撃をしたりしない
・グループの全員が必要なメンバーと考え、全員で問題解決の
知恵を出し合う
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【セッション2】
20
グループワーク1 課題の棚卸し 前半
人材の新規採用、定着を推進していこうとする際に
それを難しくしているもの、障害、問題などには
どんなものがあるのか、まずは全員で共有してみます
●このワークの進め方(前半) 25分
・まずは個人作業で、「~がない」あるいは「~ない」という風に、必ず最後に「~ない」を
つけた表現で、障害、問題などをポストイットに書き出してください
・ポストイットは、1人何枚使ってもかまいませんが、必ず1枚に1つの項目だけ書いてください
・各自のポストイットを模造紙に貼り、グループ全員でディスカッションしながら
①採用活動の改善
②人事・労務機能の改善
③経営の改善
④業界の改善
の4つにグルーピングしてください
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94
【セッション2】
21
グループワーク1のアウトプット例 フレームワーク①
採用活動の改善
採用経験者
がいない
HPがない
訴えるべき
実態がひどい
広報ノウハウ
がない
労政ノウハウ
がない
人事・労務機能改善
労政経験者
がいない
人事制度が
古い
研修制度が
充実していない
キャリアパス
がない
経営の改善
業界の改善
長時間労働
が多い
経営者の
意識が低い
保険点数
が上がらない
賃金が
低い
管理職のレベル
が低い
市場が小さい
おカネが
ない
モデルとなる
事業者いない
儲からない
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21
【セッション2】
グループワーク1 課題の棚卸し 後半
全員で共有した課題は、どのようなテーマに属するのか
分類して整理してみます
●このワークの進め方(後半) 20分
・グループワークの前半で模造紙に貼ったポストイットを、2つの軸のマトリクスを描いた別の模造紙に
転記します
・模造紙には次頁のように、影響度、解決難易度で4つにゾーンを分類したマトリクスを描きます
・前半に挙げた課題をそのマトリクスの中にマッピングしていきます
①採用活動の改善
②人事・労務機能の改善
③経営の改善
④業界の改善
の4つにグルーピングしてください
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95
22
【セッション2】
23
グループワーク1のアウトプット例 フレームワーク②
経営者の
意識が低い
短期的な対応策
中長期的な対応策
HPがない
影
響
度
高
い
長時間労働
が多い
おカネが
ない
労政経験者
がいない
管理職のレベル
が低い
採用経験者
がいない
人事制度が
古い
訴えるべき
実態がひどい
広報ノウハウ
がない
賃金が
低い
研修制度が
充実していない
保険点数
が上がらない
影
響
度
労政ノウハウ
がない
キャリアパス
がない
モデルとなる
事業者いない
市場が小さい
儲からない
低
い
解決難易度 高い
(難しい、時間がかかる)
解決難易度 低い
(すぐに何か手が打てそう)
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【セッション2】
グループワーク2 課題の分類とアクション(対策)の議論 前半
グループワーク1で挙げた課題に対する解決アクションとして
短期的な対応策にはどのようなものがあるか、考えてみます
●このワークの進め方(前半) 20分
・ワークショップの後半のマトリクス分類で「短期的な対応策」としたものについて、どのような
アクションがあるか全員で議論しながら考えます
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96
24
【セッション2】
グループワーク2 課題の分類とアクション(対策)の議論 後半
グループワーク1で挙げた課題に対する解決アクションとして
中長期的な対応策には、どのように取組むべきか、考えてみます
●このワークの進め方(前半) 25分
・ワークショップの後半のマトリクス分類で「短期的な対応策」としたものについて、次のような
フレームワークで、立場を変えて対応策を考えてみます
25
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【セッション2】
グループワーク2のアウトプット例 フレームワーク③
課題
26
インフルエンサー
コントローラー
賃金制度改定の必要性を経営者に訴える
新賃金制度を改定する
賃金が
低い
賃金制度案を作る
評価にメリハリをつける
労政経験者
がいない
人事労務担当者研修を受講する
労務経験者を採用する
人事専任部署の案を作る
人事専任部署を作る
研修制度が
充実していない
キャリアパス
がない
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97
26
【セッション3】
対人アプローチで気をつけるべきこと
発生が予想される現象
①全然意見が出ない
②話しだすと長くなって止まらない
③全然関係ない話に脱線してしまう
④ネガティブな発言をして、グループ全体の雰囲気を悪くしてしまう
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【セッション3】
対人アプローチですぐに活用できるシンプルなテクニック
①全然意見が出ない
⇒・とにかく誰かにふる
・とりあえず一人ずつ発言してもらう(ただし時間が十分ある場合)
・「ちなみに私はこう思うのですが・・」と自分の意見を起点にする
②話しだすと長くなって止まらない
⇒・「素晴らしいご意見だと思いますが、時間の関係もあるので、少し他の方の
ご意見も聞いてみたいと思いますが、よろしいでしょうか」と遮る
・単純に一人の発言時間を2分という風に決めてしまう
③全然関係ない話に脱線してしまう
⇒・「大変申し訳ありませんが、少し本論に戻りたいと思います」と本題に戻す
④ネガティブな発言をして、グループ全体の雰囲気を悪くしてしまう
⇒・鉄則として「なるほど一理ありますね」と発言者に共感したうえで、「他の観点の
ご意見も聞いてみましょう」と他の視点に向けさせる
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98
【セッション3】
対人アプローチですぐに活用できるシンプルなテクニック
①全然意見が出ない
⇒・とにかく誰かにふる
・とりあえず一人ずつ発言してもらう(ただし時間が十分ある場合)
・「ちなみに私はこう思うのですが・・」と自分の意見を起点にする
②話しだすと長くなって止まらない
⇒・「素晴らしいご意見だと思いますが、時間の関係もあるので、少し他の方の
ご意見も聞いてみたいと思いますが、よろしいでしょうか」と遮る
・単純に一人の発言時間を2分という風に決めてしまう
③全然関係ない話に脱線してしまう
⇒・「大変申し訳ありませんが、少し本論に戻りたいと思います」と本題に戻す
④ネガティブな発言をして、グループ全体の雰囲気を悪くしてしまう
⇒・鉄則として「なるほど一理ありますね」と発言者に共感したうえで、「他の観点の
ご意見も聞いてみましょう」と他の視点に向けさせる
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【セッション4】
30
フレームワーク① 「ないないづくし」で課題の列挙
やり方:4つの改善領域ごとに「~がない」、「~ができない」といった「~ない」がつく表現で、各自課題を挙げていく。
同様なものは1つに集約。
採用活動の改善
採用経験者
がいない
HPがない
訴えるべき
実態がひどい
広報ノウハウ
がない
労政ノウハウ
がない
人事・労務機能改善
労政経験者
がいない
人事制度が
古い
研修制度が
充実していない
キャリアパス
がない
経営の改善
業界の改善
長時間労働
が多い
経営者の
意識が低い
保険点数
が上がらない
賃金が
低い
管理職のレベル
が低い
市場が小さい
おカネが
ない
モデルとなる
事業者いない
儲からない
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99
30
【セッション4】
31
フレームワーク② 影響度、難易度の分類
経営者の
意識が低い
短期的な対応策
中長期的な対応策
HPがない
長時間労働
が多い
おカネが
ない
影
響
度
労政経験者
がいない
高
い
採用経験者
がいない
人事制度が
古い
管理職のレベル
が低い
訴えるべき
実態がひどい
広報ノウハウ
がない
賃金が
低い
研修制度が
充実していない
保険点数
が上がらない
労政ノウハウ
がない
キャリアパス
がない
モデルとなる
事業者いない
影
響
度
市場が小さい
儲からない
低
い
解決難易度 高い
(難しい、時間がかかる)
解決難易度 低い
(すぐに何か手が打てそう)
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【セッション4】
32
フレームワーク③ コントローラーとインフルエンサー
やり方:難易度の高い課題に対して、権限を握るコントローラーと、権限を持たないインフルエンサーとしての果たせる役割を
考える
課題
インフルエンサー
コントローラー
賃金制度改定の必要性を経営者に訴える
新賃金制度を改定する
賃金が
低い
賃金制度案を作る
評価にメリハリをつける
労政経験者
がいない
人事労務担当者研修を受講する
労務経験者を採用する
人事専任部署の案を作る
人事専任部署を作る
研修制度が
充実していない
キャリアパス
がない
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100
32
【セッション4】
33
フレームワーク④ アクションプラン
やり方:取組みべき課題を絞り込み、アクションとゴールの姿を決める。ゴール達成に必要なキーパーソンと、
キーとなる動き、2段階程度のマイルストーンを明確にする
課題
短
期
的
課
題
HPがない
アクション
キーパーソン
キーアクション(マイルストーン)
SNSで発信
を始める
ゴール
1/中旬
SNSがスタートして
毎日投稿が
アップされている
本
研
修
中
長
期
的
課
題
キャリアパス
がない
研修体系
づくり
研修体系に
どのようなものが
あるかリサーチ
できている
第
2
回
33
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【セッション4】
34
フレームワーク⑤ アクションプランふり返り
課題
短
期
的
課
題
中
長
期
的
課
題
アクション
HPがない
SNSで発信
を始める
キャリアパス
がない
研修体系
づくり
達成状況
うまくいったこと
課題・ネック
1/中旬
今後への気づき・改善点
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101
【セッション4】
フレームワーク⑥ 「あるあるづくし」
・「~がある」、「~ができる」という表現で組織のありたい姿を挙げていく
・それを4つの改善領域の分類でグルーピングしていく
~がある
~がある
~ができる
~がある
~がある
~がある
~がある
~ができる
~ができる
~ができる
~ができる
採用活動の改善
人事・労務機能の改善
経営の改善
業界の改善
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【セッション4】
フレームワーク⑦ ありたい姿へのロードマップ
一番の課題
アクション
キーアクション(マイルストーン)
ありたい姿
採用活動の改善
人事・労務機能の改善
経営の改善
業界の改善
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102
【セッション5】
ファシリテーション実習
本研修で実際に使うフレームワークに沿ったグループワークの
ディスカッションを、タイムマネジメントを厳密に行いながら
ファシリテーションしてみましょう
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【セッション5】
本研修2日目のグループワーク3を下記のタイムテーブルで
実際に進行してみます
各グループメンバーが選んだ短期的な対応策のテーマについて、
グループメンバー全員で知恵を出し合って、内容をブラッシュアップします
●タイムテーブル(40分)
・進行のタイムテーブル発表(5分)
・各メンバーの選んだテーマ発表(5分) ※全員
・短期テーマの具体的なアクション決定(10分) ※全員
・短期テーマのゴール決定(5分) ※どなたか1名
・短期テーマのキーアクション決定(10分) ※どなたか1名
・短期テーマのキーパーソン決定(5分) ※どなたか1名
■進め方
①ファシリテーター役を一人決めます
②ファシリテーターは、上記のタイムテーブルに沿って、時間管理しながら議論を進めていきます
③ファシリテーター以外の方は、ファシリテーターに協力しながら時間を意識して、議論に臨みます
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103
38
【セッション5】
本研修2日目のグループワーク4を下記のタイムテーブルで
実際に進行してみます
各グループメンバーが選んだ中長期的な対応策のテーマについて、
グループメンバー全員で知恵を出し合って、内容をブラッシュアップします
●タイムテーブル(40分)
・進行のタイムテーブル発表(5分)
・各メンバーの選んだテーマ発表(5分) ※全員
・短期テーマの具体的なアクション決定(10分) ※全員
・短期テーマのゴール決定(5分) ※どなたか1名
・短期テーマのキーアクション決定(10分) ※どなたか1名
・短期テーマのキーパーソン決定(5分) ※どなたか1名
■進め方
①ファシリテーター役を一人決めます
②ファシリテーターは、上記のタイムテーブルに沿って、時間管理しながら議論を進めていきます
③ファシリテーター以外の方は、ファシリテーターに協力しながら時間を意識して、議論に臨みます
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Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
【セッション5】
40
グループワーク1および2のアウトプット例 フレームワーク④
課題
短
期
的
課
題
HPがない
アクション
キーパーソン
キーアクション(マイルストーン)
SNSで発信
を始める
ゴール
1/中旬
SNSがスタートして
毎日投稿が
アップされている
本
研
修
中
長
期
的
課
題
キャリアパス
がない
研修体系
づくり
研修体系に
どのようなものが
あるかリサーチ
できている
第
2
回
Copyrights; Knowledge Signs Co. Ltd.
104
40
【セッション6】
41
まとめ
~質疑応答と気づき~
●研修全体を通しての質問
●研修全体を通しての気づき
●本研修に向けての思い
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【研修ふり返りシート】
1.研修をふり返って、気づいたこと、学んだことは何ですか?
2.本研修でチーフファシリテーターにサポートを期待したいことは何ですか?
3.本研修に向けてどのような姿勢、準備で臨もうと思いますか。
本研修に向けたあなたの思いをお書きください
月
日
お名前
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105
Ⅴ.事前アンケート原票
「人材確保戦略検討研修」事前アンケート
事業者名
氏名
※選択肢が記載されている質問については、該当する選択肢の「□」に「レ」印を記入してご回答下さい。
※特に指摘がなければ選択肢を 1 つだけ選択してください。
<貴団体や受講者の方の概況について>
1-1.貴団体の主要介護事業を 1 つ選択してください。複数ある場合は、最も事業規模の大きな事業を選択してく
ださい。
□訪問介護
□通所介護
□居宅介護支援
□介護老人保健施設
□有料老人ホーム
□その他(
□介護老人福祉施設
)
1-2.貴団体の以下の概況についてご記入ください。
(介護事業における正規雇用従業員数:
名)
(専任組織としての人事部の有無) □ある
□ない)
(他業務を兼任しない人事責任者の有無: □いる
□いない)
1-3.受講者の方の所属組織、業務内容についてご記入ください。
(所属組織:
)
(主な業務内容)
1-4.受講者の方の人材確保に関する職務上の役割についてご記入ください。
1-5.これまで、本研修のようなワークショップ型のマネジメント研修を受講されたことがありますか?
(人材確保といったテーマだけではなく、経営戦略、経営管理等のワークショップ型研修を含む)
□ある
□ない
1-6.本研修に期待されることついてご記入ください。
106
<人材確保に関するお取組み状況について>
2-1. 貴方は、人材確保に関する貴団体固有の本質的な問題点を把握されていますか?
①□本質的な問題点を正確に把握している
②□本質的な問題点を仮説として把握しているが、何が最重要かは判別できていない
③□本質的な問題点を正確に把握していないが、把握しようと行動をはじめている
④□本質的な問題点を正確に把握しておらず、これまでは把握するための行動もしていない
2-1 で①~②に回答された方は次設 2-2 にお進みください。③~④に回答された方は 2-5 にお進みください
2-2.前設 2-1 で①~②に回答した方に質問します。現状ご認識されている人材確保に関する貴団体固有の問題
点についてご記入ください
2-3. 前設 2-1 で①~②に回答した方に質問します。貴方は上記問題点の解決策についてお考えがありますか?
①□有効で実現可能な解決策がある (次設 2-4 にお進みください)
②□有効もしくは実現可能かどうかはわからないが解決策はある(次設 2-4 にお進みください)
③□解決策を考える方法はわかるが、解決策を検討していない (アンケートは以上です)
④□解決策を考える方法がわからないため、解決策を検討していない (アンケートは以上です)
2-4. 前設 2-3 で①~②に回答した方に質問します。貴方は解決策について経営層に提言していますか?
①□経営層に提言しており、実行段階にある
②□経営層に提言しているが、実行には至っていない
③□経営層が賛同する提言の仕方はわかるが、まだ提言していない
③□経営層が賛同してくれるための提言の仕方がわからず、まだ提言していない
2-5.前設 2-1 で③~④に回答した方に質問します。問題点を把握できておらず把握するための行動もしていな
い理由は何ですか?
①□これまで人材確保に関してあまり問題視されていなかった
②□本質的な問題点の把握方法がわからないため把握できていない
③□問題点を把握する取組みの機会や時間がない
④□その他(
)
以上です。ご協力ありがとうございました
107
Ⅵ.終了時アンケート原票
Ⅱ.「人材確保戦略検討研修」終了時アンケート
事業者名
氏名
<本研修の評価について>
1-1.本研修は貴方にとって総じて役立つ研修でしたか?
① そう思う
② どちらかといえばそう思う
③ どちらともいえない
④ あまりそう思わない
⑤ そう思わない
1-2.前設 1-1 の理由をご記入ください。
1-1.本研修を受講したことで、問題点の把握や優先順位のつけ方、課題解決の考え方等を身に付けることができ
ましたか?
① そう思う
② どちらかといえばそう思う
③ どちらともいえない
④ あまりそう思わない
⑤ そう思わない
1-1. 受講者同士の助言等により、人材確保のための効果的な施策等といった知見を得ることができましたか?
① そう思う
② どちらかといえばそう思う
③ どちらともいえない
④ あまりそう思わない
⑤ そう思わない
1-3.本研修を受講することで得られた有意義な知見などについてご記入ください。
108
1-4.本研修を受講したことで、人材確保のための新たな取組みを推進するきっかけとなりましたか?
① そう思う
② どちらかといえばそう思う
③ どちらともいえない
④ あまりそう思わない
⑤ そう思わない
1-5.今後も、本研修で行った問題点の把握からアクションプランの作成・実行を、自法人内で継続して取組もう
と思われますか?
① そう思う
② どちらかといえばそう思う
③ どちらともいえない
④ あまりそう思わない
⑤ そう思わない
1-6.本研修を受講することで、ご自身の中でもっとも変化のあったことについてご記入ください。
1-7.本研修の取組みを通じて、貴団体が変化したことがあればご記入ください。
<本研修の内容について>
2-1.担当コーディネーターは、適切なファシリテーションを行い円滑なグループワークを促していましたか
① そう思う
② どちらかといえばそう思う
③ どちらともいえない
④ あまりそう思わない
⑤ そう思わない
2-2.本研修で使用した教材は、研修内容を理解する上で効果的なツールでしたか?
① そう思う
② どちらかといえばそう思う
③ どちらともいえない
④ あまりそう思わない
⑤ そう思わない
109
2-3.本研修全体を通して、改善すべき点についてご記入ください。
(内容、期間、日時、場所など)
内容:
期間、日時、場所等:
2-4.本研修は今後も継続すべきだと思いますか
① そう思う
② どちらかといえばそう思う
③ どちらともいえない
④ あまりそう思わない
⑤ そう思わない
2-5.本研修を有償とした場合、適当と考えられる受講料(全三回分)をご記入ください
円
110
Ⅶ.本研修募集パンフレット
111
※本調査研究は、平成 26 年度老人保健健康増進等事業として実施したものです。
平成 26 年度老人保健事業推進費等補助金 老人保健健康増進等事業
介護人材確保のために事業者等が行う
効果的な取組みに関する調査研究事業
【報告書】
平成 27 年 3 月
株式会社日本総合研究所
〒141-0022 東京都品川区東五反田 2-18-1 大崎フォレストビルディング
TEL: 03-6833-2742
FAX:03-6833-9480
ダウンロード

介護人材確保のために事業者等が行う 効果的な取組みに関する調査