III.小型JASMINE計画
(1)小型JASMINEの全体的概要
バルジの一部領域方向を近赤外線(Hw-バンド)でサーベイ
10μ秒角の年周視差精度が達成目標
バルジ内の多数(数千~数万個)の星の距離、接線速度が世界で
初めて高信頼度で分かる。
○JAXA宇宙研の小型科学衛星シリーズに応募予定。
2011年度に3号機のミッション公募予定で、それへの応募を目標に
検討、開発、実験を進めている。
○主鏡口径:約30cm、衛星重量:約400kg
○科学的、技術的なステップとして(中型)JASMINEにつなぐもの。
○(JAXAからの)予算制約(打ち上げ費用を入れると70億円程度)
ミッション部:10億円程度、標準バス部:25億円程度、
新固体小型ロケットを使用予定(打ち上げ費用:38億円)
23
(2)小型JASMINEの観測精度、観測領域
*注意: 以下の数値等は、すべて現在の案で今後、変更の可能性が
あります。
観測波長:Hw-band(1.1mm~1.7mm)
Kwバンドからの変更理由:コストの問題が大きい。Kwバンドだと検出器の動作温度は、80K
程度。一方、放射冷却により、観測装置回りの温度を冷却できるのは、200K程度まで。
従って、検出器回りは、冷凍機を搭載する必要があるが、宇宙用の冷凍機はコストが高い。
そこで、動作温度を上げ(180K程度)、冷凍機以外の冷却方法を検討することになり、
Hwバンドに切り替える方針とした。
観測精度:
年周視差:
~10 m as for 9mag< Hw<11.5mag(region1)
~50 m as for 9mag<Hw<11.5mag(region2)
固有運動:
~ 9.4m as/yr for 9mag<Hw<11.5mag(region1)
~47 m as/yr for 9mag<Hw<11.5mag(region2)
天球上の位置:
~7.8 m as for 9mag<Hw<11.5mag(region1)
~39 m as for 9mag<Hw<11.5mag(region2)
観測領域:
region1(higih accuracy region)
region2
24
★精度の換算例
小型JASMINE :
Region1
年周視差精度: 10 m as( for 9mag<Hw<11.5mag)
距離精度: ~640pc @8kpc
固有運動精度: ~ 9.4m as/yr( for 9mag<Hw<11.5mag)
接線速度誤差: ~380m/s @8kpc
(ただし、距離が正確に求まり、距離の誤差を無視した場合)
Region2
年周視差精度 accuracy: 50 m as( for 9mag<Hw<11.5mag)
距離精度:分光視差を使用(15~20% 誤差)
固有運動精度: ~ 47m as/yr( for 9mag<Hw<11.5mag)
接線速度誤差: ~1.9km/s @8kpc
25
(ただし、距離が正確に求まり、距離の誤差を無視した場合)
★注意:フルサクセスレベルとエキストラサクセスレベルについて
小型科学衛星原則、運用は、1年間のみの保証。
従って、1年間だけしか運用できなかった場合の
成果(フルサクセスレベル)と、幸にも1年以上
運用できた場合(我々は、2.8年程度)の科学的
成果(エキストラサクセスレベル)の両方を検討して
おく必要がある。
フルサクセスレベル(1年観測)
エキストラサクセスレベル(2.8年観測)
Region1:
16μas(9mag<Hw<10.5mag)
42μas/year(9mag<Hw<10.5mag)
10μas(9mag<Hw<11.5mag)
9.4μas/year(9mag<Hw<11.5mag)
年周視差
80μas(9mag<Hw<10.5mag)
50μas(9mag<Hw<11.5mag)
固有運動
210μas/year(9mag<Hw<10.5mag)
47μas/year(9mag<Hw<11.5mag)
年周視差
固有運動
Region2:
小型JASMINEの観測領域候補の一例(K.Freeman氏からのアドバイスに基づく)
VERAで測定されたメー
ザー源の位置天文情報
を較正に使用予定。
青印=>強度が強く、VERA
で年周視差測定が可能そうな
メーザー天体
赤印=>青印の天体よりは強
度が低いが、VERAでの観測
可能性がある天体。
そのほか、ミラ型変光星
も較正に使用予定。
Region1
Region2
27
★バルジ観測に関する国際協力
例:
APOGEE計画との連携が進行中!!
(Apache Point Observatory Galactic Evolution Experiment)
◎APOGEE-I計画
○Hバンド(1.51μm~1.68μm)による、10万個程度の星を対象とした分
光サーベイ観測。 高分解能(R~30,000)
Hバンドで12等級から14等級より明るい星が対象
○視線速度の誤差は、0.5km/s、元素組成の誤差は、0.1dex程度。
○Sloan 2.5-m 望遠鏡を使用
○2011年から2014年にかけて観測
APOGEEのP.I.である、S.MajewskiとAPOGEEチームと相談。
28
★APOGEE-Iからの発展
APOGEEのP.I.である、S.Majewski (バージニア大)より共同
プロポーザルのオファーがきた。
その結果、プロポーザールを米国で既に提出した。
◎APOGEE-II: 北天での観測の継続。
サンプルを増やす。
◎APOGEE-III:南天(候補:Las Campanas Obs.の
DuPont 2.5m)
バルジ、マゼラン星雲、Sagittarius
dSph galaxy等がtarget
*APOGEE-Iでは、バルジ星は8000個程度の観測。
観測できるバルジ領域も限られる。
29
★銀河系バルジの解明に向けた
国際共同サイエンスチーム
M.Rich(UCLA, U.S.A)BRAVAプロジェクトとの協力
J.Gimore(Cambridge Univ., U.K.)
K.Freeman(Australian National University, Australia)ARGOS Bulge Programとの協力
J.Bland-Hawthorn(University of Sydney, Australia)
K.A.G.Olsen(National Optical Astronomy Observatory, Chile)
さらに、国内のサイエンスチームの拡張も目指したい。
30
(3)小型JASMINEミッション部の衛星仕様(現在値)
(参考:中型版の仕様)
ミッション部
• 光学系: Modified Korsch System (3mirrors) *中型版と同じ
• 望遠鏡素材: 合成シリカ *中型版 高強度反応焼結型 SiC (NT-SiC)
• 主鏡口径: ~30cm *中型版:80cm
焦点距離: 6.9m *中型版:14.4m
• 分解能: 0.96秒角
• 視野:0.61°×0.61° *中型版: (0.98°)2
• 検出器: HgCdTe *中型版と同じ
• 検出器サイズ: 4.1cm×4.1cm(4k×4k)
• ピクセルサイズ: 18 micron
• ピクセルの角度スケール: 535 mas *中型版 286mas
• 検出器個数: 1 *中型版 9(3×3)
31
• 星の色情報のための測光用検出器(J,Hバンドを予定、詳細は未定)
(4)小型JASMINEの観測手法:フレーム連結法
観測領域(領域1の
場合) :
0.61゜ 0.61 ゜

視野: 0.61 度 × 061 度
Stage 1: 7秒間撮像。同じ視野に対して、 16回繰り返す。その16枚のフレームのセットを
小フレームとよぶ。
Stage 2: 望遠鏡の向きをすこし移動。前の視野と半分程度重なる視野に対して、Stage1と同様
にして、 小フレームを作成。この作業を、約45分間行うことで、全観測領域を16枚の小フレー
ムで覆うことができる。 こうしてできた全領域のフレームを大フレームとよぶ
Stage 3: 作業2までのプロセスをミッション期間中、繰り返す。最
終的には、約11000枚の大フレームが作成される。この大フレーム
上の星の軌跡から、年周視差、固有運動を求める。
この際、大フレーム毎のサイズ変動、distortionの変動は、較正天
体(VERAなどで測定された天体)を用いて同時に解く。
32
(5)開発状況と今後について
★精度達成について
10μ秒角の精度達成への道筋はつけてきている。
ミッション側:国立天文台、京大
概念検討:
システム側:JAXA/SE推進室
JAXA/宇宙研
JAXA/研究開発本部
○エラー配分評価
○エラー配分通りに実現するために必要な技術
達成見込みの技術と重要技術課題の判別
33
総合システム
(軌道、熱、構造、姿勢制御、
電力、通信、運用・解析など)
重要技術課題
企業へ検討
委託
見込みが
ついてきた
(コストなどの問題
はあり)
特に重要な技術課題
インハウス
・星像中心決定
・熱安定性の高い宇宙望遠鏡
・望遠鏡の指向安定性
*JAXA宇宙研の戦略的経費(競争的R&D経費)に採択され、その
35
資金で検討を行っている。
総合システム検討
– 総合システム設計作業
• 衛星システム
ステップステア方式
半視野分
小フレーム
・・・
一定レート回転
TTMデスパン
システム全体の物理設計に対して
企業に委託見込みがついてきた
ミッション部光学系(3枚鏡コルシュ系)
大フレーム視野角
{
– 衛星バス適合性
– 指向制御・安定度
– 熱構造
TTMデスパン方式
・
・
・
・
姿勢マヌーバ+静定: [email protected]
1枚あたりの撮影時間:3sec
指向安定度:[email protected]
指向制御精度:0.1deg
小型JASMINE衛星システム
・ 指向安定度:[email protected]
・ 指向制御精度:0.1deg
・ 衛星回転レート: 約10as/sec
・ 回転軸・方向の変更: 0.45deg@60秒
・ TTMの可動範囲: 30arcsec以上
ミッション部
バス部
熱制御系
構造系
通信系
小型科学衛星標準バス
2009年9月10日
・ミッション搭載質量:200kg以下
・ミッション供給電力:300W以下
・ミッション部許容包絡域
第53回 宇宙科学技術連合講演会
・設計寿命:1年間
データ処理系
電源系
姿勢制御系
36
2次推進系
表:システム成立性の現状と今後の課題(*印は、技術的重要課題)
2010年3月時点
37
★総合システム検討は、Hwバンドでの新たなベースラインのもと
2度目の衛星メーカーへの詳細検討委託を進行中。
★技術的重要課題(星像中心決定の解析、望遠鏡の熱安定性、
望遠鏡の指向制御)はインハウスでの技術実証実験が
進んでいる。
38
★重要な技術課題の実証実験など
◎星像中心決定:
星像中心位置決定精度実証実験のセットアップと測定データ
光ファイバーからの出射光を擬似星像としてCCDで撮像。想定どおり、1セットの画像数の
-1/2乗に比例して誤差が低減。現時点で1pixの10-4の位置決定精度の達成を確認。
◎熱構造安定な宇宙望遠鏡の開発
ヘテロダインレーザー干渉計型変位センサー の精度実証実験のためのセットアップ
線膨張率の小さなULEプレートの熱膨張を測定することで、センサーの測定精度を検証した。
1時間の周期の変位に対して、20pmの精度まで測定することが可能。小型JASMINEの要求測定精度は
15分間で100pmであるため、その要求をクリアしている。
○熱安定な望遠鏡の素材検討のため、JASMINE検討室保有の熱真空チャンバーを用いて
アルミニウム、CFRP、合成石英の熱容量を測定した。
◎望遠鏡の高安定な指向制御
2つの星像位置情報からの誤差信号取得実験のセットアップ
可動ステージを動かしたときの2つの星像の位置の変動を同時に検出することで、2倍の量の
指向誤差信号を取得できることを確認した。
(6)小型JASMINEで期待されるサイエンス
○銀河系バルジの力学構造、構造形成史
銀河形成論
銀河系中心の棒状構造
○銀河系内の星形成史
巨大BHと
○巨大ブラックホールの形成史
銀河の共進化
○ディスクの渦状構造形成
○ディスク星等によるマイクロレンズ効果
○ 位置天文的重力レンズ効果による系外惑星研究
○高時間分解能と長時間連続サーベイを生かし、 重力レンズ
効果による光度曲線変化を用いた 系外惑星研究!?
○脈動変光星
○恒星物理、超新星、連星
○X線連星
(○ 基礎物理(一般相対論の検証))
○ 未知の現象の発見(サプライズ)
42
例 1:
銀河系バルジのパラドックスを解く!
バルジの分類(2種類)
楕円銀河に相似
classical
origin:merging of
galaxies
old population
ディスクに相似
pseudo
boxy/peanut-shaped
Howard, et al.(2009)
Origin:barbuckling instability
長期間に渡る星形成
Clarkson et al.(2008)
Radial metalicity
Gradient along
the bulge minor axis
銀河系バルジ
2つの側面!?
secular evolution owing to
bar structures of bulges
43
星形成史CMD (+化学組成)
Sagittarius window
(Clarkson et al.(2008))
バルジの星とディスクの星の分離
が重要かつ困難
M31のkバンドでの
巨星に対するCMD.
星の正確な距離
+3 次元速度
分離に必要
星の距離  絶対等級
バルジ星と
ディスク星
が混在
(Olsen .(2006))
距離+3次元速度情報が重要。
小型JASMINE 視線速度と化学組成に相補的なデータを提供
44
さらなる研究の進展に寄与
Kinematicsで探るバルジの起源
di Matteo + 2005
Athanassoula 2005
Merging
vs.
Bar-buckling instability
Sauron survey (Falcon-Barroso + 2004)
classical bulge
boxy bulge
回転速度に銀緯方向
のgradientが見られる
cylindrical rotation
回転速度が銀緯方向
に一定
NGC 5866
NGC 7332
Howard, et al.(2009)
Cylindrical rotation of the Galactic bulge
距離+固有運動 +視線速度銀河系バルジの構造形成を解明
小型JASMINE さらなる研究の進展に寄与
45
例2:
銀河系中心の巨大BHの形成、進化モデル
の制限
merging of small and/or medium BHs?
gas accretion?
○形成、進化の情報が、バルジの半径方向の
3次元速度分布に刻み込まれている可能性がある。
(谷川、藤井、梅村)
○ガスアクリーションの分解による銀河中心ブラックホールの
性質を解明。 (加藤)
例3:コンパクト天体(X線連星の軌道決定など)
(植村、川口)
46
例4. 全物質の位相分布関数への制限
見えないものを“見る”!!!
ダークマター等の力学構造(分布、軌道) 銀河の構造、形成史、力学構造の物理など
へも影響
重力場
(観測できる)星の分布や運動
星の位置天文観測
(天球上の位置、距離、接線速度)
+視線速度観測
有限の星の観測データから、どうやってダークマターを含む全物資の位相分布関数を
決めるか?
力学構造の構築様々な重力ポテンシャルモデルにおける、理論的に導出した位相分布
関数と観測データとの比較
*トーラス構築方法の開発(Tous fitting法の独自開発)
*位相分布関数導出の方法開発(M2M法の応用)
47
47
*観測データとモデルとの比較に必要な統計解析手法の開発
銀河力学構造構築流れ図
軌道重み評価法
48
本来は、中型JASMIEやGaiaの観測データへの
適用が適当。
しかし、狭いが、小型JASMINEで垣間見られる
領域に適応することによって、モデルに何か制
限を加えることはできるかもしれない。
49
★小型JASMINEによるサイエンス戦略
○1つのtargetでも、初めての精密位置測定で画期的な発展が期待で
きるサイエンス
例:X線連星の軌道
より早い実現が望まれる。
*もし3号機に採択され、2016年頃の打ち上げが出来ると、 Gaiaの最
終カタログ(2021年)より小型JASMINEの最終カタログ(2019年)の
方が先に出せる!!
バルジ以外の近傍でも一番を狙えるtargetがあるかも。
○精密位置測定かつ統計性を要求されるサイエンス
小型JASMINEは観測個数が比較的少数なので、統計性が必要な
サイエンスでは、モデル化、シミュレーションとかの比較は必要だが
、Gaiaよりは圧倒的に統計性は良く、進展が期待できるターゲット:
例。バルジ構造の形成モデル、星形成史
他の観測プロジェクトとの連携から早期実現は望まれる。
サイエンスの次のステップのためには、
(中型)JASMINEにつなぐ。
Gaia:Schedule
(http://www.rssd.esa.int/index.php?project=GAIA&page=presentations)
Proposal
Concept & Technology Study
Mission Selection
Re-Assessment Study
Phase B1
Definition
Selection of Prime Contractor (EADS Astrium SAS)
Phase B2
Phase C/D
Implementation
Launch November 2012
Scientific operation
Operation
Studies
Software Development (DPAC)
Data Processing
Data Processing
Intermediate
Mission Products
Today
Figure courtesy Michael Perryman and François Mignard
Final
51
(7)小型JASMINEサイエンスワーキングの活動が
スタート
*小型JASMINE(+Nano-JASMINE)に関するサイエンスを
検討。期待するサイエンス成果、その意義等に関するレポートを22年
度末までに作成していただく。
*データを得た暁には、実際に中心となって科学的成果を
出していただくことも期待。
*コミュニティの拡大、若手の育成のため、研究会、シンポジウムなど
を頻繁に開催予定(そのための来年度科研費をワーキンググループ
主要メンバーと一緒に申請中)。
★サイエンスワーキンググループメンバー(現時点)
代表:梅村雅之(筑波大):銀河系中心、巨大BH、コンパクト天体など
副代表:西 亮一(新潟大)(Nano-JASMINEのサイエンス検討の主担当):恒星物理、星団等
副代表:浅田秀樹(弘前大):系外惑星探査、重力レンズ、一般相対論の検証など
副代表:長島雅裕(長崎大):銀河形成・進化(特にバルジの構造、形成進化)
他メンバー(現時点):
巨大BH関連:谷川、川口(筑波大)、本間(NAOJ)、藤井(鹿児島大)
コンパクト天体:川口(筑波大)、植村(広島大)
バルジ関連:羽部(北大)、岡本(筑波大)、河田(UCL)、泉浦、斎藤、馬場(NAOJ)、榎(東京経済大)
星関連:宮田、田辺、松永(東大)、板(東北大)、廣田(NAOJ)
52
系外惑星探査、重力レンズ関連:住、福井(名大)
★サイエンスWGへの当面の具体的なお願い
小型科学衛星3号機のミッション応募:2011年度中
それまでに、ミッション提案書を準備。
ミッション提案書科学的成果のパート
審査においては、もちろん、最重要。
科学的意義、 緊急性、コミュニティからのサポートなどを
盛り込む。

1.そのたたき台となる、レポートをまとめていただきたい。
*期待される科学的成果、その意義、できれば、
緊急性なども。
*可能な限り、フルサクセスレベルとエキストラサクセス
レベル毎の科学的成果が出されていると嬉しい。
2011年度当初に公募が行われる可能性もあるので、
レポートは、2010年度中(2011年3月まで)にお願いしたい。
★他分野への波及
アストロメトリ(重力多体系の力学構造)
加速器ビーム物理学、プラズマ物理学
重力多体系非中性プラズマビーム
古典ハミルトン多体系、長距離力系
共通の基礎方程式
(ボルツマン+ポアッソン方程式系)
自己組織化の物理等:統一的に扱える!
*来年度科研費新学術領域へ申請
*来年度物理学会での
企画セッション
54
(8)世界での小型JASMINEの“役割分担”
GAIA==>銀河系ディスク全域、
2012冬打ち上げ予定
2017年頃、初期解析データが出始める
銀河系ハローの
位置天文情報(距離、接線速度)
地上での分光観測
世界で複数の計画があり、
==>バルジ星を含む銀河系内の
今後数年間~10年で多くの良質な
星の視線速度、化学組成観測
観測データが出始める。
赤外線位置天文観測衛星である小型JASMINEが、
バルジ星の位置天文情報を提供。上記と相補的。
国際的なプロジェクト連携の成果を出すためにも、
2018年頃に観測データが出ることが重要!
小型JASMINEは2016年頃の打ち上げを目指したい。
そうなれば、さらにGaiaの最終カタログ(2021年)より小型JASMINE
の最終カタログ(2019年)の方が先に出せる!!
バルジ以外の近傍でも一番を狙えるtargetがあるかも。
JAXA宇宙研の小型科学衛星シリーズ3号機のミッション公募への
応募(2011年度)を目指して進行中。
55
56
小型JASMINEに関する国際協力と支援
★サイエンス面
○APOGEEチーム(Hバンドでの分光観測)
との連携
南天でのAPOGEE-III計画を共同でプロポーザル提出
○バルジのサイエンスに関して、
K.Freeman(ANU), M.Rich(UCLA)との協力
★開発、運用面
○焦点面の開発
オーストラリア国立大学(ANU)のResearch School of Astronomy
and AstrophysicsのdirectorであるH.Butcher氏と協議
ANUが、焦点面開発を担当し、オーストラリア政府のAustralian
Space Research Programにプロポーザルを出すことで合意(予算要
求額は500万オーストラリアドル程度)。
○科学データ受信の支援上海天文台から協力の申し出。協議中
*国外の複数局が利用できるとSバンドだけでも可能=>
オプションでコストがかかるXバンドが不要となりコスト減につながる。
◎IAU Commission8(astrometry)からの推薦を得ている
57
小型JASMINE検討体制(H21年度後半~H22年度)
名前
所属
主要担当業務
郷田 直輝
ミッション部総括
小林 行泰
望遠鏡・検出器
辻本 拓司
銀河系バルジのサイエンス
矢野 太平
位置天文観測手法・望遠鏡
ミッション/
国立天文台
初鳥 陽一
衛星システムとのインタフェース、ミッション部開発・実験
サイエンス担当
丹羽 佳人
レーザー干渉計型ジオメトリー変動モニターの開発
作業メン
増本博光
ミッション機器、熱設計
バー
田村友範
望遠鏡の熱構造安定性関連などの実験
山田 良透
京都大学
データ解析・要求分析・文書管理
宇都宮 真
研究開発本部/JAXA
安田 進
構造・材料(ミッション部,衛星バスI/F)検討
システム/サブシ
小柳 潤
宇宙科学研究本部/JAXA
ステム担当
佐藤 洋一
研究開発本部/JAXA
熱制御(ミッション部,衛星バスI/F)検討
藤原 謙
指向制御(ミッション部,衛星バスI/F)検討
宇宙科学研究本部/JAXA
小松 敬治
宇宙科学研究本部/JAXA
擾乱管理、アドバイザー
對木 淳夫
進捗管理、システム検討・とりまとめ
神吉 誠志
SE推進室/JAXA
要求分析、システム検討
歌島 昌由
軌道検討
中島 紀
国立天文台
較正手法・サイエンス
作業支援メンバー
野田 篤司
SE推進室/JAXA
オブザーバ
川勝 康弘
オブザーバ
宇宙科学研究本部/JAXA
大谷 崇
研究開発本部/JAXA
オブザーバ
菅沼 正洋
宇宙利用本部/JAXA
オブザーバ
樫原 彩子
NRM
技術情報管理支援
花田英夫
国立天文台 RISE月探査プロジェクト
佐々木晶
国立天文台 RISE月探査プロジェクト
荒木博志
国立天文台 RISE月探査プロジェクト
鶴田誠逸
国立天文台 RISE月探査プロジェクト
田澤誠一
国立天文台 RISE月探査プロジェクト
野田寛大
国立天文台 RISE月探査プロジェクト
ミッション側アドバイザー
末松芳法
国立天文台 太陽観測所
阪上雅昭
京都大学
新井宏二
カリフォルニア工科大学
上田暁俊
国立天文台 重力波プロジェクト推進室
奥村晴彦
三重大学 データ圧縮
カピパラ光学
鹿島伸悟
梅村雅之
筑波大学
サイエンスWG代表
西亮一
新潟大学
サイエンスWG副代表
サイエンスWG
浅田秀樹
弘前大学
サイエンスWG副代表
長島雅裕
長崎大学
サイエンスWG副代表
他22名程度 北大、秋田大、筑波大、東大、国立天文台、名大、京大、鹿児島大など
K.Freeman Australian National Unv.,Australia
J. Bland-HawthonUniv. of Sydney, Australia
M. Rich
Univ. of California, Los Angeles, USA
海外共同研究者
K.A.G.Olsen
National Optical Astronomy Observatory, Chile
F. van Leeuwen Univ. of Cambridge, UK
Australian National Unv.,Australia
H. Butcher
(9) 小型JASMINE計画の最近の動きのまとめ
(1)総合システム検討と重要技術課題のインハウスでの実証実験が進行中。
衛星メーカーへの総合システム成立性の検討委託(21年度後半)
新たな技術検討課題(迷光対策)も提起されたが、技術的にはおおよその見込みがついてきた。
ただし、小型科学衛星の予算枠におさめるための努力、検討が必要。
コスト対策:観測波長の短波長化。海外協力による外部資金獲得など。
衛星メーカーへ2度目の詳細検討を委託中
(2)国際協力(開発&サイエンス)の進展!!
○オーストラリア国立大学が小型JASMINEの焦点面開発を担当し、オーストラリア政府に
プロポーザルを提出することになった(500万オーストラリアドル)。
○近赤外線よる高分散分光サーベイ観測を行うAPOGEE計画チーム(米国)と共同で、バルジ観測
に適した南天の望遠鏡にAPOGEEと同じ高分散分光器を取り付け、バルジの分光観測を行う
APOGEE-III計画のプロポーザルを共同で提出した。
○上海天文台より、小型JASMINEのサイエンスデータ受信を中国内で受信するサポートを行いた
いとの提案がきている。
(3)小型JASMINEサイエンスWGの活動開始
小型JASMINEサイエンスWG(代表は、梅村雅之氏(筑波大))が活動を開始し、会合やワーク
ショップを開催した。今後、22年度末までに小型JASMINEのサイエンスレポートを作成。
その後もコミュニティの拡大、若手の育成を行い、データが出た暁には中心メンバーとなって
サイエンス成果を出していく。
III. (中型)JASMINE計画について
○口径:約80cm、衛星重量:約1.5トン
○衛星予算:120億円程度
○バルジ全域方向(銀河系中心の周囲20度×10度)
を近赤外線(Kwバンド: 1.5mm~2.5mm)で観測。
○目標精度:
絶対年周視差:
~10 m as for Kw<11mag
固有運動:
~7 m as/yr for Kw<11mag
天球上の位置: ~7 m as for Kw<12mag
(限界等級:Kw=14mag)
60
61
打ち上げ目標:2020年代
予算規模も大きく、強力な組織、技術力も必要
全面的な海外協力も視野に入れている。
例.1.ヨーロッパとの協力
ESAに共同で申請(?)
GaiaのP.I. (project scientist)である、
Timo Prusti(ESA)と相談。随時、連絡をとりあう。
*申請のチャンスがあれば、約2,3年後が狙い目。
★国内のWISHグループ(PI:山田亨氏)等、
他のスペースプロジェクトとの協力も相談開始
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ご支援、ご協力をよろしく御願いします。
Jasmine
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