嫌煙権運動30周年記念
フォーラム
Mar.1 / 2008
タクシー禁煙化への歩み
大森交通株式会社
代表取締役社長
郭
成子
1999年創業
2000年より随時完全禁煙車導入
2003年世界禁煙デーを契機とし
全車完全禁煙タクシー会社
として営業開始
タクシー会社に於ける禁煙化
事務所
タクシー車両
乗務員控室
施 設
乗務員
工場
タクシー車両に於ける禁煙
東京で
現在の法人タクシー
9割
乗客
喫煙
過去のタクシー
乗務員
乗客
禁煙
禁煙
乗務員
喫煙
大森交通
2000年より
2008年1月6日まで
何故タクシー車両内で禁煙を求めるか
タクシーは人命を預かる職業である
乗務員が健康でなければ
人命を預かることは出来ない
1 タクシー乗務員の勤務は最大21時間にも及ぶ
2 車両内はごく限られた狭い空間である
受動喫煙に因る被害は大きい
タクシー乗務員の健康
個人タクシー乗務員の死因 2002年
第1位 肺がん
死因の12%
原因
→ 一般の2倍
自身の喫煙と受動喫煙
喫煙の害
自身が喫煙することに因る害
自己責任
他人に害を及ぼす
他人の吸うタバコの煙に因る害
自己責任は無い
他人に害を及ぼされる
防ぎようの無いことが多い
一般に
タクシー乗務員が車内で禁煙するということ
乗客に対するサービス
→
臭いのない清潔感を提供する
結果として
乗務員は
→
自身が喫煙する本数を少しでも
減らすことが出来る
乗客に車両内での禁煙を求めるのは
タクシー乗務員を受動喫煙の害から守る為には
乗客の協力が不可欠
車内喫煙は加害になります
禁煙にご協力をお願い致します
タクシー車両の完全禁煙化に向けて
まずは
事務所内禁煙 = 職員の禁煙
代替・増車による新車導入
↓
完全禁煙車として営業
非喫煙者及びそれに近い乗務員が乗車
社内教育
徹底的に車内清掃
定期的にオゾンによる脱臭
車内禁煙化へ
始めの一歩
まず煙草の臭いのない環境に慣れる
事務所・車両
毎月2日間行なう集会で煙害を含め
健康維持の大切さを2年間に渡り伝達
社内に喫煙の害を示す資料・写真等を
次々に掲示
トラブルを想定した対策
☞
運送約款コピー掲示
☞ 「禁煙車ですがよろしいでしょうか」
と乗車前に声をかける
☞
車内灰皿の外せるものは外し、
禁煙シールで封印
東京トヨペット等へ
灰皿をオプションにして欲しいと要望
☞
禁煙車の表示灯や禁煙マークを
車体につける
乗務員全員に携帯灰皿を渡す
車外で喫煙の際は煙が車内に
入らないよう窓を閉める
途中でどうしても吸いたくなった乗客には
車を停めて外で吸ってもらう
緊急用にファブリーズ等を携行
喫煙されてしまった時には
降車後即窓を全開し臭いを外に出す
実際に起きたトラブル
4か月ほどで収束
禁煙車と了解して乗車して
お前も吸えと
強要された
乗客が俺は吸いたいんだと
喫煙した
吸いさしの煙草の火を
床で消された
前の乗客に喫煙され
次の乗客にタバコ臭いと
降りられてしまった
車体を傷つけられた
乗務員の服に臭いがつき
臭いと言われた
誰も見ていないと思った
乗務員が車内で喫煙した
車内で禁煙が守られたかのチェック
帰庫後の洗車時に洗車係が点検
車内灰皿
車内のにおい
乗務員の制服
マットの下
主要な駅のタクシー乗り場で見張りをする
街を車で不定期に巡回する
乗務員に取ってよかったこと
味が分かるようになった
良い機会なので禁煙する
煙草の本数が確実に減った
風邪を引かなくなった
痰が絡まなくなった
目が痛くなくなった
呼吸器の病気でタクシー乗務員の仕事を
辞めていたが、また仕事出来るのが嬉しい
一番困ったこと
例え自分の健康を害しても
という乗務員の存在
一人でも多くの乗客を乗せたい
一人でも断られるのは嫌
とにかく稼ぎたい
乗客のニーズに応えるのがサービスだ
法人タクシーの9割が禁煙になり
1回ごとにお客様に
「禁煙車ですがよろしいでしょうか?」
と確認しなくて済むようになった
それが気持ちの上でも非常に楽になった
日本経済新聞 2/28/2008
最近まで丸の内で流行っていたこと
昼休みに、若い会社員が3−4人で乗車
「そこら辺をグルグル回って」と指示
車内で一斉に喫煙
吸い終わると降車
「最近はおおっぴらに吸えるところが
ないから」とのこと
新しい問題
喫煙出来ることを売りにした
タクシー会社の登場
以前よりも売り上げを伸ばしている
ダウンロード

郭成子さん